JP2751993B2 - 瓦 - Google Patents

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JP2751993B2
JP2751993B2 JP32444395A JP32444395A JP2751993B2 JP 2751993 B2 JP2751993 B2 JP 2751993B2 JP 32444395 A JP32444395 A JP 32444395A JP 32444395 A JP32444395 A JP 32444395A JP 2751993 B2 JP2751993 B2 JP 2751993B2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隅棟に切断(分断)し
て使用する瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、隅棟を葺工する場合、一般的には
通常の瓦を施工現場でカッターにより切断して使用して
いる。この切断により釘孔を有する半截瓦(釘孔付き半
截瓦とする。)と釘孔を有さない半截瓦(釘孔なし半截
瓦)とに区別される。したがって、釘孔なし半截瓦を葺
工した場合、台風、衝撃、地震等による外的要件により
家屋に衝撃があった際、崩壊、欠落の原因となりその改
良が要望されている。
【0003】尚、本発明と同様に瓦に切断凹溝を設けた
構成の文献としては、下記の考案が挙げられる。
【0004】(1)実開昭55−168611号の厚形
瓦の考案がある。この考案は、断面アーチをなす突条部
が一体に湾曲形成されて成る厚形瓦において、該瓦の裏
面に縦横及び斜方向に多数の平行な切取り用(切断用)
凹溝を凹設した構成であって、多数の切取り用凹溝を利
用して、当該厚形瓦を自在に切断可能とする構成であ
る。
【0005】(2)実開平2−5523号の瓦の考案が
ある。この考案は、前記(1)と軌を一にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記各考案は、瓦の裏
面に多数の切断用凹溝を設ける構成であることから、こ
の瓦を種々の形状に切断し、変形瓦を構成できる特徴を
有する。しかし、この各考案は多数条の切断用凹溝であ
ることから、瓦の強度面の問題が解決されていないこ
と、及び切断時に複雑な割れかたになり、必ずしも所望
する形状に切断される保証がないこと、等の課題があ
る。殊に、各切断用凹溝は釘孔とは無関係に設けられて
いるので、葺工後に釘止めができず安定した葺工ができ
ないこと、及び耐震、その他外的衝撃により瓦のずれが
発生し、その多くは欠落することから危険であること、
等の課題がある。
【0007】また、前記各考案は、在来の瓦とは、その
形状、構成又は用途が相違することから、特殊な金型又
は場合により製造ラインを要し、不経済であること及び
設備費の高騰を招来すること、等の課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
条線を利用して切断することにより、その切断された隅
棟瓦(切断隅棟瓦とする。)には、必ず釘孔が設けられ
る構成とし、耐震性、耐風性に優れた隅棟瓦であるこ
と、又は条線に沿って切断することにより、隅棟瓦とし
て確実に使用できること、或いは葺土隅棟工法、乾式隅
棟工法等すべての隅棟工法に採用できること、等を目的
として、下記の構成にする。
【0009】即ち、本発明は、瓦の裏面に多数個の未貫
通釘孔及び多数条の切断用又は切断ガイド用等の条線を
設けてなる瓦であって、前記多数個の未貫通釘孔に対応
する数の多数条の条線を設け、この条線が前記瓦の頭側
から棧側又は差込み側に向って左・右上り傾斜状に設け
られており、当該条線から切断して釘止め方式の隅棟瓦
として利用することを特徴とする構造である。
【0010】
【作用】本発明の瓦は、その裏面に隅棟葺工に必要な形
状、大きさに切断できる条線が設けられていることか
ら、例えば、右上がり傾斜状の隅棟葺工における葺工現
場に於て、カッター又は道具を利用することにより、所
定の条線でかつ形状に切断される(割られる)ととも
に、その切断隅棟瓦には必ず半貫通釘孔が設けられてお
り、この半貫通釘孔を利用して釘止めできる。また当該
釘孔は半貫通釘孔であり、他の半貫通釘孔より雨水の侵
入又は亀裂等の発生はなく通常の割り隅棟瓦と同様な使
用が可能である。即ち、本発明では、条線利用による確
実かつ簡易な切断と、半貫通釘孔を利用しての屋根地又
は横棧等の棧への確実かつ簡易な釘止め(緊締)が図れ
ること、強固な緊締が図れること、等の効果がある。ま
た通常条線は4〜8本所定位置に設ければ、ほぼすべて
の隅棟瓦に対応できることが判明した。
【0011】尚、以上は右上がり傾斜状の隅棟葺工にお
ける葺工現場での状況を説明したが、左上がり傾斜状の
隅棟葺工に於ても、方向性の違いはあるが同様であるの
で説明は省略する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照に説明
する。
【0013】先ず、図1〜図4の左上がり傾斜状の隅棟
葺工に使用する切断隅棟瓦について説明すると、1は棧
瓦、平板瓦、S瓦(一部図示せず)等の瓦で、この瓦1
の外郭部111は尻側1a、頭側1b、棧側1c、差込
み側1dとなっており在来の瓦(図示せず)と同様とな
っている。2は瓦1の裏面1Aに設けられた未貫通釘孔
で、望ましくは頭側1bから棧側1cに向って左上り傾
斜状(図1に於て正面視した状態で左上り傾斜状であ
る。但し図示せず。以下同じ)に設け、葺き上げ後、隅
棟瓦3の下側に位置する構成とする。また未貫通釘孔2
は、図1の如く、棧峠部1c’に直線状に設けることも
可能である。以上の如く、未貫通釘孔2を設ける位置
は、前記説明に限定されない。
【0014】図中4は前記未貫通釘孔2に対応して設け
られ、かつ切断用又は切断ガイド用等の目的で多数設け
られた条線で、この条線4は頭側1bから棧側1cに向
って左上り傾斜状に設ける。尚、この条線4の位置を瓦
1の表面1Bより判別できるようにする目的で、当該表
面1Bに線、突起、凹凸、その他、手段等の判断部41
を設ける構成とすることも可能である。
【0015】図中5は貫通釘孔、6は引掛けをそれぞれ
示す。
【0016】次に、図5、図6の右上がり傾斜状の隅棟
葺工に使用する切断隅棟瓦について説明すると、瓦1の
構成は、前述の例と同様であるが、次のような構成が相
違する。第一にこの例では、瓦1の裏面1Aに設けられ
た未貫通釘孔2が、望ましくは頭側1bから差込み側1
dに向って右上り傾斜状(図5に於て正面視した状態で
右上り傾斜状である。但し図示せず。以下同じ)に設
け、葺き上げ後、隅棟瓦3の下側に位置する構成とす
る。また未貫通釘孔2は、図5の如く、差込み窪部1
d’に直線状に設けることも可能である。以上の如く、
未貫通釘孔2を設ける位置は、前記説明に限定されな
い。また第二にこの例では、前記未貫通釘孔2に対応し
て設けられ、かつ切断用又は切断ガイド用等の目的で多
数設けられる条線4は、頭側1bから差込み側1dに向
って右上り傾斜状に設ける。尚、前述の如く、その他構
成は、原則として、前述の例と同様である。
【0017】尚、図7、図8は前記実施例の図1、図2
を平板瓦に採用した一例を示す。また図1、図2の例で
切断した切断瓦11を谷部に使用する場合には、瓦1に
設けた貫通孔12を利用して釘止めする。よって、この
例の如く、一対の貫通釘孔5、12を設けることが望ま
しい(一例であり、限定されない。)。
【0018】
【発明の効果】本発明は前述の如く、瓦の裏面に未貫通
釘孔を設け、この未貫通釘孔に対応する多数の条線を設
ける構成であるので、(1)現場において、熟練を要さ
ず簡易かつ確実に隅棟瓦を施工できること、及び耐震・
耐風瓦等に途を開く発明である。(2)所定の形状の切
断隅棟瓦を、何人も簡易に入手できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の正面図である。
【図2】本発明の一例の裏面図である。
【図3】本発明の一例の未貫通釘孔の拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の一例の葺工完了を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の一例の正面図である。
【図6】図5の例の裏面図である。
【図7】本発明のさらに他の一例の正面図である。
【図8】図7の例の裏面図である。
【符号の説明】
1 瓦 1A 裏面 1B 表面 111 外郭部 1a 尻側 1b 頭側 1c 棧側 1c’ 棧峠部 1d 差込み側 1d’ 差込み窪部 2 未貫通釘孔 3 隅棟瓦 4 条線 41 判断部 5 貫通釘孔 6 引掛け 11 切断瓦 12 貫通釘孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦の裏面に多数個の未貫通釘孔及び多数
    条の切断用又は切断ガイド用等の条線を設けてなる瓦で
    あって、 前記多数個の未貫通釘孔に対応する数の多数条の条線を
    設け、この条線が前記瓦の頭側から棧側に向って左上り
    傾斜状に設けられており、当該条線から切断して釘止め
    方式の隅棟瓦として利用することを特徴とする瓦。
  2. 【請求項2】 上記の未貫通釘孔が棧峠に直線状に設け
    られている請求項1に記載の瓦。
  3. 【請求項3】 上記の未貫通釘孔が当該瓦の頭側から棧
    側に向って左上り傾斜状に設けられている請求項1に記
    載の瓦。
  4. 【請求項4】 瓦の裏面に多数個の未貫通釘孔及び多数
    条の切断用又は切断ガイド用等の条線を設けてなる瓦で
    あって、 前記多数個の未貫通釘孔に対応する数の多数条の条線を
    設け、この条線が前記瓦の頭側から差込み側に向って右
    上り傾斜状に設けられており、当該条線から切断して釘
    止め方式の隅棟瓦として利用することを特徴とする瓦。
  5. 【請求項5】 上記の未貫通釘孔が差込み窪部に直線状
    に設けられている請求項4に記載の瓦。
  6. 【請求項6】 上記の未貫通釘孔が当該瓦の頭側から差
    込み側に向って右上り傾斜状に設けられている請求項4
    に記載の瓦。
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