JP2740714B2 - メルカプト化合物及びその製造方法 - Google Patents

メルカプト化合物及びその製造方法

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JP2740714B2
JP2740714B2 JP4208942A JP20894292A JP2740714B2 JP 2740714 B2 JP2740714 B2 JP 2740714B2 JP 4208942 A JP4208942 A JP 4208942A JP 20894292 A JP20894292 A JP 20894292A JP 2740714 B2 JP2740714 B2 JP 2740714B2
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diisocyanate
compound
sulfur
isocyanate
lens
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芳信 金村
勝好 笹川
誠一 小林
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規メルカプト化合物
及びその製造方法に関する。
【0002】本発明のメルカプト化合物は、例えば架橋
剤、エポキシ樹脂硬化剤、加硫剤、重合調整剤、合成樹
脂原料、酸化防止剤、金属錯体生成剤、生化学的薬物、
潤滑油添加剤として広範囲な用途を有する化合物であ
る。
【0003】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため、近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学素子に急速に普及してきてい
る。
【0004】これらの目的に現在広く用いられている樹
脂としては、ジエチレングリコールビス(アリルカーボ
ネート)(以下D.A.C.と称す)をラジカル重合させたも
のがある。この樹脂は、耐衝撃性に優れていること、軽
量であること、染色性に優れていること、切削性および
研磨性等の加工性が良好であることなどの、種々の特徴
を有している。
【0005】しかしながら、D.A.C.レンズは屈折率が無
機レンズ(nD=1.52)に比べnD=1.50と小さく、ガラス
レンズと同等の光学特性を得るためには、レンズの中心
厚、コバ厚、および曲率を大きくする必要があり、全体
的に肉厚になることが避けられない。このため、より屈
折率の高いレンズ用樹脂が望まれている。さらに、高屈
折率を与えるレンズ用樹脂の1つとして、イソシアナー
ト化合物とジエチレングリコールなどのヒドロキシ化合
物との反応(特開昭57−136601)、もしくは、
テトラブロモビスフェノールAなどのハロゲン原子を含
有するヒドロキシ化合物との反応(特開昭58−164
615)やジフェニルスルフィド骨格を含有するヒドロ
キシ化合物との反応(特開昭60−194401)によ
り得られるポリウレタン系の樹脂等によるプラスチック
レンズが知られている。
【0006】しかしながら、これらの公知の樹脂による
レンズは、D.A.C.を用いたレンズよりも屈折率は向上す
るものの、まだ屈折率の点で不充分であったり、また屈
折率を向上させるべく、分子内に多数のハロゲン原子或
いは芳香環を有する化合物を用いている為に、耐候性が
悪い、あるいは比重が大きいといった欠点を有してい
る。
【0007】また、本出願人は先に、本発明の化合物と
類似の構造を有する1,2-ビス[(2-メルカプトエチル)チ
オ]-3-メルカプトプロパンを出願したが(特開平2−
270859号)、この化合物はレンズ用として最も一
般に用いられるm-キシリレンジイソシアナートと重合さ
せた場合、得られる樹脂の耐熱温度は98℃であり、一
般にプラスチックレンズを染色する温度条件(90〜9
5℃)ではレンズが変形してしまうため、耐熱性の更な
る改良が望まれていた。
【0008】さらに、レンズは重合時の色相が重要であ
り、その原料としては工業的に蒸留精製が容易に行え、
かつ蒸気圧のあまり高くないものが要求されており、そ
の意味からも分子量200程度のメルカプト化合物が望
まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記要
求を満たし得る新規なメルカプト化合物を提供すること
にある。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み、
本発明者らはさらに検討を加えた結果、本発明の新規な
メルカプト化合物を見出し、本発明に至った。
【0013】すなわち、本発明は、式(1)
【0014】
【化8】 で表わされるメルカプト化合物及びそれを用いた含硫ウ
レタン系樹脂及びレンズに関するものである。さらに言
えば、本発明は、分子量が200程度の蒸留精製が容易
で硫黄臭の少ないメルカプト化合物と、それを用いた無
色透明で高屈折率、低分散であり、軽量で、耐候性に優
れ、耐衝撃性、耐熱性に優れた含硫ウレタン系樹脂及び
レンズと、それらの製造方法に関するものである。
【0015】本発明のメルカプト化合物(式(1))
は、例えば1-クロロ-2,3-プロパンジオール、1-ブロモ-
2,3-プロパンジオール等のグリセリン誘導体や、エピク
ロルヒドリンやエピブロモヒドリンなどのエピハロヒド
リン、さらにグリシドールと、2-メルカプトエタノール
をアルカリ存在下、冷却又は加熱しながら反応させ、式
(2)
【0016】
【化9】 (式中、Xは水酸基、塩素原子、臭素原子のいずれかを
示す。)で表わされる化合物を得、それに、鉱酸中、チ
オ尿素を反応させた後、アルカリ加水分解する方法でSH
化する。その際、1,2位で転位がおこり、式(1)の
メルカプト化合物となる。
【0017】具体的には、2-メルカプトエタノールとア
ルカリ触媒を水に溶解させた後、グリセリン誘導体、エ
ピハロヒドリンまたはグリシドールを滴下する。この
時、反応温度0℃〜120℃で行うのが好ましい。
【0018】2-メルカプトエタノールの使用量は、グリ
セリン誘導体、エピハロヒドリンまたはグリシドールに
対して1当量以上必要であり、1.0〜1.2当量が好まし
い。
【0019】アルカリ触媒としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、
トリブチルアミン等の第三級アミンが挙げられる。
【0020】こうして得られた式(2)で表わされる化
合物に3当量以上、好ましくは3〜6当量のチオ尿素
を、3当量以上、好ましくは3〜12当量の鉱酸水溶液中
において室温から還流温度の範囲で反応させる。鉱酸と
しては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸
等が使用出来るが、十分な反応速度が得られ、しかも製
品の着色を制御することにおいて塩酸が好ましい。
【0021】引き続き行なう加水分解反応は、上記の反
応液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水
酸化物あるいはアンモニア、トリエチルアミン等のアミ
ン類を3当量以上、好ましくは3〜12当量加えアルカリ
性とし、室温から還流温度の範囲で行う。塩基を加える
時点における温度は0〜50℃とするのが好ましく、50℃
以上とすると製品の着色がおこり易い。
【0022】こうして生成する式(1)で表わされるメ
ルカプト化合物はトルエン等の有機溶媒による抽出後、
酸洗浄、水洗、濃縮、濾過という一般的手法により精製
することが出来る。
【0023】さらに、本発明のメルカプト化合物は分子
量が200であり、蒸留精製が容易である。具体的に
は、0.25mmHgで135〜140℃の沸点を有し、工業的
にも蒸留精製を容易に行うことができる。
【0024】本発明のメルカプト化合物と類似の構造を
有する1,2,3-トリス[(2-メルカプトエチル)チオ]プ
ロパンは同様の圧力では、200℃以上の沸点となり、
分解反応が起こり易く、得られる留分が着色してしま
う。従って、0.1mmHg以下の高い減圧度が要求される
が、工業的にはそのような減圧度を実施することは困難
である。逆に、分子量の小さな1,2,3-トリメルカプトプ
ロパンは、同減圧度であれば本発明のメルカプト化合物
より低い沸点を有するが、分子量が140と小さく、そ
のため蒸気圧が高く不快な硫黄臭が強いという欠点を有
する。
【0025】なお、本発明における上記一連の反応は大
気下でも実施出来るが、全体を窒素下で行うのが好まし
い。
【0026】本発明の含硫ウレタン系樹脂は式(1)で
表わされるメルカプト化合物とポリイソシアナート化合
物、ポリイソチオシアナート化合物、及びイソシアナー
ト基を有するイソチオシアナート化合物から選ばれる少
なくとも一種のシアナート化合物を反応させて得られ
る。
【0027】本発明に於いて含硫ウレタン系樹脂の原料
として用いるポリイソシアナート化合物としては、例え
ば、エチレンジイソシアナート、トリメチレンジイソシ
アナート、テトラメチレンジイソシアナート、ヘキサメ
チレンジイソシアナート、オクタメチレンジイソシアナ
ート、ノナメチレンジイソシアナート、2,2'-ジメチル
ペンタンジイソシアナート、2,2,4-トリメチルヘキサン
ジイソシアナート、デカメチレンジイソシアナート、ブ
テンジイソシアナート、1,3-ブタジエン-1,4-ジイソシ
アナート、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ナート、1,6,11-ウンデカトリイソシアナート、1,3,6-
ヘキサメチレントリイソシアナート、1,8-ジイソシアナ
ート-4-イソシアナートメチルオクタン、2,5,7-トリメ
チル-1,8-ジイソシアナート-5-イソシアナートメチルオ
クタン、ビス(イソシアナートエチル)カーボネート、
ビス(イソシアナートエチル)エーテル、1,4-ブチレン
グリコールジプロピルエーテル-w,w'-ジイソシアナー
ト、リジンジイソシアナートメチルエステル、リジント
リイソシアナート、2-イソシアナートエチル-2,6-ジイ
ソシアナートヘキサノエート、2-イソシアナートプロピ
ル-2,6-ジイソシアナートヘキサノエート、キシリレン
ジイソシアナート、ビス(イソシアナートエチル)ベン
ゼン、ビス(イソシアナートプロピル)ベンゼン、α,
α,α',α'-テトラメチルキシリレンジイソシアナー
ト、ビス(イソシアナートブチル)ベンゼン、ビス(イ
ソシアナートメチル)ナフタリン、ビス(イソシアナー
トメチル)ジフェニルエーテル、ビス(イソシアナート
エチル)フタレート、メシチリレントリイソシアナー
ト、2,6-ジ(イソシアナートメチル)フラン、等の脂肪
族ポリイソシアナート;イソホロンジイソシアナート、
ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアナート、シクロヘキサンジ
イソシアナート、メチルシクロヘキサンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアナー
ト、2,2'-ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシア
ナート、ビス(4-イソシアナート-n-ブチリデン)ペン
タエリスリトール、ダイマ酸ジイソシアナート、2-イソ
シアナートメチル-3-(3-イソシアナートプロピル)-5-イ
ソシアナートメチル-ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2-イ
ソシアナートメチル-3-(3-イソシアナートプロピル)-6-
イソシアナートメチル-ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2-
イソシアナートメチル-2-(3-イソシアナートプロピル)-
5-イソシアナートメチル-ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、
2-イソシアナートメチル-2-(3-イソシアナートプロピ
ル)-6-イソシアナートメチル-ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタ
ン、2-イソシアナートメチル-3-(3-イソシアナートプロ
ピル)-5-(2-イソシアナートエチル)-ビシクロ-[2.2.1]-
ヘプタン、2-イソシアナートメチル-3-(3-イソシアナー
トプロピル)-6-(2-イソシアナートエチル)-ビシクロ-
[2.2.1]-ヘプタン、2-イソシアナートメチル-2-(3-イソ
シアナートプロピル)-5-(2-イソシアナートエチル)-ビ
シクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2-イソシアナートメチル-2-
(3-イソシアナートプロピル)-6-(2-イソシアナートエチ
ル)-ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン等の脂環族ポリイソシ
アナート;フェニレンジイソシアナート、トリレンジイ
ソシアナート、エチルフェニレンジイソシアナート、イ
ソプロピルフェニレンジイソシアナート、ジメチルフェ
ニレンジイソシアナート、ジエチルフェニレンジイソシ
アナート、ジイソプロピルフェニレンジイソシアナー
ト、トリメチルベンゼントリイソシアナート、ベンゼン
トリイソシアナート、ナフタリンジイソシアナート、メ
チルナフタレンジイソシアナート、ビフェニルジイソシ
アナート、トルイジンジイソシアナート、4,4'-ジフェ
ニルメタンジイソシアナート、3,3'-ジメチルジフェニ
ルメタン-4,4'-ジイソシアナート、ビベンジル-4,4'-ジ
イソシアナート、ビス(イソシアナートフェニル)エチ
レン、3,3'-ジメトキシビフェニル-4,4'-ジイソシアナ
ート、トリフェニルメタントリイソシアナート、ポリメ
リックMDI、ナフタリントリイソシアナート、ジフェ
ニルメタン-2,4,4'-トリイソシアナート、3-メチルジフ
ェニルメタン-4,6,4'-トリイソシアナート、4-メチル-
ジフェニルメタン-3,5,2',4',6'-ペンタイソシアナー
ト、フェニルイソシアナートメチルイソシアナート、フ
ェニルイソシアナートエチルイソシアナート、テトラヒ
ドロナフチレンジイソシアナート、ヘキサヒドロベンゼ
ンジイソシアナート、ヘキサヒドロジフェニルメタン-
4,4'-ジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシ
アナート、エチレングリコールジフェニルエーテルジイ
ソシアナート、1,3-プロピレングリコールジフェニルエ
ーテルジイソシアナート、ベンゾフェノンジイソシアナ
ート、ジエチレングリコールジフェニルエーテルジイソ
シアナート、ジベンゾフランジイソシアナート、カルバ
ゾールジイソシアナート、エチルカルバゾールジイソシ
アナート、ジクロロカルバゾールジイソシアナート、等
の芳香族ポリイソシアナート;チオジエチルジイソシア
ナート、チオジプロピルジイソシアナート、チオジヘキ
シルジイソシアナート、ジメチルスルフォンジイソシア
ナート、ジチオジメチルジイソシアナート、ジチオジエ
チルジイソシアナート、ジチオジプロピルジイソシアナ
ート等の含硫脂肪族ポリイソシアナート、ジフェニルス
ルフィド-2,4'-ジイソシアナート、ジフェニルスルフィ
ド-4,4'-ジイソシアナート、3,3'-ジメトキシ-4,4'-ジ
イソシアナートジベンジルチオエーテル、ビス(4-イソ
シアナートメチルベンゼン)スルフィド、4,4'-メトキ
シベンゼンチオエチレングリコール-3,3'-ジイソシアナ
ートなどの芳香族スルフィド系イソシアナート;ジフェ
ニルジスルフィド-4,4'-ジイソシアナート、2,2'-ジメ
チルジフェニルジスルフィド-5,5'-ジイソシアナート、
3,3'-ジメチルジフェニルジスルフィド-5,5'-ジイソシ
アナート、3,3'-ジメチルジフェニルジスルフィド-6,6'
-ジイソシアナート、4,4'-ジメチルジフェニルジスルフ
ィド-5,5'-ジイソシアナート、3,3'-ジメトキシジフェ
ニルジスルフィド-4,4'-ジイソシアナート、4,4'-ジメ
トキシジフェニルジスルフィド-3,3'-ジイソシアナート
などの芳香族ジスルフィド系ポリイソシアナート;ジフ
ェニルスルホン-4,4'-ジイソシアナート、ジフェニルス
ルホン-3,3'-ジイソシアナート、ベンジディンスルホン
-4,4'-ジイソシアナート、ジフェニルメタンスルホン-
4,4'-ジイソシアナート、4-メチルジフェニルスルホン-
2,4'-ジイソシアナート、4,4'-ジメトキシジフェニルス
ルホン-3,3'-ジイソシアナート、3,3'-ジメトキシ-4,4'
-ジイソシアナートジベンジルスルホン、4,4'-ジメチル
ジフェニルスルホン-3,3'-ジイソシアナート、4,4'-ジ-
tert-ブチルジフェニルスルホン-3,3'-ジイソシアナー
ト、4,4'-メトキシベンゼンエチレンジスルホン-3,3'-
ジイソシアナート、4,4'-ジクロロジフェニルスルホン-
3,3'-ジイソシアナートなどの芳香族スルホン系ポリイ
ソシアナート;4-メチル-3-イソシアナートベンゼンス
ルホニル-4'-イソシアナートフェノールエステル、4-メ
トキシ-3-イソシアナートベンゼンスルホニル-4'-イソ
シアナートフェノールエステルなどのスルホン酸エステ
ル系ポリイソシアナート;4-メチル-3-イソシアナート
ベンゼンスルホニルアニリド-3'-メチル-4'-イソシアナ
ート、ジベンゼンスルホニル-エチレンジアミン-4,4'-
ジイソシアナート、4,4'-メトキシベンゼンスルホニル-
エチレンジアミン-3,3'-ジイソシアナート、4-メチル-3
-イソシアナートベンゼンスルホニルアニリド-4-メチル
-3'-イソシアナートなどの芳香族スルホン酸アミド;チ
オフェン-2,5-ジイソシアナート等の含硫複素環化合
物、その他1,4-ジチアン-2,5-ジイソシアナートなどが
挙げられる。
【0028】またこれらの塩素置換体、臭素置換体等の
ハロゲン置換体、アルキル置換体、アルコキシ置換体、
ニトロ置換体や、多価アルコールとのプレポリマー型変
性体、カルボジイミド変性体、ウレア変性体、ビウレッ
ト変性体、ダイマー化あるいはトリマー化反応生成物等
もまた使用できる。
【0029】本発明において含硫ウレタン系樹脂の原料
として用いられるポリイソチオシアナート化合物は、一
分子中に-NCS基を2つ以上含有する化合物であり、さら
にイソチオシアナート基の他に硫黄原子を含有していて
もよい。具体的には、例えば、1,2-ジイソチオシアナー
トエタン、1,3-ジイソチオシアナートプロパン、1,4-ジ
イソチオシアナートブタン、1,6-ジイソチオシアナート
ヘキサン、p-フェニレンジイソプロピリデンジイソチオ
シアナート等の脂肪族ポリイソチオシアナート;シクロ
ヘキサンジイソチオシアナート等の脂環族ポリイソチオ
シアナート;1,2-ジイソチオシアナートベンゼン、1,3-
ジイソチオシアナートベンゼン、1,4-ジイソチオシアナ
ートベンゼン、2,4-ジイソチオシアナートトルエン、2,
5-ジイソチオシアナート-m-キシレン、4,4'-ジイソチオ
シアナート-1,1'-ビフェニル、1,1'-メチレンビス(4-
イソチオシアナートベンゼン)、1,1'-メチレンビス(4
-イソチオシアナート-2-メチルベンゼン)、1,1'-メチ
レンビス(4-イソチオシアナート-3-メチルベンゼ
ン)、1,1'-(1,2-エタンジイル)ビス(4-イソチオシア
ナートベンゼン)、4,4'-ジイソチオシアナートベンゾ
フェノン、4,4'-ジイソチオシアナート-3,3'-ジメチル
ベンゾフェノン、ベンズアニリド-3,4'-ジイソチオシア
ナート、ジフェニルエーテル-4,4'-ジイソチオシアナー
ト、ジフェニルアミン-4,4'-ジイソチオシアナート等の
芳香族ポリイソチオシアナート;2,4,6-トリイソチオシ
アナート-1,3,5-トリアジン等の複素環含有ポリイソチ
オシアナート;さらにはヘキサンジオイルジイソチオシ
アナート、ノナンジオイルジイソチオシアナート、カル
ボニックジイソチオシアナート、1,3-ベンゼンジカルボ
ニルジイソチオシアナート、1,4-ベンゼンジカルボニル
ジイソチオシアナート、(2,2'-ビピリジン)-4,4'-ジ
カルボニルジイソチオシアナート等のカルボニルポリイ
ソチオシアナート等が挙げられる。
【0030】本発明に於いて含硫ウレタン系樹脂の原料
として用いるイソチオシアナート基の他の1つ以上の硫
黄原子を含有する2官能以上のポリイソチオシアナート
としては、例えば、チオビス(3-イソチオシアナートプ
ロパン)、チオビス(2-イソチオシアナートエタン)、
ジチオビス(2-イソチオシアナートエタン)などの含硫
脂肪族ポリイソチオシアナート;1-イソチオシアナート
-4-[(2-イソチオシアナート)スルホニル]ベンゼ
ン、チオビス(4-イソチオシアナートベンゼン)、スル
ホニルビス(4-イソチオシアナートベンゼン)、スルフ
ィニルビス(4-イソチオシアナートベンゼン)、ジチオ
ビス(4-イソチオシアナートベンゼン)、4-イソチオシ
アナート-1-[(4-イソチオシアナートフェニル)スル
ホニル]-2-メトキシ-ベンゼン、4-メチル-3-イソチオ
シアナートベンゼンスルホニル-4'-イソチオシアナート
フェニルエステル、4-メチル-3-イソチオシアナートベ
ンゼンスルホニルアニリド-3'-メチル-4'-イソチオシア
ナートなどの含硫芳香族ポリイソチオシアナート;チオ
フェノン-2,5-ジイソチオシアナート、1,4-ジチアン-2,
5-ジイソチオシアナートなどの含硫複素環化合物等が挙
げられる。
【0031】さらにこれらのポリイソチオシアナートの
塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体、アルキル
置換体、アルコキシ置換体、ニトロ置換体や、多価アル
コールとのプレポリマー型変性体、カルボジイミド変性
体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ダイマー化ある
いはトリマー化反応生成物等もまた使用できる。
【0032】本発明に於いて含硫ウレタン系樹脂の原料
として用いるイソシアナート基を有するイソチオシアナ
ート化合物としては、例えば、1-イソシアナート-3-イ
ソチオシアナートプロパン、1-イソシアナート-5-イソ
チオシアナートペンタン、1-イソシアナート-6-イソチ
オシアナートヘキサン、イソチオシアナートカルボニル
イソシアナート、1-イソシアナート-4-イソチオシアナ
ートシクロヘキサンなどの脂肪族あるいは脂環族化合
物;1-イソシアナート-4-イソチオシアナートベンゼ
ン、4-メチル-3-イソシアナート-1-イソチオシアナート
ベンゼンなどの芳香族化合物;2-イソシアナート-4,6-
ジイソチオシアナート-1,3,5-トリアジンなどの複素環
式化合物;さらには4-イソシアナート-4'-イソチオシア
ナートジフェニルスルフィド、2-イソシアナート-2'-イ
ソチオシアナートジエチルジスルフィド等のイソチオシ
アナート基以外にも硫黄原子を含有する化合物等が挙げ
られる。
【0033】さらにこれら化合物の塩素置換体、臭素置
換体等のハロゲン置換体、アルキル置換体、アルコキシ
置換体、ニトロ置換体、多価アルコールとのプレポリマ
ー型変性体、カルボジイミド変性体、ウレア変性体、ビ
ウレット変性体、ダイマー化あるいはトリマー化反応生
成物等もまた使用できる。これらシアナート化合物はそ
れぞれ単独で用いることも、また二種類以上を混合して
用いてもよい。
【0034】また、これらシアナート化合物と式(1)
で表わされるメルカプト化合物の使用割合は(NCO+NCS)/
SH(官能基)モル比が通常0.5〜3.0の範囲内、好ましく
は0.5〜1.5の範囲内である。
【0035】本発明のプラスチックレンズはチオカルバ
ミン酸S−アルキルエステル系樹脂又はジチオウレタン
系樹脂を素材とするものであり、イソシアナート基とメ
ルカプト基によるチオカルバミン酸S−アルキルエステ
ル結合又はイソチオシアナート基とメルカプト基による
ジチオウレタン結合を主体とするが、目的によっては、
それ以外にアロハネート結合、ウレヤ結合、チオウレヤ
結合、ビウレット結合等を含有しても、勿論差し支えな
い。たとえば、チオカルバミン酸S−アルキルエステル
結合に、さらにイソシアナート基を反応させたり、ジチ
オウレタン結合にさらにイソチオシアナート基を反応さ
せて架橋密度を増大させることは好ましい結果を与える
場合が多い。この場合には反応温度を少なくとも100℃
以上に高くし、イソシアナート成分又はイソチオシアナ
ート成分を多く使用する。あるいはまた、アミン等を一
部併用し、ウレヤ結合、ビウレット結合を利用すること
もできる。このようにイソシアナート化合物又はイソチ
オシアナート化合物と反応するメルカプト化合物以外の
ものを使用する場合には、特に着色の点に留意する必要
がある。
【0036】また目的に応じて公知の成形法におけると
同様に、内部離型剤、鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、油溶染料、充填剤などの種々
の物質を添加してもよい。
【0037】所望の反応速度に調整するために、ポリウ
レタンの製造において用いられる公知の反応触媒を適宜
に添加することもできる。
【0038】本発明のレンズは、通常、注型重合により
得られる。具体的には、シアナート化合物と式(1)で
表わされるメルカプト化合物とを混合し、この混合液を
必要に応じ適当な方法で脱泡を行なった後、モールド中
に注入し、通常低温から高温に徐々に昇温しながら重合
させる。重合温度及び重合時間は、モノマーの組成、添
加剤の種類、量によっても異なるが、一般的には20℃
程度から開始し、120℃程度まで8〜24時間で昇温
する。この際、重合後の離型性を容易にするため、モー
ルドに公知の離型処理を施しても差し支えない。
【0039】また、本発明の含硫ウレタン系樹脂を素材
とするレンズは、必要に応じ反射防止、高硬度付与、耐
摩耗性向上、耐薬品性向上、防曇性付与、あるいはファ
ッション性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防
止処理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処
理、調光処理等の物理的あるいは化学処理を施すことが
できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。
【0041】実施例1 2-メルカプトエタノール25.3g(0.324モル)、水酸化ナ
トリウム0.1gを水50mlに溶解し均一溶液とした後、内温
を15℃に保ちながらグリシドール24.0g(0.324モル)
を滴下した。
【0042】滴下終了後、反応液を50℃に加熱し1時間
攪拌した後、室温に冷却し、水を減圧除去して無色粘稠
液体であるトリオール(3)を50.0g得た。
【0043】
【化10】 次にトリオール(3)を36%塩酸水溶液203g(2.00モ
ル)に溶解し、チオ尿素92.6g(1.22モル)を加え110℃
で6時間加熱攪拌した。その後、室温まで冷却し、50%
水酸化ナトリウム水溶液195g(2.44モル)を20〜40℃に
保ち加え、さらに110℃で30分間加熱攪拌した。
【0044】反応液を室温まで冷却し、トルエン100ml
で抽出し、有機層を5%塩酸水溶液100ml、水100mlで2
回洗浄後、有機層を減圧濃縮し2-(2-メルカプトエチル
チオ)-1,3-ジメルカプトプロパン(1)を56.1g(0.281
モル)得た。さらに0.25mmHgで減圧蒸留し、沸点135
〜140℃の留分45gを得た。
【0045】元素分析及びNMR分析の結果を示す。 元素分析(C5H12S4として)
【0046】
【表1】 1H NMR (CDCl3) δppm=1.65〜1.85(3H,m,SH) 2.70〜3.00(9H,m,CH)13 C NMR (inCDCl3) δppm=24.9 (-SCH2) 28.0 (-SCH2) 35.5 (-SCH2) 51.4 (-SCH) 実施例2 2-メルカプトエタノール25.3g(0.324モル)、水酸化ナ
トリウム0.1gを水50mlに溶解し均一溶液とした後、内温
を15℃に保ちながらエピクロルヒドリン30.0g(0.324
モル)を滴下した。
【0047】滴下終了後、反応液を50℃に加熱し1時間
攪拌した後、室温に冷却し、水を減圧除去して無色粘稠
液体であるジオール(4)を56.4g得た。
【0048】
【化11】 次にジオール(4)を36%塩酸水溶液203g(2.00モル)
に溶解し、チオ尿素92.6g(1.22モル)を加え110℃で6
時間加熱攪拌した。その後、室温まで冷却し、50%水酸
化ナトリウム水溶液195g(2.44モル)を20〜40℃に保ち
加え、さらに110℃で30分間加熱攪拌した。
【0049】反応液を室温まで冷却し、トルエン100ml
で抽出し、有機層を5%塩酸水溶液100ml、水100mlで2
回洗浄後、有機層を減圧濃縮し2-(2-メルカプトエチル
チオ)-1,3-ジメルカプトプロパン(1)を54.3g(0.272
モル)得た。さらに0.25mmHgで減圧蒸留し、沸点135
〜140℃の留分44gを得た。
【0050】得られた化合物の元素分析及びNMR分析
の結果は実施例1で得られた化合物と同じであった。
【0051】実施例3 実施例1で合成した式(1)で表わされる2-(2-メルカ
プトエチルチオ)-1,3-ジメルカプトプロパン0.33モ
ル、m-キシリレンジイソシアナート0.5モルを混合し、
均一とした後、3mmHgで1時間脱気した後、ガラスモー
ルドとガスケットよりなるモールド型に注入し、次いで
加熱硬化させた。こうして得られた樹脂は、無色透明で
耐衝撃性に優れ、屈折率nD=1.66、アッベ数νD=32、
熱変形開始温度は108℃であり、95℃の染色浴で染色
してもレンズは変形しなかった。
【0052】次に得られたレンズの性能試験を行った。
屈折率、アッベ数、耐候性は以下の試験法により評価し
た。
【0053】屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を
用い、20℃で測定した。
【0054】耐候性:サンシャインカーボンアークラン
プを装備したウェザーオメータにレンズ用樹脂をセット
し、20時間経たところで取り出し、試験前のレンズ用樹
脂の色相と比較した。
【0055】評価基準は、変化なし(○)、わずかに黄
変(△)、黄変(×)とした。
【0056】外 観:目視により観察した。
【0057】臭 気:モノマー混合時に硫黄臭の強いも
のを(×)、ほとんど無いものを(○)、少し有るもの
を(△)とした。
【0058】耐熱性:サーモメカニカルアナライザー
〔パーキンエルマー社(米国)〕を用いて試験片に5g
加重し、2.5℃/分で加熱して熱変形開始温度を測定し
た。
【0059】結果を表−1に示す。
【0060】実施例4〜9 実施例3と同様にして表−1の組成でレンズを製造し、
実施例3と同様に評価し、結果を表−1に示す。
【0061】比較例1 実施例3の式(1)で表されるメルカプト化合物の代わ
りに1,2,3-トリメルカプトプロパン0.33モルを用い、そ
れ以外は実施例3と同様にしてレンズ化を行った。得ら
れたレンズは無色透明で屈折率nD=1.65、アッベ数νD
=32であったが、1,2,3-トリメルカプトプロパンは硫黄
特有の悪臭が強く、モノマー調合時に不快感を与えた。
得られたレンズも削ると強い硫黄臭がした。
【0062】比較例2 実施例3の式(1)で表されるメルカプト化合物の代わ
りに1,2,3-トリス[(2-メルカプトエチル)チオ]プロ
パン0.33モルを用い、それ以外は実施例3と同様にして
レンズ化を行った。1,2,3-トリス[(2-メルカプトエチ
ル)チオ]プロパンは淡黄色であり、得られたレンズも
淡黄色に着色していた。また、屈折率n D=1.66、アッ
ベ数νD=32であったが、熱変形開始温度が83℃と低
かった。
【0063】比較例3 実施例3の式(1)で表されるメルカプト化合物の代わ
りに1,2-ビス[(2-メルカプトエチル)チオ]-3-メルカプ
トプロパン0.33モルを用い、それ以外は実施例3と同様
にしてレンズ化を行った。得られたレンズは無色透明で
屈折率nD=1.66、アッベ数νD=32であったが、熱変形
開始温度が98℃であり、95℃の染色浴で染色すると
レンズは変形した。
【0064】比較例4 式(1)で表されるメルカプト化合物の代わりに1,2-ビ
ス[(2-メルカプトエチル)チオ]-3-メルカプトプロパン
0.33モルを用い、それ以外は実施例5と同様にしてレン
ズ化を行った。得られたレンズは無色透明で、屈折率n
D=1.70、アッベ数νD=32であったが、熱変形開始温度
が76℃と低かった。
【0065】
【表2】 実施例3と比較例2、3との比較、あるいは実施例5と
比較例4との比較から明らかなように、本発明のメルカ
プト化合物は同じシアナート化合物との反応において、
類似化合物より耐熱性の優れた含硫ウレタン系樹脂を提
供し得るものである。
【0066】
【発明の効果】このようにして得られる本発明の含硫ウ
レタン系樹脂は、モノマー取り扱い時の硫黄臭による不
快感や、後加工時の硫黄臭による不快感が無く、物性的
には極めて低分散、高屈折率、耐熱性に優れ、かつ無色
透明であり、軽量で、耐候性、耐衝撃性等に優れた特徴
を有しており、眼鏡レンズ、カメラレンズ等の光学素子
材料やグレージング材料、塗料、接着剤の材料として好
適である。
【0067】さらに言えば、本発明のメルカプト化合物
を使用することにより、本発明の類似化合物である、1,
2,3-トリメルカプトプロパンを使用した場合よりも臭気
の少ない含硫ウレタン系樹脂を得ることができる。さら
に、同じく類似化合物である1,2-ビス[(2-メルカプトエ
チル)チオ]-3-メルカプトプロパン、あるいは1,2,3-ト
リス[(2-メルカプトエチル)チオ]-プロパンを使用した
場合よりも、同じシアナート化合物と反応させた場合、
より耐熱性に優れた含硫ウレタン系樹脂を得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02C 7/02 G02C 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 で表わされるメルカプト化合物。
  2. 【請求項2】 式(2) 【化2】 (式中、Xは水酸基、塩素原子、臭素原子のいずれかを
    示す。)で表される化合物に鉱酸の存在下、チオ尿素を
    反応させた後、塩基を加えてアルカリ性とし、加水分解
    することを特徴とする式(1) 【化3】 で表わされるメルカプト化合物の製造方法。
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