JP4272775B2 - 車両用ホイールの鋳型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用ホイールの鋳型装置に関し、ディスク部が表側リムフランジ側にオフセットした車両用ホイールを鋳造する際に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用ホイールを鋳造する際に、ディスク部とリム部との連設部はその構成上肉厚とならざるを得ない。
このため、従来にあっては、鋳型に銅ピンを嵌挿して、この銅ピンの先端面を前記連設部の溶湯にスポット的に接触させることによってその部分の冷却を促進させ、冷却不充分による鋳腐れをを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の装置にあっては、前記銅ピンの先端面がアルミニウムの溶湯と反応して、溶損しやすく、この結果、他の部分に比べ磨耗が早く凹穴を生じさせるという不都合を有した。
【0004】
この発明の課題はこれらの不都合を解消することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために、この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置においては、ディスク部が表側リムフランジ側にオフセットした車両用ホイールの鋳型装置における、リム部の外側面を鋳造する鋳型を、表側ビードシート部から裏側フランジ部までを形成するリム裏側形成部材と表側ビードシート部から表側フランジ部までを形成するリム表側形成部材とに分割し、且つ、前記リム表側形成部材の容積を前記リム裏側形成部材の容積よりも大きくした車両用ホイールの鋳型装置において、前記リム表側形成部材と前記リム裏側形成部材との間に空間を設けたため、
前記リム表側形成部材に接触する溶湯部分は前記リム裏側形成部材に接触する溶湯部分よりも冷却されやすいともに前記空間が介在しているため前記リム表側形成部材と前記リム裏側形成部材との相互の断熱効果と前記リム裏側形成部材の保温効果を高めることができる結果、即ち、車両用ホイールにおけるリム部とディスク部との連設部をリム部の他の部分よりも冷却しやすい結果、肉厚であるこの連設部の鋳腐れを防止することかできるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の断面図である。
【0007】
図1において、Mは低圧鋳造による車両用ホイールの鋳型装置であり、基台10の上に下型20、横型(この発明の「リム部の外側面を鋳造する鋳型」に相当する)30、上型50ならびに上型50における第一入子51、第二入子52、第三入子53、および第四入子54が設置され、車両用ホイール状の鋳造空間Sを形成している。この鋳造空間Sによって鋳造される車両用ホイールは、ディスク部が表側リムフランジ側にオフセットし、リム部の表側ビードシート部Bよりも表側に連設された形状を有している。そして、この車両用ホイールは、前記下型20によって車両用ホイールのディスク面の表側を、前記横型30によって同ホイールにおけるリム部の外側を、そして、前記上型50によって前記ディスク部の裏側および前記リム部の内側を形成するものである。なお、21は下型20に形成された中央の湯口堰、31は前記下型20と前記横型30との境目に形成された外周の湯口堰である。
【0008】
次に、60は溶湯供給管であり、前記鋳型装置Mの下方に配置され、保持炉(図示せず)に立設されている。61は溶湯貯留室であり、前記溶湯供給管60の上端に設置されている。この溶湯貯留室61は前記溶湯供給管60によって加圧供給された溶湯を一時的に貯留する場所である。62および63は湯口用のストークであり、前記溶湯貯留室61に立設されている。これらのストーク62,63 は前記基台10に貫通し、前記下型20に嵌着している。そして、ストーク62は前記下型20の堰21に繋がれ、ストーク63は前記横型30の堰31に繋がれている。このため、溶湯貯留室61に貯留した溶湯はこれらの堰21,31 を介して前記鋳造空間Sに注湯される。
【0009】
次に、70は前記横型30におけるリム表側形成部材であり、横型30の主要部を構成する。このリム表側形成部材70のキャビティ面71によって車両用ホイールにおける表側ビードシート部Bから表側フランジ部までが鋳造される。72は前記リム表側形成部材70の環状切り欠き部である。
【0010】
80は前記横型30におけるリム裏側形成部材である。このリム裏側形成部材80は前記リム表側形成部材70の前記環状切り欠き部72に嵌挿し、前記リム表側形成部材70にボルト81,81 止めされている。このリム裏側形成部材80のキャビティ面82は前記リム表側形成部材70のキャビティ部72と面一の状態で繋がっており、前記ホイールにおける表側ビードシート部Bから裏側フランジ部までを鋳造する。
【0011】
前記リム表側形成部材70の容積は前記リム裏側形成部材80の容積よりも大きいため、前記リム表側形成部材70によって鋳造される部分を前記リム裏側形成部材80によって鋳造さる部分よりも急速に冷却することができるものである。また、前記リム表側形成部材70のキャビティ面(溶湯接触面)は前記リム裏側形成部材80のキャビティ面(溶湯接触面)よりも小さくしても、前記リム表側形成部材70によって鋳造される部分を前記リム裏側形成部材80によって鋳造さる部分よりも熱吸収が大きいから急速に冷却することができるものである。
【0012】
なお、いずれの場合でも、前記リム表側形成部材70を熱伝導度の良い銅合金により製造し前記リム裏側形成部材80を鉄で製造すれば、又は相方を鉄製としてリム表側形成部材70に冷却手段を設けることでも前記効能はより顕著に表れる。
【0013】
また、前記リム表側形成部材70と前記リム裏側形成部材80との間にある空間は、相互の断熱効果と前記リム裏側形成部材80の保温効果を高めることができる効能がある。
【0014】
【発明の効果】
この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置は、ディスク部が表側リムフランジ側にオフセットした車両用ホイールの鋳型装置における、リム部の外側面を鋳造する鋳型を、表側ビードシート部から裏側フランジ部までを形成するリム裏側形成部材と表側ビードシート部から表側フランジ部までを形成するリム表側形成部材とに分割し、且つ、前記リム表側形成部材の容積を前記リム裏側形成部材の容積よりも大きくした車両用ホイールの鋳型装置において、前記リム表側形成部材と前記リム裏側形成部材との間に空間を設けたため、
【0015】
前記リム表側形成部材に接触する溶湯部分は前記リム裏側形成部材に接触する溶湯部分よりも冷却されやすいともに前記空間が介在しているため前記リム表側形成部材と前記リム裏側形成部材との相互の断熱効果と前記リム裏側形成部材の保温効果を高めることができる結果、即ち、車両用ホイールにおけるリム部とディスク部との連設部をリム部の他の部分よりも冷却しやすい結果、肉厚であるこの連設部の鋳腐れを防止することかできるものである。
【0016】
よって、この車両用ホイールの鋳型装置を使用すれば、従来使用した銅ピンのような溶損による凹穴が生じて離型不具合はなくなり、冷却指向性のアンバランスを防止した状態で、車両用ホイールにおけるディスク部とリム部との連設部における鋳腐れの発生をより一層防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の断面図である。
【符号の説明】
B … 表側ビードシート部
M … 車両用ホイールの鋳型装置
20 … リム部の外側面を鋳造する鋳型(横型)
80 … リム裏側形成部材
70 … リム表側形成部材
Claims (1)
- ディスク部が表側リムフランジ側にオフセットした車両用ホイールの鋳型装置における、リム部の外側面を鋳造する鋳型を、表側ビードシート部から裏側フランジ部までを形成するリム裏側形成部材と表側ビードシート部から表側フランジ部までを形成するリム表側形成部材とに分割し、且つ、前記リム表側形成部材の容積を前記リム裏側形成部材の容積よりも大きくした車両用ホイールの鋳型装置において、
前記リム表側形成部材と前記リム裏側形成部材との間に空間を設けたことを特徴とする車両用ホイールの鋳型装置。
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