JPH07261253A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH07261253A
JPH07261253A JP5551094A JP5551094A JPH07261253A JP H07261253 A JPH07261253 A JP H07261253A JP 5551094 A JP5551094 A JP 5551094A JP 5551094 A JP5551094 A JP 5551094A JP H07261253 A JPH07261253 A JP H07261253A
Authority
JP
Japan
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motor
contact piece
film
shutter
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5551094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Yokoo
広和 横尾
Junichi Takagi
純一 高城
Hisashi Tasaka
恒 田坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5551094A priority Critical patent/JPH07261253A/ja
Priority to US08/412,532 priority patent/US5565945A/en
Publication of JPH07261253A publication Critical patent/JPH07261253A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大幅なコストアップや外形の大型化を行わず
に、モータによるフイルム巻上げが可能なレンズ付きフ
イルムユニットを提供する。 【構成】 1本の電池16をモータユニット17の電源
として用いる。モータユニット17は、モータ31の回
転数を1/100〜1/280に減速して巻上げギヤ6
1に伝達するので、電池1本でも容易にフイルムを巻き
上げることができる。また、モータ31の回転時期を制
御するスイッチはスイッチ21だけとしたので、電圧降
下によるモータ31の回転速度の低下はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ付きフイルムユニ
ットに関し、詳しくはフイルムの巻き上げをモータで行
うようにしたレンズ付きフイルムユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラを携帯していない場合でも
写真撮影が可能なように、安価で入手しやすいレンズ付
きフイルムユニット(商品名「写ルンですフラッシュ」
等)が本出願人からも提供されている。このレンズ付き
フイルムユニットは、撮影レンズ,シャッタを含む簡単
な撮影機構の他、ストロボ装置及びフイルム巻上げ機構
などを備えたユニット本体に、国際標準規格(ISO
1007−1979年版)で規定されたパトローネ付き
フイルムを内蔵させたものであり、小型化されたいるた
め携帯性もよい。これを購入したユーザーは、室内や暗
い所でも手軽に写真撮影を楽しむことができ、しかも撮
影終了後には、撮影済みの写真フイルムを取り出すこと
なく、そのままユニット本体ごと現像取扱店に出せばよ
く、フイルム巻き戻しやパトローネの取り出しなどの面
倒な操作を行う必要はない。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニット
は、パトローネとパトローネから引き出されたフイルム
をロール形態で収納しておき、撮影を行うごとにパトロ
ーネのスプールに直結された巻上げノブを回動すること
によってパトローネ内に撮影済みのフイルムを巻き取っ
ていくようになっている。そして、フイルムのパーフォ
レーションに係合して1コマ巻上げにより1回転する従
動スプロケットと、この従動スプロケットと同軸で回転
するカムによりシャッターチャージとフイルム巻止めと
を行っており、1回の撮影ごとに巻上げノブを回動操作
しないと次回の撮影を行うことができないようになって
いる。そのため、フイルムの巻き上げを忘れた時などは
シャッタチャンスを逃してしまうことがあった。
【0004】こうした弊害をなくすには、一般のコンパ
クトカメラのようにモータを使用してシャッタレリーズ
後に自動的にフイルム巻き上げを行うようにすると、上
記弊害は解消され、また撮影操作もより簡便になる。コ
ンパクトカメラではモータをフイルム巻取り軸の中に配
置し、このモータの回転によりフイルム巻取り軸を回転
してフイルム1コマ巻上げを行っている。また、全ての
フイルムに撮影が行われた後にパトローネ内にフイルム
を巻戻すために、モータからパトローネのスプールを駆
動する駆動軸まで回転を伝達するためのギヤ群が設けら
れている。更に、モータの回転時期を制御するために、
コンパクトカメラの電源のオン・オフを行うメインスイ
ッチと、シャッタレリーズ時にオンされシャッタチャー
ジ時にオフされるレリーズスイッチと、シャッタボタン
が押されているときにはオフされて押されていないとき
にオンされるシャッタスイッチとを直列に接続し、これ
らスイッチが全てオンされているときにモータが駆動さ
れるようになっている。このように、コンパクトカメラ
では1個のモータでフイルム巻取り軸とスプール用の駆
動軸とを駆動しなければならず、更に複数個のスイッチ
による電圧降下を考慮して3ボルト以上の電圧でモータ
を駆動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レンズ付きフイルムユ
ニットにモータを内蔵する場合には、低価格なモータと
電源とを用いる必要がある。レンズ付きフイルムユニッ
トの電源として3ボルト以上の電圧を得るためには、2
本以上の乾電池を使用することが考えられるが、2本以
上の乾電池をレンズ付きフイルムユニットの内部に収納
すると、レンズ付きフイルムユニット自体を大型化する
必要が生じるため、携帯性に悪影響を与えてしまう。ま
た、例えばボタン型電池やリチウム電池パックを使用す
ればレンズ付きフイルムユニットを大型化する必要はな
くなるが、コストが大幅に上がるため採用することはで
きない。更に、上記問題点を考慮して乾電池1個でモー
タを駆動する場合には、複数個のスイッチを接続すると
電圧降下によってモータの回転速度が低下するので、フ
イルムの巻上げ速度が遅くなってしまうという問題もあ
る。
【0006】また、モータを使用してフイルムを巻き上
げる場合には、1コマ巻上げ終了時に、フイルムのパー
フォレーションに噛合された従動スプロケットがロック
され、モータが停止されてフイルムの巻き止めを行うよ
うになる。しかしながら、このときにモータが惰性によ
って回転すると、フイルムは従動スプロケットに噛合さ
れて係止されているにも係わらずパトローネのスプール
に引っ張られてしまい、突っ張った状態となる。この状
態でシャッタレリーズが行われると、フイルムは従動ス
プロケットによる係止が解除されてスプール側に引っ張
られてしまい、このときの移動しているフイルムに対し
て露光が行われるので、撮影が失敗してしまう。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、レンズ付きフイルムユニットの大幅な大型化やコ
ストアップを行わずにモータによるフイルム巻上げを行
うことができるレンズ付きフイルムユニットを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、パトローネのスプールを
回転させてフイルムをパトローネ内に巻き上げる巻上げ
ギヤと、係止レバーの回動によりオン・オフされるスイ
ッチと、このスイッチのオンにより駆動されオフにより
停止されるモータと、このモータの電源となる1本の電
池と、前記モータの駆動力を減速して伝達する減速伝達
機構とを設けたものである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、スイッチと
して、係止レバーにより回動されるスイッチングレバー
と、このスイッチングレバーの回動により変形される第
1接片と、この第1接片の近傍に絶縁して配置されシャ
ッタボタンの不押下時に第1接片に向かって変形される
第2接片と、前記第1接片の近傍に絶縁して配置された
第3接片とから構成し、第1接片と第2接片とが当接さ
れたときにオンされてモータを駆動し、第1接片と第3
接片とが当接されたときにはオフされてモータの回転に
ブレーキをかけるようにしたものである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、減速伝達機
構を複数個の平歯車から構成し、巻上げギヤに伝達する
トルクを増加させるためにモータの回転数を1/100
〜1/280に減速するようにしたものである。
【0011】
【作用】シャッタボタンの押下によるシャッタレリーズ
時に、シャッタ駆動レバーをチャージ状態から解除する
係止レバーが回動されると、スイッチングレバーが回動
されて第1接片を変形し、シャッタボタンの押下が解除
されると第2接片が第1接片側に変形して第1接片と第
2接片とが当接してモータが駆動される。このモータは
1本の電池によって駆動され、その回転は減速伝達機構
を介して巻上げギヤに伝達されるが、この伝達はモータ
の回転数が1/100〜1/280に減速されたものな
のでトルクが増加されており、1本の電池でもフイルム
の巻き上げを行うことができる。そして巻上げギヤが回
動されると、フイルムはパトローネ内に巻き込まれる。
フイルムの1コマ巻上げに連動してシャッタ駆動レバー
をチャージ状態にするために係止レバーが回動される
と、スイッチングレバーが回動されて第1接片を変形し
て第3接片に当接させてモータの回転にブレーキをかけ
る。これによれば、1コマ巻上げの終了とともにモータ
にブレーキが掛けられるのでフイルムが突っ張るような
ことはなく、フイルムのブレによる撮影の失敗がなくな
る。
【0012】
【実施例】図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、撮影機構等が内蔵されたユニット本体3とこれ
を収納する外ケース4とから構成されている。外ケース
4の表面には、レンズ付きフイルムユニット2の使用方
法等の説明文が印刷されており、ストロボ発光部5,シ
ャッタボタン6,メインスイッチ摘み7,撮影枚数表示
板8,ファインダ9,撮影レンズ10,ストロボ充電ス
イッチ11等を外部に露出させるための穴が設けられて
いる。また、メインスイッチ摘み7の近傍には「O
N」,「OFF」と印刷が施されており、メインスイッ
チ摘み7のオン・オフ位置を示している。シャッタボタ
ン6の下部には、前面側に突出されたグリップ部12が
形成されており、撮影時にはこのグリップ部12を握持
して撮影を行う。
【0013】図1に示すようにユニット本体3は、本体
基部13,露光ユニット14,ストロボユニット15,
電池16,減速伝達機構とモータとが一体化されたモー
タユアット17,スイッチ21,前カバー18及び後カ
バー19とパトローネ付きフイルム20とから構成され
ており、これらは爪係合によって着脱自在に取り付けら
れている。
【0014】本体基部13には、光軸22上に配置され
た露光開口23の両側にパトローネ20aを収納するパ
トローネ収納室24と、フイルム20bが巻かれて形成
されたフイルムロール20cを収納するフイルムロール
室25とが形成されている。パトローネ収納室24の外
壁前面は、フイルムロール室25の外壁前面よりも前方
に突出した形状となっている。また、本体基部13の背
面側にはフイルム20bへの露光範囲を規定するアパー
チャーが形成されている。
【0015】図3に示すように、パトローネ収納室24
の側方には、モータユニット17を収納するモータユニ
ット収納室27が形成されている。モータユニット17
は、モータユニット収納室27に上方あるいは前方から
挿入されてパトローネ収納室24側に押されることによ
って、パトローネ収納室24の側面に突設された係合爪
28a,28b,28c,28dと係合して取り付けら
れる。なお、この際には同じくパトローネ収納室24の
側面に形成された突起29aとピン29bとがモータユ
ニット17に形成された穴や溝と係合して位置決めを行
う。モータユニット収納室27は、前カバー18に形成
されたグリップ部12(図1参照)により前方を覆われ
る。
【0016】モータユニット17は、図4に示すように
フイルム巻上げの駆動源となるモータ31と、このモー
タ31の回転を減速して伝達するギヤ群32と、これら
を保持する保持枠33と、ギヤ群32を上方から保持す
る天板34とから構成されている。
【0017】保持枠33には、上部にギヤ支持部35が
下部にモータ支持部36が形成されており、これらの支
持部35,36の間には板状で弾性変形可能な連結部3
7が形成されており、前述のモータユニット収納室27
に形成された係合爪28a〜28dは、この連結部37
に係合される。モータ31は、模型等の動力源として使
用される低価格なものであり、図に示すように保持枠3
3を変形させた状態で回転軸31aをギヤ支持部35に
形成された穴38に下方から挿入する。モータ31の頭
部39は、ギヤ支持部35の下面に形成された凹部に入
り込む。モータ支持部36には、モータ31の下部に形
成された突起部と同形状の穴36aが形成されている。
このように、モータ31をギヤ支持部35とモータ支持
部36との間に配置し、連結部37の弾性により挟み込
むことによりモータ31が固定される。
【0018】穴38に挿入された回転軸31aは、ギヤ
支持部35から突出される。この突出された回転軸31
aにはギヤ40が取り付けられる。また、ギヤ支持部3
5の上面に形成された軸受け穴41,42,43と軸4
4,45とには、ギヤ46,47,48,49,50が
挿入される。これらのギヤ46〜50は、いずれも上下
に2個の平ギヤが形成されており、これらが噛合される
ことによってモータ31の回転を減速する。
【0019】天板34には、下方に向かって突設された
係合爪52が2個形成されており、ギヤ支持部35に係
合することによって保持枠33に取り付けられる。ま
た、この際には天板34に形成された5個の穴53に、
ギヤ46,47,48と軸44,45の上部が挿入され
るので、ギヤ46〜50の軸間距離が保たれて確実にモ
ータ31の回転を伝達することができる。
【0020】図3に示すように、天板34の他端には2
本の突条54,55が形成されている。この突条54,
55の間には、メインスイッチ摘み7が一体に形成され
た操作板56が突条54,55に沿ってスライドできる
ように収められる。操作板56の両側面には凸部対57
が形成されており、この凸部対57は突条54,55に
形成された凹部58と凹部対59とに係合される。凸部
対57と凹部対59とが係合されているときには、メイ
ンスイッチ摘み7は図2に示すように「ON」側に位置
し、レンズ付きフイルムユニット2は撮影操作が行われ
ると即座にフイルムの巻上げが行われる状態となってい
る。また、凸部対57と凹部58とが係合されていると
きには、メインスイッチ摘み7は「OFF」側に位置
し、レンズ付きフイルムユニット2は撮影操作を行って
もフイルムの巻上げが行われない。
【0021】図3に示すように、パトローネ収納室24
の上部には、巻上げギヤ61が回転自在に取り付けられ
る。パトローネ収納室24の上面には軸受け開口62が
形成されており、この軸受け開口62に巻上げギヤ61
の下面に形成された駆動軸63が挿入される。駆動軸6
3の端部には、パトローネ20aのスプール20d(図
1参照)と噛合する歯列63aが形成されており、巻上
げギヤ61の回転によりスプール20dが回転されてパ
トローネ20a内に撮影済みのフイルム20bが巻き上
げられる。
【0022】巻上げギヤ61の上面には軸65が形成さ
れている。この軸65は、モータユニット17が本体基
部13に取り付けられたときに、天板34に形成された
穴66に挿入される。そして、巻上げギヤ61はモータ
ユニット17のギヤ50の下段ギヤ50aと噛合され、
ギヤ50と巻上げギヤ61との軸間距離は一定に保たれ
る。これにより、モータ31の回転が1/100〜1/
280に減速されてスプール20dに伝達される。
【0023】なお、上述したギヤ群32の減速比1/1
00〜1/280は、以下のような公式を用いて決定し
た。 減速比=必要フイルム巻上げトルク/モータ軸負荷トルク×ギヤ効率・・ モータ回転数=8700−510×モータ軸負荷トルク・・・・・・・・ 1コマ巻上げ時間=1コマ巻上げ時のスプール回転数/単位時間当たり のスプール回転数 =1コマ巻上げ時のスプール回転数/モータ回転数 ×1/60×1/減速比・・・・・・・・・・・・・
【0024】まず、最小の減速比を決定する。必要フイ
ルム巻上げトルクは、フイルムを巻き上げるのに必要な
トルクであり、最もトルクが必要な条件として、低温時
(−10°C)で最終コマの巻き上げを行い、巻き上げ
トルクを測定した。この必要巻上げトルクは、700g
f・cmとなった。
【0025】上記式は、安価なモータの回転数とモー
タ軸負荷トルクとの関係を実測値より求めたもので、モ
ータ軸負荷トルクは上記式の停動トルクの1/2が通
常で最大と考えられ、式でモータの回転数が0のとき
の1/2として、8.5gf・cmとする。
【0026】ギヤ効率は、ギヤの枚数はスペースを考慮
して4〜8枚とし、各ギヤ間のロスを5%として、0.
954 で、0.82となった。これらの必要巻上げトル
ク,モータ軸負荷トルク,ギヤ効率を式に代入する
と、減速比は100となる。なお、減速比を100より
小さくするとフイルム巻上げ時間は短くなるが、モータ
軸負荷トルクが大きくなり、安定したフイルムの巻き上
げが出来なくなるおそれがある。
【0027】次に、上記式を用いて最大減速比を決定
する。1コマ巻上げ時間は通常の使用状況に鑑みて3秒
とする。
【0028】1コマ巻上げ時のスプール回転数は、撮影
が行われる前のパトローネのスプールはフイルムが僅か
しか巻き付けられていないため、最小となり直径11.
5mmとなる。この直径をフイルム1コマの長手方向の
長さ+隣合う1コマとの間隔(36mm+2mm)で割
ると、1.1rpsとなる。
【0029】また、モータ軸負荷トルクは、負荷に対す
る回転数の安定領域から考えて5gf・cmとする。こ
れら1コマ巻上げ時間,1コマ巻上げ時のスプール回転
数,モータ軸負荷トルクを,式に代入すると、最大
減速比は280となる。
【0030】パトローネ収納室24の上面には、軸受け
開口62の他にボス68が形成されており、このボス6
8にはスイッチングレバー69が回動自在に挿入され
る。スイッチングレバー69には、ボス68に挿入され
る軸部70と、上方に突設されたL字型の腕部71とが
形成されている。この腕部71は、前記操作板56が
「OFF」位置にあるときに、操作板56に突設された
突出部56aに押圧される位置にあり、スイッチングレ
バー69は図中反時計方向に回動される。また、スイッ
チングレバー69には長穴状の係合部72と突出部73
とが形成されており、係合部72には露光ユニット14
に組付けられる係止レバー74に形成されたピン75が
挿入され、突出部73にはスイッチ21の一部をなす係
合部材76が当接される。
【0031】図3及び図5に示すように、スイッチ21
は、樹脂製のホルダ78に金属製の3本の接片が互いに
絶縁されて取り付けられたもので、ホルダ78がパトロ
ーネW14の側壁に形成された係合爪24aに係合され
て本体基部13に取り付けられる。この3本の接片のう
ち中央に配置された第1接片79の上端部には、円弧状
に折曲された接点部79aが形成されている。また、第
1接片79の側方からは、上方に向かって突出された突
出片79bが形成されており、この突出片79bの先端
には上述した係合部材76が取り付けられている。この
係合部材76はプラスチックにより円筒状に成形されも
のであり、スイッチングレバー69の回動によって背面
側に押圧され、このときには第1接片79を背面側に変
形させる。
【0032】第1接片79の前面側には、第2接片81
が配置されている。第2接片81の側方からは、下方に
向かって突出された突出片81aが形成されている。こ
の突出片81aは下端が第1接片79側に向かって円弧
状に成形されている。
【0033】第1接片79の背面側には、先端に円弧状
の接点部83aが形成された第3接片83が配置されて
いる。これら第1接片79,第2接片81,第3接片8
3には、回路部84に示すようにモータ31と電池16
とが接続されており、図6に示すように第1接片79の
接点部79aと第2接片81とが当接されたときには、
回路が閉じられてモータ31が駆動される。また、図7
に示すように第1接片79と第3接片83の接点部83
aとが当接されたときには、モータ31がショートされ
てモータ31の駆動が停止される。
【0034】露光ユニット14を分解して示した図8に
おいて、露光ユニット14のベース部85には光軸22
上の前方に設けられた露光開口86と、2つの軸87,
88と軸受開口89とが一体に形成されている。軸87
には、シャッタ駆動レバー90と撮影枚数表示板8とが
回動自在に挿入され、最後に止め輪91で抜け止めされ
ている。また、軸88にはバネ92と係止レバー74と
が回動自在に挿入され、最後にビス93で抜け止めされ
ている。軸受開口89には、回転部材94が挿入されて
いる。
【0035】回転部材94は、中央部分に巻き止めカム
94a,シャッタチャージカム94b、下方に突出した
軸94c、及び上方に突出した一歯ギヤ94dとが一体
に形成されている。軸94cには、ベース部85内に配
置された従動スプロケット95が係合され、従動スプロ
ケット95の回転が伝達される。一歯ギヤ94dには、
撮影枚数表示板8の外周に形成された歯列8aが噛合さ
れる。従動スプロケット95は、フイルム20b(図1
参照)の撮影範囲外に形成されたパーフォレーションに
噛合され、巻上げギヤ61の回転によってパトローネ2
0aのスプール20dが回転し、フイルム20bが1コ
マ分の長さだけ移送されると一回転する。
【0036】バネ92は、一端92aがシャッタ駆動レ
バー90の係止部90aに係合しており、軸87を中心
にシャッタ駆動レバー90を反時計方向に付勢してい
る。またバネ92の他端92bは係止レバー74の垂直
片74aに係合し、係止レバー74を軸88を中心に時
計方向に付勢している。シャッタチャージカム94bに
はシャッタ駆動レバー90の一端90bが当接してお
り、従動スプロケット95の回転によりシャッタ駆動レ
バー90をバネ92の付勢に抗して時計方向に向けて回
転させる。
【0037】巻き止めカム94aの外周には溝94eが
形成されており、この溝94eにはフイルムが1コマ送
りされて回転部材94が1回転したときに、係止レバー
74の爪部74bが嵌入するようになっている。これに
より、従動スプロケット95の回転がロックされてフイ
ルムの巻き上げが阻止される。また係止レバー74の爪
部74bが溝74eに嵌入するため、係止レバー74が
時計方向に僅かに回動する。この回動により、係止レバ
ー74の突条部74cがシャッタ駆動レバー90の立上
がり片90cに係合し、シャッタ駆動レバー90をチャ
ージ位置で保持する。なお、従動スプロケット95の1
回転によって一歯ギヤ94dが撮影枚数表示板8を1目
盛り分歩進させる。
【0038】また、係止レバー74が時計方向に回動さ
れたときには、係止レバー74のピン75がスイッチン
グレバー69を図3中において反時計方向に回動させ
る。これにより、スイッチ21の第1接片79の係合部
材76が背面側に押圧され、第1接片79は図7に示す
ように第3接片83と当接される。
【0039】シャッタボタン6が押下されると、係止レ
バー74は軸88を中心に僅かに反時計方向に回動され
る。この回動により係止レバー74の突条部74cがシ
ャッタ駆動レバー90の立ち上がり片90cから外れ、
シャッタ駆動レバー90がバネ92の付勢によって軸8
7を中心に反時計方向に回動し、シャッタ駆動レバー9
0の蹴飛ばしアーム90dが後述するシャッタ羽根96
を蹴飛ばす。
【0040】係止レバー74が反時計方向に回動された
ときには、スイッチングレバー69へのピン75による
押圧が解除され、第1接片79は自身の弾性により第2
接片81側に復帰する。このとき、シャッタボタン6が
押下されていない場合には、第1接片79と第2接片8
1とが当接されてモータ31が回転される。
【0041】ベース部85の前面には、光軸22と平行
に軸97が形成されている。この軸97には、クランク
形状をしたシャッタ羽根96が回動自在に軸着される。
シャッタ羽根96は、バネ103の付勢により光軸22
上に設けた露光開口86を遮蔽する位置と、シャッタ駆
動レバー90の蹴飛ばしにより露光開口86上から退避
する位置との間で回動する。
【0042】シャッタ羽根96の前面には、シャッタカ
バー98が取り付けられ、シャッタ羽根96が光軸22
の方向に揺動することが防止される。このシャッタカバ
ー98には、光軸22上に絞り開口98aが形成されて
おり、これを取り囲むように鏡筒98bが一体に形成さ
れている。この鏡筒98b内には、撮影レンズ10を構
成する後玉レンズ99及び前玉レンズ100と、これら
の間に挟装されるスペーサ101とが挿入され、最後に
レンズカバー102が被せられる。
【0043】ベース部85の上部右側には、凹型の保持
枠124が一体に形成されている。この保持枠124に
は対物レンズ104aと接眼レンズ104bとが挿入さ
れ、逆ガリレオタイプのファインダ9を構成している。
このファインダ9は、図1に示す前カバー18のファイ
ンダ対物窓9aと後カバー19のファインダ接眼窓9b
との間に配置される。
【0044】後カバー19には、アパーチャーに対峙す
る位置にフイルム支持面105が形成されている。フイ
ルム支持面105の上部には、ファインダ接眼窓9bが
形成されており、撮影時にはこの窓を通してフレーミン
グを行う。また後カバー19の上辺には、前方に向かっ
て突設された上板106が形成されており、この上板1
06は前カバー18の上板107に形成された切欠部1
07aと嵌合する形状となっている。後カバー19と前
カバー18の上板106,107が嵌合されると、図2
に示すように両者に形成された切欠によりメインスイッ
チ摘み7を外部に露呈させるための開口108と、撮影
枚数表示板8を外部に露呈させるための表示窓109と
が形成される。後カバー19の底面側には、パトローネ
収納室24とフイルムロール室25との底面を覆うプル
トップ式の蓋19a,19bとがそれぞれ設けられてい
る。蓋19aは露光済みフイルム20bを収納したパト
ローネ20aを取り出すときの取り出し蓋となる。
【0045】前カバー18には、光軸22上に撮影レン
ズ10を外部に露呈するための開口10aと、ストロボ
ユニット15の発光部5を外部に露呈させるためのスト
ロボ開口125と、ファインダ対物窓9aと、ストロボ
ユニット15への充電を行うストロボ充電スイッチ11
とが形成されている。ストロボ充電スイッチ11が押さ
れると、ストロボ充電スイッチ11の背後に配置された
充電用接片110がストロボユニット15の基板15a
に当接され、基板15a上の接点15b,15cを短絡
させてストロボ回路に充電を行うようになっている。
【0046】シャッタボタン6は、図9に示すように円
筒形状をしており、下部にはフランジ6aと下方に突出
された押圧ピン6bが形成されている。前カバー18の
上板107には、シャッタボタン用の開口112とこの
開口112を取り囲む突条113が下面に形成されてお
り、シャッタボタン6はこの開口112に下方から挿入
されるが、突条113とフランジ6aとが当接するため
上方に抜けてしまうことはない。
【0047】シャッタボタン6の下方には、前カバー1
8の内側に背面側に向かって突設されたピン114に挿
入され回動自在に取り付けられた中間レバー115が配
置されている。この中間レバー115には、先端側に下
方に突出された押圧レバー116が一体に形成されてお
り、中間部分には上方に突出された係合部117が形成
されている。押圧レバー116の先端には背面側に向け
て押圧片116aが形成されており、この押圧片116
aは上述したスイッチ21の第2接片81に形成された
突出片81aに当接して背面側に変形させている。
【0048】また、前カバー18には係止解除レバー1
18が一体に形成されている。この係止解除レバー11
8は、前カバー18の上板107と一体化された連接部
118aにより弾性が付与されており、係止レバー74
の垂直片74aを押圧する押圧部118bと、中間レバ
ー115の係合部117と係合する爪部118cとが形
成されている。
【0049】シャッタボタン6が押下されると、シャッ
タボタン6の下部に形成された押圧ピン6bが中間レバ
ー115を下方に押す。シャッタボタン6により押され
た中間レバー115は、ピン114を中心に時計方向に
回動される。これにより、係合部117に係合された爪
部118cが下方に押され、係止解除レバー118は前
カバー18との連接部118aを中心に押し下げられ
る。係止解除レバー118が押し下げられると、押圧部
118bが係止レバー74の垂直片74aを押して係止
レバー74を反時計方向に僅かに回動する。これによ
り、上述したようにシャッタ駆動レバー90によるシャ
ッタレリーズが行われる。
【0050】なお、シャッタボタン6が押下されている
間は、押圧レバー116も下方に移動されているため、
押圧片116aと第2接片81の突出片81aとの当接
が解除され、第2接片81は自身の弾性により第1接片
79から離れる方向に復帰する。これにより、シャッタ
ボタン6を押下している間は、第1接片79と第2接片
81とが当接することがないのでフイルムの巻上げが行
われることはない。また、シャッタボタン6の押下を解
除すると押圧レバー116は上方に移動するが、第2接
片81の突出片81aの下端は円弧状にされているの
で、押圧レバー116と突出片81aとの当接はスムー
ズに行われる。
【0051】ストロボユニット15の基板15aの下部
には、電池16のプラス端子16aと当接する電池接片
120と、マイナス端子16bと当接する電池接片12
1とが取り付けられている。これらの電池接片120,
121は、ストロボ回路に接続されている他に、モータ
ユニット17やスイッチ21にも接続されており、電池
16はストロボユニット15とモータユニット17の駆
動源となる。
【0052】なお、電池16は乾電池の他に、例えば複
数本の乾電池を直列あるいは並列に接続して市販されて
いる電池パックを分解し、その中の1本の乾電池をレン
ズ付きフイルムユニット用に使用してもよい。
【0053】ところで、モータ31は直流電源によって
駆動されるため、接続される電池16の向きによって回
転方向が変わってしまう。図1に示すように、正しく電
池16が装填された場合には、モータ31の回転軸31
aは図4に示すように反時計方向に回転されるが、電池
16が逆方向に装填されると回転軸31aは時計方向に
回転され、パトローネ20a内にフイルム20bを巻き
上げることができなくなる。これを解決するためには図
1に示すように、本体基部13の電池接片120が配置
される部分に突片123を設けるとよい。これによれ
ば、図10に示すように電池接片120の前に突片12
3が位置するため、電池16のプラス端子16aは突出
しているので装填できるが、マイナス側端子16bを電
池接片120側に装填するとプラス側端子16aは装填
できなくなるので確実に誤装填であることに気がつく。
【0054】次に上記実施例の作用について説明する。
レンズ付きフイルムユニット2は、プラスチック成形に
より各部品が製造され、それらが組み立てられてユニッ
ト本体3となる。そしてユニット本体3に電池16が装
填されるが、図10に示すように電池接片120の近傍
には本体基部13に形成された突片123が位置するた
め、電池接片120側には電池16のプラス接点16a
しか装填できず、電池16の誤装填が確実に防止され
る。電池16が装填されたユニット本体3は、各種検査
を経てから外側を外ケース4によって覆われてレンズ付
きフイルムユニット2となる。
【0055】図2に示すように完成されたレンズ付きフ
イルムユニット2は、遮光と防湿とを行う防湿袋に収納
されて販売されるが、搬送時等に防湿袋の上からシャッ
タボタン6が押されてシャッタレリーズされ、フイルム
を無駄にしてしまうことがある。これを防止するため
に、メインスイッチ摘み7を「OFF」側にセットし、
シャッタボタン6を押下してシャッタレリーズを行って
から、防湿袋に収納される。
【0056】この状態では、図11に示すように操作板
56に突設された突出部56aがスイッチングレバー6
9の腕部71を押圧するので、スイッチングレバー69
は反時計方向に回動される。回動されたスイッチングレ
バー69は、突出部73で第1接片79の突出片79b
の先端に取り付けられた係合部材76を背面側に押す。
これにより、図7に示すように第1接片79が背面側に
変形されて第3接片83の接点部83aと当接されるの
で、回路部84は開かれてモータ31の駆動が防止され
る。
【0057】レンズ付きフイルムユニット2を購入した
ユーザーは、防湿袋からレンズ付きフイルムユニット2
を取り出し、防湿袋や外ケースに記載された説明文に従
ってメインスイッチ摘み7を「ON」側にスライドす
る。すると、スイッチングレバー69は操作板56から
の押圧が解除されるので、第1接片79は自身の弾性に
第3接片83から離れて元の位置に復帰する。また、図
6に示すように、このときの第2接片81は、押圧レバ
ー116に形成された押圧片116aの押圧により第1
接片79側に変形されているので、第1接片79の接点
部79aと第2接片81とが当接されることとなり、回
路部84は閉じられてモータ31が回転される。
【0058】図4に示すように、モータ31の回転軸3
1aは反時計方向に回転され、この回転はギヤ群32に
よって1/100〜1/280に減速される。図3に示
すように、減速されたモータ31の回転はギヤ50の下
段ギヤ50aによって巻上げギヤ61に伝えられ、巻上
げギヤ61は反時計方向に回転される。図1に示すよう
に、巻上げギヤ61の回転により駆動軸63の歯列63
aと噛合されたパトローネ20aのスプール20dも反
時計方向に回転される。スプール20dの回転により、
フイルム20bがパトローネ20a内に巻き上げられる
が、この時に図8に示す従動スプロケット95がフイル
ム20bのパーフォレーションとの噛合により反時計方
向に回転される。
【0059】従動スプロケット95の回転により、従動
スプロケット95に取り付けられた回転部材94が同方
向に回転される。回転部材94の回転により、シャッタ
チャージカム94bに一端90bが当接されたシャッタ
駆動レバー90がバネ92の付勢に抗して時計方向に回
転され、チャージ位置に移動する。フイルム20bの1
コマ巻き上げにより回転部材94も1回転し、巻止めカ
ム94aの溝94eに係止レバー74の爪部74bが入
り込んで、従動スプロケット95の回転をロックする。
また、この溝94eと爪部74bとの嵌合により、係止
レバー74が僅かに時計方向に回動されるので、突条部
74cと立上がり片90cとが係合されてシャッタチャ
ージが行われる。
【0060】また同時に、係止レバー74の回動によ
り、図3に示す係止レバー74のピン75によって、係
合部72が押されてスイッチングレバー69が反時計方
向に回動される。このスイッチングレバー69の回動に
より、突出部73が第1接片79の係合部材76を背面
側に押圧し、第1接片79を変形させて図7に示すよう
に第3接片83の接点部83aに当接させる。これによ
り、モータ31はショートされるのでモータ31の回転
が即座に停止され、撮影準備が完了する。
【0061】ユーザーは、ファインダ接眼窓9b(図1
参照)を覗いて被写体を確認し、構図を決定した後で、
シャッタボタン6を押下する。シャッタボタン6が押下
されると、図9に示すようにシャッタボタン6の下部に
形成された押圧ピン6bが中間レバー115を下方に押
し下げる。中間レバー115は、前カバー18に形成さ
れたピン114を中心に時計方向に回動され、係合部1
17に係合された爪部118cを押し下げる。爪部11
8cが押し下げられた係止解除レバー118は、前カバ
ー18との連接部118aを支点に押し下げられ、押圧
部118bで係止レバー74の垂直片74aを押して、
係止レバー74を僅かに反時計方向に回動させる。
【0062】図8に示すように、係止レバー74が反時
計方向に回動されると、係止レバー74の突条部74c
と、シャッタ駆動レバー90の立上がり片90cとの係
合が解除され、シャッタ駆動レバー90はバネ92の付
勢により反時計方向に回動される。この際に、蹴飛ばし
アーム90dがシャッタ羽根96を蹴飛ばしてシャッタ
羽根96を回動し、撮影開口86を開放する。これによ
り、撮影レンズ10を通過した被写体光がフイルム20
bに達し、フイルム20bへの露光が行われる。なお、
フイルムの1コマ巻上げ時にモータ31がブレーキによ
って即座に停止されているので、フイルム20bは引っ
張られてはおらず、シャッタレリーズ時にフイルムのブ
レが発生することはない。
【0063】また同時に、図3に示すように、係止レバ
ー74の回動によりピン75のスイッチングレバー69
への反時計方向への押圧が解除される。これにより、第
1接片79は自身の弾性により元の形状に復帰するた
め、第2接片81側に移動する。しかしながら、図5に
示すようにシャッタボタン6が押下されている間は、押
圧レバー116の押圧片116aと、第2接片81の突
出片81aとは当接されていないので、第2接片81は
自身の弾性により第1接片79から離れる方向に変位し
て、第1接片79の接点部79aと第2接片81とは当
接されず、モータ31は回転されない。
【0064】その後シャッタボタン6の押下を解除する
と第2接片81は、再び押圧レバー116の押圧片11
6aによって第1接片79側に押圧されるので、図6に
示すように第1接片79の接点部79aと第2接片81
とが当接される。これにより、回路部84が閉じられる
のでモータ31が回転され、上述したようにモータ31
の回転によるフイルムの巻上げと、シャッタチャージ及
びフイルム巻止めとが行われる。
【0065】なお、上記実施例では電池16の誤装填防
止方法として、突片123により電池16が一方向のみ
でしか装填できないようにしたが、図12に示すように
後カバー19の底面19cに、電池マーク130と、プ
ラスマーク131及びマイナスマーク132とを刻設し
てもよい。これにより、電池16の装填方向が明確にな
るので、誤装填を防止することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットは、フイルム巻上げの駆動源となる
モータの電源として1本の電池を使用し、モータの回転
を巻上げギヤに伝達する減速伝達機構を複数個の平ギヤ
で構成し、減速比を1/100〜1/280とし、電池
の電圧降下を防止するためにスイッチを1個としたの
で、コンパクトカメラよりも低い電圧でも確実にフイル
ムの巻き上げを行うことができる。
【0067】また、1コマ巻上げ終了時には、モータは
ブレーキによって即座に停止されるので、フイルムが引
っ張られることがなく、シャッタレリーズ時のフイルム
のブレが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を
示す斜視図である。
【図3】本体基部へのモータユニット及びスイッチの取
付け方法を示す説明図である。
【図4】モータユニットの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】シャッタボタン押下時のスイッチの接片位置を
示す説明図である。
【図6】モータ駆動時のスイッチの接片位置を示す説明
図である。
【図7】モータ停止時のスイッチの接片位置を示す説明
図である。
【図8】露光ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図9】シャッタボタンの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図10】電池の誤装填防止方法を示す説明図である。
【図11】メインスイッチがオフのときのスイッチの状
態を示す説明図である。
【図12】電池の誤装填防止方法の別の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 6 シャッタボタン 16 電池 17 モータユニット 21 スイッチ 31 モータ 61 巻上げギヤ 69 スイッチングレバー 74 係止レバー 79 第1接片 81 第2接片 83 第3接片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】なお、上述したギヤ群32の減速比1/1
00〜1/280は、以下のような公式を用いて決定し
た。 減速=必要フイルム巻上げトルク/モータ軸負荷トルク×ギヤ効率・・ モータ回転数=8700−510×モータ軸負荷トルク・・・・・・・・ 1コマ巻上げ時間=1コマ巻上げ時のスプール回転数/単位時間当たり のスプール回転数 =1コマ巻上げ時のスプール回転数/モータ回転数 ×1/60×1/減速比・・・・・・・・・・・・・
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ギヤ効率は、ギヤの枚数はスペースを考慮
して4〜8枚とし、各ギヤ間のロスを5%として、0.
954 で、0.82となった。これらの必要巻上げトル
ク,モータ軸負荷トルク,ギヤ効率を式に代入する
と、減速比は1/100となる。なお、減速比を1/
00より小さくするとフイルム巻上げ時間は短くなる
が、モータ軸負荷トルクが大きくなり、安定したフイル
ムの巻き上げが出来なくなるおそれがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】1コマ巻上げ時のスプール回転数は、撮影
が行われる前のパトローネのスプールはフイルムが僅か
しか巻き付けられていないため、最小となり直径11.
5mmとなる。この直径に対応した円周をフイルム1コ
マの長手方向の長さ+隣合う1コマとの間隔(36mm
+2mm)で割ると、1.05回転数/コマとなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、モータ軸負荷トルクは、負荷に対す
る回転数の安定領域から考えて5gf・cmとする。こ
れら1コマ巻上げ時間,1コマ巻上げ時のスプール回転
数,モータ軸負荷トルクを,式に代入すると、最大
減速比は1/290となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ羽根を開閉するシャッタ駆動レ
    バーをチャージ状態から解除するシャッタレリーズ時
    と、フイルムの1コマ巻上げに連動して該シャッタ駆動
    レバーをチャージ状態にするシャッタチャージ時にのみ
    回動される係止レバーを備えたシャッタ機構,撮影レン
    ズ等の撮影機構が組み込まれたユニット本体に、予めフ
    イルムとパトローネとが収納されたレンズ付きフイルム
    ユニットにおいて、 前記スプールを回転させてフイルムをパトローネ内に巻
    き上げる巻上げギヤと、前記係止レバーの回動によりオ
    ン・オフされるスイッチと、このスイッチのオンにより
    駆動されオフにより停止されるモータと、このモータの
    電源となる1本の電池と、前記モータの駆動力を減速し
    て伝達する減速伝達機構とを備えたことを特徴とするレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記スイッチは、前記係止レバーにより
    回動されるスイッチングレバーと、このスイッチングレ
    バーの回動により変形される第1接片と、この第1接片
    の近傍に絶縁して配置されシャッタボタンの不押下時に
    第1接片に向かって変形される第2接片と、前記第1接
    片の近傍に絶縁して配置された第3接片とからなり、前
    記第1接片と第2接片とが当接されたときにオンされて
    前記モータを駆動し、前記第1接片と第3接片とが当接
    されたときにオフされて前記モータの回転にブレーキを
    かけることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記減速伝達機構は複数個の平歯車から
    構成され、前記巻上げギヤに伝達するトルクを増加させ
    るためにモータの回転数を1/100〜1/280に減
    速することを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
JP5551094A 1994-03-22 1994-03-25 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH07261253A (ja)

Priority Applications (2)

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