JP2742110B2 - しぼり選択機構 - Google Patents

しぼり選択機構

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JP2742110B2
JP2742110B2 JP26985789A JP26985789A JP2742110B2 JP 2742110 B2 JP2742110 B2 JP 2742110B2 JP 26985789 A JP26985789 A JP 26985789A JP 26985789 A JP26985789 A JP 26985789A JP 2742110 B2 JP2742110 B2 JP 2742110B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カメラ等に用いられるしぼり選択機構に関
する。
(発明の背景) 第11図乃至第14図は従来のしぼり選択機構の一例を説
明する構成図である。
これらの図において、1は絞り翅で、F5.6の絞り穴1a
が穿設された第1絞り部1bと、F11の絞り穴1cが穿設さ
れた第2絞り部1dと、非絞り穴領域を有する第3絞り部
1eと、第3絞り部1eより延出する延出部1fとよりなって
いる。絞り翅1の両側には、駆動装置として第1のソレ
ノイド2と第2のソレノイド3とが配設されている。ソ
レノイド2、3には駆動部、本実施例では略U字形のプ
ランジャ2a、3aが設けられている。プランジャ2a、3aの
先端部には連結部材としてのリンク4、5の一端がそれ
ぞれ回動可能に取付けられている。プランジャ2a、3aの
折曲部には戻しばね6、7の一端がそれぞれ係止されて
いる。そして、戻しばね6、7の他端は図示しないカメ
ラ本体側に係止され、プランジャ2a、3aを第11図におい
て矢印方向に移動させる付勢力をプランジャ2a、3aに与
えている。リンク4、5の他端と絞り翅1の延出部1fの
先端部は同軸上に回動可能に取付けられている。絞り翅
1の延出部1fにはカム溝1gが穿設されており、該カム溝
1gにはカメラ本体側に穿設された案内ピン8が係合して
いる。プランジャ2a、3aには、突起2b、2c、3b、3cが設
けられ、プランジャ2a側には、突起2b、2cが当接可能な
ストッパ9が、プランジャ3a側には、突起3b、3cが当接
可能なストッパ10がそれぞれカメラ本体側に突設されて
いる。尚、本実施例においてはストッパ9、10は緩衝材
でできている。よって、プランジャ2a、3aは矢印又は反
矢印方向の移動が規制され、プランジャ2aは突起2b、2c
がストッパ9に当接する範囲に、又、プランジャ3aは突
起3b、3cがストッパ10に当接する範囲に移動可能となっ
ている。11は開放Fナンバ2.8のレンズである。
次に上記構成の作動を説明する。第11図は第1のソレ
ノイド2及び第2のソレノイド3が共に励磁されていな
い状態(オフ状態)を示している。この時プランジャ2a
は戻しばね6の付勢力により突起2bがストッパ9に当接
し、プランジャ3aは戻しばね7の付勢力により突起3bが
ストッパ10に当接している。そして、絞り翅1の第3絞
り部1eがレンズ11の光軸O上に位置し、全閉の絞りがセ
ットされている。
次に、第11図の状態から第2のソレノイド3を励磁す
る。すると、プランジャ3aが戻しばね7の付勢力に抗し
て、反矢印方向へ、突起3cがストッパ10に当接する迄移
動し、第12図の状態になる。この時、絞り翅1は、カム
溝1gに案内されて移動し、レンズ11の光軸Oより退避す
る。よって、本状態は全開の絞り(レンズの開放Fナン
バ2.8)となる。
次に、第12図の状態から第1のソレノイド2を励磁す
る。すると、プランジャ2aが戻しばね6の付勢力に抗し
て、反矢印方向へ、突起2cがストッパ9に当接する迄移
動し、第13図の状態となる。この時、絞り翅1は、カム
溝1gに案内されて移動し、レンズ11の光軸Oには、第1
の絞り部1bの絞り穴1aがセットされる。よって、本状態
はF5.6の絞りとなる。
次に、第13図の状態から第1のソレノイド2と第2の
ソレノイド3の両方を励磁する。すると、プランジャ2a
は、突起2cがストッパ9に当接する迄、プランジャ3a
は、突起3cがストッパ10に当接する迄移動し、第14図の
状態となる。この時、絞り翅1は、カム溝1gに案内され
て移動し、レンズ11の光軸Oには、第2の絞り部1dの絞
り穴1cがセットされる。よって、本状態はF11の絞りと
なる。
このような構成によれば、 絞り翅1に穿設された絞り穴1a,1cは、所望の穴径の
ものをプレス加工等で精度よく得ることができ、従来の
複数の翅を使用する絞り機構に比べて、正確な絞り開口
を供することができる。
平面上の一部材上に所望の絞り開口を複数個設けるこ
とができるので、ある程度肉厚のものであっても問題は
なく、強度的にも駆動源に直接或いは準直接な接続ので
きるものとすることができる。
2組のソレノイド1、2のオン・オフによる組合せか
ら定まる4種類の位置制御を、簡単なリンク機構を介し
て実現しているので、構造が比較的簡単で絞り位置精度
が良い。
平面的な配置のため、機構がコンパクトになり、絞り
翅1の慣性モーメントも小さくできる。
ワンアクションで所望の絞り穴を得ることができる。
ソレノイドがオフ状態においては、絞りは全閉とな
り、ソレノイドが励磁されたときに、所望の絞り径とな
る。よって、オフ状態には電源は不要であり、未使用時
は常に遮光状態となり、固体撮像素子としてCCDを用い
る場合、CCDの焼付けを防止することができる。
(),()よりプログラムシャッタとしても使用
できる。
等の効果が得られる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、単焦点タイプの撮影レンズ(コンパクトカ
メラ等で通常用いられているレンズ)においては、標準
撮影では、1.2m〜∞にあるものに対してピントが合うよ
うなレンズ設計がなされている。この撮影レンズの光学
系を前方に所定量繰り出して、30〜50cmの至近距離にあ
るものに対してもピントが合うようにする所謂「マクロ
撮影」と呼ばれる機能を付加することがある。
しかし、上述のようなしぼり選択機構を用いている場
合、レンズを繰り出すのに別の駆動源が必要となる。よ
って、機構が複雑になり、部品点数も多くなるという問
題点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、1つの駆動源でしぼり選択、及び撮影レンズの最
至近撮影可能距離の切り替えが行え、しかも簡単な構造
のしぼり選択機構を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決する請求項1の発明は、同一半径上
に、各最至近撮影可能距離に対応して別々にしぼり穴が
設けられたしぼり板と、該しぼり板の一回転以上の回転
を禁止するストッパと、光軸上に沿って光学系が移動す
ることによって、最至近撮影可能距離が変化する撮影レ
ンズと、前記しぼり板を回転駆動して、しぼり穴を選択
すると共に、前記撮影レンズの光学系をカム機構を介し
て移動させ、最至近距離を切り替える駆動源とを有した
ものである。
次に、請求項2の発明は、請求項1の発明において、
カム機構は、周面に、撮影レンズ移動部、標準領域しぼ
り選択部、マクロ領域しぼり選択部からなるカム溝が刻
設され、前記駆動源によって回転駆動される円筒部材
と、前記撮影レンズの光学系に連設され、前記円筒部材
のカム溝に係合するレバー部とからなるものである。
次に、請求項3の発明は、請求項1の発明において、
カム機構は、端部に、撮影レンズ移動部、標準領域しぼ
り選択部、マクロ領域しぼり選択部からなるカム突起が
設けられ、前記駆動源によって回転駆動されるカムギヤ
と、前記撮影レンズの光学系を前記カムギヤ方向に付勢
するばねと、前記撮影レンズの光学系に連設され、前記
カムギヤのカム突起に当接する当接部とからなるもので
ある。
最後に請求項4の発明は、請求項1の発明において、
前記カム機構は、円筒面上に、撮影レンズ移動部、標準
領域しぼり選択部、マクロ領域しぼり選択部からなるカ
ム溝が設けられたカム筒と、前記撮影レンズを保持し、
前記カム筒に回転可能に勘合し、円筒面に前記カム溝に
係合する突起が設けられ、前記駆動部によって回転駆動
される回転胴とからなるものである。
(作用) 請求項1の発明のしぼり選択機構において、駆動源が
駆動すると、カム機構を介して撮影レンズの光学系は選
択された最至近距離のゾーンへ移動する。この時、しぼ
り板も駆動源によって回転駆動され、選択された最至近
距離に対応したゾーン内に選択されたしぼり穴位置へ移
動する。
次に、請求項2の発明のしぼり選択機構においては、
カム機構の円筒部材が駆動源によって回転駆動される
と、この円筒部材のカム溝に係合するレバー部が撮影レ
ンズの光学系を駆動する。
次に、請求項3の発明のしぼり選択機構においては、
カム機構のカムギヤが駆動源によって回転駆動される。
すると、このカムギヤのカム突起に当接する撮影レンズ
の光学系に連設された当接部によって、撮影レンズの光
学系は駆動される。
最後に、請求項4の発明のしぼり選択機構において
は、撮影レンズを保持する回転胴は駆動源によって回転
駆動される。回転胴に設けられた突起はカム胴のカム溝
に係合しているので、回転胴が回転することによって撮
影レンズの光学系は移動する。
(実施例) 次に図面を用いて本発明の実施例を説明する。第1図
は本発明の第1の実施例を説明する要部構成斜視図、第
2図は第1図におけるカム溝の展開図、第3図は本発明
の第2に実施例を説明する平面断面構成図、第4図は第
3図におけるしぼり板の説明図、第5図は第3図におけ
るカムギヤの側面図、第6図は第5図におけるカムギヤ
の上面図、第7図は第5図におけるカムギヤのカム部を
説明する側面方向の展開図、第8図は第3の実施例を説
明する断面構成図、第9図は第8図における正面構成
図、第10図は第8図におけるカム溝の展開図である。
先ず、第1図及び第2図を用いて本発明の第1の実施
例を説明する。図において、21は同一半径上に、標準用
のしぼり穴21aと、マクロ用のしぼり穴21bとがそれぞれ
複数(本実施例においては、標準用が3つ、マクロ用が
2つ)設けられたしぼり板である。
22は標準状態の最至近距離が1.2m、この標準状態より
光学系を繰り出すことによって、最至近距離が30cmとな
るマクロ状態を得ることができる撮影レンズの光学系で
ある。23はカム溝24が円筒面上に刻設された円筒部材で
ある。このカム溝24は第2図に示すように、両端側には
標準領域しぼり選択部24a及びマクロ領域しぼり選択部2
4bが形成され、これら2つの領域の間には撮影レンズ移
動部24cが形成されている。
ここで、標準領域しぼり選択部24a及びマクロ領域し
ぼり選択部24bは光軸Oに対して異なる位置で、それぞ
れ直交する方向に形成され、撮影レンズ移動部24cはこ
れら標準領域しぼり選択部24a及びマクロ領域しぼり選
択部24bを橋絡するように設けられている。
24はギヤ列26を介してこの円筒部材24を回転駆動する
駆動源であるステッピングモータである。
27は撮影レンズの光学系22の移動方向に設けられたガ
イドバーである。28は撮影レンズの光学系22に連設さ
れ、ガイドバー27が挿通する穴28aが穿設されたガイド
部である。このガイド部28には、カム溝24に係合するレ
バー部29が形成されている。尚、カム溝24の長さは円筒
部材23の円筒面上で1周以内になるように選ばれてお
り、よって、しぼり板21の一回転以上の回転を禁止する
ストッパとなっている。
また、30は撮影レンズにて集光された光線を受ける受
光素子(本実施例ではCCD)である。
次に、上記構成の作動を説明する。今、レバー部29は
カム溝のマクロ領域しぼり選択部24bに係合していると
する。マクロ領域しぼり選択部24bは光軸Oに対して直
交する方向に形成されているので、ステッピングモータ
25が駆動すると、しぼり板21は回転するが、撮影レンズ
の光学系22は光軸O方向には移動しない。そして、しぼ
り板21が回転することによって、マクロ用のしぼり穴21
bが選択される。
更に、ステッピングモータ25を回転させると、レバー
部29は撮影レンズ移動部24cに到る。ここでは撮影レン
ズの光学系22は後方に移動すると共に、しぼり板21も回
転する。そして、レバー部29はカム溝24の標準領域しぼ
り選択部24aに到る。
標準領域しぼり選択部24aは光軸Oに対して直交する
方向に形成されているので、ステッピングモータ25の駆
動により、しぼり板21は回転するが、撮影レンズの光学
系22は光軸O方向には移動しない。そして、しぼり板21
が回転することによって、標準用のしぼり穴21aが選択
される。
このような構成によれば、1つの駆動源(ステッピン
グモータ25)で、しぼり選択、及び撮影レンズの最至近
撮影可能距離の切り替えが行える。しかも、その構造が
簡単である。
そして、しぼり板21は1回転以上回転しないので、し
ぼり板21の回転制御を行うにあたって、原点検出が容易
にでき、特別なセンサ等は不要になる。すなわちステッ
ピングモータ25を、円筒部材25が1回転以上回転するよ
うにステッピングモータ25に信号を加え、カム溝24の片
側につきあたらせるりょうにし、そのつきあてを原点と
すればよい。
更に、上記実施例においては、標準状態とマクロ状態
との2状態を取ることができる光学系となっている。よ
って、ファインダーにパララックスを生じるが、これを
補正する視野枠移動機構を、移動する撮影レンズの光学
系22に連動させることも可能である。
次に、第3図乃至第7図を用いて本発明の第2の実施
例を説明する。
まず第3図において、4はカメラ本体側に取り付けら
れる固定胴である。この固定胴41にはスリット41aが設
けられている。
42は固定胴41にねじ43を用いて取り付けられる撮像素
子(CCD)である。
44は固定胴41に摺動可能に係合したレンズ移動部であ
る。このレンズ移動部44は光学系を保持するレンズ鏡胴
45と、このレンズ鏡胴45を保持し、固定胴41のスリット
41aに係合する突起46aが設けられた移動筒46とからなっ
ている。そして、この光学系は標準状態の最至近距離が
1.2m、この標準状態より光学系を繰り出すことによっ
て、最至近距離が30cmとなるマクロ状態を得ることがで
きるようになっている。
47はレンズ移動部44の前方に配設されるしぼり地板で
ある。このしぼり地板47には光学系に対向する穴47aが
穿設されている。
48は駆動源であるステッピングモータである。このス
テッピングモータ48の出力軸にはピニオンギヤ49が取り
付けられている。50はしぼり地板47に回転可能に設けら
れたカムギヤである。このカムギヤ50の背面には、レン
ズ移動部44(移動筒46)に当接可能なカム突起50aが突
設されている。そして、ステッピングモータ48によって
回転駆動されるピニオンギヤ49の回転は、しぼり地板47
に回転可能に設けられたアイドルギヤ51を介してカムギ
ヤ50へ伝達される。52は一端部が固定胴41に当接し、他
端部がレンズ移動部44(移動筒46)に当接し、レンズ移
動部44をカムギヤ50方向に付勢するスプリングである。
53はピン54を用いて、カムギヤ50の回転中心に取り付
けられ、カムギヤ50と共に回転するしぼり板である。
ここで、第4図を用いてしぼり板53の説明を行う。こ
のしぼり板53には、同一半径上に、標準用のしぼり穴53
aと、マクロ用のしぼり穴53bとがそれぞれ複数(本実施
例においては、標準用が3つ、マクロ用が2つ)設けら
れている。
次に、第5図乃至第6図を用いてカムギヤ50の説明を
行う。このカムギヤ50の背面部に設けられたカム突起50
aには、標準領域ぼり択部50b及びマクロ領域しぼり選択
部50cが形され、これら2つの領域の間には撮影レンズ
移動部50dが形成されている。53cは絞り穴と光軸中心と
を位置あわせする調整のための目じるしとなる切り欠き
である。また、絞り全閉の状態は、しぼり板のうち光束
がすべてさえぎられる所であればどこを使ってもよい。
原点位置を全閉の位置にすれば、撮影後全閉にすると同
時に原点検出ができるのでこれが望ましい。
ここで、標準領域しぼり選択部50b及びマクロ領域し
ぼり選択部50cはレンズ移動部44(移動筒46)に対し
て、それぞれ高さの異なる平行な面を有し、撮影レンズ
移動部50dはこれら両者を橋絡する斜面となっている。
更に、カムギヤ50のカム突起50aの反対側の面(しぼ
り地板53との対向面)には、ストッパ突起50eが設けら
れている。一方、しぼり地板47にもカムギヤ50のストッ
パ突起50dが当接可能な突起47bが設けられている(第3
図参照)。そして、カムギヤ50のストッパ突起50dがし
ぼり地板17の突起47bに当接することによって、カムギ
ヤ50は1回転以上の回転が禁止されている。
次に、上記構成の作動を説明する。第3図に示す状態
は、カムギヤ50のカム突起50aの標準領域しぼり選択部5
0bがレンズ鏡胴45に当接し、光学系が標準状態にあると
きを示している。
この状態において、ステッピングモータ48が駆動され
ると、ピニオンギヤ49,アイドルギヤ51を介して、カム
ギヤ50が回転する。この時、カムギヤ50の標準領域しぼ
り選択部50bはレンズ移動部44(移動筒46)に対して、
平行な面となっているので、しぼり板53は回転するが、
光学系を保持しているレンズ鏡胴45は移動しない。そし
て、しぼり板53が回転することによって、標準用のしぼ
り穴53aが選択される。
更に、ステッピングモータ48を回転させると、カムギ
ヤ50のカム突起50aは撮影レンズ移動部50dが移動筒46に
当接するようになる。ここでは、斜面になっているの
で、光学系を保持している移動筒46が前方に移動すると
共に、しぼり板53も回転する。そして、マクロ領域しぼ
り選択部50cが移動筒46に当接するようになり、光学系
はマクロ領域になる。
マクロ領域しぼり選択部50cはレンズ移動部44(移動
筒46)に対して、平行な面となっているので、しぼり板
53は回転するが、光学系を保持しているレンズ鏡胴45は
移動しない。そして、しぼり板53が回転することによっ
て、マクロ用のしぼり穴53bが選択される。
このような構成によれば、1つの駆動源(ステッピン
グモータ48)で、しぼり選択、及び撮影レンズの最至近
撮影可能距離の切り替えが行える。しかも、構造が簡単
である。
そして、しぼり板53は1回転以上回転しないので、し
ぼり板53の回転制御を行うにあたって、原点検出が容易
にでき、特別なセンサ等は不要になる。
更に、上記実施例においては、標準状態とマクロ状態
との2状態を取ることができる光学系となっている。よ
って、ファインダーにパララックスを生じるが、これを
補正する視野枠移動機構を移動するレンズ移動部44に連
動させることも可能である。
尚、上記第2の実施例を製造するにあたって、移動筒
46とレンズ鏡胴45とは、ピント位置調整の時に相対位置
を調整する。ピント調整を一度行ったら移動筒46とレン
ズ鏡胴45とは外れないように固定する。このピント調整
は標準の時とマクロ時の両方で行うことが望ましいが、
使用度の多い標準の時に調整し、マクロはカムの機械的
精度に任せるだけでも実用上は差し支えない。
次に、第8図乃至第10図を用いて本発明の第3の実施
例を説明する。
まず、第8図において、61はカメラ本体側に取り付け
られる固定胴である。
62は固定胴61にねじ63を用いて取り付けられる撮像素
子(CCD)である。
64は固定胴61に取り付けられたカム胴である。このカ
ム胴64にはカム溝64aが設けられている。
65はカム胴64内に回転可能に設けられ、カム溝64aに
係合する突起65aが外筒面設けられ、内筒部に光学系を
保持する回転胴である。そして、この光学系は標準状態
の最至近距離が1.2m、この標準状態より光学系を繰り出
すことによって、最至近距離が30cmとなるマクロ状態を
得ることができるようになっている。
66は固定胴61の前方に配設されるしぼり地板である。
このしぼり地板66には光学系に対向する穴66aが穿設さ
れている。
67は駆動源であるステッピングモータである。このス
テッピングモータ67の出力軸にはピニオンギヤ68が取り
付けられている。69はピニオンギヤ68に噛合する減速歯
車列である。
ここで、第9図を用いてステッピングモータ67から回
転胴65への動力の伝達を説明する。回転胴65には、減速
歯車列69の最終段の歯車と噛合するセクタギヤ部65bが
形成されている。よって、ステッピングモータ67の回転
力は減速歯車列69を介して回転胴65に伝達されるように
なっている。
70はピン71を用いて、減速歯車列69の最終段の歯車の
回転中心に取り付けられ、この最終段の歯車と共に回転
するしぼり板である。このしぼり板70の形状は第2の実
施例で説明を行ったしぼり板53と同様な形状である。
次に、第10図を用いてカム胴64のカム溝64aの説明を
行う。このカム溝64aの両端側には標準領域しぼり選択
部64b及びマクロ領域しぼり選択部64cが形成され、これ
ら2つの領域の間には撮影レンズ移動部64dが形成され
ている。
ここで、標準領域しぼり選択部64b及びマクロ領域し
ぼり選択部64cは光軸Oに対して異なる位置で、それぞ
れ直交する方向に形成され、撮影レンズ移動部64dはこ
れら標準領域しぼり選択部64b及びマクロ領域しぼり選
択部64cを橋絡するように設けられている。
尚、カム溝64aの長さは、しぼり板70が1回転以上回
転しないような長さに選ばれている。
次に、上記構成の作動を説明する。今、回転胴65の突
起65aはカム溝64aのマクロ領域しぼり選択部64bに係合
しているとする。マクロ領域しぼり選択部64bは光軸O
に対して直交する方向に形成されているので、ステッピ
ングモータ67が駆動すると、しぼり板70は回転するが、
光学系を保持している回転胴65は光軸O方向には移動し
ない。そして、しぼり板70が回転することによって、し
ぼり板70に設けられたマクロ用のしぼり穴が選択され
る。
更に、ステッピングモータ67を回転させると、突起65
aはカム溝64aの撮影レンズ移動部24cに到る。ここでは
回転胴65は後方に移動すると共に、しぼり板70も回転す
る。そして、突起65aはカム溝64aの標準領域しぼり選択
部に到る。
標準領域しぼり選択部は光軸Oに対して直交する方向
に形成されているので、ステッピングモータ67の駆動に
より、しぼり板70は回転するが、回転胴65は光軸O方向
には移動しない。そして、しぼり板70が回転することに
よって、標準用のしぼり穴が選択される。
このような構成によれば、1つの駆動源(ステッピン
グモータ67)で、しぼり選択、及び撮影レンズの最至近
撮影可能距離の切り替えが行える。しかも、構造が簡単
である。
そして、しぼり板70は1回転以上回転しないので、し
ぼり板70の回転制御を行うにあたって、原点検出が容易
にでき、特別なセンサ等は不要になる。
尚、1回転以上回転しない制限は、ギヤ72に50dのよ
うな突起を付けて制限してもよい。
更に、上記実施例においては、標準状態とマクロ状態
との2状態を取ることができる光学系となっている。よ
って、ファインダーにパララックスを生じるが、これを
補正する視野枠移動機構を移動する回転胴65に連動させ
ることも可能である。
以上の実施例はレンズの移動は最至近距離の移動のた
めであるが、フォーカシングやズーミングの移動のため
にこの機構を用いてもよい。
更に、上述の3つの実施例においては、しぼり板を用
いているので、複数の羽を組み合わせた方式のしぼり機
構に比べて、光量をしぼる精度及び、繰り返し精度は、
はるかに優れている。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、1つの駆動源でし
ぼり選択、及び撮影レンズの最至近撮影可能距離の切り
替えが行え、しかも簡単な構造のしぼり選択機構を実現
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例を説明する要部構成斜視
図、 第2図は第1図におけるカム溝の展開図、 第3図は本発明の第2の実施例を説明する平面断面構成
図、 第4図は第3図におけるしぼり板の説明図、 第5図は第3図におけるカムギヤの側面図、 第6図は第5図におけるカムギヤの上面図、 第7図は第5図におけるカムギヤのカム部を説明する側
面方向の展開図、 第8図は第3の実施例を説明する断面構成図、 第9図は第8図における正面構成図、 第10図は第8図におけるカム溝の展開図、 第11図乃至第14図は従来のしぼり選択機構の一例を説明
する構成図である。 これらの図において、 21,53,70……しぼり板 22……撮影レンズ、24……カム溝 25,48……ステッピングモータ 26……ギヤ列、29……レバー部 30,42,62……受光素子(撮像素子) 41,61……固定胴、45……レンズ鏡胴 46……移動筒、50……カムギヤ 50a……カム突起、61……固定胴 64……カム胴、65……回転胴

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一半径上に、各最至近撮影可能距離に対
    応して別々にしぼり穴が設けられたしぼり板と、 該しぼり板の一回転以上の回転を禁止するストッパと、 光軸上に沿って光学系が移動することによって、最至近
    撮影可能距離が変化する撮影レンズと、 前記しぼり板を回転駆動して、しぼり穴を選択すると共
    に、前記撮影レンズの光学系をカム機構を介して移動さ
    せ、最至近距離を切り替える駆動源とを有したことを特
    徴とするしぼり選択機構。
  2. 【請求項2】前記カム機構は、 周面に、撮影レンズ移動部、標準領域しぼり選択部、マ
    クロ領域しぼり選択部からなるカム溝が刻設され、前記
    駆動源によって回転駆動される円筒部材と、 前記撮影レンズの光学系に連設され、前記円筒部材のカ
    ム溝に係合するレバー部とからなることを特徴とする請
    求項1記載のしぼり選択機構。
  3. 【請求項3】前記カム機構は、 端部に、撮影レンズ移動部、標準領域しぼり選択部、マ
    クロ領域しぼり選択部からなるカム突起が設けられ、前
    記駆動源によって回転駆動されるカムギヤと、 前記撮影レンズの光学系を前記カムギヤ方向に付勢する
    ばねと、 前記撮影レンズの光学系に連設され、前記カムギヤのカ
    ム突起に当接する当接部とからなることを特徴とする請
    求項1記載のしぼり選択機構。
  4. 【請求項4】前記カム機構は、 円筒面上に、撮影レンズ移動部、標準領域しぼり選択
    部、マクロ領域しぼり選択部からなるカム溝が設けられ
    たカム筒と、 前記撮影レンズを保持し、前記カム筒に回転可能に勘合
    し、円筒面に前記カム溝に係合する突起が設けられ、前
    記駆動部によって回転駆動される回転胴とからなること
    を特徴とする請求項1記載のしぼり選択機構。
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