JP2002365769A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2002365769A
JP2002365769A JP2001169293A JP2001169293A JP2002365769A JP 2002365769 A JP2002365769 A JP 2002365769A JP 2001169293 A JP2001169293 A JP 2001169293A JP 2001169293 A JP2001169293 A JP 2001169293A JP 2002365769 A JP2002365769 A JP 2002365769A
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Japan
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lens
aperture
plate
photographing
diaphragm
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JP2001169293A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/02Diaphragms

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚構成の撮影レンズを組み合わせたローコ
ストの絞り切替装置を備えたレンズ付きフイルムユニッ
トを提供する。 【解決手段】 撮影レンズ5はレンズホルダリブ52に
保持されている。レンズホルダリブ52の背後に開放絞
りとなる開口51が形成されている。絞り板42は、撮
影レンズ5の背後に配置され、絞り開口61が形成され
ている。レンズホルダリブ52には、切り欠き部52a
が形成されている。切り欠き部52aから絞り板42の
先端部が挿入されて、小絞り開口61が撮影光路上に位
置する。スイッチ板38を上方にスライド移動させる
と、切り替え片39が当接片62cを押し下げて絞り板
42が回動し、切り欠き部52aからレンズホルダリブ
52の外部へ絞り板42が移動して、撮影光路上から小
絞り開口61が退避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関するものであり、詳しくは、レンズ付き
フイルムユニットに用いられる絞り切替装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備えるとともに、製造
時に写真フイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニ
ットが各種製造販売されている。このレンズ付きフイル
ムユニットは、構造を簡素化してコストの削減を図るた
め、絞りやストロボ光量が固定されている。このため、
人物等の主被写体とその背景とを適正に撮影することの
できる撮影条件の範囲は狭く、被写体輝度や主被写体ま
での距離が前記範囲から外れると、撮影画質が低下して
しまう。
【0003】このような問題を解決するために、大絞り
と小絞りとの2段階切り替えの簡易的な露出調節ができ
る絞り切替装置をレンズ付きフイルムユニットに組み込
むことが検討されている。このような絞り切替装置で
は、小絞り開口が形成された絞り板を設け、この絞り板
を、被写体輝度が高いときには撮影光路上に挿入して小
絞りを設定し、被写体輝度が低いときには撮影光路上か
ら退避させて大絞りを設定するようにしている。
【0004】絞り切替装置の絞り板を移動させるための
機構としては、例えば、測光値に応じてソレノイドを駆
動させ、絞り板を切り替える被写体輝度測光式のもの
や、ストロボスイッチのスライド操作に連動させて絞り
板を切り替えるストロボ連動式のものなどがある。被写
体輝度測光式の絞り切替装置では、受光素子からの被写
体輝度の検出値に応じて、被写体輝度が高い場合には小
絞りに、被写体輝度が低い場合には大絞りに、絞り板が
切り替えられるようにソレノイドを駆動する。また、ス
トロボ連動式の絞り切替装置では、ストロボ撮影を要せ
ず、ストロボスイッチがオフになっているときには小絞
りに、ストロボ撮影を要し、ストロボスイッチがオンに
なっているときには大絞りに、絞り板の位置が連動する
ように配置されている。
【0005】一方、レンズ付きフイルムユニットでは、
上述したコスト削減の必要性から、撮影レンズの構成に
おいても、非常に簡単な構成になっており、一般に1〜
2枚のレンズから構成されている。最近では収差補正に
有利である点から、2群2枚構成のものが主に用いられ
る。このような2群2枚構成の撮影レンズは、一定径の
開放絞りの前方に形成された略円筒形状のレンズホルダ
に保持されており、上述の絞り切替機構を組み合わせる
場合、小絞り開口が形成された絞り板を2枚のレンズ同
士の間に挿入して、小絞り開口を開放絞りの前面側に配
置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
付きフイルムユニットでは、さらなる低コスト化が望ま
れている。このため、上述した2群2枚構成の撮影レン
ズだけではなく、1枚構成の撮影レンズにも絞り切替装
置を組み合わせて、部品点数を減少させることによっ
て、さらなるコストダウンを図ることが検討されてい
る。
【0007】また、1枚構成の撮影レンズでは、収差補
正をすることが難しく、絞り径が大きいと、さらに収差
が増大することになるため、大絞りのときには画質が低
下するおそれがあり、さらに上述したような絞り切替装
置では、いずれも被写体輝度が低いときには、大絞りと
なるように設定されており、1枚構成の撮影レンズに絞
り切替装置を組み合わせると、大絞りとなったときに、
1枚構成のレンズ性能の低さと被写体輝度の低さが重な
り、さらに画質が低下することが考えられる。
【0008】上記課題を解決するために、1枚構成の撮
影レンズに、絞り切替装置を組み合わせるとともに、簡
易的な構造で、コストダウンを図ることが可能なレンズ
付きフイルムユニットを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、構成枚
数が1枚の撮影レンズと、この撮影レンズを保持するレ
ンズベースと、絞り開口を形成した絞り板を前記撮影レ
ンズの像面側に配置し、光軸と垂直な面内で移動させる
ことにより、前記絞り開口が撮影光路上に位置する小絞
り位置と、撮影光路上から退避する大絞り位置との間で
絞りを切り替える絞り切替装置とを備え、予め未露光の
写真フィルムが装填されており、前記レンズベースに
は、前記絞り板が撮影光軸と垂直な面内を移動して挿入
される凹部がレンズ受けリブの内側に形成されており、
前記小絞り位置にあるときには、前記絞り板が前記レン
ズホルダ内の前記レンズ受けリブの内側の凹部に侵入し
ており、前記小絞り位置から大絞り位置に切り替わると
きには、前記レンズ受けリブの内側の凹部より退避す
る。なお、前記写真フィルムは、ISO感度が1600
以上であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニット2の正面の外観を示す斜視図であ
る。このレンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機
構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体
3を部分的に覆う外装用のラベルシート4とから構成さ
れている。ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5、
対物側ファインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ選
択部材8、測光装置9等が設けられている。また、ユニ
ット本体3の上面には、レリーズボタン11、残り撮影
可能コマ数を表示するカウンタ窓12、ストロボ充電表
示用のライトガイド13が形成されている。さらに、ユ
ニット本体3の背面側には、巻上げノブ14、接眼側フ
ァインダ窓などが露呈される。
【0011】図2に示すように、ユニット本体3は、露
光装置16、ストロボ装置17等が組み込まれる本体基
部19と,その本体基部19の前後を覆うように取り付
けられる前カバー20、及び後カバー21とから構成さ
れている。前カバー20には、撮影レンズ5、対物側フ
ァインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ選択部材8
等を露呈するための開口が形成されている。
【0012】後カバー21は、本体基部19の背面を覆
い、本体基部19との間にフィルムロール室23からア
パーチャの背後を通ってカートリッジ収納室22に至る
までのフィルム通路を形成する。このフィルム通路を通
って写真フィルム24がフィルムロール室23からカー
トリッジ収納室22の内部に装填されたフィルムカート
リッジ25に収納される。
【0013】後カバー21には、その底部に底蓋21
a,21bが形成されており、これらの底蓋21a,2
1bによってカートリッジ収納室22とフィルムロール
室23の底部が光密に閉じられる。カートリッジ収納室
22の底蓋21aは開閉自在にされており、撮影済の写
真フィルム24を全て収納したフィルムカートリッジ2
5を取り出す際の取り出し蓋を兼ねている。なお、本実
施形態では、レンズ付きフイルムユニット2に装填され
る写真フィルム24として、ISO感度が1600の超
高感度フィルムを使用している。
【0014】本体基部19には、左右にカートリッジ室
22とフィルムロール室23とが一体に形成されてお
り、それらの間に露光装置16が設けられている。ま
た、露光装置16とフィルムロール室23との間には、
ストロボ装置17が爪結合により取り付けられる。ま
た、カートリッジ室22及びフィルムロール室23に
は、フィルムカートリッジ25と写真フィルム24をロ
ール状にしたフィルムロール24aとがそれぞれ装填さ
れる。このカートリッジ室22の上部には巻上げノブ1
4が回動自在に配置され、その下部に一体に設けられた
軸部材がカートリッジ室22に収納されたフィルムカー
トリッジ25のスプールに係合される。この巻上げノブ
14を図中反時計方向に回動させることにより、撮影済
の写真フィルム24がフィルムカートリッジ25内に巻
き上げられる。
【0015】ストロボ装置17は、回路基板30にスト
ロボ発光部7、メインコンデンサ31、電池32、シン
クロスイッチ33、充電スイッチ35等を組み付けてユ
ニット化したものである。回路基板30には各種電気部
品が取り付けられてストロボ回路が形成されている。シ
ンクロスイッチ33はシャッタ機構のレリーズ動作によ
って回動するシャッタ羽根36の押圧片36c(図3参
照)により短絡し、ストロボ発光を行わせる。充電スイ
ッチ35はストロボ選択部材8の上下方向のスライド操
作によってオン/オフされる。なお、本実施形態では、
ストロボユニットのガイドナンバーは6.3に設定され
ており、従来のレンズ付きフイルムユニットに組み込ま
れるものよりも低い数値となっている。そのため、メイ
ンコンデンサ31としては、容量の小さいものが使用さ
れており、コストダウンが図られている。
【0016】前カバー20とストロボ装置17との間に
は、スイッチ板38と受け板37とが組み込まれてい
る。スイッチ板38の前面にはストロボ選択部材8が一
体に形成されており、受け板37はスイッチ板38を上
方のオン位置と下方のオフ位置との間でスライド自在に
支持する。スイッチ板38の背面には、ストロボ選択部
材8がオン位置にスライドされた際にストロボ装置17
の充電スイッチ35を押圧してオンさせる突起(図示せ
ず)が形成されている。スイッチ板38の側方には絞り
切替装置を構成する切り替え片39が一体に設けられて
いる。また、ストロボ選択部材8を上方にスライド操作
すると、ライトガイド13の一部がユニット本体3から
突出するようになっている。
【0017】露光装置16は、本体基部19のほぼ中央
に設けられている。この露光装置16には、撮影レンズ
5、レンズベース41、絞り板42、及びシャッタ機
構、フィルム巻き止め機構、残り撮影可能コマ数を表示
するためのカウンタ機構、ファインダなどが組み込まれ
ており、これらを暗箱44に組み付けてユニット化され
ている。この暗箱44の前面には、シャッタ羽根36、
レンズベース41の順で取り付けられる。
【0018】図3に示すように、シャッタ羽根36は、
1枚のセクタ羽根で構成されており、暗箱44に設けら
れたピン44aに回動自在となるように取り付けられ
る。シャッタ羽根36は、通常はバネ45の付勢によっ
て、羽根部36aがシャッタ開口47を塞ぐ閉じ位置に
保持され、撮影時にはレリーズボタン11の押圧に連動
して動作するシャッタレバー46により取付部36bの
先端が蹴飛ばされ、シャッタ開口47を開放する開き位
置(図中時計方向)に回動する。その後、バネ45の付
勢によってシャッタ羽根36は閉じ位置に戻るが、この
シャッタ羽根36の回動の間にシャッタ開口47が開か
れて露光が行われる。なお、本実施形態では、シャッタ
羽根36が開閉するシャッタ速度は約1/100秒に設
定されている。また、シャッタ羽根36には、ストロボ
装置17に設けられたシンクロスイッチ33を押圧する
押圧片36cが形成されている。シャッタ羽根36がシ
ャッタ開口47を全開する全開位置に来たときに、押圧
片36cがシンクロスイッチ33をオンする。
【0019】レンズベース41には、暗箱44の前面側
を覆う略板形状のベースプレート部50と、そのベース
プレート部50のほぼ中心に配置され、開放絞りとなる
開口51と、その開口51の三方を囲むような馬蹄形の
レンズ受けリブ55と、その外側にその一部が切りかか
れた円筒形状のレンズホルダリブ52と、更にそれらの
周りを囲むように形成された略矩形枠状のリブ53と、
絞りレバー62が回動自在に嵌合する回動軸54とが一
体に形成されている。
【0020】レンズホルダリブ52には、その内側に馬
蹄形状に形成されたレンズ受けリブ55が一体に形成さ
れており、その内側に絞り板42が撮影光軸と垂直な面
内を回動して挿入される凹部55aが形成されている。
したがって凹部55aは、絞り板42の先端部の形状に
合わせた形状となっている。絞り板42は回動軸54を
中心にして光軸と垂直な面内を回動自在に取り付けられ
ており、撮影レンズの直後フィルム面側に設けられた凹
部55aに絞り板42の先端部が出し入れされることに
より、絞りが切り替えられる。図4に示すように、レン
ズ受けリブ55は、撮影レンズ5の像面側外周面に当接
している。
【0021】レンズベース41の前面側には、レンズ押
さえ56が取り付けられる。レンズ押さえ56は、詳し
くは図4に示すように、撮影レンズ5を露呈させるレン
ズ用開口57と、内側に突出し、レンズ用開口57より
も一回り大きく形成された円環状のリブ58と、ベース
プレート部50の上下端部に形成された係止爪50a,
50bに係止される係止穴59a,59bと、ベースプ
レート部50に形成されたピン50cに係合する係合穴
60とからなる。係合穴60をピン50cに係合させる
ことによって、レンズ押さえ56がレンズベース41の
所定位置に位置決めされる。リブ58が撮影レンズ5の
外周部5aを押さえ付けており、撮影レンズ5は、レン
ズ押さえ56と、レンズベース41との間に挟みこまれ
て保持されている。係止爪50a,50bに係止穴59
a,59bを係止させたときにできるリブ58とレンズ
受けリブ55の隙間間隔はレンズ外周の受け部の厚さよ
りも僅かに狭く形成されている。これによって、レンズ
の光軸方向のガタの発生を防止している。
【0022】撮影レンズ5には、略円板形状の外周面5
aから突出するように凸部5bが形成されている。この
凸部5bは成型用のゲート部を設けるためのものである
が、凸部全体をゲートとし切り残して形成しても良い。
この凸部5bはレンズホルダリブ52の切り欠き部52
aに嵌め込むことで、撮影レンズ5の回転止めとなる。
なお、撮影レンズ5としては、FN=9.5(開放F
値)のものが使用されている。
【0023】上述の切り替え片39とともに絞り切替装
置を構成する絞り板42は略L字状に形成されており、
その先端部にはレンズベース41に形成された開口51
よりも径が小さい絞り開口61が形成されている。この
絞り板42は、絞りレバー62と一体に固着されてい
る。絞りレバー62は、軸部材62a、取付部62b、
及び当接ピン62cとからなる。絞りレバー62にはバ
ネ63が取り付けられている。このバネ63の付勢によ
り、絞りレバー62と一体に固着された絞り板42が図
中時計方向に回動し、絞り板42の先端部が、レンズベ
ース41の凹部55aに挿入される。
【0024】絞りレバー62は、軸部材62aの背面側
に形成された嵌合穴(図示せず)がレンズベース41に
形成された回動軸54に回動自在に嵌合する。取付部6
2bには絞り板42が固着される。当接ピン62cは、
絞り板42よりも前面側に突出し、スイッチ板38と一
体に形成された切り替え片39に当接する。スイッチ板
38がオフ位置にある際には、絞り板42はレンズベー
ス41の凹部55aに進入し、絞り開口61は撮影光路
上に配置する小絞り位置にある。スイッチ板38をオン
位置に向けてスライドすると、切り替え片39が絞りレ
バー62の当接ピン62cを上方に押圧し、バネ63の
付勢に抗して絞り板42を図中反時計時計方向に回動さ
せる。これにより、撮影光軸上から絞り板42が退避す
る大絞り位置となる。なお、本実施形態では、絞り板4
2が小絞り位置のときの絞り値がF=17、大絞り位置
のときの絞り値がF=9.5となるように設定されてい
る。
【0025】次に本実施形態の作用の説明をする。不使
用時のレンズ付きフイルムユニット2は、ストロボ選択
部材8が下方のオフ位置にスライドされている。そのた
め、プリント基板30に設けられた充電スイッチ35は
オフ状態にある。充電スイッチ35がオフの状態では、
図5(A)に示すように、絞り板42はバネ63の付勢
によって、切り欠き部52aからレンズベース41内の
凹部55aに進入し、絞り開口61が撮影光路上に位置
する小絞り位置にある。このレンズ付きフイルムユニッ
ト2を用いて撮影を行う際に、撮影者は被写体輝度を推
定し、撮影にストロボ発光が必要か否かを判断する。
【0026】被写体輝度が高く、ストロボ発光が不要で
あると判断した場合には、レンズ付きフイルムユニット
2を構えてフレーミングした後にシャッタボタン11を
押下する。シャッタボタン11が押下されると、チャー
ジ状態にあるシャッタ機構が開放され、シャッタレバー
46がシャッタ羽根36を蹴飛ばす。これによりシャッ
タ羽根36は、バネ45の付勢に抗して図中時計方向に
揺動し、シャッタ開口47を一定時間全開する。
【0027】そして、被写体輝度が低く、ストロボ発光
が必要だと判断した場合、撮影者はストロボ選択部材8
を上方のオン位置に向けてスライド操作する。すると、
ストロボ選択部材8が一体に設けられたスイッチ板38
も上方に移動し、回路基板30の充電スイッチ35を押
圧してオンさせる。これにより、ストロボ回路がオン状
態となりメインコンデンサ31に充電が行われる。そし
て、メインコンデンサ31への充電が完了すると、回路
基板30に取り付けられたネオン管が発光する。このネ
オン管から放射された光は、ライトガイド13の内部で
反射して撮影者に撮影準備が完了したことを知らせる。
ライトガイド13はスイッチ板38に連動して前カバー
20より突出するため撮影準備が完了がより見易くなっ
ている。
【0028】ストロボ選択部材8をオン位置に向けてス
ライドさせたとき、スイッチ板38の切り替え片39
は、図6(B)に示すように、絞りレバー62の当接ピ
ン62cを上方に向けて押圧し、バネ63の付勢に抗し
て回動させる。これにより、絞り板42の先端部は、切
り欠き部52aを通過してレンズホルダリブ52の外部
に移動し、絞り開口61が撮影光路上から退避する大絞
り位置となる。シャッタボタン11を押下するとシャッ
タ羽根36は開き方向に回動し、シャッタ開口47を一
定時間全開する。この際にシャッタ羽根36に一体に形
成された押圧片36cがシンクロスイッチ33を短絡さ
せ、ストロボ発光部7から被写体にストロボ光が照射さ
れる。このとき、ガイドナンバーの低いストロボユニッ
ト17を使用しているため、従来のレンズ付きフイルム
ユニットのときよりも発光量が少ないが、ISO160
0の写真フィルム24を使用しているので、この写真フ
ィルム24としては、十分な露光量を得ることができ
る。このように、被写体輝度に応じて、絞りの切り替え
が確実に行われ、写真フィルム24へ適正な露光が行わ
れる。
【0029】さらに本実施形態では、撮影レンズ5とし
ては1枚構成のものを使用しているが、このようなレン
ズ付きフイルムユニット2の部品を使用して、かつ2枚
構成の撮影レンズを組み込む場合には、撮影レンズ5と
は別の第2レンズを、絞り板42の背後に配置するよう
にレンズベース41のフィルム側に保持させるような構
成にしてもよい。
【0030】上記実施形態では、ストロボ選択部材8の
手動操作に連動させて、絞り板42の位置を移動させ、
通常撮影時には、絞り板を小絞り位置に保持し、ストロ
ボ撮影時には、大絞り位置に移動させる絞り切替装置を
組み合わせているが、本発明はこれに限らず、例えば、
特願2000−395475号で提案されているよう
な、被写体光量に応じてソレノイドの駆動を制御し、バ
ネの付勢により絞り板42を駆動させて、小絞り位置
と、大絞り位置との間で絞り板を移動させる絞り切替装
置にしてもよいし、小絞り位置と、大絞り位置とを外部
から選択して操作する絞り切替スイッチを独立して設
け、このスイッチの手動操作に連動させるようにしても
よい。
【0031】なお、上記実施形態では、開放絞りよりも
小さい径の小絞り開口を形成した絞り板を出し入れする
ことにより絞りを切り替えているが、これに限らず、大
絞り開口と小絞り開口との2つの開口を形成した絞り板
を備え、撮影光路上に2つの絞り開口のうちのいずれか
を位置させて絞りを切り替えるようにしてもよい。
【0032】また、上記例では、写真フイルム24とし
てISO1600のものを使用しているが、これよりも
感度の高いISO3200の写真フイルムなどを使用し
てもよいし、135型のカートリッジに限らず、例えば
IX240型のカートリッジを使用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のレ
ンズ付きフイルムユニットでは、レンズベースには、絞
り板が撮影光軸と垂直な面内を移動して挿入される凹部
が形成されており、小絞り位置にあるときには、絞り板
がレンズベース内の凹部に侵入しており、小絞り位置か
ら大絞り位置に切り替わるときには、光軸から退避する
構成としているので、高感度の写真フィルムとの組み合
わせにより、開放側の絞り値を従来のレンズ付きフイル
ムユニット(F=10前後)と略同等のF9.5に設定
し、低輝度域での適正露光を行うことができ、高輝度時
には絞りを切り替えて小絞りとし高画質を実現できる。
これにより、構成枚数が1枚の撮影レンズでも二枚玉同
等以上の画質の写真を得ることが可能となるため、部品
点数が減少し、構造が簡易化されてコストダウンを図る
ことができる。
【0034】また、請求項2記載のレンズ付きフイルム
ユニットでは、ISO感度が1600以上の写真フイル
ムを使用することで、ストロボのガイドナンバーを下げ
ることができるので、さらなるコストダウンを図ること
を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】露光装置の分解斜視図である。
【図4】露光装置の要部断面図である。
【図5】絞り切替装置の要部を示す概略図であり、被写
体が明るかったとき(A)と、被写体が暗かったとき
(B)の状態をそれぞれ示すものである。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 5 撮影レンズ 8 ストロボ選択部材 16 露光装置 41 レンズベース 42 絞り板 52 レンズホルダリブ 52a 切り欠き部 55 レンズ受けリブ 55a 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成枚数が1枚の撮影レンズと、この撮
    影レンズを保持するレンズベースと、絞り開口を形成し
    た絞り板を前記撮影レンズの像面側に配置し、光軸と垂
    直な面内で移動させることにより、前記絞り開口が撮影
    光路上に位置する小絞り位置と、撮影光路上から退避す
    る大絞り位置との間で絞りを切り替える絞り切替装置と
    を備え、予め未露光の写真フィルムが装填されたレンズ
    付きフイルムユニットにおいて、 前記レンズベースには、前記撮影レンズを受ける受け面
    よりフィルム面側に前記絞り板が撮影光軸と垂直な面内
    を移動して挿入される凹部が形成されており、絞り板が
    前記小絞り位置にあるときには、前記レンズベース内の
    凹部に侵入し、前記小絞り位置から大絞り位置に切り替
    わるときには、前記レンズベース内の凹部の撮影光通過
    範囲より退避することを特徴とするレンズ付きフイルム
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記写真フィルムは、ISO感度が16
    00以上であることを特徴とする請求項1記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
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