JPH0712524B2 - 金属薄帯連続鋳造装置における注湯方法 - Google Patents
金属薄帯連続鋳造装置における注湯方法Info
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- JPH0712524B2 JPH0712524B2 JP1983787A JP1983787A JPH0712524B2 JP H0712524 B2 JPH0712524 B2 JP H0712524B2 JP 1983787 A JP1983787 A JP 1983787A JP 1983787 A JP1983787 A JP 1983787A JP H0712524 B2 JPH0712524 B2 JP H0712524B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- nozzle
- porous refractory
- pouring
- cooling drum
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/064—Accessories therefor for supplying molten metal
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえばツインドラム法のように、冷却ドラ
ムの表面に形成される湯溜り部に、冷却ドラムの長手方
向に関して一様な流れとして溶融金属を注湯する方法に
関する。
ムの表面に形成される湯溜り部に、冷却ドラムの長手方
向に関して一様な流れとして溶融金属を注湯する方法に
関する。
最近、溶鋼等の溶融金属から最終形状に近い数mm程度の
厚みをもつ薄帯を直接的に製造する方法が注目されてい
る。この連続鋳造方法によるときには、熱延工程を必要
とすることがなく、また最終形状にする圧延も軽度なも
ので良いため、工程及び設備の簡略化が図られる。
厚みをもつ薄帯を直接的に製造する方法が注目されてい
る。この連続鋳造方法によるときには、熱延工程を必要
とすることがなく、また最終形状にする圧延も軽度なも
ので良いため、工程及び設備の簡略化が図られる。
このような連続鋳造法の一つとして、ツインドラム法が
ある。この方式においては、互いに逆方向に回転する一
対の冷却ドラムを水平に配置し、その一対の冷却ドラム
及び場合によってはサイド堰により区画された凹部に湯
溜り部を形成する。この湯溜り部に収容された溶融金属
は、冷却ドラムと接する部分が冷却・凝固して凝固シェ
ルとなる。この凝固シェルは、冷却ドラムの回転につれ
て一対の冷却ドラムが互いに最も接近した位置で向かい
合う、いわゆるロールギャップ部に移動する。このロー
ルギャップ部では、それぞれの冷却ドラム表面で形成さ
れた凝固シェルが互いに圧接・一体化されて、目的とす
る金属薄帯となる。
ある。この方式においては、互いに逆方向に回転する一
対の冷却ドラムを水平に配置し、その一対の冷却ドラム
及び場合によってはサイド堰により区画された凹部に湯
溜り部を形成する。この湯溜り部に収容された溶融金属
は、冷却ドラムと接する部分が冷却・凝固して凝固シェ
ルとなる。この凝固シェルは、冷却ドラムの回転につれ
て一対の冷却ドラムが互いに最も接近した位置で向かい
合う、いわゆるロールギャップ部に移動する。このロー
ルギャップ部では、それぞれの冷却ドラム表面で形成さ
れた凝固シェルが互いに圧接・一体化されて、目的とす
る金属薄帯となる。
また、このツインドラム法の外に、一つの冷却ドラムを
使用し、その冷却ドラムの周面に湯溜り部を形成して、
同様に急冷凝固によって金属薄帯を製造する単ロール法
も知られている。
使用し、その冷却ドラムの周面に湯溜り部を形成して、
同様に急冷凝固によって金属薄帯を製造する単ロール法
も知られている。
このように、冷却ドラムの表面で溶融金属を急冷・凝固
して凝固シェルを作る際、たとえばタンディッシュ等の
容器から供給される溶融金属が、冷却ドラムの長手方向
に沿って変動し易い。この供給された溶融金属の流れが
不均一であるとき、その溶融金属が冷却ドラムによって
冷却・凝固されて生じる金属薄帯の板厚が、幅方向にば
らつくことになる。また、その変動が著しい場合、得ら
れた金属薄帯の長手方向に沿って破断が生じ、製品とし
て不適当なものとなる。
して凝固シェルを作る際、たとえばタンディッシュ等の
容器から供給される溶融金属が、冷却ドラムの長手方向
に沿って変動し易い。この供給された溶融金属の流れが
不均一であるとき、その溶融金属が冷却ドラムによって
冷却・凝固されて生じる金属薄帯の板厚が、幅方向にば
らつくことになる。また、その変動が著しい場合、得ら
れた金属薄帯の長手方向に沿って破断が生じ、製品とし
て不適当なものとなる。
また、湯溜り部における溶融金属の熱容量が冷却ドラム
長手方向に沿って一様なものではなくなるので、局部的
に応力が集中し易くなり、得られた金属薄帯における形
状不良の原因となる。
長手方向に沿って一様なものではなくなるので、局部的
に応力が集中し易くなり、得られた金属薄帯における形
状不良の原因となる。
そこで、本発明者等は、第4図に示すような二重構造の
注湯ノズルを開発し、これを特願昭61−123581号として
出願した。この注湯ノズルは、中空円筒状の内ノズル1
とそれを取り囲む外ノズル2との二重構造をもってい
る。そして、内ノズル1の先端近傍の円周面には、円周
方向に関して対称な位置に2個の開口部3が設けられて
いる。他方、外ノズル2には、下方に向かって末広がり
で偏平な内部空間があり、その下部の多孔質耐火物4を
取り付けている。
注湯ノズルを開発し、これを特願昭61−123581号として
出願した。この注湯ノズルは、中空円筒状の内ノズル1
とそれを取り囲む外ノズル2との二重構造をもってい
る。そして、内ノズル1の先端近傍の円周面には、円周
方向に関して対称な位置に2個の開口部3が設けられて
いる。他方、外ノズル2には、下方に向かって末広がり
で偏平な内部空間があり、その下部の多孔質耐火物4を
取り付けている。
このような注湯ノズルを使用して溶融金属を冷却ドラム
の表面にある湯溜り部に送り出すとき、内ノズル1から
流出した溶融金属は、多孔質耐火物4の長手方向に沿っ
て広がり、次いで多孔質耐火物4による整流効果を受け
る。その結果、多孔質耐火物4を通過した溶融金属流の
多孔質耐火物4長手方向に沿った流動変動が抑えられ
る。
の表面にある湯溜り部に送り出すとき、内ノズル1から
流出した溶融金属は、多孔質耐火物4の長手方向に沿っ
て広がり、次いで多孔質耐火物4による整流効果を受け
る。その結果、多孔質耐火物4を通過した溶融金属流の
多孔質耐火物4長手方向に沿った流動変動が抑えられ
る。
しかしながら、第4図に示した注湯ノズルを使用した場
合にあっても、注湯条件が変動すると第5図(a)及び
(b)に示すように、多孔質耐火物4から流出する溶融
金属流が一様な流れとならないことが生じる。
合にあっても、注湯条件が変動すると第5図(a)及び
(b)に示すように、多孔質耐火物4から流出する溶融
金属流が一様な流れとならないことが生じる。
すなわち、同図(a)は、内ノズル1の開口部3から流
出する溶融金属流aが、外ノズルの内部空間で横方向に
広がり、しかも多孔質耐火物4の上に溜まっている溶融
金属bの量が少ないか、或いは多孔質耐火物4に対する
内ノズル1先端の位置が高すぎる場合を示す。このよう
なときには、溶融金属流aの運動エネルギーが多孔質耐
火物4上の一部に加わり、その部分で多孔質耐火物4を
通過する溶融金属の量が多くなる。そのため、多孔質耐
火物4を通過した溶融金属流cに図示のような変動が生
じる。
出する溶融金属流aが、外ノズルの内部空間で横方向に
広がり、しかも多孔質耐火物4の上に溜まっている溶融
金属bの量が少ないか、或いは多孔質耐火物4に対する
内ノズル1先端の位置が高すぎる場合を示す。このよう
なときには、溶融金属流aの運動エネルギーが多孔質耐
火物4上の一部に加わり、その部分で多孔質耐火物4を
通過する溶融金属の量が多くなる。そのため、多孔質耐
火物4を通過した溶融金属流cに図示のような変動が生
じる。
他方、同図(b)は、内ノズル1先端と多孔質耐火物4
との距離が小さすぎるか、多孔質耐火物4上に溜まって
いる溶融金属bの量が多すぎる場合を示す。このときに
は、内ノズル1の開口部3から流出する溶融金属流aの
運動エネルギーが多孔質耐火物4の全長に行きわたるこ
となく、内ノズル1を中心とした多孔質耐火物4の中央
部分に限られる。そのため、多孔質耐火物4を通過する
溶融金属流cは、中央部の流量が大きくなった流れとな
る。
との距離が小さすぎるか、多孔質耐火物4上に溜まって
いる溶融金属bの量が多すぎる場合を示す。このときに
は、内ノズル1の開口部3から流出する溶融金属流aの
運動エネルギーが多孔質耐火物4の全長に行きわたるこ
となく、内ノズル1を中心とした多孔質耐火物4の中央
部分に限られる。そのため、多孔質耐火物4を通過する
溶融金属流cは、中央部の流量が大きくなった流れとな
る。
そこで、本発明は、この二重構造の注湯ノズルを使用し
て溶融金属を注湯するに際し、多孔質耐火物から流出す
る溶融金属流をより均一化された流れとすることによっ
て、供給される溶融金属の冷却ドラム長手方向に関する
流量を均一にし、欠陥のない金属薄帯を製造するに必要
な溶湯プールを形成することを目的とする。
て溶融金属を注湯するに際し、多孔質耐火物から流出す
る溶融金属流をより均一化された流れとすることによっ
て、供給される溶融金属の冷却ドラム長手方向に関する
流量を均一にし、欠陥のない金属薄帯を製造するに必要
な溶湯プールを形成することを目的とする。
本発明の注湯方法は、その目的を達成するために、金属
薄帯連続鋳造装置の冷却ドラムの長手方向に沿って管部
の先端近傍の周面の相対する位置に開口部が形成された
内ノズルと、前記冷却ドラムの長手方向に沿った底面形
状及び末広がりの縦断面形状をもち底部に多孔質耐火物
が取り付けられている外ノズルからなる二重構造の注湯
ノズルを用いて前記冷却ドラムの表面に形成される湯溜
り部に溶融金属を注湯するとき、前記内ノズルの先端中
心から前記多孔質耐火物の上面までの距離h(cm)を前
記外ノズルの吐出口の内側幅L(cm)との関係におい
て、1/12L<h<1/5Lに維持し、且つ前記多孔質耐火物
の厚みt(cm)を、前記外ノズルの吐出口の内側幅L
(cm)及び長さW(cm),前記多孔質耐火物のセルサイ
ズS並びに溶融金属の流量Q(cm3/秒)との関係にお
いてt>α・L×W×S/Q(ただし、αは鋳造温度及び
溶融金属の種類に応じて定まる1〜3の係数)に維持す
ることを特徴とする。ここでセルサイズSは24.5mmの長
さ内にある多孔質耐火物のセル数である。
薄帯連続鋳造装置の冷却ドラムの長手方向に沿って管部
の先端近傍の周面の相対する位置に開口部が形成された
内ノズルと、前記冷却ドラムの長手方向に沿った底面形
状及び末広がりの縦断面形状をもち底部に多孔質耐火物
が取り付けられている外ノズルからなる二重構造の注湯
ノズルを用いて前記冷却ドラムの表面に形成される湯溜
り部に溶融金属を注湯するとき、前記内ノズルの先端中
心から前記多孔質耐火物の上面までの距離h(cm)を前
記外ノズルの吐出口の内側幅L(cm)との関係におい
て、1/12L<h<1/5Lに維持し、且つ前記多孔質耐火物
の厚みt(cm)を、前記外ノズルの吐出口の内側幅L
(cm)及び長さW(cm),前記多孔質耐火物のセルサイ
ズS並びに溶融金属の流量Q(cm3/秒)との関係にお
いてt>α・L×W×S/Q(ただし、αは鋳造温度及び
溶融金属の種類に応じて定まる1〜3の係数)に維持す
ることを特徴とする。ここでセルサイズSは24.5mmの長
さ内にある多孔質耐火物のセル数である。
第1図は、本発明で規定する条件を保って注湯している
ときの状態を概念的に示す図である。
ときの状態を概念的に示す図である。
内ノズルは、その先端が多孔質耐火物4の表面から高さ
h(cm)の位置に維持されている。この高さhは、外ノ
ズル2の吐出口の内側幅L(cm)に対して1/12L<h<1
/5Lの関係にある。このhの値は、発明者が水モデル装
置および溶鋼を用いて測定した結果より経験的に求めた
値である。第5図(a)に示すように、内ノズル1の先
端の高さが多孔質耐火物上面に対して1/5Lより大きい時
には、吐出流分布Cにノズル両端からの流量が多い偏り
ができる。また、内ノズルの高さが1/12Lより小さい時
には第5図(b)に示すように吐出流分布Cがノズル幅
方向の中央に偏るため、吐出流分布Cを均一にするため
には1/12L<h<1/5Lが適切であることがわかった。
h(cm)の位置に維持されている。この高さhは、外ノ
ズル2の吐出口の内側幅L(cm)に対して1/12L<h<1
/5Lの関係にある。このhの値は、発明者が水モデル装
置および溶鋼を用いて測定した結果より経験的に求めた
値である。第5図(a)に示すように、内ノズル1の先
端の高さが多孔質耐火物上面に対して1/5Lより大きい時
には、吐出流分布Cにノズル両端からの流量が多い偏り
ができる。また、内ノズルの高さが1/12Lより小さい時
には第5図(b)に示すように吐出流分布Cがノズル幅
方向の中央に偏るため、吐出流分布Cを均一にするため
には1/12L<h<1/5Lが適切であることがわかった。
また、多孔質耐火物4の厚みt(cm)は、次式の関係に
保たれている。
保たれている。
t>α・L×W×S/Q ただし、Wは外ノズル2の内側長さ(cm),Sは多孔質耐
火物4のセルサイズ(inch-1),Qは溶融金属の流量(cm
3/秒),αは鋳造温度及び溶融金属の温度や種類に応
じて定まる1〜3の係数である。
火物4のセルサイズ(inch-1),Qは溶融金属の流量(cm
3/秒),αは鋳造温度及び溶融金属の温度や種類に応
じて定まる1〜3の係数である。
上記の関係式は、溶湯を用いた多孔質耐火物の流出特性
実験の結果と水モデルおよび溶鋼を用いたノズルの流出
特性結果より求めたものである。すなわち、内ノズルの
高さhを規定しても多孔質耐火物4の厚みが関係式で求
まる数値以上でないと均一な吐出流分布Cが得られない
場合がある。これを水モデルの実験結果より説明する
と、内ノズル1の開口部3が多孔質耐火物4の上面に溜
まる溶鋼のプール内に浸漬しないと、均一な吐出流が得
られないためと考えられる。さらに、溶融金属の温度や
種類によい多孔質耐火物4の通過抵抗が異なるためαの
値は1〜3に変化する。
実験の結果と水モデルおよび溶鋼を用いたノズルの流出
特性結果より求めたものである。すなわち、内ノズルの
高さhを規定しても多孔質耐火物4の厚みが関係式で求
まる数値以上でないと均一な吐出流分布Cが得られない
場合がある。これを水モデルの実験結果より説明する
と、内ノズル1の開口部3が多孔質耐火物4の上面に溜
まる溶鋼のプール内に浸漬しないと、均一な吐出流が得
られないためと考えられる。さらに、溶融金属の温度や
種類によい多孔質耐火物4の通過抵抗が異なるためαの
値は1〜3に変化する。
第2図は、このt>α・L×W×S/Qの関係を具体的に
表したグラフである。この図における斜線部分は、幅方
向に沿った溶融金属流cの流量分布が±7%以内に抑え
られている範囲を示す。
表したグラフである。この図における斜線部分は、幅方
向に沿った溶融金属流cの流量分布が±7%以内に抑え
られている範囲を示す。
このように、内ノズル1の高さh,外ノズル2のサイズ等
を定めるとき、内ノズル1から流出する溶融金属流aの
運動エネルギーは、一部に偏ることなく、多孔質耐火物
4の前面に万遍なく伝えられる。そのため、多孔質耐火
物4上に溜まった溶融金属bが、均一な圧力で多孔質耐
火物4を通過することになり、溶融金属流cの幅方向の
流動変化が少ないものとなる。
を定めるとき、内ノズル1から流出する溶融金属流aの
運動エネルギーは、一部に偏ることなく、多孔質耐火物
4の前面に万遍なく伝えられる。そのため、多孔質耐火
物4上に溜まった溶融金属bが、均一な圧力で多孔質耐
火物4を通過することになり、溶融金属流cの幅方向の
流動変化が少ないものとなる。
第3図は、第1図に示した注湯ノズルを金属薄帯連続鋳
造装置に組み込んだ状態を示している。
造装置に組み込んだ状態を示している。
この連続鋳造装置は、一対の冷却ドラム5a,5bを備えて
いる。これら冷却ドラム5a,5bの表面と冷却ドラム5a,5b
側面に配置されたサイド堰6a,6bによって、湯溜り部7
が区画されている。
いる。これら冷却ドラム5a,5bの表面と冷却ドラム5a,5b
側面に配置されたサイド堰6a,6bによって、湯溜り部7
が区画されている。
この湯溜り部7の長手方向に沿って、第1図に示した注
湯ノズルを配置する。これにより、多孔質耐火物4を通
過した溶融金属流cは、湯溜り部7の全長に渡り均一な
流量分布をもって注湯される。
湯ノズルを配置する。これにより、多孔質耐火物4を通
過した溶融金属流cは、湯溜り部7の全長に渡り均一な
流量分布をもって注湯される。
このようにして湯溜り部7に生じた溶湯プールは、冷却
ドラム5a,5bに接する部分が冷却ドラム5a,5bの表面を介
した抜熱により冷却・凝固し、凝固シェルとなる。この
凝固シェルは、冷却ドラム5a,5bの回転に伴って成長し
ながら移動する。そして、それぞれの冷却ドラム5a,5b
表面に生成した凝固シェルは、冷却ドラム5a,5bの間隙
が最も狭くなっているロールギャップ部で圧接・一体化
されて、金属薄帯8となって排出される。
ドラム5a,5bに接する部分が冷却ドラム5a,5bの表面を介
した抜熱により冷却・凝固し、凝固シェルとなる。この
凝固シェルは、冷却ドラム5a,5bの回転に伴って成長し
ながら移動する。そして、それぞれの冷却ドラム5a,5b
表面に生成した凝固シェルは、冷却ドラム5a,5bの間隙
が最も狭くなっているロールギャップ部で圧接・一体化
されて、金属薄帯8となって排出される。
この溶融金属から金属薄帯8が生成される過程で、湯溜
り部7に供給される溶融金属の量が、冷却ドラム5a,5b
の長手方向に沿って均一であるため、溶融金属が部分的
に供給過剰となったり、供給不足となったりすることが
ない。そのため、凝固シェルの生成及び成長は、冷却ド
ラム5a,5bの長手方向に関して均一に行われる。したが
って、金属薄帯8の幅方向に関する厚み変動も小さなも
のとなる。
り部7に供給される溶融金属の量が、冷却ドラム5a,5b
の長手方向に沿って均一であるため、溶融金属が部分的
に供給過剰となったり、供給不足となったりすることが
ない。そのため、凝固シェルの生成及び成長は、冷却ド
ラム5a,5bの長手方向に関して均一に行われる。したが
って、金属薄帯8の幅方向に関する厚み変動も小さなも
のとなる。
ここで、h=8cm,L=75cm,W=5cm,t=5cm及びS=13と
して、温度1520℃の普通鋼(α=1.2)の溶湯を流量Q
=1000cm3/秒の割合で注湯し、厚み2.5mmの金属薄帯8
を鋳造した。得られた金属薄帯8の幅方向に沿った厚み
変動は、±2%であった。
して、温度1520℃の普通鋼(α=1.2)の溶湯を流量Q
=1000cm3/秒の割合で注湯し、厚み2.5mmの金属薄帯8
を鋳造した。得られた金属薄帯8の幅方向に沿った厚み
変動は、±2%であった。
なお、第1図の注湯ノズルにおいては、内ノズル1の周
面に設けた開口部3を円形状としているが、これに拘束
されることなく、たとえば内ノズル1の長手方向に沿っ
たスリットとして開口部3を形成することもできる。こ
の場合には、内ノズル1から流出する溶融金属流aが、
外ノズル2の内部空間に一層広がり易いので、より効果
的である。
面に設けた開口部3を円形状としているが、これに拘束
されることなく、たとえば内ノズル1の長手方向に沿っ
たスリットとして開口部3を形成することもできる。こ
の場合には、内ノズル1から流出する溶融金属流aが、
外ノズル2の内部空間に一層広がり易いので、より効果
的である。
以上に説明したように、本発明の注湯方法によるとき、
冷却ドラムの長手方向に沿って均一な流れとして溶融金
属を湯溜り部に送給することができる。そのため、溶湯
プールと冷却ドラム表面との接触状態が冷却ドラム長手
方向に沿って均一化し、その長手方法に関して一様な凝
固シェルが生成及び成長し、幅方向に厚み変動の少ない
金属薄帯が得られる。また、溶融金属の供給過剰や供給
不足を局部的に生じることがないので、金属薄帯に縦割
れが発生することが確実に抑えられる。このようにし
て、本発明によるとき、優れた品質の金属薄帯を製造す
ることが可能となる。
冷却ドラムの長手方向に沿って均一な流れとして溶融金
属を湯溜り部に送給することができる。そのため、溶湯
プールと冷却ドラム表面との接触状態が冷却ドラム長手
方向に沿って均一化し、その長手方法に関して一様な凝
固シェルが生成及び成長し、幅方向に厚み変動の少ない
金属薄帯が得られる。また、溶融金属の供給過剰や供給
不足を局部的に生じることがないので、金属薄帯に縦割
れが発生することが確実に抑えられる。このようにし
て、本発明によるとき、優れた品質の金属薄帯を製造す
ることが可能となる。
第1図は本発明による注湯を行っている場合の溶融金属
の流動状態を示し、第2図は流量分布の変動が少ない多
孔質耐火物の厚みと外ノズルのサイズ等との関係を示す
グラフであり、第3図は金属薄帯を連続鋳造している状
態を示す。また、第4図は本発明者等が先に出願した二
重構造の注湯ノズルを示し、第5図は流量分布に変動が
大きな溶融金属流が生じていることを説明する図であ
る。
の流動状態を示し、第2図は流量分布の変動が少ない多
孔質耐火物の厚みと外ノズルのサイズ等との関係を示す
グラフであり、第3図は金属薄帯を連続鋳造している状
態を示す。また、第4図は本発明者等が先に出願した二
重構造の注湯ノズルを示し、第5図は流量分布に変動が
大きな溶融金属流が生じていることを説明する図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】金属薄帯連続鋳造装置の冷却ドラムの長手
方向に沿って管部の先端近傍の周面の相対する位置に開
口部が形成された内ノズルと、前記冷却ドラムの長手方
向に沿った底面形状及び末広がりの縦断面形状をもち底
部に多孔質耐火物が取り付けられている外ノズルからな
る二重構造の注湯ノズルを用いて、前記冷却ドラムの表
面に形成される湯溜り部に溶融金属を注湯するとき、 前記内ノズルの先端中心から前記多孔質耐火物の上面ま
での距離h(cm)を前記外ノズルの吐出口の内側幅L
(cm)との関係において、1/12L<h<1/5Lに維持し、 且つ前記多孔質耐火物の厚みt(cm)を、前記外ノズル
の吐出口の内側幅L(cm)及び長さW(cm),前記多孔
質耐火物のセルサイズS並びに溶融金属の流量Q(cm3
/秒)との関係においてt>α・L×W×S/Q(ただ
し、αは鋳造温度及び溶融金属の種類に応じて定まる1
〜3の係数)に維持することを特徴とする金属薄帯連続
鋳造装置における注湯方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983787A JPH0712524B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | 金属薄帯連続鋳造装置における注湯方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983787A JPH0712524B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | 金属薄帯連続鋳造装置における注湯方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63188454A JPS63188454A (ja) | 1988-08-04 |
JPH0712524B2 true JPH0712524B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=12010384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983787A Expired - Lifetime JPH0712524B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | 金属薄帯連続鋳造装置における注湯方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712524B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0347657A (ja) * | 1989-07-11 | 1991-02-28 | Nisshin Steel Co Ltd | 薄板連続鋳造方法および装置 |
JP4681375B2 (ja) * | 2005-07-08 | 2011-05-11 | 新日本製鐵株式会社 | 非晶質薄帯の製造装置 |
-
1987
- 1987-01-29 JP JP1983787A patent/JPH0712524B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63188454A (ja) | 1988-08-04 |
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