JP2721301B2 - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JP2721301B2
JP2721301B2 JP6082258A JP8225894A JP2721301B2 JP 2721301 B2 JP2721301 B2 JP 2721301B2 JP 6082258 A JP6082258 A JP 6082258A JP 8225894 A JP8225894 A JP 8225894A JP 2721301 B2 JP2721301 B2 JP 2721301B2
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slit
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大樹 真木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンロッドを備え
ることなく、ピストンの運動を外部に伝達するロッドレ
スシリンダに関し、特に、ピストンの動作を安定させ、
スリットを形成したことによるシリンダの剛性の低下を
防止するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピストンロッドを用いずにシ
リンダ内のピストンの運動を外部装置に伝達するロッド
レスシリンダが使用されている。このようなピストンロ
ッドを用いない形式のものでは、従来のピストンの往復
運動に伴って長手方向にピストンロッドが移動するもの
に比べ、大幅にスペースの縮小を図ることができ、ま
た、ピストンロッドに加わる衝撃力により、当該ロッド
が曲がったり折れたりする等の問題がなくなった。そこ
で、用途に応じて各種ロッドレスシリンダが使用されて
いる。その1例として、特公昭62ー16321号公報
に従来から使用されているロッドレスシリンダが開示さ
れているが、これについて以下に説明する。
【0003】図4は、当該公報に示された従来例のロッ
ドレスシリンダの側部断面を示した図であり、図5は、
当該ロッドシリンダのA−A断面を示した図である。本
ロッドレスシリンダは、以下に示すように構成されてい
る。先ず、シリンダ51の内室は偏心状態で設けられ、
その上面には長手方向に沿ってスリット53が形成され
ている。また、このシリンダ51の両端部が、カバー5
2によって閉鎖されている。そのシリンダ51内のピス
トン54は、拡径して形成されたピストンヘッド55,
56間を小径の連結棒57によって構成されている。こ
のピストン54の連結棒57には、図5に示すように、
ピストン54の運動を外部に伝達するための運動伝達手
段58が、ネジ等によって固定されている。その運動伝
達手段58は、その中心を連結棒57の中間点に合わせ
て取り付けられ、スリット53を介してシリンダ51外
部に突出している。この突出部分はリブ59として構成
され、スリット53との間には若干の遊びが設けられて
いる。
【0004】このように、シリンダ51から突出して形
成されたリブ59には、スリット53が形成されたシリ
ンダ51上面を覆うように、そのリブ59上端に両横方
向に拡がったヨーク60が構成されている。また、その
シリンダ51上部を覆うヨーク60は、シリンダ51の
側面を一部覆うように垂直に折れて形成されている。そ
して、そのように両端に拡がったヨーク60の垂下した
脚部61には、それぞれ帯状の案内部材62が取り付け
られている。一方、シリンダ51側部には、案内部材6
2が係合する案内溝63によってガイド手段が構成され
ている。更に、ヨーク60の上面には、ピストン54の
運動を外部装置等に伝達するためのフランジ64が形成
されている。
【0005】上記したようにシリンダ51の上面にはス
リット53が形成されているが、これは、2つの要素よ
りなるシール部材によって閉じられた構成となってい
る。つまり、図4に示すようにスリット53の上方を可
撓性の外側用シール部材65によって、また、下方を同
じく可撓性の内側用シール部材66によってシリンダ室
67がシールされることとなる。ここで、図6は、スリ
ットをシール部材がシールする状態を示した部分的拡大
斜視図である。このシール部材65,66は、シリンダ
51両端のカバー52a,52b部分で固定され、スリ
ット53に形成された上部シール溝68と下部シール溝
69に沿ってそれぞれ案内され、そのスリット53で嵌
合されている。また、このシール部材65,66は、運
動伝達手段58ではそれぞれが上下に分離することとな
る。そして、外側用シール部材65はヨーク60上面を
通り、内側用シール部材66は運動伝達手段58のリブ
59下側の通孔69を通っている。そのため、運動伝達
手段58の前後には分離したシール部材65,66を接
合するための加圧部材70,71がピストン54のピス
トンヘッド55,56のシールスリーブ55a,56a
に対応する位置に設けられている。この加圧部材は、ロ
ーラによって構成されている。
【0006】以上のような構成を有する従来のロッドレ
スシリンダでは、次のように作用する。先ず、例えば、
不図示のポートよりピストンヘッド55とカバー55b
より構成される圧力室72へエアが供給される。このと
き、圧力室72はシリンダ51がピストンヘッド55、
カバー55bそして、上面スリット53をシール部材6
5,66によって密閉されている。更に詳細には、その
圧力室72にエアが供給されると、下部シール溝69に
沿って設けられたシール部材66がエアに押されて、よ
り気密に下部シール溝69に接合する。このように、気
密性が保たれた圧力室72へのエアによりピストン54
が図4右方へ押されて移動する。
【0007】ピストン54が移動すると、移動方向のシ
ールベルト65,66はスリット53を介して設けられ
た運動伝達手段58を挟んで分離しているが、ピストン
ヘッド55と加圧手段70とで押圧され噛み合わされる
こととなる。そのためピストン54の移動により圧力室
72の大きさが変化しても、シールベルト65,66に
よりスリット53の影響を受けず密室が維持される。こ
れは反対側の圧力室73についても同様である。一方、
上記したようにピストン54が移動すると、その運動が
運動伝達手段58を介して不図示の外部装置等に伝達さ
れる。このように、フランジ64によって外部にピスト
ン54の運動が伝達されるが、そのピストン54の移動
に際して、リブ59に設けられたヨーク60によって安
定した運動を伝達する。
【0008】即ち、ピストン54の移動に際して回転す
る方向に力が係ることがある。このとき、スリット53
はリブ59に対して若干の遊びが設けられて形成されて
いるため、傾いて移動することとなる。ヨーク60は、
このような傾きを防止するために、移動に際して両側面
の案内部材62が、シリンダ54の側面に形成された案
内溝63を摺接する。従って、ピストン54の回転によ
り運動伝達手段58に加わる横方向の力に対向し、リブ
59がスリット53側面に当接することなく移動するこ
ととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ロッドレスシリンダにおいては、外部装置の影響等によ
ってフランジ64を介して横方向に荷重が生じ、運動伝
達手段58を傾かせることとなる。しかし、運動伝達手
段58は、ヨーク60に形成された案内部材62及びシ
リンダ51の側面に形成された案内溝63により構成さ
れる案内手段によって支えられ、その傾きが防止されて
いる。このように、横方向の荷重は、シリンダ51の側
面部によって支えられることとなるが、外部から大きい
荷重が横方向に生じた場合にシリンダ51側面を変形さ
せることとなる。即ち、横方向に生じる荷重により運動
伝達手段58が当該方向へ押され、それに伴い案内部材
62によって、その案内部材62が接するシリンダ側面
を押してシリンダ51を変形させる。このとき、上面に
スリット53が形成されているため、そのスリット幅を
狭めることとなる。
【0010】従って、荷重の大きな横荷重が加わると変
形によってスリット幅が狭められ、そこを移動するリブ
59が当たってしまい、ピストンの動作が不安定となり
適切な操作が困難となる。また、上記従来例のロッドレ
スシリンダは、スリットを設けたことによって、上記し
たように横荷重によるシリンダの横方向への歪や、シリ
ンダ全体のねじりに対する剛性が弱くなる。そのため、
ピストンロッドを有するシリンダに比べてスペースの縮
小を図ることはできるが、その反面剛性を高めるために
シリンダの肉厚が厚くなってしまうこととなる。従っ
て、シリンダ自身の重量が増すこととなり、また、コス
トアップの原因となる。
【0011】そこで、本発明は、横荷重によるシリンダ
の変形によって生じるピストンの運動低下をなくした安
定動作を可能とし、また、軽量で作成コストの低いロッ
ドレスシリンダを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のロッドレスシリ
ンダは、長尺な管状であって、その長手方向に軸線に沿
って形成されたスリットを有するシリンダと、そのシリ
ンダ内にスライド可能に嵌挿された長尺のピストンと、
そのピストンに連続して形成されると共に、シリンダに
形成されたスリットからシリンダ外部に突出して設けら
れた運動伝達手段とを有するロッドレスシリンダにおい
て、前記シリンダの両側面底部に横方向に張り出し、取
付部が設けられたつば部を有するものである。また、望
ましくは、本発明のロッドレスシリンダは、長尺な管状
であって、その長手方向に軸線に沿って形成されたスリ
ットを有するシリンダと、そのシリンダ内にスライド可
能に嵌挿された長尺のピストンと、そのピストンに連続
して形成されると共に、シリンダに形成されたスリット
からシリンダ外部に突出して設けられた運動伝達手段と
を有するロッドレスシリンダにおいて、前記シリンダの
両側面底部に横方向に張り出し、取付部が設けられたつ
ば部と、スリットが形成された前記シリンダ上面を覆う
ように運動伝達手段に連設された支持部材と、前記支持
部材と係合し、前記つば部上面で軸線方向に沿って設け
られた案内手段とを有するものである。
【0013】
【作用】上記構成を有する本発明のロッドレスシリンダ
は、シリンダ内にエアが供給されるとシリンダ内のピス
トンが押されて所定方向に移動し、ピストンに連結され
た運動伝達手段がシリンダに形成されたスリットを介し
て外部の装置等へ運動を伝達する。このとき、スリット
は長尺な管状のシリンダの長手方向に形成された隙間を
なしているが、そのスリットの全長に渡ってシール手段
が設けられているため、シリンダ内にエアが供給される
とそのエアがシール手段に作用してスリットを密閉す
る。従って、隙間を有したシリンダであってもエアによ
ってピストンが動作する。
【0014】このようにしてピストンの運動が外部装置
等に伝達される際、運動伝達手段に加わる外部からの横
方向の荷重によって、その運動伝達手段に係設された支
持部材がシリンダ側面を押す。そのため、シリンダ側面
部には歪が生じることとなる。その際、シリンダの両側
面底部に形成されたつば部がつば部の取付部によって外
部装置に固定され、外部装置の剛性によりシリンダ底面
の剛性が高まり、それに伴ってシリンダ側面の剛性も高
まる。また、剛性が高まるため、シリンダ側面の歪が小
さくなり、スリット部分がピストンの運動に伴って移動
する運動伝達手段と接触するのを防止し、ピストンが軸
線方向に滑らかに運動することとなる。また、本発明の
ロッドレスシリンダは、運動伝達手段に係設された支持
部材に横荷重が作用した場合、シリンダの両側面底部に
長手方向に沿って形成されたつば部上面の案内レール部
材に従って案内手段が移動するので、シリンダ側面に荷
重が伝達されないため、スリット幅を狭めることなくピ
ストンが軸線方向に滑らかに運動することとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のロッドレスシリンダの第1実
施例について図面を用いて説明する。図1は、本実施例
のロッドレスシリンダの側部断面図である。そして、図
2は、当該ロッドレスシリンダのX−X断面を示した図
である。本ロッドレスシリンダは片側にのみ給気用ポー
トを有するものである。シリンダ1はその断面が楕円形
状で形成され、その上面には長手方向に沿ってスリット
2が設けられている。そして、このシリンダ1の両端部
は、カバー3a,3bによって閉じられ、シリンダ1内
にエアを供給するためのポート4がカバー3aにのみ形
成されたている。そして、カバー3a内部では、ポート
4から連通して軸線方向に突出してクッションリング5
が設けられている。一方、カバー3b内部には挿入孔3
cが形成されている。
【0016】そのシリンダ1内のピストン6は、両方向
にシリンダ1と同様に断面が楕円形状のピストンヘッド
7,8を持ち、運動伝達手段10によって一体に形成さ
れている。ピストンヘッド7はクッションリング5が挿
入される挿入孔7aが形成されている。また、ピストン
ヘッド8は逆にカバー3bに形成された挿入孔3cに挿
入する突起部8aが形成されている。そして、これらピ
ストンヘッド7,8は、その間に連設された運動伝達手
段10によって一体に形成されている。この運動伝達手
段10は、シリンダ1内部からスリット2を介してシリ
ンダ1外部に突出して設けられている。具体的には、ピ
ストンヘッド7,8を連接するシリンダ1内部の台部か
らスリット2との間に若干の遊びが設けられるようにし
て板状部分が連続して形成され、更にシリンダ1外部で
支持台部分が形成されている。そして、この運動伝達手
段10上には、シリンダ1の横幅よりもさらに拡いテー
ブル11が固設されている。
【0017】一方、シリンダ1下部には、横方向に張り
出したつば部28が形成されてる。このつば部28は、
シリンダ1の底面に沿って設けられ、シリンダ1側面か
ら所定距離張り出しており、また、所定厚さを有してい
る。このつば部28の厚さは、本実施例のようにつば部
28に直接ガイドレールが固設された場合と、次に説明
する第2実施例のようにシリンダ上面部にガイドレール
が固設された場合とによって異なる。更に、シリンダ側
面部にガイドレールを設ける場合には、その固設高さを
考慮する必要がある。そして、そのつば部28には取付
穴29が形成されており、その取付穴29にはナット3
0がはめ込まれ、ボルト31によって外部装置に固定さ
れる。
【0018】また、つば部28上面にはT字型の取付孔
32が形成され、そこには、上記したようにガイドレー
ル13がナット及びボルトによって取り付けられてい
る。そこで、ガイドレール13は、つば部28とシリン
ダ1の側面との角に沿って、シリンダの長手方向に設け
られている。そして、テーブル11は、図2に示すよう
に更にその端部は垂直に折れ、シリンダ側面に覆って、
テーブル11の下方端内側には、ガイドレール13に合
わせてガイド部材12が係設されている。このガイド部
材12は、テーブル11の両端に前後して、合計4つが
形成されている。
【0019】次に、上記したようにシリンダ1の上面に
はスリット2が形成されているが、これは、2つの要素
よりなるシールベルトによって閉じられた構成となって
いる。つまり、図1に示すようにスリット2の上方を可
撓性の外側用シールベルト14によって、また、下方を
同じく可撓性の内側用シールベルト15によって、圧力
室16a,16bが構成されている。ここで、このシー
ルベルト14,15は、シリンダ1両端のカバー3a,
3b部分で固定され、スリット2の深さ方向中間部分に
は凸部2aに沿ってそれぞれ案内される。その凸部2a
は先端部が下方に垂直に折れ、内側用シールベルト15
上面に形成された止め穴15aに嵌合されるよう止め部
が形成されている。
【0020】また、このシールベルト14,15は、運
動伝達手段10の部分ではそれぞれが上下に分離するこ
ととなるが、外側用シールベルト14は運動伝達手段1
0の上溝10aを通り、内側用シールベルト15はその
下溝10bを通る。そして、運動伝達手段10の前後に
は分離したシールベルト14を押下するための加圧部材
18a,18bがテーブル11端部に設けられている。
また、ピストンヘッド7,8には押圧部7b,8bが形
成されている。一方、シリンダ1の給気ポート4側には
テーブル11の移動を制限すべく、ショックアブソーバ
19が、不図示の外部装置によりテーブル11が戻され
る時の衝撃をやわらげようブロック20により固定され
ている。
【0021】以上、本実施例のロッドレスシリンダの構
成について説明したが、次にその作用について説明す
る。例えば、給気ポート4よりピストンヘッド7とカバ
ー3aより構成される圧力室16aへエアが供給され
る。このとき、圧力室16aはシリンダ1がピストンヘ
ッド7、カバー3bそして、上面スリット2がシールベ
ルト14、15によって密閉されている。具体的には、
給気ポート4より供給されたエアは、給気ポート4から
連通して軸線方向に突出して設けられたクッションリン
グ5からピストンヘッド7の挿入孔7aに供給される。
そうすると、供給されたエアによってピストン6が左側
へ移動する。そしてピストン6が移動する際には、ピス
トンヘッド7の押圧部7bが内側用シールベルト15を
上側に押えながら移動し、一方運動伝達手段10に取り
付けられた加圧部材18aがシールベルト14を押えな
がら移動する。シールベルト14,15は、スリット2
の中間部分に形成された凸部2aに沿ってそれぞれ上側
または下側で案内される。特に、シールベルト15は、
スリット2の凸部2aによって形成された止め部が、内
側用シールベルト15上面に形成された止め穴15aに
嵌合される。そのため、スリット2部分はシールベルト
14,15によって気密になり、圧力室16aは密閉状
態となる。
【0022】このように、気密性が保たれた圧力室16
aへのエアによりピストン6が図1左方へ押されて移動
する。ピストン6が移動すると、移動方向のシールベル
ト14,15はスリット2を介して設けられた運動伝達
手段10を挟んで分離しているが、ピストンヘッド7の
押圧部7bと加圧部材18bで押圧され接合することと
なる。そのためピストン6の移動により圧力室16aの
大きさが変化しても、シールベルト14,15によりス
リット2の影響を受けず密閉状態が維持される。そし
て、一方、圧力室16b側ではスリット2を密閉してい
たシールベルト14,15はそれぞれ、運動伝達手段1
0の上溝10aまたは下溝10bを通って分離される。
一方、このロッドレスシリンダは、圧力室16a側にし
か給気ポートがないので、図1右方へのピストン6に移
動には運動伝達手段10を介して不図示の外部装置によ
って移動されることとなる。
【0023】上記したように、ピストン1がエアの供給
により移動すると、その運動が運動伝達手段10を介し
て不図示の外部装置等に伝達され、外部装置を駆動させ
る等する。このとき、逆に外力によって運動伝達手段1
0上に形成されたテーブル11が横荷重を受けることが
ある。すると、この横荷重は、テーブル11下端に設け
られたガイド部材12を介してガイドレール13が押さ
れることとなる。しかし、本実施例では、ガイドレール
13がつば部28に固定されているので、シリンダ側面
に荷重はかからず、外部装置等に固定されたつば部28
が受けることとなる。
【0024】以上、本実施例のロッドレスシリンダによ
れば、外部からの横荷重を受けたとしても、ガイドレー
ル13が直接固設されたつば部28に伝えられ、更につ
ば部28は外部装置にシリンダ底部で固定されているた
め、シリンダの肉厚が薄くてもその側面の剛性は高めら
れることとなり、シリンダに歪が生じることはなく、ピ
ストンは安定した動作で移動することができる。また、
ピストンヘッド7,8の断面を楕円形状にしたため、シ
リンダ1の高さを低くできスペースの縮小化を図ること
ができた。また、シリンダ1は外部装置につば部28に
よって固定されているため、ねじれの心配もなくなっ
た。
【0025】次に、本発明のロッドレスシリンダの第2
実施例について説明する。本実施例では、上記第1実施
例と同様のロッドレスシリンダを用いるため、同一部分
は同一の符号を用いその詳細な説明を省略し、本実施例
の特徴的な部分についてのみ説明する。図3は、上記第
1実施例と同様に、シリンダの中間位置での断面図であ
る。本実施例においても、シリンダ36下部には、横方
向に張り出したつば部37が形成されてる。このつば部
37は、シリンダ36の底面に沿って設けられ、シリン
ダ36側面から所定距離張り出しており、また、所定厚
さを有しているが、後述するように案内手段がシリンダ
36上部に設けられているため、第1実施例のものより
厚くする必要がある。そして、そのつば部37には取付
穴38が形成されており、その取付穴38にはナット3
9がはめ込まれ、ボルト40によって他の装置に取り付
けられる。
【0026】また、シリンダ36の両肩部には、それぞ
れ横方向に張り出した張出部41が形成されている。即
ち、上面をシリンダ36上面の高さに揃えて、その上面
及び側面から所定距離張り出している。この張出部41
は、シリンダ36のほぼ全長に渡って形成され、その上
部には、平面状のテーブル45の両端部に設けられたガ
イド部材42を案内するためのガイドレール43が形成
されている。更に、シリンダ36の上面にはスリット2
と張出部41との間に所定深さの上溝44が長手方向に
形成され、そのシリンダ36の両側面にも所定深さの横
溝45が形成されている。この上溝44及び横溝45
は、共に表面部分よりも内側部分の溝幅が拡くなるよう
に段差を設けて形成されている。また、この各溝の深さ
は、シリンダ36に横荷重がかかった場合、張出部41
のみが独立して歪む程度である。
【0027】このような構成を有する本実施例のロッド
レスシリンダは、第1実施例のものと同様圧力室へのエ
アの供給によりピストンが移動し、その運動を運動伝達
手段10を介して外部装置へ伝達する。そして、逆に外
力によって運動伝達手段10上に形成されたテーブル4
5が横荷重を受けることがある。すると、この横荷重
は、テーブル45下端に設けられたガイド部材42を介
してガイドレール43にかかり、シリンダ側面を歪ませ
ることとなるが、シリンダ36底面をつば部37によっ
て固定されて剛性が高まるため、その歪は小さいものと
なる。
【0028】また、本実施例ではガイドレール43をシ
リンダ36上部に設けたため、横荷重によるシリンダの
歪は大きくなる。しかし、張出部41とスリット2との
間には上溝44が形成されているため、ガイドレール4
3が取り付けられた張出部41の部分が独立して歪み、
シリンダ36の側面全体は横荷重の大きさに比較して小
さく歪むこととなる。また、本実施例では、シリンダ3
6の側面にも横溝45を設けているので、シリンダ36
の側面が引っ張られることなく、やはり張出部41が独
立して歪み、シリンダ36の側面全体は小さく歪むこと
となる。
【0029】以上、本発明のロッドレスシリンダの第2
実施例について説明したが、本実施例のものによれば、
シリンダ36下部に形成された横方向に張り出したつば
部37を外部装置等に固定させるため、シリンダ36側
面の剛性が高まり、スリット2の凸部2aと運動伝達手
段との圧接により、動作抵抗を受けることがなくなり滑
らかな動作が可能となった。一方、横荷重をうける張出
部41が独立して歪むことによっても、スリット幅を狭
めることがなくなり、動作抵抗を受けることがなくなり
滑らかな動作が可能となった。
【0030】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、本発明は本実施例に限定されるものではなく、そ
の範囲を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例
えば、上記実施例ではつば部をシリンダのほぼ全長に連
続して設けるようにしたが、断続的に設けるようにして
もよい。また、その形状も断面が三角形状になる等、そ
の効果を達成する限り特定の形状に限定されない。ま
た、つば部に設けられた取付部については、その数や形
状は自由に設定し得る。
【0031】
【発明の効果】以上説明した本発明のロッドレスシリン
ダによれば、シリンダの両側面底部に横方向に張り出
し、取付部が設けられたつば部を有するので、横荷重に
よるシリンダの変形によって生じるピストンの運動低下
をなくした安定動作が可能となり、また、軽量で作成コ
ストの低いロッドレスシリンダを提供することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロッドレスシリンダの第1実施例の側
部断面図である。
【図2】第1実施例のロッドレスシリンダのX−X断面
を示した図である。
【図3】本発明のロッドレスシリンダの第2実施例のピ
ストンの中間位置での断面図である。
【図4】従来例のロッドレスシリンダの側部断面を示し
た図である。
【図5】従来例のロッドシリンダのA−A断面を示した
図である。
【図6】従来例のロッドシリンダにおけるスリットをシ
ール部材がシールする状態を示した部分的拡大斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 スリット 6 ピストン 10 運動伝達手段 11 テーブル 12 ガイド部材 13 ガイドレール 28 つば部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な管状であって、その長手方向に軸
    線に沿って形成されたスリットを有するシリンダと、 そのシリンダ内にスライド可能に嵌挿された長尺のピス
    トンと、 そのピストンに連続して形成されると共に、シリンダに
    形成されたスリットからシリンダ外部に突出して設けら
    れた運動伝達手段とを有するロッドレスシリンダにおい
    て、 前記シリンダの両側面底部から横方向に、その上面が前
    記シリンダの中心線より下側に位置する厚みをもって
    り出し、被取付剛体に取り付けるための取付部が設けら
    れたつば部と、 スリットが形成された前記シリンダ上面を覆うように運
    動伝達手段に連設された支持部材と、 前記支持部材と係合し、つば部上面で軸線方向に沿って
    設けられた案内手段とを有し、 前記支持部材が横荷重を受けたときに、前記案内手段を
    介して前記つば部により前記横荷重を受けることを特徴
    とするロッドレスシリンダ。
JP6082258A 1994-03-28 1994-03-28 ロッドレスシリンダ Expired - Lifetime JP2721301B2 (ja)

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