JP2729488B2 - 車両用ホイールの鋳造装置 - Google Patents
車両用ホイールの鋳造装置Info
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- JP2729488B2 JP2729488B2 JP63191448A JP19144888A JP2729488B2 JP 2729488 B2 JP2729488 B2 JP 2729488B2 JP 63191448 A JP63191448 A JP 63191448A JP 19144888 A JP19144888 A JP 19144888A JP 2729488 B2 JP2729488 B2 JP 2729488B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は車両用ホイールの鋳造装置に関する。
従来における車両用ホイールの鋳造装置にあっては、
冷却装置をスポーク及びディスク成形空間部を構成する
一体の鋳型自体に設置していた(実開昭63− 16540
号)。
冷却装置をスポーク及びディスク成形空間部を構成する
一体の鋳型自体に設置していた(実開昭63− 16540
号)。
しかしながら、従来の鋳型装置にあっては、冷却装置
がスポーク部及びディスク成形空間部を構成する一体の
鋳型自体に設置されていたため、当該鋳型内において熱
伝導が容易に起こり、例え、部分的に冷却手段を設置し
ても冷却効果は悪かった。また、指向性凝固を図ろうと
しても実現できないという不都合を有した。
がスポーク部及びディスク成形空間部を構成する一体の
鋳型自体に設置されていたため、当該鋳型内において熱
伝導が容易に起こり、例え、部分的に冷却手段を設置し
ても冷却効果は悪かった。また、指向性凝固を図ろうと
しても実現できないという不都合を有した。
この発明の課題は、これらの不都合を解消することで
ある。
ある。
前記課題を達成するために、この発明の車両用ホイー
ルの鋳造装置においては、鋳造空間として少なくともリ
ム成形空間部とディスク成形空間部とスポーク成形空間
部を備えた入れ子を有する鋳型本体に冷却手段を設置し
た車両用ホイールの鋳造装置であって、前記スポーク成
形空間部を構成する鋳型内に環状の冷却手段を設けると
ともに前記ディスク成形空間部を構成する入れ子にも環
状の冷却手段を配置したため、 スポーク成形空間部を構成する鋳型とディスク成形空
間部を構成する入れ子とが縁切りされている結果、熱伝
導による損失が少なくなる。また、冷却作用を独立して
行えば、ディスク成形空間部とスポーク成形空間部とを
時間的・場所的に別個独立して冷却することができる。
ルの鋳造装置においては、鋳造空間として少なくともリ
ム成形空間部とディスク成形空間部とスポーク成形空間
部を備えた入れ子を有する鋳型本体に冷却手段を設置し
た車両用ホイールの鋳造装置であって、前記スポーク成
形空間部を構成する鋳型内に環状の冷却手段を設けると
ともに前記ディスク成形空間部を構成する入れ子にも環
状の冷却手段を配置したため、 スポーク成形空間部を構成する鋳型とディスク成形空
間部を構成する入れ子とが縁切りされている結果、熱伝
導による損失が少なくなる。また、冷却作用を独立して
行えば、ディスク成形空間部とスポーク成形空間部とを
時間的・場所的に別個独立して冷却することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、Mは車両用ホイールを成形するため
の鋳型本体であり、下型1と横型2,2と上型3とを組み
合わせることによって形成される。なお、下型1は支持
具4によって支えられている。5は鋳造空間であり、前
記鋳型本体Mに形成されている。この鋳造空間5は車両
用ホイール状をしており、ディスク成形空間部51とスポ
ーク部成形空間部52とリム成形空間部53とから構成され
る。次に、11は下型1の入れ子であり、ディスク部(車
両用ホイールの)の表面を成形する。また、31は上型3
の入れ子であり、ディスク部(車両用ホイールの)の裏
面を成形する。
の鋳型本体であり、下型1と横型2,2と上型3とを組み
合わせることによって形成される。なお、下型1は支持
具4によって支えられている。5は鋳造空間であり、前
記鋳型本体Mに形成されている。この鋳造空間5は車両
用ホイール状をしており、ディスク成形空間部51とスポ
ーク部成形空間部52とリム成形空間部53とから構成され
る。次に、11は下型1の入れ子であり、ディスク部(車
両用ホイールの)の表面を成形する。また、31は上型3
の入れ子であり、ディスク部(車両用ホイールの)の裏
面を成形する。
次ぎに、61は下型1に形成された主冷却孔、71は入れ
子11に形成された補助冷却孔である。これらの冷却孔6
1,71に冷却流体、例えば冷却水を還流することにより、
前記下型1および前記入れ子(下型1の)11を冷却す
る。この結果、前記下型1と前記入れ子11は別体である
ことから縁切りされていることとなり、ディスク成形空
間部51の冷却とスポーク成形空間部52の冷却を独立して
行うことができる。よって、熱伝導による損失が少なく
なり冷却効率はあがる。また、指向性凝固(例えば、デ
ィスク部から放射方向の)を図ることも可能であるし、
厚肉であるディスク部のみの強冷も可能である。更に、
冷却孔71が詰まった時でも入れ子のため取り替えが容易
である。なお、前記主冷却路61および前記補助冷却路71
はこの発明の冷却手段に相当する。
子11に形成された補助冷却孔である。これらの冷却孔6
1,71に冷却流体、例えば冷却水を還流することにより、
前記下型1および前記入れ子(下型1の)11を冷却す
る。この結果、前記下型1と前記入れ子11は別体である
ことから縁切りされていることとなり、ディスク成形空
間部51の冷却とスポーク成形空間部52の冷却を独立して
行うことができる。よって、熱伝導による損失が少なく
なり冷却効率はあがる。また、指向性凝固(例えば、デ
ィスク部から放射方向の)を図ることも可能であるし、
厚肉であるディスク部のみの強冷も可能である。更に、
冷却孔71が詰まった時でも入れ子のため取り替えが容易
である。なお、前記主冷却路61および前記補助冷却路71
はこの発明の冷却手段に相当する。
また、21は湯道であり、前記横型2に形成されてい
る。この湯道21は堰211を介して前記リム成形空間部53
に連なっている。前記湯道21を通過した溶湯は、この堰
211を介して前記鋳造空間5に供給される。なお、212は
湯道21に連設された押湯空間、531はリム成形空間部53
に各々連設された押湯空間である。
る。この湯道21は堰211を介して前記リム成形空間部53
に連なっている。前記湯道21を通過した溶湯は、この堰
211を介して前記鋳造空間5に供給される。なお、212は
湯道21に連設された押湯空間、531はリム成形空間部53
に各々連設された押湯空間である。
次ぎに、81は溶湯保持炉であり、溶湯Aを収容してい
る。82は給湯管であり、前記溶湯保持炉81に設置されて
いる。この給湯管82の上端は前記横型2の湯道21に連通
している。このため、空気孔811から圧縮空気を流入
し、溶湯A面を加圧すれば、溶湯Aは給湯管82を通して
押し上げられ、湯道21を介して鋳造空間5に注湯され
る。なお、83は溶湯保持炉81と給湯管82との間に設置さ
れたベローズ、84は溶湯Aを一定温度に保つためのヒー
ターである。
る。82は給湯管であり、前記溶湯保持炉81に設置されて
いる。この給湯管82の上端は前記横型2の湯道21に連通
している。このため、空気孔811から圧縮空気を流入
し、溶湯A面を加圧すれば、溶湯Aは給湯管82を通して
押し上げられ、湯道21を介して鋳造空間5に注湯され
る。なお、83は溶湯保持炉81と給湯管82との間に設置さ
れたベローズ、84は溶湯Aを一定温度に保つためのヒー
ターである。
この発明の車両用ホイールの鋳造装置は、鋳造空間と
して少なくともリム成形空間部とディスク成形空間部と
スポーク成形空間部を備えた入れ子を有する鋳型本体に
冷却手段を設置した車両用ホイールの鋳造装置であっ
て、前記スポーク成形空間部を構成する鋳型内に環状の
冷却手段を設けるとともに前記ディスク成形空間部を構
成する入れ子にも環状の冷却手段を配置したため、 スポーク成形空間部を構成する鋳型とディスク成形空
間部を構成する入れ子とが縁切りされている結果、熱伝
導による損失が少なくなり冷却効果が上がる。また、冷
却作用を独立して行えば、ディスク成形空間部とスポー
ク成形空間部とを時間的・場所的に別個独立して冷却す
ることができ、よって、車両用ホイールの鋳造において
指向性凝固を容易に得ることができる。
して少なくともリム成形空間部とディスク成形空間部と
スポーク成形空間部を備えた入れ子を有する鋳型本体に
冷却手段を設置した車両用ホイールの鋳造装置であっ
て、前記スポーク成形空間部を構成する鋳型内に環状の
冷却手段を設けるとともに前記ディスク成形空間部を構
成する入れ子にも環状の冷却手段を配置したため、 スポーク成形空間部を構成する鋳型とディスク成形空
間部を構成する入れ子とが縁切りされている結果、熱伝
導による損失が少なくなり冷却効果が上がる。また、冷
却作用を独立して行えば、ディスク成形空間部とスポー
ク成形空間部とを時間的・場所的に別個独立して冷却す
ることができ、よって、車両用ホイールの鋳造において
指向性凝固を容易に得ることができる。
図面はこの発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の実施
例を示すもので、第1図は断面図である。 M……鋳型本体 11……入れ子 5……鋳造空間 51……ディスク部成形空間部 52……スポーク部成形空間部 53……リム成形空間部 6……冷却孔(冷却手段) 7……冷却孔(冷却手段)
例を示すもので、第1図は断面図である。 M……鋳型本体 11……入れ子 5……鋳造空間 51……ディスク部成形空間部 52……スポーク部成形空間部 53……リム成形空間部 6……冷却孔(冷却手段) 7……冷却孔(冷却手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−230467(JP,A) 特開 昭63−40642(JP,A) 特開 昭53−73426(JP,A) 特開 昭58−81548(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】鋳造空間として少なくともリム成形空間部
とディスク成形空間部とスポーク成形空間部を備えた入
れ子を有する鋳型本体に冷却手段を設置した車両用ホイ
ールの鋳造装置であって、 前記スポーク成形空間部を構成する鋳型内に環状の冷却
手段を設けるとともに前記ディスク成形空間部を構成す
る入れ子にも環状の冷却手段を配置したことを特徴とす
る車両用ホイールの鋳造装置。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63191448A JP2729488B2 (ja) | 1988-07-31 | 1988-07-31 | 車両用ホイールの鋳造装置 |
DE68928866T DE68928866T2 (de) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Verfahren und Vorrichtung zum Giessen von Fahrzeugrädern |
EP96105707A EP0722795B1 (en) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Method and device for casting vehicle wheels |
AT89114139T ATE144928T1 (de) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Giessanordnung, verfahren zur benutzung der anordnung, giessanordnung für fahrzeugräder, verfahren zur benutzung der anordnung und fahrzeugräder |
EP89114139A EP0356736B1 (en) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Casting device, method for using the device, casting device of vehicle wheel, method for using the device, and vehicle wheel |
KR1019890010882A KR930002519B1 (ko) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | 주조장치, 그 장치의 사용방법, 차량용 휠의 주조장치, 그 장치의 사용방법 및 차량용 휠 |
AU39117/89A AU628831B2 (en) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Casting device, method for using the device, casting device of vehicle wheel, method for using the device, and vehicle wheel |
DE68927427T DE68927427T2 (de) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Giessanordnung, Verfahren zur Benutzung der Anordnung, Giessanordnung für Fahrzeugräder, Verfahren zur Benutzung der Anordnung und Fahrzeugräder |
CA000607134A CA1337234C (en) | 1988-07-31 | 1989-07-31 | Casting device, method for using the device, casting device of vehicle wheel, method for using the device, and vehicle wheel |
US07/840,645 US5320160A (en) | 1988-07-31 | 1992-02-21 | Casting device, method for using the device, casting device of vehicle wheel, method for using the device, and vehicle wheel |
US08/271,211 US5527101A (en) | 1988-07-31 | 1994-07-05 | Casting device, method for using the device, casting device of vehicle wheel, method for using the device, and vehicle wheel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63191448A JP2729488B2 (ja) | 1988-07-31 | 1988-07-31 | 車両用ホイールの鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0241756A JPH0241756A (ja) | 1990-02-09 |
JP2729488B2 true JP2729488B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=16274794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63191448A Expired - Fee Related JP2729488B2 (ja) | 1988-07-31 | 1988-07-31 | 車両用ホイールの鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2729488B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5414612B2 (ja) * | 2010-05-12 | 2014-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 鋳造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62230467A (ja) * | 1985-11-30 | 1987-10-09 | Akio Nakano | 鋳造用成形型 |
-
1988
- 1988-07-31 JP JP63191448A patent/JP2729488B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0241756A (ja) | 1990-02-09 |
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JPH0515413Y2 (ja) |
Legal Events
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