JP2873316B2 - フィルム一体型カメラ - Google Patents

フィルム一体型カメラ

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JP2873316B2
JP2873316B2 JP63258857A JP25885788A JP2873316B2 JP 2873316 B2 JP2873316 B2 JP 2873316B2 JP 63258857 A JP63258857 A JP 63258857A JP 25885788 A JP25885788 A JP 25885788A JP 2873316 B2 JP2873316 B2 JP 2873316B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する技術分野] この発明は、フィルム一体型カメラに関する。
[従来の技術] 最近、フィルムがカメラに予め内蔵されていて撮影が
終了したらカメラごと現像に出すフィルム一体型カメラ
が出回っている。
この種のカメラでは、フィルム室に予め装填されたフ
ィルムを、カメラ本体に設けた逆転防止部材により巻き
上げていくようになっている。そのため、製造段階にお
いてパトローネ内に収納されている未露光フィルムをパ
トローネ内から引き出して未露光のフィルムロールとし
てカメラ本体内の未露光フィルム収納室に装填してい
る。
[発明が解決しようとする課題] このパトローネ内に収納されている未露光フィルムを
パトローネ内から引き出して未露光のフィルムロールを
作成する工程を、未露光フィルムが入ったパトローネを
カメラ本体内の露光フィルム収納部に装填した後に行な
うようにすれば、未露光フィルムロール作成工程におけ
るパトローネの位置決めがし易く、未露光フィルムロー
ル作成のための治具の構成を簡単にできるが、未露光フ
ィルムの引き出しにより巻き上げノブを巻き上げ方向と
は逆方向に回転させる必要があるため、従来は、パトロ
ーネを装填せずに、未露光フィルムロールを作成した
り、逆転防止部材による逆転防止作用を解除するための
治具を準備して、逆転防止作用を解除して未露光フィル
ムロールを作成したりしていた。このため、未露光フィ
ルムロール作成のための装置が複雑となっていた。
この発明はかかる点に鑑みてなされたもので、特別な
治具を必要とせず、未露光フィルムロールを作成できる
フィルム一体型カメラを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明は、カメラ製造
時に、カメラ本体の画面枠を挟んで一方の側に設けられ
た露光フィルム収納部にパトローネが、他方側に設けら
れた未露光フィルム収納部に前記パトローネから引き出
して巻き取られた未露光フィルムがそれぞれ装填され、
一コマ撮影毎に、前記パトローネの巻き取り軸に接合さ
れた巻き上げノブを巻き上げ方向に回転させることによ
り、撮影済フィルムを一コマづつ前記パトローネ内に収
納するようにしたフィルム一体型カメラにおいて、前記
巻き上げノブと係合してこの巻き上げノブの前記巻き上
げ方向の回転とは逆方向の回転を禁止する逆巻き防止部
材を、前記カメラ本体に取り付けられて前記画面枠、露
光フィルム収納部、未露光フィルム収納部を覆う後カバ
ーに一体に形成したことを特徴としている。
このように、フィルム一体型カメラの生産過程におい
て、写真フィルムを露光フィルム収納部に装填した後、
写真フィルムをパトローネから引き出し、このときパト
ローネを介して巻き上げノブがつられて逆方向へ回転す
るが、この巻き上げノブの一般撮影時の逆巻きを防止す
る逆巻き防止部材は後カバーに形成され、しかも写真フ
ィルムの装填が完了した後に、後カバーをして逆巻きを
防止する構造であるため、生産工程において巻き上げノ
ブの逆巻き防止機構を解除して、写真フィルムを装填す
るような工程が不要となる。
また、逆巻き防止部材は後カバーに一体に形成されて
おり、部品点数が削減されると共に、カメラ本体側に固
定する手段を設けない構成により、後カバーを取付ける
作業と同時に逆巻き防止部材を巻き上げノブに係止する
ことができ、作業が極めて簡単になる。
また、巻き上げノブの巻き上げ方向の回転とは逆方向
の回転を禁止する逆巻き防止部材を、カメラ本体に取り
付けられて画面枠、露光フィルム収納部、未露光フィル
ム収納部を覆う後カバーに一体に形成したので、後カバ
ーを外した状態とすることで逆転防止部材による逆転防
止作用が解除されるため、逆転防止部材による逆転防止
作用を解除するための治具等が不用となる。
[実施例] 以下、この発明をフィルム一体型カメラに適用した実
施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。第1図はフ
ィルム一体型カメラの斜視図、第2図は前カバー及び後
カバーの斜視図、第3図は後カバーを取外した状態を示
す正面図、第4図はカメラの主要部の分解斜視図であ
る。
このフィルム一体型カメラは写真フィルムが装填され
た状態で市販に供される簡易なカメラで、このカメラは
写真フィルムがカメラの組立工程で装填され、ユーザー
の写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作が不要にな
り、ユーザーは直ちに撮影することができる。
カメラボディ 第1図乃至第4図に示すように、カメラボディはカメ
ラ本体10、前カバー20及び後カバー30で構成され、これ
らはそれぞれ樹脂により形成されている。カメラ本体10
には撮影レンズ40、フィルム巻き上げ機構50、フィルム
カウンタ60、レリーズ機構70、シャッタチャージ機構8
0、シャッタ機構90等が備えられ、前カバー20は前面側
外枠を構成し、後カバー30は後面側外枠を構成してお
り、これらはカメラ本体を覆うように組立てられてい
る。
第3図及び第4図に示すように、カメラ本体10には画
面枠11を挟んで、両側の同一平面内に未露光フィルム収
納部12と露光フィルム収納部13とが設けられ、写真フィ
ルムFが装填されるようになっている。
第1図及び第2図に示すように、前カバー20には作業
孔21を覆うように装飾シール22が貼られており、また後
カバー30の内側には写真フィルムFをカメラ本体10の画
面枠11に対して平面性を保持する圧着板31が一体に形成
されている。
カメラの固定部材とは、カメラ本体10、前カバー20、
後カバー30及び前記部材に対して不動の状態に取り付け
られているか、凸状となって形成されている部材を示す
ものである。
写真フィルムF 第4図に示すように、写真フィルムFはパトローネ1
に収納されており、この両端部にはパーフォレーション
Pが形成されている。写真フィルムFのカメラへの装填
は、暗室においてカメラを組立てるときに行なわれ、パ
トローネ1に収納された状態で露光フィルム収納部13に
セットし、工具を用いて写真フィルムFを巻取って未露
光フィルム収納部12にブル巻状態で装着し、後カバー30
をカメラ本体10に係合された前カバー20に係合して、光
密状態を保つようになっている。
撮影レンズ40 第4図に示すように、撮影レンズ40はレンズ受け41に
取付けられ、このレンズ受け41はカメラ本体10の前面の
凹部42に係合して保持される。この撮影レンズ40の被写
体側には前カバー20に形成したレンズ窓43が位置してお
り、このレンズ窓43の内壁には乱反射を防止する段部が
形成されている。撮影レンズ40は前カバー20をカメラ本
体10に取り付けることにより、レンズ受け41に固定され
る。
フィルム巻き上げ機構50 第3図及び第4図に示すように、フィルム巻き上げ機
構50にはカメラの外部に突設される巻き上げノブ51が備
えられ、この巻き上げノブ51は同軸一体の取付筒部51a
と、巻き上げ用フォーク51bとを有している。この巻き
上げノブ51の取付筒部51aはカメラ本体10の露光フィル
ム収納部13の上壁に形成れた支持筒部52に回動可能に保
持され、この巻き上げノブ51の浮上りは前カバー20の内
壁に形成されたリブ53で防止され、円滑に回転できるよ
うになっている。巻上用フォーク51bは支持筒部52から
露光フィルム収納部13の内方へ突出しており、カメラの
完成に先立って装填される写真フィルムFのパトローネ
1の巻取軸部2が係合される。
巻き上げノブ51の一部は後カバー30に形成された凹部
34から後方へ突出しており、指先で容易に回動できるよ
うになっている。
この後カバー30には第5図乃至第7図に示すように、
逆巻き防止部材32が一体に形成されており、この逆巻き
防止部材32は後カバー30をカメラ本体10及び前カバー20
に係合するときに、巻き上げノブ51の指かけ部に設けた
歯部に係合するようになっている。フィルム一体型カメ
ラの場合には生産過程において、写真フィルムFを露光
フィルム収納部13に装填した後、写真フィルムFをパト
ローネ1から引き出し、このときパトローネ1の巻取軸
部2を介して巻き上げノブ51がつられて逆方向へ回転す
るが、この巻き上げノブ51の一般撮影時の逆巻きを防止
する逆巻き防止部材32は後カバー30に形成され、しかも
写真フィルムFの装填が完了した後に、後カバー30をし
て逆巻きを防止する構造であるため、生産工程において
巻き上げノブ51の逆巻き防止機構を解除して、写真フィ
ルムFを装填するような工程が不要となる。
また、逆巻き防止部材32は後カバー30に一体に形成さ
れており、部品点数が削減されると共に、本体側に固定
する手段を設けない構成により、後カバー30を取付ける
作業と同時に逆巻き防止部材32を巻き上げノブ51に係止
することができ、作業が極めて簡単になる。
また、巻き上げノブ51の巻き上げ方向の回転とは逆方
向の回転を禁止する逆巻き防止部材32を、カメラ本体10
に取り付けられて画面枠11、露光フィルム収納部13、未
露光フィルム収納部12を覆う後カバー30に一体に形成し
たので、後カバー30を外した状態とすることで逆転防止
部材32による逆転防止作用が解除されるため、逆転防止
部材32による逆転防止作用を解除するための治具等が不
用となる。
第3図及び第4図に示すように、カメラの画面枠11の
中央上部にはスプロケット歯車54がレール面14に歯先が
露出するように設けられ、このスプロケット歯車54は写
真フィルムFのパーフォレーションPに係合され、写真
フィルムFの1コマの巻き上げで回転する。
第2図に示すように、後カバー30の圧着板31にはスプ
ロケット歯車54と対向する位置に凹部31aが形成され、
この凹部31aがスプロケット歯車54の逃げ部となってお
り、写真フィルムFのパーフォレーションPと確実に係
合して巻き上げることができる。
フィルムカウンタ60 フィルムカウンタ60は第4図及び第8図に示すよう
に、シャッタ機構90を作動させるレリーズボタン61を回
転可能に設け、このレリーズボタン61を写真フィルムF
の1コマの巻き上げで所定角度回転させ、このレリーズ
ボタン61の回転角度から撮影枚数を表示するようになっ
ている。スプロケット歯車54の軸部54aに、規制部材62
の軸部62aをカメラ本体10に形成された支持筒部15に挿
通して係合させ、規制部材62がスプロケット歯車54と一
体に回転するようになっている。規制部材62に一体に形
成されたカウンタカム部62bはレリーズボタン61の歯部6
1aに係合して、規制部材62の1回転で1歯送るようにな
っており、これがレリーズボタン61を写真フィルムFの
1コマの巻き上げで所定角度回転させるようになってい
る。このレリーズボタン61は、第9図に示すように支持
軸部16により回転可能に軸支され、前カバー20に形成さ
れた孔部23から上方へ突出している。
このレリーズボタン61には指針63が形成され、前カバ
ー20にはこのレリーズボタン61の近傍に、規制部材62の
1回転により回転するレリーズボタン61の所定回転角度
と等しい角度毎に、S、1、2・・・24、Eの文字を配
置した撮影枚数表示64が付されている。スプロケット歯
車54が写真フィルムFの1コマの巻き上げに伴い回転す
る毎に、規制部材62が回転してカウンタカム部62bでレ
リーズボタン61を1歯分回転させ、その指針63の位置を
1歯ずらして指示する撮影枚数表示64の数字を順次増加
して、例えば10、11、12…と撮影枚数の指示を行なうよ
うになっている。
このレリーズボタン61の指針63は凹部で形成しても、
突部で形成してもよく、この場合には撮影者が指先で指
針63の位置を確認することができ、これによりおおよそ
の撮影枚数を知ることができる。また、レリーズボタン
61に撮影枚数を示す表示を設け、前カバー20に指針63を
設けることもできる。
さらに、前カバー20にカウンタ窓を設け、レリーズボ
タン61に撮影枚数の表示部を設け、レリーズボタン61の
回転でカウンタ窓から撮影枚数を表示するようにしても
よい。
レリーズ機構70及び シャッタチャージ機構80 レリーズ機構70及びシャッタチャージ機構80は第4
図、第9図乃至第24図に示すように、レリーズボタン6
1、リング部材71、作動部材72、コイルスプリング73等
から構成されている。
ここで、第4図及び第13図に示した作動部材72の形状
と、その他の図面の作動部材72の形状が異なるが、これ
については第4図及び第13図に示す形状のものが実施対
応で、それ以外の図面の作動部材72の形状は異なってい
るが動作と各部分の機能についての差は無いものであ
る。
第9図に示すように、これらの部材はカメラ本体10に
形成された支持軸部16に挿着され、これらはいずれも回
動可能で、かつ軸方向へ移動可能になっている。
第4図に示すように、コイルスプリング73は作動部材
72とカメラ本体10との間に挿着され、作動部材72、リン
グ部材71及びレリーズボタン61を上方へ付勢しており、
レリーズボタン61のストッパ部61bを前カバー20の内壁
に圧接するようにしている。
このコイルスプリング73の一端部73aはカメラ本体10
の露光フィルム収納部13の外側壁に当接し、他端部73b
は作動部材72の図示しない係止ピンに当接しており、作
動部材72のカム作動部72bを規制部材62に当接するよう
に付勢している。
リング部材71はレリーズボタン61と作動部材72の間に
介在され、第9図乃至第12図に示すように、このリング
部材71の一端部には対称位置に一対の突起71aが形成さ
れ、他端部にはこの突起71aの位置の中間に突起71bが形
成されており、リング部材71はそれぞれの突起71a,71b
によりレリーズボタン61と作動部材72とに4点支持で、
かつ点接触している。このため、レリーズ作動時にはレ
リーズボタン61からの押圧力を作動部材72側へ、またシ
ャッターチャージ作動時には作動部材72側からの押圧力
をレリーズボタン61側へ、それぞれ安定して伝達するこ
とができると共に、レリーズボタン61と作動部材72の回
動を摩擦抵抗を軽減することで円滑にしている。
第13図に示すように、作動部材72はレリーズボタン61
の歯部61aの上面に係合する連結部72aと、規制部材62に
当接するカム作動部72bと、シャッタ機構90を作動させ
るシャッタ作動部72cと、巻き上げノブ51の下側面に形
成された係止溝51cに係合するストッパ部72dとを有して
いる。
レリーズボタン61のストッパ部61bが前カバー20の内
壁に圧接する状態では、作動部材72のカム作動部72bが
規制部材62の凹部62cに係合し、ストッパ部72dは巻き上
げノブ51の係止溝51cに係合し、シャッタ作動部72cはシ
ャッタ機構90を作動させない位置にある。このとき、作
動部材72のストッパ部72dが露光フィルム収納部13の外
壁に形成されたストッパピン74に当接して、巻き上げノ
ブ51の回転の規制が確実に行なわれるようになってお
り、写真フィルムFが二重に巻き上げられることを二重
に防止している。
規制部材62は第14図乃至第18図に示すように、ストッ
パ部62dとカム部62eとを有しており、カム部62eには作
動部材72のカム作動部72bを規制部材62の軸方向へ移動
させるカム面62fと、軸方向外方へ移動させるカム面62g
とを有している。
第19図乃至第25図によりレリーズ作動及びシャッタチ
ャージ作動について説明する。
第19図、第21図及び第23図はレリーズボタン61、作動
部材72、規制部材62、その他の部材をカメラ本体10に取
り付けた状態を撮影レンズ40側より見た図、第20図、第
22図及び第24図は、撮影レンズ40側を図の下側としてレ
リーズボタン61、作動部材72、規制部材62、その他の部
材を上側より見た図である。
第19図及び第20図はレリーズボタン61が前カバー20か
ら突出して、レリーズボタン61が作動可能なシャッタチ
ャージ状態を示している。この状態では作動部材72のカ
ム作動部72bは規制部材62の凹部62cに係合して、また作
動部材72のストッパ部72dは巻き上げノブ51の係止溝51c
に係合して、巻き上げノブ51の回転が規制されている。
このときのシャッタ作動部72cの位置は第25図のAであ
る。
第21図及び第22図に2点鎖線で示したシャッタチャー
ジ状態で、レリーズボタン61を押圧し操作すると、第21
図の実線に示すように、作動部材72が下方へ移動するた
め、作動部材72のストッパ部72dが巻き上げノブ51の係
止溝51cとの係合が解除されると共に、作動部材72のカ
ム作動部72bが凹部62cから下方へ移動し、カム面62eの
下面に外れる。このときの作動部材72のシャッタ作動部
72cの規制は第25図のAからBへの移動となる。このた
め、第22図の2点鎖線と実線で示すように、作動部材72
がコイルスプリング73で軸方向上側に付勢されながら回
動し、このカム作動部72bは規制部材62のカム面62eをス
ライドして内方へ移動し軸部62aに当接して停止する。
このときの作動部材72のシャッタ作動部72cの軌跡は、
第25図のBからCへの移動となる。
このとき、作動部材72のシャッタ作動部72cがシャッ
タ機構90を作動させ、撮影が行なわれるようになってい
る。
この規制部材62は写真フィルムFの巻き上げで回転
し、第23図及び第24図に示すように、写真フィルムFが
1コマ巻き上げると、この回転によって作動部材72のカ
ム作動部72bがコイルスプリング73に抗して上方に付勢
されるため、カム面62fに沿って上方に移動した後に、
ストッパ部62dの下面に付勢され、このときの作動部材7
2のシャッタ作動部72cの軌跡は、第25図のCからDへの
移動となる。ついで、カム面62gに沿ってスライドし、
コイルスプリング73に抗して軸部の外方へ移動させる。
カム作動部72bがストッパ部62dの下面から凹部62cに係
合することにより、コイルスプリング73により作動部材
72、リング部材71及びレリーズボタン61を上方に付勢
し、前カバー20の上部よりレリーズボタン61が突出する
ことにより、フィルムの巻き上げの終了を知らせ、再び
シャッタチャージ状態になる。このときの作動部材72の
シャッタ作動部72cの軌跡は、第25図のDからAへの移
動となる。
所定枚数の撮影が終了すると、レリーズボタン61のス
トッパ部61bが前カバー20の内側に形成された突起20aに
乗り上げるため、レリーズボタン61がレリーズ可能な状
態に復帰しなくなり、撮影が不能になる。この突起20a
はこの実施例では、最終撮影コマのEの記号を付した位
置から撮影開始のS記号を付した位置まで形成される。
これらがレリーズボタン61の初期位置への復帰を阻止
する阻止手段を構成しており、レリーズボタン61とカメ
ラ固定部材との間に設けられている。
このため、作動部材72のストッパ部72dが巻き上げノ
ブ51の係止溝51cに係合しなくなり、以後巻き上げノブ5
1を回転して写真フィルムFをパトローネに収納し、取
出し可能な状態にする。
シャッタ機構90 シャッタ機構90は第4図及び第25図に示すように構成
され、セクター羽根91はカメラ本体10の前面部に形成さ
れた凹部42に配置され、支持軸92を支点として回動可能
に支持されている。このセクター羽根91はカメラ本体10
の支持ピン93に係止されたバネ94で常に窓部95を閉じる
ように付勢されている。このカメラ本体10には他に2本
の支持ピン93が準備されており、ロッドによるバネ等の
強さが異なることによって、セクター羽根91の付勢力の
バラツキによるシャッタ開放時間のバラツキを調整する
ようになっている。
作動部材72のシャッタ作動部72cは、写真フィルムF
の巻き上げが行なわれて、シャッタチャージが完了する
時には、セクター羽根91の爪部91aから離れた上方のA
位置にある。レリーズボタン61を押すと、下方のB位置
へ移動して、作動部材72のカム作動部72bが規制部材62
の凹部62cから外れると、セクター羽根91の爪部91aを押
動してC位置へ移動する。このため、セクター羽根91が
回動して窓部95を開放して露光し、撮影が行なわれる。
そして、写真フィルムFの巻き上げ操作を行なうと、
スプロケット歯車54を介して規制部材62が回動するた
め、作動部材72がC位置からD位置、A位置へ移動して
巻き上げが完了すると共に、シャッタチャージが完了す
る。
このように、作動部材72のシャッタ作動部72cはA位
置からB位置、C位置へのシャッタ作動と、C位置から
D位置、A位置へのチャージ動作との軌跡を変え、チャ
ージ動作のとき、シャッタ作動部72cがセクター羽根91
の爪部91aと接触させないようにすることで、両者の摩
耗を軽減することができ、作動誤差が生じないと共に、
耐久性が向上する。また、チャージ動作時にセクター羽
根91に無理な力が作用することがなく、誤露光のおそれ
もない。
カメラの組立 カメラの主要機能を組込んだカメラ本体10は、その前
面に前面外枠に相当する前カバー20が取付けられ、写真
フィルムFを装填した後、後面に背面側外枠に相当する
後カバー30を取付けることにより、カメラとしての外観
を形成すると共に、写真フィルムFを遮光状態に保つよ
うになっている。
前カバー20に開口した対物枠24は、カメラ本体10の背
面に結合される後カバー30に設けた接眼枠33とによって
簡易な直視式ファインダを構成する。
さらに、このフィルム一体型カメラではカメラの主要
機能がカメラ本体10に組込まれ、このカメラ本体10に前
カバー20を係止して保持するようになっており、後カバ
ー30は主として光密性を得るための機能を有している。
従って、撮影が終了してパトローネ1を取出す場合に
は、後カバー30のみを取り外すようにすれば作業性が向
上する。このために、第26図に示すように、カメラ本体
10と後カバー30との接合部に、カメラ本体10側に突出部
17を一体に形成し、この突出部17と後カバー30との間に
隙間Dを設けて、この隙間Dに工具を挿入してコジる
と、後カバー30のみを容易に取り外すことができる。こ
のため、撮影済の写真フィルムFを取り出す作業が容易
になる。
ストロボ機構100 ストロボ機構100は第27図乃至第29図に示すように構
成され、ストロボユニット101が組立てられたカメラの
側部に取付けることができるようになっている。このス
トロボユニット101の取付部101aはカメラの外周形状に
沿うような形状に形成されている。このストロボユニッ
ト101の取付部101aの上部と下部にはそれぞれ係合爪102
が形成されており、この取付部101aをカメラの側部に接
合すると、前カバー20の上部に形成された係合部103
と、後カバー30の下部に形成された図示しない係合部に
係合爪102が係合し、簡単な操作で確実に取付けること
ができる。
このストロボユニット101とカメラの電気的な接続
は、ストロボユニット101の取付部101aをカメラに接合
するとき、そのストロボ側接片104をカメラのカメラ本
体10に設けられたカメラ側接片105に係合して行なわれ
る。
このカメラ本体10側との電気配線は第25図に示すよう
に、フレキシブル配線基板106が用いられ、このフレキ
シブル配線基板106は、カメラ本体10に形成された支持
ピン107に挿入して位置決めする。そして、フレキシブ
ル配線基板106はガイドピン108やガイド突起109によっ
てシャッタ機構90へ導かれる。このフレキシブル配線基
板106のトリガ接片110は、セクター羽根91が作動して露
光するときにONしてトリガ信号を出力し、ストロボを発
光させるようになっている。
このトリガ信号を出力するのにセクター羽根91を利用
しているから、専用のトリガ接片を設ける必要がなく構
造が簡単である。また、セクター羽根91で直接作動させ
るようにしているから、トリガ信号発生の信頼性が一層
向上する。
カメラの使用 このような構成を有するフィルム一体型カメラは、第
3図及び第4図に示す外観を有していてコンパクトなも
のであり、フィルム一体型カメラにおいては当初から画
面枠11の位置に写真フィルムFの未露光部分がセットさ
れているので、ユーザーは何等事前の操作を要せず、直
ちに撮影可能の状態を得ることができる。
そして、撮影可能の状態にあるフィルム一体型カメラ
はレリーズボタン61を押すことによって撮影がなされ、
レリーズボタン61はその操作位置に保持される。巻き上
げノブ51を反時計方向に巻き上げることにより、写真フ
ィルムFの一画面分の給送と、レリーズボタンが回転し
てシャッターチャージ、フィルムカウンタの作動が行な
われ、レリーズボタン61が初期位置へ復帰して、次のコ
マについて撮影可能の状態になるため、撮影者が写真フ
ィルムを巻き上げを行なわないで撮影操作を行なうこと
が軽減され便利になる。
このようにして撮影・巻上操作に伴ってフィルムカウ
ンタ60のレリーズボタン61が回転して、カウンタ指数は
1ずつ表示の数値が変動し、例えば24枚分の撮影がなさ
れると、所定の画面数が全て撮影終了したことが表示さ
れる。
このように、レリーズボタンの回転で撮影枚数が表示
され、このレリーズボタンでフィルムカウンタを共用す
ることができ構造が簡単になる。
そして、レリーズボタンは最終撮影コマの回転位置
で、写真フィルムを巻き上げても初期位置へ復帰しなく
なり、最終撮影コマ以降ではレリーズボタンの操作が不
能で撮影が行なわれなくなる。
以上はユーザーの行為であるが、これ以降ユーザーも
しくは処理業者が数回の撮しを続けると、写真フィルム
Fは全てパトローネ1の巻取軸部2に巻き取られ取り出
し可能になる。
処理業者は明室においてドライバー等によりこじるよ
うにして結合された後カバー30をカメラ本体10との係合
から外して容易に分離することが可能であって、露光フ
ィルム収納部13から遮光状態の写真フィルムFを取り出
して処理することができる。
[発明の効果] 前記のように、この発明のフィルム一体型カメラは、
巻き上げノブの巻き上げ方向の回転とは逆方向の回転を
禁止する逆巻き防止部材を、カメラ本体に取り付けられ
て画面枠、露光フィルム収納部、未露光フィルム収納部
を覆う後カバーに一体に形成したので、後カバーを外し
た状態とすることで逆転防止部材による逆転防止作用が
解除されるため、逆転防止部材による逆転防止作用を解
除するための治具等が不用となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルム一体型カメラの斜視図、第2図は前カ
バー及び後カバーの斜視図、第3図は後カバーを取外し
た状態を示す正面図、第4図はカメラの主要部の分解斜
視図、第5図乃至第7図は巻き上げ機構を示す図、第8
図はフィルムカウンタを示す平面図、第9図はレリーズ
機構を示す断面図、第10図乃至第12図はリング部材を示
し、第10図は斜視図、第11図は平面図、第12図は第11図
のXII−XII断面図、第13図は作動部材の平面図、第14図
乃至第18図は規制部材を示し、第14図は平面図、第15図
は第14図のA矢視図、第16図は第14図のB矢視図、第17
図は第14図のC矢視図、第18図は第14図のD矢視図、第
19図乃至第24図はレリーズ機構及びシャッタチャージ機
構の作動を示す図、第25図はシャッタ機構を示す図、第
26図はフィルム一体型カメラの側面図、第27図乃至第29
図はフィルム一体型カメラにストロボユニットを取付け
た状態を示し、第27図はフィルム一体型カメラにストロ
ボユニットを取付けた状態の斜視図、第28図はフィルム
一体型カメラにストロボユニットを取付ける構造を示す
斜視図、第29図はフィルム一体型カメラとストロボユニ
ットとの電気的接続を示す図である。 図中符号10はカメラ本体、11は画面枠、12は未露光フィ
ルム収納部、13は露光フィルム収納部、20は前カバー、
30は後カバー、32は逆巻き防止部材、50はフィルム巻き
上げ機構、51は巻き上げノブ、54はスプロケット歯車、
60はフィルムカウンタ、61はレリーズボタン、62は規制
部材、63は指針、64は撮影枚数表示、70はレリーズ機
構、80はシャッタチャージ機構、90はシャッタ機構であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ製造時に、カメラ本体の画面枠を挟
    んで一方の側に設けられた露光フィルム収納部にパトロ
    ーネが、他方側に設けられた未露光フィルム収納部に前
    記パトローネから引き出して巻き取られた未露光フィル
    ムがそれぞれ装填され、一コマ撮影毎に、前記パトロー
    ネの巻き取り軸に結合された巻き上げノブを巻き上げ方
    向に回転させることにより、撮影済フィルムを一コマづ
    つ前記パトローネ内に収納するようにしたフィルム一体
    型カメラにおいて、前記巻き上げノブと係合してこの巻
    き上げノブの前記巻き上げ方向の回転とは逆方向の回転
    を禁止する逆巻き防止部材を、前記カメラ本体に取り付
    けられて前記画面枠、露光フィルム収納部、未露光フィ
    ルム収納部を覆う後カバーに一体に形成したことを特徴
    とするフィルム一体型カメラ。
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