JP2724445B2 - 押し花を樹脂で封入した積層体及びその製造方法及びそれを使用した家具及び建築用部材 - Google Patents

押し花を樹脂で封入した積層体及びその製造方法及びそれを使用した家具及び建築用部材

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JP2724445B2 JP14944495A JP14944495A JP2724445B2 JP 2724445 B2 JP2724445 B2 JP 2724445B2 JP 14944495 A JP14944495 A JP 14944495A JP 14944495 A JP14944495 A JP 14944495A JP 2724445 B2 JP2724445 B2 JP 2724445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押し花を樹脂で封入した
積層体及びその製造方法及びそれを使用した家具及び建
築用部材に係り、更に詳しくは、樹脂中に気泡が残らな
いように、または残った場合でも目立たないようにして
押し花を気密に封入した、押し花を樹脂で封入した積層
体及びその製造方法及びそれを使用した家具及び建築用
部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題点】押し花を紙や板の上に透明
な合成樹脂シートで封入してその美しさなどを楽しむこ
とが行なわれている。この押し花は合成樹脂シートで封
入されているが時間の経過に伴って変色や褪色を生じる
ために、長期間にわたって楽しむことができないという
課題があった。
【0003】上記課題を解決すべく押し花を樹脂で封入
して長期間にわたって変色や褪色を防止できるようにし
たものが種々提案されている。公知例の一つとして特開
平4−41401号公報に開示されたものがある。ここ
で開示されているものは、ホットメルトフィルムの間に
押し花を挟み、ホットメルトフィルムを加熱溶融し、か
つ加圧して押し花をホットメルト樹脂中に封入したもの
である。
【0004】他の公知例として特開昭56−15580
0号公報に開示されたものがある。ここで開示されてい
るものは、草花を陶器などの通気性のない基材の上に載
置して紫外線によって硬化する合成樹脂を塗布し、この
樹脂に紫外線を照射して合成樹脂被膜を硬化させるよう
にしたものである。これらの方法は、押し花を封入して
長期間にわたって変色や褪色を防止する点においては一
応有効である。
【0005】しかし、押し花の花や葉の間には空隙があ
り、押し花を樹脂で封入する場合にこの空隙が空気溜り
となる。これらの空気は樹脂中に気泡として存在するこ
とになり、押し花の美しさを損ね、製品の品質低下の原
因となっている。また、押し花は樹脂中に封入されるこ
とによって外気との接触は絶たれるので空気中の酸素に
よる酸化が防止され、これによる変色や褪色は一応防止
することができる。しかし、押し花自体が含有している
空気や太陽光中の紫外線、または細胞自体の経年破壊に
よる変色や褪色は防止できない。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、押し花を樹脂で
封入した積層体において、樹脂中に気泡が残らないよう
に、または残った場合でもその気泡を目立たないように
カモフラージュして外観を美しくすることにある。ま
た、本発明の他の目的は、樹脂で封入された押し花が長
期間にわたって実質的に変色や褪色するのを防止した積
層体を提供することにある。更に本発明の他の目的は、
樹脂で封入された押し花が長期間にわたって実質的に変
色や褪色するのを防止した積層体を使用した家具及び建
築部材を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成する為に講じた発明の構
成は次の通りである。第1の発明にあっては、押し花を
樹脂で封入した積層体であって、この積層体は、加熱溶
融前においては通気性を有し、加熱溶融後は通気性を有
さず、かつ透明となる熱硬化性樹脂シートと、上記熱硬
化性樹脂シートの間に介在させてある押し花と、上記熱
硬化性樹脂シートの間に上記押し花に隣接して介在させ
てあり、通気性を有する柔軟性シートと、を含み、上記
押し花と柔軟性シートは加圧及び加熱による熱硬化性樹
脂シートの溶融によって熱硬化性樹脂中に気密状態で封
入されている、押し花を樹脂で封入した積層体である。
【0008】第2の発明にあっては、熱硬化性樹脂シー
トはシート状物に熱硬化性樹脂を含浸させたものであ
る、第1の発明に係る、押し花を樹脂で封入した積層体
である。
【0009】第3の発明にあっては、熱硬化性樹脂がジ
アリルフタレートとポリエステルの混合物である、第1
または第2の発明に係る、押し花を樹脂で封入した積層
体である。
【0010】第4の発明にあっては、押し花が着色され
ている、第1、第2または第3の発明に係る、押し花を
樹脂で封入した積層体である。
【0011】第5の発明にあっては、押し花を樹脂で封
入した積層体を製造する方法であって、この方法は、
熱溶融前においては通気性を有し、加熱溶融後は通気性
を有さず、かつ透明となる熱硬化性樹脂シートの間に押
し花を介在させるステップ、上記熱硬化性樹脂シートを
加圧及び加熱するステップ、上記熱硬化性樹脂シートが
加熱溶融する前に上記加圧により熱硬化性樹脂シート間
の空気を熱硬化性樹脂シートを通して排出するステッ
プ、上記加熱溶融によって熱硬化性樹脂シート間の押し
花を熱硬化性樹脂中に気密状態で封入するステップ、を
含む、押し花を樹脂で封入した積層体の製造方法であ
る。
【0012】第6の発明にあっては、熱硬化性樹脂シー
トはシート状物に熱硬化性樹脂を含浸させたものであ
る、第5の発明に係る、押し花を樹脂で封入した積層体
の製造方法である。
【0013】第7の発明にあっては、熱硬化性樹脂がジ
アリルフタレートとポリエステルの混合物である、第5
または第6の発明に係る、押し花を樹脂で封入した積層
体の製造方法である。
【0014】第8の発明にあっては、押し花が着色され
ている、第5、第6または第7の発明に係る、押し花を
樹脂で封入した積層体の製造方法である。
【0015】第9の発明にあっては、第1ないし第
発明で得られた積層体が表面に設けられている、家具で
ある。
【0016】第10の発明にあっては、第1ないし第
の発明で得られた積層体が表面に設けられている、建築
用部材である。
【0017】熱硬化性樹脂シートは、押し花を挟んだ状
態で一体化するものであり、一体化のためには同一の熱
硬化性樹脂を使用することが望ましい。また、熱硬化性
樹脂は、熱可塑性樹脂などと比べて強度が大きいため
に、必ずしも表面処理をしなくてもすむ。使用樹脂とし
ては、例えばメラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂などのうち一種または二種以上を混合したも
のが使用される。
【0018】本発明で使用される通気性を有する柔軟性
シートとしては、和紙、洋紙などの紙、織布、編布、不
織布などの布帛、またはウレタン発泡体のような連続気
泡性の発泡体が使用される。柔軟性シートは押し花に隣
接して介在させる。通常は押し花の下側に介在させる
が、透明な紙メッシュ状の布などの場合は押し花の上に
介在させてもよい。
【0019】押し花を挟む熱硬化性樹脂シートは、加熱
溶融前においては通気性を有し、加熱溶融後は通気性を
有さず、かつ透明となるもので、例えば、基材となるシ
ート状物に熱硬化性樹脂を含浸させたものを使用するこ
とができる。また、押し花の下側に配置される熱硬化性
樹脂シートについては、着色または絵模様などを施した
シート状物を使用することができる。シート状物として
は、例えば紙、布、不織布などである。なお、紙につい
ては酸化チタンなどの充填材を全く含まないか、場合に
よっては6〜7%程度まで含むものであり、坪量10〜
200g/mのいわゆる透明紙、リンター紙、クラフ
ト紙などが使用される。
【0020】必要に応じて、積層体の下にパーティクル
ボード、木板などの木質繊維板、陶器、ガラス、アルミ
ニウム、ステンレスなどの金属板、耐熱性の合成樹脂板
などの基板を成形品のプレス成形時に一体的に接着させ
ておけば、積層体を補強できると共に家具や建築用部材
の表面材として使用でき、各種分野における製品として
の用途を拡大することができる。なお、基板が合成樹脂
板などのように通気性を持たない場合は、側方から空気
を抜くことができる真空プレス機を使用するのが望まし
い。
【0021】押し花の着色に当たっては、耐熱性の顔料
や染料などの着色剤を使用することによって200℃の
成形温度でも変色を防止できる。この場合は成形温度を
上昇させて加熱硬化時間を短縮でき、成形能率を向上で
きる。なお、顔料、染料などの着色剤が通常の成型温度
にしか耐えられないものでもよいことは言うまでもな
い。
【0022】含浸された熱硬化性樹脂にもよるが、プレ
スによる成型条件としては、例えば温度は90℃〜17
0℃、プレス圧力は10〜20kg/cmで、時間は
1〜15分間行われるが、これらの条件は限定されるも
のではなく、適宜設定されるものである。更に、成形後
にその表面に各種塗装をすることによって更に耐熱性、
耐擦傷性などを向上させることができる。
【0023】
【作用】熱硬化性樹脂シートの間に押し花と柔軟性シー
トを介在させ、プレス機により加圧及び加熱する。熱硬
化性樹脂シートが加熱溶融する前に、加圧により熱硬化
性樹脂シート間の空気が熱硬化性樹脂シートを通して排
出される。排出しきれない気泡があった場合でも、気泡
は少なくとも押し花の下側にある柔軟性シート内に移動
しているので外観上はカモフラージュされる。熱硬化性
樹脂シートの樹脂が加熱されて溶融すると、押し花と柔
軟性シートは熱硬化性樹脂中に気密状態で封入されて一
体化する。また、熱硬化性樹脂シートは透明になって硬
化するので、積層体の表面側から押し花を見ることがで
きる。
【0024】積層体の表面層は熱硬化性樹脂であるの
で、耐熱性が良好でたばこの火などで焦げたり溶融した
りせず、また耐擦傷性に優れるので長期にわたって押し
花を楽しむことができる。また、熱硬化性樹脂シートで
挟む工程の前工程として、柔軟性シートの上に押し花を
レイアウトして固定しておくことができるので、半製品
をストックしておくこともでき、製造における生産性の
向上を図ることができる。
【0025】シート状物に熱硬化性樹脂を含浸させた熱
硬化性樹脂シートを押し花の下側に配置する場合、その
シート状物に各種絵模様あるいは単に着色を施すことに
よって意匠性に優れた積層体が提供できる。また、柔軟
性シートに各種印刷を施した場合も同様の作用を有す
る。なお、積層体を基板に接着して建築用部材などを作
る場合に、基板の表面に風景や木目その他の絵模様を施
しておき、柔軟性シート及び熱硬化性樹脂シートとして
硬化時に透明または半透明となるものを使用すれば、押
し花が一層際だち、より優雅なものにすることができ
る。
【0026】熱硬化性樹脂がジアリルフタレートとポリ
エステルの混合物であるものは、防湿性に優れているの
で、風呂場や水槽での使用のような水や湿気の多い場所
での使用に好適である。
【0027】押し花が着色されているものは、気泡が残
存している場合の酸素による酸化、または紫外線あるい
は細胞の経年破壊などによる押し花の変色や褪色を目立
たないようにカモフラージュできる。なお、着色に当た
っては、耐熱性の顔料や染料などの着色剤を使用するこ
とによって比較的高温の成形温度でも変色することが防
止できる。また、これにより成形温度を上昇させて加熱
硬化時間を短縮でき、成形能率を向上させることができ
る。
【0028】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る押し花を樹脂で封入
した積層体の製造方法を示す分解斜視図、図2は本発明
に係る押し花を樹脂で封入した積層体の要部断面図であ
る。図1において、符号1は柔軟性シートである和紙で
ある。和紙1の上面には、押し花2が適当に配置されて
いる。
【0029】和紙1の上側には熱硬化性樹脂シートであ
オーバーレイ3(本実施例では、Nクラトン−999
9−552:商標名:株式会社 有沢製作所)が配置し
てある。オーバーレイ3は坪量40g/mの透明な不
織布に熱硬化性樹脂を含浸させたものである。和紙1の
下側にはアンダーレイ4(本実施例では、KW−100
2P:商標名:株式会社 有沢製作所)が配置してあ
る。アンダーレイ4はオーバーレイ3と同じく不織布に
熱硬化性樹脂を含浸させたものである。アンダーレイ4
の下側にはパーティクルボード6が配置してある。ま
た、5、7はクッション、8、9は熱盤である。上記し
たオーバーレイ3とアンダーレイ4は、加熱溶融前にお
いては通気性を有し、加熱溶融後は通気性を有さず、か
つ透明となる性質を備えている。なお、図示はしていな
いが、クッション5とオーバーレイ3との間に剥離紙
(ポリプロピレンフィルムなど)を介在させれば、プレ
ス後の双方の剥離が表面を傷めることなく容易にでき
る。加熱加圧条件は、温度105℃、圧力12kg/c
、プレス時間12分である。
【0030】次に、オーバーレイ3とアンダーレイ4の
熱硬化性樹脂の組成を示す。双方の樹脂組成は同一であ
る。 樹脂・・・ジアリルフタレート(40%以下)とポリエステル(60%以上) の混合物・・・・・・・・・・・・ 90重量% 硬化剤・・過酸化物・・・・・・・・・・・・ 3.5重量 剥離剤・・高級脂肪酸・・・・・・・・・・・ 0.48重量% 充填剤・・二酸化珪素・・・・・・・・・・・ 6重量% 安定剤・・キノン類・・・・・・・・・・・・ 0.02重量%
【0031】上記設定により、熱盤8、9でプレスすれ
ば、オーバーレイ3とアンダーレイ4に含まれる熱硬化
性樹脂が加熱溶融する前に、加圧によりオーバーレイ3
とアンダーレイ4間の空気がそれらを通して排出され
る。排出しきれない気泡があった場合でも、気泡は少な
くとも押し花2の下側にある柔軟性シート1内に移動し
ているので、外観上はカモフラージュされる。オーバー
レイ3とアンダーレイ4の熱硬化性樹脂が加熱されて溶
融すると押し花2と柔軟性シート1は熱硬化性樹脂中に
気密状態で封入されて一体化する。また、オーバーレイ
3とアンダーレイ4は透明になって硬化するので、積層
体Aの表面側から押し花を見ることができる。
【0032】なお、本実施例ではオーバーレイ3とアン
ダーレイ4として、不織布にジアリルフタレート樹脂と
ポリエステル樹脂の混合物を含浸させたものを使用した
ので柔軟性が良好であり、押し花の凹凸に初期加熱時に
良くなじみ、押し花の位置がずれるのを防止できる。し
かも、材料の取り扱いもしやすく便利である。そして、
上記工程により、図2に示すようなボードBが得られ
た。ボードBはパーティクルボード6の上面に積層体A
を溶着した構造となっている。
【0033】図3は積層体を表面に使用した建築用部材
の斜視図である。建築用部材Cは、所要の大きさに形成
したボードBの周縁部に同じ厚さの枠木11を設け、更
に表面に透明な硬質樹脂を塗装した構造である。
【0034】図4は積層体を表面に使用したテーブル家
具の斜視図である。テーブル家具Tは、所要の大きさに
形成したボードBの周縁部に同じ厚さのテーブル枠木1
2を設け、表面には透明な硬質樹脂を塗装し、更にテー
ブル枠木12の下部の四隅に折り畳み可能な脚13を設
けた構造である。なお、本発明は図示の実施例に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種
々の変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し、次の効果を奏
する。 (a)熱硬化性樹脂シートの間に押し花と柔軟性シート
を介在させ、プレス機により加圧及び加熱することによ
り、熱硬化性樹脂シートが加熱溶融する前に加圧により
熱硬化性樹脂シート間の空気が熱硬化性樹脂シートを通
して排出され、熱硬化性樹脂シートの樹脂が加熱されて
溶融すると押し花と柔軟性シートは熱硬化性樹脂中に気
密状態で封入されて一体化する。従って、従来のような
残存気泡中の酸素の酸化作用による押し花の変色、褪色
は軽減できる。また、排出しきれない気泡があった場合
でも、気泡は少なくとも押し花の下側にある柔軟性シー
ト内に移動しているので、外観上カモフラージュされ、
目立たない。
【0036】(b)積層体の表面層は熱硬化性樹脂であ
るので、耐熱性が良好でたばこの火などで焦げたり溶融
したりせず、また耐擦傷性に優れるので長期にわたって
押し花を楽しむことができる。
【0037】(c)熱硬化性樹脂シートで挟む工程の前
工程として、柔軟性シートの上に押し花をレイアウトし
て固定しておくことができるので、半製品をストックし
ておくこともでき、製造における生産性の向上を図るこ
とができる。
【0038】(d)シート状物に熱硬化性樹脂を含浸さ
せた熱硬化性樹脂シートを押し花の下側に配置する場
合、そのシート状物に各種絵模様あるいは単に着色を施
すことによって意匠性に優れた積層体が提供できる。ま
た、柔軟性シートに各種印刷を施した場合も同様の作用
を有する。更に、積層体を基板に接着して建築用部材な
どを作る場合に、基板の表面に風景や木目その他の模様
を施しておき、柔軟性シートとして透明または半透明の
ものを使用すれば押し花を一層優雅なものにすることが
できる。
【0039】(e)熱硬化性樹脂がジアリルフタレート
とポリエステルとの混合物であるものは、防湿性に優れ
ているので、風呂場や水槽での使用のような水や湿気の
多い場所での使用に好適である。
【0040】(f)押し花が着色されているものは、残
存気泡中の酸素による酸化、または紫外線あるいは細胞
の経年破壊などによる押し花の変色や褪色を目立たない
ようにカモフラージュでき、実質的に変色や褪色を防止
することができる。また、着色に当たっては、耐熱性の
顔料や染料まどの着色剤を使用することによって比較的
高温の成形温度でも変色することが防止できる。これに
より、成形温度を上昇させて加熱硬化時間を短縮するこ
とができ、成形能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押し花を樹脂で封入した積層体の
製造方法を示す分解斜視図。
【図2】本発明に係る押し花を樹脂で封入した積層体の
要部断面図。
【図3】積層体を表面に使用した建築用部材の斜視図。
【図4】積層体を表面に使用したテーブル家具の斜視
図。
【符号の説明】
A 積層体 B ボード C 建築用部材 T テーブル家具 1 和紙 2 押し花 3 オーバーレイ 4 アンダーレイ 5 クッション 6 パーティクルボード 7 クッション 8、9 熱盤 11 枠木 12 テーブル枠木 13 脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 0231−2E E04F 13/08 E

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し花を樹脂で封入した積層体であっ
    て、この積層体は、加熱溶融前においては通気性を有し、加熱溶融後は通気
    性を有さず、かつ 透明となる熱硬化性樹脂シートと、 上記熱硬化性樹脂シートの間に介在させてある押し花
    と、 上記熱硬化性樹脂シートの間に上記押し花に隣接して介
    在させてあり、通気性を有する柔軟性シートと、 を含み、 上記押し花と柔軟性シートは加圧及び加熱による熱硬化
    性樹脂シートの溶融によって熱硬化性樹脂中に気密状態
    で封入されていることを特徴とする、 押し花を樹脂で封入した積層体。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂シートはシート状物に熱硬
    化性樹脂を含浸させたものであることを特徴とする、請
    求項1記載の押し花を樹脂で封入した積層体。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂がジアリルフタレートとポ
    リエステルの混合物であることを特徴とする、 請求項1または2記載の押し花を樹脂で封入した積層
    体。
  4. 【請求項4】 押し花が着色されていることを特徴とす
    る、 請求項1、2または3記載の押し花を樹脂で封入した積
    層体。
  5. 【請求項5】 押し花を樹脂で封入した積層体を製造す
    る方法であって、この方法は、加熱溶融前においては通気性を有し、加熱溶融後は通気
    性を有さず、かつ 透明となる熱硬化性樹脂シートの間に
    押し花を介在させるステップ、 上記熱硬化性樹脂シートを加圧及び加熱するステップ、 上記熱硬化性樹脂シートが加熱溶融する前に上記加圧に
    より熱硬化性樹脂シート間の空気を熱硬化性樹脂シート
    を通して排出するステップ、 上記加熱溶融によって熱硬化性樹脂シート間の押し花を
    熱硬化性樹脂中に気密状態で封入するステップ、 を含むことを特徴とする、 押し花を樹脂で封入した積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂シートはシート状物に熱硬
    化性樹脂を含浸させたものであることを特徴とする、 請求項5記載の押し花を樹脂で封入した積層体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 熱硬化性樹脂がジアリルフタレートとポ
    リエステルの混合物であることを特徴とする、 請求項5または6記載の押し花を樹脂で封入した積層体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 押し花が着色されていることを特徴とす
    る、 請求項5、6または7記載の押し花を樹脂で封入した積
    層体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項で得られた積層
    体が表面に設けられていることを特徴とする家具。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項で得られた積
    層体が表面に設けられていることを特徴とする建築用部
    材。
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