JP3208917B2 - 格子体連続鋳造機用注湯ノズル - Google Patents

格子体連続鋳造機用注湯ノズル

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JP3208917B2 JP10164793A JP10164793A JP3208917B2 JP 3208917 B2 JP3208917 B2 JP 3208917B2 JP 10164793 A JP10164793 A JP 10164793A JP 10164793 A JP10164793 A JP 10164793A JP 3208917 B2 JP3208917 B2 JP 3208917B2
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孝之 新井
恒美 相羽
良佐 森成
敏夫 内田
利徳 堂園
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新神戸電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛蓄電池の格子体連続
鋳造機用注湯ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の格子体連続鋳造機(以下連鋳機と
略)用ノズルは米国特許第4415016号に開示され
ている。該連鋳機は図3に示すように注湯ノズル1から
溶湯7をドラム2の彫り込み3に供給し、該ドラム2が
矢印方向へ回転することにより格子体8を連続的に鋳造
するものである。溶湯7はドラム回転方向のみに流れな
ければならないが、逆方向に流出する場合もあり、この
ような状態に陥ると当然のことながら鋳造不能となる。
流出を止めるための手段は、注湯ノズル1内のドラム回
転方向に凹部10を設け、冷却管11によって該凹部1
0内に流入した溶湯を融点以下に冷却し、凝固物9′を
形成して以後の溶湯を堰止めるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の連鋳機
用注湯ノズル1は、湯口12では溶湯7を凝固させない
ように400℃程度の高温に保ち、湯口からドラム回転
方向に数十mm離れたところでは溶湯を凝固させて格子
体8を形成するために150〜200℃程度の低温に保
たなければならない。一方、湯口12からドラム回転方
向と逆方向に40mm程度離れた場所には凹部10を設
け、冷却水を流すことによってこの部分を200℃程度
に保っている。つまり注湯ノズル1には、ドラム2との
接触部で凝固物9′〜溶湯7〜格子体8の状態を維持し
て鋳造するために急激な温度勾配を持たせねばならな
い。しかし、注湯ノズル1はドラム円周方向の長さが短
く、上記のような温度勾配を持たせるための温度制御が
非常に困難であり、凝固物9′が湯口12を閉塞した
り、格子体8に目切れが発生する機会が多かった。
【0004】当然のことながら温度勾配を持たせるため
に注湯ノズル1を大型化する方法もあるが、ノズルとド
ラムとが曲面で接しているために両者の間に適切な摺動
関係を得ることが極めて困難になる。本発明が解決しよ
うとする課題は、注湯ノズル1の設計に大きな自由度を
持たせた形で溶湯の流出を防止するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の連鋳機用注湯ノ
ズル13の要点は、従来の注油ノズル1内にあった冷却
管11及び凹部10の機能を図1に示すような外付けの
冷却板に持たせたものである。本発明の注湯ノズル13
は本体13′と冷却板4とからなる。冷却板4は本体1
3′に対してドラムの回転方向と反対側の面Aに部分的
に接続されており、本体13′を過度に冷やさないよう
な断熱層の役割を持つギャップを有している。ここで、
彫り込み3の上方に空間を持たせるようにギャップに断
熱材を充填しても同様な効果を示す、また冷却板4はド
ラム2の円周表面と対向する部分に彫り込み3と嵌合す
る櫛歯状突起5を有する。本体13′は所定の関係でド
ラム2に位置決めされるものであるから、櫛歯状突起5
も本体13′と一体化しておくことによって必然的に彫
り込み3に嵌合するように位置決めされる。なお、該突
起5の必要性はドラム2に対する本体13′の位置によ
って異なり、ドラム2の上方にある場合には必要である
が、側方にある場合には必ずしも必要ではない。さらに
冷却板4は冷却媒体を循環させる導管6を備え、冷却媒
体によって冷却板4の温度を制御する。なお、図1では
導管6は冷却板4に外付けされた構造を示しているが、
冷却板内部に導管を設けても何ら目的を逸脱するもので
はない。
【0006】
【作用】図1に示すドラム回転方向(矢印方向)と逆方
向側へ溶湯7が流出すると、ドラム円周表面に設けられ
た彫り込み3に嵌合する櫛歯状突起5が溶湯を堰止め
る。図2に示すように流出した溶湯は上方に注湯ノズル
13がないために本体13′と冷却板4とのギャップに
おいてふくらんだ形で冷却板4に接する。冷却板4は冷
却媒体を循環させた導管6と一体化しているので、前記
溶湯は凝固物9となる。凝固物9は障害物となり以後の
溶湯の流出を止める。また、その形状から分かるように
ドラムの回転力が作用しても本体13′の面Aに引っか
かり、本体13′内の彫り込み3に引き込まれることは
ない。
【0007】
【実施例】本発明の連鋳機用注湯ノズル13の実施例を
説明する。図1に示す注湯ノズル13の本体13′はア
ルミニウム青銅製でドラム円周方向の長さ122mm、
同軸方向の長さ220mm、同高さ60mmであり、内
蔵したヒーターで480℃に加熱した。冷却板4は本体
13′と同一材料で、幅80mm、高さ71.5mm
(櫛歯状突起5も含む)、厚さ3mmであり、本体1
3′との間には5mmのギャップを持たせねじ止めし
た。櫛歯状突起5の形状は彫り込み3の断面形状に合致
するもので総数20本ある。該突起の高さは両端部で
1.3mm、中間の18本で0.8mmである。冷却板
4には外径10mmの導管6をろう付けし、10℃に温
調した水を循環させた。
【0008】前述の注湯ノズル13を用いて、溶湯温度
480℃、ドラム温度80℃、ドラム回転速度30m/
minの条件で鋳造した。このときの櫛歯状突起5の温
度は120〜130℃であった。表1に本発明と従来と
の鋳造結果の比較を示す。
【0009】
【表1】
【0010】表中の湯口閉塞率とは、100回の鋳造の
うち湯口12が凝固物9によって塞がれ溶湯の供給が停
止した割合を示す。また、格子体目切れ率とは、100
回の鋳造で得られた格子体8の総枚数のうちで湯回り不
良による目切れが少なくとも一箇所以上あるものの割合
を示す。上記の表から明らかなように本発明は従来に比
べて湯口12の閉塞が大幅に低下している。更に得られ
た格子体8についても本発明の方が目切れが少なく、目
切れの存在する格子体でも湯回り不良箇所は従来の1/
4以下だった。
【0011】
【発明の効果】実施例で述べたように、従来では注湯ノ
ズル内での温度制御が困難であり生産性を低下させてい
たが、本発明では問題点を大幅に改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の格子体連続鋳造機用注湯ノズルであ
る。
【図2】本発明の格子体連続鋳造機用注湯ノズルの断面
図である。
【図3】従来の格子体連続鋳造機用注湯ノズルの断面図
である。
【符号の説明】
1は従来の注湯ノズル、2はドラム、3は彫り込み、4
は冷却管、5は櫛歯状突起、6は導管、7は溶湯、8は
格子体、9及び9′は凝固物、10は凹部、11は冷却
管、12は湯口、13は本発明の注湯ノズル、13′は
注湯ノズル13の本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂園 利徳 茨城県勝田市堀口832番地2号 株式会 社日立製作所 日立研究所内 審査官 奥井 正樹 (56)参考文献 特開 平5−318040(JP,A) 特開 昭58−20357(JP,A) 米国特許4349067(US,A) 米国特許4415016(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/06 330 B22D 11/00 B22D 25/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するドラム円周表面の彫り込み部に
    面接触し、該接触面側にある湯口から前記彫り込み部に
    溶湯を供給するための格子体連続鋳造機用注湯ノズルで
    あって、注湯ノズル本体と冷却板で構成され、該冷却板
    は、前記注湯ノズル本体のドラム回転方向の反対側の面
    に断熱層を介して固定されており、且つ前記彫り込み部
    に嵌合する櫛歯状の突起を備えていることを特徴とする
    格子体連続鋳造機用注湯ノズル。
JP10164793A 1993-04-28 1993-04-28 格子体連続鋳造機用注湯ノズル Expired - Fee Related JP3208917B2 (ja)

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