JP2739229B2 - ポリエステルアクリレート - Google Patents
ポリエステルアクリレートInfo
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- acid
- polyester acrylate
- polyester
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Description
かつ抜群に優れた耐水性を有するポリエステルアクリレ
ート樹脂に関する 〔従来の技術〕 近年、放射線硬化性の樹脂組成物が多く開発され、塗
料、接着剤、粘着剤、磁気テープ用のバインダー等に利
用されている。今後、さらにその利用範囲が拡大してい
く事が予測できる。
素数2〜6のジオールとポリカルボン酸よりポリエステ
ルポリオールを合成し、次いでポリエステルアクリレー
トを得る方法が知られている。(特開昭63-215719公
報) 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来のポリエステルアクリレートが塗料や接着剤等に
使用された場合、特に耐水性に必ずしも満足できるもの
ではなく、この事はエステル結合を有する樹脂に共通す
る難点であり、これを克服するべく種々の研究がなされ
ている。例えば、加水分解を受けるエステル結合の濃度
を極力少くするとか、耐水性の良いモノマーを多く使用
するとかの研究がなされているが、残念ながらこれらの
事項は耐水性は向上するが、これ以外の樹脂の特性が低
下するという問題がある。
れる場合は、近年、柔軟性、可とう性が要求されるのみ
ならず、硬化皮膜の耐水性が特にきびしく要求されてお
り、従来のポリエステルアクリレートにおけるそれらの
諸特性は必ずしも満足できるものではなく、その改良が
強く望まれていた。
有し、かつ抜群に優れた耐水性を有するポリエステル系
アクリレート樹脂を提供する事にある。
を重ねた結果、意外にも、ポリエステル系でありなが
ら、ある特定のジオールを用いる事により、優れた可と
う性、密着性を有し、かつ抜群に優れた耐水性を有する
ポリエステルアクリレートを発明するに至った。
ロパンジオールまたは2,2−ジエチル−1,3−プロパンジ
オールから選ばれた少なくとも一成分を含有するジオー
ルとジカルボン酸を主成分として重縮合したポリエステ
ルポリオールと、アクリル酸またはメタクリル酸とを、
エステル化して得られるポリエステルアクリレートであ
る。
料であるジオールは、2−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール(以下DMHと略す)または、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール(以下DMPと略す)が必須
成分となるが、本発明の効果を損なわない範囲で、他の
ジオール成分を重縮合成分として含有させてもかまわな
い。これら他のジオールとしては、例えば、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキンサジオール、1,9−ノナンジオ
ール等のジオールが挙げられる。これら他のジオールを
重縮合する場合は、ジオール成分中DMHおよび/またはD
MPが20モル%以上、特に好ましくは50モル%以上の割合
で含有させる。従来のポリエステルアクリレート中のジ
オールは、メチル分基、もしくは分基を有さないものが
多かった。本発明ではDMH,DMPから縮合されたポリエス
テルアクリレートである。これを塗料、接着剤等として
用いた場合、公知のポリエステルアクリレートを上回る
抜群に優れた耐水性を得る事ができた。
料であるジカルボン酸は、脂肪族ジカルボン酸と芳香族
族ジカルボン酸などである。脂肪族ジカルボン酸の具体
的な例としては、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナメチレンジカルボ
ン酸、デカメチレンジカルボン酸、ウンデカメチレンジ
カルボン酸、ドデカメチレンジカルボン酸、トリデカメ
チレンジカルボン酸、テトラデカメチレンジカルボン酸
が挙げられる。
ソフタル酸、フタル酸、コハク酸、グルタン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、3,5−ジカルボキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジブロモテレフタル
酸が挙げられる。
性能を示す理由は、必ずしも明らかではないが、DMHお
よびDMPの分子構造に起因しているものと推定できる。
例えば2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールを用
いたポリエステルは、エステル構造の位置障害により、
これを用いた硬化樹脂の耐水性、耐薬品性を向上させて
いる例がある。本発明も、ポリエステルでありながら意
外にも抜群に優れた耐水性が得られたのは、エステル構
造の著しい位置障害によるためと推定できる。即ち、DM
HおよびDMPは分子内にエチルおよび/またはブチル分基
を有し、かつ側鎖が主鎖に対し、非常に大きいという特
徴的なジオールであるため、エステル構造の著しい位置
障害をひきおこし、これが結果として抜群の耐水性を示
すものと推定できる。
温柔軟性が良好であり、さらに基材に対する密着性も優
れる。
子量400〜10000のポリエステルアクリレートが好まし
い。なお、ポリエステルアクリレートの合成は、公知の
方法によって製造する事ができる。
重合を防止するために、約0.001〜0.05重量%程度のラ
ジカル重合抑制剤を系内に添加する事もできる。
て、本発明の目的を損わない範囲であれば、添加剤等を
使用目的に応じて添加する事もできる。
しては、電子線硬化、紫外線硬化、熱硬化等をはじめ、
その他の公知の方法を採用する事ができる。
テルアクリレートは抜群に優れた耐水性を有する硬化物
を与える。また硬化時の体積収縮に伴う内部歪も小さい
ので、塗料、コーティング剤、接着剤、インキ、シーリ
ング剤等に極めて有用である。
るものではない。なお、硬化塗膜の性能は次の方法によ
った。
って折り曲げ、被膜がひびわれるか否かを評価した。
100個中、何個が接着していたかどうかを示す。
層の外観および密着性を評価した。
=1.3/1)を常圧下にN2ガスを通じつつ、195〜225℃の
温度で縮合水を留出させながらエステル化反応を行っ
た。反応物の酸価が0.3(mg-KOH/g)以下になったと
き、真空ポンプにより徐々に真空度を上げ、反応を完結
した。この時の反応温度は225℃であった。こうして水
酸基価55(mg-KOH/g)、酸価0.09(mg-KOH/g)のポリエ
ステルポリオールを得た。このポリエステルポリオール
は、室温で液体の分子量約2000の樹脂であった。
2g、ヒドロキノンモノメチルエテール0.08gを加え、170
〜180℃でエステル化を行い、ポリエステルアクリレー
トを得た。
ジオールジアクリレート20gとリン酸ジ〔2−メタクリ
レートエチル〕10gを加えてポリエステル系アクリレー
ト樹脂組成物を得た。
に対し、ベンゾインエチルエーテル3gを加え、被覆組成
物に調製した。これを平滑なアルミニウム板上に75ミク
ロンのアプリケーターで塗布し、出力80W/cmの高圧水銀
灯で照射した。塗膜は6m/分のスピードで2回照射する
ことによりタックフリー状態となり、4回照射で完全に
硬化した。さらに2回照射を行い、計6回照射した塗膜
について物性の測定を行った。測定結果を表1に示す。
表1中「ポリエステルアクリレート」の項及び「反応性
希釈剤」項の○印は、各実施例および比較例で使用した
原料系を意味する。
1.3/1)で、また実施例1と同様の方法により表1に示
す組成でポリエステルアクリレートを得た。なお、アジ
ピン酸/テレフタル酸=1/1(モル比)、テレフタル酸
/イソフタル酸=1/1(モル比)、DMH/DMP=1/1(モル
比)、DMH/1.6−ヘキサンジオール=1/1(モル比)、DM
P/1,4−ブタンジオール=1/1(モル比)および1,6−ヘ
キサンジオール/3−メチル−1,5−ペンタジオール=1/1
(モル比)である。
示す組成でポリエステルアクリレートを得た。
Claims (1)
- 【請求項1】2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオールまたは2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール
から選ばれた少なくとも一成分を含有するジオールとジ
カルボン酸を主成分として重縮合したポリエステルポリ
オールと、アクリル酸またはメタクリル酸とを、エステ
ル化して得られるポリエステルアクリレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137689A JP2739229B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | ポリエステルアクリレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137689A JP2739229B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | ポリエステルアクリレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02248414A JPH02248414A (ja) | 1990-10-04 |
JP2739229B2 true JP2739229B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13458722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7137689A Expired - Lifetime JP2739229B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | ポリエステルアクリレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739229B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1989
- 1989-03-23 JP JP7137689A patent/JP2739229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02248414A (ja) | 1990-10-04 |
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