JP2002049948A - 有料道路端末用通行券処理機 - Google Patents

有料道路端末用通行券処理機

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JP2002049948A
JP2002049948A JP2000237188A JP2000237188A JP2002049948A JP 2002049948 A JP2002049948 A JP 2002049948A JP 2000237188 A JP2000237188 A JP 2000237188A JP 2000237188 A JP2000237188 A JP 2000237188A JP 2002049948 A JP2002049948 A JP 2002049948A
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ticket
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JP2000237188A
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Shigeo Miyake
茂夫 三宅
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般利用者が通行券の記載内容を容易に理解で
きると共に、収受員においても通行券に記載された内容
を容易にかつ正確に読取って処理効率を向上できる有料
道路端末用通行券処理機を提供する。 【解決手段】機器本体の前端側に通行券42を蓄えるホ
ッパスタッカ41を設けると共に、後端側に通行券42
を一時待機させる待機部58を設ける。この待機部58
と通行券類挿入排出口32とを結ぶ搬送ラインに沿って
通行券42を往復移動させる搬送ベルト71、駆動ロー
ラ61〜70及びピンチローラ73等からなる搬送手段
を設ける。上記搬送ベルト71の途中に通行券42に対
する情報の書込み/読取りを行なう再生ヘッド56及び
記録ヘッド57を設けると共に、インクジェットプリン
タ51を設け、このインクジェットプリンタ51により
通行券42に対して料金収受に必要な漢字を含むデータ
を印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
プリンタを用いた有料道路端末用通行券処理機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13は、本発明の対象とする有料道路
の料金所システムの構成図である。有料道路を車両で通
行する場合、有料道路の使用距離によって支払う料金が
異なるため、通常、通行車両1台につき利用開始料金所
(入口料金所)1で発行する通行券を1枚交付し、利用
終了料金所(出口料金所)2にて回収処理を行なうこと
により確定される。
【0003】そこで、入口料金所1において有料道路利
用者へ発行された通行券は、出口料金所2において収受
員へ引き渡され、各料金所に設置されている有料道路端
末用通行券処理機により、使用距離に対応した料金精算
処理が行なわれる。
【0004】ここで、有料道路端末用通行券処理機は、
有料道路を通行した場合に、出口料金所において通行料
金の計算を行なうために使用される通行券に対し、各種
情報の磁気記録再生処理及び印字処理を行なう。
【0005】上記有料道路の入口料金所1や出口料金所
2に設置される有料道路端末用通行券処理機において
は、印字装置として従来からワイヤドット方式プリンタ
が採用されている。
【0006】上記ワイヤドット方式プリンタでは、図1
4に示すように「7×9ドット」の文字構成を基本とし
た印字ドットヘッドが一般に使用されている。このため
図15に示すように、通行券11等のカード類への印字
は、数字やアルファベットなどの簡単な文字しか印字で
きず、印字可能な文字が制限されている。
【0007】図15は、上記ワイヤドット方式プリンタ
により印字した通行券11の例を示したものである。通
行券11には、印字内容の区分を示す例えば「車種」、
「IC番号(インターチェンジ番号)」、「時分」、
「収受員番号」、…等の文字12が予め印刷されている
と共に、料金精算用データを磁気記録するための磁気ス
トライプ13が設けられている。
【0008】そして、上記通行券11には、入口料金所
1及び出口料金所2でそれぞれ対応する区分領域14に
数字が印字される。この場合、車種については、一般に
「普通車:車種1」、「大型車:車種2」、「特大車:
車種3」、「中型車:車種4」、「軽自動車等:車種
5」に区分され、車種番号で示される。また、上記通行
券11には、支払の区分15や、特別処理16の記録が
アルファベットにより略称で印字される。上記支払の区
分15に印字された“BET”は“別途”を意味し、
“MUK”は“無効”を意味している。また、その他、
例えばクレジット“CREDIT”は“CRE”、Uタ
ーン“UR”は“UTN”の略称で示される。
【0009】また、図16(a)、(b)は、従来の通
行券11の他の例を示したもので、同図(a)は通行券
処理機により印字される前の状態を示し、(b)は印字
後の示したものである。図16に示した通行券11で
は、図15の場合に対して更に入口料金所名印字領域1
7を設け、この入口料金所名印字領域17に入口料金所
名18をプレ印字したものである。
【0010】上記通行券処理機による通行券11に対す
る処理は磁気記録をもとに行なわれ、また、集計処理装
置により集計管理されるが、通行券11に書込まれてい
る磁気記録は、視覚による確認が不可能であるため、併
せて通行券11へ処理データの印字が行なわれる。これ
は通行券11に対するデータ処理とその対応を容易にす
るためのものである。
【0011】実運用上では、有料道路端末用通行券処理
機内に回収され、この回収部へストックされた通行券1
1は、印字をもとにした視覚による確認処理が行なわれ
ることが多い。
【0012】特に、出口料金所における通行券処理機に
よる通行料金の料金精算処理時、例えば、身障者が有料
道路利用者の場合において、通行料金の割引処理等、い
わゆる特別処理が必要となる場合がある。
【0013】そこで、割引処理が実施されていないなど
不適切な料金精算処理が行なわれた場合には、回収部内
の通行券11の印字をもとに、該当する通行券11を参
照し、改めて再料金精算処理が行なわれる。
【0014】ここで、該当する通行券11を参照するに
当たっては、通行券11の処理時刻等の数字による印字
情報をもとに実施されるが、前述のような特別処理16
の場合には、該当する特別処理16の名称を、従来にお
いてはアルファベットの省略文字により印字している。
【0015】しかし、アルファベットによる略称は、一
般に理解しづらく、また、指定された領域内にアルファ
ベットというバリエーションの乏しい印字情報では、該
当する特別処理の情報を、十分には伝達できず、収受員
が誤った入力処理を行なう可能性がある。また、利用者
においても、通行券の記載内容を正しく理解することは
困難である。
【0016】上記のようにワイヤドット方式プリンタを
用いた従来の通行券処理機では、料金所で通行料金の精
算処理を行なう際、通行券11に印字する文字に大きな
制限を受け、本来漢字で表わすべき文字がアルファベッ
トにより略称で示されるので、一般利用者が正しく理解
できないと共に、収受員であってもその記載内容を瞬時
には判断できず、理解するまでに時間が掛かるという問
題がある。このため収受員が通行券11の記載内容を読
取って料金収受処理を行なう際に時間が掛かり、処理効
率を向上する上で障害となっている。
【0017】また、上記通行券処理機の製造に際し、通
行券の搬送ラインと印字機構部との位置関係が取付け誤
差等によって変動する。このため従来の通行券処理機で
は、印字機構部に位置調整用の調整ノブを設け、この調
整ノブによって印字機構部の位置を調整し、通行券の所
定の位置に正しく印字されるようにしている。
【0018】上記のように従来の通行券処理機では、印
字機構部に機械的に位置調整する機構を設け、調整ノブ
によって位置調整を行なうようにしているので、印字機
構部の構成が複雑になると共に、位置調整が面倒であ
る。特に、通行券処理機の使用中に経年変化等によって
印字機構部に位置ずれが生じた場合には、印字機構部に
設けられている調整ノブを収受員が操作して位置調整を
行なうことは非常に困難である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにワイヤド
ット方式プリンタを用いた従来の通行券処理機では、印
字ヘッドのドット数が少なく、本来漢字で表わすべき文
字がアルファベットにより略称で示されるので、一般利
用者が正しく理解できないと共に、収受員が通行券の記
載内容を読取って料金収受処理を行なう際に時間が掛か
り、処理効率が悪いという問題がある。
【0020】また、通行券に各料金所名をプレ印字した
ものでは、出口料金所にて精算処理を行なう場合、料金
所名と磁気データ及び印字データとの不整合性が発生す
るため、他の料金所では使用することができない。その
ため各料金所ごとに定められた通行券を使用する必要が
あり、調達コストが高価になるという問題がある。
【0021】更に、従来の通行券処理機では、印字機構
部に位置調整用の調整ノブを設け、この調整ノブによっ
て印字機構部の位置を調整するようにしているので、印
字機構部の構成が複雑になると共に、位置調整が面倒で
あり、特に、経年変化等によって印字機構部に位置ずれ
が生じた場合には、印字機構部に設けられている調整ノ
ブを収受員が操作して位置調整を行なうことは非常に困
難である。
【0022】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、印字ヘッドのドット数を増大して漢字によ
る印字を可能とし、一般利用者が通行券の記載内容を容
易に理解できると共に、収受員においても通行券に記載
された内容を容易にかつ正確に読取って処理効率を向上
でき、しかも、各料金所で同じ様式の通行券を一律に使
用することができる有料道路端末用通行券処理機を提供
することを目的とする。
【0023】また、本発明は、通行券に対する印字位置
を電気的な手段によって容易にかつ確実に調整でき、経
年変化等によって印字機構部に位置ずれを生じた場合で
もきわめて容易に調整し得る有料道路端末用通行券処理
機を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、有料道路
端末用通行券処理機において、機器本体の前端側に形成
される通行券類挿入排出口と、上記機器本体の後端側に
形成されて上記通行券を一時待機させる待機部と、上記
機器本体の前端側に形成されて上記通行券を蓄えるホッ
パスタッカと、上記機器本体内に設けられ且つ上記待機
部と上記通行券類挿入排出口とを結ぶ搬送ラインに沿っ
て上記通行券を往復移動させる搬送手段と、この搬送ラ
インの途中に配置されて上記通行券に対する情報の書込
み及び読取りを行なう磁気記録再生手段と、搬送ライン
の途中に配置されて上記通行券に対して漢字を含む文字
を印字するインクジェットプリンタと、このインクジェ
ットプリンタによる印字動作を制御する制御手段とを具
備したことを特徴とする。
【0025】第2の発明は、上記第1の発明に係る有料
道路端末用通行券処理機において、入口料金所で新規の
通行券を発行する際、料金所名がプレ印字されていない
通行券に対して料金所名を含む必要なデータをインクジ
ェットプリンタで印字することを特徴とする。
【0026】第3の発明は、上記第1の発明に係る有料
道路端末用通行券処理機において、入口料金所で新規の
通行券を発行する際、何もプレ印字されていない白紙の
通行券に対して必要なデータを全てインクジェットプリ
ンタで印字することを特徴とする。
【0027】第4の発明は、インクジェットプリンタを
使用して通行券に必要なデータを印字する有料道路端末
用通行券処理機において、上記インクジェットプリンタ
の印字ヘッドの垂直方向に微小間隔を保って設けた多数
のインク噴出ノズルに対し、上下の複数個を除いた中央
部に印字エリアを設定する手段と、上記印字エリアの位
置を補正する補正データを入力する補正データ設定入力
部と、この補正データ設定入力部から入力された補正デ
ータによって上記インク噴出ノズルに対する上記印字エ
リアを上下方向に移動する印字エリア補正手段とを具備
したことを特徴とする。
【0028】第5の発明は、インクジェットプリンタを
使用して通行券に必要なデータを印字する有料道路端末
用通行券処理機において、表示パネル上に各種処理ボタ
ンを表示し、該各種処理ボタンのタッチ操作により各種
操作指示及びデータ入力を行なう操作表示手段と、上記
インクジェットプリンタの印字ヘッドの垂直方向に微小
間隔を保って設けた多数のインク噴出ノズルに対し、上
下の複数個を除いた中央部に印字エリアを設定する手段
と、上記印字エリアの位置を補正する補正データを上記
操作表示手段により入力する補正データ入力手段と、こ
の補正データ入力手段により入力された補正データによ
って上記インク噴出ノズルに対する上記印字エリアを上
下方向に移動する印字エリア補正手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0029】第6の発明は、有料道路の通行券を発行す
る有料道路端末用通行券処理機において、上記通行券に
料金収受用データと共にスポンサ広告をインクジェット
プリンタにより印刷することを特徴とする。
【0030】第7の発明は、有料道路の通行券を発行す
る有料道路端末用通行券処理機において、上記通行券に
インクジェットプリンタにより料金収受用データを印刷
すると共に、車種情報別に個別のスポンサ広告を印刷す
ることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る有料道路端末用
通行券処理機をチェックバリアや出口料金所等において
使用する通行券確認機として実施した場合の外観構成図
である。図1に示すように有料道路端末用通行券処理機
20は、機器本体21の前部に前カバー22が設けられ
ると共に上部に上カバー23が設けられ、この上カバー
23の上部に操作表示部24が回動可能に設けられる。
上記操作表示部24は、その背面部と上カバー23との
なす角度が例えば0°〜90°の範囲で回動可能に設け
られる。
【0032】上記操作表示部24の前面には、中央部に
タッチ入力可能な表示パネル25が設けられると共に、
その左下に輝度調節つまみ26が設けられる。上記表示
パネル25には、文字情報及び処理ボタン等が表示さ
れ、処理ボタンをタッチ操作することにより、所定の情
報を対話形式で入力できるようになっている。また、上
記操作表示部24には、前面の右上にキースイッチ27
及び信号灯28a、28bが設けられると共に、右側面
にブザー音量調節ボリューム29が設けられる。
【0033】上記輝度調節つまみ26は、表示パネル2
5の輝度を調節するためのもので、その上方には図2
(a)に詳細を示すように「明」、「暗」の文字及びそ
の方向を示す記号が示されると共に、更に、その上方に
「輝度調節」の文字が示されている。また、上記キース
イッチ27は、図2(b)に詳細を示すように「切」、
「青」、「赤」の3段階に切換えられるようになってお
り、「切」の位置に切換えると、機器本体21の電源及
び料金所への進入の可否を示す赤、青の信号灯の電源が
オフする。また、キースイッチ27を「青」の位置に切
換えると、料金所への進入を許可する青の信号灯が点灯
すると共に、操作表示部24に設けた「青」の信号灯2
8aが点灯する。更に、キースイッチ27を「赤」の位
置に切換えると、料金所への進入を禁止する赤の信号灯
が点灯すると共に、操作表示部24に設けた赤の信号灯
28bが点灯する。
【0034】また、上記上カバー23には、その前端部
にカードリーダ挿入排出口31が設けられる。更に、前
カバー22には、通行券類挿入排出口32が設けられる
と共に把手34を備えたホッパスタッカカバー33が設
けられる。このホッパスタッカカバー33の内側には、
料金精算処理を終了した通行券類が回収されて収納され
る。
【0035】次に、上記有料道路端末用通行券処理機の
内部構成について図4を参照して説明する。なお、図4
は、通行券処理部40について示したもので、カード処
理部については省略している。
【0036】上記機器本体21の前端に形成された通行
券類挿入排出口32の内側には、ホッパスタッカ41が
取り付けられている。このホッパスタッカ41は、道路
利用者が通行券を紛失した場合等に再発行するための新
規な通行券42を上部に蓄えると共に、その下方に、上
記新規な通行券42のうちの不良な通行券及び使用済み
の通行券を回収して蓄える。
【0037】上記ホッパスタッカ41の左右両側には、
上記新規な通行券42を搬送ラインに繰り出す繰り出し
ローラ43、上記新規な通行券42のうちの不良な通行
券及び使用済みの通行券42を該ホッパスタッカ41内
に引き込む引き込みローラ44とがそれぞれ回転自在に
設けられている。また、ホッパスタッカ41には、これ
ら繰り出しローラ43及び引き込みローラ44をそれぞ
れ跨ぐ1対の案内板46、47が固定されている。これ
ら案内板46、47の間には、その対向方向に摺動自在
にホッパスタッカ41に取り付けられた1対の押さえ板
48、49が配置され、各押さえ板48、49は図4に
示すように引張りばね50を介してそれぞれ案内板4
6、47との対向方向に付勢されている。
【0038】従って、案内板46と押さえ板48との間
に差し込まれる新規な通行券42は、引張りばね50に
より押さえ板48を介して繰り出しローラ43側に付勢
され、また、案内板47と押さえ板49との間に送り込
まれる使用済みの通行券42等は、引張りばね50によ
り押さえ板49を介して引き込みローラ44側に付勢さ
れるようになっている。
【0039】そして、上記通行券類挿入排出口32の後
方、すなわち、図3のほぼ中央部に通行券42に対して
数字や漢字等の文字を印刷するインクジェットプリンタ
51が配置される。このインクジェットプリンタ51
は、複数のインク噴出ノズルを備えた印字ヘッド52、
この印字ヘッド52にインクを供給するインクタンク5
3、上記印字ヘッド52をクリーニングするクリーニン
グ機構54からなっている。このクリーニング機構54
は、制御部100からの指令に従って例えば電源のオン
/オフ時、及び電源オン時において一定時間毎に上記印
字ヘッド52をクリーニングし、インク噴出ノズルに目
詰まりが発生しないようにしている。
【0040】また、上記インクジェットプリンタ51に
隣接して、通行券42に形成された磁気ストライプの磁
気情報を読取る再生ヘッド56、及び通行券42に新た
な磁気情報を書込む記録ヘッド57が配設される。ま
た、通行券処理部40の最後端側には、通行券42を一
時待機させる待機部58が形成される。
【0041】通行券42の搬送ラインは、印字ヘッド5
2、再生ヘッド56、記録ヘッド57を介し待機部58
と通行券類挿入排出口32と結ぶように通行券処理部4
0に形成され、この搬送ラインに沿って通行券42を往
復動させる複数個の駆動ローラ61〜70は、通行券4
2の長さよりも短い間隔で回転自在に設けられている。
図示しない正逆転可能なパルスモータの作動により、正
逆転するこれら駆動ローラ61〜70には、搬送ベルト
71が巻き掛けられ、駆動ローラ62、63の間に介装
されたテンションローラ72により、搬送ベルト71の
弛みを取っている。また、駆動ローラ61〜70には、
搬送ラインを挟んでそれぞれ回転自在に取り付けられた
ピンチローラ73が当接している。
【0042】上記インクジェットプリンタ51が配置さ
れている部分においては、図5に示すように印字ヘッド
52の両側に位置するように駆動ローラ65、66が設
けられると共に、この駆動ローラ65、66に搬送ベル
ト71を挟んでピンチローラ73が設けられる。
【0043】上記インクジェットプリンタ51の印字ヘ
ッド52は、図5に示すように搬送ベルト71に対向し
て設けられるもので、その前面には垂直方向に微小間隔
を保って複数個例えば128個のインク噴出ノズル55
が設けられている。上記搬送ベルト71とピンチローラ
73の間に通行券42を挟んで基準板75上に沿って搬
送させる。また、上記印字ヘッド52の両側には、駆動
ローラ65、66が設けられると共に、この駆動ローラ
65、66に搬送ベルト71を挟んでピンチローラ73
が設けられる。上記駆動ローラ65、66及びピンチロ
ーラ73は、搬送ベルト71を介して通行券42を挟み
込むのに十分な力を与える。また、ピンチローラ73
は、予め基準板75側に若干傾いてセットされ、通行券
42が基準板75に沿って搬送されるように、すなわち
通行券42が幅方向に蛇行しないようにしている。
【0044】上記印字ヘッド52は、通行券42を搬送
させながらインク噴出ノズル55からインクを噴出させ
て印字を行なうもので、例えば印字ヘッド52が1イン
チ当たり128個のインク噴出ノズルを備えている場合
には、1文字を128×128ドット(128dpi(dot
per inch))で表すことができ、数字やアルファベッ
ト等の簡単な文字だけでなく、漢字を印字できるように
なっている。
【0045】また、図3において、ホッパスタッカ41
の後方には、このホッパスタッカ41から上記繰り出し
ローラ43によって引き出される新規な通行券42を通
行券類挿入排出口32と印字ヘッド52との間の搬送ラ
イン側に供給する通行券供給装置80が設けられてい
る。
【0046】上記通行券供給装置80は、繰り出しロー
ラ43側に位置する1対の咬え込みローラ81、82
と、搬送ライン側位置する1対の送り出しローラ83、
84と、これら咬え込みローラ81、82、及び送り出
しローラ83、84に巻き掛けられた1対の供給ベルト
85、86と、上記咬え込みローラ81、82と送り出
しローラ83、84との間に配置されて、これら供給ベ
ルト85、86の弛みを取る1対のテンションローラ8
7と、上記送り出しローラ83、84と上記駆動ローラ
64及びこれに当接するピンチローラ73との間に設け
られた1対の新券案内板88とで主要部が構成されてい
る。
【0047】そして、一方の咬え込みローラ81と送り
出しローラ83とテンションローラ87とは、図示しな
い駆動源の作動により左回りに駆動回転し、これと同期
して他方の咬え込みローラ82と送り出しローラ84と
テンションローラ87とは、右回りに駆動回転するよう
になっている。
【0048】また、上記繰り出しローラ43と咬え込み
ローラ82との間には、咬え込みローラ81と同一方向
に駆動回転してホッパスタッカ41から引き出される新
規な通行券42を咬え込みローラ81、82側に送り込
む送り込みローラ89と、この送り込みローラ89と対
向し、且つこれと逆方向に駆動回転して複数枚の通行券
42の通過を阻止する分離ローラ90とが設けられてい
る。
【0049】従って、引張りばね50により繰り出しロ
ーラ43に押し付けられた新規な通行券42は、繰り出
しローラ43の駆動回転により、送り込みローラ89と
分離ローラ90との間に送り出され、逆回転する分離ロ
ーラ90の作用により、通行券42が1枚だけ咬え込み
ローラ81、82の間の供給ベルト85、86の隙間に
送り出される。そして、これら供給ベルト85、86に
挟まれた状態で送り出しローラ83、84から新券案内
板88を介して駆動ローラ64及びこれに当接するピン
チローラ73との間には、通行券42の移動方向を規制
する一方向フラッパ91が揺動自在に設けられ、待機部
58から通行券類挿入排出口32側あるいはホッパスタ
ッカ41側へ通行券42を搬送する際に、この通行券4
2が新券案内板88から通行券供給装置80側へ送り込
まれないように、一方向フラッパ91は図示しないばね
材を介して、搬送ラインを搬送中の通行券に対して、通
行券供給装置80への搬送路を閉じる方向に付勢されて
いる。
【0050】一方、上記駆動ローラ62、63の間の搬
送ラインの途中には、印字ヘッド52側から通行券類挿
入排出口32側へ通行券42を搬送する場合と、ホッパ
スタッカ41内に通行券42を回収する場合とで、通行
券42の搬送方向を切換える切換フラッパ92が揺動自
在に設けられる。この切換フラッパ92は、図示しない
ロータリソレノイド等のフラッパ駆動手段にて揺動する
ようになっている。
【0051】上記繰り出しローラ43、引き込みローラ
44、インクジェットプリンタ51、駆動ローラ61〜
70、通行券供給装置80及びフラッパ駆動手段等は、
機器本体21内に組み込まれた制御部100によって、
それらの作動タイミングが制御されるようになってい
る。このため搬送ラインの途中や通行券供給装置80の
送り出しローラ83、84と一方向フラッパ91との間
及びホッパスタッカ41と切換フラッパ92との間に
は、それぞれ通行券42の通過を検出する光センサ10
1〜107が配置され、上記制御部100に検知信号を
出力するようになっている。
【0052】次に上記通行券処理部40における処理の
流れについて説明する。チェックバリアや出口ゲート等
にて収受員が客である道路利用者から通行券42を受け
取り、通行券類挿入排出口32に差し込むと、光センサ
101がこれを検知し、パルスモータを駆動する。この
結果、通行券42は、搬送ラインに沿って待機部58側
へ移動を開始する。そして、光センサ103が通行券4
2の通行を検知すると、再生ヘッド56が通行券42の
記録情報を読取り、その記録情報が正常か否かを判定す
る。
【0053】通行券42が正常な場合には、そのまま搬
送を続け、光センサ105が通行券42の通過を検出し
た後、一定時間後にパルスモータの駆動を停止し、通行
券42を待機部58に一時待機させる。
【0054】この一時待機中に、操作表示部24の表示
パネル25上に表示される各種処理ボタンを収受員が操
作して料金精算処理を行なう。この料金精算処理を終了
すると、通行券処理部40のパルスモータが逆転し、待
機部58から記録ヘッド57の方に通行券42を搬送
し、光センサ104により通行券42が検出された時点
で、記録ヘッド57は通行券42に対して利用料金や利
用日時あるいは出口ゲートに関する情報や精算手段等を
記録する。この記録データを再生ヘッド56で読取り、
上記記録された情報が正常か否かをチェックする。
【0055】上記記録情報に異常がなければ、制御部1
00はインクジェットプリンタ51の印字ヘッド52に
より通行券42の所定の個所に必要な記録データを印字
する。上記印字ヘッド52は、インク噴出ノズル55か
らインクを噴出し、例えば図6に示すように通行券42
の所定の個所に数字や漢字等を使用して記録データを印
字する。この印字例については、詳細を後述する。
【0056】その後、切換フラッパ92をホッパスタッ
カ41側に振り、上記通行券42をホッパスタッカ41
内に回収する。この際、光センサ106により通行券4
2の通過を確認した後、パルスモータの作動を停止す
る。
【0057】上記再生ヘッド56により通行券42の記
録を読取った際に、通行券42の記録に異常が検出され
た場合は、これをホッパスタッカ41内に回収せず、切
換フラッパ92を通行券類挿入排出口32側に振り、通
行券42を通行券類挿入排出口32に差し戻す。この
際、光センサ102により通行券42の通過を確認した
後、パルスモータの作動を停止する。
【0058】上述した記録異常の場合には、表示パネル
25に表示された処理ボタンにより、新たな通行券42
を発行する等の処理を行なう。このような操作は、通行
券42の破損や紛失等の際にも同様である。
【0059】図6は、上記通行券処理機20により処理
された通行券42の印字例を示したものである。通行券
42は、大きさ等の規格及び、印字位置フォーマット等
は共通仕様になっており、全国の通行券処理機にて、印
字処理及び磁気の読取り・書込みが行なわれる。通行券
42には、印字内容の区分を示す例えば「車種」、「I
C番号(インターチェンジ番号)」、「時分」、「収受
員番号」、…等の文字12が予め印刷されていると共
に、料金精算用データを磁気記録するための磁気ストラ
イプ13が設けられている。
【0060】そして、上記通行券42には、入口料金所
及び出口料金所でそれぞれ対応する区分領域14に数字
が印字されると共に、支払の区分15には例えば「別
納」、「無効」等の漢字による文字が印字され、また、
特別処理16の記録として例えば「身障」等の漢字によ
る文字が印字される。
【0061】すなわち、本発明の通行券処理機20で使
用しているインクジェットプリンタ51は、多数例えば
128個のインク噴出ノズル55からなる印字ヘッド5
2を備え、通行券42を搬送ライン上で移動させながら
インク噴出ノズルからインクを噴出して各文字を印字す
るので、非常に高い印字精度が得られ、数字やアルファ
ベット等の簡単な文字だけでなく、複雑な漢字を容易に
印字することができる。
【0062】従って、出口料金所における通行料金の料
金精算処理時、例えば身障者が有料道路を利用者して通
行料金の割引処理等、いわゆる特別処理が必要な場合に
おいて、割引処理が実施されていないなど不適切な料金
精算処理が行なわれた場合には、収受員が通行券42の
特別処理16の漢字による記録から迅速且つ容易に特別
処理16の記録内容を認識でき、再料金精算処理を迅速
に行なうことができる。
【0063】なお、上記第1実施形態では、通行券処理
機を通行券確認機に実施した場合について示したが、入
口料金所の通行券発行機にもそのまま使用することがで
きるものである。
【0064】図7は、本発明による通行券処理機を通行
券発行機に実施した場合における通行券42の印字例を
示したものである。図7(a)は通行券発行機により印
字される前の状態を示し、同図(b)は印字後の状態を
示したものである。
【0065】図7(a)に示した通行券42の例では、
印字内容の区分を示す「車種」、「IC番号」、「時
分」、「収受員番号」、…等の文字12を予め印刷する
と共に、料金精算用データを磁気記録するための磁気ス
トライプ13を設け、更に入口料金所名印字領域17を
設けている。但し、この入口料金所名印字領域17に
は、料金所名のプレ印字は行なわない。
【0066】通行券発行機は、上記図7(a)に示した
新規通行券42を予めホッパスタッカ41に収納し、料
金所に車両が進入すると、ホッパスタッカ41から上記
新規通行券42を取出し、磁気ストライプ13に記録ヘ
ッド57により必要なデータを磁気記録すると共に、図
7(b)に示すように「車種」、「IC番号」、「時
分」、「収受員番号」、…等の各区分領域14にそれぞ
れ対応する数字を印字し、更に入口料金所名印字領域1
7に入口料金所名18を印字する。この場合、上記のよ
うにインクジェットプリンタ51を使用することによ
り、入口料金所名18として例えば「甲乙丙料金所」等
の漢字による印字が可能である。通行券の発行は、上記
のように通行券42に所定のデータを磁気記録すると共
に印字処理した後、通行券類挿入排出口32より排出す
る。収受員は、上記通行券発行機により発行された通行
券42を進入車両の運転手に手渡し、有料道路への進入
を許可する。
【0067】なお、上記図6及び図7では、通行券42
に印字内容の区分を示す「車種」、「IC番号」、「時
分」、「収受員番号」、…等の文字12を予め印刷する
ようにした場合について示したが、発行前の新規な通行
券42には磁気ストライプ13を設けるだけで、その他
の文字等については何も印刷して置かなくても良い。す
なわち、ホッパスタッカ41に予め収納する新規な通行
券42に対しては文字の印刷は行なわずに白紙のままと
し、通行券発行機により通行券42を発行する際に全て
の文字を印刷するようにしても良い。インクジェットプ
リンタ51により、漢字を含む各種の文字を印刷できる
ので、上記のように白紙の通行券42をホッパスタッカ
41に収納して対応することができる。また、インクジ
ェットプリンタ51は、文字に限らず、各種の記号、図
形等についても印刷することが可能である。
【0068】上記第1実施形態によれば、印字装置とし
てインクジェットプリンタ51を使用して通行券42に
数字やアルファベットだけでなく漢字を印字できるよう
にしたので、一般利用者が通行券42の記載内容を容易
に理解できると共に、収受員においても通行券42に記
載された内容を容易にかつ正確に読取って処理効率を向
上できる。また、通行券42には、入口料金所名18を
プレ印字する必要がないので、各料金所で同じ様式の通
行券を一律に使用することができ、通行券の調達コスト
を低く抑えることができる。
【0069】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。この第2実施形態は、機械加工の
誤差等により生じた指定印字位置のずれ、つまり印字位
置の歪みを電気的な手段によって補正するようにしたも
のである。すなわち、この第2実施形態は、インクジェ
ットプリンタ51の印字ヘッド52に設けられた複数の
インク噴出ノズル55に対し、その使用範囲を制御する
ことによって、印字位置の歪みを補正するようにしたも
のである。
【0070】図8は、本発明の第2実施形態に係る通行
券処理機の制御系統を示したもので、上記図3に示した
制御部100を含む制御系のブロック図である。制御部
100は、全体の制御を行なうCPU121、各種制御
プログラムを予め記憶している制御ROM122、デー
タを一時的に記憶するメモリ123、及びフォントRO
M124からなっている。
【0071】上記CPU121は、マイクロプロセッサ
であって、制御ROM122に予め格納されているプロ
グラムを読出して実行することにより、各種制御を行な
う。メモリ123は、RAMによって構成され、CPU
121の制御に従って入力データや中間結果などを一時
的に保存する。フォントROM124は、各種文字情報
を、文字コードに対応付けてドットパターンを格納した
もので、このドットパターンに従って印字が行なわれ
る。
【0072】上記制御部100には、図1に示した表示
パネル25が接続されると共に、補正データ設定入力部
125が接続される。この補正データ設定入力部125
は、印字位置を補正する補正データを設定入力するため
のもので、制御部100の基板に設置されるディップス
イッチ等の簡易な設定入力手段を使用する。
【0073】更に、上記制御部100には、センサ部1
26、搬送部127、磁気記録再生部128、環境デー
タ測定部129、信号発生部130が接続される。上記
センサ部126は、上記図3に示した搬送ラインに設置
された光センサ101〜107等からなり、通行券42
の搬送位置を検知する。搬送部127は、図3及び図5
における搬送ベルト71、駆動ローラ61〜69、ピン
チローラ73等からなり、搬送ベルト71とピンチロー
ラ73との間に通行券42を挟んで搬送する。磁気記録
再生部128は、再生ヘッド56及び記録ヘッド57か
らなり、通行券42に設けられた磁気ストライプ13に
対する磁気データの読込み、または書込みを行なう。環
境データ測定部129は、使用環境データ(温度、湿度
等)を測定する。信号発生部130は、CPU121か
らの指示により、インクジェットプリンタ51の印字ヘ
ッド52を駆動する信号を発生する。通常、上記制御部
100は、センサ部126に設置された特定のセンサに
て通行券42を検知することにより、搬送部127を稼
働し、その後、磁気記録再生部128によって、通行券
42の磁気ストライプ13に対して磁気データの読取
り、及び必要データの書込みを行なう。また、制御部1
00は、環境データ測定部129により得られた湿度、
温度条件に対応した最適印字を行なうための制御データ
を信号発生部130に出力して波形データを発生させ、
印字ヘッド52のインク噴出ノズル55からインクを噴
出させて印字を行なう。
【0074】また、収受員は、操作表示部24の表示パ
ネル25により、適時処理内容を確認しながら入力処理
を行なう。そして、本実施形態では、補正データ設定入
力部125を設け、補正量を入力することにより、印字
位置を補正できるようにしている。入力する補正量は、
通行券42の印字処理後、その印字位置を目視で確認す
ることにより行なう。
【0075】以下、上記図8、及び図9、図10、図1
1を参照して印字位置の補正動作を順次説明する。図9
は、補正データ設定入力部125により設定される補正
データの設定フォーマットを示したものである。この補
正データの設定フォーマットは、補正フラグエリア13
1と補正データエリア132からなっている。補正フラ
グエリア131には、補正データの使用の有無を示す補
正フラグFを設定し、補正データエリア132には、補
正データ設定入力部125から入力される補正データD
を設定する。
【0076】上記補正データエリア132に補正データ
Dが設定されていない場合には、補正フラグエリア13
1に補正フラグFとして“0”を設定し、補正データエ
リア132に補正データが設定された場合には、補正フ
ラグエリア131の補正フラグFとして“1”を設定す
る。なお、補正フラグFは、補正データDの書込みとは
別個に独立して設定するようにしても良い。
【0077】次に上記制御部100による印字制御動作
について、図10に示すフローチャートを参照して説明
する。制御部100は、インクジェットプリンタ51を
駆動する際、まず、上記補正フラグFにより補正データ
Dの有無、すなわち補正を行なうか否かを判別する(ス
テップA1)。補正を行なわないと判別された場合、制
御部100は、補正データ設定入力部125からの補正
データDを認識することなく、予め初期設定されている
印字位置を選定し(ステップA2)、その選定した印字
位置データを信号発生部130に出力する。この信号発
生部130は、上記制御部100で選定された印字位置
に基づいて信号を発生し(ステップA4)、印字ヘッド
52を駆動する(ステップA5)。
【0078】また、上記ステップA1で補正を行なうと
判別された場合、制御部100は、補正データ設定入力
部125により設定された補正フラグエリア131の補
正データDを認識して印字位置を選定し(ステップA
3)、その選定した印字位置データを信号発生部130
に出力する。この信号発生部130は、上記制御部10
0で選定された印字位置に基づいて信号を発生し(ステ
ップA4)、印字ヘッド52を駆動する(ステップA
5)。上記信号発生部130が発生する信号により、印
字ヘッド52内の多数のインク噴出ノズル55が駆動さ
れ、インクが噴出されて印字が行なわれる。
【0079】図11は、インク噴出ノズル55の位置を
説明するための図である。図11(a)に示すように、
n個(例えば128個)のインク噴出ノズル55からな
る印字ヘッド52において、インク噴出ノズル55は、
垂直方向に一定の間隔で設けられ、制御部100が指定
する文字の大きさに対応して使用ドット位置が決定され
る。
【0080】ある文字の大きさが制御部100により指
定されている場合、例えばdotk番目からdot m
番目までの印字噴出ノズルを使用することによって印字
エリア140が確定される。
【0081】上記のようにインク噴出ノズル55におけ
るdot k番目からdot m番目まで使用する文字
の大きさの場合、インク噴出ノズル55の他のドットは
使用していない。そこで、補正データ設定入力部125
からの入力データにより、図11(b)に示すように、
例えばaドット数分だけインク噴出ノズル55をシフト
することにより、印字位置を補正することができる。従
って、印字ヘッド52等の機械的位置調整を行なうこと
なく、通行券42に印字される文字位置を変更すること
が可能となる。
【0082】以上により、インクジェットプリンタ51
を適用した通行券処理機20において、補正データ設定
入力部125からの入力データに応じて印字位置が補正
されるため、煩雑な機械的調整作業を実施することな
く、短時間でその補正作業を終了することが可能とな
る。また、経年変化等によって印字位置にずれが生じた
場合であっても、収受員が自分で簡単に補正することが
できる。
【0083】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について説明する。図12は、本発明の第3実施形態
に係る通行券処理機の制御系統を示したものである。こ
の第3実施形態に係る通行券処理機は、図8に示した第
2実施形態に係る通行券処理機に対し、補正データ設定
入力部125を備えていない構成となっている。その他
の構成は、図8に示した通行券処理機と同じであるの
で、詳細な説明は省略する。
【0084】前記第2実施形態に係る通行券処理機で
は、補正データ設定入力部125から補正データを入力
することにより、印字ヘッド52に設けられたインク噴
出ノズル55のインク噴出位置を変更するように構成し
たのに対し、この第3実施形態に係る通行券処理機では
操作表示部24の表示パネル25から補正データを入力
できるように構成したものである。例えば表示パネル2
5にインク噴出ノズル55に対応するバーあるいはドッ
トを一定間隔で複数表示し、特定ボタンのタッチ操作に
よって、上記一定間隔で連続的に表示されるバーあるい
はドットの数を任意に設定する構成とすることにより、
上記バーあるいはドットの表示数に応じて印字エリア1
40の位置を任意に補正することができる。
【0085】上記第3実施形態においても、第2実施形
態と同様に印字ヘッド等の機械的位置調整をすることな
く、通行券に印字される文字位置を容易に変更すること
が可能となり、短時間でその補正作業を終了することが
できる。
【0086】なお、上記実施形態では、収受員が操作す
る通行券処理機に実施した場合について示したが、その
他、無人の入口料金所に設置される通行券自動発行機に
おいても同様にして実施し得るものである。なお、通行
券自動発行機に実施した場合には、例えば大型車、普通
車、軽自動車等に合わせて複数の発券口を設け、車種判
別装置によって判別した車種に応じて対応する発券口か
ら通行券を発行する。
【0087】また、本発明に係る通行券処理機では、印
字装置としてインクジェットプリンタを使用しているの
で、数字、アルファベット、かな文字、漢字等の各種文
字を印字できると共に図形についても印字できるので、
入口料金所の通行券発行機により通行券を発行する際、
通行券の空いている領域を利用してスポンサ広告を印刷
することができる。この場合、入口料金所では、進入車
両の車種を収受員あるいは車種判別装置により判別して
通行券を発行するので、通行券には車種別にそれぞれ異
なるスポンサ広告を印刷することができる。また、無人
の入口料金所においては、左ハンドル車用の通行券自動
発行機が設置されるので、この左ハンドル車用の通行券
自動発行機により発行する通行券に対して、左ハンドル
車に特有のスポンサ広告を印刷することも可能である。
【0088】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、印
字装置としてインクジェットプリンタを使用して通行券
に数字やアルファベットだけでなく漢字を印字できるよ
うにしたので、一般利用者が通行券の記載内容を容易に
理解できると共に、収受員においても通行券に記載され
た内容を容易にかつ正確に読取って処理できるので、処
理効率を向上することができる。また、通行券には、入
口料金所名をプレ印字する必要がないので、各料金所で
同じ様式の通行券を一律に使用することができ、通行券
の調達コストを低く抑えることができる。
【0089】また、本発明は、インクジェットプリンタ
を適用した通行券処理機において、印字ヘッドの垂直方
向に微小間隔を保って設けた多数のインク噴出ノズルに
対し、上下の複数ビットを除いて印字エリアを設定し、
補正データ設定入力部からの入力データによって上記印
字エリアを上下方向に補正するようにしたので、煩雑な
機械的調整作業を実施することなく、短時間でその補正
作業を終了することができる。また、経年変化等によっ
て印字位置がずれた場合であっても、収受員によって簡
単に補正することが可能である。
【0090】更に、本発明は、操作表示部に設けられた
表示パネルを利用して上記印字位置補正用のデータを入
力するようにしたので、特に補正データ設定入力部を設
けることなく位置補正用データを入力でき、構成を簡易
化することができる。
【0091】また、本発明に係る通行券処理機では、印
字装置としてインクジェットプリンタを使用しているの
で、数字、アルファベット、かな文字、漢字等の各種文
字を印字できると共に図形についても印字でき、入口料
金所の通行券発行機により通行券を発行する際、通行券
の空いている領域を利用してスポンサ広告を印刷するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有料道路端末用通
行券処理機の外観構成を示す斜視図。
【図2】(a)は同実施形態における操作表示部上の輝
度調節つまみ部分の詳細を示す図、(b)は同キースイ
ッチ部分の詳細を示す図。
【図3】同実施形態における通行券処理機の内部構成を
示す図。
【図4】図3におけるA−A矢視断面図。
【図5】同実施形態におけるインクジェットプリンタ及
び搬送ライン部分の構成図。
【図6】同実施形態における通行券の印字例を示す図。
【図7】同実施形態における通行券の他の印字例を示す
もので、(a)は印字する前の状態を示す図、(b)は
印字後の状態を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る有料道路端末用通
行券処理機の制御部系統の構成を示すブロック図。
【図9】同実施形態における印字補正データの設定フォ
ーマットを示す図。
【図10】同実施形態における印字制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図11】(a)は同実施形態において、印字ヘッドに
設けられたインク噴出ノズルの位置説明図、(b)は同
実施形態における印字位置補正後のインク噴出ノズルの
位置説明図。
【図12】本発明の第3実施形態に係る有料道路端末用
通行券処理機の制御部系統の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の対象とする料金所システムの概略構
成図。
【図14】従来の有料道路端末用通行券処理機に設けら
れるワイヤドット方式による印字文字例を示す図。
【図15】従来のワイヤドット方式の印字装置により印
字された通行券の印字状態を示す図。
【図16】従来のワイヤドット方式の印字装置により印
字された通行券の他の印字例を示すもので、(a)は印
字する前の状態を示す図、(b)は印字後の状態を示す
図。
【符号の説明】
13 磁気ストライプ 14 区分領域 15 支払の区分 16 特別処理 17 入口料金所名印字領域 18 入口料金所名 21 機器本体 22 前カバー 23 上カバー 24 操作表示部 25 表示パネル 26 輝度調節つまみ 27 キースイッチ 31 カードリーダ挿入排出口 32 通行券類挿入排出口 33 ホッパスタッカカバー 40 通行券処理部 41 ホッパスタッカ 42 通行券 43 繰り出しローラ 44 引き込みローラ 46、47 案内板 48、49 押さえ板 50 引張りばね 51 インクジェットプリンタ 52 印字ヘッド 53 インクタンク 54 クリーニング機構 55 インク噴出ノズル 56 再生ヘッド 57 記録ヘッド 58 待機部 61〜70 駆動ローラ 71 搬送ベルト 72 テンションローラ 73 ピンチローラ 75 基準板 80 通行券供給装置 81、82 咬え込みローラ 83、84 送り出しローラ 85 供給ベルト 87 テンションローラ 88 新券案内板 89 送り込みローラ 90 分離ローラ 91 一方向フラッパ 92 切換フラッパ 100 制御部 101〜107 光センサ 125 補正データ設定入力部 130 信号発生部 140 印字エリア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路端末用通行券処理機において、
    機器本体の前端側に形成される通行券類挿入排出口と、
    上記機器本体の後端側に形成されて上記通行券を一時待
    機させる待機部と、上記機器本体の前端側に形成されて
    上記通行券を蓄えるホッパスタッカと、上記機器本体内
    に設けられ且つ上記待機部と上記通行券類挿入排出口と
    を結ぶ搬送ラインに沿って上記通行券を往復移動させる
    搬送手段と、この搬送ラインの途中に配置されて上記通
    行券に対する情報の書込み及び読取りを行なう磁気記録
    再生手段と、搬送ラインの途中に配置されて上記通行券
    に対して漢字を含む文字を印字するインクジェットプリ
    ンタと、このインクジェットプリンタによる印字動作を
    制御する制御手段とを具備したことを特徴とする有料道
    路端末用通行券処理機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有料道路端末用通行券処
    理機において、入口料金所で新規の通行券を発行する
    際、料金所名がプレ印字されていない通行券に対して料
    金所名を含む必要なデータをインクジェットプリンタで
    印字することを特徴とする有料道路端末用通行券処理
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有料道路端末用通行券処
    理機において、入口料金所で新規の通行券を発行する
    際、何もプレ印字されていない白紙の通行券に対して必
    要なデータを全てインクジェットプリンタで印字するこ
    とを特徴とする有料道路端末用通行券処理機。
  4. 【請求項4】 インクジェットプリンタを使用して通行
    券に必要なデータを印字する有料道路端末用通行券処理
    機において、上記インクジェットプリンタの印字ヘッド
    の垂直方向に微小間隔を保って設けた多数のインク噴出
    ノズルに対し、上下の複数個を除いた中央部に印字エリ
    アを設定する手段と、上記印字エリアの位置を補正する
    補正データを入力する補正データ設定入力部と、この補
    正データ設定入力部から入力された補正データによって
    上記インク噴出ノズルに対する上記印字エリアを上下方
    向に移動する印字エリア補正手段とを具備したことを特
    徴とする有料道路端末用通行券処理機。
  5. 【請求項5】 インクジェットプリンタを使用して通行
    券に必要なデータを印字する有料道路端末用通行券処理
    機において、表示パネル上に各種処理ボタンを表示し、
    該各種処理ボタンのタッチ操作により各種操作指示及び
    データ入力を行なう操作表示手段と、上記インクジェッ
    トプリンタの印字ヘッドの垂直方向に微小間隔を保って
    設けた多数のインク噴出ノズルに対し、上下の複数個を
    除いた中央部に印字エリアを設定する手段と、上記印字
    エリアの位置を補正する補正データを上記操作表示手段
    により入力する補正データ入力手段と、この補正データ
    入力手段により入力された補正データによって上記イン
    ク噴出ノズルに対する上記印字エリアを上下方向に移動
    する印字エリア補正手段とを具備したことを特徴とする
    有料道路端末用通行券処理機。
  6. 【請求項6】 有料道路の通行券を発行する有料道路端
    末用通行券処理機において、上記通行券に必要なデータ
    と共にスポンサ広告をインクジェットプリンタにより印
    刷することを特徴とする有料道路端末用通行券処理機。
  7. 【請求項7】 有料道路の通行券を発行する有料道路端
    末用通行券処理機において、上記通行券にインクジェッ
    トプリンタにより必要なデータを印刷すると共に、車種
    情報別に個別のスポンサ広告を印刷することを特徴とす
    る有料道路端末用通行券処理機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006076022A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Tohoku Ricoh Co Ltd 複合型画像形成装置
JP2009064076A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Toshiba Corp 有料道路向け広告配信システムおよび広告配信方法

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