JP2008170714A - 照明光学系及び投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン上に投射される画像中の色むらを少なくする。
【解決手段】光源装置1から出射された光を液晶パネル2r、2g、2bに導く照明光学系3であって、光源装置1から出射された光の強度分布を均一化させるとともに、偏光方向を揃えるインテグレータ光学系20と、インテグレータ光学系20から出射された直線偏光光をRGBの少なくとも3色の色光に分離する色分離光学系30と、色分離光学系30によって分離された各色光の光路の少なくとも一つに設けられたリレー光学系34と、リレー光学系30が設けられた光路上に設けられた反転光学系40とを有する。反転光学系40は、入射した直線偏光光中のS偏光光を反射し、P偏光光を透過させる偏光分離スプリッタ41と、偏光分離スプリッタ41によって反射されたS偏光光の偏光面を90°回転させるλ/4波長板42と、λ/4波長板42を透過した光を液晶パネル2rに向けて反射して再度λ/4波長板42に入射させる反射ミラー43とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタに代表される投射型表示装置に関するものであり、特に、投射型表示装置の照明光学系に関するものである。
図6は、一般的なプロジェクタの内部構造を示す概略図である。同図に示されているように、一般的なプロジェクタは、光源ランプ100から出射された光を液晶パネルなどの画像形成素子(「ライトバルブ」と呼ばれることもある。)200R、200G、200Bに導く照明光学系と、画像形成素子によって形成された画像光をスクリーンに向けて投射する投射光学系(不図示)とを備えている。もっとも、本発明は照明光学系に関するものなので、図6を参照しながら照明光学系について主に説明する。
光源ランプ100から出射された光は、コリメートレンズ101によって略平行化されてインテグレータ光学系102に入射する。インテグレータ光学系102は、第1のレンズアレイと、第2のレンズアレイと、偏光変換素子103と、フィールドレンズとによって構成されており、光源ランプ100から出射された光の強度分布を光軸と直交する平面内で略均一化させる。具体的には、第1のレンズアレイは、入射した光を分割し、多数の光源像を形成する。第2のレンズアレイ及びフィールドレンズは、第1のレンズアレイを構成する各セルの像を各液晶パネル200R、200G、200B上で重畳させる。尚、第2のレンズアレイとフィールドレンズとの間に配置されている偏光変換素子103は、フィールドレンズに入射する光の偏光方向を略同一方向に揃える(ここでは、S偏光に統一する。)。
偏光変換素子103を透過した光(S偏光光)は、2つのダイクロイックミラー104G、104Bによって、波長域の異なる3つの色光に分離される。要するに、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の色光に分離される。具体的には、偏光変換素子103を透過した光は、ダイクロイックミラー104Bに入射する。ダイクロイックミラー104Bは、入射した光のうち、青色光のみ反射し、その他の光を透過させる。ダイクロイックミラー104Bを透過した光が入射するダイクロイックミラー104Gは、入射した光のうち緑色光のみを反射する。つまり、緑色光以外の光、すなわち、赤色光は透過する。以上によって、偏光変換素子103を透過した光は、R、G、Bの各色光に分離される。
ダイクロイックミラー104Bによって反射された(分離された)青色光は、平面ミラー105によって反射されて液晶パネル200Bに入射する。液晶パネル200Bに入射した青色光は、該液晶パネル200Bによって光変調され、クロスダイクロイックプリズム(以下「XDP201」という。)に入射し、該XDP201の反射面201bで全反射されて不図示の投射光学系に入射する。
また、ダイクロイックミラー104Gによって反射された(分離された)緑色光は、液晶パネル200Gに入射する。液晶パネル200Gに入射した緑色光は、該液晶パネル200Gによって光変調され、XDP201に入射する。XDP201に入射した緑色光は、該XDP201内の反射面で反射されることなく、そのままXDP201を透過して不図示の投射光学系に入射する。
平面ミラー106a、106bによって反射された赤色光は、液晶パネル200Rに入射する。液晶パネル200Rに入射した赤色光は、該液晶パネル200Rで光変調され、XDP201に入射する。XDP201に入射した赤色光は、該XDP201の反射面201aで全反射されて、不図示の投射光学系に入射する。もっとも、赤色光の光路が、青色光及び緑色光の光路に比べて長いことは図面から明らかである。そこで、赤色光の光路上には、青色光及び緑色光の光路にはないリレー光学系が配置されている。具体的には、ダイクロイックミラー104Gと平面ミラー106aとの間に第1のリレーレンズ107が配置され、平面ミラー106aと平面ミラー106bとの間に第2のリレーレンズ108が配置されている。これら2つのリレーレンズ107、108からなるリレー光学系は、第1のレンズアレイを構成する各セルの像を液晶パネル200R上で再結像させる。
以上のように、青色光は、投射光学系に入射する前に、ダイクロイックミラー104Bで1回、平面ミラー105で1回、XDP201の反射面201aで1回の計3回反射されている。また、緑色光は、ダイクロイックミラー104Gで1回のみ反射されている。赤色光は、平面ミラー106aで1回、平面ミラー106bで1回、XDP201の反射面201aで1回の計3回反射されている。
ここで、各色光が反射を受ける度に、XDP201で合成される各色の画像(光像)中の光強度分布の左右が反転する。そして、合成される各色の光像中の光強度分布が一致していないと、最終的にスクリーン上に投射される画像中で色むらが生じる。
もっとも、各色光の反射回数は上記のとおり奇数回で一致している。しかし、赤色光は、リレー光学系を通過することによって、その光強度分布の上下左右が反転している。従って、赤色光は、計4回反射されるに等しい。この結果、青及び緑の光像中の光強度分布と赤の光像中の光強度分布とが一致しなくなり、色むらが生じる。
以上のように、複数の光路の一部にリレー光学系を配置することによって、スクリーン上に表示される画像中で色むらが生じてしまう。この点、特許文献1には、リレー光学系を用いない照明光学系が記載されている。特許文献1に記載されている照明光学系(色分離光学系)の構成を図7に示す。
図7に示されている色分離光学系300は、ダイクロイックミラー310、反射型偏光素子330、反射型偏光素子340、B光反射ミラー304、B光反射ミラー305がそれぞれ対角線上に配置された立方形の5つのブロックに分けられる。五つのブロックの一辺の長さは、すべて約80mmであり、これらのブロック間の距離は、約40mmである。また、光源装置200の平行化レンズ230と、ブロック310BLとの距離は、約40mmである。ブロック330BLと、R光反射ミラー301若しくはR光反射ミラー302との距離、又は、ブロック340BLと、ダイクロイックフィルタ320若しくはG光反射ミラー303との距離、又は、ブロック304BLと、ダイクロイックフィルタ320との距離は、すべて約20mmである。さらに、ブロック330BLと、液晶ライトバルブ400Rとの距離、又は、ブロック340BLと、液晶ライトバルブ400Gとの距離、又は、ブロック305BLと、液晶ライトバルブ400Bとの距離も、すべて約20mmである。
そして、特許文献1記載の色分離光学系では、反射型偏光素子330、R光反射ミラー301及びR光反射ミラー302の間で赤色光を複数回反射させることによって、赤色光の光路長を延長して、青色光の光路長と一致させる。また、ダイクロイックフィルタ320、反射型偏光素子340及びG光反射ミラー303の間で緑色光を複数回反射させることによって、緑色光の光路長を延長して、青色光の光路長と一致させる。
以上のように、特許文献1には、最長光路以外の光路を延長して、全ての光路の長さを最長光路長に合わせることによって、リレー光学系を不要とした照明光学系が開示されている。
特開2005−49373号公報
特許文献1記載の照明光学系(色分離光学系)は、リレー光学系を備えていない。従って、リレー光学系に起因する色むらは生じないと考えられる。しかし、特許文献1記載の照明光学系では、リレー光学系を省略するために、照明光学系を構成している複数の光学素子間の距離を揃えることが必須となり、光学素子のレイアウトの自由度が大きく損なわれる。他の電気製品と同様に、投射型表示装置に対しても小型化の要求は強く、照明光学系を含む多数の構成部品を極めて高密度で実装する必要がある。従って、照明光学系を構成する光学素子のレイアウトの自由度が損なわれると、他の構成部品のレイアウトも影響を受け、高密度実装が阻害されるおそれがある。
また、光路長を延長するために、ダイクロイックフィルタ、反射型偏光素子及び光反射ミラーの間で光を複数回往復反射させる必要がある。しかし、反射の度に少なからず損失が発生するので、光の利用効率が低下してしまう。
本発明の目的は、特許文献1記載の発明と本質的に異なる手法によって、画像の色むらを解消する照明光学系及び該照明光学系を備えた投射型表示装置を提供することである。より具体的には、各色光の強度分布の反転回数を奇数回又は偶数回に揃えることによって、色むらの発生を防止した照明光学系及び該照明光学系を備えた投射型表示装置を提供することである。
本発明の照明光学系の一つは、光源から出射された光を画像形成素子に導く照明光学系である。この照明光学系は、光源から出射された光の強度分布を均一化させるとともに、偏光方向を揃えるインテグレータ光学系と、インテグレータ光学系から出射された直線偏光光を赤色光、緑色光及び青色光の少なくとも3色の色光に分離する色分離光学系と、色分離光学系によって分離された各色光の光路の少なくとも一つに設けられたリレー光学系と、リレー光学系が設けられた光路上に設けられた反転光学系とを有する。反転光学系は、入射した直線偏光光中のS偏光光又はP偏光光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる偏光分離手段と、偏光分離手段によって反射されたS偏光光又はP偏光光の偏光面を45°回転させる偏光変換手段と、偏光変換手段を透過した光を画像形成素子に向けて反射して再度偏光変換手段に入射させる反射手段とを有する。
本発明の照明光学系の他の一つは、光源から出射された光を画像形成素子に導く照明光学系である。この照明光学系は、光源から出射された光の強度分布を均一化させるとともに、偏光方向を揃えるインテグレータ光学系と、インテグレータ光学系から出射された直線偏光光を赤色光、緑色光及び青色光の少なくとも3色の色光に分離する色分離光学系と、色分離光学系によって分離された各色光の光路の少なくとも一つに設けられたリレー光学系と、リレー光学系が設けられた光路上に設けられた反転光学系とを有する。反転光学系は、入射した直線偏光光中のS偏光光又はP偏光光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる偏光分離手段と、偏光分離手段を透過したS偏光光又はP偏光光の偏光面を45°回転させる偏光変換手段と、偏光変換手段を透過した光を画像形成素子に向けて反射して再度偏光変換手段に入射させる反射手段とを有する。
前記反転光学系は、前記リレー光学系を構成する複数の光学レンズのうちの最終段の光学レンズと前記画像形成素子との間の光路上に設けられていることが望ましい。
前記反転光学系を構成する前記偏光分離手段、前記偏光変換手段及び前記反射手段の少なくとも2つ以上を一体化させてもよい。
前記偏光分離手段は偏光分離スプリッタ、前記偏光変換手段はλ/4波長板、前記反射手段は平面ミラーであることが望ましい。
本発明の投射型表示装置は、上記本発明の照明光学系を有することを特徴とする。
本発明によれば、後に合成される各色の画像(光像)中の光強度分布の左右反転回数が奇数回に揃えられる。この結果、最終的にスクリーン上に投射される画像中の色むらが少なくなる。
以下、本発明の投射型表示装置の実施形態の一例について説明する。図1は、本例の投射型表示装置が備える光学系の構成を示す模式的平面図である。図1に示されているように、本例の投射型表示装置は、光源装置1から出射された光によって3つの画像形成素子(液晶パネル2r、2g、2b)をそれぞれ照明するための照明光学系3と、各液晶パネル2r、2g、2bによって形成された画像(光像)を合成してフルカラーの画像を形成するクロスダイクロイックプリズム(以下「XDP4」という。)と、XDP4によって形成されたフルカラーの画像を不図示のスクリーンに向けて投射する不図示の投射光学系とを備えている。
光源装置1は、光源ランプ10と、リフレクタ11と、コリメートレンズ12とを備えている。光源ランプ11には、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどの高圧放電ランプが用いられる。光源ランプ10から放射された光はリフレクタ11によって集光され、コリメートレンズ12に入射する。コリメートレンズ12は、入射した光束を略平行化して照明光学系3(インテグレータ光学系20)に入射させる。
照明光学系3の初段に配置されたインレグレータ光学系20は、第1のレンズアレイ21と、第2のレンズアレイ22と、偏光変換素子23と、フィールドレンズ24とによって構成されており、光源装置1から出射された光の強度分布を光軸と直交する平面内で略均一化させる。具体的には、第1のレンズアレイ21は、入射した光を分割し、多数の光源像を形成する。第2のレンズアレイ22及びフィールドレンズ24は、第1のレンズアレイ21を構成する各セルの像を各液晶パネル2r、2g、2b上で重畳させる。尚、第2のレンズアレイ22とフィールドレンズ24との間に配置されている偏光変換素子23は、フィールドレンズ24に入射する光の偏光方向を略同一方向に揃える(本例ではS偏光に統一する。)。すなわち、直線偏光光に変換する。
以上のようにして偏光方向が揃えられた光(S偏光光束)は、色分離光学系30に入射する。色分離光学系30は、ダイクロイックミラー31b及び31gと、平面ミラー32bおよび32rと、コンデンサーレンズ33r、33g及び33bと、リレー光学系34と、反転光学系40とから構成されている。尚、ダイクロイックミラー31b及び31gは、透光性基板上に所定波長域の光を反射し、その他の波長域の光を透過させる波長選択膜が形成された光学素子である。
インテグレータ光学系20から出射された光束は、色分離光学系30の初段に配置されているダイクロイックミラー31bに入射する。ダイクロイックミラー31bは、入射した光束中の青色光(青色成分)のみを反射し、その他を透過させる。ダイクロイックミラー31bによって反射された青色光は、平面ミラー32bによって再度反射されて、コンデンサーレンズ33bに入射する。コンデンサーレンズ33bに入射した青色光は、該コンデンサーレンズ33bによって平行化され、液晶パネル2bに照射される。
ダイクロイックミラー31bを透過した光束は、ダイクロイックミラー31gに入射する。ダイクロイックミラー31gは、入射した光束中の緑色光(緑色成分)のみを反射し、その他を透過させる。ダイクロイックミラー31gによって反射された緑色光は、コンデンサーレンズ33gに入射する。コンデンサーレンズ33gに入射した緑色光は、該コンデンサーレンズ33gによって平行化され、液晶パネル2gに照射される。
ダイクロイックミラー31gを透過した光束は、第1のリレーレンズ34aを介して平面ミラー32rに入射する。平面ミラー32rによって反射された赤色光は、第2のリレーレンズ34bを介して反転光学系40に入射する。尚、第1のリレーレンズ34aは、赤色光の光路中で、青色光及び緑色光の結像位置(液晶パネル2b、2g)に相当する位置に配置されている。第1のリレーレンズ34aは、第1のレンズアレイ21を構成する各セルの像を第2のリレーレンズ34bに導く。第2のリレーレンズ34bは、第1のリレーレンズ34aによって導かれた各セルの像を液晶パネル2r上で再結像させる。
次に、本発明の特徴である反転光学系40について図2を参照して説明する。図2に示されているように、反転光学系40は、偏光分離素子(本例では偏光分離スプリッタ41)と、偏光変換素子(本例ではλ/4波長板42)と、反射ミラー43とによって構成されている。第2のリレーレンズ34bを透過した赤色光は、偏光分離スプリッタ41に入射する。偏光分離スプリッタ41は、入射した各光束に含まれているP偏光光束及びS偏光光束のいずれか一方を透過させ、他方を反射する。本例では、S偏光光束を反射し、P偏光光束を透過させる偏光分離スプリッタを用いている。ここで、偏光分離スプリッタ41に入射する赤色光は、インテグレータ光学系20(偏光変換素子23)によって予めS偏光光に偏光変換されている。従って、偏光分離スプリッタ41に入射した赤色光の全てが該偏光分離スプリッタ41によって反射されてλ/4波長板42に入射する。
λ/4波長板42に入射した赤色光は、該λ/4波長板42を透過してその背後の反射ミラー43に入射する。反射ミラー43に入射した赤色光は、該反射ミラー43によって反射されて再度λ/4波長板42を透過する。この間、赤色光はλ/4波長板42を2回通過することによって、P偏光光に偏光変換されている。よって、偏光分離スプリッタ41に再入射した赤色光(P偏光光)は、該偏光分離スプリッタ41を透過してコンデンサーレンズ33rに入射する。コンデンサーレンズ33rに入射した赤色光は、該コンデンサーレンズ33rによって平行化され、液晶パネル2rに照射される。
以上のようにして、R、G、Bの各色光は、所定の液晶パネル2r、2g及び2bに照射され、各液晶パネル2r、2g及び2bによって、画像信号に基づいて光変調される。各液晶パネル2r、2g及び2bによって変調された各色光は、XDP4によって合成される。具体的には、液晶パネル2bによって変調された青色光は、XDP4の反射面4bによって全反射され、不図示の投射光学系に入射する。液晶パネル2gによって変調された緑色光は、XDP4をそのまま透過して上記投射光学系に入射する。液晶パネル2rによって変調された赤色光は、XDP4の反射面4aによって全反射され、上記投射光学系に入射する。
これまでの説明から理解できるように、青色光は、ダイクロイックミラー31bによって1回、平面ミラー32bによって1回、XDP4の反射面4bによって1回の計3回反射されている。従って、青色の画像(光像)における左右の光強度分布は、合成前に3回反転している。
また、緑色光は、ダイクロイックミラー31gによって1回のみ反射されている。従って、緑色の画像(光像)における左右の光強度分布は、合成前に1回反転している。
一方、赤色光は、平面ミラー32rで1回、偏光分離スプリッタ41で1回、反射ミラー43で1回、XDP4の反射面4aで1回の計4回反射されている。さらに、赤色光は、その光路上のリレー光学系34によって上下左右が反転されている。従って、赤色の画像(光像)における左右の光強度分布は、合成前に5回反転している。要するに、赤色光は、5回反射されたに等しい。
以上のように、各色の画像(光像)中の光強度分布の左右反転回数が奇数回に揃えられている。従って、最終的にスクリーン上に投射される画像中の色むらが抑制される。もっとも、各色の画像(光像)中の光強度分布の左右反転回数を必要に応じて偶数回に揃えてもよい。要するに、リレー光学系が設けられた光路を進行する光の強度分布の左右反転回数と、リレー光学系が設けられていない光路を進行する光の強度分布の左右反転回数と、が奇数回又は偶数回のいずれか一方に揃えられればよい。
また、通常のプロジェクタでは、液晶パネルに入射する光はS偏光光であり、液晶パネルからの出射光は偏光方向が90°回転しP偏光光となる。そこで、XDPでの反射効率を高めるために、液晶パネルとXDPとの間にλ/2波長板を配置し、S偏光光に偏光変換してからXDPに入射させている。しかし、本例のプロジェクタでは、反転光学系40の作用によって、液晶パネル2rに入射する光は予めP偏光光に偏光変換されている。従って、上記λ/2波長板が不要となり、液晶パネルとXDPとの間に配置される部品点数が削減される。また、λ/2波長板は、偏光変化に伴って熱を発する。従って、液晶パネルとXDPとの間にλ/2波長板が配置されている従来構成では、液晶パネルとXDPとの間の空間を如何に冷却するかが大きな課題であった。しかし、液晶パネルとXDPとの間にλ/2波長板が配置されていない本例のプロジェクタでは、上記冷却の問題は生じない。
これまでは、光源装置1から出射された光がインテグレータ光学系20によってS偏光光に揃えられる場合を例にとって本発明の実施形態について説明してきた。しかし、光源装置1から出射された光がP偏光光に揃えられる場合もある。この場合には、偏光分離スプリッタ41をP偏光光束を反射し、S偏光光束を透過させる偏光分離スプリッタに変更すればよい。
または、図1及び図2に示されているλ/4波長板42及び反射ミラー43の位置を図3に示されているように変更すればよい。図3に示されている反転光学系40(偏光分離スプリッタ41)にP偏光の赤色光が入射すると、その赤色光は偏光分離スプリッタ41を透過して、λ/4波長板42に入射する。λ/4波長板42に入射した赤色光は、該λ/4波長板42を透過し、その背後の反射ミラー43によって反射され、再度λ/4波長板42を透過する。この間、赤色光はλ/4波長板42を2回通過することによって、S偏光光に偏光変換されている。よって、偏光分離スプリッタ41に再入射した赤色光(S偏光光)は、該偏光分離スプリッタ41によって反射されてコンデンサーレンズ33rに入射する。
以上のように、反転光学系40に入射する光の偏光方向を変更した場合、2つの対応策のいずれか一方を任意に選択する自由度がある。対応策の一つは、偏光分離スプリッタ41の変更であり、他の一つは、λ/4波長板42及び反射ミラー43の位置の変更である。換言すれば、偏光分離スプリッタ41を変更するか、λ/4波長板42及び反射ミラー43の位置を変更するだけで、P偏光光にもS偏光光にも対応可能である。
さらには、入射する光の偏光方向以外の理由でλ/4波長板42及び反射ミラー43を図1及び図2に示されている位置に設置することが不可能又は困難な場合にも、λ/4波長板42及び反射ミラー43を図3に示されている位置に移動させることで対応が可能である。例えば、λ/4波長板42及び反射ミラー43が図1及び図2に示されている位置に配置されていると、冷却ファン、電子部品、電気回路などを所望の位置に配置できない、或は配置すること困難な場合には、λ/4波長板42及び反射ミラー43を図3に示されている位置に移動させることで対応が可能である。
図4に反転光学系の他の変形例を示す。図4に示されている反転光学系40では、偏光分離スプリッタ41、λ/4波長板42及び反射ミラー43が一体化されている。このように、反転光学系40の構成要素を一体化することによって、各要素の設置位置の精度が向上し、偏光変換ロスを低減することが可能である。もちろん、図5に示すように、一体化された構成要素の一部、例えば、反射ミラー43を分離することもできる。
以上、本発明の実施形態の一例について説明してきたが、上記反転光学系は、赤色光以外の色光の光路上に配置することもできるし、複数の光路上に配置することもできる。
本発明の投射型表示装置の実施形態の一例を示す図であって、光学系の模式的平面図である。 図1に示す反転光学系の拡大平面図である。 反転光学系の変形例を示す拡大平面図である。 反転光学系の変形例を示す拡大平面図である。 反転光学系の変形例を示す拡大平面図である。 従来の投射型表示装置の光学系を示す模式的平面図である。 特許文献1に記載されている光学系を示す模式的平面図である。
符号の説明
1 光源装置
2r、2g、2b 液晶パネル
3 照明光学系
4 XDP
4a、4b 反射面
10 光源ランプ
11 リフレクタ
12 コリメートレンズ
20 インテグレータ光学系
21 第1のレンズアレイ
22 第2のレンズアレイ
23 偏光変換素子
24 フィールドレンズ
30 色分離光学系
31g、31b ダイクロイックミラー
32b、32r 平面ミラー
33r、33g、33b コンデンサーレンズ
34 リレー光学系
34a 第1のリレーレンズ
34b 第2のリレーレンズ
40 反転光学系
41 偏光分離スプリッタ
42 λ/4波長板
43 反射ミラー

Claims (6)

  1. 光源から出射された光を画像形成素子に導く照明光学系であって、
    前記光源から出射された光の強度分布を均一化させるとともに、偏光方向を揃えるインテグレータ光学系と、
    前記インテグレータ光学系から出射された直線偏光光を赤色光、緑色光及び青色光の少なくとも3色の色光に分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系によって分離された各色光の光路の少なくとも一つに設けられたリレー光学系と、
    前記リレー光学系が設けられた光路上に設けられた反転光学系と、を有し、
    前記反転光学系は、
    入射した直線偏光光中のS偏光光又はP偏光光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる偏光分離手段と、
    前記偏光分離手段によって反射されたS偏光光又はP偏光光の偏光面を45°回転させる偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段を透過した光を前記画像形成素子に向けて反射して再度前記偏光変換手段に入射させる反射手段と、を有することを特徴とする照明光学系。
  2. 光源から出射された光を画像形成素子に導く照明光学系であって、
    前記光源から出射された光の強度分布を均一化させるとともに、偏光方向を揃えるインテグレータ光学系と、
    前記インテグレータ光学系から出射された直線偏光光を赤色光、緑色光及び青色光の少なくとも3色の色光に分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系によって分離された各色光の光路の少なくとも一つに設けられたリレー光学系と、
    前記リレー光学系が設けられた光路上に設けられた反転光学系と、を有し、
    前記反転光学系は、
    入射した直線偏光光中のS偏光光又はP偏光光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる偏光分離手段と、
    前記偏光分離手段を透過したS偏光光又はP偏光光の偏光面を45°回転させる偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段を透過した光を前記画像形成素子に向けて反射して再度前記偏光変換手段に入射させる反射手段と、を有することを特徴とする照明光学系。
  3. 前記リレー光学系は、光源像を前記画像形成素子上で再結像させる複数の光学レンズによって構成され、前記反転光学系は、前記複数の光学レンズのうちの最終段の光学レンズと前記画像形成素子との間の光路上に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明光学系。
  4. 前記反転光学系を構成する前記偏光分離手段、前記偏光変換手段及び前記反射手段の少なくとも2つ以上が一体化されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明光学系。
  5. 前記偏光分離手段が偏光分離スプリッタ、前記偏光変換手段がλ/4波長板、前記反射手段が平面ミラーであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照明光学系。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照明光学系を有することを特徴とする投射型表示装置。
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