JPH08206814A - 金型鋳造方法 - Google Patents
金型鋳造方法Info
- Publication number
- JPH08206814A JPH08206814A JP1728295A JP1728295A JPH08206814A JP H08206814 A JPH08206814 A JP H08206814A JP 1728295 A JP1728295 A JP 1728295A JP 1728295 A JP1728295 A JP 1728295A JP H08206814 A JPH08206814 A JP H08206814A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- mold
- molten metal
- solidification
- thick part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚肉部があり鋳物と金型に隙間が生じても、
鋳物に指向性を持たせて凝固させて健全な鋳物を得る。 【構成】 溶融金属の凝固過程で、金型に摺動可能に内
設した当着部材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度
を局部的に大きくして鋳物の冷却したい部位から当着部
材にて熱伝達を行って冷却速度を速める。
鋳物に指向性を持たせて凝固させて健全な鋳物を得る。 【構成】 溶融金属の凝固過程で、金型に摺動可能に内
設した当着部材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度
を局部的に大きくして鋳物の冷却したい部位から当着部
材にて熱伝達を行って冷却速度を速める。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてアルミニウム
合金やマグネシウム合金などの溶融金属を金型キャビテ
ィ内に充填、凝固させて鋳物を得る金型鋳造方法に関す
る。
合金やマグネシウム合金などの溶融金属を金型キャビテ
ィ内に充填、凝固させて鋳物を得る金型鋳造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】金型鋳造において健全な鋳物を得るには
指向性を持たせて凝固させることが重要である。そし
て、鋳物の強度は凝固時の冷却速度に大きく影響され、
冷却速度を制御することが必要である。通常、金型鋳造
方法での指向性凝固の手段としては、溶融金属が湯口部
から最終充填部へ流れる際に温度が低下することを利用
している。即ち、厚肉部に近い湯口より注湯するととも
に薄肉部を最終充填部として、湯口部から最終充填部に
向け温度勾配を設ける。また、空気や水等の冷却媒体に
より凝固の遅い部位の金型を強制的に冷却よる方法もと
られている。図２は、従来の一般的な低圧鋳造法に用い
る金型鋳造装置を示す断面図である。図２で、溶融金属
（図示せず）はストーク５を介して湯口１より注入され
キャビティ部２を満たす。一般には最終充填部より指向
性凝固することが望ましいが、最終充填部の厚肉部３が
中間部４より肉厚が大きい場合は、厚肉部３の凝固が遅
れ欠陥が発生しやすい。そこで、厚肉部３の付近の金型
１１中に冷却孔６を開け冷却媒体を供給し、局部的に金
型温度を下げて間接的に厚肉部３ほかの冷却速度を制御
している。一方、特開昭５８−９７５８号公報には、金
型温度またはキャビティ内の溶湯温度をセンサで検出
し、この検出温度をマイクロコンピュータで処理して押
込ピンの押込みタイミングを決めることにより、勘や熟
練を要することなく収縮巣のない健全な鋳物を得る開示
がある。
指向性を持たせて凝固させることが重要である。そし
て、鋳物の強度は凝固時の冷却速度に大きく影響され、
冷却速度を制御することが必要である。通常、金型鋳造
方法での指向性凝固の手段としては、溶融金属が湯口部
から最終充填部へ流れる際に温度が低下することを利用
している。即ち、厚肉部に近い湯口より注湯するととも
に薄肉部を最終充填部として、湯口部から最終充填部に
向け温度勾配を設ける。また、空気や水等の冷却媒体に
より凝固の遅い部位の金型を強制的に冷却よる方法もと
られている。図２は、従来の一般的な低圧鋳造法に用い
る金型鋳造装置を示す断面図である。図２で、溶融金属
（図示せず）はストーク５を介して湯口１より注入され
キャビティ部２を満たす。一般には最終充填部より指向
性凝固することが望ましいが、最終充填部の厚肉部３が
中間部４より肉厚が大きい場合は、厚肉部３の凝固が遅
れ欠陥が発生しやすい。そこで、厚肉部３の付近の金型
１１中に冷却孔６を開け冷却媒体を供給し、局部的に金
型温度を下げて間接的に厚肉部３ほかの冷却速度を制御
している。一方、特開昭５８−９７５８号公報には、金
型温度またはキャビティ内の溶湯温度をセンサで検出
し、この検出温度をマイクロコンピュータで処理して押
込ピンの押込みタイミングを決めることにより、勘や熟
練を要することなく収縮巣のない健全な鋳物を得る開示
がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭５８−９７
５８号公報のものは、押込ピンを鋳物に押込み、収縮を
補うものであり、鋳物の厚肉部の凝固を制御するもので
はない。金型冷却を行う場合、金型のどの部位に冷却媒
体を通すかも重要であるが、溶湯が凝固する段階でいか
に凝固中の鋳物から金型へ熱を伝達させるかも非常に重
要である。しかし、実際には溶湯が凝固する段階で凝固
収縮するため、鋳物と金型間に隙間が生じることにより
断熱層が形成され、熱伝達が極端に悪化する。このた
め、熱の移動がスムーズに行われず、冷却媒体を通して
金型冷却を行ってもその効果が小さくなる。そして、指
向性が崩れた場合は、凝固収縮が大きくなり、更に熱伝
達は悪化する。本発明は上記従来の課題を解決し、鋳物
と金型間に隙間が形成されても指向性凝固を促進する金
型鋳造方法を提供することを目的とする。
５８号公報のものは、押込ピンを鋳物に押込み、収縮を
補うものであり、鋳物の厚肉部の凝固を制御するもので
はない。金型冷却を行う場合、金型のどの部位に冷却媒
体を通すかも重要であるが、溶湯が凝固する段階でいか
に凝固中の鋳物から金型へ熱を伝達させるかも非常に重
要である。しかし、実際には溶湯が凝固する段階で凝固
収縮するため、鋳物と金型間に隙間が生じることにより
断熱層が形成され、熱伝達が極端に悪化する。このた
め、熱の移動がスムーズに行われず、冷却媒体を通して
金型冷却を行ってもその効果が小さくなる。そして、指
向性が崩れた場合は、凝固収縮が大きくなり、更に熱伝
達は悪化する。本発明は上記従来の課題を解決し、鋳物
と金型間に隙間が形成されても指向性凝固を促進する金
型鋳造方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の金型鋳造方法は、溶融金属を金型のキャビ
ティ内に充填、凝固させて鋳物を得る金型鋳造方法にお
いて、前記溶融金属の凝固過程で、前記金型に摺動可能
に内設した当着部材を前記鋳物と密着させ、前記溶融金
属の凝固速度を局部的に大きくすることを特徴とする。
め、本発明の金型鋳造方法は、溶融金属を金型のキャビ
ティ内に充填、凝固させて鋳物を得る金型鋳造方法にお
いて、前記溶融金属の凝固過程で、前記金型に摺動可能
に内設した当着部材を前記鋳物と密着させ、前記溶融金
属の凝固速度を局部的に大きくすることを特徴とする。
【０００５】
【作用】凝固過程で、金型に摺動可能に内設した当着部
材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度を局部的に大
きくして鋳物の冷却したい部位から当着部材にて熱伝達
を行いその部位の冷却速度を速める。
材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度を局部的に大
きくして鋳物の冷却したい部位から当着部材にて熱伝達
を行いその部位の冷却速度を速める。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図１は本発明の金型鋳造方法に用いる金型の断面
図である。最終充填部である厚肉部３の上金型１１側に
当着部材として可動ピン７を設けている。この可動ピン
７は、鋳造時に厚肉部３の凝固が始まり鋳物の外殻が固
まった時点で油圧シリンダ８により厚肉部３側に押し出
し、厚肉部３に当接させる。その結果、厚肉部３の凝固
速度が中間部４より大きくなり、指向性凝固を確実にす
ることが可能である。また、当接部材は、図１のように
可動ピン７としたり、リング状にして全体的に当接させ
ることもできる。
する。図１は本発明の金型鋳造方法に用いる金型の断面
図である。最終充填部である厚肉部３の上金型１１側に
当着部材として可動ピン７を設けている。この可動ピン
７は、鋳造時に厚肉部３の凝固が始まり鋳物の外殻が固
まった時点で油圧シリンダ８により厚肉部３側に押し出
し、厚肉部３に当接させる。その結果、厚肉部３の凝固
速度が中間部４より大きくなり、指向性凝固を確実にす
ることが可能である。また、当接部材は、図１のように
可動ピン７としたり、リング状にして全体的に当接させ
ることもできる。
【０００７】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明の金型鋳造方法
は、溶融金属の凝固過程で、金型に摺動可能に内設した
当着部材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度を局部
的に大きくして、鋳物の冷却したい部位から当着部材に
て熱伝達を行ってその部位の冷却速度を速めるので、厚
肉部があり鋳物と金型に隙間が生じても、アルミニウム
合金やマグネシウム合金などの鋳物に指向性を持たせ凝
固させて健全な鋳物を得ることができる。
は、溶融金属の凝固過程で、金型に摺動可能に内設した
当着部材を鋳物と密着させ、溶融金属の凝固速度を局部
的に大きくして、鋳物の冷却したい部位から当着部材に
て熱伝達を行ってその部位の冷却速度を速めるので、厚
肉部があり鋳物と金型に隙間が生じても、アルミニウム
合金やマグネシウム合金などの鋳物に指向性を持たせ凝
固させて健全な鋳物を得ることができる。
【図１】本発明の一実施例の金型鋳造方法に用いる金型
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図２】従来の金型鋳造方法で用いる金型の構造を示す
断面図である。
断面図である。
１：湯口、 ２：キャビティ部、３：厚肉部、
４：中間部、５：ストーク、 ６：冷却孔、 ７：
当接部材、 ８：油圧シリンダ、１１：上金型、 １
２：下金型。
４：中間部、５：ストーク、 ６：冷却孔、 ７：
当接部材、 ８：油圧シリンダ、１１：上金型、 １
２：下金型。
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属を金型のキャビティ内に充填、
凝固させて鋳物を得る金型鋳造方法において、前記溶融
金属の凝固過程で、前記金型に摺動可能に内設した当着
部材を前記鋳物と密着させ、前記溶融金属の凝固速度を
局部的に大きくすることを特徴とする金型鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1728295A JPH08206814A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 金型鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1728295A JPH08206814A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 金型鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08206814A true JPH08206814A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11939634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1728295A Pending JPH08206814A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 金型鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08206814A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010207842A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Honda Motor Co Ltd | Ａｌ合金鋳造品及びその製造方法 |
| JP6142953B1 (ja) * | 2016-10-25 | 2017-06-07 | 株式会社アクティ | 鋳造方法、および、一対の鋳型 |
| CN115709269A (zh) * | 2022-10-24 | 2023-02-24 | 中国电子科技集团公司第十四研究所 | 一种高精度四脊喇叭天线单元压铸成型方法 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP1728295A patent/JPH08206814A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010207842A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Honda Motor Co Ltd | Ａｌ合金鋳造品及びその製造方法 |
| JP6142953B1 (ja) * | 2016-10-25 | 2017-06-07 | 株式会社アクティ | 鋳造方法、および、一対の鋳型 |
| CN115709269A (zh) * | 2022-10-24 | 2023-02-24 | 中国电子科技集团公司第十四研究所 | 一种高精度四脊喇叭天线单元压铸成型方法 |
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