JP2990445B2 - 車両用ホイールの鋳造用金型の冷却方法 - Google Patents
車両用ホイールの鋳造用金型の冷却方法Info
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- JP2990445B2 JP2990445B2 JP3034308A JP3430891A JP2990445B2 JP 2990445 B2 JP2990445 B2 JP 2990445B2 JP 3034308 A JP3034308 A JP 3034308A JP 3430891 A JP3430891 A JP 3430891A JP 2990445 B2 JP2990445 B2 JP 2990445B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミホイール等の車
両用ホイールを低圧鋳造する鋳造用金型の冷却方法に関
する。
両用ホイールを低圧鋳造する鋳造用金型の冷却方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭63−6157号公報や特
開平2−151344号公報に見られるように、下型と
上型とその周囲の分割型とから成る金型を用い、エア等
のガス圧を利用して金型内のキャビティに溶湯を注入し
て車両用ホイールを低圧鋳造するものは知られており、
このものでは、車体実装時に外側を向くホイールの外側
面側の金型たる下型に水冷通路を形成して、該通路に流
す冷却水により下型を水冷し、ホイール外側面の凝固を
早めて外側面にひけ等の欠陥を生じないようにしてい
る。
開平2−151344号公報に見られるように、下型と
上型とその周囲の分割型とから成る金型を用い、エア等
のガス圧を利用して金型内のキャビティに溶湯を注入し
て車両用ホイールを低圧鋳造するものは知られており、
このものでは、車体実装時に外側を向くホイールの外側
面側の金型たる下型に水冷通路を形成して、該通路に流
す冷却水により下型を水冷し、ホイール外側面の凝固を
早めて外側面にひけ等の欠陥を生じないようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホイールの
内側面に補強用のリブを形成する場合、鋳造サイクルタ
イムの短縮のためにホイールの内側面側の金型も冷却す
ることが望まれるが、内側面側の溶湯が早く凝固する
と、外側面側の未凝固の溶湯が内側面側に引かれて外側
面にひけを生ずることから、現状では内側面側の金型の
積極的な冷却は行っていない。
内側面に補強用のリブを形成する場合、鋳造サイクルタ
イムの短縮のためにホイールの内側面側の金型も冷却す
ることが望まれるが、内側面側の溶湯が早く凝固する
と、外側面側の未凝固の溶湯が内側面側に引かれて外側
面にひけを生ずることから、現状では内側面側の金型の
積極的な冷却は行っていない。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、ホイールの内
側面側の金型を積極的に冷却して鋳造サイクルタイムを
短縮できるようにすると共に、内側面側の金型と外側面
側の金型との冷却性能を異ならせてホイール外側面にひ
け等の欠陥を生じないようにしたホイール鋳造用金型の
冷却方法を提供することをその目的としている。
側面側の金型を積極的に冷却して鋳造サイクルタイムを
短縮できるようにすると共に、内側面側の金型と外側面
側の金型との冷却性能を異ならせてホイール外側面にひ
け等の欠陥を生じないようにしたホイール鋳造用金型の
冷却方法を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明では、車体実装時に外側を向くホイールの外側面
側の金型を水冷すると共に、ホイールの内側面側の金型
にホイール内側面に形成するリブの成形部長手方向に沿
わせて放射状の空冷通路を形成し、該成形部を強制空冷
するようにした。
本発明では、車体実装時に外側を向くホイールの外側面
側の金型を水冷すると共に、ホイールの内側面側の金型
にホイール内側面に形成するリブの成形部長手方向に沿
わせて放射状の空冷通路を形成し、該成形部を強制空冷
するようにした。
【0006】
【作用】ホイール内側面側の金型のリブ成形部の長手方
向に沿った空冷通路により、リブが全長に亘って強制空
冷され、リブの凝固時間が短縮される。一方、水冷を行
うホイール外側面側の金型は空冷を行う内側面側の金型
より早く冷却され、ホイールは外側面側から凝固して、
外側面にひけ等の欠陥は生じない。
向に沿った空冷通路により、リブが全長に亘って強制空
冷され、リブの凝固時間が短縮される。一方、水冷を行
うホイール外側面側の金型は空冷を行う内側面側の金型
より早く冷却され、ホイールは外側面側から凝固して、
外側面にひけ等の欠陥は生じない。
【0007】
【実施例】図1は車両用ホイールの鋳造金型を示し、該
金型は、下型1と、昇降自在な上型2と、該両型1,2
を囲繞する水平方向に摺動自在な複数の分割型3とで構
成され、上型2の下降による型締めで上型2と下型1と
の間にホイールのディスク部を成形するキャビティ4
と、分割型3の内方への摺動による型締めで上下の型
1,2と分割型3との間にホイールのリム部を成形する
キャビティ5とが形成される。分割型3には、リム部用
のキャビティ5に連通する湯口6が形成されており、下
型1の下側に設けた溶湯保持炉7内のアルミ溶湯を該保
持炉7内に加えるエア圧により給湯管8と下型1に形成
した湯道9とを介して湯口6に供給し、該湯口6から前
記キャビティ4,5に溶湯を注入して低圧鋳造を行うよ
うにした。本実施例において、車体実装時に外側を向く
ホイールの外側面は下型1で成形されるようになってお
り、該下型1に水冷パイプ10を鋳込んだ冷し金11を
埋設して、該下型1を水冷パイプ10に流す冷却水によ
り水冷する。一方、ホイール内側面を成形する上型2に
は、押し湯部12と、ホイール内側面のリブを成形する
放射状のリブ成形部13とが形成されており、更に該上
型2に、環状の空冷パイプ14を鋳込んだ冷し金15を
埋設すると共に、図2に明示する如く、各リブ成形部1
3に沿う放射状の空気通路16を形成し、該空気通路1
6の内端を冷し金15に形成した接続孔15aを介して
空冷パイプ14と、該空気通路16の外端を上型2に固
着した環状の排気パイプ17とに連通させた。これによ
れば、空冷パイプ14に流す冷却空気により冷し金15
を介して上型2が全体的に空冷されると共に、空冷パイ
プ14から排気パイプ17に空気通路16を介して流れ
る空気によりリブ成形部13が効率良く空冷され、リブ
部分の溶湯の凝固時間が短縮される。然し、水冷よりも
空冷の方が冷却性能は劣り、そのためキャビティ4内の
溶湯は下型1側即ちホイール外側面側から凝固し、外側
面にひけ等の欠陥は生じない。そして、ホイール内側面
側が凝固するときリブの部分も内側面の他部分に比し左
程の遅れを生ずることなく凝固し、その結果鋳造サイク
ルタイムが短縮される。
金型は、下型1と、昇降自在な上型2と、該両型1,2
を囲繞する水平方向に摺動自在な複数の分割型3とで構
成され、上型2の下降による型締めで上型2と下型1と
の間にホイールのディスク部を成形するキャビティ4
と、分割型3の内方への摺動による型締めで上下の型
1,2と分割型3との間にホイールのリム部を成形する
キャビティ5とが形成される。分割型3には、リム部用
のキャビティ5に連通する湯口6が形成されており、下
型1の下側に設けた溶湯保持炉7内のアルミ溶湯を該保
持炉7内に加えるエア圧により給湯管8と下型1に形成
した湯道9とを介して湯口6に供給し、該湯口6から前
記キャビティ4,5に溶湯を注入して低圧鋳造を行うよ
うにした。本実施例において、車体実装時に外側を向く
ホイールの外側面は下型1で成形されるようになってお
り、該下型1に水冷パイプ10を鋳込んだ冷し金11を
埋設して、該下型1を水冷パイプ10に流す冷却水によ
り水冷する。一方、ホイール内側面を成形する上型2に
は、押し湯部12と、ホイール内側面のリブを成形する
放射状のリブ成形部13とが形成されており、更に該上
型2に、環状の空冷パイプ14を鋳込んだ冷し金15を
埋設すると共に、図2に明示する如く、各リブ成形部1
3に沿う放射状の空気通路16を形成し、該空気通路1
6の内端を冷し金15に形成した接続孔15aを介して
空冷パイプ14と、該空気通路16の外端を上型2に固
着した環状の排気パイプ17とに連通させた。これによ
れば、空冷パイプ14に流す冷却空気により冷し金15
を介して上型2が全体的に空冷されると共に、空冷パイ
プ14から排気パイプ17に空気通路16を介して流れ
る空気によりリブ成形部13が効率良く空冷され、リブ
部分の溶湯の凝固時間が短縮される。然し、水冷よりも
空冷の方が冷却性能は劣り、そのためキャビティ4内の
溶湯は下型1側即ちホイール外側面側から凝固し、外側
面にひけ等の欠陥は生じない。そして、ホイール内側面
側が凝固するときリブの部分も内側面の他部分に比し左
程の遅れを生ずることなく凝固し、その結果鋳造サイク
ルタイムが短縮される。
【0008】図中18は、ディスク部周辺に風穴等の開
口部を形成すべく下型1に突設した開口成形用の突起で
ある。
口部を形成すべく下型1に突設した開口成形用の突起で
ある。
【0009】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ホイールの外側面側の金型と内側面側の金型
との冷却性能に差を付けて、溶湯を外側面側から凝固さ
せるという条件を満たしつつ内側面側のリブの凝固時間
を短縮でき、外側面にひけ等の欠陥が無い優良なホイー
ルを能率良く鋳造できる効果を有する。
によれば、ホイールの外側面側の金型と内側面側の金型
との冷却性能に差を付けて、溶湯を外側面側から凝固さ
せるという条件を満たしつつ内側面側のリブの凝固時間
を短縮でき、外側面にひけ等の欠陥が無い優良なホイー
ルを能率良く鋳造できる効果を有する。
【図1】 本発明方法を適用するホイール鋳造用金型の
縦断面図
縦断面図
【図2】 その要部の拡大断面図
1 下型(外側面側金型) 2 上型(内側面側金
型) 10 水冷パイプ 13 リブ成形部 14 空冷パイプ 16 空冷通路
型) 10 水冷パイプ 13 リブ成形部 14 空冷パイプ 16 空冷通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−41762(JP,A) 特開 平2−41756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 18/04 B22D 27/04 B22C 9/06 B60B 3/06
Claims (1)
- 【請求項1】 車両用ホイールを鋳造する金型の冷却方
法であって、車体実装時に外側を向くホイールの外側面
側の金型を水冷すると共に、ホイールの内側面側の金型
にホイール内側面に形成するリブの成形部長手方向に沿
わせて放射状の空冷通路を形成し、該成形部を強制空冷
することを特徴とする車両用ホイールの鋳造用金型の冷
却方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3034308A JP2990445B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 車両用ホイールの鋳造用金型の冷却方法 |
GB9201479A GB2253171B (en) | 1991-02-27 | 1992-01-23 | Method of casting vehicle wheel |
US08/068,261 US5314001A (en) | 1991-02-27 | 1993-05-28 | Method of casting vehicle wheel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3034308A JP2990445B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 車両用ホイールの鋳造用金型の冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04274859A JPH04274859A (ja) | 1992-09-30 |
JP2990445B2 true JP2990445B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=12410533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3034308A Expired - Fee Related JP2990445B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-28 | 車両用ホイールの鋳造用金型の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990445B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101523052B1 (ko) * | 2013-10-31 | 2015-05-22 | 오치영 | 자동차 휠의 제조 장치 및 방법 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5432560B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2014-03-05 | 本田技研工業株式会社 | 鋳造用入子 |
CN104107899A (zh) * | 2014-07-22 | 2014-10-22 | 秦皇岛兴龙轮毂有限公司 | 一种汽车轮毂模具的冷却装置 |
CN105127400B (zh) * | 2015-09-11 | 2017-07-21 | 常州理工科技股份有限公司 | 一种机车驱动装置用齿轮箱模具 |
CN106670433A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-17 | 华南理工大学 | 一种铸造模具水冷通道的结构 |
CN114029473B (zh) * | 2021-11-19 | 2023-06-30 | 浙江万丰摩轮有限公司 | 一种摩托车铝合金轮毂的低压铸造方法 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3034308A patent/JP2990445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101523052B1 (ko) * | 2013-10-31 | 2015-05-22 | 오치영 | 자동차 휠의 제조 장치 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04274859A (ja) | 1992-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990420 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990817 |
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