JP2596814B2 - カメラの自動焦点・露出作動装置 - Google Patents

カメラの自動焦点・露出作動装置

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JP2596814B2
JP2596814B2 JP63259190A JP25919088A JP2596814B2 JP 2596814 B2 JP2596814 B2 JP 2596814B2 JP 63259190 A JP63259190 A JP 63259190A JP 25919088 A JP25919088 A JP 25919088A JP 2596814 B2 JP2596814 B2 JP 2596814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラの自動焦点・露出作動装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来のカメラの自動焦点・露出作動装置としては、た
とえば本出願人による先願に係る、実願昭63−20793号
(実開平1−128229号)の明細書、図面に掲載されたも
のがある。
この従来のカメラの自動焦点・露出作動装置は、カメ
ラのレンズ焦点作動が完了したら速やかに露出作動に移
行できるようにすることにより、レンズ駆動と羽根開閉
動作との間の無駄な時間を著しく短縮して、速撮り等に
適したカメラの自動焦点・露出作動装置を提供すること
ができるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来例にあっては、セクタの開閉を
行なうのに、駆動リングのギヤ,一方向クラッチ,ケリ
枠,セクタ等、中間に介装される部材が多いため、構造
が複雑で露出精度の誤差も大きくなるとともに、レンズ
駆動を行なうときにモータの負荷として、ラチェット爪
の乗越しと一方向クラッチの乗越しと2つを負荷がかか
るためレンズ駆動のトルク負荷が増大するという問題点
がある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、本発明のカメラの自動焦
点・露出作動装置においては、制御回路により制御され
るモータと、このモータの回転により駆動される駆動部
材と、この駆動部材とともに一方向に動くことによりレ
ンズ焦点機構を駆動する距離部材と、この距離部材を係
止して合焦動作後の他方向への移動を阻止するラチェッ
ト爪と、前記駆動部材が前記距離部材を一方向に駆動し
た合焦動作後に前記ラチェット爪により距離部材を軽視
して駆動部材が他方向に動くとき駆動部材と距離部材と
の位相差により羽根を開くように作動する羽根開閉機構
と、前記ラチェット爪を前記距離部材から離隔して保持
可能な係止爪とを備え、前記駆動部材が前記距離部材と
ともに初期位置に戻る直前で、前記係止爪による前記ラ
チェット爪の距離部材からの離隔保持を前記駆動部材が
解除するようにしてある。
または、制御回路により制御されるモータと、このモ
ータの回転により駆動される駆動部材と、この駆動部材
ととも一方向に動くことによりレンズ焦点機構を駆動す
る距離部材と、この距離部材を係止して合焦動作後の他
方向への移動を阻止するラチェット爪と、前記駆動部材
が前記距離部材を一方向に駆動した合焦点作動後に前記
ラチェット爪により距離部材を係止して駆動部材が他方
向に動くとき駆動部材と距離部材との位相差により羽根
を開くよう作動する羽根開閉機構とを備え、前記駆動部
材が、他方向に動いて羽根を開いた後に一方向に動いて
羽根を閉じた後、前記距離部材とともに引続き一方向に
動くことにより、ラチェット爪が前記距離部材に対し相
対的に移動して別の初期位置に到達して停止する構成と
することもできる。
なお、前記係止爪を用いる構成において、前記ラチェ
ット爪が前記係止爪により前記距離部材から離隔保持さ
れているか否かを検出する手段を設けると効果的であ
る。
前記距離部材に、前記羽根と係合して前記羽根開閉機
構を構成するピンを一体的に設けることもできる。
また、前記羽根開閉機構を構成するピンを、前記距離
部材とは別の作動部材に設けることもできる。
さらに、前記距離部材と作動部材とを偏心ピンを介し
て係合させることもできる。
前記羽根開閉機構を構成するピンの、これを設けた前
記距離部材あるいは作動部材側の軸部と、前記羽根係合
側の軸部とを、互いに偏心させる場合もある。
〔作 用〕
上記構成によれば、従来例に比べて中間に介装される
部材が少なくて済むために、構造を簡単にして露出精度
も向上させることができるとともに、従来例のような一
方向クラッチが必要とされないのでレンズ駆動の負荷を
小さくすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明す
る。第1図〜第8図は本発明によるカメラの自動焦点・
露出作動装置の第1実施例を示す図である。
第1図において、2は歯車であり、この歯車2は、図
外の制御回路により正逆可変に回転を制御されるステッ
プモータのロータ軸1とともに回転する。歯車2には軸
3に軸支された中間歯車4の大径歯部4aが噛み合い、そ
の中間歯車4の小径歯部4bには駆動リング6(駆動部
材)の外周の歯部6aが噛合っている。また駆動リング6
は、ステップモータにより光軸5の回りに正逆両方向に
は回転駆動される。駆動リング6の周部2個所には軸部
6b,6cが設けられ、これらの軸部6b,6cより半径内方には
当接部6dを有する長孔が2箇所形成されていて、さらに
駆動リング6の周部で図中右側には、カム部6eが形成さ
れている。
駆動リング6と同一光軸5上で軸方向隣部には距離リ
ング7(距離部材)が設けられ、この距離リング7は光
軸5の回りに回転することにより、図示しないレンズ部
を光軸5の軸方向に移動可能となっている。この距離リ
ング7の図中裏側には駆動リング6側に突出するピン7
a,7bが形成されており、これらのピン7a,7bは駆動リン
グ6の当接部6dを有する2箇所の長孔に嵌合している。
また、距離リング7の周部には、ラチェット歯7eと、
このラチェット歯7e部の端部に形成されたカム部7cと、
スイッチ作動部7dとを有している。距離リング7のカム
部7cには駆動リング6との間にバネ8が介装されてお
り、このバネ8は駆動リング6に対して距離リング7を
時計回り方向に回転させて、そのピン7a,7bを駆動リン
グ6の2箇所の長孔の当接部6dに当接させて位置決めす
るよう付勢している。
駆動リング6の図中裏側で、その周部2箇所の軸部6
b,6cにはセクタ(羽根)9,10の端部が軸支され、これら
のセクタ9,10の、軸部6b,6cより光軸5側にはそれぞれ
作動孔9a,10aが形成されている。これらの作動孔9a,10a
には、距離リング7のピン7a,7bが嵌合しているため、
距離リング7と駆動リング6とが相対回転することによ
りセクタ9,10が回転作動してシャッタ開口20を開閉する
ようになっている。
第8図に示すように、距離リング7に設けられたピン
ク7a(7b)は途中に段部7fが形成され、さらにその段部
7fより図中下方軸部は上方軸部に対して偏心している。
そして、ピン7a(7b)の、段部7fより図中上方軸部は駆
動リング6に接触し、段部7fより図中下方軸部はセクタ
10(9)の作動孔10a(9a)に嵌合している。
このような、距離リング7のピン7a,7b、セクタ9,10
の作動孔9a,10a、駆動リング6の軸部6b,6cは全体とし
てセクタ9,10の羽根開閉機構を構成している。
駆動リング6の第1図中左下方の近傍には復帰検出ス
イッチ11が設けられ、この復帰検出スイッチ11は、距離
リング7が反時計回り方向に回転した後反転して時計回
り方向に回転して復帰したときに、そのスイッチ作動部
7dが接触してOFF作動される。
距離リング7の図中右上方の近傍にはラチェット爪13
が軸12に軸支されて設けられ、このラチェット爪13が反
時計回り方向に回転したときにその先端部の爪部13aが
距離リング7のラチェット歯7eに係止する。ラチェット
爪13の後端部の図中裏側には四角の係止作用部13bが突
出して形成されており、同じくラチェット爪13の後端部
にはバネ14が静止部との間に設けられてラチェット爪13
を反時計回り方向に付勢している。
ラチェット爪13の後端近傍には爪位置検出スイッチ15
が設けられ、この爪位置検出スイッチ15は、ラチェット
爪13が時計回り方向に回転したときにその係止作用部13
bの下面が接触してOFF作動される。
同じくラチェット爪13の後端部近傍には軸16に軸支さ
れた係止爪17が設けられ、この係止爪17が時計回り方向
に回転したときにその先端部の爪部17aがラチェット爪1
3の係止作用部13bの上面に係止する。係止爪17の後端部
にはピン部17bを有しており、このピン部17bが駆動リン
グ6のカム部6eにより反時計回り方向に回転するよう押
圧されたとき、爪部17aがラチェット爪13の係止作用部1
3bの上面から離脱する。また、係止爪17はその途中に設
けられたバネ18により時計回り方向に付勢されている。
駆動リング6の上方近傍には図示しない地坂上に固定
されたピン19が設けられ、駆動リング6のカム部6eの段
差部がこのピン19に当接することにより駆動リング6の
過剰移動を防止する。
次に作用について説明する。ステップモータの回転は
歯車2から中間歯車4により減速されて駆動リング6の
歯車6aに伝達され、駆動リング6がまず第1図において
反時計回り方向(一方向)に回転する。すると、駆動リ
ング6の2箇所の長孔の当接部6dがピン7a,7bを押すこ
とによって距離リング7も駆動リング6と同方向に連れ
回りし、このとき距離リング7のラチェット歯7e部も爪
部13aを上下させて同方向に送られる(第2図)。
このように距離リング7が回転を開始した直後に、そ
のスイッチ作動部7dが復帰検出スイッチ11から離れてそ
れをON作動させ、回転開始信号を制御回路(図示せず)
に入力させる(第6図のタイムチャートA)。
そして、距離リング7は光軸5の回りに回転すること
により図示しないがレンズ部を光軸5の軸方向に移動さ
せるが、制御回路が入力した合焦信号に基づいてステッ
プモータを所定パルス間駆動することにより、レンズ焦
点が合った位置までレンズ部が所定量移動するよう駆動
リング6を回転させる(第5図のT0〜T1,P0〜P2)。
この合焦動作が終了した時点で制御回路はステップモ
ータを直ちに反転させて、駆動リング6を逆方向(他方
向の時計回り方向)に回転させる。
この反転開始後に、距離リング7のラチェット歯7eの
内の1つがラチェット爪13の爪部13aに係止し、距離リ
ング7の逆方向(時計回り方向)の回転は阻止されてレ
ンズ部がそのときの合焦位置に保持される。このため、
駆動リング6だけがバネ8に抗して時計回りの方向に回
転し、その軸部6b,6cともに同方向に回転する。
このように距離リング7に対して駆動リング6が相対
回転すると、距離リング7のピンチ7a,7bが停止して駆
動リング6の軸部6b,6cが回転することにより、セクタ
9,10の作動孔9a,10aが停止されて駆動リング6の軸部6
b,6cに軸支されたセクタ9,10の端部が回転することによ
り、セクタ9,10が回転作動してシャッタ開口20を開閉す
ることになる。
すなわち、制御回路に入力された露出検出信号に基づ
いて、第3図に示すように、所定量だけシャッタ開口20
が開くと(第5図のT1〜T2,P2〜P1)、制御回路に制御
されるステップモータにより直ちに駆動リング6が逆方
向(反時計回り方向)に回転してセクタ9,10がシャッタ
開口20を閉じる(第5図のT2〜T3,P1〜P2)。
セクタ9,10がシャッタ開口20を閉じた後も引続き駆動
リング6は反時計回り方向へ回転を続け、やがてその当
接部6dがピン7a,7bを押すことによって距離リング7を
再び駆動リング6と同方向に連れ回りし、距離リング7
のラチェット歯7e部も同方向に送られる。
そしてラチェット爪歯7e部がラチェット爪13を細かく
上下働させながら同方向に送られた後、最後にカム部7c
が爪部13aをそれまでより高く持ち上げて、バネ14に抗
してラチェット爪13を時計回り方向に大きく回転させ
る。このため、係止爪17がバネ18により時計回り方向に
回転可能となり、第4図に示すように、ラチェット爪13
の係止作用部13bの上面に係止爪17の爪部17aが係止し
て、ラチェット爪13の爪部13aがラチェット歯7eに係止
しないよう離隔させてその姿勢を保持する(第5図のT3
〜T4,P2〜P3)。
このような係止の直前に、ラチェット爪13の係止作用
部13bの下面が爪位置検出スイッチ15に接触してOFFさせ
る(第6図のタイムチャートB)。
このため、距離リング7は駆動リング6とともに時計
回り方向に回転可能となり、爪位置検出スイッチ15から
のOFF信号を入力した制御回路に制御されて逆転するス
テップモータにより、距離リング7は駆動リング6とと
もに時計回り方向に回転して初期位置まで復帰する(第
5図のT4〜T5,P3〜P0)。
ところで、距離リング7が初期位置まで復帰する直前
で、距離リング7のスイッチ作動部7dが復帰検出スイッ
チ11に接触して復帰検出スイッチ11をOFF作動させ(第
6図のタイムチャートA)、制御回路に復帰信号(OFF
信号)を入力させてシーケンスサイクルが初期状態に戻
る。
また、同じく距離リング7が初期位置まで復帰する直
前で、駆動リング6のカム部6eがピン部17bを押圧して
係止爪17を反時計回り方向に回転するため、係止爪の爪
部17aがラチェット爪13の係止作用部13bの上面から離脱
してラチェット爪13がバネ14により反時計回り方向に回
転し、その爪部13aが初期位置の距離リング7のラチェ
ット歯7eに係止する(第1図)。このためラチェット爪
13の係止作用部13bの下面が爪位置検出スイッチ15から
離隔してON作動させ(第6図のタイムチャートB)、や
はり制御回路に爪位置検出信号を入力させる。
第6図に示すように、復帰検出スイッチ11(A)、爪
位置検出スイッチ15(B)による検出状態は、図示する
矢印の位置で制御回路において確認され、その確認後に
次の制御手段が進められる。特に駆動リング6と距離リ
ング7の初期位置への復帰動作中は図示するように、所
定の間隔で頻繁に確認が行なわれる。万一係止爪17によ
るラチェット爪13の係止が上記復帰動作中に外れると、
ラチェット爪13により距離リング7の復帰動作が妨げら
れて、駆動リング6と距離リング7との間に相対回転が
生じてセクタ9,10が開いてしまうので、これを防止する
ためである。
このような各検出スイッチによる確認結果が所期の結
果と異なる場合は、上記のような誤作動であると判断し
てリセットのためのシーケンス動作を行わせる。たとえ
ば、動作初期において復帰検出スイッチ11がON作動する
はずなのにその信号が得られないときには、第7図に示
すように、駆動リング6を全ストローク相当の量を反時
計回り方向に連続して回転させ、第4図に示す状態まで
送った後に、距離リング7と駆動リング6を初期位置ま
で復帰動作させる。この復帰動作の最中においても、検
出スイッチの検出状態の確認が所定の間隔で頻繁に行な
われる。
ただし、同図において、PAは第6図におけるP-1
P3、すなわち駆動リング6の全ストロークを示し、PB
は同図におけるP3〜P0、すなわち距離リング7の初期位
置への復帰ストロークを示す。第6図におけるP-1は、
距離リング7が作動量の少ない初期の爪で係止された場
合に、駆動リング6がそれから逆転してセクタ9,10がシ
ャッタ開口20を全開させるときの位置(逆転停止位置)
で、この時は第1図の初期位置より駆動リング6はP-1
まで逆方向(時計回り方向)へ回転する必要がある。よ
って、駆動リング6の全ストロークと距離リング7の初
期位置への復帰ストロークとはP-1〜P0分の差が生じて
いる。
このようなカメラの自動焦点・露出作動装置は、駆動
リング6と距離リング7との回転位相差によりセクタ9,
10を開くため、露出の調整を行なうときはピン7a,7bを
回転させればよい。なぜならば、前述のようにピン7a,7
bは途中の段部7fから先の軸部が偏心しているため、ピ
ン7a,7bを回転させるとその偏心軸部が偏心回転してセ
クタ10,9との位置関係を調整することができる。段部7f
に対して反対側の軸部は偏心していないため、その調整
時にピン7a,7bは駆動リング6に対しては偏心回転する
ことはなく、このため、ラチェット爪歯7eの位相がずれ
て正規の爪に係止されなくなることを防止することがで
きる。
第9図には本発明の第2実施例について示す。前記1
実施例においては距離リング7が1枚で構成されていた
のに対し、この第2実施例は、レンズ駆動用の距離リン
グの他に作動リングが設けられ、この動作リングがセク
タと係合するようになっている点において異なる。
すなわち同図において、距離リング26は回転すること
によりレンズ部を光軸の軸方向に移動可能となってお
り、この距離リング26には当接部26aを有する長孔、復
帰検出スイッチ11を作動させるスイッチ作動部26d、係
止爪17のピン部17bを押圧してその爪部17aをラチェット
爪13の係止作用部13bの上面から離脱させる解除カム部2
6eが形成されている。
また、距離リング26は駆動リング6との間に介装され
たバネ8により、駆動リング6に対して時計回り方向に
回転するよう付勢されている。スイッチ作動部26dの側
部には度決め部26fが形成され、この度決め部26fは駆動
リング6に立設されたストッパピン6fに当接可能となっ
ている。
距離リング26はその長孔の当接部26aに当接する偏心
ピン27を介して、重ねて設けられた作動リング25と係合
しており、偏心ピン27は作動リング25に圧入等により半
固定されている。作動リング25の図中裏側には駆動リン
グ6側に突出するピン25a,25bが形成されており、これ
らのピン25a,25bは駆動リング6の当接部6dを有する2
箇所の長孔に嵌合している。また、作動リング25の周部
には、ラチェット歯25eと、このラチェット歯25eの端部
に形成されたカム部25cとを有している。
このような第2実施例においては、距離リング26とは
別に作動リング25を設けたため、不注意に手などでレン
ズを回して距離リング26が回ったとしても作動リング25
が回ることはないため、セクタ9,10が開くことを防止す
ることができる。なお、度決め部26fとストッパピン6f
との間隔はシャッタの全開分のストロークが確保できる
だけあればよく、また距離リング26の長孔の当接部26a
と反対側の端部とストッパピン6fとの間隔はそれよりも
大きくすればよい。
また、前記第1実施例においては駆動リング6のカム
部6eが係止爪17のピン部17bを押圧して、その爪部17aを
ラチェット爪13の係止作用部13bの上面から離脱させる
ようになっていたが、この、第2実施例によれば、距離
リング26に形成された解除カム部26eがピン部17bを押圧
することにより、爪部17aを係止作用部13bから離脱させ
るため、初期位置から最初の13bから離脱させるため、
初期位置から最初の(1番目の)ラチェット歯25e迄の
距離を短かくしても露出作動を適正に行なうことができ
る。
すなわち、レリーズボタン作動からシャッタの開き出
しまでの時間を短かくするためには、第1実施例の場合
においては、初期位置から最初のラチェット歯25e迄の
距離を短くすると、第6図に一点鎖線で示すように、駆
動リング6は所定の露出を行なう為に、合焦作動後P0
通り越してP-1まで逆転しなければならず、このため駆
動リング6のカム部6eが頻繁に係止爪17のピン部17bを
押圧することになり、このときのバネ18の付勢力により
露出作動が不安定となり、所定の露出に適正に行なうこ
とができなくなる。
これに対しこの第2実施例によれば、駆動リング6に
は係止爪17のピン17bを押圧するカム部が形成されてい
ないため、初期位置から最初のラチェット歯25e迄の距
離を短かくしても露出作動を適正に行なうことができ
る。
また、この第2実施例においては、距離リング26は偏
心ピン27を介して作動リング25と係合しているため、レ
ンズの∞調整を容易に行なうことができる。
第10〜13図には本発明の第3実施例(請求項2に記載
の構成)について示す。前記第1、第2実施例において
はレンズ部がヘリコイド式のもの(螺旋式、螺旋運動し
ながら移動するもの)について説明したが、この第3実
施例はレンズ部が直進式の場合のものである。
すなわち第10図において、距離リング107の周部には
3群に分れたラチェット歯107dが形成されているととも
に、駆動リング106と反対側の面には3つのカム部107a
が形成されている。距離リング107のカム部107a側には
図示しないレンズ部材が配置されており、このレンズ部
材はいわゆる直進式でカム部107aの回転により光軸105
方向に移動できるようになっている。
セクタ109,110がシャッタ116を開閉する機構、作用は
前記第1実施例と同様である。また、駆動リング106と
距離リング107との間には、駆動リング106に対して距離
リング107を時計方向に回転付勢するバネ108が介装され
ている。
第10図は初期位置を示し、その初期位置から、ステッ
プモータによって歯車102が反時計方向(一方向)に回
転することにより、その回転が中間歯車104の大径歯部1
04a,小径歯部104bによって減速された後、駆動リング10
6の歯部106aに伝達されて、駆動リング106が反時計回り
方向に回転する。
このとき、駆動リング106の2箇所の孔の当接部106d
が107b,107cを押すことによって距離リング107も駆動リ
ング106と同方向に連れ回りし、このとき距離リング107
のラチェット歯107d部も同方向に送られる(第11図)。
制御回路が入力した合焦信号に基づいて距離リング107
のラチェット歯107d部が所定位置まで送られると(第13
図のT0〜T1,P0〜P2)、歯車102が反転して時計回り方向
(他方向)に回転し始め、ラチェット歯107dの1つがラ
チェット爪113の爪部113aに係止される。
このとき、レンズ部材が距離リンク107のカム部107a
に係合しており、距離リング107の所定の回転によりレ
ンズ焦点が合った位置まで光軸105方向へレンズ部材が
所定量移動された直後に、ラチェット歯107dの1つがラ
チェット爪113の爪部113aに係止されることになる。
さらに、歯車102が時計回り方向に回転を続けること
により駆動リング106が同方向に回転する。このとき、
距離リング107はそのラチェット歯107dをラチェット爪1
13の爪部113aに係止されているため、駆動リング106が
距離リング107を残してバネ108に抗して回転する。この
とき距離リング107のピン107b,107cは固定されてセクタ
109,110の作動孔109a,110aを係止し、セクタ109,110を
軸支する軸部106b,106cが時計方向へ回転するため、第1
2図に示すように、セクタ109,110が時計方向へ回転して
シャッタ開口116が開く(第13図のT1〜T2,P2〜P1)。
制御回路に入力された露出検出信号に基づいて、所定
量の露出作動が行なわれると直ちに駆動リング106が逆
方向(反時計回り方向)に回転し、セクタ109,110がシ
ャッタ開口116を閉じる(第13図のT2〜T3,P1〜P2)。
そしてセクタ109,110がシャッタ開口116を閉じた後も
引続き駆動リング106は反時計回り方向へ回転を続け、
やがてその当接部106dがピン107b,107cを押すことによ
って距離リング107を再び駆動リング106と同方向に連れ
回りし、これにより距離リング107のラチェット歯107d
が順方向に送られて、それが途切れた凹部107eにラチェ
ット爪113の爪部113aが係止する次の初期位置に来たら
歯車102により停止し、作動の1サイクルが終了する
(第13図のT3〜T4,P2〜P3)。
このとき、ラチェット爪113の爪部113aが距離リング1
07の凹部107eと係合する場合には、レンズ部材が初期位
置へ復帰するように距離リング107のカム部107aを構成
している。本実施例では距離リング107の一回転で3回
のレンズ操作を繰り返すように構成してある。
この第3実施例においては、ラチェット爪113部113a
が凹部107eに係止する別の初期位置に来ると、ラチェッ
ト爪113の爪部113aと反対側の後端部113bが復帰検出ス
イッチ115をOFF作動させて、制御回路に復帰信号を入力
させてシーケンスサイクルが初期状態に戻るようになっ
ている。
なお、上記実施例においてはシャッタ開口の回りに回
転するように各部材を構成したが、駆動リングおよび距
離リングを直線的に往復移動する部材として構成しても
よい。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、従来例に比べて
中間に介装される部材が少なくて済むために、構造を簡
単にして露出精度も向上させることができるとともに、
従来例のような一方向クラッチが必要とされないのでレ
ンズ駆動の負荷を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明によるカメラの自動焦点・露出
作動装置の第1実施例を示す図であり、第1図はその初
期状態を示す正面図、第2図〜第4図はそれぞれ作動状
態を説明する正面図、第5図は駆動リングの回転量,露
出量等と時間との関係を示す自動焦点・露出作動のシー
ケンス特性図、第6図はシーケンス特性図と各検出スイ
ッチのタイムチャートとの関係図、第7図は誤作動時の
復帰シーケンス特性図、第8図はピン7aの拡大側面図、
第9図は本発明の第2実施例を示す正面図、第10図〜第
13図は本発明の第3実施例を示す図であり、第10図はそ
の初期状態を示す正面図、第11図、第12図はそれぞれ作
動状態を説明する正面図、第13図は駆動リングの回転
量,露出量等と時間との関係を示す自動焦点・露出作動
のシーケンス特性図である。 1……ロータ軸、2,102……歯車、4,104……中間歯車、
4a,104a……大径歯部、4b,104b……小径歯部、5,105…
…光軸、6,106……駆動リング(駆動部材)、6a,106a…
…歯部、6b,6c,106b,106c……軸部、6d,106d……当接
部、6e……カム部、6f……ストッパピン、7,26,107……
距離リング(距離部材)、7a,7b,19,25a,25b,107b,107c
……ピン、7c,25c,107a……カム部、7d,26d……スイッ
チ作動部、7e,25e,107d……ラチェット歯、8,14,18,108
……バネ、9,10,109,110……セクタ(羽根)、9a,10a,1
09,110a……作動孔、11……復帰検出スイッチ、12,16…
…軸、13,113……ラチェット爪、13a,113a……爪部、11
3b……後端部、13b……係止作用部、15……爪位置検出
スイッチ、17……係止爪、17a……爪部、17b……ピン
部、20,116……シャッタ開口、25……作動リング、26a
……当接部、26e……解除カム部、26f……度決め部、27
……偏心ピン、107e……凹部、115……復帰検出スイッ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御回路により制御されるモータと、この
    モータの回転により駆動される駆動部材と、この駆動部
    材とともに一方向に動くことによりレンズ焦点機構を駆
    動する距離部材と、この距離部材を係止して合焦動作後
    の他方向への移動を阻止するラチェット爪と、前記駆動
    部材が前記距離部材を一方向に駆動した合焦動作後に前
    記ラチェット爪により距離部材を係止して駆動部材が他
    方向に動くとき駆動部材と距離部材との位相差により羽
    根を開くように作動する羽根開閉機構と、前記ラチェッ
    ト爪を前記距離部材から離隔して保持可能な係止爪とを
    備え、 前記駆動部材が前記距離部材とともに初期位置に戻る直
    前で、前記係止爪による前記ラチェット爪の距離部材か
    らの離隔保持を前記駆動部材が解除するようにした ことを特徴とするカメラの自動焦点・露出作動装置。
  2. 【請求項2】制御回路により制御されるモータと、この
    モータの回転により駆動される駆動部材と、この駆動部
    材ととも一方向に動くことによりレンズ焦点機構を駆動
    する距離部材と、この距離部材を係止して合焦動作後の
    他方向への移動を阻止するラチェット爪と、前記駆動部
    材が前記距離部材を一方向に駆動した合焦動作後に前記
    ラチェット爪により距離部材を係止して駆動部材が他方
    向に動くとき駆動部材と距離部材との位相差により羽根
    を開くよう作動する羽根開閉機構とを備え、 前記駆動部材が、他方向に動いて羽根を開いた後に一方
    向に動いて羽根を閉じた後、前記距離部材とともに引続
    き一方向に動くことにより、ラチェット爪が前記距離部
    材に対し相対的に移動して別の初期位置に到達して停止
    することを特徴とするカメラの自動焦点・露出作動装
    置。
  3. 【請求項3】前記ラチェット爪が前記係止爪により前記
    距離部材から離隔保持されているか否かを検出する手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカメラの自
    動焦点・露出作動装置。
  4. 【請求項4】前記距離部材に、前記羽根と係合して前記
    羽根開閉機構を構成するピンを一体的に設けたことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカメラの
    自動焦点・露出作動装置。
  5. 【請求項5】前記羽根開閉機構を構成するピンを、前記
    距離部材とは別の作動部材に設けたことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載のカメラの自動焦点・
    露出作動装置。
  6. 【請求項6】前記距離部材と作動部材とを偏心ピンを介
    して係合させたことを特徴とする請求項5記載のカメラ
    の自動焦点・露出作動装置。
  7. 【請求項7】前記羽根開閉機構を構成するピンの、これ
    を設けた前記距離部材あるいは作動部材側の軸部と、前
    記羽根係合側の軸部とを、互いに偏心させたことを特徴
    とする請求項4ないし6のいずれかに記載のカメラの自
    動焦点・露出作動装置。
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