JP2738331B2 - 投射型液晶表示装置 - Google Patents

投射型液晶表示装置

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JP2738331B2 JP7057368A JP5736895A JP2738331B2 JP 2738331 B2 JP2738331 B2 JP 2738331B2 JP 7057368 A JP7057368 A JP 7057368A JP 5736895 A JP5736895 A JP 5736895A JP 2738331 B2 JP2738331 B2 JP 2738331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の表示画
像をスクリーン面に拡大投射する投射型液晶表示装置に
関し、特に、3枚の液晶表示素子と、ダイクロイックミ
ラー等の色分離光学系、及びクロスダイクロイックミラ
ーやクロスダイクロイックプリズムの色合成光学系を用
いた、カラー表示が可能な投射型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の投射型液晶表示装置について図面
を参照して説明する。少なくとも光源と、光源からの白
色光をダイクロイックミラー等により赤、緑、青色の3
光束に分離する色分離光学系と、赤用、緑用、青用の3
枚の液晶表示素子と、それらの表示画像を合成するため
のダイクロイックミラー等からなる色合成光学系と、投
射レンズとを用い、カラー画像を拡大投射する投射型液
晶表示装置には、色分離、合成方式に関し2つの方式が
ある。
【0003】これらの一方は、2種類のダイクロイック
ミラーやダイクロイックプリズムのダイクロ面を光軸に
対し45°に傾け、それらを平行に配置することで一色
づつ順次分離、合成するミラー順次方式である。他方
は、2種類のダイクロイックミラーやダイクロイックプ
リズムのダイクロ面を直交に配置し一度に3色を分離、
合成するクロスダイクロイックミラー(またはプリズ
ム)方式である。この方式において、色合成光学系にク
ロスダイクロイックミラーやクロスダイクロイックプリ
ズムを用いると、ミラー順次方式で色合成を行なう場合
に比べて、液晶表示素子と投射レンズ間の距離を短くで
き、バックフォーカスが短い投射レンズを利用できると
いう利点がある。
【0004】色合成光学系にクロスダイクロイックプリ
ズムを用いた投射型液晶表示装置については、例えば雑
誌「エス・アイ・ディー・インターナショナル・シンポ
ジウム・ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ
(SID International Sympos
ium Digest of TechnicalPa
pers)」1987年75〜78頁に記載の論文「ポ
リシリコンTFTアレイライトバルブを用いた高解像度
フルカラービデオプロジェクタ(High−Resol
ution Full−Color Video Pr
ojector with Poly−Si TFT
Array Light Valves)」に述べられ
ている。図10は、この論文による従来の投射型液晶表
示装置の一例を示す平面図である。図10において、従
来の投射型液晶表示装置は、光源51から出射した光を
放物面鏡52で集光した後、この光束を2枚のダイクロ
イックミラー53、54で3原色の光束に分離する。3
原色の光束は、一部はミラー55で反射された後、それ
ぞれ赤用液晶表示素子58、緑用液晶素示素子59、青
用液晶表示素子60を照明する。赤、緑、青用の液晶表
示素子58、59、60にそれぞれ表示された画像は、
クロスダイクロイックプリズム56によって合成された
後、投射レンズ57により図示されないスクリーンに拡
大投影される。
【0005】色合成光学系にクロスダイクロイックプリ
ズムを、さらに色分離光学系にクロスダイクロイックミ
ラー用いた投射型液晶表示装置については、例えば上記
の雑誌「エス・アイ・ディー・イン夕ーナショナル・シ
ンポジウム・ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパ
ーズ」1986年375〜378頁に記載の論文「LC
Dフルカラービデオプロジェクタ(LCD Full−
Color Video Projector)」に述
べられている。図11は、この論文による従来の投射型
液晶表示装置の一例を示す平面図である。図11におい
て、この従来の投射型液晶表示装置は、光源51から出
射した光を放物面鏡52で集光した後、クロスダイクロ
イックミラー61で3原色の光束に分離する。3原色の
光束は、一部はミラー55で反射された後、それぞれ赤
用液晶表示素子58、緑用液晶表示素子59、青用液晶
表示素子60を照明する。赤、緑、青用の液晶表示素子
58、59、60にそれぞれ表示された画像は、クロス
ダイクロイックプリズム56によって合成された後、投
射レンズ57により図示されないスクリーンに拡大投影
される。また、色合成光学系にクロスダイクロイックミ
ラーを用いても同様の投射型液晶表示装置が得られる。
【0006】このような従来の投射型液晶表示装置は、
各色の液晶表示素子58、59、60と投射レンズ57
との間の距離が短く、バックフォーカスの短い投射レン
ズ57が利用できる。投射レンズのバックフォーカスが
短いと、歪や収差が少なく、明るい投射レンズを安価に
製作できるという利点がある。
【0007】以下に本発明と技術分野の関連する従来例
を列挙する。特開平4−204591号公報は、色合成
光学系にクロスダイクロイックミラーやクロスダイクロ
イックプリズムを用いた例ではないが、偏光ビームスプ
リッタと1/4波長板を用いて光路長を補正することが
開示されている。
【0008】図12は、上記の従来例において開示され
ている技術内容を示す平面図である。図12において、
光源51から出射した光は、放物面鏡52で集光された
後、偏光ビームスプリッタ62に入射する。偏光ビーム
スプリッタ62を透過したp偏光の光束は、ダイクロイ
ックミラー65により赤色の光束のみが反射され、赤用
液晶表示素子58を照明する。赤用液晶表示素子58に
表示された画像は、赤用投射レンズ66により図示され
ないスクリーンに拡大投影される。
【0009】一方偏光ビームスプリッタ62で反射され
たs偏光の光束は、ダイクロイックミラー63に入射
し、ここで青色の光束は透過し、緑色と赤色の光束は反
射される。この緑色と赤色の光束は、ダイクロイックミ
ラー64で緑色の光束のみが反射され、緑用液晶表示素
子59を照明する。緑用液晶表示素子59に表示された
画像は、緑用投射レンズ67により図示されないスクリ
ーンに拡大投影される。
【0010】ダイクロイックミラー63を透過した青色
の光束は1/4波長板69を透過し、ミラー70で反射
され、再び1/4波長板69を透過する。この過程にお
いて、偏光方向は90度回転され、s偏光はp偏光に変
換される。p偏光の青色の光束は、今度は偏光ビームス
プリッタ62を透過し青用液晶表示素子60を照明す
る。青用液晶表示素子60に表示された画像は、青用投
射レンズ68により図示されないスクリーンに拡大投影
される。ここで、各光学素子の距離を調整すると、光源
51から各色の液晶表示素子58、59、60までの距
離を等しくすることができる。
【0011】また特開昭61−99118号公報には、
色分離、合成光学系にクロスダイクロイックミラーを用
い、光源から各色の液晶表示素子までの光路長を等しく
する構成が開示されている。これは、色分離光学系と色
合成光学系とを2階建てに積層することにより光源から
各色の液晶表示素子までの光路長を等しくするものであ
る。
【0012】特開平3−84536号公報は、各液晶表
示素子上の相対的な照度分布を等しくするために、各色
の光路中に照度分布を補正するためのフィルタを挿入す
ることが開示されている。
【0013】特開平3−72332号公報には、各色の
光路中に凸レンズと凹レンズからなる補正光学素子を挿
入し、照度分布を補正することが開示されている。
【0014】実開平1−94985号公報には、光路長
を補正するために、距離が長い光路中に透光体を挿入
し、屈折率の違いにより光路長を短くすることが開示さ
れている。
【0015】特開平5−273515号公報には、色合
成光学系にクロスダイクロイックミラーやクロスダイク
ロイックプリズムを用いた例ではないが、光源から各色
の液晶表示素子までの光路長を補正するために、光路中
にミラーを挿入することが開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、色合成
光学系にクロスダイクロイックミラーやクロスダイクロ
イックプリズムを用いた上掲文献記載の従来の投射型液
晶表示装置では、光源から各色の液晶表示素子までの光
路長が異なる。光源から出射し、放物面鏡で集光された
光束は発散したり集束する成分を持っているので、光路
長が異なると、各液晶表示素子を照明する光束の相対的
な照度分布が異なることになる。従って、それらを合成
して得られる投射画面のホワイトバランスが劣化し、さ
らに色度や輝度分布が均一にならないという問題点があ
る。
【0017】特開平4−204591号公報において
は、3本の投射レンズを用いているため、スクリーンへ
の投射角度が赤、緑、青で異なっているため、観察者の
見る位置によって色が変わるというカラーシェーディン
グが発生する。また、光源51から各色の液晶表示素子
58、59、60までに配置された光学部品による光束
の反射回数が、赤色は1回、緑色は3回、青色は2回
と、色によって反射回数の奇数、偶数が異なっている。
各色の反射回数が全て奇数回、または偶数回に統一され
ていないと、図12の各色における光路で示すように左
右方向(紙面において光軸と垂直な方向)の照度分布が
反転してしまう。左右方向が反転してしまうと完全に各
色の相対的な照度分布を等しくすることはできなく、色
むらが生じてしまう。さらに光源51の位置が光軸から
わずかでもずれると、照度分布のピークの位置が色ごと
に反対方向にずれるため色むらが顕著になってしまうと
いう問題点がある。
【0018】特開昭61−99118号公報は、装置の
体積が大きくなる。特開平3−84536号公報は、フ
ィルターにより照度分布を調節することは光量の損失を
伴い、投射画面が暗くなる。特開平3−72332号公
報は、補正光学素子の製作は難かしくコストがかかる。
また、量産時における部品の特性ばらつきや組立調整の
誤差を吸収し、完全に色むらを補正することは困難であ
る。実開平1−94985号公報の方法による光路長の
補正は、透光体の長さの1/3程度であり、その補正距
離には限界がある。特開平5−273515号公報は、
装置が著しく大型化してしまう。
【0019】以上、各従来例はそれぞれ上記の問題点を
有している。さらに他にも、光路中にリレーレンズを挿
入し各液晶表示素子上の照度分布を補正する方法も考え
られるが完全に補正することは困難である。また、光源
からの光束を十分に発散させ照度を均一化させる方法は
大幅な光量損失を伴うので実用的ではない。
【0020】本発明は、投射画面のホワイトバランス、
並びに色度や照度の均一性が良好な投射型液晶表示装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の投射型液晶表示装置は、光源と、この光源
からの光を赤、緑、青の3つの色光に分離する色分離光
学系と、3つの色光に対応して配置された3枚の液晶表
示表子と、この液晶表示素子を透過した色光を合成する
ためのクロスダイクロイックミラーまたはクロスダイク
ロイックプリズムからなる色合成光学系と、投射レンズ
とから構成されるカラー表示が可能な投射型液晶表示装
置であり、色分離光学系内の少なくとも1つの光路中
に、偏光ビームスプリッタと、位相差板と、光束反射素
子とからなる光路長調整手段を有し、光源から投射レン
ズに至る3つの色光のそれぞれの光路における反射回数
を奇数回または偶数回に統一し、且つそれぞれの光路長
が略同一になるように光路長調整手段を配置し構成され
ていることを特徴としている。
【0022】また、上記の光路長調整手段は、偏光ビー
ムスプリッタからの反射光の進行方向に、位相差板と、
直交する2面の反射面を有する光束反射素子が順次配置
され、光束反射素子は、この光束反射素子による反射光
が位相差板と偏光ビームスプリッタを透過し液晶表示素
子を照明するように配置するとよい。
【0023】さらに、上記の光路長調整手段は、偏光ビ
ームスプリッタからの反射光の進行方向に、第1の位相
差板と第1の光束反射素子とが順次配置され、第1の光
束反射素子は、この第1の光束反射素子による反射光が
第1の位相差板と偏光ビームスプリッタを透過し、透過
光の進行方向に第2の位相差板と、第2の光束反射素子
が順次配置され、第2の光束反射素子は、この第2の光
束反射素子による反射光が第2の位相差板を透過し、偏
光ビームスプリッタで反射され、液晶表示素子を照明す
るように配置するとよい。
【0024】
【作用】従って、本発明の投射型液晶表示装置によれ
ば、色分離光学系内の少なくとも1つの光路中に、偏光
ビームスプリッタと、位相差板と、光束反射素子とから
なる光路長調整手段を設け、光源から投射レンズに至る
3つの色光のそれぞれの光路における反射回数を奇数回
または偶数回に統一し、且つそれぞれの光路長が略同一
になるように光路長調整手段を配置し構成する。従っ
て、色合成光学系にクロスダイクロイックミラーやクロ
スダイクロイックプリズムを用いた投射型液晶表示装置
において、光源から発射される光束が発散したり集束す
る成分を持っていても、各液晶表示素子を照明する光束
の相対的な照度分布がほぼ等しくなる。
【0025】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による投射型
液晶表示装置の実施例を詳細に説明する。図1〜図9を
参照すると本発明の投射型液晶表示装置の実施例が示さ
れている。
【0026】図1は本発明の第1の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。図1において、本実施例
の投射型液晶表示装置は、光源1と、放物面鏡2と、ダ
イクロイックミラー3、4と、ミラー5と、クロスダイ
クロイックミラー6と、投射レンズ7と赤用液晶表示素
子8と、緑用液晶表示素子9と、青用液晶表示素子10
と、偏光ビームスプリッタ11、12と、位相差板1
7、19と、光束反射素子18、20を有して構成され
る。本構成は、光学部品に板状のものを用いた場合の一
例であり、以下に各構成部について具体的に説明する。
【0027】光源1は、250Wのメタルハライドラン
プを用いた。バルブの表面にはフロスト処理を施さない
クリアタイプのものを用いた。発光部分の中心位置は、
放物面鏡2の焦点位置より2mm液晶表示素子側にずら
して、放物面鏡2に固定した。また、放物面鏡2は、ガ
ラスを成形したもので、光源1側の表面には誘電体多層
膜からなるコールドミラーを蒸着により形成してなり、
光源1からの赤外光成分が各色用の液晶表示素子8、
9、10に到達しないよう除去している。焦点距離は1
3mmで、光束が出射する開口の直径は100mmのも
のを用いた。
【0028】ダイクロイックミラー3、4は、ガラス基
板の片面に誘電体多層膜からなるダイクロ膜を、もう一
方の面に誘電体多層膜からなる反射防止膜を蒸着により
形成している。ダイクロイックミラー3は、赤色の光束
を反射し、青色と緑色の光束を透過する特性を持たせて
いる。また、ダイクロイックミラー4は、青色の光束を
反射し、緑色の光束を透過する特性を持たせている。ま
た、ミラー5は、ガラス基板にアルミニウムを蒸着した
表面鏡であり、特に表面には反射増加膜を施している。
【0029】クロスダイクロイックミラー6は、2種類
のダイクロイックミラーが直交するように配置した構成
となっている。各ダイクロイックミラーは、ガラス基板
の片面に誘電体多層膜からなるダイクロ膜を、もう一方
の面に誘電体多層膜からなる反射防止膜を蒸着により形
成している。各ダイクロ膜の特性は、赤色の光束を反射
し、青色と緑色の光束を透過するものと、青色を反射
し、緑色と赤色を透過するものの2種類がある。各色用
の液晶表示素子8、9、10を透過した光が合成され投
射レンズ7に入射するように、クロスダイクロイックミ
ラー6が配置されている。
【0030】投射レンズ7は、各色用の液晶表示素子
8、9、10の表示画像をスクリーンに拡大投射するも
ので、投射画像のピントを調整できるようにフォーカス
調整機構と、画面の大きさを投射距離を変えずに変化さ
せるためのズーム機構が付いたものを用いている。
【0031】各色用の液晶表示素子8、9、10は、画
素を形成する透明電極膜を施した2枚のガラス基板間に
液晶を封入し、偏光子と検光子を取り付けたもので、図
示していないが、映像信号処理回路、並びに液晶駆動回
路からの映像信号により、各画素ごとに印加する電庄が
制御される。液晶はツイステッド・ネマッティック(T
N)液晶を用いている。各画素の印加電圧による液晶の
状態変化は、照明光の偏光状態を変化させ、偏光子と検
光子とにより画像に応じた強度変調を照明光に与える。
偏光子の透過軸は、後述のp偏光を透過するように設定
している。液晶の駆動方式には、各画素ごとにスイッチ
ング素子である薄膜トランジスタを形成し液晶を駆動す
るアクティブマトリクス方式を用いている。表示領域の
対角線の長さは76mmである。図示していないが、各
色用の液晶表示素子8、9、10には徴調機構が取り付
けられており、各色用の液晶表示素子8、9、10から
投射レンズ7までの光路長を等しくなるように、かつ各
色用の液晶表示素子8、9、10の表示画像がスクリー
ン上で一致するように調整してある。
【0032】偏光ビームスプリッタ11、12は、ガラ
ス基板の片面に誘電体多層膜からなる偏光膜を、一方の
面に誘電体多層膜からなる反射防止膜を蒸着により形成
している。各偏光ビームスプリッタの分光反射特性は、
図2(a)、(b)にそれぞれ示すような特性であり、
偏光ビームスプリッタ11は赤色の光束のp偏光13を
透過し、s偏光14を反射する。また、偏光ビームスプ
リッタ12は青色の光束のp偏光15、s偏光16の両
偏光成分と緑色の光束のp偏光15を透過し、緑色の光
束のs偏光16を反射する。
【0033】位相差板17、19は、ポリカーボネイト
フィルムを一軸延伸し、所望の複屈折性をもたせたもの
で、それぞれ位相差板17、19を2回透過し、光束反
射素子18、20で2回反射される際の位相差が1/2
波長になるように位相差板17、19の位相差と光学軸
の方向を調整している。また、位相差板17、19は、
それぞれガラス基板の片面に貼り付けて保持しており、
ガラス基板のもう一方の面には誘電体多層膜からなる反
射防止膜を蒸着により形成している。
【0034】光束反射素子17、19は、ガラス基板に
アルミニウムを蒸着した表面鏡であり、特に表面には反
射増加膜を施している。
【0035】図1においては明示していないが、この他
に光源1や信号処理回路用等の電源、各色の液晶表示素
子8、9、10を冷却する手段、各色の液晶表示素子
8、9、10を透過した光束を効率よく投射レンズ7に
入射させるためのコンデンサレンズ、および外装ケース
等を用い投射型液晶表示装置が構成されている。
【0036】上記の各構成部によって構成された投射型
液晶表示装置の光源1から出射された光は、放物面鏡2
で集光された後、ダイクロイックミラー3と偏光ビーム
スプリッタ12とダイクロイックミラー4により赤色、
緑色、青色の3光束に分離される。分離された赤色の光
束は、偏光ビームスプリッタ11と光束反射素子18に
よって光路を折曲げられた後、赤用液晶表示素子8を照
明する。緑色の光束は光束反射素子20によって、また
青色の光束はミラー5によって光路を折曲げられた後、
緑用液晶表示素子9と青用液晶表示素子10をそれぞれ
照明する。赤、緑、青用の液晶表示素子8、9、10に
それぞれ表示された画像は、クロスダイクロイックミラ
ー6によって合成された後、投射レンズ7により図示さ
れないスクリーンに拡大投影される。
【0037】次に図1に示した構成の本実施例の投射型
液晶表示装置の原理を、図1と図2を用いて説明する。
図2は、本実施例に用いた偏光ビームスプリッタの分光
反射特性を示す図である。
【0038】図1において、ダイクロイックミラー3で
反射された赤色の光束は、偏光ビームスプリッタ11に
より直交する偏光成分であるp偏光とs偏光の光束に分
離される。図2(a)は偏光ビームスプリッタ11の分
光反射特性を示す図であって、図から明かなように、赤
色の光束(波長580nm〜680nm)のうちp偏光
13は透過し、s偏光14は反射する。反射したs偏光
14の光束は、位相差板17を透過し、光束反射素子1
8で2回反射され、再び位相差板17を透過し、偏光ビ
ームスプリッタ11に入射する。位相差板17を2回透
過し、光束反射素子18で2回反射される際の位相差が
1/2波長になるように位相差板17の位相差と光学軸
の方向を調整すると、再び偏光ビームスプリッタ11に
入射する光束の偏光方向は90度回転しp偏光13とな
るので、偏光ビームスプリッタ11を透過し、赤用液晶
表示素子8を照明する。
【0039】一方、ダイクロイックミラー3を透過した
緑色と青色の光束は偏光ビームスプリッタ12に入射す
る。図2(b)は偏光ビームスプリッタ12の分光反射
特性を示す図である。図2(b)から明かなように、青
色の光束(波長480nm以下)は、p偏光15、s偏
光16の両成分とも透過する。また、緑色の光束(波長
480nm〜580nm)は、p偏光15が透過し、s
偏光16は反射する。偏光ビームスプリッタ12を透過
した、緑色のp偏光の光束と青色のp、s偏光の光束
は、ダイクロイックミラー4に入射する。ここで緑色の
光束はダイクロイックミラーを透過するので、反射され
た青色の光束のみがミラー5で反射された後、青用液晶
表示素子10を照明する。
【0040】偏光ビームスプリッタ12で反射された緑
色のs偏光の光束は、位相差板19を透過し、光束反射
素子20で2回反射され、再び位相差板19を透過し、
偏光ビームスプリッタ12に入射する。位相差板19を
2回透過し、光束反射素子20で2回反射される際の位
相差が1/2波長になるように位相差板19の位相差と
光学軸の方向を調整する。この調整により、再び偏光ビ
ームスプリッタ12に入射する光束の偏光方向は、90
度回転しp偏光となるので偏光ビームスプリッタ12を
透過し緑用液晶表示素子9を照明する。
【0041】ダイクロイックミラー3、4、ミラー5、
および偏光ビームスプリッタ11、12を対角とする立
方形の一辺の長さは80mmであり、それらの間隔はそ
れぞれ40mmである。放物面鏡2からダイクロイック
ミラー3までの距離も40mmである。また、偏光ビー
ムスプリッタ11から赤用液晶表示素子8までの距離、
偏光ビームスプリッタ12から緑用液晶表示素子9まで
の距離、およびミラー5から青用液晶表示素子10まで
の距離はそれぞれ20mmである。放物面鏡2の光の出
射面を基準とし、青用液晶表示素子10までの光路の長
さは、40×4+80×4+20=500mmである。
【0042】ここで、偏光ビームスプリッタ11から光
束反射素子18(2枚のミラーが合わさった部分)まで
の距離、および偏光ビームスプリッタ12から光束反射
素子20(2枚のミラーが合わさった部分)までの距離
をそれそれ80mmに調整すると、放物面鏡2から赤用
液晶表示素子8、および緑用液晶表示素子9までの光路
の長さは、40×2+80×3+80×2+20=50
0mmとなり、青用液晶表示素子10までの光路の長さ
と等しくされる。
【0043】上記の構成によれば、放物面鏡2から投射
レンズ7までの間に配置した光学部品により、各色の光
束が反射される回数は、赤色が5回、緑色が3回、青色
が3回と全て奇数回であり、照度分布の左右反転が生じ
ない。従って、光源1から出射され放物面鏡2で集光さ
れた光束は、発散したり集束する成分を持っていても、
各液晶表示素子8、9、10を照明する光束の相対的な
照度分布が等しくなる。故に、投射画面のホワイトバラ
ンス、並びに色度や輝度の均一性が良好な投射型液晶表
示装置が構成される。
【0044】本実施例において、ミラー5を青色用の偏
光ビームスプリッタに置き換え、青用液晶表示素子10
に取り付けた偏光子、検光子の偏光軸の角度を90度回
転させると、青色の光束のs偏光成分のみが偏光子に入
射するため、偏光子における光の吸収が少なくなり、発
熱による偏光子の劣化を防止できる。また、偏光子と検
光子の偏光軸の角度はそのままで、偏光子の直前に1/
2波長板を挿入して偏光方向を90度回転させても同様
の効果が得られる。すでに赤用液晶表示素子8に関して
は、偏光ビームスプリッタ11で、また緑用液晶表示素
子9に関しては、偏光ビームスプリッタ12とダイクロ
イックミラー4で投射に利用されない偏光成分が除去さ
れているので、偏光子における光の吸収による発熱を低
減するという効果を有している。
【0045】図3は本発明の第2の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。図3において、この投射
型液晶表示装置は、図1における放物面鏡2から投射レ
ンズ7までの光路中に配置したダイクロイックミラー
3、偏光ビームスプリッタ11、光束反射素子18、偏
光ビームスプリッタ12、光束反射素子20、ダイクロ
イックミラー4、ミラー5、クロスダイクロイックミラ
ー6の板状の光学部品を、図3におけるダイクロイック
プリズム23、偏光ビームスプリッタ21、光束反射素
子28、偏光ビームスプリッタ22、光束反射素子3
0、ダイクロイックプリズム24、プリズム25、クロ
スダイクロイックプリズム26のプリズム状の光学部品
に置き換えたことが、第1の実施例と異なる。
【0046】図3の構成において使用した特徴的な構成
部、クロスダイクロイックプリズム26、ダイクロイッ
クプリズム23、24、偏光ビームスプリッタ21、2
2、位相差板27、29、光束反射素子28、30、プ
リズム25、について以下に説明する。
【0047】クロスダイクロイックプリズム26は、4
個の直角プリズムを接合した構成であり、接合面にはダ
イクロ膜があらかじめ蒸着により形成されている。この
ダイクロ膜は、赤色の光束を反射し青色と緑色の光束を
透過するものと、青色を反射し緑色と赤色を透過するも
のの2種類を互いに直交するように形成している。この
ように形成することにより、各色用の液晶表示素子8、
9、10を透過した光は、合成されて投射レンズ7に入
射するように配置されている。また、クロスダイクロイ
ックプリズム26の光の入出射面には、誘電体多層膜か
らなる反射防止膜が施されている。
【0048】ダイクロイックプリズム23、24は、2
個のプリズムの一方の斜面に誘電体多層膜からなるダイ
クロ膜が蒸着により形成され、もう一方のプリズムの斜
面と貼り合わせた構成であり、光の入出射面には誘電体
多層膜からなる反射防止膜が施されている。ダイクロイ
ックプリズム23には、赤色の光束を反射し、青色と緑
色の光束を透過する特性を持たせている。また、ダイク
ロイックプリズム24には、青色の光束を反射し緑色の
光束を透過する特性を持たせている。
【0049】偏光ビームスプリッタ21、22は、2個
のプリズムの一方の斜面に誘電体多層膜からなる偏光膜
が蒸着により形成され、もう一方のプリズムの対面と貼
り合わせた構成であり、光の入出射面には誘電体多層膜
からなる反射防止膜を施している。
【0050】各偏光ビームスプリッタの分光反射特性は
図2(a)、(b)にそれぞれ示されており、偏光ビー
ムスプリッタ21は赤色の光束のp偏光13を透過し、
s偏光14を反射する。また、偏光ビームスプリッタ2
2は青色の光束のp偏光15、s偏光16の両偏光成分
と緑色の光束のp偏光15を透過し、緑色の光束のs偏
光16を反射する。
【0051】光束反射素子28、30、およびプリズム
25は、直角プリズムであり、特に光の入出射面には誘
電体多層膜からなる反射防止膜を施している。以上の光
学部品に用いたプリズムの材質は全てBK7を用いた。
【0052】位相差板27、29は、ポリカーボネイト
フィルムを一軸延伸し、所望の複屈折性を持たせたもの
で、それぞれ位相差板27、29を2回透過し、光束反
射素子28、30で2回反射される際の位相差が1/2
波長になるように位相差板27、29の位相差と光学軸
の方向を調整している。また、位相差板27、29は、
それぞれ光束反射素子28、30に貼り付けてある。
【0053】以上の構成部品からなる本実施例の投射型
液晶表示装置の配置は、図1に示した第1の実施例と同
様であり、光源1から各色の液晶表示素子8、9、10
までの光路の長さは等しい。また、放物面鏡2から投射
レンズ7までの間に配置した光学部品により、各色の光
束が反射される回数は、全て奇数回であり、照度分布の
左右反転が生じない。従って、投射画面のホワイトバラ
ンス、並びに色度や輝度の均一性が良好な投射型液晶表
示装置が得られる。
【0054】本実施例では、図1に示した第1の実施例
と比較して、光束反射素子28、30、およびプリズム
25においてプリズムの内部全反射を利用して光路を折
り曲げるため反射率が100%となり、光利用効率が高
く明るい投射画面が得られる。また、各色の光路の媒質
は、空気よりもガラスの方が光路長は短くなるため、光
路1から出射する光束が発散する成分を持っていても、
効率よく液晶表示素子に入射するので投射画面が明るく
なる。また、投射レンズ7のバックフォーカスも短くな
り、より歪や収差が少なく、明るい投射レンズを安価で
製作できる。
【0055】図4は本発明の第3の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。図4において、この投射
型液晶表示装置は、図1に示した第1の実施例と比較し
て、クロスダイクロイックミラー6の代わりに図3に示
したクロスダイクロイックプリズム26を用いたこと
と、ダイクロイックミラー3で反射された赤色の光束の
光路中に配置した、偏光ビームスプリッタ11と、位相
差板31、33と、光束反射素子32、34の配置構成
が異なる。
【0056】位相差板31、33は、ポリカーボネイト
フィルムを一軸延伸し、1/4波長板として作用するよ
うに所望の複屈折性をもたせたもので、偏光ビームスプ
リッタ11で分離されるs偏光やp偏光の偏光方向に対
し、光学軸の方向を45度傾けて配置している。また、
位相差板31、33は、それぞれ光束反射素子32、3
4に貼り付けてある。また、光束反射素子32、34
は、ガラス基板にアルミニウムを蒸着した表面鏡であ
る。偏光ビームスプリッタ11は、図1に示した第1の
実施例で用いたものと同じものであるが、90度向きを
変えて配置している。
【0057】図4において、ダイクロイックミラー3で
反射された赤色の光束は、偏光ビームスプリッタ11に
より直交する偏光成分であるp偏光とs偏光の光束に分
離される。反射したs偏光の光束は、赤用液晶表示素子
8に入射するが、s偏光は偏光子で吸収され投射に利用
されない。透過したp偏光の光束は、位相差板31を透
過し、光束反射素子32で反射され、再び位相差板31
を透過し、偏光ビームスプリッタ11に入射する。この
課程において、p偏光の光束は1/4波長板である位相
差板31を2回透過するので、その偏光方向が90度回
転し、再び偏光ビームスプリッタ11に入射する光束は
s偏光となる。このs偏光の光束は、偏光ビームスプリ
ッタ11で反射され、位相差板33を透過し、光束反射
素子34で反射され、再び位相差板33を透過し、偏光
ビームスプリッタ11に入射する。この課程において、
s偏光の光束は1/4波長板である位相差板33を2回
透過するので、その偏光方向が90度回転し、再び偏光
ビームスプリッタ11に入射する光束はp偏光となる。
従って、今度は偏光ビームスプリッタ11を透過し、赤
用液晶表示素子8を照明する。
【0058】ここで、偏光ビームスプリッタ11から光
束反射素子32、および光束反射素子34までの距離を
それぞれ20mmに調整すると、放物面鏡2から赤用液
晶表示素子8までの光路の長さは、40×2+80×4
+20×4+20=500mmとなり、緑用液晶表示素
子9や青用液晶表示素子10までの光路の長さと等しく
することができる。また、放物面鏡2から投射レンズ7
までの間に配置した光学部品により、各色の光束が反射
される回数は、赤色が5回、緑色が3回、青色が3回と
全て奇数回であり、照度分布の左右反転が生じない。
【0059】従って、光源1から赤用液晶表示素子8、
緑用液晶表示素子9、および青用液晶表示素子10まで
の光路長を全て等しくすることができ、かつ各色の光束
の反射回数が全て奇数回であるので、各液晶表示素子
8、9、10を照明する光束の相対的な照度分布が等し
く、投射画面のホワイトバランス、並びに色度や輝度の
均一性が良好な投射型液晶表示装置が得られる。さら
に、本実施例では、図1に示した第1の実施例と比較し
て、赤色の光路が占める面積が少なくなるので、装置の
小型化が可能になる。
【0060】図5は本発明の第4の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。この投射型液晶表示装置
は、光源1と、放物面鏡2と、クロスダイクロイックミ
ラー6、35と、4枚のミラー5と、投射レンズ7と、
赤用液晶表示素子8と、緑用液晶表示素子9と、青用液
晶表示素子10と、偏光ビームスプリッタ12と、位相
差板36、38と、光束反射素子37、39とから構成
される。本実施例では、光源1から出射した白色光を、
赤色、緑色、青色の光束に分離するのに、クロスダイク
ロイックミラー35を用いている。
【0061】クロスダイクロイックミラー35は、クロ
スダイクロイックミラー6と同じもので、緑色の光束を
透過し、赤色と青色の光束を反射する特性を有している
が、所望の方向に赤色と青色の光束を反射させるために
クロスダイクロイックミラー6と比較して、90度回転
した配置になっている。
【0062】位相差板36、38は、ポリカーボネイト
フィルムを一軸延伸し、1/4波長板として作用するよ
うに所望の複屈折性をもたせたもので、偏光ビームスプ
リッタ12で分離されるs偏光の偏光方向に対し、光学
軸の方向を45度傾けて配置している。また、位相差板
36、38は、それぞれ光束反射素子37、39に貼り
付けてある。光束反射素子37、39は、ガラス基板に
アルミニウムを蒸着した表面鏡である。その他の部品
は、図1に示した第1の実施例と同じものを用いてい
る。ただし、各色用の液晶表示素子8、9、10に取り
付けた偏光子、及び検光子の偏光軸を90度回転し、各
光学部品を透過、反射したs偏光の光束が偏光子を透過
し、投射に利用される構成にしている。
【0063】光源1から出射した光は、放物面鏡2で集
光された後、ダイクロイックミラー35により赤色、緑
色、青色の3光束に分離される。ダイクロイックミラー
35を透過した緑色の光束は、偏光ビームスプリッタ1
2と光束反射素子37、39によって光路を折り曲げら
れた後、緑用液晶表示素子9を照明する。ダイクロイッ
クミラー35で反射された赤色の光束と青色の光束は、
それぞれ2枚のミラー5によって光路を折り曲げられた
後、赤用液晶表示素子8と青用液晶表示素子10を照明
する。赤、緑、青用の液晶表示素子8、9、10にそれ
ぞれ表示された画像は、クロスダイクロイックミラー6
によって合成された後、投射レンズ7により図示されな
いスクリーンに拡大投影される。
【0064】図5において、クロスダイクロイックミラ
ー35を透過した緑色の光束は、偏光ビームスプリッタ
12により直交する偏光成分であるp偏光とs偏光の光
束に分離される。透過したp偏光の光束は、緑用液晶表
示素子9に入射するが、p偏光は偏光子で吸収され、投
射に利用されない。反射したs偏光の光束は、位相差板
36を透過し、光束反射素子37で反射され、再び位相
差板36を透過し、偏光ビームスプリッタ12に入射す
る。この課程において、s偏光の光束は1/4波長板で
ある位相差板36を2回透過するので、その偏光方向が
90度回転し、再び偏光ビームスプリッタ12に入射す
る光束はp偏光となる。このp偏光の光束は、偏光ビー
ムスプリッタ11を透過し、位相差板38を透過し、光
束反射素子39で反射され、再び位相差板38を透過
し、偏光ビームスプリッタ12に入射する。この課程に
おいて、p偏光の光束は1/4波長板である位相差板3
8を2回透過するので、その偏光方向が90度回転し、
再び偏光ビームスプリッタ12に入射する光束はs偏光
となる。従って、今度は偏光ビームスプリッタ12で反
射され、緑用液晶表示素子9を照明する。
【0065】以上の構成部品からなる、本実施例の投射
型液晶表示装置の配置を以下に示す。クロスダイクロイ
ックミラー35を対角とする正方形の一辺の長さは80
mmである。ミラー5、偏光ビームスプリッタ12を対
角とする正方形の一辺の長さも80mmである。クロス
ダイクロイックミラー35から、放物面鏡2、隣接する
ミラー5、偏光ビームスプリッタ12との間隔はそれそ
れ40mmである。また、赤用液晶表示素子8から隣接
するミラー5までの距離、青用液晶表示素子10から隣
接するミラー5までの距離、および偏光ビームスプリッ
タ12から緑用液晶表示素子9までの距離はそれぞれ2
0mmである。さらに、赤色の光路、および青色の光路
中に配置されたそれぞれ2枚のミラー5間の距離は、1
60mmである。放物面鏡2の光の出射面を基準とし、
赤用液晶表示素子8、および青用液晶表示素子10まで
の光路の長さは、40×2+80×3+160+20=
500mmである。ここで、偏光ビームスプリッタ12
から光束反射素子37、および39までの距離をそれぞ
れ20mmに調整すると、放物面鏡2から緑用液晶表示
素子9までの光路の長さは、40×2+80×4+20
×4+20=500mmとなり、赤用液晶表示素子8や
青用液晶表示素子10までの光路の長さと等しくするこ
とができる。
【0066】また、放物面鏡2から投射レンズ7までの
間に配置した光学部品により、各色の光束が反射される
回数は、赤色が4回、緑色が4回、青色が4回と全て偶
数回であり、照度分布の左右反転が生じない。
【0067】従って、光源1から赤用液晶表示素子8、
緑用液晶表示素子9、および青用液晶表示素子10まで
の光路長を全て等しくすることができ、かつ各色の光束
の反射回数が全て偶数回であるので、各液晶表示素子
8、9、10を照明する光束の相対的な照度分布が等し
く、投射画面のホワイトバランス、並びに色度や輝度の
均一性が良好な投射型液晶表示装置が得られる。
【0068】図6は本発明の第5の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。図6において、この投射
型液晶表示装置は、図5に示した第4の実施例と比較し
て、放物面鏡2から投射レンズ7までの光路中に配置し
たクロスダイクロイックミラー6、35、偏光ビームス
プリッタ12、ミラー5の板状の光学部品を、図3に示
した第2の実施例と同様に、クロスダイクロイックプリ
ズム26、40、偏光ビームスプリッタ22、プリズム
25のプリズム状の光学部品に置き換えたことが異な
る。さらに、放物面鏡2とクロスダイクロイックプリズ
ム40との間の光路中にオプティカルインテグレータ4
1を配置している。
【0069】本実施例の投射型液晶表示装置の配置は、
図5に示した第4の実施例と同様であり、光源1から各
色用の液晶表示素子8、9、10までの光路の長さは等
しい。さらに、図5に示した第4の実施例と比較して、
プリズム29においてプリズムの内部全反射を利用して
光路を折り曲げるため反射率が100%となり、光利用
効率が高い。また、各色の光路の媒質は、空気よりもガ
ラスの方が光路長は短くなるため、光源1から出射する
光束が発散する成分を持っていても、効率よく液晶表示
素子に入射するので投射画面が明るくなる。また、投射
レンズ7のバックフォーカスも短くなり、より歪や収差
が少なく、明るい投射レンズを安価で製作できる。
【0070】図7は、オプティカルインテグレータ41
の構成を示す部分平面図である。簡単のため、図7にお
いては説明に必要な構成要素のみを記載してある。オプ
ティカルインテグレータ41は、例えば雑誌「コンファ
レンス・レコード・オブ・ザ・1991・インターナシ
ョナル・ディスプレイ・リサーチ・コンファレンス(C
onference Record of the 1
991 International Display
Research Conference)」199
1年151〜154頁に記載の論文「液晶プロジェクタ
における新しい付加機能(New Plusfacto
rs in an LCD−Projector)」に
記載されている。このオプティカルインテグレータ41
は、第1のレンズアレイ42と、第2のレンズアレイ4
3とから構成されており、第1のレンズアレイ42の各
レンズで光束を、第2のレンズアレイ43の対応するレ
ンズにそれぞれ集光する。第1のレンズアレイ42の各
レンズの焦点距離は、第1、および第2のレンズアレイ
42、43間の距離に等しい。第2のレンズアレイ43
の各レンズは、第1のレンズアレイ42の対応するレン
ズの開口を緑用液晶表示素子9上にそれぞれ重なるよう
に結像する。
【0071】上記のオプティカルインテグレータ41を
用いると、緑用液晶表示素子9を均一な照明分布を持っ
た光束で照明でき、かつ光源1からの光束が発散しても
効率艮く集光できるので、明るく均一性の良い投射画面
が得られる。但し、このオプティカルインテグレータ4
1を、図10や図11に示す従来例に適用すると、オプ
ティカルインテグレータ41から各色用の液晶素示素子
8、9、10までの距離が異なるので、結像関係が崩
れ、集光効率の低下、均一性の低下、さらには色むらの
発生をもたらす。一方、本実施例においては、光源1、
並びにオプティカルインテグレータ41から赤用液晶表
示素子8、緑用液晶表示素子9、および青用液晶表示素
子10までの光路長が全て等しいので、オプティカルイ
ンテグレータ41の効果を十分に引き出すことができ
る。つまり、各液晶表示素子8、9、10を照明する光
束の相対的な照度分布が等しく、かつ均一で効率良く照
明するので、投射画面のホワイトバランス、並びに色度
や輝度の均一性が良好で、しかも明るい投射画面を表示
する投射型液晶表示装置が得られる。
【0072】図8は本発明の第6の実施例を示す投射型
液晶表示装置の平面図である。図8において、この投射
型液晶表示装置は、図6に示した第5の実施例と比較し
て、オプティカルインテグレータ41の替わりに偏光変
換光学系44を配置していることが異なる。
【0073】図9は、偏光変換光学系44の構成を示す
部分平面図である。簡単のため、図9においては説明に
必要な構成要素のみを記載してある。偏光変換光学系4
4は特願平4−33821号公報「投射型液晶表示装
置」に記載されている構成と同様のものであり、それぞ
れ2個の偏光ビームスプリッタ45、光束反射素子4
6、1/2波長板47とから構成される。
【0074】偏光変換光学系44の構成において使用し
た偏光ビームスプリッタ45、光束反射素子46、1/
2波長板47は、それぞれ具体的には次のようなもので
ある。
【0075】偏光ビームスプリッタ45は、2個の直角
プリズムの一方の斜面に偏光分離面として作用する誘電
体多層膜からなる半透膜を蒸着によりコートして斜面同
士を接合した構造であり、特に、可視光領域の波長の自
然光に対して、十分にp偏光とs偏光の偏光方向が互い
に直交する2つの直線偏光に分離できる性能のものであ
る。光の入出射面には誘電体多層膜からなる反射防止膜
を施している。
【0076】光束反射素子46は、ガラス基板にアルミ
ニウムを蒸着し、表面に誘電体多層膜からなる増反射コ
ートを施している。
【0077】1/2波長板47は、ポリカーボネイトフ
ィルムを延伸し、所望の複屈折性を持たせたものをガラ
ス基板に貼りつけている。特に、2枚のポリカーボネイ
トフィルムを光学軸をずらせて貼り合わせることで、波
長分散を補償し、可視光領域の波長の直線偏光光の偏光
方向を効率良く90度回転できる性能のものを用いてい
る。フィルムを貼りつけていないガラス基板の面には、
誘電体多層膜からなる反射防止膜を施している。
【0078】偏光変換光学系44の作用は以下のとおり
である。光源1から出射し放物面鏡2で集光された自然
光は、偏光ビームスプリッタ46により偏光方向が互い
に直交する2つの直線偏光光に分離される。偏光ビーム
スプリッタ46で反射されたs偏光の光束は、光束反射
素子46により偏向された後、緑用液晶表示素子9を照
明する。一方、偏光ビームスプリッタ45を透過したp
偏光の光束は、1/2波長板47で偏光方向が90度回
転された後、緑用液晶表示素子9を照明する。従って、
光源1から出射した自然光は、全て一定方向の直線偏光
光に変換されるので、緑用液晶表示素子9の偏光子で吸
収され投射に利用されない偏光成分が生じず、光利用効
率が2倍に向上するものである。
【0079】しかしながら、この偏光変換光学系44
を、図10や図11に示す従来例に適用すると、偏光変
換光学系44から各色用の液晶表示素子8、9、10ま
での距離が異なるので、相対的な照度分布が異なり、投
射画面のホワイトバランスが劣化したり、輝度や色度の
均一性が損なわれてしまう。特に、光束反射素子46で
反射された光束はわずかに角度を持っているので、各色
用の液晶表示素子8、9、10までの距離が異なると、
照明する位置が異なってしまい、よりいっそう色むらが
生じてしまうという問題がある。
【0080】一方、本実施例においては、偏光変換光学
系44から赤用液晶表示素子8、緑用液晶表示素子9、
および青用液晶表示素子10までの光路長が全て等しい
ので、偏光変換光学系44の効果を十分に引き出すこと
ができる。つまり、各液晶表示素子8、9、10を照明
する光束の相対的な照度分布が等しく、かつ偏光成分の
損失無く照明するので、投射画面のホワイトバランス、
並びに色度や輝度の均一性が良好で、しかも明るい投射
画面を表示する投射型液晶表示装置が得られる。また、
本実施例において、図6に示した第5の実施例で用い
た、オプティカルインテグレータ41を偏光変換光学系
44の後に配置すると、よりいっそう輝度の均一性が高
く、明るい投射画面を表示する投射型液晶表示装置が得
られる。
【0081】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるが本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実
施可能である。例えば、第1の実施例から第6の実施例
において、光源1は、メタルハライドランプの他に、キ
セノンランプ、ハロゲンランプ等の高輝度白色光源が使
用できる。光源1からの集光手段は放物面鏡に限らず、
球面鏡や楕円面鏡とコンデンサレンズの組合せや、その
他の非球面鏡でも構わない。液晶は、TN液晶以外に
も、スーパーツイストネマティック液晶、強誘電性液
晶、複屈折制御型液晶等、偏光を利用して画像を形成で
きるタイプの液晶であれば良い。
【0082】また液晶の駆動方式は、アクティブマトリ
クス方式に限らず、時分割駆動の単純マトリクス方式等
でも良い。光源1から各色用の液晶表示素子8、9、1
0までの光路長は、厳密に等しくする必要はなく、投射
画面のホワイトバランス、色度や輝度の均一性が良好で
ある範囲内で変えても良い。逆に言うと、光路長を変え
ることによりホワイトバランスを調整することが可能で
ある。板状の光学部品とプリズム状の光学部品との組合
せは任意である。さらに、各色用の液晶表示素子8、
9、10の配置は図に示した組合せに限らない。その場
合、他の光学部品の色の特性をそれに合わせれば良い。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、色分離光
学系内の液晶表示素子までの少なくとも1つの光路中
に、偏光ビームスプリッタと、位相差板と、光束反射素
子とを有する光路長調整手段を設ける。この構成によれ
ば、光源から投射レンズに至る3つの色光のそれぞれの
光路における反射回数を奇数回または偶数回に統一し、
且つそれぞれの光路長が略同一になるように光路長調整
手段の配置および構成ができる。従って、光源からの光
束が発散したり集束する成分を持っていても、各液晶表
示素子を照明する光束の相対的な照度分布をほぼ等しく
することができる。この照度分布の均一化は、それらを
合成して得られる投射画面のホワイトバランス、並びに
色度や輝度の均一性を向上し、良好な投射型液晶表示装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型液晶表示装置の第1の実施例を
示す平面図である。
【図2】本発明に用いた偏光ビームスプリッタの分光反
射特性を示す図である。
【図3】第2の実施例を示す投射型液晶表示装置の平面
図である。
【図4】第3の実施例を示す投射型液晶表示装置の平面
図である。
【図5】第4の実施例を示す投射型液晶表示装置の平面
図である。
【図6】第5の実施例を示す投射型液晶表示装置の平面
図である。
【図7】図6の実施例において用いたオプティカルイン
テグレータの構成を示す部分平面図である。
【図8】第6の実施例を示す投射型液晶表示装置の平面
図である。
【図9】図8の偏光変換光学系のより詳細な構成を示す
部分平面図である。
【図10】投射型液晶表示装置の従来例を示す平面図で
ある。
【図11】投射型液晶表示装置の従来例を示す平面図で
ある。
【図12】投射型液晶表示装離の従来例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 光源 2 放物面鏡 3、4 ダイクロイックミラー 5 ミラー 6、35 クロスダイクロイックミラー 7 投射レンズ 8 赤用液晶表示素子 9 緑用液晶表示素子 10 青用液晶表示素子 11、12、21、22、45 偏光ビームスプリッタ 13、15 p偏光 14、16 s偏光 17、19、27、29、31、33、36、38 位
相差板 18、20、28、30、32、34、37、39、4
6 光束反射素子 23、24 ダイクロイックプリズム 25 プリズム 26、40 クロスダイクロイックプリズム 41 オプティカルインテグレータ 42 第1のレンズアレイ 43 第2のレンズアレイ 44 偏光変換光学系 47 1/2波長板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光を赤、緑、青の
    3つの色光に分離する色分離光学系と、前記3つの色光
    に対応して配置された3枚の液晶表示表子と、該液晶表
    示素子を透過した色光を合成するためのクロスダイクロ
    イックミラーまたはクロスダイクロイックプリズムから
    なる色合成光学系と、投射レンズとから構成されるカラ
    ー表示が可能な投射型液晶表示装置において、 前記色分離光学系内の少なくとも1つの光路中に、偏光
    ビームスプリッタと、位相差板と、光束反射素子とから
    なる光路長調整手段を有し、 前記光源から前記投射レンズに至る前記3つの色光のそ
    れぞれの光路における反射回数を奇数回または偶数回に
    統一し、且つそれぞれの光路長が略同一になるように前
    記光路長調整手段を配置し構成されていることを特徴と
    する投射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光路長調整手段は、前記偏光ビーム
    スプリッタからの反射光の進行方向に、前記位相差板
    と、直交する2面の反射面を有する前記光束反射素子が
    順次配置され、前記光束反射素子は、該光束反射素子に
    よる反射光が前記位相差板と前記偏光ビームスプリッタ
    を透過し前記液晶表示素子を照明するように配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の投射型液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光路長調整手段は、前記偏光ビーム
    スプリッタからの反射光の進行方向に、第1の位相差板
    と第1の光束反射素子とが順次配置され、前記第1の光
    束反射素子は、該第1の光束反射素子による反射光が前
    記第1の位相差板と前記偏光ビームスプリッタを透過
    し、透過光の進行方向に第2の位相差板と、第2の光束
    反射素子が順次配置され、前記第2の光束反射素子は、
    該第2の光束反射素子による反射光が前記第2の位相差
    板を透過し、前記偏光ビームスプリッタで反射され、前
    記液晶表示素子を照明するように配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の投射型液晶表示装置。
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