JP4395819B2 - 車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 - Google Patents
車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4395819B2 JP4395819B2 JP2000136423A JP2000136423A JP4395819B2 JP 4395819 B2 JP4395819 B2 JP 4395819B2 JP 2000136423 A JP2000136423 A JP 2000136423A JP 2000136423 A JP2000136423 A JP 2000136423A JP 4395819 B2 JP4395819 B2 JP 4395819B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming space
- pouring
- gate
- disk
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用ホイール用低圧鋳造装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術】
従来におけるこの種の低圧鋳造装置は、リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間からなる鋳型装置を備え、このリム成形空間の側部にサイドゲートを設け、このゲートを介してディスク成形空間、スポーク部成形空間ひいてはリム成形空間に注湯していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の低圧鋳造装置にあっては、ディスク成形空間およびスポーク部成形空間がサイドゲートよりも下方に位置していたため、このサイドゲートからこれらの空間に溶湯が流れ込む結果、これらの空間における溶湯の挙動は再現性が低くなりガスが閉じ込められて湯廻り不良の原因となり、更に、溶湯がサイドゲートからこれらの空間に落とし込まれるため酸化物が発生したり湯境が発生しやいという不都合を有した。
【０００４】
この発明の課題はこれらの不都合を解消することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために、この発明に係る車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法においては、リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備えた車両用ホイールの低圧鋳造装置において、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間とにセンターゲートを介して注湯後、前記リム成形空間にサイドゲートを介して注湯するものであるため、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間に充填された溶湯の挙動は再現性が高まるものである。
【０００６】
また、この発明に係る車両用ホイール用低圧鋳造装置においては、リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備え、前記ディスク成形空間の略中心部にセンター注湯路を介して注湯するセンターゲートを設けるとともに前記リム成形空間にサイド注湯路を介して注湯する所要数のサイドゲートを設け、前記サイドゲートの下端縁を、前記スポーク部成形空間およびディスク成形空間よりも上方に位置させ、且つ、前記サイド注湯路における前記サイドゲートのサイドストーク側に前記サイドゲートの下端縁よりも高い峠部を設置したため、センターゲートから注ぎこまれた溶湯はスポーク部成形空間およびディスク成形空間を満たすまでサイドゲートから流出することはないとともに前記峠部の高さをより高くすることによりサイドゲートからの注湯の開始時間を遅らせることができるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図１はこの発明に係る車両用ホイールの低圧鋳造装置の断面図である。
【０００８】
図１において、Ｄは車両用ホイールを鋳造するための低圧鋳造装置、１はその溶湯保持炉、３はその鋳型である。21は支持部材であり、この鋳型３を支えている。この支持部材21の下方に前記溶湯保持炉１は位置している。
【０００９】
次に、前記鋳型３は、下型31と横型32と上型33と補助型34と入り子35とから構成され、キャビティとしてディスク部成形空間51とスポーク部成形空間52とリム部成形空間53とからなる車両用ホイール成形空間５を有している。
【００１０】
61はセンターゲートであり、前記下型31に設けられ、前記ディスク部成形空間51に開口している。このセンターゲート61からは、センター注湯路611 を介して主として前記ディスク部成形空間51と前記スポーク部成形空間52に注湯される。
【００１１】
また、62,62 はサイドゲートであり、前記横型32に設けられ、前記リム部成形空間53に開口している。このサイドゲート62,62 の下端縁は前記スポーク部成形空間52およびディスク成形空間51よりも上方に位置している。このため、センターゲート61から注ぎこまれた溶湯がこれらの空間51,52 を満たすまで、サイド注湯路621,621 を介してサイドゲート62,62 から流れ出る（注湯される）ことはないものである。よって、当初センターゲート61からスポーク部成形空間52およびディスク成形空間53に注湯した後、センターゲート61およびサイドゲート62を介してリム成形空間53に注湯することが簡易にできるものである。また、前記サイド注湯路621,621 における峠部68の高さを前記サイドゲート62,62 の下端縁よりも高くすることによりサイドゲート62からの注湯の開始時間を遅らせることができる。
【００１２】
なお、サイドゲート62は主として前記リム部成形空間53に注湯ものであるため、センターゲート61よりも小量の溶湯を供給することになり、よって、センターゲート61よりも所謂小ゲートとなる。
【００１３】
63は第一冷却水路であり、前記下型31に環状に設けられている。この第一冷却水路63は前記下型31を冷却しながら主として前記スポーク部成形空間52におけるデザイン面側を冷却する。このため、鋳造される車両用ホイールのスポーク部のデザイン面側の機械的強度を向上させることができる。また、64は第二冷却水路であり、前記補助型34に環状に設けられている。この第二冷却水路64を前記補助型34を冷却しながら、車両用ホイールのディスクにおけるボルト取り付け部を冷却する。このため、鋳造される車両用ホイールのディスクにおけるボルト取り付け部の機械的強度を向上させることができる。
【００１４】
65 は前記入り子35に形成された冷却空気供給孔、66はそのための冷却空気供給管であり、前記入り子35を冷却するためのものである。
【００１５】
なお、７はセンターストークであり、前記センターゲート61に連設され、その下端は前記溶湯保持炉１の溶湯Ｍ面に達している。また、８，８はサイドストークであり、前記サイドゲート62,62 に連設され、その下端は前記溶湯保持炉１の溶湯Ｍ面に達している。
【００１６】
【発明の効果】
この発明に係る車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法は、リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備えた車両用ホイールの低圧鋳造装置において、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間とにセンターゲートを介して注湯後、前記リム成形空間にサイドゲートを介して注湯するものであるため、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間に充填された溶湯の挙動は再現性が高まるものである。
【００１７】
よって、この車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法を使用すれば、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間にガスが閉じ込められるのを防止することができるとともにこれらの空間において良好な湯廻りを確保できるものである。
【００１８】
また、このこの発明に係る車両用ホイール用低圧鋳造装置は、リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備え、前記ディスク成形空間の略中心部にセンター注湯路を介して注湯するセンターゲートを設けるとともに前記リム成形空間にサイド注湯路を介して注湯する所要数のサイドゲートを設け、前記サイドゲートの下端縁を、前記スポーク部成形空間およびディスク成形空間よりも上方に位置させ、且つ、前記サイド注湯路における前記サイドゲートのサイドストーク側に前記サイドゲートの下端縁よりも高い峠部を設置したため、センターゲートから注ぎこまれた溶湯はスポーク部成形空間およびディスク成形空間を満たすまでサイドゲートから流出することはないとともに前記峠部の高さをより高くすることによりサイドゲートからの注湯の開始時間を遅らせることができるものである。
【００１９】
よって、この車両用ホイール用低圧鋳造装置を使用すれば、上記した注湯方法の発明を容易に実施することができるとともにサイドゲートからの溶湯の落とし込みがないため酸化物の発生および湯境の発生をより一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明に係る流動層炉の内壁面磨耗防止装置の断面図である。
【符号の説明】
51 … ディスク部成形空間
52 … スポーク部成形空間
53 … リム部成形空間
61 … センターゲート
611 … センター注湯路
62 … サイドゲート
621 … サイド注湯路
68 … 峠部
８ … サイドストーク
Ｄ … 車両用ホイールの低圧鋳造装置
Claims (2)
- リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備えた車両用ホイールの低圧鋳造装置において、前記スポーク部成形空間とディスク成形空間とにセンターゲートを介して注湯後、前記リム成形空間にサイドゲートを介して注湯することを特徴とする車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法。
- リム成形空間とスポーク部成形空間とディスク成形空間とを有するホイール鋳造用鋳型装置を備え、前記ディスク成形空間の略中心部にセンター注湯路を介して注湯するセンターゲートを設けるとともに前記リム成形空間にサイド注湯路を介して注湯する所要数のサイドゲートを設け、前記サイドゲートの下端縁を、前記スポーク部成形空間およびディスク成形空間よりも上方に位置させ、且つ、前記サイド注湯路における前記サイドゲートのサイドストーク側に前記サイドゲートの下端縁よりも高い峠部を設置したことを特徴とする車両用ホイール用低圧鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000136423A JP4395819B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000136423A JP4395819B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001287014A JP2001287014A (ja) | 2001-10-16 |
| JP4395819B2 true JP4395819B2 (ja) | 2010-01-13 |
Family
ID=18644365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000136423A Expired - Lifetime JP4395819B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4395819B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105935761A (zh) * | 2016-06-15 | 2016-09-14 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金轮毂低压铸造底模 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5046106B2 (ja) * | 2007-10-04 | 2012-10-10 | 日立金属株式会社 | 低圧鋳造装置、および低圧鋳造方法 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000136423A patent/JP4395819B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105935761A (zh) * | 2016-06-15 | 2016-09-14 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金轮毂低压铸造底模 |
| US10058913B2 (en) | 2016-06-15 | 2018-08-28 | Citic Dicastal Co., Ltd. | Low-pressure casting bottom mold for aluminum alloy hub |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001287014A (ja) | 2001-10-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101618428B (zh) | 风力发电机轮毂铸件的铸造方法 | |
| CN101618429B (zh) | 一种风力发电机轮毂铸件的铸造方法 | |
| JP2003301743A (ja) | シリンダヘッド | |
| JP4395819B2 (ja) | 車両用ホイール用低圧鋳造装置の注湯方法およびその装置 | |
| JP5798381B2 (ja) | 車両用ホイール製造用の鋳型およびこれを用いた車両用ホイールの製造方法 | |
| CN104858365A (zh) | 一种水冷炉口整体铸造生产方法 | |
| JP4395818B2 (ja) | 車両用ホイールの低圧鋳造装置 | |
| JP3159366B2 (ja) | 低圧鋳造用金型 | |
| JP2002066716A (ja) | アルミホイール鋳造金型用冷却媒体通路の形成方法 | |
| JPH02151344A (ja) | 車両用ホイールの鋳造装置 | |
| CN207288813U (zh) | 具有螺栓孔预铸台的轮毂模具 | |
| US2218810A (en) | Method of making brake drums | |
| JP2799449B2 (ja) | 車両用ホイールの鋳型構造 | |
| JP4272775B2 (ja) | 車両用ホイールの鋳型装置 | |
| JP3215867B2 (ja) | 車両用ホイールにおける鋳型用冷却装置 | |
| JPH08229659A (ja) | 車両用ホイールの低圧鋳造用鋳型装置 | |
| JP3902635B2 (ja) | 車両用ホイールの鋳造方法 | |
| JP2678468B2 (ja) | 車両用ホイールの鋳型の冷却装置 | |
| JP4298125B2 (ja) | 低圧鋳造装置用湯切り方法及びその装置 | |
| JPH0360855A (ja) | 車両用ホイールの鋳造装置 | |
| JPH04200966A (ja) | 車両用ホイールの鋳型構造 | |
| JP2001030056A (ja) | 車両用ホイールの鋳造用金型 | |
| JPH06269923A (ja) | 車両用ホイールの鋳造方法及びその鋳造用金型 | |
| JP2729488B2 (ja) | 車両用ホイールの鋳造装置 | |
| JP2704160B2 (ja) | 鋳型への注湯方法および押湯構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070202 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081113 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081125 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090126 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090331 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090601 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090728 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090827 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091008 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4395819 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |