JPH0213881B2 - - Google Patents
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- JPH0213881B2 JPH0213881B2 JP17098581A JP17098581A JPH0213881B2 JP H0213881 B2 JPH0213881 B2 JP H0213881B2 JP 17098581 A JP17098581 A JP 17098581A JP 17098581 A JP17098581 A JP 17098581A JP H0213881 B2 JPH0213881 B2 JP H0213881B2
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Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は人工杢目化粧単板の製造方法に関し、
その目的は得られた人工杢目化粧単板に透明性の
合成樹脂液を含浸、硬化させていわゆるW.P.C化
した時に単板上に表現された秋材色部分が鮮かに
表現されて高級感のあるW.P.C化粧単板を得るた
めの人工杢目化粧単板の製造方法を提供すること
にある。
その目的は得られた人工杢目化粧単板に透明性の
合成樹脂液を含浸、硬化させていわゆるW.P.C化
した時に単板上に表現された秋材色部分が鮮かに
表現されて高級感のあるW.P.C化粧単板を得るた
めの人工杢目化粧単板の製造方法を提供すること
にある。
人工杢目化粧単板に透明性の合成樹脂液を含
浸、硬化させていわゆるW.P.C化する方法（実願
昭56−147680号）や、その場合木目模様構成部分
である接着剤層の透明化を防止した構成（実願昭
56−147679号）はすでに本願発明者らによつて出
願済である。本願発明では上記の発明や考案の技
術や構成を応用し、W.P.C化された場合、一層鮮
やかに秋材色部分が表現される人工杢目化粧単板
の製造方法を完成したものである。すなわち本願
発明は求める木目模様の秋材色と春材色を有する
２種類の原料単板を１枚づつ交互に無色透明性の
接着剤と秋材色に着色した不透明性の層を順番に
介して一対の型板間に多数枚積層後、圧締接着し
てフリツチと化し、ついで該フリツチを秋材色原
料単板部分が人工模様となる様に調材し、つぎに
該調材面を剥削することを特徴とする人工杢目化
粧単板の製造方法に係わり、その最も特徴とする
所は原料単板を積層接着する接着剤として無色透
明性の接着剤と秋材色に着色した不透明性の層を
原料単板１枚毎に順番に介してフリツチを作成す
ることにある。
浸、硬化させていわゆるW.P.C化する方法（実願
昭56−147680号）や、その場合木目模様構成部分
である接着剤層の透明化を防止した構成（実願昭
56−147679号）はすでに本願発明者らによつて出
願済である。本願発明では上記の発明や考案の技
術や構成を応用し、W.P.C化された場合、一層鮮
やかに秋材色部分が表現される人工杢目化粧単板
の製造方法を完成したものである。すなわち本願
発明は求める木目模様の秋材色と春材色を有する
２種類の原料単板を１枚づつ交互に無色透明性の
接着剤と秋材色に着色した不透明性の層を順番に
介して一対の型板間に多数枚積層後、圧締接着し
てフリツチと化し、ついで該フリツチを秋材色原
料単板部分が人工模様となる様に調材し、つぎに
該調材面を剥削することを特徴とする人工杢目化
粧単板の製造方法に係わり、その最も特徴とする
所は原料単板を積層接着する接着剤として無色透
明性の接着剤と秋材色に着色した不透明性の層を
原料単板１枚毎に順番に介してフリツチを作成す
ることにある。
以下、図面とともに本願発明の構成を詳述す
る。
る。
第１図及び第２図は本願発明の方法により得ら
れた人工杢目化粧単板の実施例を示す断面図であ
る。
れた人工杢目化粧単板の実施例を示す断面図であ
る。
図中１は秋材色の原料単板、２は春材色の原料
単板を示し、３は無色透明性の接着剤層、４は秋
材色に着色した不透明性の層である。
単板を示し、３は無色透明性の接着剤層、４は秋
材色に着色した不透明性の層である。
まず出願発明に用いる求める木目模様の秋材色
と春材色を有する原料単板１，２とは例えば求め
る木目模様が松とすると白色系で木目模様がほと
んどないか、目立たない南洋材のアガチス単板な
どを用い、秋材色の原料単板１として濃茶色に染
色等の処理により着色しておく。春材色の原料単
板２としてはそのままでも良いが漂白等の処理を
施こして木材中の樹脂分や色素を取り除いておく
と良い。
と春材色を有する原料単板１，２とは例えば求め
る木目模様が松とすると白色系で木目模様がほと
んどないか、目立たない南洋材のアガチス単板な
どを用い、秋材色の原料単板１として濃茶色に染
色等の処理により着色しておく。春材色の原料単
板２としてはそのままでも良いが漂白等の処理を
施こして木材中の樹脂分や色素を取り除いておく
と良い。
上記の様な処理をあらかじめ施した２種類の原
料単板１，２を多数枚用意し、それら原料単板
１，２を１枚づつ交互に重ねて一対の型板間に積
層する。原料単板１，２を交互に積層するに際し
ては無色透明性の接着剤３と秋材色に着色した不
透明性の層４を原料単板１，２の層間に順番に位
置する様に配置する。
料単板１，２を多数枚用意し、それら原料単板
１，２を１枚づつ交互に重ねて一対の型板間に積
層する。原料単板１，２を交互に積層するに際し
ては無色透明性の接着剤３と秋材色に着色した不
透明性の層４を原料単板１，２の層間に順番に位
置する様に配置する。
なお、本願発明に用いる無色透明性の接着剤３
としては硬化時に透明となる木材用接着であれば
特に限定する必要はなく、例えば尿素樹脂やウレ
タン樹脂、酢酸ビニル樹脂、メラミン樹脂などか
らなる接着剤を用いることが出来る。一方秋材色
に着色した不透明性の層４とは上記接着剤３に着
色顔料や染料を添加して求める秋材色とし、原料
単板１，２の接着剤としての作用も廉用する方法
やあらかじめ秋材色の原料単板１表面に隠蔽力に
優れた塗料や着色剤を塗布する方法、さらには秋
材色に着色した合成樹脂フイルムや薄紙を介在さ
せる方法等がある。
としては硬化時に透明となる木材用接着であれば
特に限定する必要はなく、例えば尿素樹脂やウレ
タン樹脂、酢酸ビニル樹脂、メラミン樹脂などか
らなる接着剤を用いることが出来る。一方秋材色
に着色した不透明性の層４とは上記接着剤３に着
色顔料や染料を添加して求める秋材色とし、原料
単板１，２の接着剤としての作用も廉用する方法
やあらかじめ秋材色の原料単板１表面に隠蔽力に
優れた塗料や着色剤を塗布する方法、さらには秋
材色に着色した合成樹脂フイルムや薄紙を介在さ
せる方法等がある。
なお原料単板１，２間に上記接着剤３と不透明
性の層４を順番となる様に介在させる方法として
は不透明性の層４が着色した接着剤の場合は原料
単板１又は２の両面に上記接着剤３，４をそれぞ
れ別けて供給した両面塗布スプレツダーを用いて
１度に塗布しても良いし、原料単板１，２に各々
に塗布する接着剤を定めておいて片面塗布し、そ
れらの原料単板１，２を順次重ねる方法により実
施する。
性の層４を順番となる様に介在させる方法として
は不透明性の層４が着色した接着剤の場合は原料
単板１又は２の両面に上記接着剤３，４をそれぞ
れ別けて供給した両面塗布スプレツダーを用いて
１度に塗布しても良いし、原料単板１，２に各々
に塗布する接着剤を定めておいて片面塗布し、そ
れらの原料単板１，２を順次重ねる方法により実
施する。
一方不透明性の層４が着色した合成樹脂薄膜や
着色した薄紙などの場合は第２図に示す様に上記
の無色透明性の接着剤３を原料単板１又は２に塗
布して順次積層する。
着色した薄紙などの場合は第２図に示す様に上記
の無色透明性の接着剤３を原料単板１又は２に塗
布して順次積層する。
原料単板１，２に対する接着剤の塗布量は100
ｇ／m2〜200ｇ／m2程度が適当である。
ｇ／m2〜200ｇ／m2程度が適当である。
一対の型板の形状は求める木目模様によつて適
宜選定し、柾目模様の場合は平担、板目模様や杢
模様の場合は一対の補完する凹凸型板を用いる。
つぎに該積層した多数枚の原料単板を圧締してフ
リツチとする。圧締条件は用いる接着剤３，４の
種類によつても異なるが、通常圧力10〜30Kg／
cm2、時間２〜24時間、温度、常温が一般的であ
る。つづいて該フリツチを原料単板３，４の積層
部分や接着剤層が求める木目模様となる様に調材
し、ついで該調材面をスライサーを用いて厚さ
0.2〜1.0mm程度に剥削して求める人工杢目化粧単
板を得る。
宜選定し、柾目模様の場合は平担、板目模様や杢
模様の場合は一対の補完する凹凸型板を用いる。
つぎに該積層した多数枚の原料単板を圧締してフ
リツチとする。圧締条件は用いる接着剤３，４の
種類によつても異なるが、通常圧力10〜30Kg／
cm2、時間２〜24時間、温度、常温が一般的であ
る。つづいて該フリツチを原料単板３，４の積層
部分や接着剤層が求める木目模様となる様に調材
し、ついで該調材面をスライサーを用いて厚さ
0.2〜1.0mm程度に剥削して求める人工杢目化粧単
板を得る。
本願発明で得る人工杢目化粧単板は以上の様な
構成であるため、それらの化粧単板に透明性の合
成樹脂液、例えばポリエステル樹脂やメチルメタ
アクリレート樹脂あるいはジアリルフタレート樹
脂などをそのままか、弱干着色して含浸後加熱や
加熱荷圧等の処理により硬化させていわゆるW.
P.C化する木質部分は透明性となつて独特の見掛
けとなる。その場合化粧単板で木目模様を構成す
る秋材色部分の原料単板も透明化されて化粧単板
の木目模様がぼやける事となりかねないが、本願
発明では不透明性で秋材部色の着色層が秋材色の
原料単板に続いて配置されているため木目模様を
ぼやけさせることがなく、非常に深みの有る秋材
色を構成することが出来、Ｗ・Ｐ・Ｃ化された化
粧単板全体としての見掛は特に優れた商品価値を
有する。
構成であるため、それらの化粧単板に透明性の合
成樹脂液、例えばポリエステル樹脂やメチルメタ
アクリレート樹脂あるいはジアリルフタレート樹
脂などをそのままか、弱干着色して含浸後加熱や
加熱荷圧等の処理により硬化させていわゆるW.
P.C化する木質部分は透明性となつて独特の見掛
けとなる。その場合化粧単板で木目模様を構成す
る秋材色部分の原料単板も透明化されて化粧単板
の木目模様がぼやける事となりかねないが、本願
発明では不透明性で秋材部色の着色層が秋材色の
原料単板に続いて配置されているため木目模様を
ぼやけさせることがなく、非常に深みの有る秋材
色を構成することが出来、Ｗ・Ｐ・Ｃ化された化
粧単板全体としての見掛は特に優れた商品価値を
有する。
以下、本願発明の実施例を記す。
実施例 １
厚さ0.3mmの茶褐色に染色したアガチス単板と
厚さ1.0mmの漂白したアガチス単板を原料単板と
して平坦な一対の型板間に着色剤を添加しない尿
素樹脂系接着剤と茶褐色に着色して不透明化した
尿素樹脂系接着剤を第１図に示す様に順番に塗布
して交互に積層し、15Kg／cm2−10時間−常温の条
件で圧縮してフリツチとした。
厚さ1.0mmの漂白したアガチス単板を原料単板と
して平坦な一対の型板間に着色剤を添加しない尿
素樹脂系接着剤と茶褐色に着色して不透明化した
尿素樹脂系接着剤を第１図に示す様に順番に塗布
して交互に積層し、15Kg／cm2−10時間−常温の条
件で圧縮してフリツチとした。
なお接着剤の塗布量は150ｇ／m2とした。
ついで該フリツチを原料単板層が木目模様とな
る様に接着剤層に対して約13度の角度で帯鋸を用
いて調材し、ついで該調材面をスライサーを用い
て厚さ0.5mmに剥削して求める松柾目模様の人工
杢目化粧単板を得た。
る様に接着剤層に対して約13度の角度で帯鋸を用
いて調材し、ついで該調材面をスライサーを用い
て厚さ0.5mmに剥削して求める松柾目模様の人工
杢目化粧単板を得た。
実施例 ２
厚さ0.3mmの濃茶褐色に染色したアユース単板
と厚さ1.0mmの黄褐色に染色したアユース単板を
原料単板とした。ついで該濃茶褐色に染色したア
ユース単板の裏面にエマルジヨン系の合樹脂系に
濃茶褐色で隠蔽性能に優れた着色剤を混入した着
色液を塗布後乾燥して不透明層を形成した。つづ
いて上記２種類の単板を一対の凹凸型板間に無色
透明性のウレタン樹脂系接着剤を塗布して第２図
の様な順序で積層し、圧締接着してフリツチとし
た。ついで該フリツチの原料単板層が木目模様と
なる様に調材し、該調材面を厚さ0.6mmに剥削し
て求めるケヤキ板目模様の人工杢目化粧単板を得
た。
と厚さ1.0mmの黄褐色に染色したアユース単板を
原料単板とした。ついで該濃茶褐色に染色したア
ユース単板の裏面にエマルジヨン系の合樹脂系に
濃茶褐色で隠蔽性能に優れた着色剤を混入した着
色液を塗布後乾燥して不透明層を形成した。つづ
いて上記２種類の単板を一対の凹凸型板間に無色
透明性のウレタン樹脂系接着剤を塗布して第２図
の様な順序で積層し、圧締接着してフリツチとし
た。ついで該フリツチの原料単板層が木目模様と
なる様に調材し、該調材面を厚さ0.6mmに剥削し
て求めるケヤキ板目模様の人工杢目化粧単板を得
た。
第１図及び第２図は本願発明により得られる人
工杢目化粧単板の実施例を示す断面図。 １……秋材色の原料単板、２……春材色の原料
単板、３……無色透明性の接着剤層、４……秋材
色に着色した不透明性の層。
工杢目化粧単板の実施例を示す断面図。 １……秋材色の原料単板、２……春材色の原料
単板、３……無色透明性の接着剤層、４……秋材
色に着色した不透明性の層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 求める木目模様の秋材色と春材色を有する２
種類の原料単板を１枚づつ交互に無色透明性の接
着剤と秋材色に着色した不透明性の層を順番に介
して一対の型板間に多数枚積層後、圧締接着して
フリツチと化し、ついで該フリツチを秋材色原料
単板部分が木目模様となる様に調材し、つぎに該
調材面を剥削することを特徴とする人工杢目化粧
単板の製造方法。 ２ 秋材色に着色した不透明性の層が着色した接
着剤層又は着色した合成樹脂薄膜層又は着色した
薄紙層より選らばれた１種である特許請求の範囲
第１項記載の人工杢目化粧単板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17098581A JPS5871108A (ja) | 1981-10-24 | 1981-10-24 | 人工杢目化粧単板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17098581A JPS5871108A (ja) | 1981-10-24 | 1981-10-24 | 人工杢目化粧単板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5871108A JPS5871108A (ja) | 1983-04-27 |
| JPH0213881B2 true JPH0213881B2 (ja) | 1990-04-05 |
Family
ID=15914986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17098581A Granted JPS5871108A (ja) | 1981-10-24 | 1981-10-24 | 人工杢目化粧単板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5871108A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04127038U (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-19 | 西川化成株式会社 | コンソールボツクス |
-
1981
- 1981-10-24 JP JP17098581A patent/JPS5871108A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04127038U (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-19 | 西川化成株式会社 | コンソールボツクス |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5871108A (ja) | 1983-04-27 |
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