JP3272878B2 - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JP3272878B2
JP3272878B2 JP20360694A JP20360694A JP3272878B2 JP 3272878 B2 JP3272878 B2 JP 3272878B2 JP 20360694 A JP20360694 A JP 20360694A JP 20360694 A JP20360694 A JP 20360694A JP 3272878 B2 JP3272878 B2 JP 3272878B2
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film
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卓 飛岡
純一 高城
恒 田坂
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフィルムユ
ニットに関するものであり、さらに詳細には、パーツを
容易に再利用することができ、組み立て性の向上したレ
ンズ付きフィルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラを携帯し忘れた場合でも、簡単に
入手して、写真撮影をすることができるように、安価な
レンズ付きフィルムユニットが提供されている。このレ
ンズ付きフィルムユニットは、撮影レンズ、シャッタを
含む簡単な撮影機構の他、ストロボ装置およびフィルム
巻上げ機構などを備えたユニット本体に、国際標準規格
(ISO 1007−2079年版)で規定されたパト
ローネ付きフィルムを内蔵させたものであり、小型で、
携帯性にも優れている。これを購入したユーザーは、室
内や暗い所でも手軽に写真撮影を楽しむことができ、し
かも、撮影終了後には、撮影済みの写真フィルムを自ら
取り出すことなく、そのままユニット本体ごと、現像取
扱店に渡して、現像を依頼すればよく、フィルム巻き戻
しやパトローネの取り出しなどの面倒な操作を行う必要
はないという利点を有している。このようなレンズ付き
フィルムユニットは、パトローネと、パトローネから引
き出されたフィルムをロール形態で収納しており、撮影
を行うごとに、パトローネのスプールに直結された巻上
げノブを回動することによって、パトローネ内に撮影済
みのフィルムを巻き取っていくように構成されている。
そして、フィルムのパーフォレーションに係合して、1
コマ巻上げることにより、1回転する従動スプロケット
と、この従動スプロケットと同軸で回動するカムによ
り、シャッターチャージとフィルム巻止めとを行ってお
り、撮影ごとに、巻上げノブを回動操作しないと、次の
撮影を行うことができないように構成されている。その
ため、撮影の後に、フィルムの巻き上げを忘れた時など
は、シャッタチャンスを逃してしまうことがあった。
【0003】かかる問題を解決するとともに、撮影操作
をより簡便なものとするため、一般のコンパクトカメラ
のように、モータを使用して、シャッタレリーズ後に、
自動的にフィルム巻き上げを行うようにすることが考え
られる。レンズ付きフィルムユニットにおいては、フィ
ルムは、あらかじめ、パトローネから引き出された状態
で収納されており、また、すべてのフィルムの撮影が完
了した後に、フィルムを巻き戻す必要もなく、フィルム
巻き上げ用モータは、フィルムを1コマづつの巻き上げ
ることができれば十分であり、しかも、コンパクトカメ
ラほどには、繰り返しの使用が要求されるものではない
から、安価なモータを使用して、フィルムの自動巻き上
げをおこなわせることができる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】フィルムの自動給送機
構を備えた一般のカメラにおいては、シャッタレリーズ
が完了したか否かを電気的に検出して、シャッタレリー
ズが完了した後に、フィルムの巻き上げを開始するよう
に構成されているが、レンズ付きフィルムユニットにお
いては、シャッタレリーズ機構が機械式であって、シャ
ッタレリーズが完了したか否かを電気的に検出する機構
を備えていないため、シャッタレリーズが完了していな
いにもかかわらず、フィルムの巻き上げがおこなわれ、
所望のように撮影できないという問題がおこり得る。
【0005】
【発明の目的】本発明は、フィルム巻き上げ用のモータ
を備えたレンズ付きフィルムユニットであって、シャッ
タレリーズが完了するまでの間、モータによるフィルム
の巻き上げがなされることを確実に防止することのでき
るレンズ付きフィルムユニットを提供することを目的と
するものである。
【0006】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、シャッタ羽根を
開閉するシャッタ駆動レバーをチャージ状態から除去す
るシャッタレリーズ時と、フイルムの1コマ巻上げに連
動して、前記シャッタ駆動レバーをチャージ状態にする
シャッタチャージ時にのみ回動される係止レバーとシャ
ッタボタンを備えたシャッタ機構、撮影レンズを含む撮
影機構が組み込まれたユニット本体に、フイルムとパト
ローネとが収納されたレンズ付きフイルムユニットであ
って、前記パトローネのスプールを回転させて、フイル
ムをパトローネ内に巻き上げる巻上げギヤと、前記シャ
ッタボタンの押下げにより、オン・オフされるスイッチ
と、該スイッチがオンされることにより、駆動され、オ
フされることにより停止されるモータと、前記モータの
駆動力を減速して伝達する減速伝達機構とを備えたレン
ズ付きフィルムユニットにおいて、前記シャッタボタン
が押下げられ、シャッタレリーズが完了した後、さら
に、前記シャッタボタンが押下げられて初めて、前記ス
イッチがオンされるように構成されたレンズ付きフィル
ムユニットによって達成される。本発明の好ましい実施
態様においては、前記スイッチが、第1接片と、該第1
接片の近傍に絶縁されて配置され、前記シャッタボタン
が押下げられて、シャッタレリーズが完了した後、前記
シャッタボタンがさらに押下げられて初めて、前記第1
接片と接触可能な第2接片とを備え、前記第1接片と第
2接片とが当接されたときに、オンされて、前記モータ
を駆動するように構成されている。
【0007】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記スイッチが、前記係止レバーにより回
動されるスイッチングレバーと、前記第1接片の近傍に
絶縁して配置された第3接片を備え、前記第1接片が、
前記スイッチングレバーの回動により変形可能であり、
前記スイッチングレバーの回動により前記第1接片と前
記第3接片とが当接されたときに、オフされて、前記モ
ータの回転にブレーキをかけるように構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第1
接片と前記第2接片が、前記シャッタボタンが押下げら
れて、前記第1接片と前記第2接片とが当接された後
に、前記シャッタボタンの押下げが解除されても、当接
状態を保持し、前記第1接片が、1コマのフィルムの巻
き上げが完了して初めて、前記スイッチングレバーによ
り変形され、前記第3接片と当接されて、前記スイッチ
が、オフされて、前記モータの回転にブレーキをかける
ように構成されている。
【0008】
【発明の作用】本発明によれば、シャッタボタンが押下
げられて、シャッタレリーズが完了した後、さらに、シ
ャッタボタンが押下げられて初めて、スイッチがオンさ
れて、モータが回転され、フィルムの巻き上げがおこな
われるから、シャッタレリーズが完了するまでの間、モ
ータによるフィルムの巻き上げがなされることを確実に
防止することが可能になる。本発明の好ましい実施態様
によれば、スイッチが、第1接片と、第1接片の近傍に
絶縁して配置され、シャッタボタンが押下げられて、シ
ャッタレリーズが完了した後、シャッタボタンがさらに
押下げられて初めて、第1接片と接触可能な第2接片を
備え、第1接片と第2接片とが当接されたときに、オン
されて、モータを駆動するように構成されているから、
シャッタレリーズが完了するまでの間は、第2接片が第
1接片と接触することなく、シャッタレリーズが完了し
た後、さらに、シャッタボタンが押下げられて初めて、
第1接片と第2接片とが接触して、モータが回転され
て、フィルムの巻き上げがおこなわれ、したがって、シ
ャッタレリーズが完了するまでの間、モータによるフィ
ルムの巻き上げがなされることを確実に防止することが
可能になる。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、さらに、スイッチが、係止レバーにより回動される
スイッチングレバーと、第1接片の近傍に絶縁して配置
された第3接片を備え、前記第1接片が、スイッチング
レバーの回動により変形可能であり、スイッチングレバ
ーの回動により第1接片と第3接片とが当接されたとき
に、オフされて、モータの回転にブレーキをかけるよう
に構成されているから、フィルムの巻き上げが完了した
後に、モータを直ちに停止させることが可能になる。本
発明のさらに好ましい実施態様によれば、第1接片と第
2接片が、シャッタボタンが押下げられて、第1接片と
第2接片とが当接された後に、シャッタボタンの押下げ
が解除されても、当接状態を保持し、第1接片が、1コ
マのフィルムの巻き上げが完了して初めて、スイッチン
グレバーにより変形され、第3接片と当接されて、スイ
ッチが、オフされて、前記モータの回転にブレーキをか
けるように構成されているから、シャッタボタンが押下
げられて、モータによるフィルムの巻き上げが開始され
た後に、ただちに、シャッタボタンの押下げが解除され
ても、確実に、1コマのフィルムの巻き上げをおこなう
ことが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の実施例
にかかるレンズ付きフィルムユニットの外観を示す略斜
視図である。図1において、本発明の実施例にかかるレ
ンズ付きフィルムユニット1は、フィルムの自動巻き上
げが可能なように構成され、後述のように、撮影機構な
どが内蔵されたユニット本体2と、ユニット本体2を収
納する外ケース3を備えている。外ケース3の表面に
は、レンズ付きフィルムユニット1の使用方法などの説
明が印刷されており、外ケース3には、ストロボ発光部
4、シャッタボタン5、メインスイッチ摘み6、撮影枚
数表示板7、ファインダ8、撮影レンズ9、ストロボを
充電する際に操作されるストロボ充電スイッチ10など
を外部に露出させるための開口部およびストロボユニッ
トの充電が完了したときに点滅するネオン管11の光を
外部に導く開口部が、それぞれ、形成されている。ま
た、メインスイッチ摘み6を外部に露出させる開口部の
近傍には、メインスイッチ摘み6のON位置に対応し
て、「ON」の文字が、OFF位置に対応して、「OF
F」の文字が印刷されている。シャッタボタン5の下部
の外ケース3の部分は、後述するグリップ部に対応し
て、前面側に突出されている。メインスイッチ摘み6
は、ON位置にあるときは、後述するフィルムの自動巻
き上げをおこなうモータを駆動可能とし、他方、OFF
位置にあるときは、モータが駆動されないようにするも
のである。
【0011】図2は、レンズ付きフィルムユニット1の
ユニット本体2の略分解斜視図である。図2に示される
ように、本実施例においては、ユニット本体2は、本体
部分12、露光ユニット13、ストロボユニット14、
電池15、減速伝達機構とモータとが一体化されたモー
タユニット16、スイッチ17、前カバー18および後
カバー19とパトローネ付きフィルム20とから構成さ
れており、これらは爪係合によって、着脱自在に取り付
けられている。前カバー18には、光軸21上に、撮影
レンズ9を外部に露呈するための開口部9aと、ストロ
ボユニット14のストロボ発光部4を外部に露呈させる
ためのストロボ開口部4aと、ファインダ対物窓8a
と、ストロボユニット14への充電を行うストロボ充電
スイッチ10、ネオン管11の光を外部に導く充電確認
孔11aが形成されている。また、前カバー18のシャ
ッタボタン5の下部には、前面側に突出されたグリップ
部22が形成されており、ユーザーが、このグリップ部
22を握持して撮影を行うことができるように構成され
ている。さらに、前カバー18のグリップ部22の側部
には、二つの係合孔18a、18bが形成されている。
【0012】本体部分12には、光軸21上に配置され
た露光開口23の両側に、パトローネ20aを収納する
パトローネ収納室24と、フィルム20bがあらかじめ
巻き取られて形成されたフィルムロール20cを収納す
るフィルムロール収納室25とが形成されている。パト
ローネ収納室24の外壁前面は、フィルムロール収納室
25の外壁前面よりも前方に突出した形状となってい
る。本体部分12の背面側には、フィルム20bへの露
光範囲を規定するアパーチャー(図示せず)が形成され
ている。図3は、フィルム巻き上げ用のモータユニット
16およびスイッチ17の略分解斜視図である。図3に
示されるように、パトローネ収納室24の側方には、モ
ータユニット16を収納するモータユニット収納室26
が形成されている。モータユニット16は、上方あるい
は前方から、モータユニット収納室26内に挿入され
て、パトローネ収納室24側に押されることによって、
パトローネ収納室24の側面に突設された係合爪27
a、27b、27c、27dと係合して取り付けられる
ようになっている。なお、この際に、同じくパトローネ
収納室24の側面に形成された突起28aとピン28b
とが、モータユニット16に形成された穴や溝と係合し
て、位置決めが行われる。モータユニット収納室26の
側部には、前方に延びる二つの係合部材26a、26b
が形成されており、各係合部材26a、26bには、そ
れぞれ、前カバー18の係合孔18a、18bと係合可
能な突起29a、29bが形成されている。係合部材2
6a、26bは弾性変形可能な部材により形成されてお
り、係合部材26a、26bを、モータユニット収納室
26の内方に弾性変形させて、係合部材26a、26b
の突起29a、29bを、前カバー18の係合孔18
a、18b内に係合させることによって、本体部分12
と前カバー18とが結合される。ここに、突起29a、
29b近傍の係合部材26a、26bの係合孔18a、
18bに対向する面は、前カバー18の係合孔18a、
18b近傍の本体部分12に対向する面の形状と合致し
た形状を有している。したがって、係合部材26a、2
6bのの突起29a、29bが、前カバー18の係合孔
18a、18b内に係合した状態では、突起29a、2
9b近傍の係合部材26a、26bの部分が、係合孔1
8a、18b近傍の前カバー18に密着して、前カバー
18の係合孔18a、18bを完全に塞ぎ、本体部分1
2と前カバー18とは、結合部からの塵の侵入を防止す
るように、互いに結合される。モータユニット収納室2
6は、前カバー18に形成されたグリップ部22によっ
て、その前方が覆われている。
【0013】図4は、モータユニット16の略分解斜視
図である。図4に示されるように、モータユニット16
は、フィルム巻上げの駆動源としてのモータ30と、モ
ータ30の回転を減速して、伝達するギヤ群31と、こ
れらを保持する保持枠32と、ギヤ群31を上方から保
持する天板33とから構成されている。ここに、モータ
30は、メインスイッチ摘み6が、OFF位置に位置し
ているときは、駆動されず、ON位置に位置していると
きにのみ、駆動されるように構成されている。保持枠3
2の上部には、ギヤ支持部34が、下部には、モータ支
持部35が形成されており、ギヤ支持部34、モータ支
持部35の間には、板状で弾性変形可能な連結部36が
形成されている。モータユニット収納室26に形成され
た係合爪27aないし27dは、連結部36に係合され
るようになっている。本実施例において、モータ30と
しては、模型等の動力源として使用される低価格なもの
が使用されている。ギヤ支持部34には、モータ30の
回転軸30aを挿入可能な穴34aが形成され、また、
モータ支持部35には、モータ30の下部に形成された
突起部と同形状の穴35aが形成されている。したがっ
て、図4に示されるように、保持枠32を変形させた状
態で、モータ30の回転軸30aを下方から穴34a
に、モータ30の頭部37が、ギヤ支持部34の下面に
形成された凹部に入り込むように、挿入することによ
り、モータ30を、連結部36の弾性力を用いて、挟み
込むことによってモータ30が固定される。
【0014】モータ30が固定されると、穴34aに挿
入されたモータ30の回転軸30aは、ギヤ支持部34
から上方に突出し、突出した回転軸30aには、ギヤ3
8が取り付けられる。ギヤ支持部34の上面に形成され
た軸受け穴40、41、42と軸43、44とには、ギ
ヤ45、46、47、48、49が挿入される。これら
のギヤ45ないし49は、いずれも上下に2個の平ギヤ
が形成されており、これらが噛合されることによって、
モータ30の回転を減速するように構成されている。天
板33には、下方に向かって突設された2つの係合爪5
0が形成され、ギヤ支持部34に係合させられて、保持
枠32に取り付けられる。この際,天板33に形成され
た5つの穴51に、ギヤ45、46、47と軸43、4
4の上部が挿入されるので、ギヤ45ないし49の軸間
距離が保たれて、確実に、モータ30の回転を伝達する
ことができる。図3および図4に示されるように、係合
爪50が形成された反対側の天板33の面には、壁部5
2aと、内部に3本の突条52b、52c、52dを備
えた塵収集ボックス53が形成されている。塵収集ボッ
クス53内には、メインスイッチ摘み6が一体に形成さ
れた操作板54が、3本の突条52b、52c、52d
に沿って、スライド可能に収められている。したがっ
て、ユーザーが操作可能なように、外部に露出されたメ
インスイッチ摘み6の部分から、本体部分12の内部に
塵が侵入した場合にも、塵は、壁部52aにより、塵収
集ボックス53内に収集され、メインスイッチ摘み6の
近傍のギヤ38、45、46、47、48、49からな
るギヤ群31の部分に、塵が侵入して、ギヤ群31の駆
動を妨げ、フィルム20bの給送に支障が生ずることが
防止されている。操作板54の両側面には、一対の凸部
55が形成されており、一対の凸部55は、塵収集ボッ
クス53の壁部52aに形成された凹部56と一対の凹
部57とに、選択的に、係合可能に形成されている。一
対の凸部55と一対の凹部57とが係合しているときに
は、メインスイッチ摘み6は、図1に示されるように、
「ON」位置に位置し、レンズ付きフィルムユニット1
は、撮影操作が行われると、即座に、フィルムの巻上げ
が行われる状態となっている。また、一対の凸部55と
凹部56とが係合しているときには、メインスイッチ摘
み6は、「OFF」位置に位置し、レンズ付きフィルム
ユニット1は、撮影操作を行っても、フィルムの巻上げ
が行われないようになっている。
【0015】図3に示されるように、パトローネ収納室
24の上部には、巻上げギヤ60が回転自在に取り付け
られる。パトローネ収納室24の上面には、軸受け開口
61が形成されており、軸受け開口61には、巻上げギ
ヤ60の下面に形成された駆動軸62が挿入されてい
る。駆動軸62の端部には、パトローネ20aのスプー
ル20d(図2参照)と噛合する歯列62aが形成され
ており、巻上げギヤ60の回転により、スプール20d
が回転されて、パトローネ20a内に、フィルム20b
が巻上げられるように構成されている。巻上げギヤ60
の上面には、軸63が形成されている。この軸63は、
モータユニット16が、本体部分12に取り付けられた
ときに、天板33に形成された穴64に挿入される。巻
上げギヤ60は、モータユニット16のギヤ49の下段
ギヤ49aと噛合されて、ギヤ49と巻上げギヤ60と
の軸間距離は一定に保たれる。これにより、モータ30
の回転が1/100〜1/290に減速されて、スプー
ル20dに伝達される。本実施例において、軸受け穴4
0、41、42とギヤ45、46、47の間、軸43、
44とギヤ48、49の間、ギヤ45、46、47と天
板33に形成された穴51の間、巻上げギヤ60の軸6
3と天板33に形成された穴64の間には、いずれも、
グリスは塗布されておらず、これらは、直接、接触可能
な状態に嵌め合い係合されている。
【0016】なお、上述したギヤ群31の減速比1/1
00〜1/290は、以下のような公式を用いて決定さ
れている。 減速比= 必要フィルム巻上げトルク/(モータ軸負荷トルク×ギヤ効率)・・・ モータ回転数=8700−510×モータ軸負荷トルク・・・・・・・・ 1コマ巻上げ時間=1コマ巻上げ時のスプール回転数/単位時間当たり のスプール回転数 =1コマ巻上げ時のスプール回転数/(モータ回転数 ×1/60×1/減速比)・・・・・・・・・・・・・・ まず、最小の減速比を決定する。必要フィルム巻上げト
ルクは、フィルムを巻き上げるのに必要なトルクであ
り、最もトルクが必要な条件として、低温時(−10
℃)で最終コマの巻き上げを行い、巻き上げトルクを測
定した。この必要巻上げトルクは、700gf・cmで
あった。上記式は、安価なモータの回転数とモータ軸
負荷トルクとの関係を、実測値より求めたものであり、
モータ軸負荷トルクは、安全を考え、上記式の停動ト
ルクの1/2以下で駆動するように規定し、式におい
て、モータの回転数が0のときの1/2として、8.5
gf・cmとする。
【0017】ギヤ効率は、ギヤの枚数はスペースを考慮
して、4ないし8枚とし、各ギヤ間のロスを5%とし
て、ギヤ5枚使用時の場合に、0.954 で、0.82
となった。これらの必要巻上げトルク、モータ軸負荷ト
ルクおよびギヤ効率を式に代入すると、減速比は1/
100となる。なお、減速比を1/100より小さくす
ると、フィルム巻上げ時間は短くなるが、モータ軸負荷
トルクが大きくなり、安定したフィルムの巻き上げが出
来なくなるおそれがある。次に、上記式を用いて最大
減速比を決定した。1コマ巻上げ時間は通常の使用状況
に鑑みて、3秒とした。1コマ巻上げ時のスプール回転
数は、撮影が行われる前では、パトローネのスプールは
フィルムが僅かしか巻き付けられていないため、最小と
なり直径11.5mmとなる。フィルム1コマの長手方向の
長さと隣合う1コマとの間隔との和(36mm+2mm)
を、この直径に対する円周で割ると、1コマを巻き上げ
るのに必要なスプール回転数が求められ、38/11.
5π=1.05回転/コマとなる。また、モータ軸負荷
トルクは、負荷に対する回転数の安定領域から考えて、
5gf・cmとする。これら1コマ巻上げ時間、1コマ
巻上げ時のスプール回転数およびモータ軸負荷トルクを
式、式に代入すると、最大減速比は1/290とな
る。
【0018】パトローネ収納室24の上面には、軸受け
開口61の他に、ボス65が形成され、ボス65には、
スイッチングレバー66が回動自在に挿入されている。
スイッチングレバー66には、ボス65に挿入される軸
部67と、上方に突設されたL字型のアーム部68とが
形成されている。このアーム部68は、操作板54が
「OFF」位置に位置しているときに、操作板54に突
設された突出部54aによって押圧される位置にあり、
スイッチングレバー66は、図3において、反時計方向
に回動される。また、スイッチングレバー66には、長
穴状の係合部69と突出部70とが形成されている。係
合部69には、露光ユニット13に組付けられる係止レ
バー71に形成されたピン72が挿入され、突出部70
には、スイッチ17の一部をなす係合部材73が当接さ
れている。図5は、シャッタボタン5の操作時における
スイッチ17の略側面図である。図3および図5に示さ
れるように、スイッチ17は、樹脂製のホルダ75に、
金属製の3本の接片が、互いに絶縁されて、取り付けら
れており、ホルダ75は、後述するように、露光ユニッ
ト13に取り付けられている。3本の接片のうち、中央
に配置された第1接片76の上端部には、円弧状に折曲
された接点部76aが形成されている。第1接片76の
側方からは、突出片76bが、上方に向かって突出され
るように、形成されており、この突出片76bの先端部
には、係合部材73が取り付けられている。この係合部
材73は、プラスチックによって円筒状に成形されたも
のであり、スイッチングレバー66の回動によって、背
面側に押圧され、第1接片76を背面側に変形させる。
第1接片76の接点部76aの下方からは、前面側に延
びる接点部76cが形成されている。
【0019】第1接片76の前面側には、第2接片77
が配置されている。第2接片77には、接点部77a
が、前面側に向かって突出するように形成されている。
第1接片76の背面側には、先端に円弧状の接点部78
aが形成された第3接片78が配置されている。これら
第1接片76、第2接片77、第3接片78には、図5
に示されるように、モータ30と電池15とが接続され
ている。モータ30は、第1接片76と第2接片77と
が当接されると、駆動され、第1接片76と第3接片7
8が当接されると、モータ30にブレーキが加わるよう
に構成されている。図6は、シャッタボタン5が押下げ
られて、モータ30が駆動された状態を示すスイッチ1
7の略側面図、図7は、モータ30にブレーキが加えら
れて、停止した状態を示すスイッチ17の略側面図であ
り、図8は、シャッタボタン5の押下げが解除された後
におけるモータ30の駆動状態を示すスイッチ17の略
側面図である。図6に示されるように、第1接片76の
接点部76cと第2接片77の接点部77aとが当接さ
れたときには、回路が閉じられて、モータ30が駆動さ
れる。また、図7に示されるように、第1接片76と第
3接片78の接点部78aとが当接されたときには、モ
ータ30がショートされて、モータ30の駆動にブレー
キが加えられ、モータ30が停止される。
【0020】図9は、シャッタボタン5を含むシャッタ
機構の略斜視図である。図9に示されるように、シャッ
タボタン5は、円筒形状をなしており、その下部には、
フランジ5aと下方に突出された押圧ピン5bが形成さ
れている。前カバー18の上板107には、シャッタボ
タン用の開口部140と、開口部140を取り囲む突条
141が下面に形成されており、シャッタボタン5は、
この開口部140に下方から挿入されるが、突条141
とフランジ5aとが当接するため、上方に抜けてしまう
ことはない。シャッタボタン5の下方には、前カバー1
8の内側に、背面側に向かって突設されたピン142に
挿入され、回動自在に取り付けられた中間レバー143
が配置されている。この中間レバー143の先端部に
は、下方に突出された押圧レバー144が一体に形成さ
れており、中間レバー143の中間部には、上方に突出
された係合部145が形成されている。押圧レバー14
4の先端部には、背面側に向けて押圧片144aが形成
されており、この押圧片144aは、上述したスイッチ
17の第2接片77に形成された接点部77aに当接し
て、接点部77aを下方に変形可能に構成されている。
【0021】また、前カバー18には、係止解除レバー
146が一体に形成されている。係止解除レバー146
は、前カバー18の上板107と一体化された連接部1
46aによって弾性が付与されており、係止レバー71
の垂直片71aを押圧する押圧部146bと、中間レバ
ー143の係合部145を係合する爪部146cとが形
成されている。シャッタボタン5が押下げられると、シ
ャッタボタン5の下部に形成された押圧ピン5bが、中
間レバー143を下方に押す。シャッタボタン5によ
り、押された中間レバー143は、ピン142を中心
に、時計方向に回動される。これにより、係合部145
に係合された爪部146cが下方に押されて、係止解除
レバー146は、前カバー18との連接部146aを中
心に押し下げられる。係止解除レバー146が押し下げ
られると、押圧部146bが、係止レバー71の垂直片
71aを押して、係止レバー71を、図10において、
軸88まわりに、反時計方向にわずかに回動させる。そ
の結果、係止レバー71の突条部71cが、シャッタ駆
動レバー90の立ち上がり片90cから外れて、シャッ
タ駆動レバー90が、バネ92の付勢力によって、軸8
7まわりに、図10において、反時計方向に回動し、シ
ャッタ駆動レバー90の蹴飛ばしアーム90dが、シャ
ッタ羽根96を蹴飛ばし、シャッタレリーズがおこなわ
れる。
【0022】係止レバー71が、図3において、反時計
方向に回動されたときには、スイッチングレバー66へ
のピン72による押圧が解除され、第1接片76は、図
5に示されるように、自らの弾性により、第2接片77
の側の位置に復帰する。このようにして、シャッタレリ
ーズがおこなわれた状態では、押圧レバー144の先端
部に形成された押圧片144aは、スイッチ17の第2
接片77に形成された接点部77aに当接してはおら
ず、したがって、第1接片76と第2接片77は当接し
てはいないから、モータ30は回転されず、フィルム2
0bの巻き上げはおこなわれない。さらに、シャッタボ
タン5が押下げると、押圧片144aは、第2接片77
の接点部77aに当接し、これを下方に変形させる。そ
の結果、図6に示されるように、第2接片77の接点部
77aは、第1接片76の接点部76cと当接し、モー
タ30が回転されて、フィルム20bの巻き上げが開始
される。こうして、シャッタレリーズがおこなわれ、フ
ィルム20bの巻き上げが開始された後、シャッタボタ
ン5の押下げを解除すると、押圧レバー144は上方に
移動するが、接点部77aの第2接片77の上方の部分
は、押圧レバー144の側に向かって突出した湾曲した
形状に形成されているので、図8に示されるように、押
圧レバー144は、上昇に伴い、第2接片77を、第1
接片76の側に押し、第2接片77が、第1接片76の
接点部76aに当接させられる。したがって、シャッタ
ボタン5の押下げを解除した後も、モータ30が回転さ
れて、フィルム20bの巻き上げがおこなわれる。
【0023】こうして、1コマ分のフィルム20bが巻
き上げられると、従動スプロケット95が1回転して、
係止レバー71が時計方向に回動され、第1接片76の
係合部材73が背面側に押圧されて、第1接片76は、
図7に示されるように、第3接片78と当接され、その
結果、モータ30がショートして、モータ30の駆動が
停止される。他方、シャッタボタン5の押下げが、解除
されず、シャッタボタン5が押し続けられた場合にも、
1コマ分のフィルム20bが巻き上げられると、同様
に、第1接片76の係合部材73が背面側に押圧され
て、第1接片76は、図7に示されるように、第3接片
78と当接され、その結果、モータ30がショートし
て、モータ30の駆動が停止される。図10は、露光ユ
ニット13の略斜視図である。図10に示されるよう
に、露光ユニット13のベース部85には、光軸21上
の前方に設けられた露光開口86と、2つの軸87、8
8と軸受開口89とが一体に形成されている。軸87に
は、シャッタ駆動レバー90と撮影枚数表示板7とが回
動自在に挿入され、止め輪91で抜け止めされている。
また、軸88には、バネ92と係止レバー71とが回動
自在に挿入され、ビス93により抜け止めされている。
軸受開口89には、回転部材94が挿入されている。
【0024】回転部材94の中央部には、巻き止めカム
94a、シャッタチャージカム94b、下方に突出した
軸94c及び上方に突出した一歯ギヤ94dとが一体に
形成されている。軸94cには、ベース部85内に配置
された従動スプロケット95が係合され、従動スプロケ
ット95の回転が伝達される。一歯ギヤ94dには、撮
影枚数表示板7の外周に形成された歯列7aが噛合され
る。従動スプロケット95は、フィルム20b(図2参
照)の撮影範囲外に形成されたパーフォレーションに噛
合され、巻上げギヤ60の回転によって、パトローネ2
0aのスプール20dが回転し、フィルム20bが1コ
マ分の長さだけ移送されると、一回転する。バネ92
は、その一端部92aが、シャッタ駆動レバー90の係
止部90aに係合しており、軸87まわりに、シャッタ
駆動レバー90を、図10において、反時計方向に付勢
している。また、バネ92の他端92bは、係止レバー
71の垂直片71aに係合して、係止レバー71を、軸
88まわりに、図10において、時計方向に付勢してい
る。シャッタチャージカム94bには、シャッタ駆動レ
バー90の一端部90bが当接しており、従動スプロケ
ット95の回転により、シャッタ駆動レバー90を、バ
ネ92の付勢に抗して、図10において、時計まわりに
回転させる。
【0025】巻き止めカム94aの外周には、溝94e
が形成されており、この溝94eには、フィルムが1コ
マ送りされて、回転部材94が1回転したときに、係止
レバー71の爪部71bが嵌入するようになっている。
これにより、従動スプロケット95の回転がロックされ
て、フィルム20bの巻き上げが阻止される。また、係
止レバー71の爪部71bが、溝94eに嵌入するた
め、係止レバー71が、図10において、時計方向にわ
ずかに回動する。この回動により、係止レバー71の突
条部71cが、シャッタ駆動レバー90の立上がり片9
0cに係合し、シャッタ駆動レバー90をチャージ位置
で保持する。なお、従動スプロケット95の1回転によ
って、一歯ギヤ94dが、撮影枚数表示板7を1目盛り
分、回転させる。係止レバー71が、図3において、時
計方向に回動されたときには、係止レバー71のピン7
2が、スイッチングレバー66を、図3において、反時
計方向に回動させる。これにより、スイッチ17の第1
接片76の係合部材73が背面側に押圧され、第1接片
76は、図7に示されるように、第3接片78と当接さ
れる。
【0026】ベース部85の前面には、光軸21と平行
に軸97が形成されている。この軸97には、クランク
形状をしたシャッタ羽根96が回動自在に軸着されてい
る。シャッタ羽根96は、バネ103の付勢力により、
光軸21上に設けた露光開口86を遮断する遮断位置
と、シャッタ駆動レバー90の蹴飛ばしによって、露光
開口86上から退避した退避位置との間で回動する。シ
ャッタ羽根96の前面には、シャッタカバー98が取り
付けられ、シャッタ羽根96が、光軸21の方向に揺動
することが防止されている。このシャッタカバー98に
は、光軸21上に、絞り開口98aが形成されており、
絞り開口98aを取り囲むように鏡筒98bが一体に形
成されている。鏡筒98b内には、撮影レンズ9を構成
する後玉レンズ99および前玉レンズ100と、これら
の間に挟装されるスペーサ101とが挿入され、最後
に、レンズカバー102が被せられる。べース部85の
上部右側には、凹型の保持枠110が一体に形成されて
いる。保持枠110には、対物レンズ104aと接眼レ
ンズ104bとが挿入され、逆ガリレオタイプのファイ
ンダ8を構成している。ファインダ8は、図2に示され
るように、前カバー18のファインダ対物窓8aと後カ
バー19のファインダ接眼窓8bとの間に配置されてい
る。
【0027】図10に示されるように、ベース部85の
左側部には、三つの係合片111a、111b、111
cが形成されており、係合片111a、111b、11
1cには、それぞれ、孔が形成されている。他方、スイ
ッチ17のホルダ75には、三つの凸部75a(図10
においては、スイッチ17の後面に形成された凸部は図
示されていない。)が、それぞれ、係合片111a、1
11b、111cに形成された孔と、スナップ係合が可
能に形成されている。スイッチ17は、位置決め板11
2を介して、露光ユニット13に取付けられるようにな
っている。ここに、位置決め板112は、スイッチ17
の第1接片76、第2接片77および第3接片78が、
所定の位置に位置するように、スイッチ17が、露光ユ
ニット13に取付けられることを保証するものである。
後カバー19には、アパーチャー(図示せず)に対向す
る位置に、フィルム支持面105が形成されている。フ
ィルム支持面105の上部には、ファインダ接眼窓8b
が形成されており、撮影時にはこの窓を通して、フレー
ミングを行う。後カバー19の上縁部には、前方に向か
って突設された上板106が形成されており、上板10
6は、前カバー18の上板107に形成された切欠部1
07aと嵌合する形状となっている。後カバー19の上
板106と、前カバー18の上板107が嵌合される
と、図1に示されるように、両者に形成された切欠きに
よって、メインスイッチ摘み6を外部に露呈させるため
の開口部108と、撮影枚数表示板7を外部に露呈させ
るための表示窓109とが形成される。後カバー19の
底面側には、パトローネ収納室24とフィルムロール室
25との底面を覆うプルトップ式の蓋19a、19bと
がそれぞれ設けられている。蓋19aは、フィルム20
bを収納したパトローネ20aを取り出すときの取り出
し蓋として用いられる。ファインダ接眼窓8bの近傍に
は、ストロボユニット14が充電されたか否かを確認す
る充電確認窓120が形成されている。
【0028】図11は、ストロボユニット14の一部拡
大略分解斜視図である。図2および図11に示されるよ
うに、前カバー18に形成されたストロボ充電スイッチ
10の背後には、ストロボ充電用接片121が設けられ
ており、ユーザーにより、ストロボ充電スイッチ10が
操作されると、ストロボ充電用接片121が、ストロボ
ユニット14の基板122に当接され、基板122上に
設けられた接点123、124を短絡させて、ストロボ
充電回路による充電を行うようになっている。さらに、
ストロボ充電回路により、ストロボユニット14が充電
されると点滅するネオン管11と、保持枠110に挿入
された対物レンズ104aと接眼レンズ104bの上方
を覆う押え板125が設けられている。押え板125
は、対物レンズ104aおよび接眼レンズ104bなら
びにカム(図示せず)を所定の位置に保持するものであ
り、導光性プラスチックにより形成され、撮影枚数表示
板7により表示されるべき撮影枚数を拡大して表示する
ためのレンズ部126を備えている。押え板125のネ
オン管11側の部分には、ネオン管11からの光を、そ
の内面で、反射させて、充電確認窓120に導く導光部
127が形成されている。図2および図11において、
128は、コンデンサである。
【0029】導光部127は、ユニット本体3のほぼ前
後方向に直線状に延びており、その後端部は、充電確認
窓120に嵌め込まれるようになっている。また、その
前端部は、長手方向に対して、ほぼ45度の角度をなし
た平面127aを形成しており、ネオン管11からの光
が、この平面127aに対して、ほぼ45度の角度で入
射して、導光部127の長手方向に反射され、後端部に
導かれて、充電確認窓120から観察できるように構成
されている。ストロボユニット14の基板122の下部
には、電池15のプラス端子15aと当接する電池接片
150と、マイナス端子15bと当接する電池接片15
1とが取り付けられている。これらの電池接片150、
151は、ストロボ回路に接続されている他に、モータ
ユニット16やスイッチ17にも接続されており、電池
15は、ストロボユニット14とモータユニット16の
駆動源となる。ここに、モータ30は、直流電源によっ
て駆動されるように構成されているため、接続される電
池15の向きによって、回転方向が変わってしまう。図
2に示すように、正しく電池15が装填された場合に
は、モータ30の回転軸30aは図4において、反時計
方向に回転されるが、電池15が逆方向に装填される
と、回転軸30aは時計方向に回転され、パトローネ2
0a内に、フィルム20bを巻き上げることができなく
なる。したがって、本実施例においては、図2に示され
るように、本体部分12の電池接片150が配置される
部分に、突片153を設けている。このように構成する
と、電池15の装填状態を示す底側から見た略斜視図で
ある図12に示されるように、電池接片150の前に、
突片153が位置しているため、電池15の突出したプ
ラス端子15aは装填できるが、マイナス側端子15b
を、電池接片150の側に装填すると、プラス側端子1
5aは装填できなくなるので、電池15を誤って装填す
ることを確実に防止することができる。
【0030】図13は、スイッチ17がOFFのときの
略上面図である。この状態では、図13に示されるよう
に、操作板54に突設された突出部54aが、スイッチ
ングレバー66のアーム部68を押圧するので、スイッ
チングレバー66は反時計方向に回動される。回動され
たスイッチングレバー66は、突出部70により、第1
接片76の突出片76bの先端部に取り付けられた係合
部材73を背面側に押す。その結果、図7に示されるよ
うに、第1接片76が、背面側に変形されて、第3接片
78の接点部78aと当接されるので、モータ30の駆
動が防止される。レンズ付きフィルムユニット1を購入
したユーザーは、防湿袋からレンズ付きフィルムユニッ
ト1を取り出し、防湿袋や外ケース3に記載された説明
にしたがって、メインスイッチ摘み6を、「ON」位置
にスライドする。その結果、スイッチングレバー66に
対する操作板54からの押圧が解除されるので、第1接
片76は、自身の弾性により、第3接片78から離れ
て、元の位置に復帰する。また、図5に示されるよう
に、このとき、シャッタボタン5は押下げられていない
ので、第2接片77の接点部77aは、第1接片76の
接点部76cとは当接してはおらず、モータ30は駆動
されない。こうして、撮影準備が完了する。
【0031】ユーザーは、後カバー19に形成されたフ
ァインダ接眼窓8b(図2参照)を覗いて、被写体を確
認し、フレーミングを決定した後で、シャッタボタン5
を押下げる。シャッタボタン5が押下げられると、図9
に示されるように、シャッタボタン5の下部に形成され
た押圧ピン5bが、中間レバー143を下方に押し下げ
る。中間レバー143は、前カバー18に形成されたピ
ン142を中心に、時計方向に回動されて、係合部14
5に係合された爪部146cを押し下げる。爪部146
cが押し下げられた係止解除レバー146は、前カバー
18との接続部146aを支点として、押し下げられ、
押圧部146bで、係止レバー71の垂直片71aを押
して、係止レバー71をわずかに反時計方向に回動させ
る。図10に示されるように、係止レバー71が、反時
計方向に回動されると,係止レバー71の突条部71c
と、シャッタ駆動レバー90の立上がり片90cとの係
合が解除され、シャッタ駆動レバー90は、バネ92の
付勢力により、反時計方向に回動される。この際に、蹴
飛ばしアーム90dが、シャッタ羽根96を蹴飛ばし
て、シャッタ羽根96を回動し、撮影開口86を開放す
る。その結果、撮影レンズ9を通過した被写体光が、フ
ィルム20bに達し、フィルム20bへの露光が行われ
る。なお、フィルムの1コマ巻上げ時に、モータ30が
ブレーキによって、即座に停止されているので、フィル
ム20bは引っ張られてはおらず、シャッタレリーズ時
に、フィルムのブレが発生することはない。
【0032】また、同時に、図3に示されるように、係
止レバー71の回動によりピン72のスイッチングレバ
ー66に対する反時計方向への押圧が解除される。これ
により、第1接片76は、自身の弾性によって、元の形
状に復帰するため、第2接片77の側に移動する。しか
しながら、図5に示されるように、シャッタレリーズが
おこなわれたときには、シャッタボタン5の押下げによ
り、押圧レバー144の押圧片144aと第2接片77
の接点部77aとは未だ当接されてはいないので、第2
接片77の接点部77aは第1接片76の接点部76c
と当接せず、モータ30は回転されない。その後、シャ
ッタボタン5がさらに押下げられると、押圧レバー14
4の押圧片144aが、第2接片77の接点部77aに
当接して、これを下方に変形させる。その結果、図6に
示されるように、第2接片77の接点部77aが、第1
接片76の接点部76cと当接して、モータ30が回転
され、モータ30の回転によるフィルムの巻上げが開始
される。シャッタボタン5の押下げが解除されると、押
圧レバー144の押圧片144aは、第2接片77の接
点部77aから離れて、上昇を開始するが、接点部77
aの第2接片77の上方の部分は、押圧レバー144の
側に向かって突出した湾曲した形状に形成されているの
で、図8に示されるように、押圧レバー144は、上昇
に伴い、第2接片77を、第1接片76の側に押し、第
2接片77が、第1接片76の接点部76aに当接させ
られる。したがって、シャッタボタン5の押下げを解除
した後も、モータ30が回転されて、フィルム20bの
巻き上げがおこなわれる。
【0033】他方、ストロボユニット14を用いて、ス
トロボ撮影をする場合には、まず、ストロボ充電スイッ
チ10が操作される。その結果、ストロボ充電スイッチ
10の背後に設けられたストロボ充電用接片121が、
ストロボユニット14の基板122に当接され、基板1
22上の接点123、124を短絡させて、ストロボ充
電回路を充電する。ストロボ充電回路により、ストロボ
ユニット14の充電が完了すると、ネオン管11が点滅
する。その結果、ネオン管11からの光は、前カバー1
8に形成された充電確認孔11aから、外部に導かれ
る。同時に、保持枠110に挿入された対物レンズ10
4aと接眼レンズ104bの上方を覆い、導光性プラス
チックにより形成された押え板125の導光部127
に、ネオン管11の光が導かれ、導光部127の内面1
27aで、反射されて、ファインダ接眼窓8bの近傍の
後カバー19に形成された充電確認窓120に導かれ
る。したがって、ユーザーは、撮影態勢を保持した状態
で、ファインダ接眼窓8bから目を離しても、ストロボ
ユニット14が充電されたか否かを確認して、次の撮影
をおこなうことができ、したがって、短い時間間隔で、
連続して、ストロボ撮影をすることが可能になる。さら
には、ネオン管11の光が導かれる充電確認窓120
は、ファインダ接眼窓8bの近傍の後カバー19に形成
されており、ファインダ8内には、導かれないから、ユ
ーザーは、ネオン管11からの光により、妨害されるこ
となく、所望のように、被写体のフレーミングをおこな
うことができる。
【0034】本実施例によれば、シャッタボタン5が押
下げられ、シャッタレリーズがおこなわれたときには、
未だ、スイッチ17の第2接片77の接点部77aは第
1接片76の接点部76cと当接してはおらず、その
後、ユーザーにより、さらに、シャッタボタン5が押下
げられて、第2接片77の接点部77aが、押圧レバー
144の押圧片144aによって、下方に変形されて初
めて、第2接片77の接点部77aが第1接片76の接
点部76cと当接し、モータ30が回転されて、フィル
ム20bの巻き上げがおこなわれるので、シャッタレリ
ーズが完了するまでの間に、フィルム20bが巻き上げ
られることを確実に防止することが可能になる。さら
に、モータ30の回転軸30aとギヤ支持部34の孔3
4aとの間、軸受け穴40、41、42および軸43、
44とギヤ45、46、47、48、49との間、ギヤ
45、46、47および軸43、44と天板33に形成
された穴51との間、軸受け開口61と巻き上げギヤ6
0の駆動軸62との間ならびに巻き上げギヤ60の軸6
3と天板33の穴64との間には、いずれも、グリスは
塗布されておらず、これらギヤ群31の摺動面は、直
接、接触しているから、レンズ付きフィルムユニット1
の組み立て性を向上させることができるとともに、レン
ズ付きフィルムユニット1を分解して、再度、組み立て
る際に、ギヤ群31をそのまま再利用して、レンズ付き
フィルムユニット1を組み立てることが可能になる。ま
た、前カバー18のグリップ部22の側部には、二つの
係合孔18a、18bが形成され、他方、モータユニッ
ト収納室26の側部には、前方に延びる二つの係合部材
26a、26bが形成されており、各係合部材26a、
26bには、それぞれ、前カバー18に形成された係合
孔18a、18bと係合可能な突起29a、29bが形
成されている。係合部材26a、26bは弾性変形可能
な部材により形成されており、係合部材26a、26b
を、モータユニット収納室26の内方に弾性変形させ
て、係合部材26a、26bの突起29a、29bを、
前カバー18の係合孔18a、18b内に係合させるこ
とにより、本体部分12と前カバー18とが結合され
る。ここに、突起29a、29b近傍の係合部材26
a、26bの係合孔18a、18bに対向する面は、前
カバー18の係合孔18a、18b近傍の本体部分12
に対向する面の形状と合致した形状を有しているので、
係合部材26a、26bの突起29a、29bが、前カ
バー18の係合孔18a、18b内に係合した状態で
は、突起29a、29b近傍の係合部材26a、26b
の部分が、係合孔18a、18b近傍の前カバー18に
密着して、前カバー18の係合孔18a、18bを完全
に塞ぎ、本体部分12と前カバー18とを、結合部から
の塵の侵入を防止するように、互いに結合することが可
能になる。また、本実施例によれば、係合爪50が形成
された反対側の天板33の面には、2本の突条52a、
52b、52c、52d、52eを備えた塵収集ボック
ス53が形成されており、メインスイッチ摘み6が一体
に形成された操作板54が、突条52a、52b、52
c、52d、52eに沿って、スライド可能に収められ
ているから、ユーザーが操作可能なように、外部に露出
されたメインスイッチ摘み6の部分から、内部に塵が侵
入した場合にも、塵は、塵収集ボックス53内に収集さ
れ、メインスイッチ摘み6の近傍のギヤ38、45、4
6、47、48、49からなるギヤ群31の部分に、塵
が侵入して、ギヤ群31の駆動を妨げ、フィルム20b
の給送に支障が生ずることを防止することが可能にな
る。
【0035】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。たとえば、前
記実施例においては、スイッチ17の第1接片76に、
前面側に延びる接点部76cを形成するとともに、第2
接片77に、前面側に延びる接点部77aを形成し、押
圧レバー144の押圧片144aによって、第2接片7
7の接点部77aを、下方に変形させて、第1接片76
の接点部76cと当接させることにより、モータ30を
駆動しているが、シャッタレリーズがおこなわれた後、
さらに、シャッタボタン5を押下げることによって初め
て、スイッチ17の第1接片76と第2接片77とが接
触するように構成されていればよく、スイッチ17の第
1接片76に、前面側に延びる接点部76cを形成し、
第2接片77に、前面側に延びる接点部77aを形成す
ることは必ずしも必要でない。たとえば、スイッチ17
の第1接片76の前面側に、接点部を形成するととも
に、前方かつ下方に延びる面を備えた当接部を、第2接
片77に形成して、シャッタレリーズがおこなわれた後
に、シャッタボタン5がさらに押下げられると、押圧レ
バー144の押圧片144aが第2接片77の当接部に
当接し、押圧レバー144の押圧片144aの下降にと
もなって、第2接片77が第1接片76側に押されて、
第接片77が第1接片76の接点部と当接させるように
構成することもできる。
【0036】また、前記実施例においては、本体部分1
2に、係合部材26a、26bが形成され、前カバー1
8に、係合孔18a、18bが形成されているが、係合
部材26a、26bを前カバーに形成し、係合孔18
a、18bを本体部分12に形成するようにしてもよ
い。さらに、前記実施例においては、二つの係合部材2
6a、26bおよび二つの係合孔18a、18bが形成
されているが、係合部材および係合孔の数は二つに限定
されるものではなく、少なくとも一つの係合部材および
係合孔が形成されていればよい。また、前記実施例にお
いては、ネオン管11からの光を、導光性プラスチック
によって形成された押え板125に設けた導光部127
によって、ファインダ接眼窓8bの近傍の後カバー19
に形成された充電確認窓120に導き、ストロボユニッ
ト14の充電が完了したか否かを確認し得るようにして
いるが、ネオン管11からの光が、ファインダ接眼窓8
bの近傍の後カバー19に形成された充電確認窓120
に導かれればよく、導光性プラスチックによって形成さ
れた押え板125に設けた導光部138に代えて、その
他の導光手段、たとえば、光ファイバなどを用いて、ネ
オン管11からの光を、充電確認窓120に導くように
してもよい。さらに、前記実施例においては、ストロボ
ユニット14の充電が完了したことを示すために、ネオ
ン管11を用いているが、ネオン管11に代えて、光発
光ダイオード(LED)などの適当な発光部材を用いて
もよい。また、前記実施例においては、前カバー18の
上板107にも、ネオン管11の光を外部に導く充電確
認孔11aを形成しているが、この充電確認孔11aは
省略してもよいし、あるいは、押え板125に、導光部
127を設けず、後カバー19に充電確認窓120を形
成することなく、充電確認孔11aのみを形成して、ス
トロボユニット14の充電が完了したか否かを確認する
ようにしてもよい。
【0037】また、前記実施例においては、電池15の
誤装填を防止するため、突片153によって、電池15
が、所定の向きでしか、装填できないようにしている
が、図14に示されるように、後カバー19の底面19
cに、電池マーク160ならびにプラスマーク161お
よびマイナスマーク162とを刻設して、電池15の装
填方向を明確にし、電池15の誤装填を防止するように
してもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、フィルム巻き上げ用の
モータを備えたレンズ付きフィルムユニットであって、
シャッタレリーズが完了するまでの間、モータによるフ
ィルムの巻き上げがなされることを確実に防止すること
のできるレンズ付きフィルムユニットを提供することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるレンズ付きフ
ィルムユニットの外観を示す略斜視図である。
【図2】図2は、レンズ付きフィルムユニットのユニッ
ト本体の略分解斜視図である。
【図3】図3は、フィルム巻き上げ用のモータユニット
16およびスイッチ17の略分解斜視図である。
【図4】図4は、モータユニットの略分解斜視図であ
る。
【図5】図5は、シャッタボタンの操作時におけるスイ
ッチの略側面図である。
【図6】図6は、シャッタボタンが押下げられて、モー
タが駆動された状態を示すスイッチの略側面図である。
【図7】図7は、モータにブレーキが加えられて、停止
した状態を示すスイッチの略側面図である。
【図8】図8は、シャッタボタンの押下げが解除された
後におけるモータの駆動状態を示すスイッチの略側面図
である。
【図9】図9は、シャッタボタン5を含むシャッタ機構
の略斜視図である。
【図10】図10は、露光ユニットの略分解斜視図であ
る。
【図11】図11は、ストロボユニット14の一部拡大
略分解斜視図である。
【図12】図12は、電池の装填状態を示す略斜視図で
ある。
【図13】図13は、スイッチがOFFのときの略上面
図である。
【図14】図14は、電池の装填状態の他の例を示す略
斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフィルムユニット 2 ユニット本体 3 外ケース 4 ストロボ発光部 4a ストロボ開口部 5 シャッタボタン 6 メインスイッチ摘み 7 撮影枚数表示板 7a 歯列 8 ファインダ 8a ファインダ対物窓 9 撮影レンズ 9a 開口部 10 ストロボ充電スイッチ 11 ネオン管 11a 充電確認孔 12 本体部分 13 露光ユニット 14 ストロボユニット 15 電池 16 モータユニット 17 スイッチ 18 前カバー 19 後カバー 20 パトローネ付きフィルム 20a パトローネ 20b フィルム 20c フィルムロール 20d スプール 21 光軸 22 グリップ部 23 露光開口 24 パトローネ収納室 25 フィルムロール収納室 26 モータユニット収納室 27a、27b、27c、27d 係合爪 28a 突起 28b ピン 30 モータ 30a モータの回転軸 31 ギヤ群 32 保持枠 33 天板 34 ギヤ支持部 34a 穴 35 モータ支持部 35a 穴 36 連結部36 37 モータの頭部 38 ギヤ 40、41、42 軸受け穴 43、44 軸 45、46、47、48、49 ギヤ 49a 下段ギヤ 50 係合爪 52、53 突条 54 操作板 54a 突出部 55 凸部 56、57 凹部 60 巻上げギヤ 61 軸受け開口 62 駆動軸 62a 歯列 63 軸 75 ホルダ 76 第1接片 76a 接点部 76b 突出片 76c 接点部 77 第2接片 77a 接点部 78 第3接片 78a 接点部 85 ベース部 86 露光開口 87、88 軸 89 軸受開口 90 シャッタ駆動レバー 95 従動スプロケット 96 シャッタ羽根 104a 対物レンズ 104b 接眼レンズ 110 保持枠 111a、111b、111c 係合片 112 位置決め板 120 充電確認窓 121 ストロボ充電用接片 122 基板 123、124 接点 125 押え板 126 レンズ部 127 導光部 128 コンデンサ 140 開口部 141 突条 142 ピン 143 中間レバー 144 押圧レバー 144a 押圧片 145 係合部 146 係止解除レバー 146a 連接部 146c 爪部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03C 3/00 575 G03C 3/00 575E (56)参考文献 特開 昭59−105623(JP,A) 特開 昭58−18620(JP,A) 特開 昭58−66925(JP,A) 実開 昭54−81334(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/04 G03B 17/00 G03B 17/38 G03B 17/42 G03C 3/00 575

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ羽根を開閉するシャッタ駆動レ
    バーをチャージ状態から除去するシャッタレリーズ時
    と、フイルムの1コマ巻上げに連動して、前記シャッタ
    駆動レバーをチャージ状態にするシャッタチャージ時に
    のみ回動される係止レバーとシャッタボタンを備えたシ
    ャッタ機構、撮影レンズを含む撮影機構が組み込まれた
    ユニット本体に、フイルムとパトローネとが収納された
    レンズ付きフイルムユニットであって、前記パトローネ
    のスプールを回転させて、フイルムをパトローネ内に巻
    き上げる巻上げギヤと、前記シャッタボタンの押下げに
    より、オン・オフされるスイッチと、該スイッチがオン
    されることにより、駆動され、オフされることにより停
    止されるモータと、前記モータの駆動力を減速して伝達
    する減速伝達機構とを備えたレンズ付きフィルムユニッ
    トにおいて、前記シャッタボタンが押下げられ、シャッ
    タレリーズが完了した後、さらに、前記シャッタボタン
    が押下げられて初めて、前記スイッチがオンされること
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記スイッチが、第1接片と、該第1接
    片の近傍に絶縁されて配置され、前記シャッタボタンが
    押下げられて、シャッタレリーズが完了した後、前記シ
    ャッタボタンがさらに押下げられて初めて、前記第1接
    片と接触可能な第2接片とを備え、前記第1接片と第2
    接片とが当接されたときに、オンされて、前記モータを
    駆動するように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 さらに、前記スイッチが、前記係止レバ
    ーにより回動されるスイッチングレバーと、前記第1接
    片の近傍に絶縁して配置された第3接片を備え、前記第
    1接片が、前記スイッチングレバーの回動により変形可
    能であり、前記スイッチングレバーの回動により前記第
    1接片と前記第3接片とが当接されたときに、オフされ
    て、前記モータの回転にブレーキをかけるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項2に記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記第1接片と前記第2接片が、前記シ
    ャッタボタンが押下げられて、前記第1接片と前記第2
    接片とが当接された後に、前記シャッタボタンの押下げ
    が解除されても、当接状態を保持し、前記第1接片が、
    1コマのフィルムの巻き上げが完了して初めて、前記ス
    イッチングレバーにより変形され、前記第3接片と当接
    されて、前記スイッチが、オフされて、前記モータの回
    転にブレーキをかけるように構成されたことを特徴とす
    る請求項3に記載のレンズ付きフイルムユニット。
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