JP2593015B2 - ロッドレスシリンダにおけるシールベルト - Google Patents

ロッドレスシリンダにおけるシールベルト

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JP2593015B2
JP2593015B2 JP3259417A JP25941791A JP2593015B2 JP 2593015 B2 JP2593015 B2 JP 2593015B2 JP 3259417 A JP3259417 A JP 3259417A JP 25941791 A JP25941791 A JP 25941791A JP 2593015 B2 JP2593015 B2 JP 2593015B2
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seal belt
seal
piston
linear groove
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淳二 陸浦
重廣 豊田
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CKD Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダチューブに沿
って形成された経路線条溝を経由してシリンダチューブ
内のピストンから連結体を突出させ、経路線条溝に対し
て嵌め込み可能なシールベルトによって前記連結体の前
後の経路線条溝部位を閉塞するようにしたロッドレスシ
リンダにおけるシールベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のロッドレスシリンダが特開昭6
2−266206号公報及び実開平1−106607号
公報に開示されている。シールベルトはピストンと一体
的に進行する連結体の進行前方にて経路線条溝からシリ
ンダチューブ内側に外され、連結体の進行後方にて経路
線条溝に嵌め込まれる。連結体の進行前後ではシールベ
ルトはピストンによって経路線条溝内に嵌め込み保持さ
れており、シリンダチューブ内がピストン及びシールベ
ルトによって密閉される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シールベルトは連結体
の進行位置でシリンダチューブ内に湾曲しており、ピス
トンの長さはこの湾曲における曲率半径に左右される。
即ち、ピストンはシールベルトの湾曲部位の前後でシー
ルベルトを経路線条溝内に嵌め込み保持する役割を果た
しており、湾曲部位の曲率半径が大きい場合にはピスト
ンを長くせざるを得ない。ピストンが長くなればシリン
ダチューブも長くなり、ロッドレスシリンダ全体が大型
化する。
【0004】シールベルトはシリンダチューブ内のエア
圧によって良好なシール機能を発揮すると共に、不必要
に変形しない程度の弾性及び適度な可撓性を備えている
必要があり、そのためにシールベルトの厚みはある程度
厚くせざるを得ない。シールベルトが厚ければ湾曲部位
における曲率半径は必然的に大きくなる。そのため、ロ
ッドレスシリンダ全長が大きくなるのみならず、シール
ベルトを湾曲させる際の曲げ応力が大きくなり、ピスト
ンの円滑駆動及びピストン速度の高速化が阻害される。
【0005】又、経路線条溝に対するシールベルト着脱
抵抗も大きくなるためにシールベルトの素材として硬質
材料を使用することができないが、軟質材料を用いれば
ピストン上のパッキンとの間の摺動抵抗が大きくなると
いう不具合がある。
【0006】本発明は、曲げ応力及び摺動抵抗の低減を
してコンパクトかつ円滑駆動可能なロッドレスシリンダ
を提供することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
シールベルトを2層構造とし、一方の層を経路線条溝か
らの脱落を防止する保持層とすると共に、他方の層をシ
ール層とし、シール層を保持層によって離脱しないよう
に支持した。
【0008】
【作用】少なくとも保持層は経路線条溝に嵌まり込み、
シールベルトの経路線条溝からの脱落阻止は保持層によ
って行われる。シール層と保持層との間では微小変位可
能であり、シールベルトの曲げ応力は保持層及びシール
層への厚み分割によって小さくなる。従って、シールベ
ルトの湾曲部位における曲率半径を小さくすることがで
き、ロッドレスシリンダ全長を短くすることができる。
又、シール層を硬質材料製とすればピストン上のパッキ
ンとの間の摺動抵抗を低減でき、ピストンの円滑駆動に
寄与する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に基づいて説明する。四角筒状のシリンダチューブ
1内には一対のピストン片2,3が収容されており、ピ
ン4によって連結体5に結合されている。シリンダチュ
ーブ1の上面には経路線条溝6がピストン移動方向に形
成されている。経路線条溝6は幅広部6aと幅狭部6b
とからなる2段構造となっており、連結体5が経路線条
溝6から外部に突出している。従って、連結体5はピス
トン片2,3と一体的に経路線条溝6に沿って進行移動
する。連結体5の上部及び下部には収容溝5a,5bが
形成されており、連結体5上部にはテーブル9及び押圧
板10が取り付けられている。
【0010】経路線条溝6下部の幅広部6aにはシール
ベルト7が収容溝5aを通って連結体5の前後で嵌め込
まれており、連結体5前後の経路線条溝6上部の幅狭部
6bが収容溝5bを通る防塵ベルト8によって被覆され
ている。防塵ベルト8は連結体5の進行移動に伴って押
圧板10によって経路線条溝6の上部に押し込められ
る。シールベルト7は、連結体5の進行によって連結体
5の進行前方で経路線条溝6の下部からシリンダチュー
ブ1の内側へ外され、ピストン片2,3の進行によって
ピストン片2,3の進行前方で経路線条溝6内に嵌め込
まれる。
【0011】防塵ベルト8及びシールベルト7の両端は
いずれもシリンダチューブ1のエンドキャップ11(一
方のみ図示)上に取り付け板12及びピン13によっ
り付け固定されている。ピストン片2,3によって区
画形成された加圧室14に対する圧力エア給排気はエン
ドキャップ11上のポート11aから行なう。
【0012】シールベルト7は、幅広部6aに脱落しな
いように嵌まり込む保持層7aと、保持層7aに脱落不
能に凹凸嵌合で支持されたシール層7bとからなる2層
構造となっている。保持層7aの上面は幅広部6aと幅
狭部6bとの段差6cに接合しており、シール層7bの
左右両翼部は幅広部6aの開口縁に接合している。従っ
て、加圧室14に圧力エアが供給されている場合には加
圧室14に面するシールベルト7の保持層7aは段差6
cに押接され、シール層7bは幅広部6bの開口縁に押
接される。又、シール層7bはピストン片2,3周面の
パッキン2a,3aに摺接している。
【0013】ピストン片2,3及び連結体5の一体的移
動によってシールベルト7が連結体5の進行位置におい
て湾曲する。シールベルト7の厚みはこの湾曲の際の曲
げ応力を左右するが、2層構造のシールベルト7は保持
層7aとシール層7bとの間で位置ずれできる。従っ
て、シールベルト7の曲げ応力は保持層7aとシール層
7bとへの厚み分割によって大幅に低減し、湾曲部位に
おける曲率半径を小さくすることができる。曲率半径を
小さくすれば湾曲部位の長さを短くすることができ、湾
曲部位の両端でシールベルト7を経路線条溝6に押し込
み保持しているピストン片2,3の間隔を短くすること
ができる。従って、シリンダチューブ1の全長が短くな
り、ロッドレスシリンダのコンパクト化が達成される。
【0014】ピストン片2,3及び連結体5の進行に伴
ってシールベルト7の湾曲位置が移動してゆくが、シー
ルベルト7を湾曲させる際の曲げ抵抗もシールベルト7
の2層構造によって低減し、ピストン片2,3の駆動の
円滑化及び高速化が得られる。
【0015】又、保持層7aを軟質材料製(例えばウレ
タンゴム)とし、シール層7bを硬質材料製(例えばナ
イロン)とすればパッキン2a,3a(一般的にはニト
リルゴム製)との間の摺動抵抗が低減し、ピストン片
2,3の円滑駆動及び高速駆動の達成に寄与する。
【0016】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図4に示すように保持層7aの上
面に多数本のスリット7cを刻設してシールベルト7の
曲げ容易性を高めることもできる。このようなスリット
は保持層7aとシール層7bとの接合面に設けることも
できる。
【0017】又、図5に示すように保持層7aによるシ
ール層7bの支持を長さ方向への波状の凹凸嵌合によっ
て行なうこともでき、この嵌合支持構造によってシール
ベルト7の曲げ容易性も得られる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、経路線条
溝からの脱落を防止する保持層と、保持層によって支持
されるシール層とによってシールベルトを2層構成した
ので、シールベルトの曲げ応力が保持層及びシール層へ
の厚み分割によって小さくなり、シールベルトの湾曲部
位における曲率半径を小さくしてピストンの円滑駆動及
び高速駆動を達成しつつロッドレスシリンダのコンパク
ト化を図り得ると共に、シールベルトの経路線条溝への
保持機能とシールベルトの経路線条溝に対するシール機
能とを異なる層によって分担できるのでそれぞれの機能
に対応した最適な条件を各層で設定し得るという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す縦断面図
である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 別例を示す縦断面図である。
【図5】 別例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダチューブ、2,3…ピストン片、5…連結
体、6…経路線条溝、7…シールベルト、7a…保持
層、7b…シール層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブ(1)に沿って形成され
    た経路線条溝(6)を経由してシリンダチューブ(1)
    内のピストン(2,3)から連結体(5)を突出させ、
    経路線条溝(6)に対して嵌め込み可能なシールベルト
    (7)によって前記連結体(5)の前後の経路線条溝
    (6)部位を閉塞するようにしたロッドレスシリンダに
    おいて、前記シールベルト(7)を2層構造とし、一方
    の層を経路線条溝(6)からの脱落を防止する保持層
    (7a)とし、他方の層をシール層(7b)とし、シー
    ル層(7b)を保持層(7a)によって離脱不能に支持
    したことを特徴とするロッドレスシリンダにおけるシー
    ルベルト。
JP3259417A 1991-10-07 1991-10-07 ロッドレスシリンダにおけるシールベルト Expired - Lifetime JP2593015B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4987970A (ja) * 1972-12-27 1974-08-22
JPH0389007A (ja) * 1989-08-22 1991-04-15 Univer Spa ロッドレス空気シリンダ用密栓装置

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JPH0599208A (ja) 1993-04-20

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