JP2727903B2 - 回転式車両用シート - Google Patents

回転式車両用シート

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JP2727903B2
JP2727903B2 JP5029844A JP2984493A JP2727903B2 JP 2727903 B2 JP2727903 B2 JP 2727903B2 JP 5029844 A JP5029844 A JP 5029844A JP 2984493 A JP2984493 A JP 2984493A JP 2727903 B2 JP2727903 B2 JP 2727903B2
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upper base
peripheral edge
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seat
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野 栄 一 山
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IKEDA BUTSUSAN KK
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IKEDA BUTSUSAN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート本体を車室床面上
で回転調整可能に支持してなる回転式車両用シートに関
し、特にこの車両用シートにおける回転調整機構の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用シートにおいて、シート
の向きを着座者の好みや要求に応じて変更調節し得るよ
うな構成を採用した回転式のシートが知られている。即
ち、この種の回転式の車両用シートとしては、面擦り合
わせ式やシャフトアップ回転式等による回転調整機構
を、シート本体の下方で車室床面との間に介在させて設
けてなる構造のものが、従来から種々提案されている。
【0003】例えば実開昭63−83058号公報に
は、シート本体を支持する上部ベースと車室床面上に載
置される下部ベースとを備え、それぞれの円形開口周縁
部を面擦り合わせによって摺動回動自在な状態で積層し
て組み合わせることにより、上部ベースを下部ベース上
で相対的に回動可能に支持してなる回転ユニットを構成
し、且つ両ベースを所定の回動位置でラッチ等の係止手
段により係止して回転を阻止し得るように構成した回転
式座席が開示されている。
【0004】そして、このような回転式座席に依れば、
係止手段を外部から操作することで、上部ベースを下部
ベースに対し相対的に回動調整し、且つ係止手段によっ
て所定個所で係止することで、上部ベース上に載置され
るシート本体の向きを任意の方向に調整し得るものであ
った。
【0005】また図5に示す如く、ロアーベースLの円
形開口周縁部L1側に段部L2を形成し、この段部L2
にアッパーベースAの円形開口周縁部A1を嵌合させ、
この状態で押え部材Pを円形開口周縁部P1側でビスB
止めする構成が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図5に示す
構成の場合には、アッパーベースAの円形開口周縁部A
1の大きさと、ロアーベースLの段部L2の大きさとに
より、アッパーベースAの回転中心が決定されるため、
これらアッパーベースAの円形開口周縁部A1及びロア
ーベースLの段部L2の精度が要求され、精度確保が困
難でコストアップとなる欠点を有していた。
【0007】また、アッパーベースAの円形開口周縁部
A1及びロアーベースLの段部L2の精度が合致しない
場合には、アッパーベースAが隙間により上下方向及び
左右方向にガタ付き、安定した回転調整機構を得ること
ができないものであった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ロアーベース、アッパーベースからなる回
転調整機構を、必要最小限の構成部品点数で簡単に構成
し、しかもアッパーベースを安定して保持することがで
き、コスト的にも安価な回転式車両用シートを得ること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
為に本発明に係る回転式車両用シートは、シート本体を
車室床面上で回転調整可能に支持する回転調整機構を、
円形開口を有するロアーベースと、その円形開口周縁部
にこれに合わせて形成された円形開口周縁部が摺動回動
可能に積層して配置されるアッパーベースと、その円形
開口周縁部をロアーベース側の円形開口周縁部との間で
摺動回動自在に保持する周縁部を有する円形開口が形成
されている押え部材と、両ベースの一方に付設されこれ
ら両ベースの回動変位を所定位置で規制する係止手段を
備え、前記押え部材の外周縁部と、前記アッパーベース
の前記押え部材の外周縁部と対向する位置である中間部
との間に、前記アッパーベースが回転可能な状態で注入
形成された隙間埋設用の合成樹脂材を有し、該合成樹脂
材が傾斜して形成されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に依れば、押え部材の外周縁部と、アッ
パーベースの前記押え部材の外周縁部と対向する位置で
ある中間部との間に、前記アッパーベースが回転可能な
状態で隙間埋設用の合成樹脂材が注入形成され、前記ア
ッパーベースと押え部材との間に均一な隙間が形成され
ていると共に、合成樹脂材が傾斜して形成されているの
で、アッパーベースが上下方向及び左右方向にガタ付く
虞れがなく、アッパーベースを円滑に回転させることが
できるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明に係る回転式車両用シートを図面
を参照して詳述する。図1乃至図4は本発明の一実施例
を示すもので、図4に示す車両用シート1は、シートク
ッション2及びその後端側に立設されるシートバック3
を備えている。尚、このシートバック3上端部にはヘッ
ドレスト4が設けられると共に、このシートバック3を
シートクッション2に対し傾動調整可能に支持するリク
ライニング機構(図示せず)等が設けられる。
【0012】このようなシート1においてシートクッシ
ョン2下方で車室床面との間には、シート1全体を図4
中矢印aで示すようにシート中央部を回転中心として回
転調整し、シートの向きを任意に調整し得る回転調整機
構10が設けられている。
【0013】前記回転調整機構10は、図1及び図2か
ら明らかなように、円形開口12を有するロアーベース
11と、このロアーベース11に対して回転自在に支持
されるアッパーベース13と、前記アッパーベース13
をロアーベース11側に摺動回動自在に保持する押え部
材15とを備えている。
【0014】前記ロアーベース11の円形開口12側の
内周縁部11aに段部17が形成されている。この段部
17の外方に前記アッパーベース13の円形開口14側
の内周縁部13aが位置している。
【0015】前記押え部材15には円形開口16が形成
され、この円形開口16側の内周縁部15aがボルト・
ナットからなる固着手段18によりロアーベース11の
内周縁部11aに固着され、前記アッパーベース13が
ロアーベース11と押え部材15との間で摺動回動自在
に保持されている。
【0016】また、本実施例ではアッパーベース13側
にラッチブラケット21が固着され、このラッチブラケ
ット21に係止手段としてのラッチ22が設けられ、ロ
アーベース11に対するアッパーベース13の回動変位
を所定位置で規制し得るようになされている。
【0017】また前記押え部材15の外周縁部15bは
斜め上方に傾斜してすり鉢形状に形成されている。また
この押え部材15の外周縁部15bと対向するアッパー
ベース13の中間部13bもすり鉢形状に形成されてい
る。
【0018】前記押え部材15の外周縁部15bと、前
記アッパーベース13の前記押え部材15の外周縁部1
5bと対向する位置である中間部13bとの間に、前記
アッパーベース13が回転可能な状態で注入形成された
隙間埋設用の合成樹脂材25が配設されている。
【0019】この隙間埋設用の合成樹脂材25は熱可塑
性樹脂材等より形成され、合成樹脂材25を加熱溶融さ
せた状態で、前記押え部材15とアッパーベース13の
すり鉢形状の上端側より注入され、傾斜した状態で形成
されている。前記合成樹脂材25が冷却して固化する直
前にアッパーベース13を回転させることにより、合成
樹脂材25をアッパーベース13と押え部材15との間
の傾斜部にアッパーベース13が回転可能な状態で硬化
させることができる。
【0020】前記隙間埋設用の合成樹脂材25の硬化に
より、アッパーベース13と押え部材15との間の余分
な間隙が傾斜部において埋められ、アッパーベース13
と押え部材15との間に均一な隙間を形成することがで
き、またアッパーベース13の回転中心出し機能も発揮
することができ、更に上下方向及び左右方向のガタを吸
収することができる。
【0021】前記隙間埋設用の合成樹脂材25は、アッ
パーベース13または押え部材15の何れか一方と固着
してもよいが、少なくとも他方とは非固着状態でなけれ
ばならず、このため、何れか一方に離型剤を塗布するの
が好ましい。
【0022】尚、本発明は上述した実施例構造に限定さ
れず、シート1各部の形状、構造等を、必要に応じて適
宜変形、変更することは自由であり、種々の変形例が考
えられよう。例えば上述した実施例では、係止手段とし
てラッチ22を用いた場合を例示したが、これに限定さ
れないことは言うまでもない。
【0023】また、本発明に係る回転式車両用シート1
に依れば、上述した回転調整機構10を構成するロアー
ベース11と車室床面との間、またはアッパーベース1
3とシート本体との間に、シートを前後方向にスライド
調整可能なスライド機構を介在させるようにしても良い
ことも勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回転式
車両用シートに依れば、シート本体を車室床面上で支持
する回転調整機構の押え部材の外周縁部と、前記アッパ
ーベースの前記押え部材の外周縁部と対向する位置であ
る中間部との間に、前記アッパーベースが回転可能な状
態で注入形成された隙間埋設用の合成樹脂材を有し、該
合成樹脂材が傾斜して形成されているので、前記アッパ
ーベースと押え部材との間に均一な隙間が形成され、ア
ッパーベースが上下方向及び左右方向にガタ付く虞れが
なく、アッパーベースを円滑に回転させることができ、
構成が簡易で経済性に優れた回転式車両用シートを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転式車両用シートの回転調整機
構の概略断面図。
【図2】本発明に係る回転式車両用シートの回転調整機
構の概略分解斜視図。
【図3】本発明に係る回転式車両用シートの回転調整機
構の概略断面図。
【図4】本発明に係る回転式車両用シートの概略斜視
図。
【図5】従来の回転調整機構の概略分解斜視図。
【符号の説明】
1 車両用シート 10 回転調整機構 11 ロアーベース 11a 内周縁部 12 円形開口 13 アッパーベース 13a 内周縁部 13b 中間部 14 円形開口 15 押え部材 15a 内周縁部 15b 外周縁部 16 円形開口 17 段部 18 固着手段 22 ラッチ(係止手段) 25 合成樹脂材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体を車室床面上で回転調整可能
    に支持する回転調整機構を備えた回転式車両用シートに
    おいて、 前記回転調整機構は、円形開口を有するロアーベース
    と、このロアーベースの円形開口の周縁部にこれに合わ
    せて形成された円形開口の周縁部が摺動回動可能な状態
    に積層して配置されるアッパーベースと、このアッパー
    ベースの円形開口周縁部を前記ロアーベース側の円形開
    口周縁部との間で摺動回動自在に保持する周縁部を有す
    る円形開口が形成されている押え部材と、前記両ベース
    の一方に付設され且つこれら両ベースの回動変位を所定
    位置で規制する係止手段とを備えてなり、前記押え部材
    の外周縁部と、前記アッパーベースの前記押え部材の外
    周縁部と対向する位置である中間部との間に、前記アッ
    パーベースが回転可能な状態で注入形成された隙間埋設
    用の合成樹脂材を有し、該合成樹脂材が傾斜して形成さ
    れていることを特徴とする回転式車両用シート。
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JPH06219194A JPH06219194A (ja) 1994-08-09
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100442751B1 (ko) * 2002-04-09 2004-08-02 주식회사다스 자동차용 시트 회전장치
KR100442749B1 (ko) * 2002-04-09 2004-08-02 주식회사다스 자동차용 시트 회전장치

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JPS6030096Y2 (ja) * 1980-10-08 1985-09-10 トヨタ車体株式会社 回転シ−トの回転装置
JPS6374342U (ja) * 1986-11-05 1988-05-18
JPH0535861Y2 (ja) * 1989-03-20 1993-09-10

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