JP2000088032A - 油圧緩衝器のリバウンド構造 - Google Patents

油圧緩衝器のリバウンド構造

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JP2000088032A
JP2000088032A JP26502598A JP26502598A JP2000088032A JP 2000088032 A JP2000088032 A JP 2000088032A JP 26502598 A JP26502598 A JP 26502598A JP 26502598 A JP26502598 A JP 26502598A JP 2000088032 A JP2000088032 A JP 2000088032A
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JP
Japan
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rebound
groove
piston
shock absorber
hydraulic shock
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Application number
JP26502598A
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English (en)
Inventor
Takeshi Murata
武史 村田
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リバウンドシートの取付け溝に作用するモー
メントを小さくすることで、ピストンロッド径を大きく
することを避ける。 【解決手段】 ピストンロッド5には周方向に溝9が形
成され、この溝9にリバウンドシート10が固着され、
更にこのリバウンドシート10と前記ロッドガイド3と
の間にはリバウンドラバー11が配設されている。前記
溝9を形成する位置は、通常よりもピストン6に寄った
位置に設け、また、溝9が通常の位置よりピストン6に
寄った分だけ、リバウンドラバー11の長さが長くなっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器の最伸長
時における衝撃を吸収するリバウンド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭60−2360号公報に開示され
るように、従来の油圧緩衝器は最伸長時の衝撃を緩和す
るために、ピストンロッド外周にリバウンドラバーを外
装するとともに、ピストンロッドの中間部にリバウンド
シート(本明細書ではストッパリングもリバウンドシー
トに含める)を取付け、このリバウンドシートとロッド
ガイドとの間で最伸長時にリバウンドラバーを圧縮する
ことで、衝撃を緩和するようにしている。
【0003】上記の先行技術にあっては、リバウンドを
溶接にてピストンロッド外周に取付けているが、図2に
示すように、ピストンロッド100の外周に溝101を
形成し、この溝101にリバウンドシート102を取付
け、このリバウンドシート102とロッドガイド103
との間にリバウンドラバー104を配置したものもあ
る。尚、図中105はアウターチューブ、106はシリ
ンダ、107はピストン、108はピストンリングであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2において、油圧緩
衝器にサイドフォースが作用した場合に、溝101にか
かる応力(δ)はδ=M/Zで表される。ここで、Mは
モーメントであり、Zはピストンロッドの径で決定され
る断面係数である。溝101にかかる応力(δ)が大き
いと車による耐久要件をクリヤしないので、従来にあっ
ては断面係数を大きくすることで溝101にかかる応力
(δ)の低減を図っている。しかしながら、断面係数を
大きくすることはピストンロッドの径を大きくすること
であるので、油圧緩衝器自体の重量が増すとともに、油
圧緩衝器の全体径も大きくなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】ピストンリング107の
中心からピストンロッド100上端取付け部までの距離
をL1、1G状態でのピストンリング107の中心から
ロッドガイド105からの荷重作用点までの距離をL
2、ピストンロッド100上端取付け部に作用する荷重
をP1、ピストンリング107の中心に作用する荷重を
P2とすると、 P2=(L1/L2)P1 ここで、P1、L1及びL2は油圧緩衝器を取付ける車体
との関係によって決まってしまうため、P2も決まって
しまう。
【0006】一方、前記したように、溝101にかかる
応力(δ)はδ=M/Zで表され、モーメント(M)
は、ピストンリング107の中心から溝101までの距
離をL3とすれば、M=L3×P2で表される。
【0007】本発明は、溝101に作用するモーメント
(M)を小さくすれば、ピストンロッドの径を太くする
ことなく応力(δ)の低減を図ることがことができ、ま
た、モーメント(M)はL3を短くすることによって小
さくできることに着目してなしたものである。
【0008】即ち、本発明は、ピストンロッドに周方向
の溝を形成し、この溝にリバウンドシートを取付け、最
伸長時に前記リバウンドシートとロッドガイドとの間で
リバウンドラバーを圧縮して衝撃を吸収するようにした
油圧緩衝器において、最伸長時におけるロッドガイドか
らのピストンロッドへの荷重作用点とシリンダからのピ
ストンへの荷重作用点との距離を変更することなく、前
記リバウンドシートの取付け溝を当該溝に作用するモー
メントが所定値以下になる位置までピストン寄りに形成
し、また溝をピストン寄りに形成した分だけリバウンド
ラバーを長くした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るリバウン
ド構造を適用した油圧緩衝器の断面図であり、アウター
チューブ1内にはシリンダ2が配設され、アウターチュ
ーブ1の上端部にはロッドガイド3、オイルシール4が
設けられ、これらロッドガイド3及びオイルシール4を
介してピストンロッド5がシリンダ2内に挿入される。
【0010】ピストンロッド5の下端にはピストン6が
取付けられ、ピストン6の外周にはシリンダ2内周に摺
接するピストンリング7が設けられている。このピスト
ン6によってシリンダ2内は上部油室S1と下部油室S
2に分けられ、これら上部油室S1と下部油室S2はピ
ストンに形成した油路にて連通している。
【0011】また、シリンダ2の底部にはボトムバルブ
8を設け、このボトムバルブ8を介して下部油室S2と
前記アウターチューブ1内周とシリンダ2外周との間に
設けられた油溜室S3とが連通している。
【0012】また、ピストンロッド5には周方向に溝9
が形成され、この溝9にリバウンドシート10が固着さ
れ、更にこのリバウンドシート10と前記ロッドガイド
3との間にはリバウンドラバー11が配設されている。
【0013】ところで、前記溝9を形成する位置は、最
伸長時におけるロッドガイドからのピストンロッドへの
荷重作用点とシリンダからのピストンへの荷重作用点と
の距離を変更することなく、当該溝9に作用する1G状
態のときのモーメント(M)が所定値以下となる位置ま
でピストン6に寄った位置に設けている。そして、溝9
が通常の位置よりピストン6に寄った分だけ、リバウン
ドラバー11の長さを長くしている。
【0014】このように、リバウンドラバー11の長さ
を長くしているのは、溝9の位置をピストン寄りに下げ
たままでリバウンドラバー11の長さ長くしないと、油
圧緩衝器の最伸長時の長さが長くなってしまう。そこ
で、リバウンドラバー11の長さを長くしてMAX長を
一定にしている。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
油圧緩衝器のリバウンドシートを取付ける溝の位置をピ
ストン寄りにしたため、当該溝に作用するモーメントを
小さくし、したがってピストンロッドの径を大きくする
ことなく当該溝に作用する応力を低減することができ
る。したがって、油圧緩衝器の重量増及び大径化を伴う
ことなく、要求される性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリバウンド構造を適用した油圧緩
衝器の断面図
【図2】従来のリバウンド構造を適用した油圧緩衝器の
断面図
【符号の説明】
1…アウターチューブ、2…シリンダ、3…ロッドガイ
ド、4…オイルシール、5…ピストンロッド、6…ピス
トン、7…ピストンリング、8…ボトムバルブ、9…リ
バウンドシート取付け溝、10…リバウンドシート、1
1…リバウンドラバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドに周方向の溝を形成し、
    この溝にリバウンドシートを取付け、最伸長時に前記リ
    バウンドシートとロッドガイドとの間でリバウンドラバ
    ーを圧縮して衝撃を吸収するようにした油圧緩衝器にお
    いて、最伸長時におけるロッドガイドからのピストンロ
    ッドへの荷重作用点とシリンダからのピストンへの荷重
    作用点との距離を変更することなく、前記リバウンドシ
    ートの取付け溝を当該溝に作用するモーメントが所定値
    以下になる位置までピストン寄りに形成し、また溝をピ
    ストン寄りに形成した分だけリバウンドラバーを長くし
    たことを特徴とする油圧緩衝器のリバウンド構造。
JP26502598A 1998-09-18 1998-09-18 油圧緩衝器のリバウンド構造 Pending JP2000088032A (ja)

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