JP2802428B2 - 小型カメラ - Google Patents

小型カメラ

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JP2802428B2
JP2802428B2 JP25885888A JP25885888A JP2802428B2 JP 2802428 B2 JP2802428 B2 JP 2802428B2 JP 25885888 A JP25885888 A JP 25885888A JP 25885888 A JP25885888 A JP 25885888A JP 2802428 B2 JP2802428 B2 JP 2802428B2
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明小型カメラに係り、例えば使い捨てカメラの
ようなメーカー側によって写真フィルムが装填され、ユ
ーザーは直ちに撮影を行なえばよいような簡易な小型カ
メラに関する。
[従来の技術] 小型カメラとして、例えばフィルム一体型カメラが提
案されており、このものは写真フィルムがカメラの組立
工程で装填され、ユーザーの写真フィルムの装填や巻き
戻し等の操作が不要になり、ユーザーは直ちに撮影を行
なえばよいから、ユーザーがフィルムを入れるカメラと
比べて、操作は容易である。
[発明が解決しようとする課題] このような小型カメラは、写真フィルムが装填された
状態で市販に供されるため、専門的知識がなくても販売
することが可能であり、ユーザーはカメラ専門店でなく
ても写真フィルムを購入するのと同程度に容易に購入す
ることができ、しかも容易に撮影することができるよう
な構造にする必要がある。
このため、フィルム一体型カメラは小型で、低コスト
で、しかも誤操作により撮影の続行が不能とならない構
造で製作することが重要課題となっており、この課題を
解決するためには、写真フィルムの巻上げ機構、レリー
ズ機構、シャッタチャージ機構及びフィルムカウンタ機
構等カメラの主要部の構成の部品点数を削減して、構造
の簡素化を図る必要がある。
この発明はかかる点に鑑みてなされたもので、部品点
数を削減して、誤操作により撮影の続行が不能とならな
い構造で、機構の簡略化を可能とする小型カメラを提供
することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明の小型カメラ
は、写真フィルムの巻上げを行なう巻上げノブと、シャ
ッタ機構と、少なくとも前記巻上げノブの回転を阻止す
るためのストッパ部と、前記シャッタ機構を作動させる
ためのシャッタ作動部を一体的に有し、支持軸に対して
回転及び軸方向移動可能に設けられた作動部材とを備
え、この作動部材の前記軸方向移動により前記巻上げノ
ブの阻止及び阻止解除を行ない、かつ軸回りの回転によ
りシャッタの作動を行なうことを特徴としている。
また、この発明において、シャッタチャージ状態で、
前記巻上げノブに係合している作動部材に当接して移動
を規制するストッパをカメラ本体側に設けることができ
る。
[作用] この発明の小型カメラでは、写真フィルムの巻上げで
回転する規制部材と、この規制部材の回動で写真フィル
ムの1コム分回転し撮影枚数の表示が可能なレリーズボ
タンとで、レリーズ操作と写真フィルムの撮影枚数の表
示を行なう。
また、この規制部材と、この規制部材の回動で作動す
る作動部材で、レリーズ操作とシャッタチャージ作動を
行なうことができ、このようにして部材に多機能を持た
ることで、部品点数が削減され、一般撮影時の操作性を
落とすことなく構造が簡単になる。
さらに、シャッタチャージ状態で巻上ノブに係合する
作動部材に当接して移動を規制するストッパをカメラ本
体側に設けると、作動部材との係合による簡単な構成で
巻上げノブによる二重巻上げを防止することができる。
[実施例] 以下、この発明をフィルム一体型カメラに適用した実
施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。第1図はフ
ィルム一体型カメラの斜視図、第2図は前カバー及び後
カバーの斜視図、第3図は後カバーを取外した状態を示
す正面図、第4図はカメラの主要部の分解斜視図であ
る。
このフィルム一体型カメラは写真フィルムが装填され
た状態で市販に供される簡易なカメラで、このカメラは
写真フィルムがカメラの組立工程で装填され、、ユーザ
ーの写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作が不要にな
り、ユーザーは直ちに撮影することができる。
カメラボディ 第1図乃至第4図に示すように、カメラボディは本体1
0、前カバー20及び後カバー30で構成され、これらはそ
れぞれ樹脂により形成されている。本体10には撮影レン
ズ40、フィルム巻上げ機構50、フィルムカウンタ60、レ
リーズ機構70、シャッタチャージ機構80、シャッタ機構
90等が備えられ、前カバー20は前面側外枠を構成し、後
カバー30は前面後外枠を構成しており、これらは本体10
を覆うように組立てられている。
第3図及び第4図に示すように、本体10には画面枠11
を挟んで、両側の同一平面内に未露光フィルム収納部12
と露光フィルム収納部13とが設けられ、写真フィルムF
が装填されるようになっている。
第1図及び第2図に示すように、前カバー20には作業
孔21を覆うように装飾シール22が貼られており、また後
カバー30の内側には写真フィルムFを本体10の画面枠11
に対して平面性を保持する圧着板31が一体に形成されて
いる。
写真フィルムF 第4図に示すように、写真フィルムFはパトローネ1
に収納されており、この両端部にはパーフォレーション
Pが形成されている。写真フィルムFのカメラへの装填
は、暗室においてカメラを組立てるときに行なわれ、パ
トローネ1に収納された状態で露光フィルム収納部13に
セットし、工具を用いて写真フィルムFを巻取って未露
光フィルム収納部12にブル巻状態で装着し、後カバー30
を本体10に係合された前カバー20に係合して、光密状態
を保つようになっている。
撮影レンズ40 第4図に示すように、撮影レンズ40はレンズ受け41に
取付けられ、このレンズ受け41は本体10の前面の凹部42
に係合して保持される。この撮影レンズ40の被写体側に
は前カバー20に形成したレンズ窓43が位置しており、こ
のレンズ窓43の内壁には乱反射を防止する段部が形成さ
れている。撮影レンズ40は前カバー20を本体10に取り付
けることにより、レンズ受け41に固定される。
フィルム巻上げ機構50 第3図及び第4図に示すように、フィルム巻上げ機構
50にはカメラの外部に突設される巻上げノブ51が備えら
れ、この巻上げノブ51は同軸一体の取付筒部51aと、巻
上げ用フォーク51bとを有している。この巻上げノフ51
の取付筒部51aは本体10の露光フィルム収納部13の上壁
に形成された支持筒部52に回動可能に保持され、この巻
上げノブ51の浮上りは前カバー20の内壁に形成されたリ
ブ53で防止され、円滑に回転できるようになっている。
巻上用フォーク51bは支持筒部52から露光フィルム収納
部13の内方へ突出しており、カメラの完成に先立って装
填される写真フィルムFのパトローネ1の巻取軸部2が
係合される。
巻上げノブ51の一部は後カバー30に形成された凹部34
から後方へ突出しており、指先で容易に回動できるよう
になっている。
この後カバー30には第5図乃至第7図に示すように、
逆巻き防止ストッパ32が一体に形成されており、この逆
巻き防止ストッパ32は後カバー30を本体及10び前カバー
20に係合するときに、巻上げノブ51の指かけ部に設けた
歯部に係合するようになっている。フィルム一体型カメ
ラの場合には生産過程において、写真フィルムFを露光
フィルム収納部13に装填した後、写真フィルムFをパト
ローネ1から引き出し、このときパトローネ1の巻取軸
部2を介して巻上げノブ51がつられて逆方向へ回転する
が、この巻上げノブ51の一般撮影時の逆巻きを防止する
逆巻き防止ストッパ32は後カバー30に形成され、しか
も、写真フィルムFの装填が完了した後に、後カバー30
をして逆巻きを防止する構造であるため、生産工程にお
いて巻上げノブ51の逆巻き防止機構を解除して、写真フ
ィルムFを装填するような工程が不要となる。
また、逆巻き防止ストッパ32は後カバー30に一体に形
成されており、部品点数が削減されると共に、本体側に
固定する手段を設けない構成により、後カバー30を取付
ける作業と同時に逆巻き防止ストッパ32を巻上げノブ51
に係止することができ、作業が極めて簡単になる。
第3図及び第4図に示すように、カメラの画面枠11の
中央上部にはスプロケット歯車54がレール面14に歯先が
露出するように設けられ、このスプロケット歯車54は写
真フィルムFのパーフォレーションPに係合され、写真
フィルムFの1コマの巻上げで回転する。
第2図に示すように、後カバー30の圧着板31にはスプ
ロケット歯車54に対向する位置に凹部31aが形成され、
この凹部31aはスプロケット歯車54の逃げ部となってお
り、スプロケット歯車54が写真フィルムFのパーフォレ
ーションPに確実に係合する。
フィルムカウンタ60 フィルムカウンタ60は第4図及び第8図に示すよう
に、シャッタ機構90を作動させるレリーズボタン61を回
転可能に設け、このレリーズボタン61を写真フィルムF
の1コマの巻上げで所定角度回転させ、このレリーズボ
タン61の回転角度から撮影枚数を表示するようになって
いる。
スプロケット歯車54の軸部54aに、規制部材62の軸部6
2aを本体10に形成された支持筒部15に挿通して係合さ
せ、規制部材62がスプロケット歯車54と一体に回転する
ようになっている。規制部材62に一体に形成されたカウ
ンタカム部62bはレリーズボタン61の歯部61aに係合し
て、規制部材62の1回転で1歯送るようになっており、
これがレリーズボタン61を写真フィルムFの1コマの巻
上げで所定角度回転させるようになっている。このレリ
ーズボタ61は第9図に示すように支持軸部16により回転
可能に軸支され、前カバー20に形成された孔部23から上
方へ突出している。
このレリーズボタン61には指針63が形成され、前カバ
ー20にはこのレリーズボタン61の近傍に、規制部材62の
1回転により回転するレリーズボタ61の所定回転角度と
等しい角度毎に、S、1、2・・・24、Eの文字を配置
した撮影枚数表示64が付されている。スプロケット歯車
54が写真フィルムFの1コマの巻き上げに伴い回転する
毎に、規制部材62が回転してカウンタカム部62bでレリ
ーズボタン61を1歯分回転させ、その指針63の位置を1
歯ずらして指示する撮影枚数表示64の数字を順次増加し
て、例えば10、11、12…と撮影枚数の指示を行なうよう
になっている。
このレリーズボタン61の指針63は凹部で形成しても、
突部で形成してもよく、この場合には撮影者が指先で指
針63の位置を確認することができ、これによりおおよそ
の撮影枚数を知ることができる。
レリーズ機構70及び シャッタチャージ機構80 レリーズ機構70及びシャッタチャージ機構80は第4
図、第9図乃至第24図に示すように、レリーズボタン6
1、リング部材71、作動部材72、コイルスプリング73等
から構成されている。
ここで、第4図及び第13図に示した作動部材72の形状
と、その他の図面の作動部材72の形状が異なるが、これ
については第4図及び第13図に示す形状のものが実施対
応で、それ以外の図面の作動部材72の形状は異なってい
るが、動作と各部分の機能についての差は無いものであ
る。
第9図に示すように、これらの部材は本体10に形成さ
れた支持軸部16に挿着され、これらはいずれも回動可能
で、かつ軸方向へ移動可能になっている。
第4図に示すように、コイルスプリング73は作動部材
72と本体10との間に挿着され、作動部材72、リング受材
71及びレリーズボタン61を上方へ付勢しており、レリー
ズボタン61のストッパ部61bを前カバー20の内壁に圧接
するようにしている。
このコイルスプリング73の一端部73aは本体10の露光
フィルム収納部13の外側壁に当接し、他端部73bは作動
部材72の図示しない係止ピンに当接しており、作動部材
72のカム作動部72bを規制部材62に当接するように付勢
している。
リング部材71はレリーズボタン61と作動部材72の間に
介在され、第9図乃至第12図に示すように、このリング
部材71の一端部には対称位置に一対の突起71aが形成さ
れ、他端部にはこの突起71aの位置の中間に突起71bが形
成されており、リング部材71はそれぞれの突起71a,71b
によりレリーズボタン61と作動部材72とに4点支持で、
かつ点接触している。このため、レリーズ作動時にはレ
リーズボタン61からの押圧力を作動部材72側へ、またシ
ャッターチャージ作動時には作動部材72側からの押圧力
をレリーズボタン61側へ、それぞれ安定して伝達するこ
とができると共に、レリーズボタン61と作動部材72の回
動を摩擦抵抗を軽減することで円滑にしている。
第13図に示すように、作動部材72はレリーズボタン61
の歯車61aの上面に係合する連結部72aと、規制部材62に
当接するカム作動部材72bと、シャッタ機構90を作動さ
せるシャッタ作動部72cと、巻上げノブ51の下側面に形
成された係止溝51cに係合するストッパ部72dとを有して
いる。
レリーズボタン61のストッパ部61bが前カバー20の内
壁に圧接する状態では、作動部材72のカム作動部72bが
規制部材62の凹部62cに係合し、ストッパ部72dは巻上げ
ノブ51の係止溝51cに係合し、シャッタ作動部72cはシャ
ッタ機構90を作動させない位置にある。
このとき、作動部材72のストッパ部72dが露光フィル
ム収納部13の外壁に形成されたストッパピン74に当接し
て、巻上げノブ51の回転の規制が確実に行なわれるよう
になっており、写真フィルムFが二重に巻上げられるこ
とを二重に防止している。
規制部材62は第14図乃至第18図に示すように、ストッ
パ部62dとカム部62eとを有しており、カム部62eには作
動部材72のカム作動部72bを規制部材62の軸方向へ移動
させるカム面62fと、軸方向外方へ移動させるカム面62g
とを有している。
第19図乃至第25図によりレリーズ作動及びシャッタチ
ャージ作動について説明する。
第19図、第21図及び第23図はレリーズボタン61、作動
部材72、規制部材62、その他の部材を本体10に取り付け
た状態を撮影レンズ40側より見た図、第20図、第22図及
び第24図は撮影レンズ40側を図の下側として、レリーズ
ボタン61、作動部材72、規制部材62、その他の部材を上
側より見た図である。
第19図及び第20図はレリーズボタン61が前カバー20か
ら突出いして、レリーズボタ61が作動可能なシャッタチ
ャージ状態を示している。この状態では作動部材72のカ
ム作動部72bは規制部材62の凹部62cに係合して、また作
動部材72のストッパ部72dは巻上げノブ51の係止溝51cに
係合して、巻上げノブ51の回転が規制されている。この
ときのシャッタ作動72cの位置は、第25図のAである。
第21図及び第22図に2点鎖線で示したシャッタチャー
ジ状態で、レリーズボタン61を押圧し操作すると、第21
図の実線に示すように、作動部材72が下方へ移動するた
め、作動部材72のストッパ部72dが巻上げノブ51の係止
溝51cとの係合が解除されると共に、作動部材72のカム
作動部72bが凹部62cから下方へ移動し、カム面62eの下
面に外れる。このときの作動部材72のシャッタ作動部72
cの軌跡は、第25図のAからBへの移動となる。このた
め、第22図の2点鎖線と実線で示すように、作動部材72
がコイルスプリング73で軸方向上側に付勢されながら回
動し、このカム作動部72bは規制部材62のカム部62eをス
ライドして内方へ移動し、軸部62aに当接して停止す
る。このときの作動部材72のシャッタ作動部72cの軌跡
は、第25図のBからCへの移動となる。
このとき、作動部材72のシャッタ作動部72cがシャッ
タ機構90を作動させ、撮影が行なわれるようになってい
る。
この規制部材62は写真フィルムFの巻上げで回転し、
第23図及び第24図に示すように、写真フィルムFが1コ
マ巻上げると、この回転によって作動部材72のカム作動
部72bがコイルスプリング73に抗して上方に付勢される
ため、カム面62fに沿って上方に移動した後に、ストッ
パ部62dの下面に付勢され、このときの作動部材72のシ
ャッタ作動部72cの軌跡は、第25図のCからDへの移動
となる。そして、カム面62gに沿ってスライドしてコイ
ルスプリング73に抗して軸部の外方へ移動させる。カム
作動部72bがストッパ部62dの下面から凹部62cに係合す
ることにより、コイルスプリング73により作動部材72、
リング部材71及びレリーズボタン61の上方に付勢し、前
カバー20の上部よりレリーズボタン61が突出することに
より、フィルム巻上げの終了を知らせ、再びシャッタチ
ャージ状態になる。このときの作動部材72のシャッター
作動部72cの軌跡は、第25図のDからAへと移動とな
る。
所定枚数の撮影が終了すると、レリーズボタン61のス
トッパ部61bが前カバー20の内側に形成された突起20aに
乗り上げるため、レリーズボタン61がレリーズ可能な状
態に復帰しなくなり、撮影が不能になる。この突起20a
はこの実施例では、最終撮影コムのEの記号を付した位
置から撮影開始のS記号を付した位置まで形成されてい
る。
このため、作動部材72のストッパ部72dが巻上げノブ5
1の係止溝51cに係合しなくなり、以後巻上げノブ51を回
転して写真フィルムFをパトローネに収納し、取出し可
能な状態にする。
シャッタ機構90 シャッタ機構90は第4図及び第25図に示すように構成
され、セクター羽根91は本体10の前面部に形成された凹
部42に配置され、支持軸92を支点として回動可能に支持
されている。このセクター羽根91は本体10の支持ピン93
に係止されたバネ94で常に窓部95を閉じるように付勢さ
れている。この本体10には他に2本の支持ピン93が準備
されており、ロッドによるバネ等の強さが異なることに
よって、セクター羽根91の付勢力のバラツキによるシャ
ッター開放時間のバラツキを調整するようになってい
る。
作動部材72のシャッタ作動部72cは、写真フィルムF
の巻上げが行われて、シャッタチャージが完了する時に
は、セクター羽根91の爪部91aから離れた上方のA位置
にある。レリーズボタン61を押すと、下方のB位置へ移
動して、作動部材72のカム作動部72bが規制部材62の凹
部62cから外れると、セクター羽根91の爪部91aを押動し
てC位置へ移動する。このため、セクター羽根91が回動
して窓部95を開放して露光し、撮影が行なわれる。
そして、写真フィルムFの巻上げ操作揚を行なうと、
スプロケット歯車54を介して規制部材62が回動するた
め、作動部材72がC位置からD位置、A位置へ移動して
巻上げが完了すると共に、シャッタチャージが完了す
る。
このように、作動部材72のシャッタ作動部72cはA位
置からB位置、C位置へのシャッタ作動と、C位置から
D位置、A位置へのチャージ動作との軌跡を変え、チャ
ージ動作のとき、シャッタ作動部72cがセクター羽根91
の爪部91aと接触させないようにすることで、両者の摩
耗を軽減することができ、作動誤差が生じないと共に、
耐久性が向上する。また、チャージ動作時にセクター羽
根91に無理な力が作用することがなく誤露光のおそれも
ない。
カメラの組立 カメラの主要機能を組込んだ本体10は、その前面に前
面外枠に相当する前カバー20が取付けられ、写真フィル
ムFを装填した後、後面に背面側外枠に相当する後カバ
ー30を取付けることにより、カメラとしての外観を形成
すると共に、写真フィルムFを遮光状態に保つようにな
っている。
前カバー20に開口した対物枠24は、本体10の背面に結
合される後カバー30に設けた接眼枠33とによって簡易な
直視式ファインダを構成する。
さらに、このフィルム一体型カメラではカメラの主要
機能が本体10に組込まれ、この本体10に前カバー20を係
止して保持するようになっており、後カバー30は主とし
て光密性を得るための機能を有している。従って、撮影
が終了してパトローネ1を取出す場合には、後カバー30
のみを取り外すようにすれば作業性が向上する。このた
めに、第26図に示すように、本体10と後カバー30との接
合部に、本体10側に突出部17を一体に形成し、この突出
部17と後カバー30との間に隙間Dを設けて、この隙間D
に工具を挿入してコジると、後カバー30のみを容易に取
り外すことができる。このため、撮影済の写真フィルム
Fを取り出す作業が容易になる。
ストロボ機構100 ストロボ機構100は第27図乃至第29図に示すように構
成され、ストロボユニット101が組立てられたカメラの
側部に取付けることができるようになっている。このス
トロボユニット101の取付部101aはカメラの外周形状に
沿うような形状に形成されている。このストロボユニッ
ト101の取付部101aの上部と下部にはそれぞれ係合爪102
が形成されており、この取付部101aをカメラの側部に接
合すると、前カバー20の上部に形成された係合部103
と、後カバー30の下部に形成された図示しない係合部に
係合爪102が係合し、簡単な操作で確実に取付けること
ができる。
このストロボユニット101とカメラの電気的な接続
は、ストロボユニット101の取付部101aをカメラに接合
するとき、そのストロボ側接片104をカメラの本体10に
設けられたカメラ側設片105に係合して行なわれる。
この本体10側との電気配線は第25図に示すように、フ
レキシブル配線基板106が用いられ、このフレキシブル
配線基板106は、本体10に形成された支持ピン107に挿通
して位置決めする。そして、フレキシブル配線基板106
はガイドピン108やガイド突起109によってシャッタ機構
90へ導かれる。このフレキシブル配線基板106のトリガ
接片110は、セクター羽根91が作動して露光するときにO
Nしてトリガ信号を出力し、ストロボを発光させるよう
になっている。
このトリガ信号を出力するのにセクター羽根91を利用
しているから、専用のトリガ接片を設ける必要がなく構
造が簡単である。また、セクター羽根91で直接作動させ
るようにしているから、トリガ信号発生の信頼性が一層
向上する。
カメラの使用 このような構成を有するフィルム一体型カメラは、第
3図及び第4図に示す外観を有していてコンパクトなも
のであり、フィルム一体型カメラにおいては当初から画
面枠11の位置に写真フィルムFの未露光部分がセットさ
れているので、ユーザーは何等事前の操作を要せず、直
ちに撮影可能の状態を得ることができる。
そして、撮影可能な状態にあるフルム一体型カメラ
は、レリーズボタン61を押すことによって作動部材72の
カム作動部72bが規制部材62の凹部62cから外れてカム部
62eによって作動して撮影がなされ、レリーズボタン61
はその操作位置に保持される。巻上げノブ51を反時計方
向に巻き上げることにより、規制部材62が回転して写真
フィルムFの一画面部分の給送して、レリーズボタン61
を回転させて撮影枚数の表示を行なう。また、このとき
規制部材62の回転で、そのカム部の作動で作動部材72
を、規制部材62の凹部62cと巻上げノブ51に係合してシ
ャッタチャージ状態に保持される。
このようにして、レリーズボタン61が初期位置へ復帰
して、次のコマについて撮影可能な状態になるため、撮
影者が写真フィルムを巻上げを行なわないで撮影操作を
行なうことが軽減され便利になる。
この撮影・巻上操作に伴ってフィルムカウンタ60のレ
リーズボタン61が回転して、カウンタ指数は1ずつ表示
の数値が変動し、例えば24枚分の撮影がなされると、所
定の画面数が全て撮影終了したことが表示される。
このような、写真フィルムの巻上げ、レリーズ作動、
撮影枚数の表示、シャッタチャージ作動が巻上げノブ5
1、レリーズボタン61、規制部材62及び作動部材72等か
ら構成され、これらの部材を共用して写真フィルムの巻
上げ機構50、フィルムカウンタ60、レリーズ機構70及び
シャッタチャージ機構80が構成されるため、部品点数が
極力削減され、しかも構成が簡素化されており、小型で
製作コストが著しく削減されている。
以上はユーザーの行為であるが、これ以降ユーザーも
しくは処理業者が数回の撮しを続けると、写真フィルム
Fは全てパトローネ1の巻取軸部2に巻き取られ取り出
し可能になる。
処理業者は明室においてドライバー等によりこじるよ
うにして結合された後カバー30を本体10との係合から外
して容易に分離することが可能であって、露光フィルム
収納部13から遮光状態の写真フィルムFを取り出して処
理することができる。
なお、この実施例はフィルム一体型カメラに適用した
場合について説明したが、これらに限定されることなく
他の小型カメラ一般に広く適用可能である。
[発明の効果] 前記のように、発明の小型カメラでは、巻上げノブ、
レリーズボタン、規制部材及び作動部材等を共用して、
写真フィルムの巻上げ、レリーズ作動、撮影枚数の表示
及びシャッタチャージ作動を行なうように構成したか
ら、これらの部材が共用され、それぞれの部材に多機能
を持たせることでその部分品点数が極力削減され、しか
も構成が簡素化され、小型で製作コストの削減が可能に
なっている。
さらに、シャッタチャージ状態で作動部材に当接して
移動を規制するストッパをカメラ本体側に設けると、係
合による簡単な構成で巻上げノブによる二重巻上げを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルム一体型カメラの斜視図、第2図は前カ
バー及び後カバーの斜視図、第3図は後カバーを取外し
た状態を示す正面図、第4図はカメラの主要部の分解斜
視図、第5図乃至第7図は巻上げ機構を示す図、第8図
はフィルムカウンタを示す平面図、第9図はレリーズ機
構を示す断面図、第10図乃至12図はリング部材を示し、
第10図は斜視図、第11図は平面図、第12図は第11図のXI
I−XII断面図、第13図は作動部材の平面図、第14図乃至
第18図は規制部材を示し、第14図は平面図、第15図は第
14図のA矢視図、第16図は第14図のB矢視図、第17図は
第14図のC矢視図、第18図は第14図のD矢視図、第19図
乃至第24図はレリーズ機構及びシャッタチャージ機構の
作動を示す図、第25図はシャッタ機構を示す図、第26図
はフィルム一体型カメラの側面図、第27図乃至第29図は
フィルム一体型カメラにストロボユニットを取付けた状
態を示し、第27図はフィルム一体型カメラにストロボユ
ニットを取付けた状態の斜視図、第28図はフィルム一体
型カメラにストロボユニットの取付ける構造を示す図、
第29図はフィルム一体型カメラにストロボユニットを電
気的に接続する図である。 図中符号10は本体、20は前カバー、30は後カバー、50は
フィルム巻上げ機構、51は巻上げノブ、54はスプロケッ
ト歯車、60はフィルムカウンタ、61はレリーズボタン、
62は規制部材、63は指針、64は撮影枚数表示、70はレリ
ーズ機構、72は作動部材、80はシャッタチャージ機構、
90はシャッタ機構である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00 G03C 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真フィルムの巻上げを行なう巻上げノブ
    と、シャッタ機構と、少なくとも前記巻上げノブの回転
    を阻止するためのストッパ部と、前記シャッタ機構を作
    動させるためのシャッタ作動部を一体的に有し、支持軸
    に対して回転及び軸方向移動可能に設けられた作動部材
    とを備え、この作動部材の前記軸方向移動により前記巻
    上げノブの阻止及び阻止解除を行ない、かつ軸回りの回
    転によりシャッタの作動を行なうことを特徴とする小型
    カメラ
  2. 【請求項2】シャッタチャージ状態で、前記巻上げノブ
    に係合している作動部材に当接して移動を規制するスト
    ッパをカメラ本体側に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の小型カメラ。
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