JP2743433B2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JP2743433B2
JP2743433B2 JP1024439A JP2443989A JP2743433B2 JP 2743433 B2 JP2743433 B2 JP 2743433B2 JP 1024439 A JP1024439 A JP 1024439A JP 2443989 A JP2443989 A JP 2443989A JP 2743433 B2 JP2743433 B2 JP 2743433B2
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正美 大崎
善正 松田
純二 土居原
正実 松井
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、脱穀装置に係るものである。
(従来技術) 従来公知の、実開昭61−31034号公報、実開昭55−457
53号公報及び特開昭55−88625号公報には、周面に多数
の扱歯を立設した左右方向軸に軸装される扱胴を有する
扱室を設け、該扱室の前側に穀稈供給装置を設け、前記
扱室の下方位置には、左右方向に揺動して左右の一側か
ら他側に向けて移送選別する揺動風選装置を設けた脱穀
装置において、該揺動風選装置の始端側に移送棚を設
け、該移送棚は、前後側に水平に取付けた脱穀装置につ
いて記載されている。
また、従来公知の、実公昭51−5413号公報には、穀稈
供給装置側を低くその反対側が高くなる移送棚について
記載されている。
(発明が解決しようとする課題) 前記公知の脱穀装置の扱室内からの脱穀落下物は、扱
胴と共回りする関係で、扱室の前側より後側の方に多く
落下するから、揺動風選装置の始端部の移送棚には、前
側よりも後側の方に多く供給される。それゆえ、落下物
は偏ったまま移送棚より風選室に供給され、風選室にお
ける処理に問題があった。
即ち、移送方向の一側である風選室の後側に偏って供
給される点が課題となる。なお、実公昭51−5413号公報
に記載されたものは、扱胴軸心方向が左右方向であり、
前後方向に揺動風選装置は揺動するので、風選室への供
給が偏ることはない。
そこで本発明は、簡単な構成により移送棚上の落下物
を均して、風選部への供給の偏りを少なくできるように
したものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、周面に多数の扱歯3を設けた左右方向軸5
に軸装される扱胴4を有する扱室2を設け、該扱室2の
前側に穀稈供給装置6を設け、前記扱室2の下方位置に
は、左右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移
送選別する揺動風選装置17を設けた脱穀装置において、
該揺動風選装置17の始端側に移送棚9を設け、該移送棚
9は、前側11を低く後側12を高く前後側に傾斜させて取
付けた脱穀装置としたものである。
(実施例) 本発明の一実施例を図面により説明すると、1はコン
バイン等の脱穀装置であり、第2図に示したように脱穀
装置1内の上部前側には扱室2を設ける。該扱室2内に
は外周面に多数の扱歯3を有する扱胴4を左右方向の軸
5により軸装する。6は前記扱室2に穀稈を供給する穀
稈供給装置である。
前記扱胴4の下面は、該扱胴4と同芯状の扱網7によ
り包囲し、該扱網7の下方には風選室8を形成する。
第1図は、前記扱室2を省略してあるが、前記扱網7
の下方には、左右方向に揺動する移送棚9を設ける。移
送棚9の上面には、移送棚9上に前記扱室2から落下し
た落下物を終端側に移送しうるように突面10を有する波
板状に形成する。
第2図に図示したように、移送棚9は、前記穀稈供給
装置6のある前側11を低く、後側12が高くなるように傾
斜させて脱穀装置1の前後板13、14に取付ける。
15は前記揺動棚9の終端部に取付けたグレンチャフシ
ーブ、16は前記グレンチャフシーブ15の終端に続けて設
けたチャフシーブ、18はチャフシーブ16の終端に続けて
設けたストローラックであり、前記グレンチャフシーブ
15とチャフシーブ16とストローラック18により揺動風選
装置17を構成し、揺動風選装置17は揺動装置により左右
方向に揺動する。
19は前記風選室8内に選別風を送風する送風ファン、
20は送風ファン19のケース、21は前記グレンチャフシー
ブ15の下方に設けた選別網、22は1番コンベア、23は2
番コンベア、24は横断流吸引ファンである。
前記脱穀装置1内の扱室2の後側には、処理室25を設
ける。該処理室25内には前記扱胴4と軸心方向が平行な
多数の処理歯27を有する処理胴26を軸装する。前記処理
胴26の下面は、該処理胴26と同芯状の処理網28によりを
包囲する。処理室25は、前記2番コンベア23の終端部に
設けた2番スロワー29の上端を接続する。処理室25に
は、前記2番スロワー29から供給された2番物を回転す
る処理胴26により処理しながら移送するが、処理室25内
の処理物の移動は、前記扱室2と反対に、扱室2の左右
の他側30から2番物が供給され、一側31に移送される。
処理室25の一側31側の下部には、落下口32が形成され、
落下口32より処理物が風選室8内に落下する。
しかして、処理室25の側部の後板14は、後方に膨出す
る膨出部33に形成され(第2図)、膨出部33は下部を前
側11に屈曲させて傾斜案内板部34を形成する。
傾斜案内板部34の前記一側31側の下部には、傾斜案内
板部34に続く傾斜案内ガイド35を設ける。傾斜案内ガイ
ド35は後側12を高く前側11に至るに従い低くなるように
傾斜させて形成する(第2図)。
傾斜案内板部34の前端部は、前記処理室25の落下口32
の下方は、前記扱室2側に突出するようにして移送棚9
の上方に臨む始端側案内部37に形成し、始端側案内部37
より終端側は、その前端縁が終端に至るに従い前記扱室
2より離れ、かつ高くなる終端側案内部38に形成する。
(作用) 次に作用を述べる。
圃場を前進し、穀稈を分草体で分草し、分草された穀
稈を引起装置で引起し、刈刃で根部を切断し、搬送装置
により穀稈供給装置6に引継ぎ、穀稈供給装置6により
穀稈の根部を挟持し、穂先を扱室2に供給する。
穀稈は穀稈供給装置6により移送されている間に扱室
2内で回転する扱胴4により脱穀され、扱網7より藁屑
と穀粒の脱穀物が下方の風選室8内に落下する。
前記扱室2の扱網7より下方の風選室8内に落下した
脱穀物のうち穀粒は、移送棚9上に落下し、揺動する移
送棚9の突面10によりグレンチャフシーブ15に送られ、
グレンチャフシーブ15と選別網21から下方に落下し、一
番物は1番コンベア22に、二番物は2番コンベア23に入
り、軽い塵埃等は送風ファン19からの選別風により飛ば
され、横断流吸引ファン24より機外に吸引排除される。
しかして、2番コンベア23内に落下した二番物は、2
番コンベア23の終端部まで移送され、2番コンベア23の
終端部に接続した2番スロワー29により処理室25内に戻
され、処理胴26の回転により一側31側に送られながら処
理され、二番物と塵埃等が処理網28より下方に落下し、
それよりも大量の処理室25内に残った処理物は、落下口
32より下方に落下する。
処理室25の下方には、傾斜案内ガイド35が設けられ、
傾斜案内ガイド35は前側に至るに従い低くなるように傾
斜させて形成され、落下口32の下方の傾斜案内ガイド35
の前端縁は、前記前側11に突出すようにして移送棚9の
上方に臨む始端側案内部37に形成され、始端側案内部37
の終端より後方の前端縁は終端に至るに従い前記扱室2
より離れ、かつ高くなる終端側案内部38に形成されてい
るから、落下口32からの大量の落下物は始端側案内部37
により前側11の移送棚9上に誘導され、処理網28からの
落下物は終端側案内部38により後側12の移送棚9上に効
率よく分散されながら誘導される。
しかして、本発明では、移送棚9は、前記穀稈供給装
置6のある前側11を低く、後側12が高くなるように傾斜
させて脱穀装置1の前後板13、14に取付けてあるから、
傾斜案内ガイド35により移送棚9上に案内された落下物
は、傾斜案内ガイド35の下端部付近に滞留することなく
移送棚9の傾斜により低い前側11に向けて分散されなが
ら、左右揺動する突面10によりグレンチャフシーブ15に
向けて移送される。
したがって、移送棚9上の落下物は、グレンチャフシ
ーブ15に至る前の移送棚9上で均され、グレンチャフシ
ーブ15には前後に後側への偏りを少なくした状態で移送
供給されるから、風選室8の幅方向の拡散を良好にして
風選できるので、効率よく処理できる。
(効果) 従来公知の、実開昭61−31034号公報、実開昭55−457
53号公報及び特開昭55−88625号公報には、周面に多数
の扱歯を立設した左右方向軸に軸装される扱胴を有する
扱室を設け、該扱室の前側に穀稈供給装置を設け、前記
扱室の下方位置には、左右方向に揺動して左右の一側か
ら他側に向けて移送選別する揺動風選装置を設けた脱穀
装置において、該揺動風選装置の始端側に移送棚を設
け、該移送棚は、前後側に水平に取付けた脱穀装置につ
いて記載されている。
しかし、前記公知の脱穀装置の扱室内からの脱穀落下
物は、扱胴と共回りする関係で、扱室の前側より後側の
方に多く落下するから、揺動風選装置の始端部の移送棚
には、前側よりも後側の方に多く供給される。それゆ
え、落下物は偏ったまま移送棚より風選室に供給され、
風選室における処理に問題があった。
しかるに本発明は、周面に多数の扱歯3を設けた左右
方向軸5に軸装される扱胴4を有する扱室2を設け、該
扱室2の前側に穀稈供給装置6を設け、前記扱室2の下
方位置には、左右方向に揺動して左右の一側から他側に
向けて移送選別する揺動風選装置17を設けた脱穀装置に
おいて、該揺動風選装置17の始端側に移送棚9を設け、
該移送棚9は、前側11を低く後側12を高く前後側に傾斜
させて取付けた脱穀装置としたものであるから、前側の
穀稈供給装置6に根部を挟持し、穂先を扱室2に供給し
て脱穀すると、扱胴4により脱穀されたものは必然的に
後方に飛ばされ、扱室2の前側部分よりも後側部分に多
く落下する。しかし、本発明の、移送棚9は、前側11を
低く後側12を高く前後側に傾斜させて取付けてあること
と、それ自体が揺動していることから、低い前側11に向
けて分散されながら移送されて、グレンチャフシーブ15
に至るときは、前後の偏りを少なくした状態で移送供給
される。したがって、風選室8への幅方向の供給の偏り
を少なくして風選できるので、効率よく処理できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は縦断正面図、第2図は縦断側面図、第3図は平
面図である。 符号の説明 1……脱穀装置、2……扱室、3……扱歯、4……扱
胴、5……軸、6……穀稈供給装置、7……扱網、8…
…風選室、9……揺動棚、10……突面、11……前側、12
……後側、13……前板、14……後板、15……グレンチャ
フシーブ、16……チャフシーブ、17……揺動風選装置、
18……ストローラック、19……送風ファン、20……ケー
ス、21……選別網、22……1番コンベア、23……2番コ
ンベア、24……横断流吸引ファン、25……処理室、26…
…処理胴、27……処理歯、28……処理網、29……2番ス
ロワー、30……他側、31……一側、32……落下口、33…
…膨出部、34……傾斜案内板部、35……傾斜案内ガイ
ド、37……始端側案内部、38……終端側案内部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 正実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (56)参考文献 特開 昭56−51930(JP,A) 実開 平1−125037(JP,U) 実公 昭50−27476(JP,Y1) 実公 昭51−5413(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周面に多数の扱歯3を設けた左右方向軸5
    に軸装される扱胴4を有する扱室2を設け、該扱室2の
    前側に穀稈供給装置6を設け、前記扱室2の下方位置に
    は、左右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移
    送選別する揺動風選装置17を設けた脱穀装置において、
    該揺動風選装置17の始端側に移送棚9を設け、該移送棚
    9は、前側11を低く後側12を高く前後側に傾斜させて取
    付けた脱穀装置。
JP1024439A 1989-02-02 1989-02-02 脱穀装置 Expired - Lifetime JP2743433B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5545537Y2 (ja) * 1974-06-28 1980-10-25
JPS6131034U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 ヤンマー農機株式会社 脱穀機における2番処理装置

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