JP3146415B2 - フィルム一体型カメラ - Google Patents

フィルム一体型カメラ

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JP3146415B2
JP3146415B2 JP02764998A JP2764998A JP3146415B2 JP 3146415 B2 JP3146415 B2 JP 3146415B2 JP 02764998 A JP02764998 A JP 02764998A JP 2764998 A JP2764998 A JP 2764998A JP 3146415 B2 JP3146415 B2 JP 3146415B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルム一体型
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、フィルムがカメラに予め内蔵され
ていて撮影が終了したらカメラごと現像に出すフィルム
一体型カメラが出回っている。
【0003】このフィルム一体型カメラには、カメラ本
体の画面枠を挟んで一方の側に露光フィルム収納部が、
他方の側に未露光フィルム収納部が設けられ、露光フィ
ルム収納部に露光済みフィルムを巻き取るカートリッジ
が、未露光フィルム収納部にカートリッジから引き出さ
れた未露光フィルムがそれぞれ製造時に装填され、カメ
ラ本体の前面側に外面の形状が曲面を有する形状となっ
ているカメラ本体前面を覆う前カバーを、背面側にカメ
ラ本体背面を覆う後カバーをそれぞれ取り付けたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルム一
体型カメラでは、カメラ本体前面を覆う前カバーに、カ
メラ本体や後カバーと係合するための作業孔等が形成さ
れることがあり、この作業孔が外部から見えると体裁が
悪い。
【0005】また、フィルム一体型カメラに例えば装飾
シールを貼ることが考えられ、装飾デザインやイラス
ト、さらにはカメラの使用のための説明文等を記載すれ
ば、フィルム一体型カメラがさらに一層使用し易くな
る。
【0006】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、前カバーを曲面で構成することができるとともに、
装飾シールを確実に貼り付けることができるフィルム一
体型カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1記載の発明は、『カメラ本体の画
面枠を挟んで一方の側に露光フィルム収納部が、他方の
側に未露光フィルム収納部が設けられ、前記露光フィル
ム収納部に露光済みフィルムを巻き取るカートリッジ
が、前記未露光フィルム収納部に前記カートリッジから
引き出された未露光フィルムがそれぞれ製造時に装填さ
れ、前記カメラ本体の前面側に外面の形状が曲面を有す
る形状となっているカメラ本体前面を覆う前カバーを、
背面側に前記カメラ本体背面を覆う後カバーをそれぞれ
取り付けたフィルム一体型カメラにおいて、前記前カバ
ーの前面の少なくとも装飾シールが貼られる部分の曲面
の形状を、一方向について直線となるような面形状と
し、前記前カバーに形成された孔を覆うように装飾シー
ルを貼り付けたこと特徴とするフィルム一体型カメ
ラ。』である。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、前カバ
ーの装飾シールが貼られる部分の曲面の形状を円筒面形
状とし、この円筒面形状とした曲面に装飾シールを貼り
付けることで、前カバーを曲面で構成することができる
とともに、装飾シールを確実に貼り付けることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明をフィルム一体型
カメラに適用した実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。図1はフィルム一体型カメラの斜視図、図2は
前カバー及び後カバーの斜視図、図3は後カバーを取外
した状態を示す正面図、図4はカメラの主要部の分解斜
視図である。
【0011】このフィルム一体型カメラは写真フィルム
が装填された状態で市販に供される簡易なカメラで、こ
のカメラは写真フィルムがカメラの組立工程で装填さ
れ、ユーザーの写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作
が不要になり、ユーザーは直ちに撮影することができ
る。
【0012】カメラボディ図1乃至図4に示すように、
カメラボディはカメラ本体10、前カバー20及び後カ
バー30で構成され、これらはそれぞれ樹脂により形成
されている。カメラ本体10には撮影レンズ40、フィ
ルム巻き上げ機構50、フィルムカウンタ60、レリー
ズ機構70、シャッタチャージ機構80、シャッタ機構
90等が備えられ、前カバー20は前面側外枠を構成
し、後カバー30は後面側外枠を構成しており、これら
はカメラ本体10を覆うように組立てられている。
【0013】図3及び図4に示すように、カメラ本体1
0には画面枠11を挟んで、両側の同一平面内に未露光
フィルム収納部12と露光フィルム収納部13とが設け
られ、写真フィルムFが装填されるようになっている。
【0014】図1及図2に示すように、前カバー20に
は作業孔21を覆うように装飾シール22が貼られてお
り、また後カバー30の内側には写真フィルムFをカメ
ラ本体10の画面枠11に対して平面性を保持する圧着
板31が一体に形成されている。
【0015】カメラ本体10の前面側には、外面の形状
が曲面を有する形状となっているカメラ本体前面を覆う
前カバー20が取り付けられ、背面側にはカメラ本体背
面を覆う後カバー30をそれぞれ取り付けられ、前カバ
ー20の装飾シール22が貼られる部分の曲面の形状を
円筒面形状とし、この円筒面形状とした曲面に装飾シー
ル22を貼り付けている。
【0016】前カバー20の装飾シール22が貼られる
部分の曲面の形状を円筒面形状とし、この円筒面形状と
した曲面に装飾シール22を確実に貼り付けることがで
きる。このように前カバー20に装飾シール22を貼る
ことで作業孔等を覆い、外観性が向上すると共に、装飾
デザインやイラスト、さらにはカメラの使用のための説
明文等を記載することができに一層使用し易くなる。
【0017】カメラの固定部材とは、カメラ本体10、
前カバー20、後カバー30及び前記部材に対して不動
の状態に取り付けられているか、凸状となって形成され
ている部材を示すものである。
【0018】写真フィルムF 図4に示すように、写真フィルムFはパトローネ1(カ
ートリッジとも言う。)に収納されており、この両端部
にはパーフォレーションPが形成されている。写真フィ
ルムFのカメラへの装填は、暗室においてカメラを組立
てるときに行なわれ、パトローネ1に収納された状態で
露光フィルム収納部13にセットし、工具を用いて写真
フィルムFを巻取って未露光フィルム収納部12にブル
巻状態で装着し、後カバー30をカメラ本体10に係合
された前カバー20に係合して、光密状態を保つように
なっている。
【0019】撮影レンズ40 図4に示すように、撮影レンズ40はレンズ受け41に
取付けられ、このレンズ受け41はカメラ本体10の前
面の凹部42に係合して保持される。この撮影レンズ4
0の被写体側には前カバー20に形成したレンズ窓43
が位置しており、このレンズ窓43の内壁には乱反射を
防止する段部が形成されている。撮影レンズ40は前カ
バー20をカメラ本体10に取り付けることにより、レ
ンズ受け41に固定される。
【0020】フィルム巻き上げ機構50 図3及び図4に示すように、フィルム巻き上げ機構50
にはカメラの外部に突設される巻き上げノブ51が備え
られ、この巻き上げノブ51は同軸一体の取付筒部51
aと、巻き上げ用フォーク51bとを有している。この
巻き上げノブ51の取付筒部51aはカメラ本体10の
露光フィルム収納部13の上壁に形成された支持筒部5
2に回動可能に保持され、この巻き上げノブ51の浮上
りは前カバー20の内壁に形成されたリブ53で防止さ
れ、円滑に回転できるようになっている。巻上用フォー
ク51bは支持筒部52から露光フィルム収納部13の
内方へ突出しており、カメラの完成に先立って装填され
る写真フィルムFのパトローネ1の巻取軸部2が係合さ
れる。
【0021】巻き上げノブ51の一部は後カバー30に
形成された凹部34から後方へ突出しており、指先で容
易に回動できるようになっている。
【0022】この後カバー30には図5乃至図7に示す
ように、逆巻き防止部材32が一体に形成されており、
この逆巻き防止部材32は後カバー30をカメラ本体1
0及び前カバー20に係合するときに、巻き上げノブ5
1の指かけ部に設けた歯部に係合するようになってい
る。フィルム一体型カメラの場合には生産過程におい
て、写真フィルムFを露光フィルム収納部13に装填し
た後、写真フィルムFをパトローネ1から引き出し、こ
のときパトローネ1の巻取軸部2を介して巻き上げノブ
51がつられて逆方向へ回転するが、この巻き上げノブ
51の一般撮影時の逆巻きを防止する逆巻き防止部材3
2は後カバー30に形成され、しかも写真フィルムFの
装填が完了した後に、後カバー30をして逆巻きを防止
する構造であるため、生産工程において巻き上げノブ5
1の逆巻き防止機構を解除して、写真フィルムFを装填
するような工程が不要となる。
【0023】また、逆巻き防止部材32は後カバー30
に一体に形成されており、部品点数が削減されると共
に、本体側に固定する手段を設けない構成により、後カ
バー30を取付ける作業と同時に逆巻き防止部材32を
巻き上げノブ51に係止することができ、作業が極めて
簡単になる。
【0024】また、巻き上げノブ51の巻き上げ方向の
回転とは逆方向の回転を禁止する逆巻き防止部材32
を、カメラ本体10に取り付けられて画面枠11、露光
フィルム収納部13、未露光フィルム収納部12を覆う
後カバー30に一体に形成したので、後カバー30を外
した状態とすることで逆転防止部材32による逆転防止
作用が解除されるため、逆転防止部材32による逆転防
止作用を解除するための治具等が不用となる。
【0025】図3及び図4に示すように、カメラの画面
枠11の中央上部にはスプロケット歯車54がレール面
14に歯先が露出するように設けられ、このスプロケッ
ト歯車54は写真フィルムFのパーフォレーションPに
係合され、写真フィルムFの1コマの巻き上げで回転す
る。
【0026】図2に示すように、後ガバー30の圧着板
31にはスプロケット歯車54と対向する位置に凹部3
1aが形成され、この凹部31aがスプロケット歯車5
4の逃げ部となっており、写真フィルムFのパーフォレ
ーションPと確実に係合して巻き上げることができる。
【0027】フィルムカウンタ60 フィルムカウンタ60は図4及び図8に示すように、シ
ャッタ機構90を作動させるレリーズボタン61を回転
可能に設け、このレリーズボタン61を写真フィルムF
の1コマの巻き上げで所定角度回転させ、このレリーズ
ボタン61の回転角度から撮影枚数を表示するようにな
っている。
【0028】スプロケット歯車54の軸部54aに、規
制部材62の軸部62aをカメラ本体10に形成された
支持筒部15に挿通して係合させ、規制部材62がスプ
ロケット歯車54と一体に回転するようになっている。
規制部材62に一体に形成されたカウンタカム部62b
はレリーズボタン61の歯部61aに係合して、規制部
材62の1回転で1歯送るようになっており、これがレ
リーズボタン61を写真フィルムFの1コマの巻き上げ
で所定角度回転させるようになっている。このレリーズ
ボタン61は、図9に示すように支持軸部16により回
転可能に軸支され、前カバー20に形成された孔部23
から上方へ突出している。
【0029】このレリーズボタン61には指針63が形
成され、前カバー20にはこのレリーズボタン61の近
傍に、規制部材62の1回転により回転するレリーズボ
タン61の所定回転角度と等しい角度毎に、S、1、2
・・・24、Eの文字を配置した撮影枚数表示64が付
されている。スプロケット歯車54が写真フィルムFの
1コマの巻き上げに伴い回転する毎に、規制部材62が
回転してカウンタカム部62bでレリーズボタン61を
1歯分回転させ、その指針63の位置を1歯ずらして指
示する撮影枚数表示64の数字を順次増加して、例えば
10、11、12…と撮影枚数の指示を行なうようにな
っている。
【0030】このレリーズボタン61の指針63は凹部
で形成しても、突部で形成してもよく、この場合には撮
影者が指先で指針63の位置を確認することができ、こ
れによりおおよその撮影枚数を知ることができる。ま
た、レリーズボタン61に撮影枚数を示す表示を設け、
前カバー20に指針63を設けることもできる。
【0031】さらに、前カバー20にカウンタ窓を設
け、レリーズボタン61に撮影枚数の表示部を設け、レ
リーズボタン61の回転でカウンタ窓から撮影枚数を表
示するようにしてもよい。
【0032】レリーズ機構70及び シャッタチャージ機構80 レリーズ機構70及びシャッタチャージ機構80は図
4、図9乃至図24に示すように、レリーズボタン6
1、リング部材71、作動部材72、コイルスプリング
73等から構成されている。
【0033】ここで、図4及び図13に示した作動部材
72の形状と、その他の図面の作動部材72の形状が異
なるが、これについては図4及び図13に示す形状のも
のが実施対応で、それ以外の図面の作動部材72の形状
は異なっているが動作と各部分の機能についての差は無
いものである。
【0034】図9に示すように、これらの部材はカメラ
本体10に形成された支持軸部16に挿着され、これら
はいずれも回動可能で、かつ軸方向へ移動可能になって
いる。
【0035】図4に示すように、コイルスプリング73
は作動部材72とカメラ本体10との間に挿着され、作
動部材72、リング部材71及びレリーズボタン61を
上方へ付勢しており、レリーズボタン61のストッパ部
61bを前カバー20の内壁に圧接するようにしてい
る。
【0036】このコイルスプリング73の一端部73a
はカメラ本体10の露光フィルム収納部13の外側壁に
当接し、他端部73bは作動部材72の図示しない係止
ピンに当接しており、作動部材72のカム作動部72b
を規制部材62に当接するように付勢している。
【0037】リング部材71はレリーズボタン61と作
動部材72の間に介在され、図9乃至図12に示すよう
に、このリング部材71の一端部には対称位置に一対の
突起71aが形成され、他端部にはこの突起71aの位
置の中間に突起71bが形成されており、リング部材7
1はそれぞれの突起71a,71bによりレリーズボタ
ン61と作動部材72とに4点支持で、かつ点接触して
いる。このため、レリーズ作動時にはレリーズボタン6
1からの押圧力を作動部材72側へ、またシャッターチ
ャージ作動時には作動部材72側からの押圧力をレリー
ズボタン61側へ、それぞれ安定して伝達することがで
きると共に、レリーズボタン61と作動部材72の回動
を摩擦抵抗を軽減することで円滑にしている。
【0038】図13に示すように、作動部材72はレリ
ーズボタン61の歯部61aの上面に係合する連結部7
2aと、規制部材62に当接するカム作動部72bと、
シャッタ機構90を作動させるシャッタ作動部72c
と、巻き上げノブ51の下側面に形成された係止溝51
cに係合するストッパ部72dとを有している。
【0039】レリーズボタン61のストッパ部61bが
前カバー20の内壁に圧接する状態では、作動部材72
のカム作動部72bが規制部材62の凹部62cに係合
し、ストッパ部72dは巻き上げノブ51の係止溝51
cに係合し、シャッタ作動部72cはシャッタ機構90
を作動させない位置にある。このとき、作動部材72の
ストッパ部72dが露光フィルム収納部13の外壁に形
成されたストッパピン74に当接して、巻き上げノブ5
1の回転の規制が確実に行なわれるようになっており、
写真フィルムFが二重に巻き上げられることを二重に防
止している。
【0040】規制部材62は図14乃至図18に示すよ
うに、ストッパ部62dとカム部62eとを有してお
り、カム部62eには作動部材72のカム作動部72b
を規制部材62の軸方向へ移動させるカム面62fと、
軸方向外方へ移動させるカム面62gとを有している。
【0041】図19乃至図25によりレリーズ作動及び
シャッタチャージ作動について説明する。
【0042】図19、図21及び図23はレリーズボタ
ン61、作動部材72、規制部材62、その他の部材を
カメラ本体10に取り付けた状態を撮影レンズ40側よ
り見た図、図20、図22及び図24は、撮影レンズ4
0側を図の下側としてレリーズボタン61、作動部材7
2、規制部材62、その他の部材を上側より見た図であ
る。
【0043】図19及び図20はレリーズボタン61が
前カバー20から突出して、レリーズボタン61が作動
可能なシャッタチャージ状態を示している。この状態で
は作動部材72のカム作動部72bは規制部材62の凹
部62cに係合して、また作動部材72のストッパ部7
2dは巻き上げノブ51の係止溝51cに係合して、巻
き上げノブ51の回転が規制されている。このときのシ
ャッタ作動部72cの位置は図25のAである。
【0044】図21及び図22に2点鎖線で示したシャ
ッタチャージ状態で、レリーズボタン61を押圧し操作
すると、図21の実線に示すように、作動部材72が下
方へ移動するため、作動部材72のストッパ部72dが
巻き上げノブ51の係止溝51cとの係合が解除される
と共に、作動部材72のカム作動部72bが凹部62c
から下方へ移動し、カム面62eの下面に外れる。この
ときの作動部材72のシャッタ作動部72cの規制は図
25のAからBへの移動となる。このため、図22の2
点鎖線と実線で示すように、作動部材72がコイルスプ
リング73で軸方向上側に付勢されながら回動し、この
カム作動部72bは規制部材62のカム面62eをスラ
イドして内方へ移動し軸部62aに当接して停止する。
このときの作動部材72のシャッタ作動部72cの軌跡
は、図25のBからCへの移動となる。
【0045】このとき、作動部材72のシャッタ作動部
72cがシャッタ機構90を作動させ、撮影が行なわれ
るようになっている。
【0046】この規制部材62は写真フィルムFの巻き
上げで回転し、図23及び図24に示すように、写真フ
ィルムFが1コマ巻き上げると、この回転によって作動
部材72のカム作動部72bがコイルスプリング73に
抗して上方に付勢されるため、カム面62fに沿って上
方に移動した後に、ストッパ部62dの下面に付勢さ
れ、このときの作動部材72のシャッタ作動部72cの
軌跡は、図25のCからDへの移動となる。
【0047】ついで、カム面62gに沿ってスライド
し、コイルスプリング73に抗して軸部の外方へ移動さ
せる。カム作動部72bがストッパ部62dの下面から
凹部62cに係合することにより、コイルスプリング7
3により作動部材72、リング部材71及びレリーズボ
タン61を上方に付勢し、前カバー20の上部よりレリ
ーズボタン61が突出することにより、フィルムの巻き
上げの終了を知らせ、再びシャッタチャージ状態にな
る。このときの作動部材72のシャッタ作動部72cの
軌跡は、図25のDからAへの移動となる。
【0048】所定枚数の撮影が終了すると、レリーズボ
タン61のストッパ部61bが前カバー20の内側に形
成された突起20aに乗り上げるため、レリーズボタン
61がレリーズ可能な状態に復帰しなくなり、撮影が不
能になる。この突起20aはこの実施例では、最終撮影
コマのEの記号を付した位置から撮影開始のS記号を付
した位置まで形成される。
【0049】これらがレリーズボタン61の初期位置へ
の復帰を阻止する阻止手段を構成しており、レリーズボ
タン61とカメラ固定部材との間に設けられている。
【0050】このため、作動部材72のストッパ部72
dが巻き上げノブ51の係止溝51cに係合しなくな
り、以後巻き上げノブ51を回転して写真フィルムFを
パトローネに収納し、取出し可能な状態にする。
【0051】シャッタ機構90 シャッタ機構90は図4及び図25に示すように構成さ
れ、セクター羽根91はカメラ本体10の前面部に形成
された凹部42に配置され、支持軸92を支点として回
動可能に支持されている。このセクター羽根91はカメ
ラ本体10の支持ピン93に係止されたバネ94で常に
窓部95を閉じるように付勢されている。このカメラ本
体10には他に2本の支持ピン93が準備されており、
ロッドによるバネ等の強さが異なることによって、セク
ター羽根91の付勢力のバラツキによるシャッタ開放時
間のバラツキを調整するようになっている。
【0052】作動部材72のシャッタ作動部72cは、
写真フィルムFの巻き上げが行なわれて、シャッタチャ
ージが完了する時には、セクター羽根91の爪部91a
から離れた上方のA位置にある。レリーズボタン61を
押すと、下方のB位置へ移動して、作動部材72のカム
作動部72bが規制部材62の凹部62cから外れる
と、セクター羽根91の爪部91aを押動してC位置へ
移動する。このため、セクター羽根91が回動して窓部
95を開放して露光し、撮影が行なわれる。
【0053】そして、写真フィルムFの巻き上げ操作を
行なうと、スプロケット歯車54を介して規制部材62
が回動するため、作動部材72がC位置からD位置、A
位置へ移動して巻き上げが完了すると共に、シャッタチ
ャージが完了する。
【0054】このように、作動部材72のシャッタ作動
部72cはA位置からB位置、C位置へのシャッタ作動
と、C位置からD位置、A位置へのチャージ動作との軌
跡を変え、チャージ動作のとき、シャッタ作動部72c
がセクター羽根91の爪部91aと接触させないように
することで、両者の摩耗を軽減することができ、作動誤
差が生じないと共に、耐久性が向上する。また、チャー
ジ動作時にセクター羽根91に無理な力が作用すること
がなく、誤露光のおそれもない。
【0055】カメラの組立 カメラの主要機能を組込んだカメラ本体10は、その前
面に前面外枠に相当する前カバー20が取付けられ、写
真フィルムFを装填した後、後面に背面側外枠に相当す
る後カバー30を取付けることにより、カメラとしての
外観を形成すると共に、写真フィルムFを遮光状態に保
つようになっている。
【0056】前カバー20に開口した対物枠24は、カ
メラ本体10の背面に結合される後カバー30に設けた
接眼枠33とによって簡易な直視式ファインダを構成す
る。
【0057】さらに、このフィルム一体型カメラではカ
メラの主要機能がカメラ本体10に組込まれ、このカメ
ラ本体10に前カバー20を係止して保持するようにな
っており、後カバー30は主として光密性を得るための
機能を有している。従って、撮影が終了してパトローネ
1を取出す場合には、後カバー30のみを取り外すよう
にすれば作業性が向上する。このために、図26に示す
ように、カメラ本体10と後カバー30との接合部に、
カメラ本体10側に突出部17を一体に形成し、この突
出部17と後カバー30との間に隙間Dを設けて、この
隙間Dに工具を挿入してコジると、後カバー30のみを
容易に取り外すことができる。このため、撮影済の写真
フィルムFを取り出す作業が容易になる。
【0058】ストロボ機構100 ストロボ機構100は図27乃至図29に示すように構
成され、ストロボユニット101が組立られたカメラの
側部に取付けることができるようになっている。このス
トロボユニット101の取付部101aはカメラの外周
形状に沿うような形状に形成されている。このストロボ
ユニット101の取付部101aの上部と下部にはそれ
ぞれ係合爪102が形成されており、この取付部101
aをカメラの側部に接合すると、前カバー20の上部に
形成された係合部103と、後カバー30の下部に形成
された図示しない係合部に係合爪102が係合し、簡単
な操作で確実に取付けることができる。
【0059】このストロボユニット101とカメラの電
気的な接続は、ストロボユニット101の取付部101
aをカメラに接合するとき、そのストロボ側接片104
をカメラのカメラ本体10に設けられたカメラ側接片1
05に係合して行なわれる。
【0060】このカメラ本体10側との電気配線は図2
5に示すように、フレキシブル配線基板106が用いら
れ、このフレキシブル配線基板106は、カメラ本体1
0に形成された支持ピン107に挿通して位置決めす
る。そして、フレキシブル配線基板106はガイドピン
108やガイド突起109によってシャッタ機構90へ
導かれる。このフレキシブル配線基板106のトリガ接
片110は、セクター羽根91が作動して露光するとき
にONしてトリガ信号を出力し、ストロボを発光させる
ようになっている。
【0061】このトリガ信号を出力するのにセクター羽
根91を利用しているから、専用のトリガ接片を設ける
必要がなく構造が簡単である。また、セクター羽根91
で直接作動させるようにしているから、トリガ信号発生
の信頼性が一層向上する。
【0062】カメラの使用 このような構成を有するフィルム一体型カメラは、図3
及び図4に示す外観を有していてコンパクトなものであ
り、フィルム一体型カメラにおいては当初から画面枠1
1の位置に写真フィルムFの未露光部分がセットされて
いるので、ユーザーは何等事前の操作を要せず、直ちに
撮影可能の状態を得ることができる。
【0063】そして、撮影可能の状態にあるフィルム一
体型カメラはレリーズボタン61を押すことによって撮
影がなされ、レリーズボタン61はその操作位置に保持
される。巻き上げノブ51を反時計方向に巻き上げるこ
とにより、写真フィルムFの一画面分の給送と、レリー
ズボタンが回転してシャッターチャージ、フィルムカウ
ンタの作動が行なわれ、レリーズボタン61が初期位置
へ復帰して、次のコマについて撮影可能の状態になるた
め、撮影者が写真フィルムを巻き上げを行なわないで撮
影操作を行なうことが軽減され便利になる。
【0064】このようにして撮影・巻上操作に伴ってフ
ィルムカウンタ60のレリーズボタン61が回転して、
カウンタ指数は1ずつ表示の数値が変動し、例えば24
枚分の撮影がなされると、所定の画面数が全て撮影終了
したことが表示される。
【0065】このように、レリーズボタンの回転で撮影
枚数が表示され、このレリーズボタンでフィルムカウン
タを共用することができ構造が簡単になる。
【0066】そして、レリーズボタンは最終撮影コマの
回転位置で、写真フィルムを巻き上げても初期位置へ復
帰しなくなり、最終撮影コマ以降ではレリーズボタンの
操作が不能で撮影が行なわれなくなる。
【0067】以上はユーザーの行為であるが、これ以降
ユーザーもしくは処理業者が数回の撮しを続けると、写
真フィルムFは全てパトローネ1の巻取軸部2に巻き取
られ取り出し可能になる。
【0068】処理業者は明室においてドライバー等によ
りこじるようにして結合された後カバー30をカメラ本
体10との係合から外して容易に分離することが可能で
あって、露光フィルム収納部13から遮光状態の写真フ
ィルムFを取り出して処理することができる。
【0069】
【発明の効果】前記のように、請求項1記載の発明で
は、前カバーの装飾シールが貼られる部分の曲面の形状
を円筒面形状とし、この円筒面形状とした曲面に装飾シ
ールを貼り付けたから、円筒面形状とした曲面に装飾シ
ールを貼り付けるから、前カバーを曲面で構成すること
ができるとともに、装飾シールを確実に貼り付けること
ができる。このように、前カバーに装飾シールを貼るこ
とで作業孔等を覆い、外観性が向上すると共に、装飾デ
ザインやイラスト、さらにはカメラの使用のための説明
文等を記載することができに一層使用し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム一体型カメラの斜視図である。
【図2】前カバー及び後カバーの斜視図である。
【図3】後カバーを取外した状態を示す正面図である。
【図4】カメラの主要部の分解斜視図である。
【図5】巻き上げ機構を示す図である。
【図6】巻き上げ機構を示す図である。
【図7】巻き上げ機構を示す図である。
【図8】フィルムカウンタを示す平面図である。
【図9】レリーズ機構を示す断面図である。
【図10】リング部材の斜視図である。
【図11】リング部材の平面図である。
【図12】図11のXIIーXII断面図である。
【図13】作動部材の平面図である。
【図14】規制部材の平面図である。
【図15】図14のA矢視図である。
【図16】図14のB矢視図である。
【図17】図14のC矢視図である。
【図18】図14のD矢視図である。
【図19】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図20】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図21】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図22】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図23】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図24】レリーズ機構及びシャッタチャージ機構の作
動を示す図である。
【図25】シャッタ機構を示す図である。
【図26】フィルム一体型カメラの側面図である。
【図27】フィルム一体型カメラにストロボユニットを
取付けた状態の斜視図である。
【図28】フィルム一体型カメラにストロボユニットを
取付ける構造を示す斜視図である。
【図29】フィルム一体型カメラとストロボユニットと
の電気的接続を示す図である。
【符号の説明】 10 カメラ本体 11 画面枠 12 未露光フィルム収納部 13 露光フィルム収納部 20 前カバー 30 後カバー 32 逆巻き防止部材 50 フィルム巻き上げ機構 51 巻き上げノブ 54 スプロケット歯車 60 フィルムカウンタ 61 レリーズボタン 62 規制部材 63 指針 64 撮影枚数表示 70 レリーズ機構 80 シャッタチャージ機構 90 シャッタ機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の画面枠を挟んで一方の側に
    露光フィルム収納部が、他方の側に未露光フィルム収納
    部が設けられ、前記露光フィルム収納部に露光済みフィ
    ルムを巻き取るカートリッジが、前記未露光フィルム収
    納部に前記カートリッジから引き出された未露光フィル
    ムがそれぞれ製造時に装填され、前記カメラ本体の前面
    側に外面の形状が曲面を有する形状となっているカメラ
    本体前面を覆う前カバーを、背面側に前記カメラ本体背
    面を覆う後カバーをそれぞれ取り付けたフィルム一体型
    カメラにおいて、前記前カバーの前面の少なくとも装飾
    シールが貼られる部分の曲面の形状を、一方向について
    直線となるような面形状とし、前記前カバーに形成さ
    れた孔を覆うように装飾シールを貼り付けたこと特徴と
    するフィルム一体型カメラ。
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