JP2741649B2 - プレストレスコンクリート梁 - Google Patents

プレストレスコンクリート梁

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JP2741649B2
JP2741649B2 JP5156869A JP15686993A JP2741649B2 JP 2741649 B2 JP2741649 B2 JP 2741649B2 JP 5156869 A JP5156869 A JP 5156869A JP 15686993 A JP15686993 A JP 15686993A JP 2741649 B2 JP2741649 B2 JP 2741649B2
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JP
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concrete beam
steel wire
prestressed concrete
present
groove
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浩 小川
善弥 加瀬
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PC(プレストレスコ
ンクリート)梁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PC(プレストレスコンクリート)梁を
施工するには、従来、梁型枠内にPC鋼線の配設用のシ
ース管をセットし、コンクリート打設して硬化後にPC
鋼線を緊張してプレストレスを導入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにPC梁は現
場で製作されるものとされ、型枠、鉄筋の組み立てなど
の作業を行うことになるが、現場技能者の不足が近年特
に深刻化している。
【0004】これに対してプレキャストコンクリートと
して工場で製作することも考えられるが、工場での製作
でも配線用シース管の埋め込みが必要で複雑な作業を要
求され、また、現場に持ち込んだプレキャストコンクリ
ート部材にPC鋼線を配線用シース管の片側から配線す
る作業も大変である。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、プレキャスト化を図ることにより工期の大幅な短縮
が可能で、経済的メリットが得られ、また、工場で十分
な品質管理の下で製作されるので、均一で優れた品質の
部材が得られ、高品質の建物を作ることができ、しか
も、工場での製造時に配線用のシース管の埋め込みが不
要で、複雑な作業がなくなり、さらに、現場でのPC鋼
線の配線も簡便に行えるとともにこのPC鋼線を緊張す
ることによるプレストレスの導入が効果的に行えるプレ
ストレスコンクリート梁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、接合面にPC鋼線の配設用溝を上下方向で蛇
行するように設けたプレキャストコンクリート梁部材を
該溝が合うように合体させ、溝内にPC鋼線を上下方向
で波打つような傾きで配線した後、プレストレスを導入
し、かつ、グラウト材を注入して固定することを要旨と
するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、工場製作のプレキャストコン
クリート梁部材としたので、現場作製のものと比べて、
工期の大幅な短縮が可能で、経済的メリットが得られ
る。また、工場で十分な品質管理の下で製作されるの
で、均一で優れた品質の部材が得られ、高品質の建物を
作ることができる。
【0008】しかも、PC鋼線はプレキャストコンクリ
ート梁部材を合わせる際に側面から配設できるので、配
線用のシース管の埋め込みも要らず、PC鋼線を先行配
線してその後にプレキャストコンクリート梁部材を後付
けするようなことも可能となる。
【0009】とくに、PC鋼線の配設用溝が上下方向で
蛇行するように設けているので、この溝に収めるPC鋼
線を上下に波打つような傾きで配線でき、かかるPC鋼
線を緊張させることで、プレキャストコンクリート梁部
材を長尺に組み合わせてなる梁に対してその長手方向に
効果的にプレストレスを導入できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明のプレストレスコンクリート梁
の第1実施例を示す使用状態の要部の断面図、図2は同
上全体の断面図である。
【0011】図中1a,1bはプレキャストコンクリー
ト梁部材で、これらは二つ合わさってI型の梁をなすよ
うに、各々コ字形の断面を有する。
【0012】そして図3に示すようにプレキャストコン
クリート梁部材1a,1bは、接合面にPC鋼線の配設
用溝2を長さ方向に伸びるように設け、また、厚さ方向
に貫通するボルト穴3を穿設した。このPC鋼線の配設
用溝2は梁内に納まるPC鋼線4が上下方向で蛇行する
ように波打つような傾きで進行させた。
【0013】現場においてはこのようなプレキャストコ
ンクリート梁部材1a,1bを接合面のPC鋼線の配設
用溝2が合うように合体させ、この溝2内にPC鋼線4
を配線した後、ボルト穴3にボルト5を挿通して結合さ
せる。
【0014】なお、PC鋼線4を先行配線してその後に
プレキャストコンクリート梁部材1a,1bを後付けす
るようなことも可能である。
【0015】そしてPC鋼線4を緊張してプレストレス
を導入し、かつ、グラウト材6を注入して固定する。な
お、このグラウト材6はPC鋼線の配設用溝2に通じる
注入孔7を確保し、ここから注入すればよい。
【0016】このようにしてプレキャストコンクリート
梁部材1a,1bが合わさってできる梁はI型で上下に
フランジを有するものとなるが、図4、図5に示すよう
に長さ方向に接合部10で連続させ、この梁の上にハーフ
プレキャスト版8を床版として敷き並べ、さらにその上
にトッピングコンクリート9を打設して床を施工する。
【0017】図中11はコア部、12はこのコア部11から突
設して、梁端を支承するブラケットである。
【0018】図6、図7は本発明の第2実施例を示すも
ので、プレキャストコンクリート梁部材13は図8にも示
すように下向き開口のチャンネル型として、側部のリブ
13aの側面を接合面としてここにPC鋼線の配設用溝2
を設け、また、リブ13aの厚さ方向に貫通するボルト穴
3を穿設した。
【0019】プレキャストコンクリート梁部材13をリブ
13aの部分で接合し、溝2内にPC鋼線4を配線した
後、ボルト穴3にボルト5を挿通して結合させる。 そ
してPC鋼線4を緊張してプレストレスを導入し、か
つ、グラウト材6を注入して固定する。
【0020】これにより、プレキャストコンクリート梁
部材13が並べられたその上面は図9に示すように平らな
ものとなるのでその上にトッピングコンクリート9を打
設して床を施工する。
【0021】図11、図12は本発明の第3実施例を示すも
ので、プレキャストコンクリート梁部材14は図13にも示
すように下向き開口の箱型として、周囲を囲うリブ14a
の外側面を接合面としてここにPC鋼線の配設用溝2を
設け、また、リブ14aの厚さ方向に貫通するボルト穴3
を穿設した。
【0022】プレキャストコンクリート梁部材14をリブ
14aの部分で接合し、このようにしてプレキャストコン
クリート梁部材14をワッフルラブ状に敷き並べ、溝2内
にPC鋼線4を配線した後、ボルト穴3にボルト5を挿
通して結合させる。そしてPC鋼線4を緊張してプレス
トレスを導入し、かつ、グラウト材6を注入して固定す
る。
【0023】これにより、プレキャストコンクリート梁
部材14が並べられたその上面は図14、図15に示すように
平らなものとなるのでその上にトッピングコンクリート
9を打設して床を施工する。この第3実施例によれば、
床の平面で縦横に交差するようにPC鋼線4を配設で
き、より完全なプレストレスを導入できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたようにプレストレスコンクリ
ート梁は、プレキャスト化を図ることにより工期の大幅
な短縮が可能で、経済的メリットが得られ、また、工場
で十分な品質管理の下で製作されるので、均一で優れた
品質の部材が得られ、高品質の建物を作ることができ、
しかも、工場での製造時に配線用のシース管の埋め込み
が不要で、複雑な作業がなくなり、さらに、現場でのP
C鋼線の配線も配線用のシース管の端から挿入しなくて
もよいので、簡便に行えるとともにこのPC鋼線を緊張
することによるプレストレスの導入が効果的に行えるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレストレスコンクリート梁の第1実
施例を示す使用状態の要部の断面図である。
【図2】本発明のプレストレスコンクリート梁の第1実
施例を示す使用状態の全体の断面図である。
【図3】本発明のプレストレスコンクリート梁の第1実
施例を示す斜視図である。
【図4】本発明のプレストレスコンクリート梁の第1実
施例を示す施工時の平面図である。
【図5】本発明のプレストレスコンクリート梁の第1実
施例を示す施工時の立面図である。
【図6】本発明のプレストレスコンクリート梁の第2実
施例を示す使用状態の要部の断面図である。
【図7】本発明のプレストレスコンクリート梁の第2実
施例を示す使用状態の全体の断面図である。
【図8】本発明のプレストレスコンクリート梁の第2実
施例を示す斜視図である。
【図9】本発明のプレストレスコンクリート梁の第2実
施例を示す施工時の平面図である。
【図10】本発明のプレストレスコンクリート梁の第2
実施例を示す施工時の立面図である。
【図11】本発明のプレストレスコンクリート梁の第3
実施例を示す使用状態の要部の断面図である。
【図12】本発明のプレストレスコンクリート梁の第3
実施例を示す使用状態の全体の断面図である。
【図13】本発明のプレストレスコンクリート梁の第3
実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明のプレストレスコンクリート梁の第3
実施例を示す施工時の平面図である。
【図15】本発明のプレストレスコンクリート梁の第3
実施例を示す施工時の立面図である。
【符号の説明】
1a,1b…プレキャストコンクリート梁部材 2…PC鋼線の配設用溝 3…ボルト穴 4…PC鋼線 5…ボルト 6…グラウト材 7…注入孔 8…ハーフプレキャスト版 9…トッピング
コンクリート 10…接合部 11…コア部 12…ブラケット 13…プレキャストコンクリート梁部材 13a…リブ 14…プレキャストコンクリート梁部材 14a…リブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合面にPC鋼線の配設用溝を上下方向
    で蛇行するように設けたプレキャストコンクリート梁部
    材を該溝が合うように合体させ、溝内にPC鋼線を上下
    方向で波打つような傾きで配線した後、プレストレスを
    導入し、かつ、グラウト材を注入して固定することを特
    徴とするプレストレスコンクリート梁。
JP5156869A 1993-06-28 1993-06-28 プレストレスコンクリート梁 Expired - Lifetime JP2741649B2 (ja)

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JPH0711734A JPH0711734A (ja) 1995-01-13
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