JP4034007B2 - 張力調整ダンパ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ケーブル架構において、緊張体たるケーブルにおける張力変動を抑制する張力調整ダンパの改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
ケーブル架構で、たとえば、ケーブルドームを構築する場合には、輪状に整列されて立設された多数本の柱によって、この多数本の柱の言わば内周側に配在される輪状に形成のテンションケーブルを吊持するとしている。
【0003】
このとき、テンションケーブルは、固定側となる各柱の上端から延在される吊りケーブルと、この吊りケーブルといわゆる対になるように各柱の下方側から延在される押えケーブルとに連繋されるとしている。
【0004】
そして、このとき、図6に示すように、各柱Pと吊りケーブルC1および押えケーブルC2との間には、張力調整ダンパDを有していて、この張力調整ダンパDにおける収縮力で各ケーブルC1,C2を常時緊張するとしている。ちなみに、図中の符号Tcは、テンションケーブルを示す。
【0005】
一方、この張力調整ダンパDは、たとえば、特開平10−317731号の公報に開示するところでは、図7に示すように、片ロッド型に設定されていて、アキュムレータAによるエアばね力で収縮傾向になって各ケーブルC1,C2を緊張する一方で、伸長作動時には、伸び側の油室たる圧力室Rの油が減衰バルブVを介してアキュムレータAに流入するように設定されている。
【0006】
それゆえ、この張力調整ダンパDは、収縮作動時にはエネルギー吸収をなし得ないから、この収縮作動時に各ケーブルC1,C2において発現されることがある急激な張力変動を抑制し得ないことになる。
【0007】
その結果、上記の張力調整ダンパDを利用するケーブル架構においては、各ケーブルC1,C2を言わば太目に設定しなければならなくなり、したがって、屋根荷重が増大されることになり、その分柱Pを言わば頑丈に形成することが要請されて、ケーブル架構によるケーブルドームなどの構築をコスト高にする不具合がある。
【0008】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、いたずらなコストの上昇化を招来せずして、ケーブル架構で、たとえば、ケーブルドームなどを構築する場合の利用に最適となる張力調整ダンパを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明による張力調整ダンパの構成を、第一の手段は、 柱などの固定側に連繋されるシリンダ体と、このシリンダ体内出没可能に挿通されるロッド体と、このロッド体の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体内に摺動可能に収装されるピストンと、このピストンによってシリンダ体内に区画される同一断面積の伸び側油室および縮み側油室と、上記ロッド体の先端部に一体に連設されてシリンダ体内で摺動する第二ピストンと、この第二ピストンによってシリンダ体内に区画された圧力室と、上記伸び側室と縮み側室とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブと、上記管路と上記圧力室とにそれぞれに他の管路を介して接続したアキュムレータとからなり、更にシリンダ体の外部に突出するロッド体の基端に緊張体を連繋させてなることを特徴とする。
【0010】
そして、第二の手段では、柱などの固定側に連繋されるシリンダ体と、このシリンダ体内出没可能に挿通されるロッド体と、このロッド体の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体内に摺動可能に収装されるピストンと、このピストンによってシリンダ体内に区画される同一断面積の伸び側油室および縮み側油室と、上記ロッド体の先端部に一体に連設されてシリンダ体内で摺動する第二ピストンと、この第二ピストンによってシリンダ体内に区画された圧力室と、上記伸び側室と縮み側室とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブと、上記管路と上記圧力室とに接続したアキュムレータと、シリンダ体の外部に突出する上記ロッド体の先端部内に摺動可能に収装されてサブ圧力室を区画するサブピストンと、このサブピストンに先端が連設されて基端がロッド体の外部に突出するサブロッド体と、上記サブ圧力室に連通するサブアキュムレータとからなり、更に、サブロッド体の基端に緊張体が連繋されてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の形態に係るる張力調整ダンパD1は、緊張体たる吊りケーブルC1(図6参照)における張力変動を抑制するものとして利用される。
そして、この張力調整ダンパD1は、 柱pなどの固定側に連繋されるシリンダ体2と、このシリンダ体1内に出没可能に挿通されるロッド体2と、このロッド体2の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体1内に摺動可能に収装されるピストン3と、このピストン3によってシリンダ体1内に区画される同一断面積の伸び側油室R1および縮み側油室R2と、上記ロッド体2の先端部に一体に連設されてシリンダ体1内で摺動する第二ピストン4と、この第二ピストン4によってシリンダ体1内に区画された圧力室Rと、上記伸び側室R1と縮み側室R2とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブV、Vと、上記管路と上記圧力室Rとにそれぞれに他の管路を介して接続したアキュムレータAとからなり、更にシリンダ体の外部に突出するロッド体2の基端に緊張体たるケーブルC1を連繋させてなるものである。
【0012】
以下詳しく説明すると、まず、図1に示す張力調整ダンパD1は、柱P(図6参照)などの固定側に連繋されるシリンダ体1と、緊張体たる吊りケーブルC1に連繋されながら、シリンダ体1内に基端側が出没可能に挿通されるロッド体2と、このロッド体2の中間軸部に連設されてシリンダ体1内に摺動可能に収装されるピストン3とを有してなる。
【0013】
そして、ピストン3によってシリンダ体1内に区画される同一断面積の伸び側油室R1および縮み側油室R2が外部に配在の減衰バルブVを介して相互に連通されると共に、外部に配在のアキュムレータAに連通されてなるとしている。
【0014】
それゆえ、この張力調整ダンパD1にあっては、ロッド体2がシリンダ体1に対して出没するその伸縮時には、伸び側油室R1と縮み側油室R2との間で油が往復することになり、このとき油が必ず減衰バルブVを通過することから、所定の減衰作用、すなわち、エネルギー吸収が伸び縮みのいずれの方向でも必ず実現されることになる。
【0015】
また、油温変化があって伸び側油室R1および縮み側油室R2における体積が変化するときに、この変化分をアキュムレータAによって補償し得ることになる。
【0016】
つぎに、この張力調整ダンパD1は、ロッド体2の図中で右端部となる先端部にシリンダ体1内で摺動する第二ピストン4が連設されると共に、この第二ピストン4によってシリンダ体1内に圧力室Rが区画されるとしている。
【0017】
そして、この圧力室Rが上記のアキュムレータAに連通され、かつ、シリンダ体1の外部に突出するロッド体2の図中で左端となる基端に緊張体たる吊りケーブルC1が連繋されるとしている。
【0018】
ちなみに、圧力室Rの断面積は、図示する実施の形態では、伸び側油室R1および縮み側油室R2の断面積と同一となるように設定されているが、この圧力室Rの機能するところからすれば、伸び側油室R1および縮み側油室R2の断面積と異なるように設定されても良い。
【0019】
それゆえ、この張力調整ダンパD1にあっては、圧力室RがアキュムレータAによって常に膨張する傾向におかれる、すなわち、アキュムレータAのエアばね力でロッド体2がシリンダ体1内に没入する収縮傾向におかれることになり、ロッド体2の基端に連繋の吊りケーブルC1を常に緊張することになる。
【0020】
また、吊りケーブルC1に外力が作用して、ロッド体2がシリンダ体1内から抜け出る伸長作動時には、圧力室Rが収縮されて油がアキュムレータAに流入されるようになり、したがって、アキュムレータAによるエネルギー吸収も実現されることになる。
【0021】
上記した張力調整ダンパD1は、これを柱Pに連繋するについては、図1に示す状態たるいわゆる最収縮状態にあるままでシリンダ体1が柱Pに連繋し、爾後にロッド体2の基端に吊りケーブルC1を連繋して、図2に示すように、ロッド体2をシリンダ体1内から引き出して中程度伸長した状態にする。
【0022】
その結果、このいわゆる取付状態から、たとえば、吊りケーブルC1に作用する外力が増大する場合には、この吊りケーブルC1を連繋させるロッド体2がシリンダ体1内から抜け出るようになり、このとき、収縮する伸び側油室R1から流出する油が減衰バルブVを介して縮み側油室R2に流入すると共に、圧力室Rが収縮されてこの圧力室Rからの油がアキュムレータAに流入することになる。
【0023】
したがって、油が減衰バルブVを通過することによる減衰作用と、油がアキュムレータAに流入することによるガスばね効果で、所定のエネルギー吸収が具現化されることになる。
【0024】
そして、吊りケーブルC1に作用する外力が減少する場合には、アキュムレータAによるエアばね力で圧力室Rが膨張することになり、このとき、縮み側油室R2からの油が減衰バルブVを介して伸び側油室R1に流入することになる。
【0025】
それゆえ、アキュムレータAによるエアばね力で吊りケーブルC1における弛みが阻止される一方で、油が減衰バルブVを通過することによる減衰作用で、所定のエネルギー吸収が具現化され、特に、吊りケーブルC1が緩むことによる大きい張力変動を効果的に抑制し得ることになる。
【0026】
つぎに、図4,図5は他の実施の形態を示し、これは、柱Pなどの固定側に連繋されるシリンダ体1と、このシリンダ体1内に出没可能に挿通されるロッド体2と、このロッド体2の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体1内に摺動可能に収装されるピストン3と、このピストン3によってシリンダ体2内に区画される同一断面積の伸び側油室R1および縮み側油室R2と、上記ロッド体2の先端部に一体に連設されてシリンダ体1内で摺動する第二ピストン4と、この第二ピストン4によってシリンダ体1内に区画された圧力室Rと、上記伸び側油室R1と縮み側油室R2とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブV , Vと、上記管路と上記圧力室Rとに接続したアキュムレータAと、シリンダ体1の外部に突出する上記ロッド体2の先端部内に摺動可能に収装されてサブ圧力室R3を区画するサブピストン5と、このサブピストン5に先端が連設されて基端がロッド体2の外部に突出するサブロッド体6と、上記サブ圧力室R3に連通するサブアキュムレータA1とからなり、更に、サブロッド体6の基端に緊張体たるケーブルC2が連繋されてなるものである。
この張力調整ダンパD2は、緊張体たる押えケーブルC2(図6参照)における張力変動を抑制するものとして利用される。
【0027】
すなわち、前記した張力調整ダンパD1は、テンションケーブルTcを吊り上げるように機能する吊りケーブルC1における張力変動を抑制するが、この張力調整ダンパD2は、吊りケーブルC1と対になりテンションケーブルTcを下方から押えるように機能する押えケーブルC2における張力変動を抑制するものである。
【0028】
それゆえ、この張力調整ダンパD2は、基本的には、前記した図1に示す張力調整ダンパD1と同様に構成されているもので、柱Pなどの固定側に連繋されるシリンダ体1と、このシリンダ体1内に出没可能に挿通されるロッド体2と、このロッド体2の中間軸部に連設されてシリンダ体1内に摺動可能に収装されるピストン3とを有し、このピストン3によってシリンダ体1内に区画される同一断面積の伸び側油室R1および縮み側油室R2が外部に配在の減衰バルブVを介して相互に連通されると共に外部に配在のアキュムレータAに連通され、ロッド体2の先端部にシリンダ体1内で摺動する第二ピストン4が連設されると共にこの第二ピストン4によってシリンダ体1内に圧力室Rが区画され、この圧力室Rが上記のアキュムレータAに連通されるとしている。
【0029】
そして、この張力調整ダンパD2は、上記の構成に加えて、シリンダ体1の外部に突出するロッド体2の図中で左端部となる基端部内に摺動可能に収装されてサブ圧力室R3を区画するサブピストン5と、このサブピストン5に先端が連設されて図中で左端となる基端がロッド体2の外部に突出するサブロッド体6とを有し、サブ圧力室R3が外部に配在のサブアキュムレータA1に連通され、かつ、サブロッド体6の図中で左端となる基端に緊張体たる押えケーブルC2が連繋されるとしている。
【0030】
このとき、サブ圧力室R3における断面積は、前記した圧力室Rにおける断面積より小さくなるように設定されているのはもちろんであり、また、サブアキュムレータA1における封入ガス圧は、前記したアキュムレータAにおける封入ガス圧よる推力が小さくなるように設定されている。
【0031】
それゆえ、この実施の形態による張力調整ダンパD2にあっては、いわゆる伸長作動時には、まず、サブロッド体6がロッド体2内から抜け出るようになり、サブロッド体6が、図5に示すように、それ以上ロッド体2内から抜け出られなくなると、同じく図5に示すように、ロッド体2がシリンダ体1内から抜け出るようになる。
【0032】
また、この張力調整ダンパD2にあっては、伸長状態から収縮する場合には、ロッド体2がシリンダ体1内に没入するようになり、ロッド体2がそれ以上没入し得なくなると、サブロッド体6がロッド体2内に没入するようになる。
【0033】
したがって、前記した図1に示す張力調整ダンパD1では、収縮作動時にロッド体2がシリンダ体1内に没入し終わった後は、この張力調整ダンパD1がさらに収縮することはないが、この図4に示す張力調整ダンパD2では、ロッド体2がシリンダ体1内に没入し終わった後のさらなる収縮作動が可能になる。
【0034】
そして、この張力調整ダンパD2にあっては、これを柱Pに連繋するについては、前記した図1に示す張力調整ダンパD1と同様にするが、サブロッド体6の基端に押えケーブルC2を連繋するときには、図5に示すように、サブロッド体6をロッド体2内から引き出して最伸長状態にした上で、なおかつ、ロッド体2をシリンダ体1内から引き出して中程度伸長した状態にする。
【0035】
その結果、このいわゆる取付状態から、たとえば、押えケーブルC2に作用する外力が増大する場合には、この押えケーブルC2がサブロッド体6およびサブピストン5を介して連繋するロッド体2がシリンダ体1内から抜け出るようになり、このとき、収縮する伸び側油室R1から流出する油が減衰バルブVを介して縮み側油室R2に流入すると共に、圧力室Rが収縮されてこの圧力室Rからの油がアキュムレータAに流入することになる。
【0036】
したがって、油が減衰バルブVを通過することによる減衰作用と、油がアキュムレータAに流入することによるガスばね効果で、所定のエネルギー吸収が具現化されることになる。
【0037】
そして、押えケーブルC2に作用する外力が減少する場合には、ロッド体2がシリンダ体1内に没入するようになり、このとき、収縮する縮み側油室R2から流出する油が減衰バルブVを介して伸び側油室R1に流入すると共に、圧力室Rが膨張してアキュムレータAからの油が圧力室Rに流入することになる。
【0038】
したがって、油が減衰バルブVを通過することによる減衰作用で所定のエネルギー吸収が具現化される一方で、アキュムレータAによるエアばね力で押えケーブルC2にいわゆる弛みが発生するのを阻止することになる。
【0039】
そして、ロッド体2がシリンダ体1内に没入し終わった後さらに押えケーブルC2が弛むような場合には、サブロッド体5がロッド体2内に没入するようになり、サブアキュムレータA1によるエアばね力で押えケーブルC2における張力変動を抑制することになる。
【0040】
それゆえ、この図4に示す張力調整ダンパD2は、前記した図1に示す張力調整ダンパD1といわゆる対とされてテンションケーブルTcを緊張するのに最適となる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、伸縮作動時に油が必ず減衰バルブを通過するから、ケーブルからなる緊張体における張力変動を効果的に抑制し得ることになり、それゆえ、たとえば、ケーブル架構でケーブルドームなどを構築する場合に、緊張体を言わば太目に設定する必要がなく、したがって、屋根荷重を増大させたり、柱を頑丈に形成することが要請されずして、コストの低廉化を可能にすることになる。
【0042】
そして、シリンダ体の外部に突出するロッド体の基端部内に摺動可能に収装されてサブ圧力室を区画するサブピストンと、このサブピストンに先端が連設されて基端がロッド体の外部に突出するサブロッド体とを有し、サブ圧力室が外部に配在のサブアキュムレータに連通され、かつ、サブロッド体の基端に緊張体が連繋されてなるとする場合には、その収縮作動時に、ロッド体がシリンダ体内に没入し終わった後さらに緊張体が弛むような場合にもサブロッド体がロッド体内に没入するようになり、サブアキュムレータによるエアばね力で緊張体における張力変動を抑制し得ることになる。
【0043】
その結果、この発明によれば、いたずらなコストの上昇化を招来せずして、ケーブル架構で、たとえば、ケーブルドームなどを構築する場合の利用に最適となり、その汎用性の向上を期待し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による張力調整ダンパを原理的に示す図である。
【図2】図1の張力調整ダンパが中程度伸長した状態を図1と同様に示す図である。
【図3】図1の張力調整ダンパが最伸長した状態を図1と同様に示す図である。
【図4】他の実施の形態による張力調整ダンパを図1と同様に示す図である。
【図5】図4の張力調整ダンパが僅かに伸長した状態を示す部分図である。
【図6】ケーブル架構の一例を原理的に示す部分図である。
【図7】図6に示す従来例としての張力調整ダンパを原理的に示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ体
2 ロッド体
3 ピストン
4 第二ピストン
5 サブピストン
6 サブロッド体
A アキュムレータ
A1 サブアキュムレータ
C チェック弁
C1 緊張体たる吊りケーブル
C2 緊張体たる押えケーブル
D1,D2 張力調整ダンパ
R 圧力室
R1 伸び側油室
R2 縮み側油室
R3 サブ圧力室
Tc テンションケーブル
V 減衰バルブ

Claims (2)

  1. 柱などの固定側に連繋されるシリンダ体と、このシリンダ体内出没可能に挿通されるロッド体と、このロッド体の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体内に摺動可能に収装されるピストンと、このピストンによってシリンダ体内に区画される同一断面積の伸び側油室および縮み側油室と、上記ロッド体の先端部に一体に連設されてシリンダ体内で摺動する第二ピストンと、この第二ピストンによってシリンダ体内に区画された圧力室と、上記伸び側室と縮み側室とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブと、上記管路と上記圧力室とにそれぞれに他の管路を介して接続したアキュムレータとからなり、更にシリンダ体の外部に突出するロッド体の基端に緊張体を連繋させてなることを特徴とする張力調整ダンパ
  2. 柱などの固定側に連繋されるシリンダ体と、このシリンダ体内出没可能に挿通されるロッド体と、このロッド体の中間軸部に一体に連設されてシリンダ体内に摺動可能に収装されるピストンと、このピストンによってシリンダ体内に区画される同一断面積の伸び側油室および縮み側油室と、上記ロッド体の先端部に一体に連設されてシリンダ体内で摺動する第二ピストンと、この第二ピストンによってシリンダ体内に区画された圧力室と、上記伸び側室と縮み側室とを連通させる管路と、この管路の途中に配在した減衰バルブと、上記管路と上記圧力室とに接続したアキュムレータと、シリンダ体の外部に突出する上記ロッド体の先端部内に摺動可能に収装されてサブ圧力室を区画するサブピストンと、このサブピストンに先端が連設されて基端がロッド体の外部に突出するサブロッド体と、上記サブ圧力室に連通するサブアキュムレータとからなり、更に、サブロッド体の基端に緊張体が連繋されてなることを特徴とする張力調整ダンパ
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