JP2731435B2 - エレクトロマイグレーション防止性ろう材及び外部リードをろう付けした電子部品 - Google Patents
エレクトロマイグレーション防止性ろう材及び外部リードをろう付けした電子部品Info
- Publication number
- JP2731435B2 JP2731435B2 JP1273322A JP27332289A JP2731435B2 JP 2731435 B2 JP2731435 B2 JP 2731435B2 JP 1273322 A JP1273322 A JP 1273322A JP 27332289 A JP27332289 A JP 27332289A JP 2731435 B2 JP2731435 B2 JP 2731435B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromigration
- brazing
- brazing material
- external leads
- brazed
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子部品のろう付けに用いるエレクトロマ
イグレーション防止性ろう材及びこのろう材で外部リー
ドをろう付けした電子部品に関する。
イグレーション防止性ろう材及びこのろう材で外部リー
ドをろう付けした電子部品に関する。
(従来技術とその課題) 従来、ICパッケージ等の電子部品と外部リード等との
ろう付けには一般にAgCu28wt%、AgCu15wt%が多く用い
られている。
ろう付けには一般にAgCu28wt%、AgCu15wt%が多く用い
られている。
これらろう付けにおいては、近年の小型化、高密度化
にともない、リード間隔が狭くなるについて、使用時の
電圧及び使用雰囲気中の湿気により、ろう材成分のヒゲ
状、デンドライト状生成物が生成、成長し隣りのリード
と短絡する、いわゆるエレクトロマイグレーションが生
じて短絡が発生し機能を損なう頻度が高くなっている。
にともない、リード間隔が狭くなるについて、使用時の
電圧及び使用雰囲気中の湿気により、ろう材成分のヒゲ
状、デンドライト状生成物が生成、成長し隣りのリード
と短絡する、いわゆるエレクトロマイグレーションが生
じて短絡が発生し機能を損なう頻度が高くなっている。
(発明の目的) 本発明は、上記課題を解決すべくなされたもので、マ
イグレーションの発生を防止でき、強固で安定したろう
付け強度の得られるろう材を提供し、さらにはマイグレ
ーションの生じ難い電子部品を提供するものである。
イグレーションの発生を防止でき、強固で安定したろう
付け強度の得られるろう材を提供し、さらにはマイグレ
ーションの生じ難い電子部品を提供するものである。
(発明の構成) 本発明のエレクトロマイグレーション防止性ろう材
は、電子部品のパッケージングにおいて外部リードのろ
う付けに用いられるろう材であってAg10〜35wt%、In、
Ge及びGaのうち少なくとも1種類を合計で3〜15wt%及
び残部AuのAu合金であり、上記エレクトロマイグレーシ
ョンテストにおいて短絡するまでの時間が1.5時間以上
であることを特徴とするものである。
は、電子部品のパッケージングにおいて外部リードのろ
う付けに用いられるろう材であってAg10〜35wt%、In、
Ge及びGaのうち少なくとも1種類を合計で3〜15wt%及
び残部AuのAu合金であり、上記エレクトロマイグレーシ
ョンテストにおいて短絡するまでの時間が1.5時間以上
であることを特徴とするものである。
また、本発明の外部リードをろう付けした電子部品
は、上記したろう材により外部リードをろう付けして成
ることを特徴とするものである。
は、上記したろう材により外部リードをろう付けして成
ることを特徴とするものである。
(作用) 上記のように構成された本発明のエレクトロマイグレ
ーション防止性ろう材においては、Auを主成分とするこ
とでエレクトロマイグレーションを防止できるもので、
Agを10〜35wt%加えるのは、ろう付け強度を得る為であ
る。ここでAgが10wt%未満ではろう付け強度が得られ
ず、Ag35wt%を超えるとエレクトロマイグレーションが
発生するからである。
ーション防止性ろう材においては、Auを主成分とするこ
とでエレクトロマイグレーションを防止できるもので、
Agを10〜35wt%加えるのは、ろう付け強度を得る為であ
る。ここでAgが10wt%未満ではろう付け強度が得られ
ず、Ag35wt%を超えるとエレクトロマイグレーションが
発生するからである。
またIn、Ge及びGaのうち少なくとも1種類を合計で3
〜15wt%加えるのは、融点を下げる為で3wt%未満で
は、効果が期待できず、15wt%を超えると加工性に問題
が発生するからである。
〜15wt%加えるのは、融点を下げる為で3wt%未満で
は、効果が期待できず、15wt%を超えると加工性に問題
が発生するからである。
(実施例) 以下に実施例と従来例について説明し、本発明の効果
を明瞭にならしめる。
を明瞭にならしめる。
表に示す材料組織のろう材を作成し、これら材料での
エレクトロマイグレーションの程度及びろう付け強度を
試験し、以下の結果を得た。
エレクトロマイグレーションの程度及びろう付け強度を
試験し、以下の結果を得た。
なお、エレクトロマイグレーションは、以下のWater
Drop Test(マイグレーション加速試験)により行っ
た。これは第1図のように、ガラス板3の上に前記ろう
材からなる板1、1をその間隔が約1mmになるように、
平行に配置し、その間に純水を保持しつつこのろう材の
板1、1間に5Vの直流電圧を印加し、マイグレーション
が発生して短絡するまでの時間を測定した。
Drop Test(マイグレーション加速試験)により行っ
た。これは第1図のように、ガラス板3の上に前記ろう
材からなる板1、1をその間隔が約1mmになるように、
平行に配置し、その間に純水を保持しつつこのろう材の
板1、1間に5Vの直流電圧を印加し、マイグレーション
が発生して短絡するまでの時間を測定した。
ろう付け強度は、材質FeNi42%、寸法5W×1t×50lと
材質FeNi42%、寸法5W×1t×50lをろう付け後のろう付
け強度(kg/mm2)及び1%NaCl溶液中で100時間放置後
のろう付け強度を測定した。
材質FeNi42%、寸法5W×1t×50lをろう付け後のろう付
け強度(kg/mm2)及び1%NaCl溶液中で100時間放置後
のろう付け強度を測定した。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように本発明のエレクトロマ
イグレーション防止性ろう材は強固で安定したろう付け
強度で、マイグレーションも生じにくいという優れた効
果を有するもので、ICパッケージ等の電子部品のろう付
けに好適である。また、電子部品に外部リードをろう付
けする際に本発明のろう材を使用すれば、外部リードは
強固で安定したろう付け強度でろう付けされ、さらにマ
イグレーションを生じにくい電子部品とすることができ
る。
イグレーション防止性ろう材は強固で安定したろう付け
強度で、マイグレーションも生じにくいという優れた効
果を有するもので、ICパッケージ等の電子部品のろう付
けに好適である。また、電子部品に外部リードをろう付
けする際に本発明のろう材を使用すれば、外部リードは
強固で安定したろう付け強度でろう付けされ、さらにマ
イグレーションを生じにくい電子部品とすることができ
る。
第1図はエレクトロマイグレーションの試験方法を模式
的に示す説明図である。
的に示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−31592(JP,A) 特開 昭64−62296(JP,A) 特開 昭58−151992(JP,A) 特開 平3−66493(JP,A) 特開 平3−138094(JP,A) 特開 平3−138095(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】電子部品のパッケージングにおいて外部リ
ードのろう付けに用いられるろう材であって、Ag10〜35
wt%、In、Ge及びGaのうち少なくとも1種類を合計で3
〜15wt%及び残部AuのAu合金であり、かつ下記エレクト
ロマイグレーションテストにおいて短絡するまでの時間
が1.5時間以上であることを特徴とするエレクトロマイ
グレーション防止性ろう材。 〔エレクトロマイグレーション〕 ガラス板上に、上記ろう材からなる二枚の板を1mmの間
隔で平行に配置し、その間に純水を保持しつつこのろう
材の間に5Vの直流電流を印加し、マイグレーションが発
生して短絡するまでの時間を測定する。 - 【請求項2】請求項1に記載のエレクトロマイグレーシ
ョン防止性ろう材により外部リードをろう付けして成る
ことを特徴とする外部リードをろう付けした電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1273322A JP2731435B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | エレクトロマイグレーション防止性ろう材及び外部リードをろう付けした電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1273322A JP2731435B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | エレクトロマイグレーション防止性ろう材及び外部リードをろう付けした電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03138096A JPH03138096A (ja) | 1991-06-12 |
JP2731435B2 true JP2731435B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=17526268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1273322A Expired - Lifetime JP2731435B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | エレクトロマイグレーション防止性ろう材及び外部リードをろう付けした電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2731435B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010010833A1 (ja) * | 2008-07-24 | 2010-01-28 | 田中貴金属工業株式会社 | Au-Ga-In系ろう材 |
JP6036202B2 (ja) * | 2012-11-14 | 2016-11-30 | 住友金属鉱山株式会社 | Au−Ag−Ge系はんだ合金 |
JP2015208777A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | 住友金属鉱山株式会社 | ボール状Au−Ag−Ge系はんだ合金並びにこのボール状Au−Ag−Ge系はんだ合金を用いて封止された電子部品及び電子部品搭載装置 |
JP6383208B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2018-08-29 | 富士電機株式会社 | 半導体装置の製造方法、接合材および接合材の形成方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58151992A (ja) * | 1982-03-05 | 1983-09-09 | Citizen Watch Co Ltd | 金ロウ材 |
JPS6431592A (en) * | 1987-07-27 | 1989-02-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Gold filler metal for brazing |
JP2549387B2 (ja) * | 1987-08-29 | 1996-10-30 | 株式会社 徳力本店 | 金ろう合金 |
-
1989
- 1989-10-20 JP JP1273322A patent/JP2731435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03138096A (ja) | 1991-06-12 |
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