JP2729303B2 - 電子写真画像形成方法 - Google Patents

電子写真画像形成方法

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JP2729303B2
JP2729303B2 JP63199082A JP19908288A JP2729303B2 JP 2729303 B2 JP2729303 B2 JP 2729303B2 JP 63199082 A JP63199082 A JP 63199082A JP 19908288 A JP19908288 A JP 19908288A JP 2729303 B2 JP2729303 B2 JP 2729303B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真複写に関し、更に複写像を形成する
現像剤及び複写像の定着に関する。
〔従来技術〕
可視化すべき情報から画像を形成する方法として、電
子写真法、静電記録法、静電印刷法等のように静電潜像
を経由する方法が広く利用されている。
例えば電子写真法においては、光導電性材料よりなる
感光層を設けた、潜像担持体に一様な静電荷を付与した
後、原稿画像に対応した像露光を与え潜像担持体の表面
に対応静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により
現像し、トナー像を形成する。このトナー像は紙等の記
録材に転写された後、加熱あるいは加圧等により定着さ
れて複写画像が形成される。一方、転写工程後の潜像担
持体は、除電され、次いで転着されずに潜像担持体上に
残留したトナーをクリーニングし次の複写画像の形成に
供される。
更に多数回にわたりかぶりのない高画質の複写画像を
安定に形成するためには、トナーの摩擦帯電性が安定に
維持されることが要求される。
電子写真法に用いられる現像剤の例としてはポリエス
テルをバインダ樹脂として含有してなるトナー粒子と、
負帯電性シリカ微粒子よりなる無機微粒子と、弗素樹脂
被覆キャリアとにより構成された静電像現像剤(特開昭
60−176052号)、或いはポリエステルをバインダ樹脂と
して含有してなるトナー粒子と、アルミナ微粒子、酸化
チタン微粒子、窒素含有シリカ微粒子等よりなる正帯電
性の無機微粒子と、弗素樹脂被覆キャリアとにより構成
された静電像現像剤(特開昭62−229158号)等が知られ
ている。
しかしながら前記特開昭60−176052号に開示された負
帯電性のシリカ微粒子、負帯電性の強い弗素系樹脂被覆
キャリアを組合せ用いる技術においては、トナー粒子の
摩擦帯電性の立上がりが悪く、複写回数の増大につれて
現像部でトナー飛散が生じ、帯電電極、転写電極、分離
電極等を汚染し、画像不良又は転写不良が生ずる。更に
トナー飛散量が多くなると、転写材の先端裏面がトナー
で汚れる裏面汚れが発生する。
又、定着ロールの被覆層として使用しているポリ四弗
化エチレン、弗化エチレンプロピレン等の弗素系樹脂は
電気絶縁性が良好で、負帯電し易い材料であることか
ら、特開昭62−229150号に開示された正帯電性の無機微
粒子を用いる技術ではトナー粒子の摩擦帯電性の立上が
りが良好で、トナー飛散による画像不良は軽減される
が、反面トナー粒子の高い正の帯電性により、負帯電し
ている定着ロールへの静電気的な付着が増加し、オフセ
ット性が悪くなり、定着クリーニングロール交換サイク
ルが短くなる。
一方、オフセット性を向上させる技術としては、加熱
ロール被覆層に抵抗抗物質を含有させる技術(特公昭58
−23626号)、或いはプライマ層に導電性物質を含有さ
せる技術、特開昭57−150869号、同59−83181号、同59
−111177号、或いは加熱ロール被覆層として使用してい
るポリ四弗化エチレンにオキソベンゾイルポリエーテル
及びカーボンブラックを含有させる技術(特開昭61−10
0777号)などが開示されている。
これらの技術は加熱ロール被覆層を導電化する事によ
り、オフセット性や紙の定着ロールへの巻付き性を改善
するが、抵抗抗の転写材の場合、或いは高温高湿環境下
に転写材が吸湿し転写紙の抵抗が低下した場合には、該
加熱ローラから、転写電流がリークして、転写不良、転
写効率の低下を引起こす欠点があった。また、多数回に
わたり、定着工程を繰返すと、分離爪または、温度セン
サーに対接する熱ローラ表面が摩耗あるいは、疵がはい
って、離型性が低下し、画像オフセット故障の発生が見
られる。
〔発明の目的〕
本発明は以上の如き事情に基づいて、トナーの摩擦帯
電の立上がりが良好で、且つ長期にわたり安定な正の摩
擦帯電性と、高温高湿環境下において良好な転写性能が
持続され、又定着ロールへの静電気的なトナーの付着力
が小さく、定着クリーニングロールの交換サイクルが長
く、従って現像剤ライフと定着器メンテナンスサイクル
の長い画像形成方法を提供する事を目的とする。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は、潜像担持体上に静電潜像を
形成し、現像剤で現像し、生成したトナー像を記録材に
転写して熱ローラ定着する画像形成方法に於て、前記ア
ンモニウム塩を含むポリシロキサンで表面処理された、
pH7.0以上の無機微粒子を含有し、かつ前記熱ローラ定
着に用いるローラの表面層としてグラファイトを分散含
有する弗素系樹脂被覆層を設け、かつ該層がアースされ
ていることを特徴とする電子写真画像形成方法によって
達成される。
更に前記樹脂被覆層の体積抵抗率は104〜1011Ωcmで
あることが好ましい。
次に本発明を詳しく説明する。
本発明に係る定着ローラの典型的態様例を第1図に示
した。同図(a)は、熱ローラ1と加圧ローラ2の軸に
直角な断面を示し、同図(b)は熱ローラ1の軸を含む
断面一部破断図である。
熱ローラ1と加圧ローラ2は互に所定圧力で圧接する
ように複写機筐体に軸着され、一般に熱ローラに回転駆
動機構を連結し加圧ローラに従属して自在に回転するよ
うに設けられる。
軸着の用に供する軸受は導電性材を用いることが好ま
しく、特に本発明に於てはアースをとる必要上熱ローラ
1の軸受3は導電性材質であることが必須である。
加圧ローラ2はアルミニウム等の円筒状基体21上にシ
リコーンゴム等の弾性樹脂材より弾性層22が設けられ
る。
本発明に係る熱ローラ1はアルミニウム等の円筒基体
11の表面に接着の用に供するプライマ層12を介して離型
層13を設ける。更に円筒基体11の中空空間には加熱熱
源、例えばハロゲンヒータ14が挿入される。尚第1図
(b)には熱源14の図示は省略してある。
熱ローラ1の表面温度は、サーミスタ4によって検知
され、温度制御手段に連結されて熱源のオン・オフを行
い、オフセット故障を起さぬ定着適温領域に保たれる。
前記離型層13には離型性の良好な弗素系樹脂であり、
特にその樹脂の組成構成は四弗化エチレン−過弗化アル
キルビニルエーテル共重合体(PFA樹脂)、弗化エチレ
ン−六弗化プロピレン共重合体(FEP樹脂)、ポリ四弗
化エチレン(PTFE樹脂)の少くとも1つから成ることが
好ましい。
更に本発明においては、前記離型層13の樹脂にグラフ
ァイトを分散含有させることによって該離型層の体積抵
抗率が調節される。該体積抵抗率としては104〜1011Ω
・cmの範囲が好ましい。体積抵抗率1011Ω・cmを越える
場合には実用性には問題はないがオフセット性が低下す
る傾向があり、また104Ω・cmに満たぬ時には高温高湿
環境下で転写不良を起すことがある。
又、本発明の場合にはグラファイト過多となって離型
性が低下する兆しが認められ耐オフセット性が低下して
ゆく傾向を辿る。
グラファイトは炭素原子が環状に連った層からなって
おり、異方性が大きく劈開性が著しい。電気抵抗は劈開
面に平行なa軸方向に小で、直角なc軸方向に大であり
a軸方向の1000倍に及ぶ。全体としての比抵抗は0.2〜
4.0×10-3Ω・cmである。
特性としては電気及び熱の伝導性がよく、また耐熱
性、耐蝕性があり、更に滑性に秀れている。
一般に単結晶、多結晶集合体、粉末或は結晶構造の不
完全さ如何によって物性に著しい差を生ずる。
グラファイトには天然黒鉛と人造黒鉛があり、天然黒
鉛には、泥状黒鉛,鱗状黒鉛があり、導電性の高い鱗状
黒鉛が好ましい。
鱗状黒鉛の市販されているものの例としては、CSSP
(日本黒鉛工業製)等がある。
下記表に市販品の例を掲げる。
第2図にPFA樹脂に分散含有させる前記グラファイト
フィラーのwt%と体積抵抗率Ω・cmとの関係を示した。
尚体積抵抗率の測定は20μmの樹脂被膜を形成させた
熱ローラ表面に金を真空蒸着させ、面積1cm×1cmについ
てエレクトロメータ(ケスレー製617プログラマブルエ
レクトロメータ)を用いて測定した。
前記プライマ層12に用いる離型性樹脂用プライマとし
ては、鉄合金、アルミニウム合金等の前記金属材料に対
する接着性下塗り剤として弗素樹脂を主体とした市販溶
液タイプのプライマが用いられる。具体的には、デュポ
ン社製クックウェア(Aプライマ)459−882、三井フロ
ロケミカル製MP902BN等が使用される。
前記の素材を用いる本発明に係る熱ローラは前記アル
ミニウム製の円筒状基体上に、前記溶液タイプのプライ
マを塗布した後、その上にPFA等の粉末とグラファイト
フィラーを混合分散せしめて得られる分散液を塗布し、
乾燥及び必要に応じて熱処理を施して作られる。
本発明に係る現像剤には、無機微粒子を混合して用い
る。このような無機微粉末としては例えば、シリカ微粉
末、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、珪砂、クレー、雲母、珪灰石、珪
藻土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化ア
ンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸
バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化珪素、
窒化珪素などが挙げられるが、シリカ微粉末が特に好ま
しい。
前記本発明に用いられる無機微粒子にはpH7.0以上の
ものが選ばれる。
尚、pHの測定は下記の方法に拠った。
pH値の測定 無機微粒子4gに蒸留水100mlを加え、ホモミキサで5
分間強力に撹拌する。蒸留水は煮沸してCO2を追い出し
て少なくともpH5.5を示すものを用いる。いかなる場合
もアルカリ液を加えてpH値を上げることは行わない。
測定する場合には撹拌を止め、溶液のpH値をガラス電
極pH計で測定する。装置は測定前に緩衝溶液を用いて調
整する。
本発明に係る無機微粒子の粒径は、その1次粒子の平
均粒径が、3mμ〜2μm、特に5〜500mμの範囲内のも
のであることが好ましい。また、BET法による比表面積
は、20〜500m2/gであることが好ましい。平均粒径が過
小若しくは比表面積が過大のときには、例えばブレード
方式のクリーニング装置を用いてクリーニングする際に
無機微粒子がすり抜けやすくなりクリーニング不良が発
生する場合がある。一方、平均粒径が過大もしくは比表
面積が過小のときには、現像剤の流動性が低下して帯電
性が不安定となり、その結果、耐久性が低下する場合が
ある。
前記の無機微粒子を用いて現像剤を構成する場合に
は、前記の無機微粒子がトナーの粒子粉末に外部から添
加混合されることによりトナー粒子の表面に付着された
状態で含有され、これにさらにキャリア等が混合され
る。
前記の無機微粒子の含有割合は、トナーの0.1〜5wt%
であることが好ましく、特に0.1〜2wt%であることが好
ましい。該無機微粒子の含有割合が過小のときには、現
像剤の流動性が低下する場合があり、その結果トナーの
摩擦帯電性が不良となってトナーに適正な帯電量の正電
荷を付与することが困難となり、かぶりを発生する場合
がある。また、含有割合が過大のときには、無機微粒子
の一部がトナー粒子から遊離した状態で存在する場合が
あり、その結果遊離した無機微粒子がキャリア粒子に付
着転移したり、あるいは現像器の内壁、現像スリーブ、
規制ブレード等に付着堆積し、結局早期にトナーの摩擦
帯電性が不良となってトナーに適正な帯電量の正電荷を
付与することが困難となり、かぶり、画像濃度の低下が
発生する場合がある。
この表面が処理された無機微粒子によれば、正帯電性
の優れた無機微粒子となり、しかも耐湿性および耐久性
が優れていて環境条件に左右されない安定した正の摩擦
帯電性を有する無機微粒子となる。
本発明に係るポリシロキサンアンモニウム塩として
は、正帯電性が高く、クリーニング不良を発生しにくい
ジメチルポリシロキサンアンモニウム塩であることが好
ましい。ジメチルポリシロキサンアンモニウム塩として
は一般に下記(A)式で表される構成単位を含むジメチ
ルシロキサンであり、例えば(B)式の構造式で表され
る。
(A)式 ここで、R1は水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、
アリール基、アルコキシ基、又は を表し、R2は結合基(例えば、アルキレン基、アリーレ
ン基、アラルキレン基、−NH−、−NHCO−、あるいはこ
れらの基を任意に組合せた基等が挙げられる。)、又は
単なる結合手を表し、R3、R4及びR5はそれぞれ水素原
子、アルキル基又はアリール基を表し、Xはハロゲン原
子を表す。R1〜R5で表される各基は置換基を有するもの
も含まれる。
(B)式 ここで、R6及びR7はそれぞれ水素原子、ヒドロキシ
基、アルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、
これらの基は置換基を有するものも含まれる。R1〜R5
Xは前記(A)式におけるR1〜R5、Xと同義である。m,
nはそれぞれ1以上の整数と表す。
また、 としては具体的には下記構造式で示されるものが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
ポリシロキサンアンモニウム塩を得る方法としては、
アンモニウム塩を官能基として有するオルガノハロゲン
化シランと特にアンモニウム塩基を有していないオルガ
ノハロゲン化シランを用いて重合段階で共重合せしめる
ことにより導入する方法、オルガノハロゲン化シランを
用いた重合により得たポリシロキサンにアンモニウム塩
を官能基として有する有機基により一部を変性する方法
等によって得ることができる。ここでオルガノハロゲン
化シランの代りにオルガノアルコキシシランを用いても
よい。また、一部の化合物については市販品として入手
することもできる。
本発明に係る静電潜像現像用トナーは、通常用いられ
るトナー用樹脂例えばポリエステル樹脂、スチレン−ア
クリル系樹脂等よりなるバインダ中に着色剤を含有して
成るものであるが、さらに必要に応じて樹脂中に磁性
体、特性改良剤を含有してもよい。
前記着色剤としては、例えば、カーボンブラック、ニ
グロシン染料(C.I.No504158)、アニリンブルー(C.I.
No50405)、カルコオイルブルー(C.I.Noazoic Blue
3)、クロムイェロー(C.I.No14090)、ウルトラマリン
ブルー(C.I.No77103)、デュポンオイルレッド(C.I.N
o26105)、イノリンイェロー(C.I.No47005)、メチレ
ンブルークロライド(C.I.No52015)、フタロシアニン
ブルー(C.I.No74160)、マラカイトグリーンオクザレ
ート(C.I.No42000)、ランプブラック(C.I.No7726
6)、ローズベンガル(C.I.No45435)及びこれらの混合
物などを用いることができる。着色剤の使用量は、トナ
ー100重量部に対して通常0.1〜20重量部であることが好
ましい。
前記磁性体としてはフェライト、マグネタイトなどの
強磁性を示す金属若しくは合金またはこれらの元素を含
む化合物、その他を挙げることができる。
これらの磁性体は、例えば平均粒径が0.01〜1μmの
微粉末の形で樹脂中に均一に分散され、その含有量はト
ナー100重量部当り20〜80重量部好ましくは40〜100重量
部である。
前記特性改良剤としては、定着性向上剤、荷電制御
剤、その他がある。
定着性向上剤としては、例えばポリオレフィン、脂肪
酸金属塩、脂肪酸エステル系ワックス、パラフィンワッ
クス、ポリアミド系ワックス、シリコーンワックスなど
を用いることができる。特に軟化点(環球法JIS K253
1)が60〜180℃のワックスが好ましい。
荷電制御剤としては、従来から知られているものを用
いることができ、例えば、ニグロシン系染料、含金属染
料等が挙げられる。
本発明のトナーの好適な製造方法の一例を挙げると、
まずバインダの材料樹脂もしくはこれに必要に応じて着
色剤等のトナー成分を添加したものを、例えばエクスト
ルーダにより鎔融混練し、冷却後ジェットミル等により
微粉砕し、これを分級して、望ましい粒径のトナーを得
ることができる。
本発明のトナーは、例えば電子写真複写機において形
成された静電潜像の現像に供され、得られたトナー像は
転写紙上に静電転写された上加熱ローラ定着器により定
着されて複写画像が得られる。
本発明においては、非磁性トナーもしくは、磁性体を
含有せしめたトナーのみから成る1成分系現像剤,また
は、トナーとキャリアを用いる2成分系現像剤のいずれ
においても本発明の効果を得ることができる。一層優れ
た帯電の立上り及び帯電の安定性を保ち多数回の使用に
おいても良好な画像性を得るためには、キャリア粒子を
用いる2成分系現像剤である事が好ましく、更にキャリ
ア粒子はトナー等による汚染を防止するために、低表面
エネルギーの樹脂であるシリコーン系樹脂もしく弗素系
樹脂にて被覆した樹脂被覆キャリアであることが好まし
く、特に、トナーに正帯電性を付与する性能に優れる点
から弗素樹脂被覆キャリアであることが好ましい。
前記磁性体粒子としては、磁場によってその方向に強
く磁化する物質、例えば鉄,フェライト,マグネタイト
を初めとする鉄,ニッケル,コバルト等の強磁性を示す
金属もしくは、合金またはこれらの元素を含む化合物、
強磁性元素を含まないが適当に熱処理することによって
強磁性を示すようになる合金,例えばマンガン−銅−ア
ルミニウムもしくはマンガン−銅−錫等のホイスラ合金
とよばれる種類の合金または二酸化クロム等よりなる粒
子を用いることができる。
〔実施例〕
I.現像剤 以下に本発明の好ましい静電潜像現像剤の実施の一例
を説明する。
(バインダ樹脂の製造) 後記表1に示すジカルボン酸及びジアルコールを、温
度計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒素ガス
導入管、及び流下式コンデンサを備えた容量1の4つ
口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒー
タにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入して
フラスコ内を不活性雰囲気に保った状態で昇温し、次い
で0.05gのジブチル錫オキシドを加えて温度200℃に保っ
て反応させた後、表1に示す3価以上の多価単量体を加
え、さらに反応させた。
(トナーの製造) 前記バインダ樹脂 100重量部 カーボンブラック「モーガルL」 (キャボット社製) 100重量部 低分子量ポリプロピレン「ビスコール660P」 (三洋化成社製) 2重量部 アルキレンビス脂肪酸アミド「ヘキストWaxC」 (ヘキスト社製) 2重量部 以上の物質を混合し、加熱ロールにより鎔融混練し、
冷却した後、粗粉砕し更に超音速ジェットミルにより微
粉砕し、風力分級機により分級して平均粒径11.0μmの
トナー粉末を得た。
(無機微粒子の製造) (1)無機微粒子1(実施例用) 下記に示すポリシロキサンアンモニウム塩をキシレン
に溶解して、処理液を調製した。
次に、シリカ微粒子「アエロジル200」(日本アエロ
ジル社製)をミキサに入れ、このシリカ微粒子に対し
て、上記のポリシロキサンが5wt%となるような割合で
噴霧した後、これらをフラスコに入れ、撹拌しながら温
度200℃にて5時間にわたり溶剤であるキシレンを除去
し、ポリシロキサンアンモニウム塩(窒素含有物質)で
表面処理してなる無機微粒子を得た。これを「無機微粒
子1」とする。この無機微粒子1は、1次粒子の平均粒
径が12mμ、BET法による比表面積が115m2/gであった。
(2)無機微粒子2(比較例用) ヘキサメチルジシラザンにより処理されたシリカ微粒
子「アエロジルR812」(日本アエロジル社製)を比較例
用無機微粒子2とする。
この無機微粒子2は1次粒子の平均粒径が7mμ、BET
比表面積が200m2/gであった。
(3)無機微粒子3(比較例用) ヘキサメチルジシラザンにより処理されたアルミナ微
粒子「アエロジルRX−C」(日本アエロジル社製)を比
較例用無機微粒子3とする。
この無機微粒子3は1次粒子の平均粒径は20mμ、BET
比表面積は70m2/gであった。
(4)無機微粒子4(比較例用) ジメチルジクロルシランで処理された負帯電性シリカ
微粒子「アエロジルR−972」(日本アエロジル社製)
を比較例用無機微粒子4とする。
各無機微粒子のpHを表2に掲げた。
(キャリアの製造) 弗化ビニリデン・四弗化エチレン共重合体「VT−10
0」(共重合モル比=80:20、固有粘度=0.95dl/g、ダイ
キン工業社製)6gと、メタクリル酸メチル共重合体「ア
クリペットMF」(三菱レイヨン社製)6gとを、アセトン
とメチルエチルケトンとの混合溶媒(混合体積比=1:
1)500ml中に溶解して被覆液を調製した。流動化ペッド
装置を用いて、上記被覆液を球形の銅−亜鉛系フェライ
ト(日本鉄粉工業社製)よりなる磁性体粒子1Kgに塗布
処理し、更に200℃で5時間にわたり熱処理し、次いで
凝集物を篩分して、厚さが約2μmの樹脂被覆層を有し
てなるキャリアを製造した。このキャリアの平均粒径は
82μmであった。
(現像剤の製造) 前記方法によって製造したトナー100重量部に前記無
機微粒子0.8重量部をヘンシェルミキサによって混合し
得られる複合トナー5重量部と前記キャリア100重量部
をV型混合機を用いて、混合して現像剤とした。
II.熱ローラ 表3に本発明の定着ロールA〜G及び比較用定着ロー
ルHの仕様を記載する。
グラファイトフィラーの添加については前記した方法
で行った。
III.オフセット性の評価 前記方法にて作製した各無機微粒子を含有する現像剤
と、各熱ローラをそれぞれ組合せた時のオフセット発生
温度を表4に記載する。
評価はコニカ(株)製U−Bix1550改造機(線速139mm
/sec)を使用。あらかじめ、十分に通紙を行い、熱ロー
ラとバックアップローラ温度が安定した状態で、複写評
価を行った。
本発明の熱ローラは、いずれの無機微粒子を含有した
現像剤との組合せにおいても、熱ローラ温度が230℃と
なってもオフセットの発生が見られない。更に240℃と
した場合は、本発明のA,B,F,Gの熱ローラでオフセット
の発生が見られる場合がある。
一方、比較例の熱ローラでは本発明に係る無機微粒子
を含有する現像剤を組合せても、210℃でオフセットが
発生し、実用レベルを満足しない。
又、比較例の熱ローラと比較例の無機微粒子を含有す
る現像剤の組合せにおいては、210℃でオフセットが発
生する場合があり、220℃では、オフセットの発生が確
実に見られる。
IV.総合評価 高温高湿環境下(33℃80%)において、コニカ(株)
製U−Bix1550改造機(線速139mm/sec)で実写総合性能
評価を行った結果を表5に記載する。尚、定着温度は20
0℃とした。
本発明の熱ローラと本発明の無機微粒子を含有する現
像剤の組合せでは、帯電立ち上がりが良好で初期画像が
良好で且つ、100KCを終了しても尚、画像良好であっ
た。
一方、比較例の本願発明規定外の無機微粒子を含有す
る現像剤を用いたもの、本発明の規定外の熱ローラを用
いたものはいずれも、不充分な結果しか得られなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱ローラの断面図である。第2図
はPFA樹脂に分散含有させるグラファイトフィラー量と
体積抵抗率(Ωcm)の関係を示すグラフである。 1……熱ローラ 2……加圧ローラ 11……円筒状基体 12……プライマ層 13……離型層 14……熱源 21……円筒状基体 22……弾性層
フロントページの続き (72)発明者 石川 美知昭 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 審査官 ▲高▼橋 祐介 (56)参考文献 特開 昭58−216252(JP,A) 特開 昭62−229158(JP,A) 特開 昭57−78549(JP,A) 特開 昭58−86559(JP,A) 特開 昭54−2137(JP,A) 特開 昭58−83878(JP,A) 特開 昭62−283373(JP,A) 特開 昭59−46667(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に静電潜像を形成し、現像剤
    で現像し、生成したトナー像を記録材に転写して熱ロー
    ラ定着する画像形成方法において、前記現像剤にアンモ
    ニウム塩を含むポリシロキサンで表面処理された、pH7.
    0以上の無機微粒子を含有し、かつ前記熱ローラ定着に
    用いるローラの表面層としてグラファイトを分散含有し
    た弗素系樹脂被覆層を設けかつ該層がアースされている
    ことを特徴とする電子写真画像形成方法。
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