JP6009876B2 - 絞り機構付きカメラ - Google Patents
絞り機構付きカメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6009876B2 JP6009876B2 JP2012202850A JP2012202850A JP6009876B2 JP 6009876 B2 JP6009876 B2 JP 6009876B2 JP 2012202850 A JP2012202850 A JP 2012202850A JP 2012202850 A JP2012202850 A JP 2012202850A JP 6009876 B2 JP6009876 B2 JP 6009876B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aperture
- lens barrel
- optical axis
- diaphragm
- manual operation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims description 139
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 92
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 11
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 9
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 7
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 5
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 5
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 4
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 4
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000010348 incorporation Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Diaphragms For Cameras (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
Description
また、絞り設定操作子はカメラ本体の上面において光軸と捩れた位置にある軸を中心に回転するものであり、一方、絞り部材は光軸に垂直な平面内において揺動するものであるため、絞り設定操作子の操作を絞り部材に伝達して連動させるには、動作方向が異なる複数の連結部材(直線的に往復動する操作杆、所定軸回りに回動する複数の連結ギヤ等)が必要であり、構造の複雑化、大型化等を招いていた。
さらに、従来の絞り機構付きカメラにおいては、絞り設定操作子に大きな負荷が加わった場合、絞り部材と絞り設定操作子との間の連結部材が破損する虞があるため、その破損を防止する対策を講じる必要があり、又、組み付け作業の容易化等を図る必要があった。
この構成によれば、レンズ鏡筒が繰り出した状態において、手動操作環が初期位置から一方向に回転させられると、連動機構を介して、絞り部材が回転軸回りに回転して、適宜所定の絞り口径が光軸上に臨む位置(所定の絞り位置)に位置付けられ、又、クリック機構により絞り部材がそれぞれの絞り位置に保持される。一方、(例えば、レンズ鏡筒の沈胴動作に連動して)クリック機構による保持が解除されると、手動操作環は復帰バネの付勢力により初期位置に復帰し、連動機構を介して、絞り部材は所定の絞り開口に対応する絞り値(頻繁に使用される絞り値)に自動的に設定される。
このように、絞り機構として、光軸に平行な回転軸回りに回動する円盤状の絞り部材、光軸回りに回動する手動操作環を採用したことにより、絞り機構の光軸周りにおける集約化、構造の簡素化、部品点数の削減、レンズ鏡筒の小型化等を達成しつつ、従来に比べて絞り部材に設ける絞り開口の個数を増やすことができ、それ故に、より広範囲で所望の絞り値を設定することができる。
この構成によれば、手動操作環を回動させると、その駆動歯列に噛合した長尺歯車が回動し、長尺歯車に噛合した移動歯車を介して被動歯車が回動し、被動歯車と一体的に絞り部材が回転軸回りに回動する。ここで、長尺歯車は、レンズ鏡筒の光軸方向における移動範囲に亘って駆動歯列及び移動歯車と噛合しているため、レンズ鏡筒の沈胴状態から繰り出し状態に至る全域において、手動操作環の回動動作を絞り部材の回動動作に確実に変換して連動させることができる。
また、連動機構として、歯車機構を採用したことにより、部品の集約化、小型化等を達成することができる。
この構成によれば、レンズ鏡筒が沈胴した状態においては、クリックレバー(の係合部)が絞り部材(の被係合部)から離脱して絞り部材の保持が解除されているため、手動操作環は復帰バネの付勢力により初期位置に復帰すると共に、絞り部材は(所定の絞り値を設定する)所定の絞り開口が光軸上に位置付けられ、一方、レンズ鏡筒が沈胴状態から繰り出した状態になると、カメラ本体側のカム作用が解除されてクリックレバーは付勢バネの付勢力によりその係合部が絞り部材の(初期位置における)絞り開口に対応する被係合部に係合し、手動操作環の回転角度に応じて、係合部が適宜異なる被係合部に係合することで、適宜所定の絞り値(所定の絞り開口)となるように絞り部材が保持される。
このように、クリック機構を介して絞り部材を所定の絞り位置に自動的に保持することができる。
この構成によれば、手動操作環は、絞り設定範囲内に回転が規制されているため、無理な回転力が手動操作環に加えられても、手動操作環は規制された範囲を超えて回転することができず、それ故に、連動機構を介して絞り部材に対し絞り設定範囲を超えるような駆動力が伝達されるのを防止でき、絞り機構の破損を防止でき、所期の絞り機能を保証することができる。また、手動操作環を、復帰バネの付勢力により一方の回転端に向けて回転復帰させ、初期位置に自動的に位置決めすることができる。
この構成によれば、クリックレバーの係合部が絞り部材の位置決め部に係合する状態で、絞り部材、連動機構(歯車列等)、クリック機構(クリックレバー、付勢バネ)等をレンズ鏡筒に組み込むことにより、初期位置に対応する絞り開口が光軸上に位置するように、容易に位置合わせでき、それ故に、組み付け作業を容易に行うことができる。
この構成によれば、復帰バネを手動操作環に設けた領域(例えば円弧状の凹部空間)に配置することができ、全体として部品の集約化、小型化等を達成することができる。
この構成によれば、光軸方向における相対的な距離が変化する手動操作環とレンズ鏡筒との間で復帰バネが伸縮自在に設けられているため、レンズ鏡筒が繰り出し状態に位置するときの復帰バネの付勢力(バネ力量)を、レンズ鏡筒が沈胴した状態に位置するときの復帰バネの付勢力(バネ力量)よりも小さくすることができる。したがって、レンズ鏡筒の繰り出し状態においてはクリックレバーを付勢する付勢バネの付勢力を小さく設定しつつもクリックによる保持力を確保することができ、それ故に、手動による絞り操作時の負荷を低減して操作性を向上させることができ、一方、クリック保持を必要としないレンズ鏡筒の沈胴状態においては復帰バネに適正な付勢力を発生させて手動操作環を初期位置に確実に復帰させて保持することができる。
この実施形態に係る絞り機構付きカメラは、インスタント写真用のフィルムユニットが装填されるインスタントカメラであり、図1ないし図4に示すように、外輪郭を画定するカメラ本体10、カメラ本体10の外部に取り付けられて絞り機構の一部をなす手動操作環20、手動操作環20とカメラ本体10との間に掛止されて手動操作環20を初期位置(デフォルト位置)に復帰させる絞り機構の一部をなす復帰バネ30、撮影時にカメラ本体10から光軸L方向に繰り出した状態に位置するレンズ鏡筒LU(絞り機構の一部をなす絞り部材50,連動機構の一部(歯車列60のうちの移動歯車61,62,63),クリック機構の一部をなすクリックレバー70及び付勢バネ71等を含む)、カメラ本体10内に固定されると共にレンズ鏡筒LU及び繰り出し機構90(押しボタン91,ボタンガイド92,戻しバネ93,繰り出しレバー94,トグルバネ95,カバー96を含む)を保持するカメラユニットCU(ユニットベース80を含む)、カメラユニットCUに組み付けられるファインダユニットFU、光学ユニットOU及びフラッシュFを実装してカメラ本体10内に配置される回路基板CB等を備えている。
前側カバー11は、図3に示すように、手動操作環20をバヨネット構造(凹凸嵌合及び回転連結構造)により嵌め込んで光軸L回りに回動自在に支持する支持部11a、絞り部材50の5つの絞り開口52a,52b,52c,52d,52eがそれぞれ光軸L上に臨む位置にあるときに対応する絞り位置指標11b,11c,11d,11e,11f、手動操作環20を絞り設定範囲内に回転規制する規制壁11g、復帰バネ30の他端部32を掛止する掛止突起11h等を備えている。
そして、手動操作環20は、操作者が指等で直接掴んで光軸L回りに回転させることにより、駆動歯列27と噛合する(連動機構の一部をなす)歯車列60を介して、絞り部材50を適宜所定の絞り位置に位置付けるようになっている。また、手動操作環20は、当接部25と規制壁11gとの関係及び当接部26と規制壁82gとの関係により、絞り部材50の複数(5つ)の絞り開口52a,52b,52c,52d,52eに対応する絞り設定範囲内に回転が規制され、一方の回転端(図4に示すように当接部25が規制壁11gに当接する位置)にて、所定の絞り値(頻繁に使用される絞り値)を設定する初期位置(デフォルト位置)に位置付けられるようになっている。
このように、手動操作環20は絞り設定範囲内に回転が規制されているため、無理な回転力が手動操作環20に加えられても、手動操作環20は規制された範囲を超えて回転することができず、それ故に、連動機構を介して絞り部材50に対し絞り設定範囲を超えるような駆動力が伝達されるのを防止でき、絞り機構の破損を防止でき、所期の絞り機能を保証することができる。
そして、復帰バネ30は、クリック機構(クリックレバー70、付勢バネ71等)による絞り部材50のクリック保持を解除した際に、所定の絞り値(頻繁に使用される絞り値)を設定する初期位置、ここでは、絞り位置指標11bに絞り位置指標24が一致する位置に、手動操作環20を自動的に回転復帰させる付勢力を及ぼすものである。
このように、復帰バネ30は、手動操作環20に設けた凹部21の領域に配置されるため、全体として部品の集約化、小型化等を達成することができ、手動操作環20を復帰バネ30の付勢力により一方の回転端に向けて回転復帰させ、初期位置に自動的に位置決めすることができる。
スペーサ部材46は、図8に示すように、光を通す開口46a、絞り部材50を光軸Lに垂直な面内で回動自在に支持するべく光軸Lに平行な回転軸46b、移動歯車63を回動自在に支持する支軸46c等を備えている。
移動歯車61は、図7(a)に示すように、レンズ鏡筒LUの外筒部45から一部が露出するように配置されて、図5及び図6に示すように、長尺歯車64と移動歯車62に噛合するように形成されている。
移動歯車62は、図7(c)に示すように、光軸L方向に長尺に形成され、レンズ鏡筒LUの鏡筒ベース44の外周領域に配置されて、図5及び図6に示すように、移動歯車61と移動歯車63に噛合するように形成されている。
移動歯車63は、図5、図6、図8ないし図10に示すように、レンズ鏡筒LUのスペーサ部材46の前面に設けられた支軸46cに支持されると共に絞り部材50の背後に配置されて、図6に示すように、移動歯車62と被動歯車51に噛合するように形成されている。
長尺歯車64は、図11ないし図14に示すように、カメラユニットCUのユニットベース80(カメラ本体10側)に対して一部が露出するように配置されて、レンズ鏡筒LUの光軸L方向における移動範囲に亘って手動操作環20の駆動歯列27と移動歯車61に噛合するように形成されている。
そして、手動操作環20を回動させると、駆動歯列27に噛合した長尺歯車64が回動し、長尺歯車64に噛合した移動歯車61及び移動歯車62,63を介して被動歯車51が回動し、被動歯車51と一体的に絞り部材50が回転軸46b回りに回動するようになっている。ここで、長尺歯車64は、レンズ鏡筒LUの光軸L方向における移動範囲に亘って駆動歯列27及び移動歯車61と常時噛合しているため、レンズ鏡筒LUの沈胴状態から繰り出し状態に至る全域において、手動操作環20の回動動作を絞り部材50の回動動作に確実に変換して連動させることができる。また、連動機構として、歯車機構を採用したことにより、部品の集約化、小型化等を達成することができる。
付勢バネ71は、図5、図6、図7(c)に示すように、捩りバネであり、その一端部71aがクリックレバー70の掛止部70bに掛止され、その他端部71bが鏡筒ベース44の掛止部44cに掛止され、クリックレバー70の係合部70aが絞り部材50の被係合部53a,53b,53c,53d,53eに係合する向きに、クリックレバー70を回転付勢するように形成されている。
そして、クリックレバー70は、レンズ鏡筒LUと一体的に光軸L方向に移動するべくレンズ鏡筒LU内に設けられて光軸Lに垂直な面内で揺動すると共に、レンズ鏡筒LUが図12に示す繰り出し側の位置から図11に示す沈胴位置に沈胴することにより、カメラ本体10に固定されたユニットベース80のカム部82bにより(すなわちカメラ本体10から)カム作用を受けて、付勢バネ71の付勢力に抗しつつ、係合部70aが、係合している被係合部53a,53b,53c,53d,53eのいずれか一つから離脱するように形成されている。
ここで、付勢バネ71の付勢力(バネ力量)は、絞り部材50をクリック保持した状態において、手動操作環20が復帰バネ30の付勢力により初期位置に復帰しないように、復帰バネ30の付勢力(バネ力量)よりも大きく設定されている。
ユニットベース80は、図13及び図14に示すように、略矩形のベース部81、ベース部81の前側に結合される筒状のバレル部82等により構成されている。
バレル部82は、図11、図12、図15に示すように、レンズ鏡筒LUの突出部44bを光軸L方向にガイドする複数のガイド溝82a、クリックレバー70のフォロワ部70cに対してカム作用を及ぼすカム部82b、トグルバネ95の他端部95bを掛止する掛止突起82c、繰り出しレバー94を回動自在に支持する支軸82d、カバー96をネジにより締結する3つのボス部82e、ボタンガイド92の端部を嵌め込む嵌合穴82f、手動操作環20が初期位置から一方側に回転したときにその当接部26が当接して回転端を規制する規制壁82g、レンズ鏡筒LUの光軸L方向における沈胴位置を規定する沈胴側ストッパ(不図示)及びレンズ鏡筒LUの光軸L方向における繰り出し位置を規定する繰り出し側ストッパ(不図示)等を備えている。
カム部82bは、レンズ鏡筒LUが沈胴する際に、クリックレバー70のフォロワ部70cにカム作用を及ぼして、係合部70aが絞り部材50から離脱するように付勢バネ71の付勢力に抗してクリックレバー70を回転させ、一方、レンズ鏡筒LUが沈胴状態から繰り出す際に、クリックレバー70のフォロワ部70cに対するカム作用を解除して、クリックレバー70が付勢バネ71の付勢力により回転して係合部70aが絞り部材50に係合するのを許容するように形成されている。
一方、レンズ鏡筒LUが沈胴状態から繰り出すと、図12に示すように、カメラ本体10(に固定されたユニットベース80)のカム作用が解除されてクリックレバー70は付勢バネ71の付勢力によりその係合部70aが絞り部材50の絞り開口52aに対応する被係合部53aに係合し、その後、手動操作環20の必要に応じた(測光情報に基づいた)回転操作により、係合部70aが適宜異なる被係合部53b,53c,53d,53eに係合しつつ対応する絞り開口52b,52c,52d,52eとなる絞り位置に適宜位置付けられて、所定の絞り値を設定するように絞り部材50が保持される。
このように、クリック機構(クリックレバー70,付勢バネ71等)を介して絞り部材50を所定の絞り位置に自動的に保持することができる。
また、絞り部材50は、絞り設定範囲を超えた回転角度の領域でかつ初期位置に対応する被係合部53aに隣接する位置において、組み付け時にクリックレバー70の係合部70aを係合させて位置決めする位置決め部54を有するため、図9に示すように、クリックレバー70の係合部70aが絞り部材50の位置決め部54に係合する状態で、絞り部材50、連動機構(歯車列60等)、クリック機構(クリックレバー70、付勢バネ71)等をレンズ鏡筒LUに組み込むことにより、図10に示すように、初期位置に対応する絞り開口52aが光軸L上に位置するように、容易に位置合わせでき、それ故に、組み付け作業を容易に行うことができる。
ボタンガイド92は、図15に示すように、その後端部がバレル部82の嵌合穴82fに嵌合されて組み付けられ、その前端側から戻しバネ93が組み付けられ、さらに押しボタン91が組み付けられるように形成されている。
戻しバネ93は、図15に示すように、圧縮型のコイルバネであり、ボタンガイド92の周りに組み込まれて、押しボタン91を光軸L方向の前方側(繰り出し側)に向けて付勢するように形成されている。
繰り出しレバー94は、図15に示すように、バレル部82の支軸82dに嵌め込まれて支持される円孔94a、押しボタン91の連結部91aに連結されるU字状連結部94b、レンズ鏡筒LUの突出部44bに対して光軸L方向の後方側から離脱可能に係合する係合部94cを備えている。
トグルバネ95は、図11ないし図14に示すように、コイル型の捩りバネであり、その一端部95aがレンズ鏡筒LUの突出部44bに掛止され、その他端部95bがバレル部82の掛止突起82cに掛止され、図11及び図13に示すように、レンズ鏡筒LUが沈胴位置にあるときレンズ鏡筒LUを沈胴状態に保持するように付勢力を及ぼし、一方、図12及び図14に示すように、レンズ鏡筒LUが繰り出し位置にあるときレンズ鏡筒LUを繰り出し状態に保持するように付勢力を及ぼすように形成されている。
カバー96は、図13ないし図15に示すように、繰り出しレバー94が支軸82dに嵌め込まれて支持された状態で、繰り出しレバー94を外側から覆うように配置されて脱落を規制するべく、ネジ等によりバレル部82に締結されるように形成されている。
一方、レンズ鏡筒LUを沈胴位置に戻す場合は、操作者が指等でレンズ鏡筒LUを直接押し込むことにより、トグルバネ95の付勢力の向きが切り替わり、レンズ鏡筒LUは沈胴位置に位置付けられて保持されることになる。
このように、絞り機構として、光軸Lに平行な回転軸46b回りに回動する円盤状の絞り部材50、光軸L回りに回動する手動操作環20等を採用したことにより、絞り機構の光軸L周りにおける集約化、構造の簡素化、部品点数の削減、レンズ鏡筒LUの小型化等を達成しつつ、従来に比べて絞り部材50に設ける絞り開口52a,52b,52c,52d,52eの個数を増やすことができ、それ故に、より広範囲で所望の絞り値を設定することができる。
先ず、絞り機構付きカメラにおいて、撮影しない休止状態において、図1(a)及び図13に示すように、レンズ鏡筒LUはカメラ本体10内に沈胴した状態にあり、レンズG1はバリヤ機構BMにより閉塞されている。
また、この沈胴状態において、クリックレバー70は、付勢バネ71の付勢力に抗してカメラ本体10(のバレル部82のカム部82b)からカム作用を受けて、図11に示すように絞り部材50から離脱した状態にあり、手動操作環20は復帰バネ30の付勢力により初期位置に復帰させられると共に当接部25が規制壁11gに当接して位置決めされ、絞り位置指標24がカメラ本体10の絞り位置指標11bに一致している。
このとき、絞り部材50は、連動機構(駆動歯列27、被動歯車51、歯車列60)を介して、図10及び図11に示すように、その絞り開口52aが光軸L上に臨む位置に位置付けられて保持されている。すなわち、初期位置においては、絞り位置指標24と絞り位置指標11bとが一致し、絞り部材50の絞り開口52aが光軸L上に臨む位置に位置付けられている。
ここでは、手動操作環20を所定角度回転させて、絞り位置指標24を絞り位置指標11cに位置させると、絞り部材50は、連動機構を介して、その絞り開口52bが光軸L上に臨む位置に回転すると共にクリックレバー70の係合部70aが被係合部53bに係合してクリック保持される。
また、手動操作環20をさらに所定角度回転させて、絞り位置指標24を絞り位置指標11dに位置させると、絞り部材50は、連動機構を介して、その絞り開口52cが光軸L上に臨む位置に回転すると共にクリックレバー70の係合部70aが被係合部53cに係合してクリック保持される。
手動操作環20をさらに所定角度回転させて、絞り位置指標24を絞り位置指標11eに位置させると、絞り部材50は、連動機構を介して、その絞り開口52dが光軸L上に臨む位置に回転すると共にクリックレバー70の係合部70aが被係合部53dに係合してクリック保持される。
手動操作環20をさらに所定角度回転させて、絞り位置指標24を絞り位置指標11fに位置させると、絞り部材50は、連動機構を介して、その絞り開口52eが光軸L上に臨む位置に回転すると共にクリックレバー70の係合部70aが被係合部53eに係合してクリック保持される。
この実施形態において、レンズ鏡筒LU´に含まれる鏡筒ベース44´は、図16及び図17に示すように、復帰バネ30´の他端部32を掛止する掛止部44dを備えている。また、バレル部82´は、図17に示すように、復帰バネ30´の途中領域を光軸Lに垂直な平面内から光軸L方向に摺接させつつ方向変換させる方向変換部82hを備えている。
これによれば、レンズ鏡筒LU´が図17(a)に示すように沈胴状態にあるときは、復帰バネ30´が引っ張られて付勢力が高められ、一方、レンズ鏡筒LU´が図17(b)に示すように繰り出し状態にあるときは、復帰バネ30´が縮められて付勢力が弱められるようになっている。
これにより、レンズ鏡筒LU´が繰り出した状態において、手動による絞り操作の負荷を低減でき、手動操作環20の回転操作性を向上させることができる。
上記実施形態においては、レンズ鏡筒LU,LU´を繰り出すための繰り出し機構90を備えた構成において本発明を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、レンズ鏡筒を操作者が指等で掴んで繰り出させる構成において本発明を採用することもできる。
上記実施形態においては、絞り部材50において、5つの絞り開口52a,52b,52c,52d,52e及び5つの被係合部53a,53b,53c,53d,53eを採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、それ以上の個数の絞り開口及び被係合部を備えた絞り部材を採用してもよい。
上記実施形態においては、クリック機構として、クリックレバー70及び付勢バネ71を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、絞り部材を複数の絞り開口の各々の絞り位置に保持し得るものであれば、その他の構成をなすクリック機構を採用してもよい。
LU,LU´ レンズ鏡筒
CU カメラユニット
CB 回路基板
OU 光学ユニット
FU ファインダユニット
F フラッシュ
RB レリーズボタン
10 カメラ本体
10a ファインダ窓
10b 開口
10c フラッシュ窓
10d,10e 受光窓
10f 排出口
10g ガイド部
11 前側カバー
11a 支持部
11b,11c,11d,11e,11f 絞り位置指標
11g 規制壁
11h 掛止突起
12 後側カバー
13 バッテリカバー
20 手動操作環
21 凹部
22 掛止突起
23 貫通孔
24 絞り位置指標
25,26 当接部
27 駆動歯列(連動機構)
30,30´ 復帰バネ
31 一端部
32 他端部
41 レンズ押え
G1 レンズ
42 前側カバー
43 レンズ押え
G2 レンズ
44 鏡筒ベース
44a 開口
44b 突出部
44c 掛止部
44d 掛止部
45 外筒部
46 スペーサ部材
46a 開口
46b 回転軸
46c 支軸
50 絞り部材(絞り機構)
51 被動歯車(連動機構)
51a 中心孔
52a,52b,52c,52d,52e 絞り開口
53a,53b,53c,53d,53e 被係合部(クリック機構)
54 位置決め部
60 歯車列(連動機構)
61,62,63 移動歯車(歯車列)
64 長尺歯車(歯車列)
70 クリックレバー(クリック機構)
70a 係合部
70b 掛止部
70c フォロワ部
71 付勢バネ(クリック機構)
71a 一端部
71b 他端部
80 ユニットベース
81 ベース部
82,82´ バレル部
82a ガイド溝
82b カム部
82c 掛止突起
82d 支軸
82e ボス部
82f 嵌合穴
82g 規制壁
82h 方向変換部
90 繰り出し機構
91 押しボタン
91a 連結部
92 ボタンガイド
93 戻しバネ
94 繰り出しレバー
94a 円孔
94b U字状連結部
94c 係合部
95 トグルバネ
95a 一端部
95b 他端部
96 カバー
Claims (3)
- 外輪郭を画定するカメラ本体と、撮影時に前記カメラ本体からレンズの光軸方向に繰り出した状態に位置するレンズ鏡筒と、撮影時に所定の絞り値に設定し得る絞り機構と、を備えた絞り機構付きカメラであって、
前記絞り機構は、光軸に平行な回転軸を中心に周方向に配列された複数の絞り開口を有すると共に前記回転軸回りに回動自在でかつ前記レンズ鏡筒と一体的に光軸方向に移動するべく前記レンズ鏡筒内に配置された円盤状の絞り部材と、前記カメラ本体に対して光軸回りに回動自在に配置された手動操作環と、前記手動操作環の回動動作を前記絞り部材の回動動作に変換して連動させる連動機構と、前記絞り部材を前記複数の絞り開口の各々の絞り位置に保持し得るクリック機構と、前記クリック機構による保持を解除した際に所定の絞り値を設定する初期位置に前記手動操作環を自動的に回転復帰させる復帰バネと、を含み、
前記連動機構は、前記手動操作環に設けられた円弧状の駆動歯列と、前記絞り部材に設けられた被動歯車と、前記駆動歯列と前記被動歯車の間に介在する歯車列と、を含み、
前記歯車列は、前記被動歯車に噛合すると共に前記レンズ鏡筒と一体的に光軸方向に移動する移動歯車と、前記カメラ本体側に設けられると共に前記レンズ鏡筒の光軸方向における移動範囲に亘って前記駆動歯列及び前記移動歯車と噛合する円柱状の長尺歯車と、を含む、絞り機構付きカメラ。
- 外輪郭を画定するカメラ本体と、撮影時に前記カメラ本体からレンズの光軸方向に繰り出した状態に位置するレンズ鏡筒と、撮影時に所定の絞り値に設定し得る絞り機構と、を備えた絞り機構付きカメラであって、
前記絞り機構は、光軸に平行な回転軸を中心に周方向に配列された複数の絞り開口を有すると共に前記回転軸回りに回動自在でかつ前記レンズ鏡筒と一体的に光軸方向に移動するべく前記レンズ鏡筒内に配置された円盤状の絞り部材と、前記カメラ本体に対して光軸回りに回動自在に配置された手動操作環と、前記手動操作環の回動動作を前記絞り部材の回動動作に変換して連動させる連動機構と、前記絞り部材を前記複数の絞り開口の各々の絞り位置に保持し得るクリック機構と、前記クリック機構による保持を解除した際に所定の絞り値を設定する初期位置に前記手動操作環を自動的に回転復帰させる復帰バネと、を含み、
前記クリック機構は、前記レンズ鏡筒と一体的に光軸方向に移動するべく前記レンズ鏡筒内に設けられて光軸に垂直な面内で揺動するクリックレバーと、前記クリックレバーの係合部が係合し得るべく前記絞り部材の外周に凹状に形成された複数の被係合部と、前記係合部が前記被係合部に係合する向きに前記クリックレバーを回転付勢する付勢バネと、を含み、
前記クリックレバーは、前記レンズ鏡筒の沈胴動作に連動して前記カメラ本体側からカム作用を受け、前記付勢バネの付勢力に抗しつつ前記係合部が前記被係合部から離脱するように形成されており、
前記手動操作環は、前記絞り部材の複数の絞り開口に対応する絞り設定範囲内に回転が規制され、一方の回転端にて前記初期位置に位置付けられるように形成されており、
前記絞り部材は、前記絞り設定範囲を超えた回転角度の領域でかつ前記初期位置に対応する被係合部に隣接する位置において、組み付け時に前記クリックレバーの係合部を係合させて位置決めする位置決め部を有する、絞り機構付きカメラ。
- 外輪郭を画定するカメラ本体と、撮影時に前記カメラ本体からレンズの光軸方向に繰り出した状態に位置するレンズ鏡筒と、撮影時に所定の絞り値に設定し得る絞り機構と、を備えた絞り機構付きカメラであって、
前記絞り機構は、光軸に平行な回転軸を中心に周方向に配列された複数の絞り開口を有すると共に前記回転軸回りに回動自在でかつ前記レンズ鏡筒と一体的に光軸方向に移動するべく前記レンズ鏡筒内に配置された円盤状の絞り部材と、前記カメラ本体に対して光軸回りに回動自在に配置された手動操作環と、前記手動操作環の回動動作を前記絞り部材の回動動作に変換して連動させる連動機構と、前記絞り部材を前記複数の絞り開口の各々の絞り位置に保持し得るクリック機構と、前記クリック機構による保持を解除した際に所定の絞り値を設定する初期位置に前記手動操作環を自動的に回転復帰させる復帰バネと、を含み、
前記復帰バネは、その一端部が前記手動操作環に掛止され、その他端部が前記レンズ鏡筒に掛止された引張り型のコイルバネである、絞り機構付きカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012202850A JP6009876B2 (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | 絞り機構付きカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012202850A JP6009876B2 (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | 絞り機構付きカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014059349A JP2014059349A (ja) | 2014-04-03 |
JP6009876B2 true JP6009876B2 (ja) | 2016-10-19 |
Family
ID=50615900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012202850A Active JP6009876B2 (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | 絞り機構付きカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6009876B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018185428A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | 日本電産コパル株式会社 | レンズバレル |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4713740Y1 (ja) * | 1968-09-25 | 1972-05-18 | ||
JPS5998430U (ja) * | 1982-12-21 | 1984-07-03 | キヤノン株式会社 | 装着体をカメラに装着する装置 |
JP2742110B2 (ja) * | 1989-10-17 | 1998-04-22 | コニカ株式会社 | しぼり選択機構 |
JP2002350954A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-12-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | カメラ |
-
2012
- 2012-09-14 JP JP2012202850A patent/JP6009876B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014059349A (ja) | 2014-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5483233B2 (ja) | レンズアダプタ | |
US6788475B2 (en) | Lens barrel having a lens barrier mechanism | |
JP3450780B2 (ja) | 環状部材のバヨネット固定装置及びズームレンズ鏡筒 | |
JP6116166B2 (ja) | 絞り機構付きカメラ | |
JP6133562B2 (ja) | 繰出し機構付きカメラ | |
JP6009876B2 (ja) | 絞り機構付きカメラ | |
JP2003057705A (ja) | ズームレンズを備えた沈胴式カメラ | |
JP6049363B2 (ja) | 撮像装置 | |
US10379423B2 (en) | Image-capturing apparatus | |
JP5889176B2 (ja) | レンズ駆動装置 | |
JP3999404B2 (ja) | カメラシステム | |
JP3445522B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP6271973B2 (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
JP6081887B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP3703462B2 (ja) | ストロボ内蔵カメラ | |
JP2004287259A (ja) | カメラ | |
JP4087089B2 (ja) | 交換レンズ鏡筒のマニュアル絞り装置及び共用マニュアル絞り装置 | |
JP2000155359A (ja) | カメラ | |
JP2009025557A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP2014106277A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP5975862B2 (ja) | ファインダ補正装置 | |
CN216351454U (zh) | 镜头镜筒和照相机装置 | |
CN216351455U (zh) | 镜头镜筒和照相机装置 | |
JPS622238A (ja) | カメラ | |
JP2004287260A (ja) | カメラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150831 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160125 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20160302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6009876 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |