JP2724434B2 - 乗車券類発行装置 - Google Patents

乗車券類発行装置

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JP2724434B2
JP2724434B2 JP6070090A JP7009094A JP2724434B2 JP 2724434 B2 JP2724434 B2 JP 2724434B2 JP 6070090 A JP6070090 A JP 6070090A JP 7009094 A JP7009094 A JP 7009094A JP 2724434 B2 JP2724434 B2 JP 2724434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道、バスなどの乗車
券類(普通乗車券、定期乗車券など)を係員の操作によ
って発行する乗車券類発行装置に関し、特に、小規模な
駅窓口や案内所でも使用できる移動可能で小型の乗車券
類発行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】係員の操作によって普通
乗車券などを発行する乗車券類発行装置は、従来より各
種のものが提案されているが、一般に、これらは大型の
装置であるか、或いは、操作部と発券部とが分離されて
各々が固定化されるものであり、小規模な駅窓口や案内
所に適用することは困難であった。その為、小規模な駅
窓口や案内所では、もっぱら手作業か取次ぎ処理によっ
て乗車券などを提供するしかなく、お客へのサービス低
下ともなっていた。
【0003】また、従来の乗車券類発行装置では、自動
出改札処理を考慮してポリエステルフィルムを使用する
ことが標準的になっているが、自動出改札処理を導入し
ていない地域ではむしろ不要であり、無駄なランニング
コストともなっていた。更にまた、乗車券類発行装置に
おいて駅名を設定する場合には、多数の押釦群の中から
該当する駅名の表記された押釦を見つけ出して操作する
か、或いはまた、駅名に対応して設定されている複数桁
の番号を入力していた。しかしながら、個々の駅窓口や
案内所では、その売れ筋がある程度決まっているのが通
例であり、駅名の設定の都度、多数の駅名押釦群を検索
したり複数桁の番号を入力するのは非常に煩雑であっ
た。
【0004】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであって、小規模な駅窓口や案内所でも使用できる移
動可能で小型化された装置であって、操作が容易でラン
ニングコストなども安い乗車券類発行装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る乗車券類発行装置は、帯状に形成され
た券紙を収納する収納部(11)と、この収納部から必
要量の券紙を繰り出す繰出部(12)と、繰り出された
券紙に対して印字処理と切断処理とを施して磁気情報を
書き込むことなく発行券を完成させる作成部(13,1
4)と、完成された発行券を搬出する搬出部(15)
と、発行券の作成に必要となる情報を入力するための操
作部(2)と、これら装置各部の動作を制御する制御部
(17)とを一体的に構成すると共に、この装置全体を
収容する筐体(6)に車輪(7)を設けて移動可能に形
成した乗車券類発行装置であって、前記操作部は、使用
頻度の高い少数の駅名に対応した個数の駅名入力キー
(9e)と、発行券の種別に対応した個数の券種設定キ
ー(9a)と、0〜9の数字に対応したテンキー(1
0)とを備え前記制御部(17)は、前記券種設定
キーから入力される発行券の種別情報に基づいて、前記
繰出部の繰り出し量を決定すると共に、その後の動作内
容を区別する第1手段と、前記種別情報によって乗車券
か定期券が選択された場合に機能して、前記駅名入力キ
ーまたは前記テンキーからのデータのみに基づいて目的
駅を認識する一方、当該装置の設置場所に対応して予め
設定されている出発駅と組み合わせて発着駅を特定する
第2手段とを備えている
【0006】
【作用】繰出部は、収納部に収納されている帯状の券紙
を必要な量だけ適宜に繰り出す。この必要量は、操作部
から入力される発行券の種別情報に基づいて個別に決定
されるので、発行券の作成の毎に券紙を切断すれば、1
種類の券紙で複数種類の乗車券類を発行することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳
細に説明する。図1、図2は、この発明の一実施例であ
る乗車券類発行装置の外観図を図示したものである。外
観上、この乗車券類発行装置は、モード切換スイッチ1
と、発券に必要な情報を入力するためのキーボード2
と、操作に必要な情報を表示する表示部3と、記憶装置
の一部を構成するディスク挿入部4と、乗車券などの排
出口5aおよび受皿5bからなる発行部5などで構成さ
れている。そして、この装置の全体は、直方体状の筐体
6に収容されており、筐体6の下面には4個の車輪7a
〜7dが設けられることにより移動可能に構成されてい
る。なお、筐体6の一方側の側面には側面カバー8a,
8bが設けられており、これにより筐体6の側面を開放
できるようになっている。
【0008】モード切換スイッチ1は、この装置の動作
モードを切り換えるためのスイッチであって、「発行モ
ード」、「集計モード」、「運賃改定モード」、または
「初期設定モード」を任意に設定できるようになってい
る。ここで、発行モードは、乗車券や定期券などを発行
する場合に使用するモードであり、集計モードは、上記
発行モードにおいて処理されたデータを集計して、その
集計データを記憶装置に転送する場合に使用するモード
である。また、運賃改定モードは、運賃が改定された場
合に運賃を変更するために使用するモードであり、初期
設定モードは、本装置の設置場所や、発行券の発駅や、
日付及び時刻などの初期条件を設定するためのモードで
ある。なお、この実施例では、初期設定モードで設定さ
れた発駅名は、全ての乗車券類を発行するときに呼び出
されて使用される。
【0009】キーボード2は、図2に示すように、ファ
ンクションキー9とテンキー10とを備えている。そし
て、ファンクションキー9は、5×5個の押釦スイッチ
から構成されて、最上段には発行券の種別を設定する券
種設定キー9a-1〜9a-4が配列され、最下段には、当
該装置の操作において最も頻繁に使用される駅名を表記
した駅名入力キー9e-1〜9e-5が配列されている。な
お、定期券などを発行する場合に必要となる定期券の種
類、新規/継続の区別、使用開始日、使用期間などを設
定するための条件入力キー9b-2〜9b-5や、乗車券な
どを発行する場合に必要となる到着駅や大人/子供の区
別を設定するための条件入力キー9c-1,9c-3,9c
-4なども配列されている。また、テンキー10は、0〜
9の数字キーの他、誤操作をキャンセルする為のクリア
キー10d-2や、数字入力の完了を指示する完了キー1
0d-3や、乗車券などの発行を指示する発行キー10e
を備えている。
【0010】表示部3は、例えば、LCD表示装置など
で構成されており、ファンクションキー9やテンキー1
0から入力された情報を改めて表示させることによっ
て、この装置の円滑な操作を実現している。また、ディ
スク挿入部4は、記憶装置であるフロッピーディスクの
ディスケットを挿入する部分であり、挿入されたディス
ケットには、装置内部の集計データなどが記録できるよ
うになっている。
【0011】図3は、図1に示す乗車券類発行装置の内
部構成を図示したものであり、帯状の券紙を巻き取って
収容している券紙ホルダ11と、券紙ホルダ11から券
紙を繰り出す繰出機構12と、券紙を所定長さで切断す
る切断部13と、必要な印刷処理を券紙に施す印字部1
4と、印刷処理を終えた券紙を送り出す搬出機構15
と、ディスク挿入部4などを備える記憶装置16と、こ
の装置全体の動作を制御する制御装置17などが示され
ている。また、モード切換スイッチ1、キーボード2、
表示部3、排出口5a、受皿5bなども示されている。
なお、券紙の種類は特に限定されないが、その印字部が
サーマルヘッドを備えるか、それともインクリボンを備
えているかなどに応じて、例えば、表面に感熱層を塗布
した券紙や普通紙などを用いれば良い。
【0012】図3、図4に示すように、繰出機構12
は、案内ローラ18a,18bと、一対の繰り出しロー
ラ19a,19bと、プラテンローラ20と、パルスモ
ータM1などで構成されている。このパルスモータM1
は、繰り出しローラ19及びプラテンローラ20に接続
されていて、パルスモータM1が回転すれば、券紙が券
紙ホルダ11から繰り出されるようになっている。
【0013】切断部13は、カッタ部21と、カッタ部
21を作動させるソレノイド部22と、カッタ部21と
ソレノイド部22を連結するリンク機構(図示せず)と
で構成されており、制御装置17からの指令に応じて券
紙を切断するようになっている。なお、この装置では、
印字部14の印字ヘッドとプラテンローラ20の対向点
Tからカッタ部21の刃先Uまでの距離Lを、普通乗車
券(以後、乗車券という)の長さL1より僅かに短く設
定している。
【0014】搬出機構15は、各々a,bからなる3組
のローラ対23,24,25と、a側のローラ23a〜
25aに装着される無端ベルト26aと、b側のローラ
23b〜25bに装着される無端ベルト26bと、モー
タM2などで構成されている。そして、モータM2は、
ローラ対25a,25bに接続されており、モータM2
が回転すれば、完成された乗車券などが排出口5aに排
出されるようになっている。なお、排出口5aに近接し
てフォトセンサ26が設けられており、排出処理の完了
が確認できるようになっている。
【0015】制御装置17は、図5に示すように、RO
M27a及びRAM27bからなる記憶部27と、券紙
の繰り出しから排出までの各機構を制御する機構制御部
28と、所定のプログラムに従って動作して発券処理を
実現させるCPU29と、各部に所定電圧を供給する電
源部30などで構成されている。ここで、機構制御部2
8は、モータM1,M2、ソレノイド部22、及び印字
部14などの動作をCPU29からの指令に基づいて制
御する部分であって、後述する発券処理を実際に実現さ
せる部分である。なお、CPU29は、モード切換スイ
ッチ1、キーボード2、表示部3、及び記憶装置16に
も接続されており、それぞれの動作をプログラムにした
がって管理している。
【0016】図6は、ROM27aの記憶内容を図示し
たメモリマップであって、制御プログラムP1、駅名テ
ーブルD1、券面印刷パターンデータD2、運賃テーブ
ルD3などが記憶されている。駅名テーブルD1は、詳
細には図7に示す通りであって、本装置で使用される全
ての駅名データ(例えばA,B,C……)と駅コード
(例えば、1,2,3……)とを、互いに対応づけて記
憶している部分である。具体的には、この装置における
駅コード“1”は駅名Aを意味し、駅コード“2”は駅
名Bを意味するように駅名テーブルD1に定義されてい
る。また、券面印刷パターンデータD2は、券紙に所定
の印字処理がされる場合に、制御装置17から印字部1
4に転送されるデータであり、また、運賃テーブルD3
は、最新の運賃についてのデータである。
【0017】続いて、以上の構成からなる乗車券類発行
装置について、その動作内容を説明する。図示しない電
源スイッチが投入されると、CPU29は、制御プログ
ラムP1にしたがって所定のイニシャライズ処理を行
う。この時、券紙が繰出機構12にセットされていない
場合には券紙をセットする必要がある。すなわち、帯状
の券紙の先端部を券紙ホルダー11から引出して繰り出
しローラ19a,19bの間に差し込み、図示しないセ
ット釦を操作する必要がある。
【0018】すると、CPU29は、セット釦の操作に
応答して、機構制御部28に指令を発し、その結果、パ
ルスモータM1が繰り出しローラ19を駆動して、券紙
の先端が印字部14まで繰り出されて停止される。この
状態では、券紙は、カッタ部21の刃先Uより乗車券の
長さ分L1だけ繰り出されており、その券紙の先端P
は、印字部14の印字ヘッドとプラテンローラ20との
対向点Tより僅かに進んで位置している(図8参照)。
【0019】以上の動作によって券紙のセットが完了す
るので、次に、モード切換スイッチ1を操作して、希望
する動作モードの設定を行う。ここでは、「発行モー
ド」に設定されたとして以降の動作を説明する。図9に
示すように、「発行モード」においては、最初、発行券
の種別設定を受けるための「券種入力待ち」の状態にな
る。操作者は、ファンクションキー9の最上段の券種設
定キー9aのいずれかを操作して券種を決定する必要が
あるが、ここでは、乗車券キー9a-1が操作されたとし
て説明を続ける(ステップS1 )。
【0020】乗車券キー9a-1が操作されると「駅名入
力待ち」の状態に移行するので、駅名入力キー9eを操
作して行先駅を特定するか(ステップS2 )、或いはテ
ンキー10などを操作して駅コードや金額を入力する必
要がある(ステップS12,S13)。この装置では、頻繁
に必要とされる行先駅については、駅名を表記した駅名
入力キー9eが設けられているので、該当する駅名入力
キー9eを操作することによって、即座に「駅名入力待
ち」の操作を終えることができる。例えば、駅名入力キ
ー9e-1を操作したとすると、CPU29は、駅コード
“1”を生成して駅名テーブルD1を検索し、駅名テー
ブルD1の該当箇所に記憶されているデータに基づい
て、表示部3に行先駅名である“A”を表示する(ステ
ップS3 )。
【0021】一方、駅名入力キー9eに該当キーがなく
て、駅コードを入力する場合(ステップS12)には、フ
ァンクションキー9の着駅入力キー9c-1を押した後
で、テンキー10を操作して駅コードを入力する。例え
ば、お客の希望する行先駅がH駅であれば、テンキー1
0で“8”を入力する必要があり、CPU29は、この
操作に応答して駅名テーブルD1を検索し、駅名テーブ
ルD1の該当箇所に記憶されているデータに基づいて、
表示部3に行先駅名である“H”を表示する(ステップ
3 )。
【0022】また、金額の入力によってステップS12
処理に変えたい場合には、客の希望する行先駅までの料
金を別の料金表によって人為的に確認し、その金額をテ
ンキー10によって直接入力する。例えば、料金が15
0円であれば“1”“5”“0”と入力するが、入力さ
れた金額は、表示部3に確認的に表示される(ステップ
3 )。
【0023】ステップS2 ,S12,S13のいずれかの処
理を経てステップS3 までの処理が完了すると、次に、
小児用か大人用か、或いは、複数枚かなどの条件をファ
ンクションキー9よって入力するする必要がある(ステ
ップS4 )。なお、ステップS4 の処理を省略すること
もできるが、ステップS4 の処理を省略した場合には、
「大人用」で且つ「1枚」が自動的に設定されるようプ
ログラムされている。
【0024】次に、CPU29は、ROM27aに格納
されている運賃テーブルD3を検索して料金を計算し
(ステップS5 )、その金額を表示部3に表示する(ス
テップS6 )。そして、操作者が発行キー10eを押す
と(ステップS7 )、機構制御部28の動作による乗車
券発行の処理が開始される。すなわち、CPU29は、
先ず、ソレノイド部22を制御することによってカッタ
部21を動作させるが、この時、券紙の先端Pはカッタ
部21の刃先Uから長さL1だけ繰り出された状態にあ
るので(図8)、カッタ部21による切断処理によって
長さL1の券片が作成されることになる(ステップ
8 )。
【0025】次に、パルスモータM1 が制御されること
により、プラテンローラ20が駆動され、長さL1に切
断された券片はローラ対23a,23bに向けて送出さ
れる。この時、印字部14は、CPU29の制御にした
がって動作して、送出されてゆく券片に対して、乗車券
としての必要事項を印字してゆく(ステップS9 )。な
お、この印字処理においては、ROM27aの券面印刷
パターンデータD2が用いられる。又、この印字処理に
合わせて、繰り出しローラ19a,19bも同時に駆動
されており、印字された乗車券の送出速度と同じ速度
で、新たな券紙が印字部14に向けて繰り出される(ス
テップS9 )。
【0026】プラテンローラ20から送出された乗車券
は、搬出機構15に送り込まれ、モータM2 によって駆
動されている無端ベルト26a,26bに挟まれて排出
口5aの方向に搬送される(ステップS10)。この乗車
券は、排出口5aを通して受皿5bに放出されるが、排
出口5aの近くにはフォトセンサ26が設けられている
ので、CPU29は、フォトセンサ26の出力する券片
通過信号によって動作完了を確認してモータM2の回転
を停止させる(ステップS11)。
【0027】また、CPU29は、このモータM2の停
止制御に先立って、繰り出しローラ19a,19bから
繰り出される券紙が所定位置に達した状態で、パルスモ
ータM1 の回転を停止させる。この状態では、券紙の新
たな先端Pは、カッタ部21の刃先Uより長さL1だけ
繰り出された初期セット位置にあり、次の発行処理に備
えた発券準備状態にある。以上、乗車券を発行する場合
の動作について説明したが、次に、「券種入力待ち」状
態において定期券キー9a-3が操作された場合につい
て、図10のフローチャートにしたがって説明する。
【0028】「券種入力待ち」状態において定期券キー
9a-3が押されると(ステップS21)、この装置は、定
期乗車券(以後、定期券という)を発行するための「定
期券発行モード」に設定されて「駅名入力待ち」の状態
に移行する。この状態では、定期券の着駅名を設定する
必要があるが、お客の希望する着駅名がファンクション
キー9の駅名入力キー9eの中にあれば、直ちに該当す
る駅名入力キーを押す(ステップS22)。例えば、駅名
入力キー9e-2を押したとすると、CPU29は、駅コ
ード“2”を生成してROM27aの駅名テーブルD1
を検索し、駅コード“2”に対応する駅名“B”を表示
装置5へ表示する(ステップS23)。
【0029】一方、駅名入力キー9eに該当キーがなく
て、駅コードを直接的に入力する場合(ステップS34
には、ファンクションキー9の着駅入力キー9c-1を押
した後で、テンキー10を操作して駅コードを入力す
る。例えば、お客の希望する着駅名がE駅であれば、テ
ンキー10で“5”を入力する必要があり、CPU29
は、この操作に応答して駅名テーブルD1を検索し、駅
名テーブルD1の該当箇所に記憶されているデータに基
づいて、表示部3に着駅名である“E”を表示する(ス
テップS34)。
【0030】ステップS22またはS34の処理の後、ステ
ップS23によって駅名の入力が終わると、次に定期券の
条件を入力する必要がある(ステップS24)。具体的に
は、新規購入か継続購入かの区別や、定期の種類(通勤
用、通学用など)や、期間(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月な
ど)及び使用開始日などを特定する必要があり、この情
報をファンクションキー9などを用いて入力する。入力
された各条件は、確認のために表示部3に表示される
(ステップS25)。なお、ステップS24の操作を省略す
ることも出来るが、ステップS24の各操作を省略した場
合には「新規」で「通勤用」で「1カ月」で「当日開
始」という各条件が自動的に設定されるようにプログラ
ムされている。
【0031】次に、CPU29は、入力された駅名と各
条件とにもとずいて、ROM27aの運賃テーブルD3
を検索して必要料金を計算し(ステップS26)、その金
額を表示部3に表示する(ステップS27)。その後、発
行キー10eが押されると(ステップS28)、機構制御
部28の動作による定期券発行の処理が開始される。す
なわち、CPU29は、パルスモータM1 を制御して、
繰り出しローラ19及びプラテンローラ20を駆動させ
て券紙を繰り出すとともに、印字部14を制御して、定
期券としての必要事項を券面印刷パターンD2を用いて
印字する(ステップS29)。
【0032】ステップS29でパルスモータM1 の制御が
開始される時点では、券紙の先端Pは、カッタ部21の
刃先Uから長さL1だけ印字部14の方に進んでいる
(図8参照)。そして、この券紙は、印字処理をされつ
つ進行してゆくが、券紙の先端Pからの距離がL2に達
すると、CPU29はカッタ部21を作動させて券紙を
切断する(ステップS30)。この切断処理によって、定
期券の所定長である長さL2の券片が作成されたことに
なる。
【0033】切断された券片には、引き続き、必要事項
が印字されるが、この券片はプラテンローラ20によっ
て搬出機構15の方向に送り出される(ステップ
31)。また、新たな券紙は、繰り出しローラ19によ
って、券紙ホルダー11から更に繰り出される。そし
て、繰り出された券紙の先端が、カッタ部21の刃先U
より長さL1だけ印字ヘッド部21の側に進んだ時に、
CPU29はパルスモータM1の回転を停止させる(ス
テップS31)。
【0034】この時、券片は、印字処理を完了した定期
券として搬出機構15に送り込まれており、モータM2
によって駆動されている無端ベルト26a,26bに挟
まれて排出口5aに搬送され、受皿5bに放出される
(ステップS32)。受皿5bへの放出処理が完了する
と、フォトセンサ26が券片通過信号を出力するので、
CPU29は、この券片通過信号に応答してモータM2
を停止させて、定期券の発行動作を完了させる(ステッ
プS33)。
【0035】以上、図9と図10に基づいて乗車券と定
期券の発行動作について説明したが、回数券や企画券を
発行する場合の処理もほぼ同様である。すなわち、「券
種入力待ち」状態において、例えば、企画券キー9a-4
が押されると、「企画券発行モード」に設定されて企画
券の所定長さである長さL3の券片が作成される。「企
画券発行モード」においては、適宜な印字処理によって
企画券が発行されるが、印字処理における条件設定が異
なる他は、定期券の発行の場合と同じ動作を行う。
【0036】なお、図9や図10のフローチャートでは
説明を省略したが、この装置から発行された乗車券類に
関する発行データは、乗車券類の発行の都度、RAM2
7bに記憶されている。そして、モード切換スイッチ1
を「集計モード」の位置に合わせた後、集計キー9d
−5が押されると、CPU29は、発行業務が終了した
後の発行データを集計し、その集計データを記憶装置1
6に転送してフレキシブルディスクなどに記録する。
【0037】以上、本発明の一実施例について説明した
が、この発明は上記のものに限定されるものではない。
例えば、上記の実施例では発駅を初期設定モードで設定
して固定的なものとしたが、ファンクションキー9の中
に発駅指定キーを設けておき、発券の都度、発駅を設定
するようにしても良い。なお、発駅の設定方法は、着駅
の設定方法と同様の操作を用いれば良い。
【0038】また、上記の実施例では券長の異なる3種
類の券(乗車券、定期券、企画券)についてのみ説明し
たが、本発明では、発券処理の度に最短長L1だけ次の
券紙を予め繰り出しておき、次の発券処理において必要
があれば不足分の券紙を繰り出すようにしているので、
乗車券の券長L1を超える券であれば他の券種にも自由
に適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、収納部、繰出部、発行券作成部、搬出部、操作部、
及び制御部が一体的に構成されているので、装置全体を
移動可能に形成することができる。また、発行券作成部
は、印字処理と切断処理だけが出来れば足りるので装置
全体を安価で小型化することができ、小規模な駅窓口や
案内所でも使用することができる。また、特殊な券紙を
用いる必要がなく、しかも一種類の券紙によって多種類
の乗車券類を発行できるので、コストを抑えることがで
きる。そして、操作部に専用キーを設けるようにすれ
ば、操作の更なる容易化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である乗車券類発行装置に
ついて、外観状態を図示したものである。
【図2】図1の乗車券類発行装置のキーボードについて
図示したものである。
【図3】図1の乗車券類発行装置について、その内部構
成を図示したものである。
【図4】図3の一部を更に詳細に図示したものである。
【図5】図1の乗車券類発行装置の制御装置について、
そのブロック図を図示したものである。
【図6】ROMの内容を概略的に図示したものである。
【図7】ROMの内容を概略的に図示したものである。
【図8】図1の装置で使用される券紙について図示した
ものである。
【図9】図1の乗車券類発行装置の動作内容を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】図1の乗車券類発行装置の動作内容を説明す
るための別のフローチャートである。
【符号の説明】
2 キーボード(操作部) 9e 駅名入力キー(専用キー) 11 券紙ホルダー(収納部) 12 繰出機構(繰出部) 13 切断部(作成部) 14 印字部(作成部) 15 搬出機構(搬出部) 17 制御装置(制御部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 茂良 香川県高松市浜ノ町1番10号 四国旅客 鉄道株式会社内 (72)発明者 海崎 裕視 大阪府東大阪市稲田新町3丁目9番60号 近畿車輌株式会社内 (72)発明者 中戸 美寛 大阪府東大阪市稲田新町3丁目9番60号 近畿車輌株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−99398(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に形成された券紙を収納する収納部
    (11)と、この収納部から必要量の券紙を繰り出す繰
    出部(12)と、繰り出された券紙に対して印字処理と
    切断処理とを施して磁気情報を書き込むことなく発行券
    を完成させる作成部(13,14)と、完成された発行
    券を搬出する搬出部(15)と、発行券の作成に必要と
    なる情報を入力するための操作部(2)と、これら装置
    各部の動作を制御する制御部(17)とを一体的に構成
    すると共に、この装置全体を収容する筐体(6)に車輪
    (7)を設けて移動可能に形成した乗車券類発行装置で
    あって、 前記操作部は、使用頻度の高い少数の駅名に対応した個
    数の駅名入力キー(9e)と、発行券の種別に対応した
    個数の券種設定キー(9a)と、0〜9の数字に対応し
    たテンキー(10)とを備え前記制御部(17)は、 前記券種設定キー から入力される発行券の種別情報に基
    づいて、前記繰出部の繰り出し量を決定すると共に、そ
    の後の動作内容を区別する第1手段と、 前記種別情報によって乗車券か定期券が選択された場合
    に機能して、前記駅名入力キーまたは前記テンキーから
    のデータのみに基づいて目的駅を認識する一方、当該装
    置の設置場所に対応して予め設定されている出発駅と組
    み合わせて発着駅を特定する第2手段とを備えている
    とを特徴とする乗車券類発行装置。
  2. 【請求項2】 前記乗車券類発行装置は、発行モード、
    集計モード、運賃改定モード、または初期設定モードの
    いずれかを、任意に設定可能なモード切換スイッチを更
    に備えており、 前記制御部には、発行モードにおける動作内容を集計し
    たデータを、フレキシブルディスクなどに記憶可能な外
    部記憶装置(16)が接続されている ことを特徴とする
    請求項1に記載の乗車券類発行装置。
  3. 【請求項3】 前記券種設定キー(9a)は、乗車券、
    回数券、定期券、または企画券の発行を任意に設定可能
    な、少なくとも4種類のキーからなることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の乗車券類発行装置。
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