JP2722398B2 - 型 枠 - Google Patents

型 枠

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JP2722398B2
JP2722398B2 JP7209908A JP20990895A JP2722398B2 JP 2722398 B2 JP2722398 B2 JP 2722398B2 JP 7209908 A JP7209908 A JP 7209908A JP 20990895 A JP20990895 A JP 20990895A JP 2722398 B2 JP2722398 B2 JP 2722398B2
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理昭 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築現場等に使
用する型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】型枠は、建築現場で壁面や、床面のコン
クリート打ち用のユニットを組み立てる作る為に使用さ
れる。これらの型枠の種類としては、大型壁型枠工法に
使用されシャタリング等によって組み立てる鋼鉄製パネ
ル、いわゆるメタルフォームが知られている。また、金
属製のフレームに合板等の板状体を組み合わせたもの、
あるいは単材の木材、合板から成るパネルなども公知で
ある。これらは、床面や壁面のユニットを作る為に建築
現場で組み立てられていた。
【0003】これらの中で型枠10の周囲がフレーム
(額縁)11で、その内側に板状体(面板)12を嵌合
させて成るものが知られている。このような型枠10の
フレーム11は、一般的にアルミニウム合金等の軽い金
属製からなっており、そのフレーム11の内周形状に合
わせた大きさの合板、硬質合成樹脂材等の板状体12を
現場等において嵌め込んで型枠を作っていた。(図5、
図6、図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の型枠のうち、鋼
鉄製パネル、いわゆるメタルフォームは強固ではあるが
重い為運搬や取り扱いが不便であった。また、単体のベ
ニヤ合板等では強固的に弱かったり、何回も繰り返しの
使用に耐えない問題点があった。
【0005】また、周囲のフレームと板状体からなる型
枠10では、フレーム11の内側に嵌合させる合板等の
板状体12の大きさ、形状をフレーム11の内周形状に
合わせても、どうしてもフレーム11と板状体12との
間に隙間が空いてしまう問題点があった。その為、その
隙間に接着剤等のプロテクション13を後から挿入し間
隙を埋め込み型枠10のコンクリート打設面を平面化し
ていた。
【0006】しかしながら、このような従来の型枠10
を使用した場合、特に床面を形成する為の場合、コンク
リート打設後にコンクリート14の重さによってフレー
ムと合板の間隙の接着剤等のプロテクション13が押し
下げられ、そこにコンクリートが入り込みそのまま硬化
する問題点があった。その為、型枠10を剥離した後の
コンクリート面、特に床面の下面に、その間隙に入り込
んだコンクリートの筋が突出して形成される問題点があ
った。すなわち型枠と型枠の間に出易いコンクリートの
筋が、さらにその両側に2本の突起線として出易い問題
点があった。
【0007】さらに、型枠の周囲のフレームがアルミ等
の金属性素材で形成されている為、内側の合板材よりコ
ンクリートの接着性が強く、型枠のコンクリートからの
剥離時、コンクリート壁面がアルミ等のフレームに付い
て剥離してしまう欠点があった。
【0008】この発明は、型枠がフレームと板状体を有
しながら、この型枠を使用したコンクリート打設面に突
出した筋が出ないとともに、型枠を剥離するときにコン
クリートの掛け落ちが少ない型枠を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為
に、フレームと板状体から成る型枠において、板状体が
フレームの広さ全面に亙って被覆するような大きさの係
合板状体であり、係合板状体は型枠の両側に係合溝部を
設け、係合溝部がそれぞれ内側に開口してフレームの突
起と着脱自在に係合するように形成されたことを特徴と
する型枠を提案する。
【0010】さらに、フレームと板状体から成る型枠に
おいて、板状体はフレームの広さ全面に亙って被覆する
ような大きさの係合板状体であり、係合板状体は型枠の
両側に硬質合成樹脂部を設け、硬質合成樹脂部に係合溝
部を設け、係合溝部がそれぞれ内側に開口してフレーム
の突起と着脱自在に係合するように形成されたことを特
徴する型枠を提案する。
【0011】
【0012】係合板状体は係合溝部によって、フレーム
に係合し、フレームの少なくとも一面側を被覆する。係
合溝部は、係合板状体の両側に亙って形成される。係合
板状体は係合溝部により、フレームとスライドさせて係
合する。
【0013】係合溝部が両側に亙ってあり、型枠の内側
に開口している場合は、フレームの上部にある突起にス
ライドさせて係合する。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の型枠の平
面図である図1、図1のA−A線断面を示す図2、図1
のAーA線断面の別の実施の形態である図3、同じく図
4、従来のフレームを有する型枠の平面図である図5、
図5のB−B線断面図である図6、図5の型枠にコンク
リートを打設した場合の隣合った型枠部分の拡大断面図
である図7に基づいて説明する。
【0015】型枠1は、金属性のフレーム2と係合板状
体3とから成る。型枠1は、平面形状が通常は長方形で
あり、フレーム2は型枠1の少なくとも外周に設けてい
る。
【0016】フレーム2は、この実施の形態では細長い
板状体であり、板状体の上部外方向(厚さ方向)に係合
突片4を板状体長手方向に亙って設ける。板状体の下部
に長手方向全長に亙って基部片5を外方向に突出して設
けている。
【0017】係合板状体3の大きさ、形状は、フレーム
2の平面視の大きさ、形状と一致すればよく、この実施
例では長方形である。係合板状体3は、フレーム2の平
面一面を被覆するように形成されており、両側長手方向
全長に亙って設けた係合溝部6によってフレーム2と係
合する。
【0018】係合板状体3は、両側部分7と中央部分8
とから成り、両側部分7と中央部分8は、両側部分7の
中突起部71と中央部分8の中溝部81を嵌合させ接着
固定される。両側部分7には係合溝部6を設ける。係合
板状体3の中央部分8は、上下面平坦な板状体であり発
泡硬質ウレタン、ベニア合板、メラミン樹脂、APS樹
脂等等の軽量でコンクリート剥離性のよい素材で形成す
る。
【0019】係合板状体3の両側部分7は、係合板状体
3の中央部分8と異なる素材、または同素材で形成し、
ポリ塩化ビフェニール等の硬質合成樹脂材等のコンクリ
ートとの剥離性が良く、かつ塑性のよい素材で長手方向
全長に亙って設ける。
【0020】両側部分7は、上面70がコンクリートに
接する面であり、両側部分7の上面と中央部分8の上面
80は同一平面になるように接続する。
【0021】両側部分7は、係合溝部6を長手方向全長
に亙って形成する。
【0022】実施形態1(図2)では、フレーム2の係
合突片4aが上部で外方向に亙って突出しており、係合
溝部6aは、この係合突片4aと係合する形状である。
両側部分7は厚さ方向に突出しこの部分により板状体中
心方向へ開口する係合溝部6aを形成する。すなわち係
合板状体3の両側辺に位置するそれぞれの係合溝部6a
は型枠1の内側に向かって開口しており、外側へ突出す
る係合突片4aと摺動自在に係合する。係合溝部6aの
横断面形状は、係合突片4aの横断面形状に部分的に対
応する。
【0023】実施形態2(図3)では、フレーム2の係
合突条4bは外方向へ長手方向に亙って突起している片
の上面から更に上方へ突起している。この係合突条4b
の横断面形状は、逆三角形状である。実施例2の両側部
分7の係合溝部6bは、両側部分7の下面に凹部を、係
合突条4bに対応する逆三角形状により形成する。係合
突条4bと係合溝部6bは摺動して係合する。
【0024】また、実施形態3(図4)は、フレーム2
の係合突片4cが、フレームの上部全長方向に亙って外
方向へ突出した片の最外側から上方へ立設する突片であ
る。これに係合する係合溝部6cは、両側部分7の角部
分を長手方向全長に亙って凹部とした形状であり、この
係合溝部6cによって係合突片4cの上面と内側面に接
して摺動係合する。
【0025】次に、この発明の実施形態についての作用
を説明する。型枠1は、工場あるいは建築現場におい
て、フレーム2と係合板状体3を係合させて成る。フレ
ーム2と係合板状体3は、それぞれ大きさ、形状を合わ
せたもの、およびフレーム2の係合突片(係合突条)4
a、4b、4cと係合溝部6a、6b、6cの対応した
ものを組み合わせる。
【0026】フレーム2と係合板状体3を組み合わせる
方法は、両側部分7の係合溝部6とフレーム2の係合突
片(係合突条)4を合わせて型枠1の一の短辺側から他
の短辺側へ押し込み摺動させて係合する。係合突片4と
係合溝部6はそれぞれ直線状であるので簡単に摺動(ス
ライド)し係合できる。
【0027】実施形態1、実施形態2の場合は、フレー
ム2に係合した係合板状体3は、幅方向(短手方向)に
固定される外、上下方向にもしっかりと固定される。
【0028】フレーム2と板状体3が組み合わせた型枠
1は、片面(上面)側が板状体3の平面面だけで形成さ
れる。この型枠1を建築現場に多数並べて使用する。
【0029】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、従来フ
レームを有する型枠を使用した場合に起き易いコンクリ
ート打設面の筋状突起の問題点を解消するという効果が
ある。
【0030】また、型枠のコンクリート打設面が一面化
するとともに、コンクリート剥離性がよい素材で形成さ
れるので、型枠の剥離時にコンクリート面を痛めにくい
という効果がある。
【0031】また、型枠のフレームと板状体を建築現場
等で容易に組み合わせて作ることができ、板状体のみが
コンクリート打設によって痛んでも取り替えが容易であ
る。
【0032】さらに、型枠全体が、軽量で堅固であるの
で、運搬や保管等の作業が容易であるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の型枠の平面図
【図2】 図1のA−A線断面図
【図3】 この発明の他の実施例である図1のAーA線
断面図
【図4】 この発明の他の実施例である図1のA−A線
断面図
【図5】 従来のフレームを有する型枠の平面図
【図6】 図5のB−B線断面図
【図7】 従来の型枠を使用した場合のコンクリート打
設面を説明する隣接する型枠の拡大一部断面説明図。
【符号の説明】
1 型枠 2 フレーム 3 板状体 4 係合突片 4a、4c 係合突片 4b 係合突条 5 基部片 6 係合溝部 6a、6b、6c 係合溝部 7 両側部分 70 上面 71 中突起部 8 中央部分 80 上面 81 中溝部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと板状体から成る型枠において、
    板状体がフレームの広さ全面に亙って被覆するような大
    きさの係合板状体であり、係合板状体は型枠の両側に係
    合溝部を設け、係合溝部がそれぞれ内側に開口してフレ
    ームの突起と着脱自在に係合するように形成されたこと
    を特徴とする型枠。
  2. 【請求項2】フレームと板状体から成る型枠において、
    板状体はフレームの広さ全面に亙って被覆するような大
    きさの係合板状体であり、係合板状体は型枠の両側に硬
    質合成樹脂部を設け、硬質合成樹脂部に係合溝部を設
    け、係合溝部がそれぞれ内側に開口してフレームの突起
    と着脱自在に係合するように形成されたことを特徴する
    型枠。
JP7209908A 1995-07-26 1995-07-26 型 枠 Expired - Lifetime JP2722398B2 (ja)

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JPH0941660A JPH0941660A (ja) 1997-02-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597955U (ja) * 1982-07-08 1984-01-19 日産自動車株式会社 ベルトテンシヨナ−装置
JPS6440901U (ja) * 1987-09-07 1989-03-10
JPH07279411A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Kobe Steel Ltd コンクリート用型枠

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JPH0941660A (ja) 1997-02-10

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