JP2727963B2 - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JP2727963B2
JP2727963B2 JP9877594A JP9877594A JP2727963B2 JP 2727963 B2 JP2727963 B2 JP 2727963B2 JP 9877594 A JP9877594 A JP 9877594A JP 9877594 A JP9877594 A JP 9877594A JP 2727963 B2 JP2727963 B2 JP 2727963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畦塗り機に関し、特に畦
を強固に塗り固めることができる畦塗り機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の畦塗り機としては、トラク
タのリンク機構に装着する支持枠と、前記支持枠の一側
に所定の間隔をもって回動可能に軸着された傾斜面を有
する回転部材と、前記一対の回転部材の前方に配設され
た耕墾装置とを備え、前記傾斜面を有する回転部材をそ
の中心で回転軸に軸着したものが公知である。この畦塗
り機では前記耕墾装置で掘り起こした土を前記一対の
部材を回動させることによりさらに掘り下げながら方
形に塗り固める。この作業をトラクタの進行とともに連
続的に行うことにより畦を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記従来の畔塗り機
で畦塗りを行った場合、図9に示すように前記一対の
部材3A,3Bが回動することにより、耕墾装置(図
示せず)で掘り起こした土が前記一対の回転部材3A,
3B間に圧送され、この土を側面から押圧することによ
り塗り固めて畦90を形成するが、前記回転部材3A,3
Bはその中心で軸着されているので回動しても相対的な
位置関係が変化しないため、畦90の側面部91への回転
材3A,3Bの食い込みが十分でなく、また空回りする
ことがあるという問題点がある。特に前記耕墾装置によ
り土を掘り起こした際に形成される空隙やもぐらの穴な
どを確実に潰すのは困難であり、畦90の内部に空隙が残
存する。このように畦90の内部に空隙が残存すると田の
水持ちが悪くなるという問題点が生じる。
【0004】本発明は前記問題点を解決して、側面部を
強固に塗り固めながら畦を形成することが可能な畦塗り
機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の畦塗
り機は、支持枠と、前記支持枠の一側に配設された前方
向に回動可能な回転軸と、前記回転軸に頂部を対向させ
て軸着された一対の傾斜面を有する回転部材と、前記一
対の回転部材の前方に配設された耕墾装置とを備える畦
塗り機において、前記一対の回転部材が偏心状態で前記
回転軸に軸着されているものである。
【0006】
【作用】前記請求項1の構成では、前記一対の傾斜面を
有する回転部材が偏心状態で回転軸に軸着されているの
で、回転軸の直下における前記一対の回転部材の間隔が
回動に伴い変動する。このため耕墾装置により掘り起こ
された土が前記一対の回転部材間に圧送されると前記
部材の間隔の変動にともない回転部材による側面から
の押圧力が定期的に変動し、これにより畦の側面部を強
固に塗り固めることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について添付図面
を参照して説明する。図1乃至図8は本発明の第1実施
例を示しており、1は畦塗り機であり、2は鋼製の支持
枠である。前記支持枠2は筒状体21の両端部に保持板2
2,22Aが固定され、前記筒状体21の中央にはユニバー
サルジョイント21Aが設けられており、このユニバーサ
ルジョイント21Aの上面には支持腕23が固設されてい
る。これらの取付け板22,22Aおよび支持腕23はトラク
タ81の3点リンク機構84により支持されている。すなわ
ち、取付け板22,22Aはロワーリンク83,83Aの受け部
86,86Aに連結され、支持腕23はトップリンク82に連結
される。また前記保持板22には回転軸たる六角柱形状の
取付け棒25を有する回動機構24が配設されている。前記
六角柱形状の取付け棒25は一対の対向面に貫通穴25Aが
形成されており、この貫通穴25Aを介して取付け棒25に
一対の回転部材3が軸着される。また前記ユニバーサル
ジョイント21Aは、トラクタ81の後部の駆動装置87にド
ライブシャフト(図示せず)を介して接続されるドライ
ブ機構211 と、前記筒状体21内に配設された従動シャフ
ト(図示せず)とを有し、前記従動シャフトはドライブ
機構211 とベベルギア等により前記駆動装置87の駆動力
が伝達可能に接続されている。さらに、前記従動シャフ
トには前記回動機構24が連設されており、従動シャフト
に伝達された前記駆動装置87の駆動力が前記回動機構24
に伝達される構造となっている。また前記ドライブ機構
211 には耕墾装置4の取付け機構26が付設され、前記取
付け機構26の駆動軸26Aに前記ドライブ機構211 の回動
力が伝達可能に接続されている。なお27は回転部材3の
位置調整機構であり、27Aは調整ハンドルである。
【0008】前記回転部材3は、図2乃至図4に示すよ
うに傾斜面を有する回転部材本体31と、前記回転部材本
体31の中心Oに対してわずかに偏心した位置に形成され
た内面が前記取付け棒25と概ね同じ六角柱形状の貫通孔
32と、前記貫通孔32に連続して配設された略六角柱形状
の外形の固定部材33とを備え、前記固定部材33の一対の
対向面には貫通穴331 が穿孔されている。また本実施例
においては内側に径大な回転部材3Aが外側に径小な
部材3Bが配設されている。上述したような回転部材
3A,3Bは、まず前記取付け棒25に径大な回転部材3
Aを嵌入し、前記取付け棒25の貫通穴25Aと、回転部材
3Aの貫通穴部331 の位置をあわせて、固定部材たるピ
ン34により固定し、続いて径小な回転部材3Bを所望と
する畦90の幅に応じた間隔および同一方向に偏心するよ
うな方向性をもって取付ける。さらに耕墾装置4は、図
5に示すようにカバー41と鍬状体42とを備え、前記鍬状
体42は、前記取付け機構26の駆動軸26Aに軸着され、
部材3A,3Bの前方に配設されている。
【0009】このような畦塗り機1を装着するトラクタ
の一例を図6に示す。このトラクタ81の後部にはトップ
リンク82と左右一対のロワーリンク83,83Aからなる3
点リンク機構84とが設けられている。この3点リンク機
構84は、トラクタ81の運転席(図示せず)を操作するこ
とによって、上下方向に回動できるようになっている。
前記トップリンク82の先端には受け部85が設けられ、前
記支持腕24に連結される。また前記ロワーリンク83,83
の先端には受け部86,86Aが設けられ、前記取付け板
22,22Aにそれぞれ連結される。また87は駆動装置であ
り、この駆動装置87は、ドライブシャフト(図示せず)
を介して前記ドライブ機構211 に駆動力を伝達するよう
に接続される。
【0010】前記構成につきその作用を説明する。まず
トラクタ81の後部の3点リンク機構84に畦塗り機1を連
結し、続いて駆動装置87にドライブシフトを接続し、
他端を畦塗り機1のドライブ機構211 に接続する。次に
前記位置調整ハンドル27Aにより回転部材3A,3Bの
位置を調整する。そしてトラクタ81を前進させるととも
に前記駆動装置87を起動すると、前記駆動装置87の回動
力がドライブ機構211からユニバーサルジョイント21
A、従動シャフト(図示せず)を経て前記回動機構24に
伝達され、取付け棒25が前方に回動しはじめる。一方取
付け機構26の駆動軸26Aも回動し耕墾装置4の鍬状体42
が回動しはじめる。前記鍬状体42が回動すると田の土が
掘り起こされて前記回転部材3A,3B間に圧送され
る。さらに土が前記回転部材3Aの外縁部よりさらに掘
り起こされながら方形に塗り固められ畦90が形成され
る。この際、前記回転部材本体31が偏心状態で取付け棒
25に取付けられているので、回転部材3A,3Bは図7
に示すように偏った状態で回動する。すなわち、前記取
付け棒25を基準として回転部材3A,3Bが上方に偏っ
た状態(図中の実線)と、下方に偏った状態(図中に一
点鎖線)との間を連続的に変動する。このため、取付け
棒25の直下における回転部材3A,3Bの間隔が回転に
伴い変動し、図8に示すように最大値w1(上方に偏った
状態)と最小値w2(下方に偏った状態)の間で連続的に
変動する。このため畦90の側面部91は最小値w2をピーク
として定期的に押圧されるので良好に塗り固められる。
また前記鍬状体42により掘り起された際に生じた空隙や
モグラの穴などを確実に潰すことができる。そのうえ、
前記回転部材3Aが下方に偏った状態では、回転部材3
A,3Bを中心で軸着した従来の場合と比較して地面の
下方を大きく掘り起すことができるので、畦の形成性が
良好であるという効果も奏する。また、本実施例におい
ては内側に位置する回転部材3Aが径大で外側に位置す
回転部材3Bが径小であるので、他側の田をむやみに
掘り起して汚したりすることがない。なお、回転部材3
A,3Bのみならず取付け棒25も回転体に対して偏心状
態で配設することにより、前記取付け棒25の位置も上下
に変動させることができる。このような構造とすること
により、畦90の天面部92も押圧して圧縮することができ
るため、長期間にわたって崩壊することのない丈夫な畦
を形成することができる。
【0011】以上詳述したとおり前記第1実施例による
畦塗り機1は、トラクタ81の3点リンク機構84に装着す
る支持枠2と、前記支持枠2の一側に配設された前方向
に回動可能な回転軸たる取付け棒25と、前記取付け棒25
に頂部を対向させて軸着された一対の傾斜面を有する回
部材3A,3Bと、前記一対の回転部材3A,3Bの
前方に配設された耕墾装置4とを備え、前記一対の回転
部材3A,3Bが偏心状態で前記取付け棒25に軸着され
たものであるので、畦90の側面部91を強固に塗り固める
ことができる。
【0012】以上本発明を添付図面を参照して説明して
きたが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく
種々の変更が可能である。例えば回転部材3A,3Bは
同じ大きさとしてもよいし、偏心の度合いも畦の幅、高
さ、土質などに応じて適宜設定することができる。また
回転部材3A,3Bの形状は、本実施例のように球体の
一部を裁断した形状や円錐の斜面を適当な曲面で形成し
たものなど種々の変形が可能である。さらに、前記畦塗
り機1はトラクタ81に限らず種々の作業機器等に装着可
能である。また前記畦塗り機1自体に駆動装置87を搭載
してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1の畦塗り機は、支持枠
と、前記支持枠の一側に配設された前方向に回動可能な
回転軸と、前記回転軸に頂部を対向させて軸着された
対の傾斜面を有する回転部材と、前記一対の回転部材の
前方に配設された耕墾装置とを備える畦塗り機におい
て、前記一対の回転部材が偏心状態で前記回転軸に軸着
されているものであるので、畦の側面部を強固に塗り固
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による畦塗り機を示す概略
図である。
【図2】前記第1実施例による畦塗り機の回転部材の斜
面側からの斜視図である。
【図3】前記第1実施例による畦塗り機の回転部材の底
面側からの斜視図である。
【図4】前記第1実施例において回転部材を取付ける状
態を示す概略図である。
【図5】前記第1実施例による畦塗り機の耕墾装置を示
す斜視図である。
【図6】前記第1実施例による畦塗り機を装着可能なト
ラクタの後部を示す斜視図である。
【図7】前記第1実施例による畦塗り機の回転部材の変
動状態を示す概略図である。
【図8】前記第1実施例による畦塗り機の取付け棒直下
回転部材の間隔の変動状態を示すグラフである。
【図9】従来例による畦塗り機の回転部材の状態を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 畦塗り機 2 支持枠 3、3A,3B 回転部材 4 耕墾装置 25 取付け棒(回転軸)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持枠と、前記支持枠の一側に配設され
    た前方向に回動可能な回転軸と、前記回転軸に頂部を対
    向させて軸着された一対の傾斜面を有する回転部材と、
    前記一対の回転部材の前方に配設された耕墾装置とを備
    える畦塗り機において、前記一対の回転部材が偏心状態
    で前記回転軸に軸着されていることを特徴とする畦塗り
    機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001095301A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Fuji Trailer Seisakusho:Kk 整畝機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001095301A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Fuji Trailer Seisakusho:Kk 整畝機

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JPH07303402A (ja) 1995-11-21

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