JP3087062B2 - フィルム一体型カメラの製造方法及びフィルム一体型カメラ - Google Patents

フィルム一体型カメラの製造方法及びフィルム一体型カメラ

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JP3087062B2
JP3087062B2 JP10354446A JP35444698A JP3087062B2 JP 3087062 B2 JP3087062 B2 JP 3087062B2 JP 10354446 A JP10354446 A JP 10354446A JP 35444698 A JP35444698 A JP 35444698A JP 3087062 B2 JP3087062 B2 JP 3087062B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフィルム一体型カメ
ラの製造方法及びフィルム一体型カメラに係わり、さら
に詳しくは、予め製造段階でフィルムが装填され、ユー
ザーが直ちに撮影を行えばよいフィルム一体型カメラの
製造方法及びフィルム一体型カメラに関する。 【0002】 【従来の技術】現在、最も一般的に使用されているフィ
ルムは、35mmフィルムと呼ばれるロールフィルムJ
135(JIS K7519)で、ロールフィルムJ1
35用のパトローネ(JIS K7528)に光密状態
に収納され、適宜のカメラに装填されて使用に供され
る。 【0003】一方、前記フィルムを使用するカメラの1
つの形式は、露光とフィルム巻上げ操作とをくり返して
順次撮影を行い、撮影終了後、巻戻機構を操作して巻取
り軸上に巻きつけられている露光済フィルムを前記パト
ローネ内に巻戻した後に、背面カバーを開けて撮影済フ
ィルムが収納された前記パトローネを取り出す。また、
他の形式のカメラは、フィルム装填後、撮影操作に先立
って巻取り軸上にフィルムを巻上げてしまい、以後、パ
トローネ内に一駒ずつフィルムを巻戻しながら撮影を行
い、撮影終了後、背面カバーを開けて撮影済フィルムが
収納されたパトローネを取り出す。 【0004】このように、上記いずれの形式のカメラに
おいても、35mmフィルムを使用する以上、使用者が
フィルムをカメラ内で往復給送させる必要があり、その
ためにフィルム巻戻機構は不可欠なものであった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】一方、近年、上述のよ
うな巻戻機構を必要とせず、安価な使い捨てカメラが提
案され、実用化されるに至っているが、これは110タ
イプのフィルムを収納したカートリッジを使用するもの
であり、カメラ自体はその種タイプの従来カメラの延長
線上に存在するものである。そして、前記形式のフィル
ムでは1駒の面積が小さいために、35mmフィルム
(以下、135フィルムとも言う)のフルサイズ画面
(24mm×36mm)で撮影した画像と引き伸したプ
リント画像で比較した場合、鮮鋭性、粒状性等の点で劣
ることは免れ得ない。 【0006】フィルム一体型カメラ(使い捨てカメラ)
ではメーカー側で予め製造段階でフィルムを装填して出
荷され、ユーザーによる撮影終了後に撮影済フィルムを
取り出すことなくフィルム一体型カメラごと処理業者に
渡される。従って、ユーザーによるフィルムの巻き戻し
の操作をする必要がないので、従来のカメラが有してい
たフィルム巻戻機構をなくすことができるので、ユーザ
ーによるフィルム巻戻操作が不要となり操作が簡易とな
る。さらに、フィルム一体型カメラの構造が簡易とな
り、低価格化がはかれる。 【0007】また、フィルム一体型カメラでは、少ない
部品点数で、十分な光密状態が得られ、組立が能率的に
行え、さらに処理業者が容易に解体して撮影済フィルム
をフィルム一体型カメラより取り出しやすい等の構造を
有するものが望まれる。また、フィルム一体型カメラを
容易に組立等が行える製造方法が望まれる。 【0008】本発明の目的の1つは、組立、精度出し等
が容易なフィルム一体型カメラの製造方法を提供するこ
とにある。また、本発明の目的の1つは、組立、精度出
し等が容易な構造を有するフィルム一体型カメラを提供
することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の構成
のいずれかにより達成される。 【0010】(1)カメラ本体の画面枠を挟んで一方側
に未露光フィルムを収納する未露光フィルム収納室を、
他方側に撮影済みフィルムを巻き取るためのスプールを
内部に有する撮影済みフィルム収納パトローネを収納す
る撮影済みフィルム収納パトローネ室とを設けたカメラ
本体に対し、フィルム巻上機構、シャッターチャージ機
フィルムカウンタ機構及びシャッターレリーズ機構
を構成する部品、並びにシャッターレリーズボタンを組
み込む工程と、前記カメラ本体に設けられた係止部材に
前面側外枠に設けられた係止部材を係合させて、前記前
面側外枠を取り付ける工程と、前記カメラ本体に未露光
フイルムを装填する工程と、前記カメラ本体に設けられ
た係止部材に背面側外枠に設けられた係止部材を係合さ
せて、前記背面側外枠を取り付ける工程と、を備えたこ
とを特徴とするフィルム一体型カメラの製造方法。 【0011】(2)カメラ本体の画面枠を挟んで一方側
に未露光フィルムを収納する未露光フィルム収納室を、
他方側に撮影済みフィルムを巻き取るためのスプールを
内部に有する撮影済みフィルム収納パトローネを収納す
る撮影済みフィルム収納パトローネ室とを設けたカメラ
本体に、少なくともフィルム巻上機構、シャッタチャー
ジ機構フィルムカウンタ機構及びシャッターレリーズ
機構を構成する部品、並びにシャッターレリーズボタン
を組み込んで、前記カメラ本体に設けられた係止部材前
面側外枠に設けられた係止部材を係合させて、前記前面
側外枠を取り付けたものに、前記カメラ本体に未露光フ
ィルムを装填した後、前記カメラ本体に設けられた係止
部材に背面側外枠に設けられた係止部材を係合させて構
成したことを特徴とするフィルム一体側カメラ。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1、図
2、図3及び図4に示す。図1は本発明による一実施形
態のフィルム一体型カメラの分解斜視図、図2は本発明
による一実施形態のフィルム一体型カメラに装填される
撮影済フィルム収納パトローネ、光密容器等の外観斜視
図、図3は本発明による一実施形態のフィルム一体型カ
メラの外観斜視図、さらに、図4はフィルム一体型カメ
ラのファインダの構成図である。なお、図1は後述する
図2に示す撮影済フィルム収納パトローネ、光密容器等
は省略している。 【0013】本明細書において「一体不可分」とは、ユ
ニットが組込まれ、すなわち結合され、フィルム一体型
カメラの体裁をなしている状態において、無理な力が加
えられない限り、それらのユニットが分離しないように
結合されている態様を意味するものとする。 【0014】図1、図2に示す如く、第1ユニット10
はカメラ本体ともいうべきユニットで、組込み基準であ
るカメラ本体に組み込まれたフィルム巻上機構、シャッ
タチャージ機構、フィルムカウンタ機構等を備えてい
る。第2ユニット(以後、前面側外枠ともいう)20は
第1ユニット10を基準にして一体不可分に結合され、
第1ユニット10を覆う。同様に、第3ユニット(以
後、背面側外枠といもう)30は第1ユニット10を基
準にして一体不可分に結合され第1ユニット10を覆
う。なお、前記全ての各ユニットは合成樹脂により形成
されている。 【0015】第1ユニット10には、露光部の開口であ
る画面枠13を挟んで両側の同一平面内にフィルム巻取
用および未露光フィルム装填用の2つの収納室として、
撮影済フィルム収納パトローネ室11(カートリッジ室
ともいう)および未露光フィルム収納室12(光密容器
室ともいう)が設けられていて、図2に示す収納容器に
収められた135フィルムFが装填される。 【0016】本実施の形態のフィルム一体型カメラに使
用されるフィルムFは、一般のカメラと同様にロールフ
ィルムJ135用パトローネ(JIS K7528)を
収納容器としたロールフィルムJ135(JIS K7
519)であるが、図2に示す如く、予め暗室もしくは
光密装置内にてフィルムを収納した撮影済フィルム収納
パトローネ1の中から限度一ぱい迄引き出されて光密容
器として用意される例えば空のパトローネである光密容
器(未露光フィルム収納パトローネともいう)3の中に
未露光状態にてその全長を巻回され収容された状態とな
っている。 【0017】なお、フィルムFは一点鎖線(図2参照)
をもって示したその端部が光密容器(未露光フィルム収
納パトローネ)3のスプール4に固定されず、他方の端
部は撮影済フィルム収納パトローネ(カートリッジとも
いう)1の内部のスプール2に固定されたままとなって
おり、その状態でそれぞれのフィルム引出口1aと3a
の間隔Lがフィルム一体型カメラ内の画面枠13の幅よ
り僅かに広い長さをもった状態に保たれている。 【0018】なお、実施の形態のフィルム一体型カメラ
では装填するフィルムFの容器に合せて形状・寸法を自
由に決定することができるので、フィルム一体型カメラ
では光密容器(未露光フィルム収納パトローネ)3以外
にも、例えばパトローネの外側にスプール4が突出しな
いような、若しくは、スプールの無いパトローネのよう
な任意の光密容器を使用することもできる。図2に示す
如く、光密容器(未露光フィルム収納パトローネ)3が
光密な容器として利用される場合には、撮影済フィルム
収納パトローネ1と上下を逆向きにした状態にて装填さ
れる。 【0019】先ず、カメラ本体の機構から説明すると、
第1ユニット10には撮影レンズ40を始めとするフィ
ルム巻上機構50、シャッタチャージ機構60、フィル
ムカウンタ機構70等の主要機能が組込まれている。 【0020】巻上ノブ51はフィルム一体型カメラの外
部に突設されるノブであり、ラチェット車52および巻
上用フォーク53は巻上ノブ51と同軸一体となってい
る。巻上用フォーク53は撮影済フィルム収納パトロー
ネ室11内に突出されていてフィルム一体型カメラの完
成に先立って装填される図2に示す撮影済フィルム収納
パトローネ1のスプール2が係合される。 【0021】スプロケット歯車54は画面枠13のフィ
ルム給送方向に延びる長辺に沿ってフィルム側に突出し
て形成したレール面14の切欠き部から歯先が露出する
よう設置した16枚歯の歯車であり、またカム板55は
外周部の対称位置にそれぞれ一対の段部55aと駆動ピ
ン55bを有するカムで、スプロケット歯車54と一体
に回転するよう軸S−1上に取付られている。すなわ
ち、巻上ノブ51を図1において反時計方向に回転する
とスプール2(図2参照)が回転してフィルムFを撮影
済フィルム収納パトローネ1内に巻取るが、その際、フ
ィルムFはパーフォレーションPに歯合するスプロケッ
ト歯車54を介してカム板55を反時計方向に駆動回転
する。 【0022】シャッタチャージ板61はそれ自身に穿っ
た2つの長孔100を介し、第1ユニット10に設けた
長孔100と嵌合する取付ピン62を案内として第1ユ
ニット10の上面を左右方向に摺動するチャージ板であ
り、引張バネ63によつて常時、図1で右方向に付勢さ
れている。 【0023】撮影終了後のシャッタチャージ板61は、
後述する如く図1に示す位置よりも右側に変位したとこ
ろにあるが、図示のシャッタチャージ位置への移動は次
の如く行われる。巻上ノブ51の回動に伴いフィルムを
介してスプロケット歯車54と共にカム板55が回転す
る。そして、その回転途上でカム板55上の駆動ピン5
5bがシャッタチャージ板61の突出部61aと係合
し、引張バネ63に抗してシャッタチャージ板61を図
1において左方向に移動し、カム板55の半回転、すな
わちフィルムFを一画面相当分だけ巻取る回転量に達す
る前にレリーズ板56の突出部56aとシャッタチャー
ジ板61の右側端部に設けた切欠部61dとの係止が完
了する。その時点での駆動ピン55bは突出部61aの
再度の右方向移動を阻止しない位置にある。ストップレ
バー64は略T字状をなし、中間地点に配設される軸S
−2と遊嵌され、シャッタチャージ板61の上面を横切
って延びる腕部64cと第1ユニット10上に設けられ
るピン101との間に配設された引張バネ65により反
時計方向に付勢されている。ストップレバー64は、そ
の腕部64cがシャッタチャージ板61の右方向への移
動途中からシャッタチャージ板61上に設けた立上り部
61bにより押されることにより時計方向に回動する。
真中の腕部64aはフィルムの所定量巻上げごとにその
先端がカム板55の段部55aと当接し、この状態にお
いて他の腕部64bに設けたストップ爪とラチェット歯
車52とを係合させ、巻上ノブ51の巻取作動を阻止す
る。 【0024】図1はフィルムFが一画面相当分だけ巻取
られると同時にシャッタチャージが終了して巻上ノブ5
1が停止された状態を示したものであり、この状態でシ
ャッタレリーズボタン57を押圧することによりレリー
ズ板56を押し下げると、シャッタチャージ板61は係
止を解除されるので引張バネ63の作用により右方向に
急速に移動し、その過程において立下り部61cにより
シャッタ羽根66の先端に備えた反転部材67のピン6
7aをたたいてシャッタ羽根66を支点66bを回動中
心として時計方向に回動させ撮影レンズ40の光路を解
放して露光を行う。 【0025】なお、シャッタ羽根66は光路遮蔽する位
置に引張バネ66aによって規制されているので、撮影
レンズ40の光路を全開した直後に、ピン67aが立下
り部61cとの係合から外れることにより、自動的に初
期位置に復帰して所定の一定の露光を行う。 【0026】また、シャッタチャージ板61は右側に移
動した時、その一部がレリーズ板56の突出部56aの
上側に位置し、図示しないバネ等の付勢手段により上方
初期位置に復帰しようとするレリーズ板56の移動を阻
止する。即ち、フィルム巻上げが行われない限り、シャ
ッタレリーズボタン57は操作されないように前面側外
枠20に設けた穴28内に維持される。カメラ本体に組
み付けられているシャッタレリーズ機構(シャッタチャ
ージ板61等)と共にシャッタレリーズボタン57も第
1ユニットに取り付けられる。このシャッタレリーズボ
タン57がフィルム一体型カメラ上面に露出して、操作
可能になっている。なお、逆転防止爪200は巻上ノブ
51の時計方向回転を阻止する爪である。 【0027】また、フィルムFの撮影可能の枚数は第2
ユニット20の窓26に表示されるフィルムカウンタ機
構70の指数盤71によってその残数が指示される。す
なわちスプロケット歯車54の軸に固定された歯車72
が、指数盤71と一体で歯数が歯車72の2分の1より
さらに1枚少ない歯車73と噛合していてスプロケット
歯車54がフィルムFの巻上げに伴い半回転する毎に指
数盤71の回転停止位置を1歯宛ずらして指示する数字
を順次減じて例えば24,23,22…と残量表示を行
う。 【0028】以上の如く、フィルム一体型カメラの主要
機能を組み込んだカメラ本体にあたる第1ユニット10
に、カメラ本体の前面側の外枠である前面側外枠に相当
する第2ユニット20を取り付ける。さらに、図2に示
す撮影済フィルム収納パトローネ1に収納したフィルム
Fを装填する。その後、カメラ本体の後面側の外枠であ
る後面側外枠に相当する第3ユニット30を取り付け
る。以上により、フィルム一体型カメラとしての外観を
形成するともに、フィルムFを遮光状態に保つ。 【0029】さらに詳しくて説明すると、弾性を有した
樹脂材からなる第2ユニット20及び第3ユニット30
には、それぞれの左右の内測面に第1ユニット10に対
する係止部材として突起21及び突起31が設けられて
いる。一方、第1ユニット10にも突起21及び突起3
1に対応する係止部材として、嵌合孔16及び嵌合孔1
7を左右の外測面に設けられている。そして、圧入によ
り相互に係合して一体化されると同時に、第2ユニット
20の周縁部に連動して形成された壁22が第3ユニッ
ト30の周縁部に相対するように連続して形成した溝3
2に入り込み、遮光壁が形成されてフィルムFは遮光状
態に保たれる。 【0030】なお、第3ユニット30はその内面に平坦
でかつ平滑な押圧部33を一体成形により有している。
押圧部33は、レール面15とそれよりも内側に設けた
レール面15よりも低いレール面14の段差間に位置づ
けられるフィルムFの平面性を保つ。また、レール面1
4の切欠き部よりスプロケット歯車54の歯先が突出し
ているので、画面枠13の上方にスプロケット歯車を配
置でき、しかもスプロケット歯車の歯先が確実に図2に
示すフィルムFのパーフォレーションPに係合し、フィ
ルムの移送によるシャッタチャージを安定して行うこと
ができる。 【0031】第2ユニット20を第1ユニット10に結
合し、一体化する前に、第1ユニット10に前部に装着
した撮影レンズ40が第2ユニット20の中央の穴27
を挿通してフィルム一体型カメラの前面に位置し、さら
にシャッタレリーズボタン57が上面の穴28を通って
レリーズ板56に取付られる。さらに第2ユニット20
に開口した対物枠29は第1ユニット10の背面に結合
される第3ユニット30に設けた接眼枠39とによって
図3、図4に示すような簡易な直視式ファインダを構成
している。 【0032】すなわち、図3に示す矢印Aの断面を示し
た図4(a)に示す如く、第2ユニット20と第3ユニ
ット30は、フィルム一体型カメラの正面より見て右側
上方の角部近くに、それぞれフィルム一体型カメラの内
部に向け対物枠のファインダ部29Aと接眼枠のファイ
ンダ部39Aを相対応して突設していて、対物枠のファ
インダ部29Aと、接眼枠のファインダ部39Aの両者
を通じてフィルム一体型カメラの背面側から前面側に向
うに従って、次第に拡がる長方形の貫通穴を形成してい
る。 【0033】貫通穴をフィルム一体型カメラの背面の瞳
孔位置E・Pから覗いた場合、その水平方向の視角θ1
と垂直方向の図示しない視角は撮影レンズ40の画面枠
13に対する水平および垂直方向の抱括角度にそれぞれ
相当する角度とされ、貫通穴は前後の開口部を前述の対
物枠29および接眼枠39とした直視式ファインダを構
成する。 【0034】さらに、図4に示す如く、対物枠29は本
発明のフィルム一体型カメラにおいては第2ユニット2
0の前面の傾斜部20Aに形成されているので、その正
面の形状、すなわち図4(a)の矢印Bの方向から見た
形状は図4(b)に示す如く右側の縮小した異形の長方
形となっていて、対物枠29の右側縁29Bをファイン
ダ中心Cに比較的近い位置に設定することができる。従
って、第2ユニット20の大きさを図4(a)の2点鎖
線に示す如く、傾斜部20Aを設けない場合の長さに比
して著しく短くすることが可能となり、その分だけカメ
ラ本体を小型軽量化できる。 【0035】さらに、図1に示す如く、前面側外枠(第
2ユニット)20と背面側外枠(第3ユニット)30に
は撮影済フィルム収納パトローネ室11側の外側部の一
部に互に面接触状態を保つような同一形状の突出部24
および突出部34を一体成形していてそれに設けた長穴
25および長穴35に吊紐等を通してフィルム一体型カ
メラの保持部分として利用できる。 【0036】ここで、上記構成を有するフィルム一体型
カメラの外観を図3に示す。さらに詳しくは図3(a)
は本発明による一実施形態のフィルム一体型カメラの前
面より見た外観斜視図であり、図3(b)は背面より見
た外観斜視図を示す。フィルム一体型カメラの外形寸法
は、巾寸法120mm、高さ寸法55mm、奥行寸法3
5mm程度のコンパクトなものである。 【0037】次に、レンズ付きフィルムの主な操作につ
いて説明する。このように構成されたフィルム一体型カ
メラにおいて、ユーザーは、例えば2画面相当分の巻き
上げと、シャッタレリーズボタン57の押し動作による
空撮り操作を行うのみで、画面枠13の位置にフィルム
Fの未露光部分を引き出すことができ、撮影可能の状態
を得ることができ、撮影駒番号が指数盤71に表示され
る。 【0038】撮影可能の状態となったフィルム一体型カ
メラは、シャッタレリーズボタン57を押すことによっ
て撮影がなされる。その後、停止するまで巻上ノブ51
を反時計方向に巻上げることにより、フィルムFの一画
面分の給送、シャッタチャージ及びフィルムカウンタの
作動が行われ、次の撮影ができる状態になる。 【0039】このようにして、撮影と巻上操作に伴って
フィルムのカウンタ指数は1つずつ表示の数値がかわ
り、例えば24枚分の撮影がなされると、所定の画面数
が総て撮影終了したことが表示される。 【0040】以上はユーザーの操作であるが、これ以
降、ユーザーもしくは処理業者が数回の空撮りを続ける
とフィルムはすべて撮影済フィルム収納パトローネ1に
収容され、フィルムFの端部が図2の一点鎖線にて示す
位置に達して停止される。なお、この状態はスプロケッ
ト歯車54の回転不能に伴うレリーズロックによって容
易に確認される。処理業者は明室においてドライバー等
によりこじることにより、一体不可分に結合された第3
ユニット30を第1ユニット10との係合から外して容
易に分離することが可能であって、撮影済フィルム収納
パトローネ1に収められた遮光状態のフィルムFを取出
し現像処理することができる。 【0041】 【発明の効果】以上のように構成したので、次のような
効果を奏する。本発明のフィルム一体型カメラの製造方
法によれば、カメラ本体を基準にして組立、精度出しを
するので、組立、さらに精度出し等が容易である。ま
た、カメラ本体に様々な部品を一体的に組み付ける構成
であるから、組み付け時の調整が不要になる。また、本
発明のフィルム一体型カメラによれば、カメラ本体を基
準にして組立、精度出しをする構造となっているので、
組立、さらに精度出し等が容易である。また、カメラ本
体に様々な部品を一体的に組み付ける構成であるから、
組み付け時の調整が不要になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による一実施形態のフィルム一体型カメ
ラの分解斜視図である。 【図2】本発明による一実施形態のフィルム一体型カメ
ラに装填される撮影済フィルム収納パトローネ、光密容
器等の外観斜視図である。 【図3】本発明による一実施形態のフィルム一体型カメ
ラの外観斜視図である。 【図4】フィルム一体型カメラのファインダの構成図で
ある。 【符号の説明】 1 撮影済フィルム収納パトローネ(カートリッジ) 2 スプール 3 光密容器(未露光フィルム収納パトローネ) 4 スプール 10 第1ユニット(カメラ本体) 11 撮影済フィルム収納パトローネ室(カートリッジ
室) 12 未露光フィルム収納室(光密容器室) 13 画面枠 16、17 嵌合孔(係止部材) 20 第2ユニット(前面側外枠) 21 突起(係止部材) 30 第3ユニット(背面側外枠) 31 突起(係止部材) 40 撮影レンズ 50 フィルム巻上機構 56 レリーズ板 57 シャッタレリーズボタン 60 シャッタチャージ機構 66 シャッタ羽根 70 フィルムカウンタ機構 F フィルム(135フィルム)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03B 17/04 G03B 17/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.カメラ本体の画面枠を挟んで一方側に未露光フィル
    ムを収納する未露光フィルム収納室を、他方側に撮影済
    みフィルムを巻き取るためのスプールを内部に有する撮
    影済みフィルム収納パトローネを収納する撮影済みフィ
    ルム収納パトローネ室とを設けたカメラ本体に対し、フ
    ィルム巻上機構、シャッターチャージ機構フィルムカ
    ウンタ機構及びシャッターレリーズ機構を構成する部
    品、並びにシャッターレリーズボタンを組み込む工程
    と、前記カメラ本体に設けられた係止部材に前面側外枠
    に設けられた係止部材を係合させて、前記前面側外枠を
    取り付ける工程と、前記カメラ本体に未露光フイルムを
    装填する工程と、前記カメラ本体に設けられた係止部材
    に背面側外枠に設けられた係止部材を係合させて、前記
    背面側外枠を取り付ける工程と、を備えたことを特徴と
    するフィルム一体型カメラの製造方法。 2.カメラ本体の画面枠を挟んで一方側に未露光フィル
    ムを収納する未露光フィルム収納室を、他方側に撮影済
    みフィルムを巻き取るためのスプールを内部に有する撮
    影済みフィルム収納パトローネを収納する撮影済みフィ
    ルム収納パトローネ室とを設けたカメラ本体に、少なく
    ともフィルム巻上機構、シャッタチャージ機構フィル
    ムカウンタ機構及びシャッターレリーズ機構を構成する
    部品、並びにシャッターレリーズボタンを組み込んで、
    前記カメラ本体に設けられた係止部材前面側外枠に設け
    られた係止部材を係合させて、前記前面側外枠を取り付
    けたものに、前記カメラ本体に未露光フィルムを装填し
    た後、前記カメラ本体に設けられた係止部材に背面側外
    枠に設けられた係止部材を係合させて構成したことを特
    徴とするフィルム一体側カメラ。
JP10354446A 1998-12-14 1998-12-14 フィルム一体型カメラの製造方法及びフィルム一体型カメラ Expired - Lifetime JP3087062B2 (ja)

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