JP2748512B2 - 5―フルオロ―2―ニトロフェノキシ酢酸エステルの製造方法 - Google Patents
5―フルオロ―2―ニトロフェノキシ酢酸エステルの製造方法Info
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- JP2748512B2 JP2748512B2 JP5443589A JP5443589A JP2748512B2 JP 2748512 B2 JP2748512 B2 JP 2748512B2 JP 5443589 A JP5443589 A JP 5443589A JP 5443589 A JP5443589 A JP 5443589A JP 2748512 B2 JP2748512 B2 JP 2748512B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C201/00—Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
- C07C201/06—Preparation of nitro compounds
- C07C201/12—Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ア
ルキルエステルの新規な製造方法に関するものである。
ルキルエステルの新規な製造方法に関するものである。
<従来の技術> 従来、5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸アル
キルエステルが除草性化合物の製造中間体として有用で
あることが知られている(欧州特許公開第170191号明細
書参照)。
キルエステルが除草性化合物の製造中間体として有用で
あることが知られている(欧州特許公開第170191号明細
書参照)。
そして、該化合物は2,4−ジフルオロニトロベンゼン
と苛性ソーダまたは苛性カリ等の苛性アルカリとを反応
させて5−フルオロ−2−ニトロフェノールを製造し、
さらに得られた5−フルオロ−2−ニトロフェノールを
塩基の存在下にハロ酢酸アルキルエステルと反応させて
製造することができる(特開昭63−310851号公報参
照)。
と苛性ソーダまたは苛性カリ等の苛性アルカリとを反応
させて5−フルオロ−2−ニトロフェノールを製造し、
さらに得られた5−フルオロ−2−ニトロフェノールを
塩基の存在下にハロ酢酸アルキルエステルと反応させて
製造することができる(特開昭63−310851号公報参
照)。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記の製造方法では二工程を要し、し
かも前段の工程の後、反応液を一旦酸性にして有機溶媒
抽出等の操作により5−フルオロ−2−ニトロフェノー
ルを単離し、しかる後、後段の工程を行わなければなら
ず、特に工業的規模での実施においてさらに改良の余地
が存在していた。
かも前段の工程の後、反応液を一旦酸性にして有機溶媒
抽出等の操作により5−フルオロ−2−ニトロフェノー
ルを単離し、しかる後、後段の工程を行わなければなら
ず、特に工業的規模での実施においてさらに改良の余地
が存在していた。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、2,4−ジフルオロニトロベンゼンから
一工程で直接5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸
アルキルエステルを製造する方法について鋭意検討し、
本発明に至った。
一工程で直接5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸
アルキルエステルを製造する方法について鋭意検討し、
本発明に至った。
本発明は、2,4−ジフルオロニトロベンゼンとグリコ
ール酸アルキルエステルとを、芳香族炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素および1,4−ジオキサンから選ばれる1種
以上の溶媒中で塩基の存在下に反応させることを特徴と
する、5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸アルキ
ルエステルの製造方法に関するものである。
ール酸アルキルエステルとを、芳香族炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素および1,4−ジオキサンから選ばれる1種
以上の溶媒中で塩基の存在下に反応させることを特徴と
する、5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸アルキ
ルエステルの製造方法に関するものである。
該製造方法において、2,4−ジフルオロニトロベンゼ
ンとグリコール酸アルキルエステルとの使用量比は後者
が前者と同じモル数以上であれば充分であるが、後者が
大過剰の場合には生成物の純度が低下することがあり、
通常後者を前者の1.1〜1.6倍モル、好ましくは1.2〜1.5
倍モル用いる。
ンとグリコール酸アルキルエステルとの使用量比は後者
が前者と同じモル数以上であれば充分であるが、後者が
大過剰の場合には生成物の純度が低下することがあり、
通常後者を前者の1.1〜1.6倍モル、好ましくは1.2〜1.5
倍モル用いる。
用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等があげ
られるが、炭酸カリウムの無水微粉が好ましい。塩基の
使用量は、2,4−ジフルオロニトロベンゼンと同じモル
数以上であれば充分であるが、通常1.2〜3.0倍モル、好
ましく1.5〜2.0倍モルである。
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等があげ
られるが、炭酸カリウムの無水微粉が好ましい。塩基の
使用量は、2,4−ジフルオロニトロベンゼンと同じモル
数以上であれば充分であるが、通常1.2〜3.0倍モル、好
ましく1.5〜2.0倍モルである。
また、反応温度は通常0〜150℃、好ましくは10〜50
℃である。尚、グリコール酸アルキルエステルを5〜20
℃でゆっくり滴下した後昇温する方法が好ましい。
℃である。尚、グリコール酸アルキルエステルを5〜20
℃でゆっくり滴下した後昇温する方法が好ましい。
反応溶媒の具体例としては、例えばトルエン、キシレ
ン、ベンゼン等の芳香族炭化水素、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素、1,4−ジオキサンおよびそ
れらの混合溶媒があげられる。
ン、ベンゼン等の芳香族炭化水素、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素、1,4−ジオキサンおよびそ
れらの混合溶媒があげられる。
上記のようにして得られた反応液は、そのまま無機塩
を濾去するかまたは水を加え不溶物をセライト濾去した
後有機溶媒抽出する等の通常の後処理を行う。
を濾去するかまたは水を加え不溶物をセライト濾去した
後有機溶媒抽出する等の通常の後処理を行う。
得られた5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ア
ルキルエステルは、通常特に精製することなく次の除草
剤製造工程に使用できるが、必要によりカラムクロマト
グラフィー、再結晶等の操作により精製することもでき
る。
ルキルエステルは、通常特に精製することなく次の除草
剤製造工程に使用できるが、必要によりカラムクロマト
グラフィー、再結晶等の操作により精製することもでき
る。
尚、本発明において5−フルオロ−2−ニトロフェノ
キシ酢酸アルキルエステルのアルキル基の例としては炭
素数1〜6の低級アルキル基があげられる。
キシ酢酸アルキルエステルのアルキル基の例としては炭
素数1〜6の低級アルキル基があげられる。
<実施例> 以下、本発明を製造例および比較例にてさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるもの
ではない。
説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるもの
ではない。
製造例1 炭酸カリウム(無水微粉)20.73gをトルエン31.82gに
懸濁させ、2,4−ジフルオロニトロベンゼン15.91gを加
えた。10〜15℃でグリコール酸ブチル17.18gを2時間か
けて滴下し、次いで40℃まで昇温した。40℃に4時間保
った後、反応混合物から不溶の無機塩をセライト濾去
し、濾液を濃縮して5−フルオロ−2−ニトロフェノキ
シ酢酸ブチル22.24gを得た(収率82.0%)。
懸濁させ、2,4−ジフルオロニトロベンゼン15.91gを加
えた。10〜15℃でグリコール酸ブチル17.18gを2時間か
けて滴下し、次いで40℃まで昇温した。40℃に4時間保
った後、反応混合物から不溶の無機塩をセライト濾去
し、濾液を濃縮して5−フルオロ−2−ニトロフェノキ
シ酢酸ブチル22.24gを得た(収率82.0%)。
1H−NMR(δ;CDCl3) 0.7〜1.1(3H,m) 1.1〜2.0(4H,m)4.22(2H,t)
4.76(2H,s)6.6〜7.0(2H,m)7.96(1H,dd,J=7.0Hz,
9.6Hz) 製造例2 炭酸カリウム(無水微粉)41.46gをトルエン100gに懸
濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベンゼン15.91g
およびグリコール酸ブチル17.18gを加えた。8時間加熱
還流した後、水を加えトルエンで抽出、乾燥後濃縮し5
−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ブチル21.05gを
得た(収率77.6%)。
4.76(2H,s)6.6〜7.0(2H,m)7.96(1H,dd,J=7.0Hz,
9.6Hz) 製造例2 炭酸カリウム(無水微粉)41.46gをトルエン100gに懸
濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベンゼン15.91g
およびグリコール酸ブチル17.18gを加えた。8時間加熱
還流した後、水を加えトルエンで抽出、乾燥後濃縮し5
−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ブチル21.05gを
得た(収率77.6%)。
製造例3 炭酸カリウム(無水微粉)41.46gを1,4−ジオキサン1
00gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベンゼン
15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを加えた。8時
間加熱還流した後、水を加えトルエンで抽出、乾燥後濃
縮し5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ブチル2
0.41gを得た(収率75.2%)。
00gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベンゼン
15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを加えた。8時
間加熱還流した後、水を加えトルエンで抽出、乾燥後濃
縮し5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ブチル2
0.41gを得た(収率75.2%)。
製造例4 炭酸カリウム(無水微粉)41.46gを1,2−ジクロロエ
タン100gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベ
ンゼン15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを加え
た。15時間加熱還流した後、水を加え1,2−ジクロロエ
タンで抽出、乾燥後濃縮し5−フルオロ−2−ニトロフ
ェノキシ酢酸ブチル20.95gを得た(収率77.2%)。
タン100gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニトロベ
ンゼン15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを加え
た。15時間加熱還流した後、水を加え1,2−ジクロロエ
タンで抽出、乾燥後濃縮し5−フルオロ−2−ニトロフ
ェノキシ酢酸ブチル20.95gを得た(収率77.2%)。
比較例 炭酸カリウム(無水微粉)41.46gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド100gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニ
トロベンゼン15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを
加えた。105℃に3時間保った後、水を加えトルエンで
抽出、乾燥後濃縮し5−フルオロ−2−ニトロフェノキ
シ酢酸ブチル13.37g(収率49.3%)および副生成物であ
る3−フルオロ−4−ニトロフェノキシ酢酸ブチル4.34
g(収率16.0%)を得た。
ルムアミド100gに懸濁させ、室温で2,4−ジフルオロニ
トロベンゼン15.91gおよびグリコール酸ブチル17.18gを
加えた。105℃に3時間保った後、水を加えトルエンで
抽出、乾燥後濃縮し5−フルオロ−2−ニトロフェノキ
シ酢酸ブチル13.37g(収率49.3%)および副生成物であ
る3−フルオロ−4−ニトロフェノキシ酢酸ブチル4.34
g(収率16.0%)を得た。
<発明の効果> 本発明方法により、除草性化合物の製造中間体として
有用である5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ア
ルキルエステルが、有利に製造される。
有用である5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸ア
ルキルエステルが、有利に製造される。
フロントページの続き (72)発明者 福島 雅之 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 西田 寿美雄 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 船木 雄司 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−233646(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】2,4−ジフルオロニトロベンゼンとグリコ
ール酸アルキルエステルとを、芳香族炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素および1,4−ジオキサンから選ばれる1種
以上の溶媒中で、塩基の存在下に反応させることを特徴
とする、5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ酢酸アル
キルエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5443589A JP2748512B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 5―フルオロ―2―ニトロフェノキシ酢酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5443589A JP2748512B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 5―フルオロ―2―ニトロフェノキシ酢酸エステルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02233645A JPH02233645A (ja) | 1990-09-17 |
JP2748512B2 true JP2748512B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=12970630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5443589A Expired - Lifetime JP2748512B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 5―フルオロ―2―ニトロフェノキシ酢酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748512B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5584657U (ja) * | 1978-12-08 | 1980-06-11 |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP5443589A patent/JP2748512B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02233645A (ja) | 1990-09-17 |
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