JP2750408B2 - ブロックポリマーにより改質されたエポキシ樹脂 - Google Patents
ブロックポリマーにより改質されたエポキシ樹脂Info
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Description
ロックポリマーの混合物、エポキシ樹脂のための硬化剤
を追加的に含有するこの型の硬化性混合物、このブロッ
クポリマーのエポキシ樹脂との付加物、この硬化性混合
物から得られる架橋生成物、および特に構造接着剤であ
る接着剤としての多成分混合物の使用法に関する。
っている。しかし、ある種の利用には硬化製品の持つ柔
軟性と衝撃強度は不充分であり、油性の鋼鉄への接着は
不充分である。
加させるが、その剥離強度はかなり不充分である。さら
に、このような改質剤の含有が重ね剪断力とガラス転移
温度を低下せしめる。
軟剤の使用はそれ自体公知である。例えば、米国特許3,
678,131号の明細書には、例えばブタジエン−アクリロ
ニトリルコポリマーのようなカルボキシル基を含むポリ
マーの少量および2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホンとポリエポキシドとの反応生成物をエポキ
シ樹脂として包含する、靱性を高めた接着剤配合物が公
開されている。
ロニトリルコポリマーまたはブタジエン−メタアクリロ
ニトリルコポリマーを柔軟剤として含む改質エポキシ樹
脂組成物は、米国特許3,947,522号の明細書に公開され
ている。この組成物が接着剤の製造に使用される場合の
性能は、有機過酸化物または硫黄とともにこのブタジエ
ンコポリマーを加硫することにより高められる。
より改質されたエポキシ樹脂は、ザ・ジャーナル・オブ
・ポリマー・サイエンス,ポリマー化学版(the Journa
l of Polymer Science,Polymer Chemistry Edition),1
2巻,689-705頁(1974).に公開されている。この混合
物は酸無水物硬化剤によって硬化される。適当な分子量
の柔軟剤を使用すると、加熱撓み温度と衝撃強度の優れ
たバランスを示す2相架橋系を与える。
リマー・マテリアル・サイエンス・エンジニアリング
(Polym.Mater.Sci.Eng.),49巻,383-387頁(1983)に
公開されている。
タジエンの末端カルボキシル基を樹脂のエポキシ基と予
備反応させるか、ポリエステルブロックをポリブタジエ
ンに結合させることにより増加する。ポリエステルブロ
ックは、本来の場所において、ポリブタジエンの末端の
水酸基またはカルボキシル基をジオール成分としてのフ
ェニルグリシジルエーテルおよび酸成分としてのヘキサ
ヒドロフタル酸無水物に反応させることに形成される。
このような末端をキャップしたポリブタジエンはビスフ
ェノールAを基材にしたエポキシ樹脂との柔軟改質剤と
して使用され、そしてこの混合物はヘキサヒドロフタル
酸無水物またはジエチレントリアミンにより硬化され
る。
ンとの混合物は、英国特許1,399,257号の明細書に公開
されている。このポリウレタンは、プレポリマーのジイ
ソシアナートに未置換のもしくは置換されたモノフェノ
ールを反応させることにより得られる。この生成物は、
もはや遊離のフェノール性水酸基を含まない。これら
は、エポキシ樹脂およびポリアミン硬化剤と結合して、
顕著な弾性を示す硬化性塗料を与える。
くはコポリマーを基材にした先行技術の製品は、普通に
は、多量の柔軟改質剤を含有していない。というのは、
多量の改質剤を含有する組成物は硬化されないか、また
は不充分にしか硬化されないからであり、また、その粘
度は高過ぎるからである。エポキシ基に反応する基を持
つポリブタジエンのオリゴマーはエポキシ樹脂と相溶性
でない。
ブロックポリマーの混合物を硬化することが可能であ
り、そして従って高度に柔軟な製品を製造することが可
能であることが見出された。ここでジエン−ラクトンブ
ロックポリマーと定義されるものは、さらに分散助剤を
加えないで容易に分散しえるものである。
少なくとも1ブロック(B1)とラクトンホモポリマーま
たはコポリマーの少なくとも2ブロック(B2)を含むブ
ロックポリマーを含有する組成物に関する。
キシ樹脂も成分(A)として使用されてもよい。
化合物とエピクロルヒドリンまたはβ−メチルエピクロ
ルヒドリンの反応によって得られるポリグリシジルおよ
びポリ−(β−メチルグリシジル)エステル。この反応
は、塩基の存在下で都合良く実施される。
ルボキシル基を含む化合物として使用できる。このよう
なポリカルボン酸の例は、シュウ酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸および二量化または三量化リノレイン酸である。
れらの例は、テトラヒドロフタル酸、4−メチルテトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸または4−メチ
ルヘキサヒドロフタル酸である。
酸、イソフタル酸およびテレフタル酸である。
ルカリで処理する条件下での、分子中に少なくとも2個
の遊離のアルコール性水酸基および/またはフェノール
性水酸基を含む化合物と適当に置換されたエピクロルヒ
ドリンとの反応によって得られるポリグリシジルまたは
ポリ−(β−メチルグリシジル)エーテル。
チレングリコールおよびポリ(オキシエチレン)グリコ
ール、1,2−プロパンジオールまたはポリ(オキシプロ
ピレン)グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
2,4,6−ヘキサントリオール、グリセリン、1,1,1−トリ
メチロールプロパン、ペンタエリトリット、ソルビット
およびポリエピクロルヒドリンのような非環状アルコー
ルから誘導される。
ル、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−メタンま
たは2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロ
パンのような環状脂肪族アルコールから誘導できる。ま
たは、これらはN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ア
ニリンまたはp,p′−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
ジフェニルメタンのようなある種の芳香族核を包含す
る。
ドロキノンの単核フェノールからも誘導できる。またこ
れらは、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、1,1,2,2−テトラキス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;並びにホルムア
ルヒド、アセトアルデヒド、クロラールまたはフルフラ
ールのようなアルデヒドと、フェノールのようなフェノ
ール類と縮合、または例えば4−クロロフェノール、2
−メチルフェノールもしくは4−tert−ブチルフェノー
ルである核が塩素原子もしくは炭素原子数1ないし9の
アルキル基によって置換されたフェノールとの縮合、ま
たはビスフェノールとの縮合によって得られるノボラッ
クである多核フェノールを基礎にする。
性水素原子を有するアミンの反応生成物を脱塩化水素す
ることによって得られるポリ(N−グリシジル)化合
物。これらのアミンは、例えば、アニリン、n−ブチル
アミン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、m−キシ
レンジアミンまたはビス(4−メチル−アミノフェニ
ル)メタンである。
シジルイソシアン酸、エチレン尿素もしくは1,3−プロ
ピレン尿素のようなシクロアルキレン尿素のN,N′−ジ
グリシジル誘導体、そして5,5−ジメチルヒダントイン
のようなヒダントインのジグリシジル誘導体も包含す
る。
2−ジチオールまたはビス(4−メルカウト−メチルフ
ェニル)エーテルによって例示されるジチオールから誘
導されるジ−S−グリシジル誘導体。
ポキシシクロペンチル)エーテル、2,3−エポキシシク
ロペンチルグリシジルエーテル、1,2−ビス(2,3−エポ
キシシクロペンチルオキシ)エタンまたは3′,4′−エ
ポキシシクロヘキサンカルボン酸3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル。
は官能基に結合しているエポキシ樹脂を使用することも
可能である。
N,O−トリグリシジル誘導体、サリチル酸のグリシジル
エーテル/グリシジルエステル、N−グリシジル−N′
−(2−グリシジルオキシプロピル)−5,5−ジメチル
ヒダントインまたは2−グリシジルオキシ−1,3−ビス
(5,5−ジメチル−1−グリシジルヒダントイン−3−
イル)プロパン。
族、複素環の、環状脂肪族または脂肪族化合物のグリシ
ジルエーテル、グリシジルエステルまたはN−グリシジ
ル誘導体であるエポキシ樹脂を使用するのが好ましい。
−ヒドロキシフェニル)プロパンまたはビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタンであるビスフェノール、フェノ
ールにホルマリンを反応させることにより得られるノボ
ラック、または上述した脂肪族ジオール、特に1,4−ブ
タンジオールのポリグリシジルエーテルである。
にしたポリグリシジルエーテルである。
ジエンホモポリマーまたはコポリマーの少なくとも1ブ
ロック(B1)とラクトンホモポリマーまたはコポリマー
の少なくとも2ブロック(B2)を含むブロックポリマー
を含有する。ブロックポリマーは、B2-B1-B2型、B1(B
2)x型またはB1-B2y,型であり得る。もしも、ブ
ロックB1とB2がコポリマーであるならば、それらはラン
ダムポリマーであるのが好ましい。
タジエン、イソプレンおよびクロロプレンである。ブタ
ジエンを基礎にしたコポリマーが好ましい。
チレン性不飽和共成分、特にビニル芳香族化合物、アク
リロニトリル、メタアクリロニトリルまたはアクリル酸
もしくはメタアクリル酸の誘導体の一種またはそれ以上
を、全体のブロックを基礎にして、0.1ないし50モル
%、好ましくは0.1ないし30モル%含有してもよい。
和共単量体は、アクリル酸、メタアルリル酸、アクリル
酸もしくはメタアルリル酸のエステル、例えばメチル、
エチルもしくはグリシジルエステル、アクリル酸もしく
はメタアルリル酸のアミド、フマル酸、イタコン酸、マ
レイン酸またはこれらのエステルもしくはヘミエステ
ル、例えばモノメチルもしくはジメチルエステル、また
はマレイン酸もしくはイタコン酸無水物;ビニルエステ
ル例えば酢酸ビニル、スチレン、核に塩素化もしくは臭
素化されたような置換スチレン、またはビニルトルエ
ン、エチレン、プロピレン、または好ましくはアクリロ
ニトリルもしくはメタアクリロニトリルである。
リレート、メタアクリレートまたは、好ましくはアクリ
ロニトリルである。ブロックポリマーのブロック(B1)
は好ましくは、ブタジエン/アクリロニトリルコポリマ
ーまたは、最も好ましくは、ブタジエンホモポリマーで
ある。
ないし10,000の、さらに特別には1,000ないし5,000の分
子量Mnに等価である。もしも、ブロック(B1)の共成
分、共成分の一種が環状ラクトンのエポキシ樹脂と反応
性のある基、例えばアクリル酸もしくはメタアクリル酸
のカルボキシル基、を含むならば、ブロック(B1)は好
ましくはこの共成分の10モル%以上を含有しない。
環状ラクトンと反応する末端基に環状ラクトンを重合さ
せることにより得られる。
の官能基が環状ラクトンと反応する共単量体単位の官能
基に環状ラクトンを重合させることにより得られる。
ク(B1)およびブロック(B2)の全重量基準で、20重量
%よりは少なくなく、25ないし55重量%含有するのが好
ましい。
ル基、環状アルキル基、アルケニル基、環状アルケニル
基またはアリール基を表し; (但し、置換基Rの炭素原子の総数は12より大にならな
い。) そしてaは1,3,4または5を表す。〕 により表わされるラクトンの単独重合または共重合に
より好ましく得られる。
て、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルブ
チル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチル
ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデ
シル基またはn−ドデシル基である。
特に好ましくは直鎖の炭素原子数1ないし6のアルキル
基でありそして、最も好ましくはメチル基である。
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオク
チル基またはシクロドデシル基である。好ましい意味
は、シクロヘキシル基とシクロペンチル基である。
ル基、1−プロペニル基、1−ブテニル基、1−ペンテ
ニル基または1−ヘキセニル基、好ましくはビニル基ま
たは1−プロペニル基そして、最も好ましくはアリル基
である。
セニル基またはシクロペンテニル基である。好ましいア
リール基はフェニル基である。Rは好ましくは水素原子
である。
バレロラクトン、ε−カプロラクトン並びに下記の酸の
ラクトンである。
シノナン酸もしくは3−ヒドロキシペラルゴン酸、2−
デドシル−3−ヒドロキシプロピオン酸、2−シクロペ
ンチル−3−ヒドロキシプロピオン酸、3−フェニル−
3−ヒドロキシプロピオン酸、2−ナフチル−3−ヒド
ロキシプロピオン酸、2−n−ブチル−3−シクロヘキ
シル−3−ヒドロキシプロピオン酸、2−フェニル−3
−ヒドロキシトリデカン酸、2−(2−メチルシクロペ
ンチル)−3−ヒドロキシプロピオン酸、2−メチル−
3−ヒドロキシプロピオン酸、3−ベンジル−3−ヒド
ロキシプロピオン酸、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ
プロピオン酸、2−メチル−5−ヒドロキシバレリアン
酸、3−シクロヘキシル−5−ヒドロキシバレリアン
酸、4−フェニル−5−ヒドロキシバレリアン酸、2−
ヘプチル−4−シクロペンチル−5−ヒドロキシバレリ
アン酸、2−メチル−3−フェニル−5−ヒドロキシバ
レリアン酸、3−(2−シクロヘキシルエチル)−5−
ヒドロキシバレリアン酸、4−ベンジル−5−ヒドロキ
シバレリアン酸、3−エチル−5−イソプロピル−6−
ヒドロキシカプロン酸、2−シクロペンチル−4−ヘキ
シル−6−ヒドロキシカプロン酸、3−フェニル−6−
ヒドロキシカプロン酸、3−(3,5−ジエチルシクロヘ
キシル)−5−エチル−6−ヒドロキシカプロン酸、4
−フェニルプロピル−6−ヒドロキシカプロン酸、2−
ベンジル−5−イソブチル−6−ヒドロキシカプロン
酸、2,2,4−トリメチル−3−ヒドロキシ−4−ペンテ
ン酸、7−フェニル−6−ヒドロキシ−6−オクテン
酸、2,2−ビス(1−シクロヘキシル)−5−ヒドロキ
シ−5−ヘプテン酸、2,2−ジプロペニル−5−ヒドロ
キシ−5−ヘプテン酸、2,2−ジメチル−4−プロペニ
ル−3−ヒドロキシ−3,5−ヘプタジエン酸およびその
類似体。
できる。
好ましくは10重量%までを含有できる。適当な共成分の
例は、エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドの
ようなアルキレンオキシド、またはヘキサンジオールの
ようなジオールである。
クトンを使用するのが特に好ましい。
ックおよびラクトンホモポリーもしくはコポリマーブロ
ックを含有するブロックオリマーは既知でありそして既
知の方法により製造される。
チレン性不飽和化合物のラジカルもしくはアニオン重合
により製造できる。
な官能基を含み、これが更にラクトン単量体と反応して
ブロックポリマーを与える。
はポリマー鎖中に官能基を含むコモノマーを混和するこ
とにより導入することができる。
例えば、ラバー ケミストリ アンド テクノロジー
〔Ruber Chemistry and Technology〕42巻,71-109頁(1
969)に記載されている。
好ましくは0.1ないし20μmの微小球からも成っていて
もよく、これらは、例えば、OHもしくはCOOH基を含むコ
モノマーとジエンの乳化重合により、またはε−カップ
ロラクトのようなラクトン中でそのような単量体の混合
物を重合することにより製造される。
ウ.アール.ソーレンセン,テー.ダブリュー.キャム
ベル,(W.R.Sorensen.T.W.Campbell,)高分子化学の製
造法(Preparative Methods of Polymer Chemistry),
インターサイエンス パブリッシャース,ジョン ウィ
レイ アンド ソンズ(Interscience Publishers,John
Wiley and Sons)社,ニューヨーク(New York)1968
年,313頁に記載されている。
に購入でき、例えばHYCAR 、CTB,CTBNまたはATBNポリ
マーがグッドリッチ社によって販売されている。
なラクトンとの反応は、ジブチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫ラウレートまたはチタニウム テトライソプロピレ
ートのような反応触媒の存在下約1ないし10時間にわた
って好ましくは約100から250℃迄の温度範囲内で、さら
に特別には約180℃の温度で行うのが好ましい。触媒の
量は、ラクトンの重量基準で好ましくは0.01ないし5重
量%、最も好ましくは0.1ないし0.5重量%である。
しくは約−30℃から+150℃迄の温度範囲、最も好まし
くは約0℃から120℃までの温度範囲内で行われる。
用するジエン−ラクトンブロックポリマーの特殊な製造
方法は、エル.エッチ.フシエン エト アル.(L.H.
Hsien et al)著、米国特許3,585,257号明細書中、ジャ
ーナル アプライド ポリマー サイエンス(J.Appl.P
olm.Sci.)22,1119-1127(1989)中および米国特許明細
書3,880,955号中に記載されている。
第1番にエチレンオキシドのよなオキシランと反応さ
せ、そして生成したものをε−ラクトンのようなラクト
ンに反応させ該当するブロックポリマーにする。前述の
米国特許3,587,257号では、個々の環状脂肪族ジエポキ
シドおよび個々のトリス(エポキシアルカン酸)グリセ
リンも適当なオキシラン化合物として引用され、そして
実施例IXとXで使用されている。その組成物によって、
上述のジエン−ラクトンブロックポリマーは、ゴムのよ
うな、革のようなまたは熱可塑的性質を示し、そして優
れた機械的性質とオゾン抵抗性の性質を示す。
と、同様のブロックポリマーは芳香族ポリカーボネート
と共に耐衝撃改良剤として熱可塑性ポリエステル組成物
中に使用されている。このブロックポリマーは、共役ジ
エンおよび/またはビニル芳香族化合物のホモポリマー
またはコポリマーであり、このブロックポリマーは、ゴ
ムのようなポリエステルにより末端がブロックされてい
るものであって、例えばε−カプロラクトンで末端がブ
ロックされているスチレン−ブタジエンコポリマーであ
る。
含するブロック(B2)のブロックの長さは、好ましくは
200ないし10,000の分子量Mnに等価であり、最も好まし
くは500ないし3,000の分子量Mnに等価である。
はなく、好ましくは2から6であり、そして最も好まし
くは2から3である。
ができる。このようなグリシジル化されたブロックポリ
マーの可能な製造方法は、ブロックポリマー(B)をグ
リシジル基含有エポキシ樹脂と反応させることを含む。
ポリマーの官能基、例えばカルボキシル基と反応する。
所望ならば、例えばビスフェノールのようなエポキシ樹
脂のためのアドバンス剤(advancement agent)の存在
下でも、反応を生起させることができる。
アンモニウム塩、第4ホスホニウム塩またはアセチルア
セトンクロムのような触媒の存在下、昇温下、例えば14
0℃で、約4ないし5時間にわたって、適当に生起させ
ることができる。この反応において、エポキシ樹脂そし
て、もし使用するならば、アドバンス剤(advancement
agent)も含めた重量基準で、好ましくは約0.1−5重量
%の、さらに特には約1−2重量%の触媒を使用する。
能な製造方法は、アドバンス剤(advancement agen
t)、例えばビスフェノールの非存在下または存在下、
1,3−ジエンを含有するブロックをグリシジル基含有エ
ポキシ樹脂と反応させ、次いで得られた付加物をラクト
ン、例えばε−カプロラクトンと反応させることを包含
する。この製造方法においては、樹脂のエポキシ基は1,
3−ジエンポリマーの反応性官能基、例えばカルボキシ
ル基と反応する。そして次いでカルボキシル基のグリシ
ジル基への付加により形成した第2アルコール基がラク
トンと反応してグリシジル化したジエン−ラクトンブロ
ックポリマーを与える。エポキシ樹脂付加物の形成のた
めと、ラクトンの重合のための反応条件および使用され
る触媒のいずれもは、これらの反応を行うために既に言
及した条件に順応する。エポキシ樹脂付加物と環状ラク
トンとの反応は、その本来の位置で、もしも環状ラクト
ンがエステル交換触媒、例えばジブチル錫オキシドと共
に添加されるならば、硬化の間にも進行させ得る。
つ本発明の目的も構成する。
ポリマーを基礎にした少なくとも1個のブロック(B1)
とラクトンホモポリマーまたはコポリマーの少なくとも
2個のブロック(B2)を含むブロックポリマー(B)
に、グリシジル基含有エポキシ樹脂を反応させることに
より得られるグリシジル化された付加物に関する。
ーまたはコポリマーとグリシジル基含有エポキシ樹脂と
の付加物を反応させることにより得られるグリシジル化
された反応生成物に関する。
式I 〔式中、mは1または2を表し; nは2ないし6を表し; R1は末端のイソシアナート基、アミノ基または水酸基
を除いたあとの、エポキシ樹脂に可溶性もしくは分散性
のエラストマーのプレポリマーのn価の基を表し; XとYは各々が互いに独立して、これらの基の少なく
とも一個が−NR3−であることを条件にして−O−また
は−NR3−を表し; R2はフェノール性の水酸基またはアミノ基を除いたあ
との多価フェノールまたはアミノフェノールの(m+
1)価の置換基を表し; そしてR3は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキ
ル基またはフェニル基を表す〕により表される化合物
(C)を含有する。
択されたポリウレタンまたはポリ尿素である。術語の
「エラストマープレポリマーの基R1」は、本明細書の説
明の範囲内では、この基の末端のn個のイソシアナート
基、n個のアミノ基またはn個の水酸基をキャップした
後、式Iにより表される化合物になるプレポリマーの基
を意味するものと理解され、そしてこの式Iにより表さ
れる化合物はエポキシ樹脂(A)とブロックポリマー
(B)と一緒に硬化してエラストマー相またはエラスト
マー相の混合物を生産する。これらのエラストマー相
は、成分(A)、(B)および(C)の均質のまたは不
均質の結合物であってよい。エラストマー相またはエラ
ストマー相群は、通常、0℃以下のガラス転移温度を有
する。
ー」の表現は、本明細書の説明の範囲内では、このプレ
ポリマーの基の末端のn個のイソシアナート基、n個の
アミノ基またはn個の水酸基をキャップした後、更に乳
化剤のような助剤を添加することなしにエポキシ樹脂
(A)またはエポキシ樹脂(A)とブロックポリマー
(B)の結合物に可溶性または分散性の式Iにより表さ
れる化合物になるプレポリマーの基を意味するものと理
解される。
(A)、(B)または(C)の一つの、またはこれら成
分の混合物の肉眼で見える相分離が起きない。
散性は、第1に適当なプレポリマーの基R1の選択の如何
による。適当な基の例は、下記の成分(C)の製造の説
明中に例示される。
ましい。即ち、本明細書の説明の範囲内では、水への溶
解度は5重量%以下、好ましくは0.5重量%以下であ
り;そして水中に貯蔵された時、少量の水だけ、好まし
くは5重量%以下、最も好ましくは0.5重量%以下の水
だけを吸収し、またその吸水の過程で僅かに膨張するだ
けの化合物を意味する。
0,000、好ましくは1,8000ないし3,000の分子量(平均
値)を有する。
し3そして、最も好ましくは2ないし25である。
トマーのポリ尿素」はこの技術分野の当業者には知られ
ている。〔参照.シー.ヘップバーン:“ポリウレタン
エラストマー",アプライド サイエンス パブリシャ
ーズ社、ロンドン1982年版(cf.C.Hepburn:“Polyureth
ane Elastomers",Applied Publishers,London 1982)] 概して、エラストマーポリウレタンまたはポリ尿素
は、硬質および軟質の成分を含む(硬および軟セグメン
ト)。
塑性のフェノール末端のポリウレタンまたはポリ尿素で
あってよい。
ましい。
フェノール末端のポリウレタンまたはポリ尿素の付加物
としても使用できる。この型の付加物は上述の方法で製
造できる。
たは1,6−ヘキサンジオールのような脂肪族ジオールの
グリシジルエーテルを含有するポリウレタンまたはポリ
尿素の付加物が好ましい。
枝の型である。架橋の程度は、肉眼で見えるゲルを形成
しないようなポリマーであるように選択される。この条
件は、もしも成分(C)が極性溶媒またはエポキシ樹脂
に可溶性であるか少なくとも分散性であれば、満たされ
るだろう。
か;好ましくは−O−を表す式Iの化合物は、R1が基礎
にしているプレポリマーの性質によって、種々の工程に
より製造され得る。
れる化合物を、式IVaにより表されるポリフェノールま
たはアミノフェノールと反応させることにより製造され
得る。(工程a) R1NCO)n (IIIa)、 H−Y−R2OH)m (IVa) 式中、Xが−NR3−を表し;そしてYが−NR3−を表す
式Iにより表されるポリ尿素は、式IIIbにより表される
プレポリアミンを式IVbにより表されるウレタンと反応
させることによっても製造され得る。(工程b) 式中、Xが−NR3−を表し;そしてYが−NR3−または
−O−を表すIにより表される化合物であって、末端基
としてオルト−フェノールまたはペリ(パラ)−フェノ
ールまたはオルト−アミノフェノールまたはペリ(パ
ラ)−フェノール基をもつ化合物は、式IIIbにより表さ
れる化合物を、式IVcにより表される環状炭酸エステル
または環状ウレタンに反応させることによっても製造さ
れ得る。(工程c) なお、上述の式IIIa、IIIb、IVa、IVbおよびIVc中、
置換基R1、R2、R3およびY、および指数mおよびnも前
述のように定義され;R11は脱酸基として作用する基、
例えばアルキル基またはアリール基、好ましくは炭素原
子数1ないし6のアルキル基またはフェニル基を表し;
そしてR12はR2のために与えられた意味の一つを持ち、
かつ基−O−および−Y−の各々が互いにオルト位また
はペリ(パラ)位の関係にある2価の炭素環式芳香族基
を表す。
許出願247,467号に記述されているのと同様の方法によ
り取得され得る。
式Vにより表されるエラストマーのおよび水酸基末端性
のプレポリマーを、上述のように定義された式IVbによ
って表されるカーバメートの、プレポリマーの水酸基の
含有量と等当量の量と反応させる。
数mおよびnも上述のように定義される。
レポリマーを、第1に水酸基含有量と等当量のホスゲン
と反応させることができ、そして次に生成したクロロカ
ルボニルオキシ誘導体は式IVaによって表されるフェノ
ールまたはアミノフェノールと反応させ得る。
含むフェノールまたはアミノフェノールより誘導され
る。
ミノフェノールは縮合され得るか、好ましくは橋員によ
り結合され得る。
はジヒドロシキナフタレンまたはジヒドロキシアントラ
センまたはアミノナフトールである。
O−、−S−、−SO2−、−CO−、−COO−、−CONR8−
および−SiR9R10−により表される基より成る群より選
ばれた一つの橋員を表し; R4とR5は互いに独立して炭素原子数1ないし20のアル
キル基、炭素原子数2ないし6のアルケニル基、炭素原
子数2ないし6のアルキニル基またはハロゲン原子を表
し; pとqは互いに独立して0,1または2を表し; R6、R7とR8は各々互いに独立して水素原子、−CF3ま
たは炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し;そして
R6とR7はそれらが結合している炭素原子と一緒になって
環炭素原子数5ないし12の環状脂肪族基を形成し; そしてR9とR10は炭素原子数1ないし6のアルキル基
を表す)により表されるビスフェノールから誘導され
る。
る式VIにより表されるビスフェノールから誘導されるも
のであり、特別には該式中、pとqが1を表し;R4とR5
がアリル基を表す誘導体である。
(CF3)2−、−O−、−SO2−、直接のC−C結合そして
特に、−C(CF3)2−により表される基からなる群から選
ばれたものを表し; pとqが各々0または1を表し;そしてR4とR5が炭素
原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2ないし6
のアルケニル基、特にアリル基、または炭素原子数2な
いし6のアルキニル基、好ましくはプロパルギル基を表
す式VIにより表されるビスフェノールから誘導される。
−,3−もしくは4−アミノフェノール、または単核のポ
リフェノール、例えばレゾルシン、ハイドロキノンまた
はピロガロールから誘導される。
ビスフェノールの例は、4,4′−ジヒドロシキビフェニ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン並びにこれら化合物の3,3′−ジメ
チル、3,3′−ジノニル、3,3′−ジアリル、3,3′−ジ
クロロ、3,3′−ジブロモおよび3,3′,5,5′−テトラブ
ロモ該誘導体である。
直鎖もしくは分枝の基である。
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2
−エチルブチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、
2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、
n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基またはn
−エイコシル基である。
キル基、更に好ましくは直鎖の炭素原子数1ないし6の
アルキル基そして、最も好ましくはメチル基である。
は、好ましくは直鎖であり、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基ま
たはn−ヘキシル基であり、最も好ましくはメチル基で
ある。
びR5は典型的ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、
1−ブテニル基、1−ペンテニル基または1−ヘキセニ
ル基である。ビニル基、1−プロペニル基およびアリル
基が好ましく、そしてアリル基が最も好ましい。
びR5は典型的なエチニル基、プロパルギル基、1−ブチ
ニル基、1−ペンチニル基またはヘキシニル基である。
プロパルギル基が好ましい。
原子、臭素原子またはヨウ素原子でよい。塩素原子また
は臭素原子が好ましく、そして臭素原子が最も好まし
い。
れる化合物は、もしも本発明の組成物が油性鋼鉄への高
い接着性を持たなけれはならないならば好んで使用され
る。
概して防炎性を増やす。
チリデン基、シクロヘキシリデン基、シクロヘプチリデ
ン基、シクロオクチリデン基またはシクロドデシリデン
基である。シクロヘキシリデン基とシクロドデシリデン
基が好ましい。
イソシアナートまたはトリイソシアナートそして最も好
ましくは、ジイソシアナートの、プレポリマーのポリヒ
ドロキシもしくはポリスルフヒドリル成分またはこのよ
うなプレポリマー成分の混合物への付加物であって、も
しも適当ならば連鎖延長剤(短鎖ポリヒドロキシ、ポリ
スルフヒドリルもしくはポリアミン化合物)と組み合わ
せたもの;または プレポリマーイソシアナートa2)式IIIbにより表され
るプレポリマーポリアミン、特にプレポリマーポリウレ
タンから誘導されたもの;である。
重合体であってもよく、この重合体に、ある場合には、
1−オレフィンがグラフトすることがある。そしてこの
オレフィンも非極性基に加えて極性基、例えばニトリル
基、エステル基またはアミド基を含む。
テル、ポリオチエーテル、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリエステル−アミド、ポリウレタン、ポリ尿素、
アルキッド樹脂、ポリカーボネートまたはポリシロキサ
ンである。但し、これらの化合物は水酸基末端またはス
ルフヒドリル基末端であり、エポキシ樹脂に可溶性もし
くは分散性である式Iにより表される化合物になり、そ
して上述の定義に従ってこれらの樹脂にエラストマーの
性質を付与するものである。
テルウレタンおよびポリエーテル尿素のようなポリエー
テルセグメントを含むセグメントされたプレポリマーは
好ましい。
としてのポリウレタン化学の分野の当業者には知られて
いる。それらは直鎖または分枝状であり得て、直鎖型が
好ましい。
プレポリマーであって、150ないし10,000、最も好まし
くは500ないし3,000の平均分子量(数平均)を持つ。
に、水酸基末端またはスルフヒドリル基末端プレポリマ
ーに加えて連鎖延長剤も使用されてもよい。
能性である。
はスルフヒドリル基末端プレポリマーまたは3官能性も
しくは多官能性の連鎖延長剤が、成分a1)の製造のため
に使用されるならば、これらの成分は、有機溶媒中溶解
し得るか、少なくとも膨潤し得る付加物a1)になるよう
に選択されなければならない。
比率によって、既知の方法により架橋の程度を調整でき
る。架橋の程度の調整により、既知の方法によってエラ
ストマーの性質を変更することも可能である。
くは多官能性の連鎖延長剤を使用する場合は、普通は多
官能性の成分の少量のみが使用されるだろう。
性のプレポリマーが使用されるとしたら、その時は普通
には多官能性の連鎖延長剤の多量が、過度の架橋反応を
起こすことなしに存在し得る。
る。従って、もしも3官能性もしくは多官能性の、水酸
基末端またはスルフヒドリル基末端である成分が存在す
るときは、普通にはジイソシアナートが使用されるだろ
うが;もしも2官能性の、水酸基末端またはスルフヒド
リル基末端である成分が使用されるならば、そのときに
は多官能性のイソシアナートも使用されるだろう。
成分の例は、水酸基末端ポリエーテル、特に水溶性の式
Iにより表される化合物になるポリエーテルである。
4−ブタンジオール、1,1,1−トリメチロールエタン、1,
1,1−トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、グリセリン、ペンタエリトリットもしくはソルビ
ットのような2官能背性もしくは多官能性のアルコール
を共にした、または同じく開始剤としてのメチルアミ
ン、エチレンジアミンもしくは1,6−ヘキシレンジアミ
ンを共にした;エチレンオキシド、プロピレンオキシド
もしくはブチレンオキシドのようなアルキレンオキシド
のアニオン−重合、共重合もしくはブロック共重合によ
り; または三弗化ホウ素エーテル錯化合物のような酸性触
媒を使用するテトラヒドロフラン、エチレンオキシドも
しくはプロピレンオキシドのような環状エーテルのカチ
オン−重合もしくは共重合により; またはp−トルエンスルホン酸のような酸性エーテル
化触媒の存在下、脱水して多縮合反応を起こすことので
きる、例えば1,6−ヘキサンジオールであるグリコール
の多縮合反応により得られるポリアルキレンエーテルポ
リオールを包含する。
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキもしくはスチレ
ンオキシドのオキシアルキル化反応の生成物を使用する
ことも可能である。
ルにアクリロニトリル、スチレンもしくはアクリル酸エ
ステルのような1−オレフィンがグラフトしたものであ
る。この場合、グラフト成分は、使用されるポリエーテ
ルに対して概して10−50%、特に10-30%である。
成分の他の例は、ジカルボン酸および/またはポリカル
ボン酸と、ジオールおよび/またはポリオールとから誘
導される水酸基末端ポリエステル−ポリオールである。
酸、アゼライン酸、脂肪酸の2量体もしくは3量体、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸およびエンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸の、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
−、トリエチレン−およびテトラエチレン−グリコー
ル、ジプロピレン−、トリプロピレン−およびテトラプ
ロピレン−グリコール、ジブチレン−、トリブチレンお
よびテトラブチレン−グリコール、2、2−ジメチルプ
ロパン−1,3−ジオール、1,1,1−トリメチロールエタン
および1,2,6−ヘキサントリオールとのポリ縮合反応に
より得られる水酸基末端ポリエステルである。
レポリマー成分は、水酸基末端ポリブタジエンであっ
て、それらは成分a1)を形成するために特に水酸基末端
ポリエーテルと反応せしめる。
レポリマー成分の他の例は、ラクトン例えばε−カプロ
ラクトンの重合生成物;またはポリアルキレンチオエー
テルポリオール、例えばチオグリコールそのものとジオ
ールおよび/またはポリオール、例えば1,6−ヘキサン
ジオール、トリエチレングリコール、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジオールもしくはプロパン−1,1,1−トリ
メチロールとの多縮合反応生成物である。
ポリマー成分は、水酸基末端ポリエーテルもしくはポリ
エステルである。
しいプレポリマー成分は、水酸基末端ポリブタジエン
と;水酸基末端ポリアルキレングリコール、または1−
オレフィン、特にスチレン、もしくはアクリル酸エステ
ルもしくはアクリロニトリルのようなアクリル酸誘導体
がグラフトした水酸基末端ポリアルキレングリコールと
の混合物である。
プレポリマー成分は、水酸基末端ポリエーテル、特にジ
水酸基末端ポリアルキレングリコールである。
連鎖延長剤は、それ自身知られている。これら連鎖延長
剤の例は、水酸基末端ポリエーテルの製造のための上述
のジオールまたはポリオールであり、特に、1,4−ブタ
ンジオール、プロパン−1,1,1−トリメチロール、また
はハイドロキノン−2−ヒドロキシエチルエーテルのよ
うなジオールとトリオール;または1,6−ジアミノヘキ
サン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、1−ア
ミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キサン、4,4′−ジアミノシクロヘキシルメタン、1,4−
ジアミノシクロヘキサンおよび1,2−プロピレンジアミ
ンのようなジアミン;またはヒドラジン、アミノ酸ヒド
ラジド、カルボン酸セミカルバジドのヒドラジド、ビス
ヒドラジドおよびビスセミカルバジドである。
である。
られている方法により、式IIIbにより表されるアミノ基
末端プレポリマーから、好ましくはアミノ基末端ポリエ
ーテルから、ホスゲンとの反応またはポリイソシアナー
ト、好ましくはジイソシアナートもしくはトリイソシア
ナートそして、最も好ましくはジイソシアナートとの反
応により得られる。
ーは概してそれ以外の活性水素原子を有する基を含まな
い。
のための成分として上述された水酸基末端の縮合もしく
は付加重合体、特にポリエーテルから誘導される。
合体とアンモニアを反応させることにより、または第1
水酸基を含むこの縮合もしくは付加重合体、例えばポリ
ブチレングリコールとアクリロニトリルを反応させ、次
いでこれらの生成物を水素化することにより得られる。
ンは、〔マクロモル.サイエンス.化学(Macromol.Sc
i.Chem.,)A7(7),1399-1413(1973),]に記載のエ
ス.スミス他(S.Smith et al.)の方法により、シアン
酸カリウムにより、2官能性の、まだ活性のあるカチオ
ン性のテトラヒドロフランポリマーを停止させることに
よっても得られる。
ソシアナートは、普通は脂肪族、環状脂肪族、芳香族ま
たはアルアリファチックのジイソシアナート、トリイソ
シアナートまたはテトライソシアナート、またはこのよ
うなイソシアナートに変換し得る先駆物質である。
族、芳香族またはアルアリファチックのジイソシアナー
トまたはトリイソシアナートであり、脂肪族または環状
脂肪族ジイソシアナートが特に好ましい。
枝のα,ω−ジイソシアナートである。アルキレン鎖
は、酸素または硫黄原子によって中断されていてもよ
く、エチレン性の不飽和結合を含んでいても、いなくな
もよい。
有するα,ω−ジイソシアナートは好ましい。
テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレ
ン基、ドデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキ
サデカメチレン基、オクタデカメチレン基およびエイコ
サメチレン基である。
−ジイソシアナートのヘテロ原子に中断されている脂肪
族基は、式 −(CH2-CH2O)o−CH2−CH2−、 −(CH(CH3)−CH2−O)o− CH(CH3)−CH2−、 −(CH2-CH2-CH2-CH2-O)o− CH2-CH2-CH2-CH2−および −(CH2-CH2-S)o−CH2−CH2−、 (式中、oは1ないし20を表す)により表される基で
ある。
または未置換のシクロペンタン、シクロヘキサンまたは
シクロヘプタンから誘導される誘導体である。このよう
な環の2個が橋員を通じて互いに結合していてもよい。
シクロヘキシレンまたはドデカヒドロジフェニルメタン
−4,4′−ジイルである。
シアナートまたはトリイソシアナートを使用することも
可能である。
酸から転位反応(ホフマン、クルチウスまたはロッセン
転位反応)により該当するジイソシアナートまたはトリ
イソシアナートを与える方法により得られる。
NCOによって置き換えされた)芳香族ジイソシアナート
は好ましい。
チック基は1,2−キシレン基および1,4−キシレン基であ
る。
2,4−ジイソシアナートとそのトルエン−2,6−ジイソシ
アナートとの工業的混合物、トルエン−2,6−ジイソシ
アナート、ナフタレン−1,5−ジイソシアナート、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアナートとその種々の
ジフェニルメタンジイソシアナート(例えば、4,4′−
および2,4′−異性体)との工業的混合物、ウレタン化
したジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、カ
ルボジイミド化したジフェニルメタン−4,4′−ジイソ
シアナート、トルエン−2,4−ジイソシアナートのウレ
ツジオン(uretdione)、トリフェニルメタントリイソ
シアナート、トルエンジイソシアナートとトリメチロー
ルプロパンから形成された付加物、トルエンジイソシア
ナートから形成された3量体、m−キシレンジイソシア
ナート、N,N′−ビス(4−メチル−3−イソシアナー
トフェニル)尿素、トルエンジイソシアナートとヘキサ
メチレン−1,6−ジイソシアナートの3量体混合物、ヘ
キサン−1,6−ジイソシアナート、3,5,5−トリメチル−
1−イソシアノ−3−イソシアナートシクロヘキサン
(イソホロンジイソシアナート)N,N′,N−トリス
(6−イソシアナートヘキシル)ビウレット、2,2,4−
トリメチル−1,6−ジイソシアナートヘキサン、1−メ
チル−2,4−ジイソシアナートシクロヘキサン、2量化
ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−
ジイソシアナート、3量化イソホロンジイソシアナー
ト、3量化ヘキサンジイソシアナートおよび2,6−ジイ
ソシアナートヘキサン酸メチルである。
方法に従って、水酸基末端、スルフヒドリル基末端また
はアミノ基末端エラストマーのプレポリマー成分を、ポ
リイソシアナートまたはそれらの混合物と反応せしめる
ことにより達成される。この反応は、連鎖延長剤の存在
下または不存在下、行ってもよい。成分a1)またはa2)
の製造は無溶媒で、またはイソシアナートに対して不活
性の溶媒中行われる。
チルグリコールおよび酢酸エチルグリコールのようなエ
ステル;メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケ
トンのようなケトン;トルエンまたはキシレンのような
芳香族化合物;またはトリクロロエタンまたはジクロロ
メタンのようなハロゲン化炭化水素である。
反応が許容されるか、または所望すらされるならば、そ
の時は水酸基、スルフヒドリル基またはアミノ基を含有
するプレポリマーと存在していてもよい単量体を、ジイ
ソシアナートまたはポリイソシアナートと、NCO/OH、NC
O/SHまたはNCO/NH2の比率が1.5-2.5、好ましくは1.8-2.
2で、最初は0−25℃であかつ冷却しながら、次いで好
ましくは50-120℃に数時間加熱しながら、反応させる。
普通は実質的に大過剰のジイソシアナートまたはポリイ
ソシアナートが、例えばNCO/OH、NCO/SHまたはNCO/NH2
の比率が3−5でそして連鎖延長剤なしで、使用される
だろう。そしてその他の工程の条件は、NCO/OH、NCO/SH
またはNCO/NH2の比率が低いもののための記述されたと
おりである。
アナートは、例えば薄膜蒸留によりまたは溶媒抽出によ
り除去される。
端プレポリマーとポリイソシアナートとの反応は、それ
自体が知られている触媒の存在下行われる。
チル錫ジラウリン酸塩またはオクタン酸錫(II)であ
る。これらの触媒は常用量、例えばポリイソシアナート
の量基準で、0.001−2重量%添加される。
フェノールもしくはアミノフェノールIVaとの反応は、
上述の水酸基末端、スルフヒドリル基末端またはアミノ
基末端の成分とポリイソシアナートとの反応と同様に行
われる。
フェノールIVaの量は、遊離のイソシアナート基が反応
により実質的に使いつくされ、かつポリフェノールもし
くはアミノフェノール当たり主に1個の水酸基もしくは
アミノ基が反応するようような量であるのが好ましい。
2もしくは3モルの水酸基、またはアミノフェノールの
約1モルのアミノ基が、1モルの遊離のイソシアナート
基に対して供給されれば、この条件は概して満たされる
だろう。
1.8;1.0から2.5:1.0である。
0.8:1.0から1.0:1.0である。
の場合、鎖長延長はフェノールを通して起こる。しか
し、最終製品は全混合物を基準にして未反応成分IVaの5
0重量%以上を含むべきでなく、好ましくは10重量%以
下を含むべきである。
しい。
ルおよび/またはアミノフェノールの混合物を使用する
ことも可能である。これらの混合物はモノフェノールの
少量部分を含有することもできる。この変法の工程にお
いては、モノフェノルの比率は、反応生成物が主に遊離
フェノール性水酸基を含有する式Iにより表される化合
物を含有するように選択される。
ーIIIbは、工程aで既に記述されており、かつ成分IIIa
のプレポリマーのポリイソシアナート製造のための工程
で使用されたプレポリマーのポリアミンである。好まし
い化合物IIIbは上で定義したアミノ基末端ポリエーテル
である。
により表されるアミノフェノールより誘導体される。ウ
レタンIVbは、それ自体が知られている方法により、こ
れらのアミノフェノールをR11−O−COCl(式中、R11は
前述のとおりに定義される)によりキャップすることに
より製造される。
分を計算比率で添加することにより、または成分IVbの
僅かな過剰量を使用することにより、そしてこの混合物
を加熱することにより行われ、実質的にIIIbの全ての遊
離のアミノ基がキャップされるようになる。
らの溶媒の例は上に列記してある。
り表されるオルトーもしくはペリ(パラ)−ビスフェノ
ールまたはオルトーもしはペリ(パラ)−アミノフェノ
ールの各々から誘導される。
られる。成分IIIbとIVcの反応(工程c)は、概してこ
の2成分を計算比率で添加することにより、または成分
IVcの僅かな過剰量を使用することにより行われる。他
の点については、反応は工程aで記述したとおりに行わ
れる。
500より50,000、好ましくは500より10,000そして、最も
好ましくは500より3,000の範囲内である。
ましくは100,000mPa・s,より低い。〔エプレヒト(Eppr
echt)粘度計で測定〕 工程a、bまたはcに従う反応から誘導される式Iに
より表されるフェノール基末端ポリウレタンまたはポリ
尿素の構造は、プレポリマーの基R1の官能価による。
フヒドリル基末端もしくはアミノ基末端プレポリマーの
官能価により;使用される場合の連鎖延長剤により;III
aの製造のために使用されるイソシアナートの官能価に
より;そして各々の反応剤の比率により決められる。好
ましい成分(C)は、式中、Xが −NH−を表し;そして、Yが−NH−を表し;そして最も
好ましくは−O−を表す場合の式Iにより表される化合
物である。
化合物であって、 少なくとも2個の遊離のフェノール性の水酸基を含有
し、かつ、 a1) ポリイソシアナートと、プレポリマーの多水酸基
もしくは多スルフヒドリル基の化合物またはこのよう化
合物の混合物との、連鎖延長剤なしのもしくは連鎖延長
剤と一緒の、付加物、または a2) プレポリマーのポリエーテル−アミンから誘導さ
れた a) プレポリマーのイソシアナートに; b) 2もしくは3個のフェノール性の水酸基を含む少
なくとも1個のフェノール、または1もしくは2個のフ
ェノール性水酸基を含むアミノフェノールとを反応させ
ることにより得られる化合物である。
シアナート価が2ないし3のプレポリマーのイソシアナ
ートa)から誘導される。
シアナートと、150ないし10,000の平均分子量Mnを有す
る水酸基末端プレポリマーとの付加物である。
の製造のための成分が水酸基末端ポリエーテルもしくは
ポリエステルであるものである。
に使用されるのが好ましい。
の製造のためのポリイソシアナートが脂肪族、環状脂肪
族、芳香族もしくはアルアリファチックジイソシアナー
トまたはトリイソシアナートであるものである。
連鎖延長剤の不存在下、水酸基末端ポリエーテルもしく
はポリエステルを使用しそして水酸基含有量に対して当
量のもしくは過剰量のポリイソシアナートを使用して行
われ、ポリフェノールもしくはアミノフェノールをキャ
ップした後、式VII 〔式中、R2、mおよびnは上述で定義されたように定
義され、rは1より3の整数を表し;Xは−O−または−
NH−を表し;R13は(r+1)価の、イソシアナート基
を除いた後の脂肪族、環状脂肪族、芳香族またはアルカ
リファチックポリイソシアナートの基を表し;そしてR
14はn価の、末端水酸基を除いた後のポリエステルもし
くはポリエーテルの基を表す(但し、指数mと基R2と基
R13は与えられた1個の分子内では異なっていてもよ
い)。〕により表されるポリウレタンを与えることであ
る。
する組成物は好ましい。
または3、最も好ましくは2である。指数rは好ましく
は1である。
または3を表し;rは1を表し;Xは−O−を表し;R13は
脂肪族、環状脂肪族または芳香族ジイソシアナートから
誘導される基を表し;そしてR14は分子量Mnが150より1
0,000である水酸基末端ポリエステルまたはポリエーテ
ルより末端水酸基を除いた後の2または3価の基を表す
式VIIにより表される化合物である。
は2または3を表し;rは1を表し;Xは−O−を表し;R
13は脂肪族または環状脂肪族ジイソシアナートから誘導
され;そしてR14は分子量Mnが150より30,000であるポリ
アルキレンポリオールより末端水酸基を除いた後の2ま
たは3価の基を表す式VIIにより表される化合物であ
る。
(C)は、式中、nは2を表し;そしてR14は式VIII −(CsH2S-O-)x−CsH2s− (VIII) (式中、sは3もしくは4を表し;xは5ないし40の整
数を表し;そして単位−CsH2S-O−は、与えられた定義
の範囲内で、与えられた式VIIIにより表される構造単位
中で異なっていてもよい。)により表される構造単位を
表すものである。
もしくはポリエステルの混合物および水酸基末端プレポ
リマーを基準にして1モル%より少ないジオールもしく
はトリオール、好ましくは短鎖のジオールもしくはトリ
オールと実質的に当量のジイソシアナートとの付加物
と;b)NCO含有量に実質的に当量のビスフェノールもし
くはトリスフェノールを反応させることにより得られる
化合物も包含する。
の製造は、アミノ基末端ポリアルキレンエーテル使用
し、このエーテルを、連鎖延長剤の不存在下、アミノ基
含有量に対して当量のもしくは過剰量のジイソシアナー
トと反応させるか、ホスゲンと反応させ、そして生成し
たポリイソシアナートをポリフェノールもしくはアミノ
フェノールIIIaでキャップし、式IX (式中、R3、Y、mおよびnは上述のように定義さ
れ、tは0または1を表し;R15はイソシアナート基を
除いた後の脂肪族、環状脂肪族、芳香族またはアルアリ
ファチックジイソシアナートの2価の基を表し;そして
R16は末端のアミノ基を除いたあとのn価のアミノ基末
端ポリアルキレンエーテルを表す。)により表される化
合物を与えることにより行われる。
る組成物は好ましい。
式中、mは1を表し;nは2もしくは3を表し;Yは−O−
を表し;R15は脂肪族、環状脂肪族または芳香族ジイソ
シアナートから誘導され;そしてR16は、末端アミノ基
を除いた後の分子量Mnが150ないし10,000であるアミノ
基末端ポリアルキレンエーテルの2もしくは3価の基を
表す式IXにより表される化合物を含む。
中、mは1を表し;nは2を表し、tは0を表し;Yは−O
−を表し;そしてR16は分子量Mnが150ないし6,000であ
る2価のアミノ基末端ポリアルキレンエーテルから誘導
されたものである式IXにより表される化合物を包含す
る。
中、mとtは1を表し;nは2を表し;R15はイソシアナ
ート基を除いた後の脂肪族または環状脂肪族ジイソシア
ナートの2価の基を表し;そしてR16は分子量Mnが150な
いし6,000の2価のアミノ基末端ポリアルキレンエーテ
ルから誘導されたものである式IXにより表される化合物
を含む。
(C)は、R16が式X、XI、XIIまたはXIII (式中、yは2ないし70を表し;Z1は−NH−CO−NH−
または−O−R17−O−を表し;Z2は式 により表される基を表し; R17は2個の水酸基を除いた後の脂肪族ジオールの基
を表し;そしてR18は3個の水酸基を除いた後の脂肪族
トリオールの基を表す。)により表される構造単位を表
す成分を含む。
単一装置(攪拌機、ロール機)を使って成分を混合する
ことにより実施できる。
使用することにより、架橋製品に硬化することができ
る。
(C)を含有するのに加えて、エポキシ樹脂用の硬化剤
(D)も、そして所望により促進剤(E)をも含有する
組成物にも関する。
メタン、アニリン−ホルムアルデヒド樹脂、ビス(4−
アミノフェニル)スルホン、1,3−ジアミノプロパン、
ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラアミン、2,2,4−トリメチルヘキサン−
1,6−ジアミン、m−キシレンジアミン、ビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノ
シクロヘキシル)プロパンおよび3−アミノメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(イソホロンジ
アミン)のような脂肪族、環状脂肪族、芳香族および複
素環アミン; 脂肪族ポリアミンと2量化または3量化した脂肪族か
ら得られるようなポリアミノアミド; レゾルシン、ハイドロキノン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンおよびフェノールアルデヒド
樹脂のようなポリフェノール; 「チオコール 」(“Thiokols ”)として商業的に
購入できるポリチオールのようなポリチオール; ポリカルボン酸とその酸無水物、例えば無水フタル
酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタ
ル酸、無水ヘキサクロロエンドメチレンテトラヒドロフ
タル酸、無水ピロメリット酸、3,3′,4,4′−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸2無水物、上述の酸無水物のカ
ルボン酸並びにイソフタル酸とテレフタル酸等である。
表面保護用の粉末塗料として使用される場合、カルボキ
シル基末端ポリエステルである。
カン酸の錫塩、三フッ化ホウ素と三塩化ホウ素とそれら
の錯体と三フツ化ホウ素と、例えば1,3−ジケトン;お
よびジシアンジアミドのようなシアンアミドとの反応か
ら得られるキレート;を使用することも可能である。
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1−
メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、4−アミノピリジン、トリペンチルアンモニウム
フェノレートまたは塩化テトラメチルアンモニウムのよ
うな第3アミンとその塩またはそれらの第4アンモニウ
ム化合物; または2,4−ジヒドロシキ−3−ヒドロキシメチルペ
ンタンのナトリウムアルコラートのようなアルカリ金属
アルコラート; N−(4−クロロフェニル)−N,N′−ジメチル尿素
またはN−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−
N′,N′−ジメチル尿素(クロロトルロン)のような置
換尿素である。
を高比率、例えば(A),(B)および(C)の合計量
に基づいて、例えば合計50重量%以上含有する組成物を
硬化することが可能である。
で実施される。
しくは100より180℃の範囲内である。所望ならば、硬化
は2段階で行うこともでき、例えば硬化の工程を中断す
るか、もしも高温用の硬化剤が使用されるならば低温で
硬化性組成物を部分的に硬化する。このようにして得ら
れた生成物はまだ可融性で可溶性の初期縮合物(B−段
階樹脂)であり、例えば成形コンパンド、焼結粉末また
はプレプレグ(prepreg)の製造のために適している。
離強度を著しく増加せしめ、そして硬化製品は亀裂生長
の減少の傾向を示し、そして重ね剪断力の損失なしに高
い剥離強度を有している。
強度と低いガラス転位温度をもつ弾性のある製品、また
は高いガラス転位温度を伴う高い強度および高い剥離強
度の製品を製造することが可能である。
たとえ製品が非常に過酷な衝撃を受けたとしても亀裂の
生長は著しく減少する。
によって加える成分(C)の比率によって変更できる。
(B)および所望によって加える成分(C)の合計重量
を基準にするものである。
度、高い衝撃強度および亀裂生長に対する高い抵抗性
(亀裂抵抗)を持つ製品を得るのを所望ならば、その時
は成分(B)および所望によって加える成分(C)の比
率は普通は60%を越えてはならない。
度)による。成分(B)および所望によって加える成分
(C)の比率は、普通5重量%以上、好ましくは10重量
%以上でなければならない。
とを所望するならば、その時は成分(B)および所望に
よって加える成分(C)の比率は、40重量%以下であっ
てはならず、好ましくは60重量%以下であってはならな
い。
内で変わり得る。比率(B):(C)の範囲は好ましく
は[(50:1)から(1:50)]、もっと特別には[(20:
1)から(1:20)]そして、最も好ましくは[(5:1)か
ら(1:5)]である。
キシ樹脂(A)の比率も広い範囲内で変わり得る。柔軟
性の増えた製品に対しては、少量の(A)、例えば10よ
り30重量%が普通は使用され;高い強度の硬化製品のた
めには成分(A)は成分(B)との付加物の形で使用さ
れてもよく;(A)の実質的な量は、例えば50ないし95
重量%、好ましくは60-80重量%が普通に使用される。
ド、ブチルグリシジルエーテル、2,2,4−トリメチルペ
ンチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、または合成の、高度
に分枝した、主に第3炭素原子の脂肪族モノカルボン酸
のグリシジルエステルを、組成物の粘度を減らすために
硬化性混合物に添加できる。
イプにより、それ自体が知られている方法により当業者
により選択されるだろう。
合、エポキシ基モル当たり0.1-0.5モルの硬化剤を使用
するのが好ましい。
剤、充填剤および補強剤、例えばコールタール、アスフ
ァルト、紡織繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維、ボロ
ン繊維、炭素繊維、鉱物ケイ酸塩、雲母、石英粉末、ア
ルミナ三水和物、ベントナイト、カオリン、シリカエロ
ゲルまたは金属粉末、例えばアルミニウム粉または鉄
粉、そしてカーボンブラック、酸化物着色剤、2酸化チ
タンのような顔料および染料、防炎剤、チキソトロープ
剤、シリコーン、ワックスまたはステアリン酸塩(これ
のあるものは離型剤としても使用できる)のような流れ
調整剤、カップラー、抗酸化剤および光安定剤等をも含
むことができる。
別される。
により添加する(C)および(E)を含有する組成物を
硬化することにより得られる架橋製品にも関する。
ッチ、母材樹脂、ラッカーおよび封止剤としてまたは、
至って一般的には、硬化製品の製造のために使用するこ
とができる。これらの組成物は、各々の個々の最終の使
用に適応せしめるために適合せしめた処方で、無充填ま
たは充填の状態で、ペイント、塗料、ラッカー、圧縮成
形材料、浸漬用樹脂、注型用樹脂、含浸用樹脂、積層用
樹脂、母剤樹脂および接着剤として使用し得る。
脂、注型用樹脂、塗料または封止剤としての本発明の組
成物の使用にも関する。
良好な接着性を有するので、本発明は更に接着剤の油脂
との相溶性を高めるための組成物の使用にも関する。
0)354g,トリメチロールプロパン1.8gジブチル錫ジラウ
リン酸塩0.1mlを100℃で、窒素ガス下、ヘキサメチレン
ジイソシアナート54.4gに添加する。この混合物を2時
間にわたって100℃で攪拌した後、イソシアナートの含
有量は4%以下に低下する。このプレポリマーを、80℃
で、無水3,3′−ジアリルビスフェノールA135gに流入し
遊離のイソシアナートが最早検出されなくなるまで混合
物を80℃で2.5時間、次いで100℃で30分間攪拌する。粘
稠性の樹脂の下記の分析データが得られる。
テービー(Hycar CTB)2000x162,グッドリッチ社より
購入(ex Goodrich)] 33.3g、乾燥ε−カプロラクトン66.6gおよびジブチル錫
オキシド0.3gの混合物を、窒素ガス下、220℃で2時間
加熱する。
ルAジグリシジルエーテル(エポキシ価:5.4Val/kg)15
0gとトリフェニルホスフィン2.5gを添加する。このバッ
チを140℃で2時間加熱し、粘稠性の樹脂を与える。こ
の樹脂の得られた分析データを下記する。
ポリマー[ハイカー シーテービーエヌ(Hycar C
TBN)1300x8および(and)1300x13,グッドリッチ社より
購入(ex Goodrich)]と乾燥ε−カプロラクトンを窒
素ガス下、ジブチル錫オキシド0.5%の存在下、表Iに
示した温度で2時間加熱する。得られた化合物の性質を
表1に示す。次いで、これらのカルボキシル基末端セグ
メントされたポリエステルを、重量比1:1のビスフェノ
ールAを基材とするエポキシ樹脂(エポキシ価:5.4Val/
kg)とトリフェニルホスフィン1%の存在下、140℃で
2時間加熱して反応せしめる。かくして得られたエポキ
シ樹脂の付加物の性質を表Iに示す。
シ樹脂付加物の製造 攪拌しながら、カルボキシル基末端ブタジエン−アク
リロニトリルコポリマー[アクリロニトリル含有量26
%、カルボキシル基含有量2.4%、ハイカー シーテ
ービーエヌ(Hycar CTBN)1300x13,グッドリッチ社
より購入(ex Goodrich)]500gを、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル(エポキシ価:5.4Val/kg)1,000g
とトリフェニルホスフィン2gの存在下、140℃で3時間
反応せしめる。生成した粘稠性の樹脂は115 20mPa・s
(40℃)〔エプレヒト(Epprecht)法による〕の粘度と
エポキシ価3.4Val/kgを有する。
応 a)で得られた300gの付加物に、表IIに示した量のε
−カプロラクトンとジブチル錫オキシド2gを添加する。
190℃で4時間加熱することにより付加物へカプロラク
トンがグラフトされる。分析データを表IIに示す。
シ樹脂付加物の製造 攪拌機、窒素ガス入り口および還流冷却器を付した丸
底ガラスフラスコに、ビスフェノールAジグリシルエー
テル(エポキシ分:5.4Val/kg)730g、カルボキシル基末
端アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー[アクリロ
ニトリル含有量26%、酸価32mg KOH/g,ハイカー シ
ーテービーエヌ(Hycar CTBN)1300x13,グッドリッ
チ社より購入(ex Goodrich)]200gを、ビスフェノー
ルA64gおよびトリフェニルホスフィン5gを、3.3Val/kg
のエポキシ分を伴い、130000mPa・s(40℃)〔エプレ
ヒト(Epprecht)法による〕の粘度を有する粘稠性の樹
脂が生成するまで、130℃で3時間加熱する。
応 この実施例では、ε−カプロラクトンを反応性希釈剤
として混合物に添加し、そしてブタジエン−アクリロニ
トリル−カプロラクトンブロックコポリマーが、エポキ
シ樹脂付加物を硬化する間に現場で形成される。これは
硬化性混合物に更にジブチル錫オキシドを添加すること
により生じる。(表IIIを参照) B.接着剤の製造と試験 表IIIに示した成分を三本ロール練り機上混合し、脱
脂したアルミニウムまたは鋼鉄への接着のために使用す
る。重なり面積が1.25cm2の試験標本を180℃で1時間硬
化する。
レンクロライドで脱脂洗浄した厚み1.5mmの鋼鉄とアル
ミニウムの試験片を使用して決定した。
厚み0.6mmの脱脂鋼鉄試験片を使用して決定した。
Claims (13)
- 【請求項1】(A) エポキシ樹脂、および (B) 1,3−ジエンホモポリマーまたはコポリマーの
少なくとも1ブロック(B1)とラクトンホモポリマーま
たはコポリマーの少なくとも2ブロック(B2)を含むブ
ロックポリマーを含有する組成物。 - 【請求項2】ブロック(B1)のジエン成分がブタジエン
である請求項(1)記載の組成物。 - 【請求項3】ブロック(B1)がジエン成分を含むのに加
えてビニル芳香族化合物、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリルまたはアクリル酸もしくはメタアクリル酸
の誘導体の0.1ないし50モル%も含む請求項(1)記載
の組成物。 - 【請求項4】ブロック(B1)のブロックの長さが500な
いし10,000の分子量Mnに等価である請求項(1)記載の
組成物。 - 【請求項5】ブロック(B2)のラクトン成分がε−カプ
ロラクトンである請求項(1)記載の組成物。 - 【請求項6】ブロック(B2)のブロックの長さが200な
いし10,000の分子量Mnに等価である請求項(1)記載の
組成物。 - 【請求項7】式I 〔式中、mは1または2を表し; nは2ないし6を表し; R1は末端のイソシアナート基、アミノ基または水酸基を
除いたあとの、エポキシ樹脂に可溶性もしくは分散性の
エラストマーのプレポリマーのn価の基を表し; XとYは各々が互いに独立して、これらの基の少なくと
も1個が−NR3−であることを条件にして−O−または
−NR3−を表し; R2はフェノール性の水酸基またはアミノ基を除いたあと
の多価フェノールまたはアミノフェノールの(m+1)
価の置換基を表し; そしてR3は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル
基またはフェニル基を表す〕により表される化合物
(C)を追加して含有する請求項(1)記載の組成物。 - 【請求項8】エポキシ樹脂用の硬化剤(D)および、任
意に追加する成分としての促進剤(E)を追加的に含有
する請求項(1)記載の組成物。 - 【請求項9】1,3−ジエンホモポリマーまたはコポリマ
ーを基礎にした少なくとも1個のブロック(B1)とラク
トンホモポリマーまたはコポリマーの少なくとも2個の
ブロック(B2)を含むブロックポリマー(B)に、グリ
シジル基含有エポキシ樹脂を反応させることにより得ら
れるグリシジル化された付加物。 - 【請求項10】ラクトンに、1,3−ジエンホモポリマー
またはコポリマーとグリシジル基含有エポキシ樹脂との
付加物を反応させることにより得られるグリシジル化さ
れた反応生成物。 - 【請求項11】請求項(8)記載の組成物を硬化するこ
とにより得られる架橋製品。 - 【請求項12】接着剤、接着フィルム、パッチ、母材樹
脂、注型用樹脂、塗料または封止剤の製造のために請求
項(8)記載の組成物を使用する方法。 - 【請求項13】接着剤の油との相溶性を上げるために請
求項(1)または(8)記載の組成物を使用する方法。
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