JP2699516B2 - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置Info
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- JP2699516B2 JP2699516B2 JP2689089A JP2689089A JP2699516B2 JP 2699516 B2 JP2699516 B2 JP 2699516B2 JP 2689089 A JP2689089 A JP 2689089A JP 2689089 A JP2689089 A JP 2689089A JP 2699516 B2 JP2699516 B2 JP 2699516B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、脱穀装置に係るものである。
（従来技術） 従来公知の、実開昭62−186636号公報及び実開昭62−
193827号公報には、周面に多数の扱歯を立設した左右方
向軸に軸装される扱胴を有する扱室を設け、該扱室の前
側に穀稈供給装置を設け、前記扱室の下方位置には、左
右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移送選別
する揺動風選装置を設けた脱穀装置において、前記揺動
風選装置の始端側に移送棚を設け、該移送棚は、前後水
平とし、前記揺動風選装置の下方位置には２番揚穀装置
の下部を臨ませ、該２番揚穀装置の上部の２番物排出口
は前記揺動風選装置の後側に排出されるように開口させ
てなる脱穀装置について記載されている。
193827号公報には、周面に多数の扱歯を立設した左右方
向軸に軸装される扱胴を有する扱室を設け、該扱室の前
側に穀稈供給装置を設け、前記扱室の下方位置には、左
右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移送選別
する揺動風選装置を設けた脱穀装置において、前記揺動
風選装置の始端側に移送棚を設け、該移送棚は、前後水
平とし、前記揺動風選装置の下方位置には２番揚穀装置
の下部を臨ませ、該２番揚穀装置の上部の２番物排出口
は前記揺動風選装置の後側に排出されるように開口させ
てなる脱穀装置について記載されている。
（発明が解決しようとする課題） 前記公知の脱穀装置の揺動風選装置の始端側の移送棚
の形状は、前後水平であるから、扱室内からの脱穀落下
物が、扱胴と共回りして、扱室の前側より後側の方に多
く落下すると、揺動風選装置には、前側よりも後側の方
に多く供給されるので選別不良になる。
の形状は、前後水平であるから、扱室内からの脱穀落下
物が、扱胴と共回りして、扱室の前側より後側の方に多
く落下すると、揺動風選装置には、前側よりも後側の方
に多く供給されるので選別不良になる。
又、２番揚穀装置の上部の２番揚排出口は前記揺動風
選装置の後側に排出されるように開口させているから、
一層、問題が重複し、風選不良になった。
選装置の後側に排出されるように開口させているから、
一層、問題が重複し、風選不良になった。
前記２番揚穀装置は、通用扱室内に戻すようにしてい
るが、扱室内に戻すと、脱穀作用に影響がでる。そこ
で、２番揚穀装置の上部の２番物排出口を、扱室内では
なく、前記揺動風選装置の上部に開口させたいことにな
るが、そうすると、前記の問題が出るのである。
るが、扱室内に戻すと、脱穀作用に影響がでる。そこ
で、２番揚穀装置の上部の２番物排出口を、扱室内では
なく、前記揺動風選装置の上部に開口させたいことにな
るが、そうすると、前記の問題が出るのである。
しかし、つぎのようにすると、２番揚穀装置の上部の
２番物排出口を、扱室内ではなく、前記揺動風選装置の
上部に開口させたとしても、何ら問題がでないようにで
きる。
２番物排出口を、扱室内ではなく、前記揺動風選装置の
上部に開口させたとしても、何ら問題がでないようにで
きる。
（課題を解決するための手段） よって本発明は、周面に多数の扱歯３を立設した左右
方向軸５に軸装される扱胴４を有する扱室２を設け、該
扱室２の前側に穀稈供給装置６を設け、前記扱室２の下
方位置には、左右方向に揺動して左右の一側から他側に
向けて移送選別する揺動風選装置18を設けた脱穀装置に
おいて、前記揺動風選装置18の始端側に移送棚９を設
け、該移送棚９は、前側11を低く後側12を高く前後側に
傾斜させて取付け、前記揺動風選装置18の下方位置には
２番揚穀装置25の下部を臨ませ、該２番揚穀装置25の上
部の２番物排出口30は前記移送棚９の後側12の高い側に
排出されるように開口させてなる脱穀装置としたもので
ある。
方向軸５に軸装される扱胴４を有する扱室２を設け、該
扱室２の前側に穀稈供給装置６を設け、前記扱室２の下
方位置には、左右方向に揺動して左右の一側から他側に
向けて移送選別する揺動風選装置18を設けた脱穀装置に
おいて、前記揺動風選装置18の始端側に移送棚９を設
け、該移送棚９は、前側11を低く後側12を高く前後側に
傾斜させて取付け、前記揺動風選装置18の下方位置には
２番揚穀装置25の下部を臨ませ、該２番揚穀装置25の上
部の２番物排出口30は前記移送棚９の後側12の高い側に
排出されるように開口させてなる脱穀装置としたもので
ある。
（実施例） 本発明の一実施例を図面により説明すると、１はコン
バイン等の脱穀装置であり、脱穀装置１内の上部前側に
は扱室２を設ける。該扱室２内には外周面に多数の扱歯
３を有する扱胴４を左右方向の軸５により軸装する。６
は前記扱室２に穀稈を供給する穀稈供給装置である。
バイン等の脱穀装置であり、脱穀装置１内の上部前側に
は扱室２を設ける。該扱室２内には外周面に多数の扱歯
３を有する扱胴４を左右方向の軸５により軸装する。６
は前記扱室２に穀稈を供給する穀稈供給装置である。
前記扱胴４の下面は、該扱胴４の同芯状の扱網７によ
り包囲し、該扱網７の下方には風選室８を形成する。
り包囲し、該扱網７の下方には風選室８を形成する。
前記扱網７の下方には、左右方向に揺動する移送棚９
を設ける。第２図に図示したように、移送棚９は、前記
穀稈供給装置６のある前側11を低く、後側12に至るに従
い次第に高くなるように傾斜させて脱穀装置１の前後板
13、14に取付ける。
を設ける。第２図に図示したように、移送棚９は、前記
穀稈供給装置６のある前側11を低く、後側12に至るに従
い次第に高くなるように傾斜させて脱穀装置１の前後板
13、14に取付ける。
15は前記揺動棚９の終端部に取付けたグレンチャフシ
ーブ、16は前記グレンチャフシーブ15の終端に続けて設
けたチャフシーブ、17はチャフシーブ16の終端に続けて
設けたストローラックであり、前記グレンチャフシーブ
15とチャフシーブ16とストローラック17により揺動風選
装置18を構成し、揺動風選装置18は揺動装置により左右
方向に揺動する。
ーブ、16は前記グレンチャフシーブ15の終端に続けて設
けたチャフシーブ、17はチャフシーブ16の終端に続けて
設けたストローラックであり、前記グレンチャフシーブ
15とチャフシーブ16とストローラック17により揺動風選
装置18を構成し、揺動風選装置18は揺動装置により左右
方向に揺動する。
19は前記風選室８内に選別風を送風する送風ファン、
20は送風ファン19のケース、21は前記グレンチャフシー
ブ15の下方に設けた選別網、22は１番コンベア、23は２
番コンベア、24は横断流吸引ファンである。
20は送風ファン19のケース、21は前記グレンチャフシー
ブ15の下方に設けた選別網、22は１番コンベア、23は２
番コンベア、24は横断流吸引ファンである。
前記２番コンベア23の終端部には、２番揚穀装置25の
下端を接続する。２番揚穀装置25は、終始同一直径の円
筒形状の筒体26により形成される。筒体26内には、該筒
体26と軸心が同一の回転軸27を軸装し、回転軸27の外周
面には下方より上方へ穀粒を移送させうる移送螺旋28を
設ける。移送螺旋28の上端より上方の回転軸27の外周面
には、放射方向に突出する平板状の跳出体29を設ける。
跳出体29を設けた部分の筒体26の外周面には２番物排出
口30を形成し、該２番物排出口30は前記移送棚９の後側
12の高い側に２番物が排出されるように開口させる。
下端を接続する。２番揚穀装置25は、終始同一直径の円
筒形状の筒体26により形成される。筒体26内には、該筒
体26と軸心が同一の回転軸27を軸装し、回転軸27の外周
面には下方より上方へ穀粒を移送させうる移送螺旋28を
設ける。移送螺旋28の上端より上方の回転軸27の外周面
には、放射方向に突出する平板状の跳出体29を設ける。
跳出体29を設けた部分の筒体26の外周面には２番物排出
口30を形成し、該２番物排出口30は前記移送棚９の後側
12の高い側に２番物が排出されるように開口させる。
しかして、２番物排出口30は、正面視、終始同一幅の
長四角形状に形成されるが、移送棚９に対して終端側が
高く始端側が低くなるように斜めに開口させる。
長四角形状に形成されるが、移送棚９に対して終端側が
高く始端側が低くなるように斜めに開口させる。
２番物排出口30の部分の筒体26の上壁31は、平板状の
一定角度を有して傾斜している上部案内傾斜部32により
後板14と接続する（第４図）。したがって、第５図、第
６図に図示したように、２番物は、跳出体29の回転によ
り上部案内傾斜部32に案内されて同一角度で跳飛ばされ
るが、２番物排出口30の始端側では排出高さが低いので
近く（後側12）に落下し、２番物排出口30の終端側では
排出高さが高いので遠く（前側11）に跳飛ばされ、移送
棚９上に均一に拡散される。
一定角度を有して傾斜している上部案内傾斜部32により
後板14と接続する（第４図）。したがって、第５図、第
６図に図示したように、２番物は、跳出体29の回転によ
り上部案内傾斜部32に案内されて同一角度で跳飛ばされ
るが、２番物排出口30の始端側では排出高さが低いので
近く（後側12）に落下し、２番物排出口30の終端側では
排出高さが高いので遠く（前側11）に跳飛ばされ、移送
棚９上に均一に拡散される。
又、２番物排出口30の部分の筒体26の底壁33は、平板
状の一定角度を有して傾斜している下部案内傾斜部34に
より後板14に接続される（第４図）。下部案内傾斜部34
は前側に至るに従い低く傾斜させて形成すると共に、下
部案内傾斜部34の傾斜は穀粒の安息角以上の傾斜に形成
する。
状の一定角度を有して傾斜している下部案内傾斜部34に
より後板14に接続される（第４図）。下部案内傾斜部34
は前側に至るに従い低く傾斜させて形成すると共に、下
部案内傾斜部34の傾斜は穀粒の安息角以上の傾斜に形成
する。
第７図〜第９図は、前記２番揚穀装置25の２番物排出
口30の第２実施例を図示したものであり、２番物排出口
30は、始端側では排出高さを低く、２番物排出口30の終
端側では排出高さを高くすると共に、終端側が広くＡ、
始端側を狭くａなるように２番物排出口30の下縁を斜め
に形成し、２番物排出口30の始端側と終端側とにおける
排出量を均一にして、一層、移送棚９上に２番物を均一
に拡散させる。
口30の第２実施例を図示したものであり、２番物排出口
30は、始端側では排出高さを低く、２番物排出口30の終
端側では排出高さを高くすると共に、終端側が広くＡ、
始端側を狭くａなるように２番物排出口30の下縁を斜め
に形成し、２番物排出口30の始端側と終端側とにおける
排出量を均一にして、一層、移送棚９上に２番物を均一
に拡散させる。
（作用） 次に作用を述べる。
圃場を進みながら穀稈を分草体で分草し、分草された
穀稈を引起装置で引起し、刈刃で根部を切断し、搬送装
置により穀稈供給装置６に引継ぎ、穀稈供給装置６によ
り穀稈の根部を挟持し、穂先を扱室２に供給する。
穀稈を引起装置で引起し、刈刃で根部を切断し、搬送装
置により穀稈供給装置６に引継ぎ、穀稈供給装置６によ
り穀稈の根部を挟持し、穂先を扱室２に供給する。
穀稈は穀稈供給装置６により移送されている間に扱室
２内で回転する扱胴４により脱穀され、扱網７より藁屑
と穀粒と脱穀物が下方の風選室８内に落下する。
２内で回転する扱胴４により脱穀され、扱網７より藁屑
と穀粒と脱穀物が下方の風選室８内に落下する。
前記扱室２の扱網７より下方の風選室８内に落下した
脱穀物のうちの穀粒は、移送棚９上に落下し、揺動する
移送棚９によりグレンチャフシーブ15に送られ、グレン
チャフシーブ15と選別網21から下方に落下し、１番物は
１番コンベア22に、２番物は２番コンベア23に入り、軽
い塵埃等は送風ファン19からの選別風により飛ばされ、
横断流吸引ファン24より機外に吸引排除される。
脱穀物のうちの穀粒は、移送棚９上に落下し、揺動する
移送棚９によりグレンチャフシーブ15に送られ、グレン
チャフシーブ15と選別網21から下方に落下し、１番物は
１番コンベア22に、２番物は２番コンベア23に入り、軽
い塵埃等は送風ファン19からの選別風により飛ばされ、
横断流吸引ファン24より機外に吸引排除される。
しかして、扱室２に対して前側にある穀稈供給装置６
により穀稈の根部を挟持し、穂先を扱室２に供給して脱
穀すると、扱胴４により脱穀されたものは扱胴４と共回
りして必然的に後方に飛ばされ、扱網７の前側部分より
も後側部分から下方へ多く落下する。
により穀稈の根部を挟持し、穂先を扱室２に供給して脱
穀すると、扱胴４により脱穀されたものは扱胴４と共回
りして必然的に後方に飛ばされ、扱網７の前側部分より
も後側部分から下方へ多く落下する。
しかし、本発明では、移送棚９は、前記穀稈供給装置
６のある前側11を低く、後側12が高くなるように傾斜さ
せて脱穀装置１の前後板13、14に取付けてあるから、移
送棚９上の落下物は、移送棚９の前後傾斜と、左右方向
の揺動とにより移送棚９の低い前側11部分に向けて分散
されながらグレンチャフシーブ15へ至る前に均一に均さ
れ、グレンチャフシーブ15へ向けて移送される。
６のある前側11を低く、後側12が高くなるように傾斜さ
せて脱穀装置１の前後板13、14に取付けてあるから、移
送棚９上の落下物は、移送棚９の前後傾斜と、左右方向
の揺動とにより移送棚９の低い前側11部分に向けて分散
されながらグレンチャフシーブ15へ至る前に均一に均さ
れ、グレンチャフシーブ15へ向けて移送される。
したがって、移送棚９上の落下物は、グレンチャフシ
ーブ15に前後に均一状態で移送供給されるから、風選室
８の全幅を使用して風選できるので、効率よく処理でき
る。
ーブ15に前後に均一状態で移送供給されるから、風選室
８の全幅を使用して風選できるので、効率よく処理でき
る。
しかして、通常２番揚穀装置25は、扱室２内に戻すよ
うにしているが、扱室２内に戻すと、脱穀作用に影響が
でるので、２番揚穀装置25の上端部の２番揚排出口30は
風選室８に開口させ、扱室２内の負荷を減少させる。
うにしているが、扱室２内に戻すと、脱穀作用に影響が
でるので、２番揚穀装置25の上端部の２番揚排出口30は
風選室８に開口させ、扱室２内の負荷を減少させる。
該２番物排出口30は、前記移送棚９の後側12の高い側
に２番物が排出されるように開口させてあるから、２番
コンベア23より２番揚穀装置25に入った２番物は、移送
螺旋28により２番物排出口30まで揚穀され、２番物排出
口30から跳出体29の回転により、前記移送棚９上に跳飛
ばされ、前記した移送棚９の作用により均一に均されて
グレンチャフシーブ15に移送される。
に２番物が排出されるように開口させてあるから、２番
コンベア23より２番揚穀装置25に入った２番物は、移送
螺旋28により２番物排出口30まで揚穀され、２番物排出
口30から跳出体29の回転により、前記移送棚９上に跳飛
ばされ、前記した移送棚９の作用により均一に均されて
グレンチャフシーブ15に移送される。
しかして、２番揚穀装置25の２番物排出口30は、正面
視、終始同一幅の長四角形状に形成されるが、移送棚９
に対して終端側が高く始端側が低くなるように斜めに開
口させ、２番物排出口30の部分の筒体26の上壁31は上部
案内傾斜部32により後板14と接続されているから、２番
物は、上部案内傾斜部32の傾斜に案内されて回転する跳
出体29により跳飛ばされるが、２番物排出口30の始端側
では排出高さが低いので近く（後側12）に落下し、２番
物排出口30の終端側では排出高さが高いので遠く（前側
11）に跳飛ばされ、移送棚９上に均一に拡散される。
視、終始同一幅の長四角形状に形成されるが、移送棚９
に対して終端側が高く始端側が低くなるように斜めに開
口させ、２番物排出口30の部分の筒体26の上壁31は上部
案内傾斜部32により後板14と接続されているから、２番
物は、上部案内傾斜部32の傾斜に案内されて回転する跳
出体29により跳飛ばされるが、２番物排出口30の始端側
では排出高さが低いので近く（後側12）に落下し、２番
物排出口30の終端側では排出高さが高いので遠く（前側
11）に跳飛ばされ、移送棚９上に均一に拡散される。
又、２番物排出口30の部分の筒体26の底壁33は下部案
内傾斜部34により後板14に接続され、下部案内傾斜部34
は前側に至るに従い低く傾斜させて形成すると共に、下
部案内傾斜部34の傾斜は２番物の安息角以上の傾斜に形
成されているから、下部案内傾斜部34上に排出された２
番物は滞留することなく、下方の移送棚９上に滑り落
ち、２番揚穀装置25の２番物排出口30部分における穀粒
詰まり現象を防止する。
内傾斜部34により後板14に接続され、下部案内傾斜部34
は前側に至るに従い低く傾斜させて形成すると共に、下
部案内傾斜部34の傾斜は２番物の安息角以上の傾斜に形
成されているから、下部案内傾斜部34上に排出された２
番物は滞留することなく、下方の移送棚９上に滑り落
ち、２番揚穀装置25の２番物排出口30部分における穀粒
詰まり現象を防止する。
第７図〜第９図の第２実施例では、２番物排出口30
は、２番物排出口30の始端側では排出高さを低く、２番
物排出口30の終端側では排出高さを高く形成して、２番
物排出口30の始端側では近くに落下させ（第９図）、２
番物排出口30の終端側では遠くに跳飛ばす（第８図）と
共に、２番物排出口30の開口形状は、終端側が広くＡ、
始端側を狭くａなるように形成されているから、２番物
排出口30の始端側と終端側とにおける排出量が均一にさ
れ、一層、２番物は移送棚９上に均一に拡散されて落下
する。
は、２番物排出口30の始端側では排出高さを低く、２番
物排出口30の終端側では排出高さを高く形成して、２番
物排出口30の始端側では近くに落下させ（第９図）、２
番物排出口30の終端側では遠くに跳飛ばす（第８図）と
共に、２番物排出口30の開口形状は、終端側が広くＡ、
始端側を狭くａなるように形成されているから、２番物
排出口30の始端側と終端側とにおける排出量が均一にさ
れ、一層、２番物は移送棚９上に均一に拡散されて落下
する。
（効果） 従来公知の、実開昭62−186636号公報及び実開昭62−
193827号公報には、周面に多数の扱歯を立設した左右方
向軸に軸装される扱胴を有する扱室を設け、該扱室の前
側に穀稈供給装置を設け、前記扱室の下方位置には、左
右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移送選別
する揺動風選装置を設けた脱穀装置において、前記揺動
風選装置の始端側に移送棚を設け、該移送棚は、前記水
平とし、前記揺動風選装置の下方位置には２番揚穀装置
の下部を臨ませ、該２番揚穀装置の上部の２番物排出口
は前記揺動風選装置の後側に排出されるように開口させ
てなる脱穀装置について記載されている。
193827号公報には、周面に多数の扱歯を立設した左右方
向軸に軸装される扱胴を有する扱室を設け、該扱室の前
側に穀稈供給装置を設け、前記扱室の下方位置には、左
右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて移送選別
する揺動風選装置を設けた脱穀装置において、前記揺動
風選装置の始端側に移送棚を設け、該移送棚は、前記水
平とし、前記揺動風選装置の下方位置には２番揚穀装置
の下部を臨ませ、該２番揚穀装置の上部の２番物排出口
は前記揺動風選装置の後側に排出されるように開口させ
てなる脱穀装置について記載されている。
前記公知の脱穀装置の揺動風選装置の始端側の移送棚
の形状は、前後水平であるから、扱室内からの脱穀落下
物が、扱胴と共回りして、扱室の前側より後側の方に多
く落下すると、揺動風選装置には、前側よりも後側の方
に多く供給されるので選別不良になる。
の形状は、前後水平であるから、扱室内からの脱穀落下
物が、扱胴と共回りして、扱室の前側より後側の方に多
く落下すると、揺動風選装置には、前側よりも後側の方
に多く供給されるので選別不良になる。
又、２番揚穀装置の上部の２番物排出口は前記揺動風
選装置の後側に排出されるように開口させているから、
一層、問題が重複し、風選不良になった。
選装置の後側に排出されるように開口させているから、
一層、問題が重複し、風選不良になった。
前記２番揚穀装置は、通常扱室内に戻すようにしてい
るが、扱室内に戻すと、脱穀作用に影響がでる。そこ
で、２番揚穀装置の上部の２番物排出口を、扱室内では
なく、前記揺動風選装置の上部に開口させたいことにな
るが、そうすると、前記の問題が出るのである。
るが、扱室内に戻すと、脱穀作用に影響がでる。そこ
で、２番揚穀装置の上部の２番物排出口を、扱室内では
なく、前記揺動風選装置の上部に開口させたいことにな
るが、そうすると、前記の問題が出るのである。
しかるに本発明は、周面に多数の扱歯３を立設した左
右方向軸５に軸装される扱胴４を有する扱室２を設け、
該扱室２の前側に穀稈供給装置６を設け、前記扱室２の
下方位置には、左右方向に揺動して左右の一側から他側
に向けて移送選別する揺動風選装置18を設けた脱穀装置
において、前記揺動風選装置18の始端側に移送棚９を設
け、該移送棚９は、前側11を低く後側12を高く前後側に
傾斜させて取付け、前記揺動風選装置18の下方位置には
２番揚穀装置25の下部を臨ませ、該２番揚穀装置25の上
部の２番物排出口30は前記移送棚９の後側12の高い側に
排出されるように開口させてなる脱穀装置としたもので
あるから、前記２番揚穀装置25の上部の２番物排出口30
から排出される排出物は、前記揺動風選装置18の始端側
の移送棚９の後側12上に落下するが、該移送棚９は前側
11を低く、後側12は高くなるように傾斜させてあるの
で、移送棚９により、風選室８へ向けて移動するとき均
一とされ、風選室８の全幅を利用して風選され、風選処
理の効率を向上させることができる。
右方向軸５に軸装される扱胴４を有する扱室２を設け、
該扱室２の前側に穀稈供給装置６を設け、前記扱室２の
下方位置には、左右方向に揺動して左右の一側から他側
に向けて移送選別する揺動風選装置18を設けた脱穀装置
において、前記揺動風選装置18の始端側に移送棚９を設
け、該移送棚９は、前側11を低く後側12を高く前後側に
傾斜させて取付け、前記揺動風選装置18の下方位置には
２番揚穀装置25の下部を臨ませ、該２番揚穀装置25の上
部の２番物排出口30は前記移送棚９の後側12の高い側に
排出されるように開口させてなる脱穀装置としたもので
あるから、前記２番揚穀装置25の上部の２番物排出口30
から排出される排出物は、前記揺動風選装置18の始端側
の移送棚９の後側12上に落下するが、該移送棚９は前側
11を低く、後側12は高くなるように傾斜させてあるの
で、移送棚９により、風選室８へ向けて移動するとき均
一とされ、風選室８の全幅を利用して風選され、風選処
理の効率を向上させることができる。
したがって、２番揚穀装置25の２番物排出口30を、扱
室２内ではなく、揺動風選装置18の始端側の移送棚９の
上部に開口させて、合理的に脱穀処理できる。
室２内ではなく、揺動風選装置18の始端側の移送棚９の
上部に開口させて、合理的に脱穀処理できる。
第１図は縦断正面図、第２図は縦断側面図、第３図は平
面図、第４図は２番戻し口の断面図、第５図、第６図は
作用状態図、第７図は第２実施例図、第８図はＩ−Ｉ断
面図、第９図はII−II断面図である。 符号の説明 １……脱穀装置、２……扱室、３……扱歯、４……扱
胴、５……軸、６……穀稈供給装置、７……扱網、８…
…風選室、９……揺動棚、10……突面、11……前側、12
……後側、13……前板、14……後板、15……グレンチャ
フシーブ、16……チャフシーブ、18……揺動風選装置、
17……ストローラック、19……送風ファン、20……ケー
ス、21……選別網、22……１番コンベア、23……２番コ
ンベア、24……横断流吸引ファン、25……２番揚穀装
置、26……筒体、27……回転軸、28……移送螺旋、29…
…跳出体、30……２番物排出口、31……上壁、32……上
部案内傾斜部、34……下部案内傾斜部。
面図、第４図は２番戻し口の断面図、第５図、第６図は
作用状態図、第７図は第２実施例図、第８図はＩ−Ｉ断
面図、第９図はII−II断面図である。 符号の説明 １……脱穀装置、２……扱室、３……扱歯、４……扱
胴、５……軸、６……穀稈供給装置、７……扱網、８…
…風選室、９……揺動棚、10……突面、11……前側、12
……後側、13……前板、14……後板、15……グレンチャ
フシーブ、16……チャフシーブ、18……揺動風選装置、
17……ストローラック、19……送風ファン、20……ケー
ス、21……選別網、22……１番コンベア、23……２番コ
ンベア、24……横断流吸引ファン、25……２番揚穀装
置、26……筒体、27……回転軸、28……移送螺旋、29…
…跳出体、30……２番物排出口、31……上壁、32……上
部案内傾斜部、34……下部案内傾斜部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 正実 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農 機株式会社技術部内 (56)参考文献 特開 昭56−51930（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−125037（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭50−27476（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭51−5413（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】周面に多数の扱歯３を立設した左右方向軸
５に軸装される扱胴４を有する扱室２を設け、該扱室２
の前側に穀稈供給装置６を設け、前記扱室２の下方位置
には、左右方向に揺動して左右の一側から他側に向けて
移送選別する揺動風選装置18を設けた脱穀装置におい
て、前記揺動風選装置18の始端側に移送棚９を設け、該
移送棚９は、前側11を低く後側12を高く前後側に傾斜さ
せて取付け、前記揺動風選装置18の下方位置には２番揚
穀装置25の下部を臨ませ、該２番揚穀装置25の上部の２
番物排出口30は前記移送棚９の後側12の高い側に排出さ
れるように開口させてなる脱穀装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2689089A JP2699516B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2689089A JP2699516B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 脱穀装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02207710A JPH02207710A (ja) | 1990-08-17 |
| JP2699516B2 true JP2699516B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=12205846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2689089A Expired - Fee Related JP2699516B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2699516B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2574363Y2 (ja) * | 1992-02-07 | 1998-06-11 | 株式会社クボタ | 脱穀装置 |
-
1989
- 1989-02-06 JP JP2689089A patent/JP2699516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02207710A (ja) | 1990-08-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |