JP2002350954A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002350954A
JP2002350954A JP2001362644A JP2001362644A JP2002350954A JP 2002350954 A JP2002350954 A JP 2002350954A JP 2001362644 A JP2001362644 A JP 2001362644A JP 2001362644 A JP2001362644 A JP 2001362644A JP 2002350954 A JP2002350954 A JP 2002350954A
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JP
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aperture
camera
lens barrel
diaphragm
cam
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JP2001362644A
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Junichi Takagi
純一 高城
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、絞り値を設定する機能を有するカメ
ラに関し、絞り値の設定忘れによる写真撮影の失敗を減
らすとともに、低価格化を実現する。 【解決手段】機械的な力を受けて複数の絞り値のうちの
いずれか1つの絞り値に設定される絞り部材600と、
絞り値設定操作を受けて位置または姿勢を変える絞り設
定操作子91と、絞り部材600と絞り設定操作子91
とを機械的に連結し、絞り設定操作子91の、絞り値設
定操作に応じた位置または姿勢を絞り部材600に伝達
して絞り部材600を絞り設定操作子91の操作後の位
置または姿勢に応じた絞り値に設定する連結部材63
1,632,640とを備え、絞り部材600は、レン
ズ鏡胴20の沈胴動作により所定開口の絞り値に復帰す
るとともに、絞り設定操作子91は、レンズ鏡胴20の
沈胴動作により絞り部材600を所定開口の絞り値に設
定する位置または姿勢に復帰するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り値を設定する
機能を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、きれいな写真を簡単に撮るた
めにカメラには様々な機能が付加されており、今日のカ
メラの中には、誰が撮影してもきれいな写真を簡単に撮
ることができるカメラが多くなってきている。
【0003】このようなカメラの中には、カメラを使用
可能な状態にするとメイン電源スイッチが入り、カメラ
を使用不能な状態にするとメイン電源スイッチが切れる
機能を有するものの他、実開平7−1431号公報に記
載されたカメラのように、撮影前に絞り値を電気的に自
動で設定し、撮影後は、絞り値が所定の絞り値に電気的
に自動で復帰する機能を有するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
7−1431号公報に記載される、絞り値を電気的に制
御する機能を付加することで、カメラの製造コストは上
昇してしまう。
【0005】そこで、コストアップを抑えつつ、誰が撮
影してもきれいな写真を簡単に撮ることができるカメラ
として、絞り値を手動で設定する機能を付加したカメラ
が考えられる。
【0006】しかしながら、このようなカメラでは、ユ
ーザが絞り値を設定すること自体を忘れて写真撮影して
しまい、写真撮影を失敗する恐れがある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、絞り値の設定
忘れによる写真撮影の失敗を減らすことができるととも
に、低価格化を実現することができるカメラを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のカメラは、繰出しにより撮影可能状態となる沈胴自
在なレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、機械的な力を
受けて複数の絞り値のうちのいずれか1つの絞り値に設
定される絞り部材と、絞り値設定操作を受けて位置また
は姿勢を変える絞り設定操作子と、上記絞り部材と上記
絞り設定操作子とを機械的に連結し、上記絞り設定操作
子の絞り値設定操作に応じた位置または姿勢を上記絞り
部材に伝達してその絞り部材をその絞り設定操作子の操
作後の位置または姿勢に応じた絞り値に設定する連結部
材とを備え、上記絞り部材は、上記レンズ鏡胴の沈胴動
作により所定開口の絞り値に復帰するとともに、上記絞
り設定操作子は、上記レンズ鏡胴の沈胴動作により上記
絞り部材を所定開口の絞り値に設定する位置または姿勢
に復帰するものであることを特徴とする。
【0009】本発明のカメラでは、ユーザの操作によっ
て絞り値が設定されるため、絞り値を自動で設定するカ
メラに比べて、低価格に抑えることができる。また、本
発明のカメラは、ユーザの操作によって絞り値が設定さ
れるカメラではあるが、上記絞り部材は、上記レンズ鏡
胴の沈胴動作によって、所定開口の絞り値に復帰するた
め、使用頻度が高い絞り値を所定開口の絞り値にするこ
とで、次回の撮影時に、ユーザの、絞り値設定操作の煩
わしさを軽減することができるとともに、ユーザが絞り
値の設定を忘れて写真撮影を失敗する可能性を低くする
ことができる。さらに、本発明のカメラは、所定開口の
絞り値への復帰にあたって、上記レンズ鏡胴の沈胴動作
を利用するものであるため、撮影時に不用意なことで、
絞り値が所定開口の絞り値に設定されてしまうことを防
止することができる。
【0010】また、本発明のカメラにおいて、上記絞り
部材が、複数の絞り値のうちの上記所定開口の絞り値に
設定される方向に付勢されたものであって、繰出状態に
おいて、上記絞り部材が上記複数の絞り値のうちのいず
れの絞り値に設定された状態においてもその絞り部材と
係合してその絞り部材を設定された絞り値に保つととも
に、繰出状態から沈胴状態への移行に伴って少なくとも
一時的にその絞り部材との係合を解除しその絞り部材を
付勢力により上記所定開口の絞り値に移行させるクリッ
クレバーを備えたことが好ましい。
【0011】上記クリックレバーによって、撮影時に
は、不用意なことで絞り値が変わってしまうことを防止
することができ、沈胴時には、絞り値を所定開口の絞り
値に確実に復帰させることができる。
【0012】また、本発明のカメラにおいて、被写界輝
度を測光する測光部と、上記絞り部材を、上記測光部に
よる測光により得られた被写界輝度に応じた絞り値に設
定するための、上記絞り設定操作子の位置または姿勢を
指示する指示部とを備えた態様であることが好ましい。
【0013】このような指示部を備えることで、ユーザ
による上記絞り設定操作子の操作をガイドすることがで
き、ユーザに絞り値を容易に設定させることができる。
【0014】また、本発明のカメラにおいて、上記指示
部は、上記絞り設定操作子の位置または姿勢に応じた位
置に配置された複数の発光素子を有するものであっても
よく、さらには、上記発光素子が、複数の色を発光する
ものであってもよい。
【0015】また、本発明のカメラにおいて、上記レン
ズ鏡胴は、手動で繰出し、沈胴されるものであることが
好ましい。
【0016】上記レンズ鏡胴を採用することによって、
そのレンズ鏡胴を駆動させる駆動機構が不要となり、さ
らなる低価格化を実現することができる。
【0017】さらに、本発明のカメラにおいて、上記レ
ンズ鏡胴の繰出しによりオンされるとともにそのレンズ
鏡胴の沈胴によりオフされるメイン電源スイッチを備え
たものであることが好ましい。
【0018】このようなメイン電源スイッチを備えるこ
とで、カメラの操作が簡単になるとともにメイン電源ス
イッチの切り忘れによる電池の無駄な消費を防止するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態であるカメラ
を前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0021】図1に示すカメラ1は、インスタント写真
用のフイルムユニットが積層されたフイルムパックが装
填され、そのフイルムパック内のフイルムユニットに撮
影を行なう、比較的コンパクトなインスタントカメラで
ある。
【0022】ここで用いられるフイルムユニットは、そ
の感光面に撮影光による露光を受けた後、フイルム駆動
機構が駆動されてカメラ外部に展開・排出されるが、展
開・排出駆動中にフイルムユニット内の現像ポッドが押
しつぶされて感光層と転写層との間に現像液が均一に展
開され、現像処理並びに転写処理がされて速やかにポジ
像が出現するモノシートタイプの自己現像処理型感光材
料である。
【0023】この図1に示すカメラ1には、前カバー1
1と後カバー12、およびこれらの前カバー11と後カ
バー12とともにこのカメラ1の外観を成す電池室カバ
ー13を有し、それら前カバー11、後カバー12、お
よび電池室カバー13に囲まれた内部に、カメラ本体が
備えられている。
【0024】このカメラ1の前面中央部には、撮影レン
ズ21を内部に支持し、カメラの使用前と使用時とでカ
メラ本体に対して位置変化される円筒状のレンズ鏡胴2
0が備えられている。なお、レンズ鏡胴の形状は、円筒
状に限らず角張った筒状であってもよい。図1には、こ
のレンズ鏡胴20が所定の繰出位置まで繰り出された状
態が示されている。このカメラ1は、レンズ鏡胴20が
カメラ本体に設けられた所定の沈胴位置から繰り出さ
れ、図1に示す状態になることによって撮影可能とな
る。このカメラ1では、レンズ鏡胴20の、繰出しや沈
胴は手動によって行われ、このため、レンズ鏡胴20の
繰出しや沈胴に必要な駆動機構が不要となり、低価格化
を実現することができる。さらに、沈胴位置からの手動
による繰出しにおいてユーザが繰り出しやすいように、
レンズ鏡胴20の先端部には指掛り部201が設けられ
ている。本実施形態のカメラ1における指掛り部201
は、レンズ鏡胴20の全周にわたってレンズ鏡胴20の
半径方向に突出するものであるが、これに限らず、部分
的に突出するものであってもよいし、全周にわたって逆
に凹んだものであってもよいし、指の腹に合わせた窪み
であってもよいし、あるいは摩擦抵抗を大きくしたもの
であってもよい。
【0025】このカメラ1の前面右側(図1上では左
側)には、レリーズボタン30が配置されている。この
カメラ1は、このレリーズボタン30が押下されること
で、フイルムユニットに撮影光が露光される。また、レ
リーズボタン30の斜め上には、前面にプロテクタ41
が配置されたフラッシュ40が備えられている。さら
に、プロテクタ41の左側(図1上では右側)には、フ
ラッシュ発光時に被写体で反射して戻ってきたフラッシ
ュ光の光量を受光する受光素子(図示せず)にフラッシ
ュ光を導くためのフラッシュ受光窓50が設けられてい
る。また、このカメラ1は、被写界輝度を測光する測光
部60を備え、フラッシュ受光窓50の上には、内蔵さ
れた測光素子(図示せず)に光を導くための受光窓61
が設けられている。さらに、このカメラ1には逆ガリレ
オ式ファインダが搭載されており、フラッシュ40に隣
接した位置にはファインダ対物窓71が配置されてお
り、カメラ1の後部にはファインダ接眼窓72が配置さ
れている。
【0026】このカメラ1の右側面には、ストラップが
通されるストラップ通し部14が設けられている。
【0027】このカメラ1の上面には、撮影の行なわれ
たフイルムユニットをカメラ1の外部に排出するための
フイルムユニット排出口80が設けられている。さら
に、フイルムユニット排出口80の右側には、絞り設定
ダイヤル91と4つの発光素子92とが設けられてい
る。以下、この、絞り設定ダイヤル91と4つの発光素
子92とについて、図2を図1とともに用いて説明す
る。
【0028】図2は、絞り設定ダイヤルと4つの発光素
子との平面図である。
【0029】絞り設定ダイヤル91は、このカメラ1の
使用時にユーザによって操作される操作子のうちの1つ
であって、この絞り設定ダイヤル91には、意匠的観点
も踏まえた上で、指標91aと、ユーザが回転操作する
ときに操作しやすいように円柱状の絞りダイヤル回転用
凸部91bとが設けられている。4つの発光素子92そ
れぞれは、絞り設定ダイヤル91の外周に沿って隣接し
て配置されたものであって、赤色光と緑色光とを別々に
発光するものである。ここで、後述するように、このカ
メラ1の絞り値は4段階に切替自在なものであり、各発
光素子92と各絞り値とは1対1の関係で対応付けられ
ている。また、このカメラ1の絞り値は、指標91aが
合わされた発光素子92に対応する絞り値に、後述する
機構によって設定されるものである。測光部60により
被写界輝度が測光されると、その測光された被写界輝度
に応じた絞り値に対応する発光素子92は赤色に点灯
し、ユーザによる絞り値の設定を指示する。絞り設定ダ
イヤル91の回転操作により、指標91aが、赤色に点
灯している発光素子に合わせられると、赤色に点灯して
いた発光素子92が緑色の点灯へと切り替わり、このカ
メラ1の絞り値が被写界輝度に応じた絞り値に設定され
たことをユーザに表示する。本実施形態では、このよう
な4つの発光素子92を備えることで、ユーザによる絞
り設定ダイヤル91の操作をガイドすることができ、ユ
ーザに絞り値を容易に設定させることができる。これら
4つの発光素子92は本発明にいう指示部に相当する。
【0030】次に、この図1に示されたカメラ1におけ
る特徴的な内部構造について順次説明する。
【0031】まず、図3を用いて、このカメラ1におけ
る内部構造の概要を説明する。
【0032】図3は、レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで
繰出された状態のカメラの左側面を一部切り欠いて、部
分断面図として表した図である。
【0033】このカメラ1のカメラ本体は、本体部11
0と、沈胴されたレンズ鏡胴20を収納する固定筒12
0とを有する。レンズ鏡胴20には、撮影レンズとし
て、第1撮影レンズ211と第2撮影レンズ212とが
支持されている。また、第1撮影レンズ211の前面に
は、開閉自在なレンズバリア22が配備されている。さ
らに、レンズ鏡胴20は、後述するシャッタ羽根等が取
り付けられるシャッタベース23と、そのシャッタベー
ス23の外周を覆う外筒24と、シャッタベース23の
前面に配置されたバリアリング25と、バリアリング2
5の前面に配置されたバリアベース26とを有する。こ
れらのシャッタベース23、外筒24、バリアリング2
5、およびバリアベース26は一体となって、沈胴され
たり繰出されたりする。また、このカメラ1は、シャッ
タベース23と本体部110との間を連絡する遮光用の
ゴム蛇腹130を備えている。このため、撮影光とは異
なる光の入射を防止することができる。さらに、本体部
110には、点線で示したように2本の展開ローラ11
1が設けられている。これらの展開ローラ111は、露
光後のフイルムユニットを挟持しながらカメラ外部に排
出するものであって、展開ローラ111によって挟持さ
れたフイルムユニットは、フイルムユニット内の現像ポ
ッドが押しつぶされて、感光層と転写層との間に現像液
が均一に展開され、現像処理並びに転写処理が行われ
る。
【0034】続いて、図4および図5を図3とともに用
いて、レンズ鏡胴の沈胴と繰出しとについて説明する。
【0035】図4は、レンズ鏡胴が所定の沈胴位置に沈
胴された状態のカメラをカメラの右側面から示した図で
あり、図5は、レンズ鏡胴が所定の繰出位置に繰出され
た状態のカメラをカメラの右側面から示した図であり、
いずれの図に示されたカメラも、前カバーと後カバーと
電池室カバーとが取り去られたものである。
【0036】レンズ鏡胴20が沈胴されたときには、図
3に示されたシャッタベース23は、ゴム蛇腹130を
介して本体部110で受け止められ、レンズ鏡胴20は
所定の沈胴位置(図4参照)に位置決めされる。一方、
レンズ鏡胴20が繰出されたときには、図3に示したシ
ャッタベース23の後端縁231は、固定筒120の先
端縁121に当接し、レンズ鏡胴20は所定の繰出位置
(図3および図5参照)に位置決めされる。したがっ
て、誰が手動操作しても、レンズ鏡胴20を繰出位置に
繰出したり沈胴位置に沈胴させたりすることができる。
【0037】また、図3に示すシャッタベース23の外
周面には、外方に向かって突出する係止突起232(図
4および図5参照)が設けられている。この係止突起2
32は、シャッタベース23の周方向に180°間隔で
2つ設けられている。一方、固定筒120の外周面に
は、図4および図5に示すように、レンズ鏡胴20の繰
出し方向に延在する長孔122と、外方に向かって突出
する係止突起123とが設けられている。長孔122
は、シャッタベース23の係止突起232が突出する位
置に合わせた位置に設けられたものであって、この長孔
122にはシャッタベース23の係止突起232が挿入
されている。また、固定筒120の係止突起123は、
長孔122の中間付近に設けられたものである。これら
の係止突起232,123それぞれは、トグルバネ30
0の端部を係止している。なお、図4や図5において
は、トグルバネ300はいずれも1つしか図示されてい
ないが、このカメラ1では、トグルバネ300は、シャ
ッタベース23の、トグルバネ300が図示された位置
とは反対側の位置にも設けられている。レンズ鏡胴20
は、トグルバネ300によって、繰出位置近傍にあると
きにその繰出位置に向けて付勢されるとともに、沈胴位
置近傍にあるときにその沈胴位置に向けて付勢される。
したがって、トグルバネ300によって、繰出位置近傍
までレンズ鏡胴20を繰出させたり沈胴位置近傍までレ
ンズ鏡胴20を沈胴させたりしたときに、操作方向への
付勢力が加わるため操作性が向上する。また、このよう
なトグルバネ300を180°間隔で設けたことによ
り、レンズ鏡胴20の繰出操作や沈胴操作においてレン
ズ鏡胴20が、傾いたり固定筒120に引っかったりす
ることが防止されている。さらに、図3に示されたゴム
蛇腹130も、レンズ鏡胴20の手動による繰出操作に
おいて、レンズ鏡胴20を繰出位置に向けて付勢する機
能を担っており、操作性がより向上する。ここで、図6
を用いてゴム蛇腹について詳述する。
【0038】図6は、ゴム蛇腹の3つの状態をそれぞれ
示す斜視図である。
【0039】図6には、上から順に、レンズ鏡胴が所定
の繰出位置に繰出されたときのゴム蛇腹の斜視図
(a)、レンズ鏡胴が所定の繰出位置と所定の沈胴位置
との間に位置するときのゴム蛇腹の斜視図(b)、レン
ズ鏡胴が所定の沈胴位置に沈胴されたときのゴム蛇腹の
斜視図(c)が示されている。
【0040】レンズ鏡胴が所定の繰出位置に繰出された
ときには、ゴム蛇腹130は完全に伸びきったものとな
り、そのときの形状は図6(a)に示すような角錐台状
になる。ゴム蛇腹130は、前面131と後面132そ
れぞれに開口を有するものであって、図3に示すよう
に、前面周縁はシャッタベース23に固着され、後面周
縁は本体部110に固着されている。また、図6(a)
に示すように、ゴム蛇腹130の、前面周縁と後面周縁
を結ぶ周面133には、その周面133の周方向に凹部
1331が設けられている。周面133の、凹部133
1が設けられた部分は、周面133の他の部分よりも薄
肉である。ゴム蛇腹130の周面133は、レンズ鏡胴
の繰出状態から沈胴状態への移行に伴って、この凹部1
331で折り畳まれ、図6(b)に示すような状態を経
て、レンズ鏡胴が所定の沈胴位置に沈胴されると、図6
(c)に示すように完全に折り畳まれる。図6(c)に
示すゴム蛇腹130は、前面131が後面132よりも
図の下方まで入り込んで裏返しされた状態のものであ
る。ゴム蛇腹130が裏返しされた状態になると、ゴム
蛇腹130によるレンズ鏡胴20を繰出位置に向けて付
勢する付勢力はなくなる。
【0041】続いて、図7を用いて、このカメラ1の内
部構造をさらに詳しく説明する。
【0042】図7は、レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで
繰出された状態のカメラを示す斜視図である。なお、こ
の図7に示されたカメラは、前カバーと後カバーと電池
室カバーとが取り去られたものであって、さらに、レン
ズ鏡胴からはシャッタベースが見えるように外筒等が取
り去られている。
【0043】このカメラ1は、固定筒120の外周壁に
メイン電源スイッチ115を備えている。メイン電源ス
イッチ115は、非変形の固定電極と、固定電極に向か
って撓むことが自在な可撓性電極とを有する接点スイッ
チであって、このような接点スイッチの構造に関する詳
しい説明は後述する。シャッタベース23の外周面に
は、外方に突出する突出片233が設けられているとと
もに、固定筒120の外周壁には、レンズ鏡胴20の繰
出し方向に延在する切り欠き孔124が設けられてい
る。この切り欠き孔124には、シャッタベース23の
突出片233が挿通されており、突出片233の突出端
は固定筒120の外周壁から突出している。レンズ鏡胴
20が沈胴位置に沈胴しているときには、突出片233
の、固定筒120から突出した突出端はメイン電源スイ
ッチ115の後方に位置し、メイン電源スイッチ115
はオフ状態にある。一方、レンズ鏡胴20の繰出操作が
行われると、その繰出操作に伴って、突出片233の突
出端がメイン電源スイッチ115の後方からメイン電源
スイッチ115に向かって前進し、レンズ鏡胴20が繰
出位置まで繰出されると、メイン電源スイッチ115は
図7に示すように突出片233の突出端によって押さ
れ、可撓性電極が固定電極に接してオン状態になる。す
なわち、このカメラ1は、レンズ鏡胴20の繰出操作に
よってメイン電源スイッチ115がオン状態になり、レ
ンズ鏡胴20の沈胴操作によってメイン電源スイッチが
オフ状態になり、カメラの操作が簡単になるとともにメ
イン電源スイッチ115の切り忘れによる電池の無駄な
消費を防止することができる。
【0044】続いて、図7を用いて、このカメラ1が備
えるシャッタについて説明する。シャッタ400はレン
ズ鏡胴20に配備されており、シャッタ羽根410と、
歯車420とを備えている。
【0045】シャッタ羽根410は、不図示の内蔵され
たフイルムユニットに撮影光を露光するため、回動軸4
10aを中心にシャッタベース23の前面において開閉
動作を行うものであり、この開閉動作がこのカメラ1の
シャッタ動作となる。また、このシャッタ羽根410
は、不図示のバネによって閉じた状態となるように付勢
されており、図7に示されたシャッタ羽根410は閉じ
た状態にある。シャッタ羽根410は、不図示のバネに
よる付勢に逆らって回動軸410aを中心に時計回りの
方向に回動することにより撮影光の入射経路に開口41
1を位置させ、フイルムユニットに撮影光を露光させ
る。その後、時計回りの方向に回動したシャッタ羽根4
10は、不図示のバネによる付勢力によって反対方向に
回動して閉じた状態に戻る。また、歯車420は、シャ
ッタベース23の前面に設けられており、シャッタ羽根
410はこの歯車420と噛合している。この噛合によ
りシャッタ羽根410の開閉速度は制限され、この噛合
はガバナ機構となる。本実施形態においては、シャッタ
羽根410が開く際には、このガバナ機構と、シャッタ
羽根410を付勢しているバネの付勢力とによって、シ
ャッタ羽根410が開く速度を低速とすることができる
ため、シャッタ羽根が開く速度が速すぎることによって
生じる弊害を防止することができる。
【0046】次に、カメラ本体の内部に備えられる部材
について、図8を図7とともに用いてもう少し詳しく説
明する。
【0047】図8は、レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで
繰出された状態のカメラの内部構造の一部を示す斜視図
である。
【0048】カメラ本体には、モータ112が1つ配備
されており、図8においては、そのモータの回転軸11
2’が示されている。また、カメラ本体は、減速ギア1
13と回転カムであるカムギヤ114とを備えている。
【0049】モータ112は、レリーズボタン30が押
下されたことを受けて回転を開始するものであって、そ
の回転駆動力は減速ギア113を経由して、カムギヤ1
14に伝達されるとともに図3に示した展開ローラ11
1にも伝達される。
【0050】カムギヤ114は、モータ112の回転駆
動力を受けて一方向に回転するものであって、このカム
ギヤ114の表面には、周方向に第1カム面1141が
設けられ、さらに、第1カム面1141の外側には、周
方向に第2カム面1142が設けられている。
【0051】また、シャッタ羽根410の後端には、図
8に示すごとく、フランジ412が設けられている。こ
のカメラ1では、図7と図8を用いて以下に説明するシ
ャッタチャージ機構によって、このフランジ412を蹴
り上げることでシャッタ羽根410を開かせる。
【0052】このカメラ1が備えるシャッタチャージ機
構500は、図7に示すようにカメラ本体に配備され、
チャージレバー520と、セットレバー530とを有す
る。
【0053】図8においては、チャージレバー520
は、その先端部521がシャッタ羽根410のフランジ
412に連結している。しかしながら、図8はレンズ鏡
胴が所定の繰出位置まで繰出された状態の内部構造の一
部を示す斜視図であって、レンズ鏡胴は、光軸方向(図
8の矢印A参照)に沈胴自在なものであり、チャージレ
バー520の先端部521と、シャッタ羽根410のフ
ランジ412とは、レンズ鏡胴20が所定の繰出位置ま
で繰出されたときに限って連結する。また、チャージレ
バー520は、図8に示された回動軸520aを中心に
回動するものであって、チャージレバー520の中間部
にはセットレバー530の先端部531が当接する当接
面522が設けられ、チャージレバー520の後端はカ
ムギヤ114の裏面に位置している。さらに、図8では
図示省略されているが図7に示すごとく、チャージレバ
ー520の回動軸の軸受け523には、チャージレバー
520の先端部がシャッタ羽根410のフランジを蹴り
上げる方向(図7および図8の上方)にチャージレバー
520を付勢するバネ524が嵌められ、そのバネ52
4の一端は、当接面522に係止されている。チャージ
レバー520は、このバネ524の付勢力によってシャ
ッタ羽根410のフランジ412を蹴り上げ、シャッタ
400にシャッタ動作を行わせる。本実施形態では、繰
出し時に限って連結される、先端部521とフランジ4
12との連結機構を備えることで、レンズ鏡胴20が沈
胴状態にあるときに、誤ってレリーズボタン30を押下
してしまってもフイルムユニットに撮影光が露光するこ
とを防止することができる。
【0054】セットレバー530は、図8に示す回動軸
530aを中心に回動するものであって、後端には、第
1カム面1141に接するカムフォロワ532を有す
る。また、上述のごとく、セットレバー530の先端部
531はチャージレバー520の当接面522に当接し
ている。さらに、チャージレバー520を付勢するバネ
524(図7参照)よりも大きな付勢力を有する不図示
のバネによって、セットレバー530はチャージレバー
520が付勢されている方向とは逆方向(図7および図
8の下方)に向けて付勢されているとともに、カムフォ
ロワ532も第1カム面1141に向けて付勢されてい
る。図8には、チャージレバー520の先端部521
が、図7に示されたバネ524の付勢によりシャッタ羽
根410のフランジ412を蹴り上げようとしても、セ
ットレバー530によって阻止されている状態が示され
ている。
【0055】続いて、図8とともに図9を用いて、絞り
部材600について説明する。
【0056】図9は、固定筒を取り去った状態のシャッ
タベースを示す斜視図である。
【0057】図8に示す絞り部材600は、絞り板61
0とクリックレバー620とを備え、さらに、互いに噛
合した2つの連結ギア631,632と、絞り設定ダイ
ヤル91に連結する操作杆640と、図9に示すクリッ
クレバー付勢バネ650とを有する。絞り板610は、
シャッタ羽根410の前面に配備されたものであって、
この絞り板610には、大きさの異なる4つの開口61
1,612,613,614が設けられている。すなわ
ち、絞り板610には、図8においては左側に最も大き
な開口611が設けられ、右側に向かうにつれて小さな
開口612,613,614が設けられている。また、
絞り板610は、この図8では図示省略した絞り板付勢
バネによって、図8においては時計回りと反対の方向に
付勢されている。また、絞り板610には鋸刃状の係合
部615が設けられており、クリックレバー620の先
端部621と係合している。このクリックレバー620
の先端部621は、図9に示すシャッタベース23に係
止されたクリックレバー付勢バネ650によって絞り板
610側に付勢されている。しかしながら、絞り板61
0は、絞り設定ダイヤル91の回転操作を受けて、クリ
ックレバー620の先端部621の係合力に逆らって回
動軸610aを中心に回動するものである。また、絞り
板610は、絞り設定ダイヤル91の、絞り値を大きく
する回転操作を受けた場合には、絞り板610自体を付
勢する絞り板付勢バネによる付勢力にも逆らって回動す
る。すなわち、絞り設定ダイヤル91の操作を受けて、
操作杆640が押されたり、あるいは引かれたりするこ
とにより、絞り設定ダイヤル91側の連結ギア631は
軸631aを中心に揺動する。すると、軸610aを中
心に、絞り板610側の連結ギア632も揺動するとと
もに絞り板610は回動する。例えば、図8に各矢印で
示すように、絞り設定ダイヤル91を時計回りと反対の
方向(矢印B参照)に回転操作すると、操作杆640は
図8の右側に向かって押され(矢印C参照)、絞り設定
ダイヤル91側の連結ギア631は軸631aを中心に
時計回りの方向に揺動する(矢印D参照)。その結果、
軸610aを中心に、絞り板610側の連結ギア632
は時計回りと反対の方向(矢印E参照)に揺動するとと
もに絞り板610も時計回りと反対の方向(矢印F参
照)に回動する。このように、絞り設定ダイヤル91の
操作を受けて、絞り板610は、4つの開口611,6
12,613,614の大きさに応じた4つの絞り値の
うちのいずれか1つの絞り値に設定される。したがっ
て、絞り値を自動で設定するカメラに比べて、カメラの
コストを抑えることができる。なお、互いに噛合した2
つの連結ギア631,632と操作杆640とからなる
部材が本発明にいう連結部材に相当する。
【0058】さらに、図10を用いて、絞り部材600
についての説明を加える。
【0059】図10は、固定筒と、レンズ鏡胴の沈胴途
中における絞り部材とを示す斜視図である。
【0060】図8では図示省略したが、絞り部材600
は、一端が操作杆640に係止され他端がカメラ本体側
に係止された絞り板付勢バネ660を有する。絞り板6
10は、この絞り板付勢バネ660によって、最も大き
な開口611が撮影光の入射経路に位置する方向に付勢
されている。絞り部材600が有するクリックレバー6
20は、回動軸620aを中心に回動するものである。
レンズ鏡胴の沈胴操作が行われると、クリックレバー6
20の後端部622は、沈胴操作の途中で固定筒120
に設けられた傾斜面125に乗り上げ、クリックレバー
620を付勢する図9に示すクリックレバー付勢バネ6
50の付勢力に逆らって、図10に示した矢印Gのよう
に回動軸620aを中心に回動し、クリックレバー62
0の先端部621と絞り板610の係合部615との係
合が外れる。すると、絞り板610は、絞り板610自
体を付勢する絞り板付勢バネ660による付勢力によっ
て、最も大きな開口611が撮影光の入射経路に位置す
るように回動して(矢印H参照)、最も大きな開口61
1に応じた絞り値に復帰するとともに、絞り設定ダイヤ
ル91も、指標91aが最も大きな開口611の絞り値
に対応した発光素子の位置に合うように回転する(矢印
I参照)。レンズ鏡胴20が所定の沈胴位置まで沈胴す
ると、クリックレバー620の後端部622は固定筒1
20の傾斜面125から落ち、クリックレバー620の
先端部621は、クリックレバー620を付勢する図9
に示すクリックレバー付勢バネ650の付勢力によって
絞り板610の係合部615に再び係合する。
【0061】ここで、このカメラ1のようなタイプのカ
メラは圧倒的に室内で使われることが多い。また、最も
大きな開口611に応じた絞り値は、このカメラ1の絞
り値のうちで室内撮影に最も適した絞り値である。本実
施形態では、絞り設定ダイヤル91を手動により回転さ
せることによって絞り値を切り替えるものであるため、
絞り板610を、この最も大きな開口611に応じた絞
り値に復帰させることで、ユーザの絞り設定ダイヤル9
1の操作の煩わしさを軽減させるとともに、絞り値の設
定し忘れによる撮影失敗を少しでも少なくさせることが
できる。ただし、このカメラ1とは反対に、圧倒的に屋
外で使われることが多いタイプのカメラでは、最も小さ
な開口614に応じた絞り値に復帰させることが好まし
く、あるいは、室内と屋外で半々に使われるタイプのカ
メラでは、中間の大きさの開口に応じた絞り値に復帰さ
せることが好ましい。また、このカメラ1は、最も大き
な開口611の絞り値への復帰にあたって、レンズ鏡胴
20の沈胴動作を利用するものであるため、撮影時に不
用意なことで、絞り値が最も大きな開口611の絞り値
に設定されてしまうことを防止することができる。
【0062】なお、レンズ鏡胴20の繰出しと沈胴との
いずれの操作によっても連結ギア631,632どうし
の噛合が外れないように、このカメラ1では図8に示す
ごとく、絞り設定ダイヤル91側の連結ギア631を長
いものとしているが、これに限らず、絞り板610側の
連結ギア632を長いものとしてもよいし、あるいは双
方を長いものとしてもよい。
【0063】次に、図11および図12を用いて、レン
ズバリアについて説明する。
【0064】図11は、シャッタベースと外筒とを取り
去ったレンズ鏡胴の一部分の分解斜視図であり、図12
は、所定の繰出位置まで繰り出したレンズ鏡胴を、シャ
ッタベースを取り去った状態でカメラ本体側から見たと
きの斜視図である。
【0065】図11に示されたレンズバリア22は、2
枚の羽根部材221を備えている。これらの2枚の羽根
部材221は、バリアベース26に軸着されている。バ
リアベース26には、これらの2枚の羽根部材221そ
れぞれの回動中心となるピン261が設けられ、羽根部
材221はこのピン261を中心に回動する。また、2
枚の羽根部材221それぞれは摺動ピン2211を有す
るとともに、バリアベース26は摺動ピン2211が挿
通される挿通孔262を周方向に2つ有する。また、バ
リアリング25にも摺動ピン2211が挿通される挿通
孔251が周方向に2つ設けられ、さらに、バリアリン
グ25にはコイルバネ252の一端が係止されている。
このコイルバネ252の他端は、摺動ピン2211の、
バリアベース26の挿通孔262を介してバリアリング
25の挿通孔251に挿通される先端部分に係止され
る。またさらに、バリアリング25は2つの摺動杆25
3を備え、これらの摺動杆253それぞれには摺動部2
531が設けられている。また、図12に示された固定
筒120の内周壁には、それらの摺動部2531それぞ
れを案内する突出した案内壁126が斜めに設けられて
いる。摺動杆253は、固定筒120の内周壁面に位置
し、摺動部2531は案内壁126に当接されている。
したがって、バリアリング25は、レンズ鏡胴の繰出操
作や沈胴操作によって回転しながらレンズ鏡胴の移動方
向に移動する。一方、図11に示されたバリアベース2
6は図12に示された外筒24に固定されており回転不
能である。このため、図11に示すように、レンズ鏡胴
が繰出されてバリアリング25が時計回りとは反対の方
向(矢印J参照)に回転すると、2枚の羽根部材221
それぞれもピン261を中心に時計回りとは反対の方向
(矢印K参照)に回動し、レンズバリア22は開かれ
る。一方、レンズ鏡胴が沈胴されてバリアリング25が
時計回りの方向(矢印L参照)に回転すると、2枚の羽
根部材221それぞれも時計回りの方向(矢印M参照)
に回動し、レンズバリア22は閉じられる。このように
本実施形態では、手動によるレンズ鏡胴20の沈胴や繰
出しを利用して、レンズバリア22の開閉動作を行わせ
ている。なお、コイルバネ252は、レンズバリア22
を閉じる方向に付勢するものであって、レンズ鏡胴が沈
胴位置に沈胴している状態で、不用意にレンズバリア2
2が開いてしまうことを防止している。
【0066】さらに、図13および図14を用いて、カ
ムギヤ114の近傍に設けられた部材について詳述す
る。
【0067】図13は、カムギヤとそのカムギヤ近傍に
設けられた部材とを、カムギヤの表面側から見た斜視図
であり、図14は、カムギヤとそのカムギヤ近傍に設け
られた部材とを、カムギヤの裏面側から見た斜視図であ
る。
【0068】図13に示すように、カムギヤ114の表
面の近傍には、セットレバー530の他、カムスイッチ
レバー710とカムスイッチ720とが設けられてい
る。
【0069】カムスイッチレバー710は、回動軸71
0aを中心に回動するものであって、中間部には、第2
カム面1142に接するカムフォロワ711を有すると
ともに、先端部には、カムスイッチ720に接触する接
触部712を有する。
【0070】カムスイッチ720は、上述のメイン電源
スイッチ115の構造と同じ構造を有する接点スイッチ
であって、図13に内部透視して示すような、非変形の
固定電極721と、ケーシング722に固着された可撓
性の可撓性電極723とを有する。可撓性電極723
は、ケーシング722が外力により押されることで固定
電極721に向かって撓み、可撓性電極723が固定電
極721と接することでカムスイッチ720はオン状態
となり、その外力が解除されることで可撓性電極723
は弾性力によって固定電極721から離れ、カムスイッ
チ720はオフ状態になる。このカメラ1が備える不図
示の制御部は、このようなカムスイッチ720がオン状
態からオフ状態になったことを検知して、図7に示され
たモータ112の回転を停止させ、カムギヤ114の回
転を終了させるとともに図3に示された展開ローラ11
1の回転駆動を停止させる。なお、上述したごとく、モ
ータ112の回転開始はレリーズスイッチ30の操作を
受けて行われるものであり、カムスイッチ720がオン
状態になったこととは無関係である。
【0071】一方、図14に示すように、カムギヤ11
4の裏面にはカム部材1143が設けられるとともに、
カムギヤ114の裏面近傍には、チャージレバー520
の他、シンクロスイッチ800と保持板900とが設け
られている。
【0072】チャージレバー520は、上述のごとく、
シャッタ羽根のフランジ412に連結する先端部521
と、セットレバー530の先端部が当接する当接面52
2とを有しているが、さらに、チャージレバー520の
回動に伴いシンクロスイッチ800を押し込むピン52
5を有するとともに、カムギヤ114の裏面に位置する
後端にはカムギヤ114の回転に伴ってカム部材114
3に接触するカムフォロワ526を有する。
【0073】シンクロスイッチ800は、上述のカムス
イッチ720の構造と同じ構造の接点スイッチであっ
て、オフ状態からオン状態に切り替えられることで、不
図示の制御部にフラッシュ40の発光を指示するもので
ある。図1に示すように、このカメラ1のフラッシュ4
0はカメラ1の前面に設けられているため、このような
シンクロスイッチ800をカメラ本体に設けられたカム
ギヤ114の近傍に設けることで、配線の取り回しを短
くすることができる。なお、不図示の制御部は、測光部
60により測光された被写界輝度が、所定の閾値以上で
あった場合にはシンクロスイッチ800からのフラッシ
ュ発光指示を受けてもフラッシュ40を発光させず、所
定の閾値未満であった場合にはフラッシュ発光指示を受
けてフラッシュ40を発光させ、さらに、被写体で反射
してフラッシュ受光窓42を透過して戻ってきたフラッ
シュ光の光量に基づいてフラッシュ40の発光を停止さ
せる。
【0074】保持板900は、第1カムフォロワ910
と、第2カムフォロワ920と、長孔930と、クロー
爪940とを有する。なお、長孔930には、固定され
た不図示の固定ピンが挿入されている。第1カムフォロ
ワ910と第2カムフォロワ920とは、カムギヤ11
4の回転に伴い、そのカムギヤ114の裏面に設けられ
たカム部材143によって押し上げられ、保持板900
全体が、図3に示す展開ローラ111に向かって移動す
る。クロー爪940は、軸940aを中心にして揺動す
るものであって、先端には鉤部941が設けられてい
る。この鉤部941は、カムギヤ114の回転に伴っ
て、フイルムパック内に積層された複数のフイルムユニ
ットのうちの、露光後のフイルムユニットと次に露光さ
れるフイルムユニットとの間に入り込み、露光後のフイ
ルムユニットの下端の縁を係止するものである。鉤部9
41に係止された露光後のフイルムユニットは、保持板
900の移動に伴ってフイルムパックから掻き出されて
展開ローラ111まで運ばれる。
【0075】最後に、図15および図16を用いて、こ
のカメラにおける一連の動作について説明する。
【0076】図15は、このカメラにおける一連の動作
を示したフローチャートであり、図16は、カムギヤが
回転を開始してから、終了するまでのカムギヤと、その
カムギヤに接する部材との状態を段階的に示した図であ
る。
【0077】まず、ユーザが図1に示すカメラ1の指掛
り部201に指を掛けて、所定の沈胴位置に沈胴してい
るレンズ鏡胴20を所定の繰出位置まで繰り出す(図1
5におけるステップS1)。すると、図7に示すごと
く、メイン電源スイッチ115が突出片233によって
押されることでオン状態になる。また、図8に示すごと
く、チャージレバー520の先端部521とシャッタ羽
根410のフランジ412が連結する。すなわち、シャ
ッタチャージ機構500とシャッタ400とが連結す
る。さらに、図11に示したレンズバリア22が開かれ
る。
【0078】次に、ユーザがこのカメラ1を被写体に向
けると、メイン電源スイッチ115がオン状態になって
いることで、測光部60は被写界輝度を測光する(図1
5におけるステップS2)。測光された被写界輝度に応
じた絞り値が最も大きな開口611の絞り値とは異なる
場合には、被写界輝度に応じた絞り値に対応する発光素
子92(図2参照)は赤色に点灯する(図15における
ステップS3)。
【0079】その後、ユーザが絞り設定ダイヤル91を
回転操作することで指標91aを赤色に点灯している発
光素子に合わせると、絞り設定ダイヤル91の操作を受
けて図8に示した絞り板610が回動して、このカメラ
1の絞り値が被写界輝度に応じた絞り値に設定され、赤
色に点灯していた発光素子92が緑色の点灯へと切り替
わる(図15におけるステップS4)。なお、このカメ
ラ1は、レンズ鏡胴20を沈胴させると、上述したごと
く、絞り板610が最も大きな開口611に応じた絞り
値に復帰するとともに、絞り設定ダイヤル91の指標9
1aもその最も大きな開口611の絞り値に対応した発
光素子の位置に復帰するものであることから、被写界輝
度に応じた絞り値が最も大きな開口611の絞り値であ
ると、発光素子は上述のステップS3のごとく赤色に点
灯することなく最初から緑色に点灯する。
【0080】そして、ユーザがレリーズボタン30を押
下すると(図15におけるステップS5)、図7に示さ
れたモータ112が回転を開始し(図15におけるステ
ップS6)、図16(a)に示すカムギヤ114はモー
タ112の回転駆動力を受けて回転を開始する(図15
におけるステップS7)。
【0081】図16(a)は、カムギヤの回転開始時
の、カムギヤとカムギヤに接する部材との状態を示した
図である。ここで、図16に示された各図は、カムギヤ
114の表面側から見たときの状態を示す図であって、
点線で表示されているものは、カムギヤ114の裏面側
に位置するものである。また、各図に示されたカムギヤ
114は、時計回りと反対の方向(各図に示された矢印
参照)に回転するものである。
【0082】図16(a)に示すごとく、カムギヤ11
4の表面に設けられた第1カム面1141には、セット
レバーのカムフォロワ532が当接しており、カムギヤ
114の表面に同じく設けられた第2カム面1142に
は、カムスイッチレバーのカムフォロワ711が当接し
ている。また、カムギヤ114の裏面にはカム部材11
43が設けられ、カムギヤ114の裏面側には、保持板
の、第1カムフォロワ910および第2カムフォロワ9
20が位置するとともに、チャージレバーのカムフォロ
ワ526が位置している。なお、この図16(a)に示
されたカムギヤ114の状態は、図8に示されたカムギ
ヤ114の状態と同じである。したがって、上述のごと
く、チャージレバーの先端部521が、図7に示された
バネ524の付勢によりシャッタ羽根のフランジを蹴り
上げようとしても、セットレバー530によって阻止さ
れている。
【0083】カムギヤ114が回転開始位置より20°
回転すると、カムギヤ114とカムギヤに接する部材と
の状態は、図16(b)に示した状態になる。
【0084】図16(b)は、セットレバーが回動する
ときの、カムギヤとカムギヤに接する部材との状態を示
した図である。
【0085】カムギヤ114が回転することで、セット
レバーのカムフォロワ532は第1カム面1141によ
って押し上げられ、図13に示すセットレバー530
は、不図示のバネによる付勢力に逆らって回動軸530
aを中心に回動し(図15におけるステップS8)、セ
ットレバー530の先端部531はチャージレバー52
0を付勢する図7に示されたバネ524の付勢方向に持
ち上げられる。すると、チャージレバー520はそのバ
ネ524の付勢力によって回動し(図15におけるステ
ップS9)、図8に示されたチャージレバー520の先
端部521が、シャッタ羽根410のフランジ412を
蹴り上げる(図8の矢印P参照)とともに、図14に示
されたピン525が、フラッシュ40の発光を指示する
シンクロスイッチ800を押し込みオン状態にする(図
15におけるステップS10)。チャージレバー520
の先端部521でシャッタ羽根410のフランジ412
が蹴り上げられると、シャッタ羽根410を開閉するシ
ャッタ動作(図7中の矢印参照)が行われ(図15にお
けるステップS11)、不図示のフイルムユニットに撮
影光が露光される。また、被写界輝度が所定の閾値未満
であった場合には、シャッタ動作と同期してフラッシュ
40が発光する(図15におけるステップS12)。な
お、チャージレバー520の回動により、チャージレバ
ー520のカムフォロワ526はカムギヤ114の内側
に移動する。
【0086】その後、カムギヤ114が回転開始位置か
ら35°回転すると、カムギヤ114とカムギヤに接す
る部材との状態は、図16(c)に示した状態になり、
カムギヤ114が回転開始位置から150°回転する
と、カムギヤ114とカムギヤに接する部材との状態
は、図16(d)に示した状態になる。
【0087】図16(c)は、保持板の移動が開始した
ときの、カムギヤとカムギヤに接する部材との状態を示
した図であり、図16(d)は、保持板が最も移動した
ときの、カムギヤとカムギヤに接する部材との状態を示
した図である。
【0088】カムギヤ114の回転により、図14に示
す保持板900の第1カムフォロワ910はカム部材1
143によって押し上げられ、フイルム駆動動作が行わ
れる(図15におけるステップS13)。最初、図16
(c)に示すように、保持板900の第1カムフォロワ
910がカム部材1143によって押し上げられ始める
と、図14に示す保持板900に設けられたクロー爪9
40の鉤部941は、フイルムパック内に積層された複
数のフイルムユニットのうちの、露光後のフイルムユニ
ットと次に露光されるフイルムユニットとの間に入り込
み、露光後のフイルムユニットの下端の縁を係止し、保
持板900全体は、図3に示す展開ローラ111に向か
って移動を開始する。そして、カムギヤ114がさらに
回転し、回転開始位置から図16(d)に示される15
0°の位置まで回転する間に、鉤部941に係止された
フイルムユニットは、フイルムパックから掻き出されて
展開ローラ111まで運ばれる。展開ローラ111に到
達したフイルムユニットは、展開ローラ111に挟持さ
れて現像処理並びに転写処理が行われた後、カメラ外部
に排出される。なお、図16(c)に示した状態では、
カムスイッチレバー710のカムフォロワ711が第2
カム面1142によって押し上げられ、図13に示すカ
ムスイッチレバー710が回動軸710aを中心にして
回動することにより、カムスイッチレバー710の接触
部712は、カムスイッチ720をオフ状態からオン状
態になるように押し上げるが、カムスイッチがオン状態
になったことは、このカメラ1の制御部に検知されな
い。
【0089】引き続きカムギヤ114が回転し、回転開
始位置から245°まで回転すると、カムギヤ114と
カムギヤに接する部材との状態は、図16(e)に示し
た状態になる。
【0090】図16(e)は、チャージレバーがバネに
よる付勢方向とは反対方向に回動するときの、カムギヤ
とカムギヤに接する部材との状態を示した図である。
【0091】カムギヤ114が引き続き回転し、カムギ
ヤ114のカム部材1143が、チャージレバーのカム
フォロワ526を押し上げると、チャージレバー520
は、図8に示された回動軸520aを中心に図7に示さ
れたバネ524の付勢力に逆らって、図8に示された矢
印Pとは反対の方向に回動する。このチャージレバー5
20の回動によりシャッタチャージ動作が行われ、チャ
ージレバー520は、カムギヤ114の回転開始時の状
態(図16(a)参照)に復帰する(図15におけるス
テップS14)。また、このチャージレバー520の回
動により、チャージレバー520の当接面522がセッ
トレバー530を付勢する不図示のバネによる付勢方向
へ移動し、これにより、セットレバー530もそのバネ
による付勢力によって回動して、カムギヤ114の回転
開始時の状態(図16(a)参照)に復帰する(図15
におけるステップS14)。
【0092】その後、カムギヤ114がさらに回転する
ことによって、保持板900はカムギヤ114の回転開
始時の位置に復帰し、カムギヤ114が360°回転す
ると(図16(a)参照)、カムスイッチレバーのカム
フォロワ711は第2カム面1142に沿って移動し、
図13に示すカムスイッチレバー710は回動軸710
aを中心にして回動する。このカムスイッチレバー71
0の回動により、カムスイッチ720を今まで押し上げ
ていた接触部712がカムスイッチ720を押し上げる
方向とは反対の方向に回動して、カムスイッチ720は
オン状態からオフ状態になる。このカメラ1が備える不
図示の制御部は、カムスイッチ720がオン状態からオ
フ状態になったことを検知して、モータ112の回転を
停止させ(図15におけるステップS15)、カムギヤ
114は回転を停止する(図15におけるステップS1
6)。
【0093】以上、図16を用いて説明したごとく、本
実施形態のカメラ1では、撮影におけるカメラ内の主要
な一連の動作を確実に行うことができるとともに、その
一連の動作を行うための動力源が図7に示された1つの
モータ112で済むことから低価格化を実現することが
できる。
【0094】ユーザがレンズ鏡胴20を所定の沈胴位置
まで手動で沈胴させると、このカメラ1では、図15に
おけるステップS17の動作が行われる。すなわち、図
7に示す突出片233はメイン電源スイッチ115の後
方に後退し、メイン電源スイッチ115はオフ状態にな
る。また、チャージレバー520の先端部521とシャ
ッタ羽根410のフランジ412の連結は解除され、レ
ンスバリア22は閉じられる。さらに、絞り板610
は、最も大きい開口611の絞り値に復帰するとととも
に、絞り設定ダイヤル91は、指標91aが最も大きい
開口611の絞り値に対応した発光素子92の位置に合
うように回転する(図15におけるステップS17)。
【0095】なお、本実施形態では、フイルムをカメラ
外部に送り出すとともに現像するインスタントカメラに
本発明を適用した例で説明したが、本発明は、これに限
られるものではなく、長尺の写真フイルム上にひと駒ず
つ写真撮影を行う通常のカメラにも適用することができ
る。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のカメラ
によれば、絞り値の設定忘れによる写真撮影の失敗を減
らすことができるとともに、低価格化を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラを前面斜め上
から見た外観斜視図である。
【図2】絞り設定ダイヤルと4つの発光素子との平面図
である。
【図3】レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで繰出された状
態のカメラの左側面を一部切り欠いて、部分断面図とし
て表した図である。
【図4】レンズ鏡胴が所定の沈胴位置に沈胴された状態
のカメラをカメラの右側面から示した図である。
【図5】レンズ鏡胴が所定の繰出位置に繰出された状態
のカメラをカメラの右側面から示した図である。
【図6】ゴム蛇腹の3つの状態をそれぞれ示す斜視図で
ある。
【図7】レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで繰出された状
態のカメラを示す斜視図である。
【図8】レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで繰出された状
態のカメラの内部構造の一部を示す斜視図である。
【図9】固定筒を取り去った状態のシャッタベースを示
す斜視図である。
【図10】固定筒と、レンズ鏡胴の沈胴途中における絞
り部材とを示す斜視図である。
【図11】シャッタベースと外筒とを取り去ったレンズ
鏡胴の一部分の分解斜視図である。
【図12】所定の繰出位置まで繰り出したレンズ鏡胴
を、シャッタベースを取り去った状態でカメラ本体側か
ら見たときの斜視図である。
【図13】カムギヤとそのカムギヤ近傍に設けられた部
材とを、カムギヤの表面側から見た斜視図である。
【図14】カムギヤとそのカムギヤ近傍に設けられた部
材とを、カムギヤの裏面側から見た斜視図である。
【図15】このカメラにおける一連の動作を示したフロ
ーチャートである。
【図16】カムギヤが回転を開始していから、終了する
までのカムギヤと、そのカムギヤに接する部材との状態
を段階的に示した図である。
【符号の説明】
1 カメラ 11 前カバー 12 後カバー 13 電池室カバー 14 ストラップ通し部 110 本体部 111 展開ローラ 112 モータ 113 減速ギア 114 カムギヤ 1141 第1カム面 1142 第2カム面 1143 カム部材 115 メイン電源スイッチ 120 固定筒 121 先端縁 122 長孔 123 係止突起 124 切り欠き孔 125 傾斜面 126 案内壁 130 ゴム蛇腹 131 前面 132 後面 133 周面 1331 凹部 20 レンズ鏡胴 201 指掛り部 21 撮影レンズ 211 第1撮影レンズ 212 第2撮影レンズ 22 レンズバリア 221 羽根部材 2211 摺動ピン 23 シャッタベース 231 後端縁 232 係止突起 233 突出片 24 外筒 25 バリアリング 251 挿通孔 252 コイルバネ 253 摺動杆 2531 摺動部 26 バリアベース 261 ピン 262 挿通孔 30 レリーズボタン 40 フラッシュ 41 プロテクタ 50 フラッシュ受光窓 60 測光部 61 受光窓 71 ファインダ対物窓 72 ファインダ接眼窓 80 フイルムユニット排出口 91 絞り設定ダイヤル 91a 指標 92 発光素子 300 トグルバネ 400 シャッタ 410 シャッタ羽根 411 開口 412 フランジ 420 歯車 500 シャッタチャージ機構 520 チャージレバー 521 先端部 522 当接面 523 軸受け 524 バネ 525 ピン 526 カムフォロワ 530 セットレバー 531 先端部 532 カムフォロワ 600 絞り部材 610 絞り板 611,612,613,614 開口 615 係合部 620 クリックレバー 621 先端部 622 後端部 631,632 連結ギア 640 操作杆 650 クリックレバー付勢バネ 660 絞り板付勢バネ 710 カムスイッチレバー 711 カムフォロワ 712 接触部 720 カムスイッチ 721 固定電極 722 ケーシング 723 可撓性電極 800 シンクロスィッチ 900 保持板 910 第1カムフォロワ 920 第2カムフォロワ 930 長孔 940 クロー爪 941 鉤部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/04 G03B 9/04 9/07 9/07 A 17/00 17/00 G Fターム(参考) 2H002 FB24 FB53 2H020 MC97 2H044 DA03 DB02 DC01 DC09 DE01 DE06 2H080 AA19 AA64 AA79 AA82 AA83 BB01 CC02 CC07 2H101 BB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰出しにより撮影可能状態となる沈胴自
    在なレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、 機械的な力を受けて複数の絞り値のうちのいずれか1つ
    の絞り値に設定される絞り部材と、 絞り値設定操作を受けて位置または姿勢を変える絞り設
    定操作子と、 前記絞り部材と前記絞り設定操作子とを機械的に連結
    し、前記絞り設定操作子の絞り値設定操作に応じた位置
    または姿勢を前記絞り部材に伝達して該絞り部材を該絞
    り設定操作子の操作後の位置または姿勢に応じた絞り値
    に設定する連結部材とを備え、 前記絞り部材は、前記レンズ鏡胴の沈胴動作により所定
    開口の絞り値に復帰するとともに、 前記絞り設定操作子は、前記レンズ鏡胴の沈胴動作によ
    り前記絞り部材を所定開口の絞り値に設定する位置また
    は姿勢に復帰するものであることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記絞り部材が、複数の絞り値のうちの
    前記所定開口の絞り値に設定される方向に付勢されたも
    のであって、 繰出状態において、前記絞り部材が前記複数の絞り値の
    うちのいずれの絞り値に設定された状態においても該絞
    り部材と係合して該絞り部材を設定された絞り値に保つ
    とともに、繰出状態から沈胴状態への移行に伴って少な
    くとも一時的に該絞り部材との係合を解除し該絞り部材
    を付勢力により前記所定開口の絞り値に移行させるクリ
    ックレバーを備えたことを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 被写界輝度を測光する測光部と、 前記絞り部材を、前記測光部による測光により得られた
    被写界輝度に応じた絞り値に設定するための、前記絞り
    設定操作子の位置または姿勢を指示する指示部とを備え
    たものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記指示部は、前記絞り設定操作子の位
    置または姿勢に応じた位置に配置された複数の発光素子
    を有するものであることを特徴とする請求項3記載のカ
    メラ。
  5. 【請求項5】 前記発光素子が、複数の色を発光するも
    のであることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記レンズ鏡胴は、手動で繰出し、沈胴
    されるものであることを特徴とする請求項1記載のカメ
    ラ。
  7. 【請求項7】 前記レンズ鏡胴の繰出しによりオンされ
    るとともに該レンズ鏡胴の沈胴によりオフされるメイン
    電源スイッチを備えたものであることを特徴とする請求
    項1記載のカメラ。
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