JP3275017B2 - プレキャスト部材を使用したケーソンの製作方法 - Google Patents
プレキャスト部材を使用したケーソンの製作方法Info
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Description
ブ化工法に関するものであり、より詳細にはプレキャス
トコンクリート版からなる各部材を縒り線の鋼線または
鋼棒により組立現場において緊張してプレストレスを導
入して接合することによりケーソンを製作するプレキャ
スト部材を使用したケーソンの製作方法に関する。
に、部材を鋼材とコンクリートの合成構造としていた。
このため、工場での溶接作業が必要となり、一定レベル
の技術を有する工場で製作しなければならず、さらに現
場の溶接作業も必要であり、経済的に問題があった。
トコンクリート板の各部材をあらかじめ工場で製作して
おき、ケーソン組立現場でこれらの部材を縒り線等の鋼
線または鋼棒で緊張してプレストレスを導入して接合す
ることにより、製作した部材を道路搬送の制約を受けず
に組立現場に運搬して、組立現場での製作日数を大幅に
減少することにより、経済的にケーソンの組み立てを行
ないうるプレキャスト部材を使用したケーソンの製作方
法を提供する。
部材を使用してケーソンを製作する際に、プレキャスト
部材同士を接合する縦目地全てを、プレストレスを導入
することにより接合し、各接合面の中央部にくぼみ部を
設けた縦目地部にグラウトを注入して剪断方向のキーを
配置したケーソンの製作方法からなる。
キャスト部材を使用したケーソンの製作方法を適用した
一実施形態のケーソン施工手順につき順次説明する。
現場の路盤1の上に砕石を敷均し、さらにその上に不陸
調整用砂を適宜厚さ敷均しの後、ルーフィング材を敷設
の上に、トラッククレーン2等を用いて適宜なサイズ、
例えば2,200mm幅、7,500mm長さ、80mm厚さ
の工場で製作したアスファルトマット3を敷設し、組立
てようとするケーソンと路盤1との間の縁を切るように
する。
マット3の上に鉄筋コンクリートの床版4を形成する
が、その際、鉄筋を所定の形状寸法に加工し、組立を行
ない、コンクリート打設時に移動しないように固定の
後、床版型枠材を組立てた後、コンクリートポンプ車5
を使用してコンクリートを打設し、バイブレータ6等で
締め固め、所定の強度までコンクリートを養生して上記
型枠を取り外す。
線または鋼棒を鉄筋と併用し組立を行い、コンクリート
打設後所定の強度までコンクリートを養生した後プレス
トレスを導入する。
とく支保工7をトラッククレーン2等で設置し、床版4
にアンカーボルトで固定した後、図5のごとく支保工7
の内部に鋼製枠組等からなる内側の足場8を設置する。
製作した図1のケーソン完成図に示すような、プレキャ
ストコンクリート版からなる両側のコの字断面の側壁
9、平板状の側壁10及び一部が側壁を形成し、T字断
面の2分割型に形成した三辺固定版となる隔壁11を、
図5に示すごとくトラッククレーン2等を用いて支保工
7に沿わせて建て込み、各側壁9,10及び隔壁11同
志の組立出来形寸法の確保及び接合部の縦目地間隔を確
保するために、支保工7と側壁9,10及び隔壁11と
の間にジャッキ12を取り付け、それらの下部、中間部
さらに頭部をH鋼等で固定しておく。
6に示す外側の足場13を設置し、上記各側壁9,10
及び隔壁11の間の接合面の各縦目地部に図7及び図7
のA−A方向の要部拡大平断面図の図8に示すように、
グラウト14の注入を行なう。
は、図8に示すごとく、相対向するくぼみ部15を設け
ておき、これらの接合面の各縦目地部を貫通して縒り線
等の鋼線17または鋼棒を通し、図7に示すごとくグラ
ウト注入ポンプ16を使用して人力によりグラウト14
を注入した後、鋼線17または鋼棒を図9に示すごとく
緊張ジャッキ18により緊張することにより各部材の接
合部にプレストレスを導入する。
大の正断面図の図11に示すごとく、各側壁9,10及
び隔壁11と床版4との接合部の横目地部に、モルタル
注入ホース19によりモルタル20を注入するが、図1
1で21で示すのはモルタル20注入後に排出口を止栓
する止栓である。
ら鉛直状に突出している鉄筋に、側壁10の継手部材2
0に挿入一体化する構造としている。
ごとくトラッククレーン2で支保工7や内側の足場8等
を撤去することにより、図1のごときケーソンが完成す
る。
製作方法においては、プレキャストコンクリート版から
なる側壁9,10及び隔壁11の各接合部の目地の数を
少なくすることができ、しかもこれらの接合部を金具に
よって接合するのではなく、接合面の縦目地部にグラウ
ト14を注入して、かつその接合部に通した鋼線17を
緊張してプレストレスを導入して接合させており、各接
合部では常に圧縮力が作用するようになっており、しか
も各接合面の中央部にくぼみ部15を設けた縦目地部に
グラウト14を注入して剪断方向のキーのある機械継手
として各部材を、一体化する構造としている。
いても上記に示す構造とし、プレストレスを導入し接合
している。
プレキャストコンクリート部材からなる側壁9,10及
び隔壁11は、図1で示すごとく3種類に区分けして工
場で製作して、それらをケーソンの組立現場まで搬送
し、支保工7に沿って建て込み、各接合面の縦目地部を
鋼線17または鋼棒で緊張して接合するようにしたの
で、工場での製作時の型枠などの種類を少なくできると
共に、接合面の接合時の金具やねじ等を少なくできるだ
けでなく、工場からケーソン組立現場までの道路搬送上
の制約を受けないように、例えば1部材当り30トン程
度の重量にできる。
縦目地部の位置は、最も曲げ応力の小さい位置、即ち応
力の反曲点付近とし、施工性、製造性及び搬送性を考慮
して設定するものとする。
方向のコンクリートの応力状態を常に圧縮域となるよう
にプレストレスを導入して、側壁9,10に配筋される
鉄筋の定着域を確保しつつ、各縦目地部を無筋状態で
も、連続して配筋する場合と同等の力学的性能を確保で
きる接合部の目地位置とするものとする。
を、隔壁の中央とすることにより、隔壁を構成する部材
の種類を1種類とすることができる。この場合、隔壁の
中央位置には通常曲げ引張り力が生じるので、常に圧縮
となるようなプレストレスを導入する必要がある。
方法によれば、ケーソンのプレキャスト部材は工場製作
であるため、高強度でかつ高品質であり、しかもプレキ
ャストコンクリート版構造であるので部材を薄くでき、
コンクリートのひび割れが生じにくく、しかも各部材を
工場からケーソン組立現場まで陸上輸送が可能であり、
さらに工場製作の部材を組み立てるので現場での作業が
省力化でき、かつ工期の短縮がはかれる。
することができるので、部材製作のための型枠の種類も
少なくてすみ、経済的である。また、接合部にせん断方
向のキーを配置したので、せん断抵抗および曲げ耐力が
増加する。本発明は、プレキャスト部材の各接合面の中
央部にくぼみ部を設けた縦目地部にグラウトを注入して
それが剪断方向のキーとして各部材を一体化することが
できる。
り完成したケーソンの説明用斜視図である。
トマットを敷設する状態の説明用側面図である。
トの打設状態の説明用側面図である。
斜視図である。
状態の説明用側面図である。
用平面図である。
地部にグラウトを注入している状態の説明用正断面図で
ある。
る。
の説明用の側面図である。
を示す説明用側断面図である。
用側断面図である。
明用側断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 プレキャスト部材を使用してケーソンを
製作する際に、プレキャスト部材同士を接合する縦目地
全てを、プレストレスを導入することにより接合し、各
接合面の中央部にくぼみ部を設けた縦目地部にグラウト
を注入して剪断方向のキーを配置したケーソンの製作方
法。
Priority Applications (1)
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JP19473099A JP3275017B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | プレキャスト部材を使用したケーソンの製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19473099A JP3275017B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | プレキャスト部材を使用したケーソンの製作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001020292A JP2001020292A (ja) | 2001-01-23 |
JP3275017B2 true JP3275017B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=16329289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19473099A Expired - Lifetime JP3275017B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | プレキャスト部材を使用したケーソンの製作方法 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110984259A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-04-10 | 中交一航局第三工程有限公司 | 一种坞门沉箱原位现浇多次顶升方法 |
CN111764421A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-13 | 中国二十二冶集团有限公司 | 旋流井装配式沉井法施工方法 |
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CN104775446B (zh) * | 2014-01-15 | 2021-06-15 | 广东海上城建控股发展有限公司 | 水上结构固定用筒墩及其安装施工方法 |
-
1999
- 1999-07-08 JP JP19473099A patent/JP3275017B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN110984259B (zh) * | 2019-12-18 | 2021-04-06 | 中交一航局第三工程有限公司 | 一种坞门沉箱原位现浇多次顶升方法 |
CN111764421A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-13 | 中国二十二冶集团有限公司 | 旋流井装配式沉井法施工方法 |
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