JP2004225745A - 油圧緩衝器のリバウンド構造 - Google Patents

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Kazuma Yamazaki
一磨 山崎
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Abstract

【課題】ピストンロッドに形成するリバウンドシートの取付け溝に生ずる応力を低減するために、リバウンドシートの取付け溝位置をピストン寄りに下げるに際し、部品点数を削減し、組付け及び管理工数を削減すること。
【解決手段】ピストンロッド15に周方向の溝を形成し、この溝にリバウンドシート22を取付け、最伸長時に前記リバウンドシート22とロッドガイド13との間でリバウンドラバー23を圧縮して衝撃を吸収するようにした油圧緩衝器10において、最伸長時におけるロッドガイド13からピストンロッド15への荷重作用点とシリンダ12からのピストン16への荷重作用点との距離を変更することなく、前記リバウンドシート22の取付け溝を当該溝に作用するモーメントが所定値以下になる位置までピストン16寄りに形成し、また溝をピストン16寄りに形成した分だけリバウンドシート22を長くしたもの。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧緩衝器のリバウンド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に記載の如く、油圧緩衝器では、ピストンロッドに周方向の溝を形成し、この溝にリバウンドシートを取付け、最伸長時に前記リバウンドシートとロッドガイドとの間でリバウンドラバーを圧縮して衝撃を吸収するようにしている。
【0003】
特許文献1では、油圧緩衝器に作用するサイドフォースにより、ピストンロッドに形成したリバウンドシートの取付け溝に生ずる応力の低減を図るため、リバウンドシートの取付け溝をピストン寄りに下げることを提案している。リバウンドラバーのばね特性(長さ)を変えることなく、この提案を実現しようとするとき、従来技術では、リバウンドシートとリバウンドラバーの間にカラーを挿入し、リバウンドシートの取付け溝位置を調整している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−88032([0004]、[0006]、[0007])
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、ピストンロッドに形成するリバウンドシートの取付け溝に生ずる応力を低減するために、リバウンドシートの取付け溝位置をピストン寄りに下げ、リバウンドシートとリバウンドラバーの間にカラーを挿入するものであり、カラー部品を必要とするし、カラーの組付け及び管理工数を必要とし、コスト高になる。
【0006】
本発明の課題は、ピストンロッドに形成するリバウンドシートの取付け溝に生ずる応力を低減するために、リバウンドシートの取付け溝位置をピストン寄りに下げるに際し、部品点数を削減し、組付け及び管理工数を削減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ピストンロッドに周方向の溝を形成し、この溝にリバウンドシートを取付け、最伸長時に前記リバウンドシートとロッドガイドとの間でリバウンドラバーを圧縮して衝撃を吸収するようにした油圧緩衝器において、最伸長時におけるロッドガイドからピストンロッドへの荷重作用点とシリンダからピストンへの荷重作用点との距離を変更することなく、前記リバウンドシートの取付け溝を当該溝に作用するモーメントが所定値以下になる位置までピストン寄りに形成し、また溝をピストン寄りに形成した分だけリバウンドシートを長くしたしたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記リバウンドシートが、肉厚のパイプ材からなり、パイプ材の一端をリバウンドラバーの当接面とし、他端を肉薄に成形された溝へのかしめ部とするようにしたものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記リバウンドシートが、肉薄のパイプ材からなり、パイプ材の一端にツバ部を設けてリバウンドラバーの当接面とし、他端を溝へのかしめ部とするようにしたものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1の発明において更に、前記ピストンロッドの溝にストッパリングを設け、前記リバウンドシートを該ストッパリングに支えられる肉厚のパイプ材からなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は第1実施形態のリバウンドシートを適用した緩衝器を示す模式図、図2は第1実施形態のリバウンド構造を示す模式図、図3は第1実施形態のリバウンドシートを示す模式図、図4は第2実施形態のリバウンド構造を示す模式図、図5は第2実施形態のリバウンドシートを示す模式図、図6は第3実施形態のリバウンド構造を示す模式図、図7は第3実施形態のリバウンドシートを示す模式図である。
【0012】
(第1実施形態)(図1〜図3)
緩衝器10は、アウタチューブ11内にシリンダ12を配設し、アウタチューブ11の上端部にロッドガイド13、オイルシール14を設け、それらのロッドガイド13、オイルシール14を通ってピストンロッド15がシリンダ12内に挿入される。
【0013】
ピストンロッド15のシリンダ12への挿入端にはピストン16が取付けられ、ピストン16の外周にはシリンダ12の内周に摺接するピストンリング17が設けられる。ピストン16はシリンダ12の内部を上油室S1と下油室S2に区画し、上油室S1と下油室S2を連通する油路を備えるとともに、減衰力発生機構としてのピストンバルブ(不図示)を備える。
【0014】
シリンダ12の底部にはボトムピース18が設けられる。アウタチューブ11とシリンダ12の環状間隙は油溜室S3とされ、ボトムピース18は下油室S2と油溜室S3を連通する油路を備えるとともに、減衰力発生機構としてのボトムバルブ(不図示)を備える。
【0015】
油圧緩衝器10は、ピストンロッド15の外周に周方向の環状溝21を形成し、この環状溝21にリバンドシート22を固着し、リバウンドシート22とロッドガイド13との間のピストンロッド15の外周にリバウンドラバー23を嵌着している。最伸長時に、リバウンドシート22とロッドガイド13との間でリバンドラバー23を圧縮して衝撃を吸収する。
【0016】
このとき、油圧緩衝器11にサイドフォースが作用した場合、溝21に発生する応力(σ)はσ=M/Zで表される。ここで、Mは溝21の部分に作用するモーメントであり、Zはピストンロッド15の径で決定される断面係数である。溝21に発生する応力(σ)が過大になるとピストンロッド15の耐久要件を満たさないから、従来にあってはピストンロッド15の断面係数を大きくすることで溝21に発生する応力(σ)の低減を図っている。しかしながら、ピストンロッド15の断面係数を大きくすることはその径を大きくすることになり、油圧緩衝器10自体の重量が増すとともに、油圧緩衝器10の全体径も大きくなってしまう。
【0017】
しかるに、ピストンリング17の軸方向の中心からピストンロッド15の上端取付部までの距離をL1、1G状態でのピストンリング17の軸方向の中心からピストンロッド15のロッドガイド13との荷重作用点までの距離をL2、ピストンロッド15の上端取付部に作用する荷重をP1、ピストンリング17の軸方向の中心に作用する荷重をP2とすると、
P2=(L1/L2)P1
が成立する。ここで、P1、L1及びL2は油圧緩衝器10を取付ける車体との関係によって決まり、結果としてP2も決まる。
【0018】
一方、前述した如く、溝21に発生する応力(σ)はσ=M/Zで表わされ、モーメント(M)は、ピストンリング17の軸方向の中心から溝21までの距離をL3とすれば、M=L3×P2で表わされる。
【0019】
本発明は、溝21に作用するモーメント(M)を小さくすれば、ピストンロッド15の径を大きくすることなく応力(σ)の低減を図ることができ、また、モーメント(M)はL3を短くすることによって小さくできることに着目してなされたものである。
【0020】
即ち、本発明において、ピストンロッド15に溝21を形成する位置は、最伸長時におけるロッドガイド13からピストンロッド15へ及ぶ荷重作用点とシリンダ12からピストン16へ及ぶ荷重作用点との距離L2を変更することなく、当該溝21に作用する1G状態のときのモーメント(M=P2×L3)が所定値以下(溝21に発生する応力(σ)をピストンロッド15の構成材料の許容応力σa以下にするモーメントMa)になる位置までピストン16に寄った位置に設ける必要がある。そして、溝21がピストン16に寄った分だけ、ストローク調整としてリバウンドシート22の長さを長くした。これにより、ピストンロッド15の溝21に作用するモーメント(M)に起因して溝21に発生する応力(σ)を、ピストンロッド15の構成材料の許容応力(σa)以下に設定することができ、適正なストロークに調整できる。
【0021】
リバウンドシート22は、図2、図3に示す如く、肉厚のパイプ材30からなり、パイプ材30の一端をそのままリバウンドラバー23の当接面31とし、他端を鍛造又は切削加工により肉薄に形成された溝21へのかしめ部32とする。リバウンドシート22の加工工数がパイプ材30を切断してかしめ部32を加工するだけ足り、加工工数を削減できる。
【0022】
本実施形態によれば、リバウンドシート22の長さを、溝21への取付け位置からリバウンドラバー23の支持位置まで延長するだけで、ピストンロッド15の溝21に作用するモーメント(M)を所定値以下に小さくし、ひいては溝21に発生する応力(σ)を低減しながら、最伸長時の衝撃を吸収できる。即ち、ピストンロッド15に形成するリバウンドシート22の取付け溝21に生ずる応力を低減するために、リバウンドシート22の取付け溝位置をピストン寄りに下げるに際し、リバウンドシート22とリバウンドラバー23の間にカラーを挿入する等がないから、部品点数を削減し、組付け及び管理工数を削減できる。
【0023】
(第2実施形態)(図4、図5)
第2実施形態では、第1実施形態のリバウンドシート22を、肉薄のパイプ材40からなるものとし、パイプ材40の一端にプレス成形されたツバ部41Aを設けてリバウンドラバー23の当接面41とし、他端を溝21へのかしめ部42とした。リバウンドシート22をパイプ材40の肉が薄い分、軽量化でき、プレスにより容易に加工できる。
【0024】
(第3実施形態)(図6、図7)
第3実施形態では、ピストンロッド15の溝21にストッパリング50Aを設け、第1実施形態のリバウンドシート22を、ストッパリング50Aに支えられる肉厚のパイプ材50からなるものとした。パイプ材50の一端をそのままリバウンドラバー23の当接面51とし、他端に切削加工によりストッパリング受け部52を形成した。リバウンドシート22をピストンロッド15の溝21にかしめる工程がなく、リバウンドシート22の加工工数もパイプ材50を切断してストッパリング受け部52を設けるだけの最小工数にできる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態を図面により記述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。本発明のリバウンドシートは、ピストンロッドの取付け溝にかしめにより固定され、又はストッパリングに係止して固定される他、溶接により固定されても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、ピストンロッドに形成するリバウンドシートの取付け溝に生ずる応力を低減するために、リバウンドシートの取付け溝位置をピストン寄りに下げるに際し、部品点数を削減し、組付け及び管理工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態のリバウンドシートを適用した緩衝器を示す模式図である。
【図2】図2は第1実施形態のリバウンド構造を示す模式図である。
【図3】図3は第1実施形態のリバウンドシートを示す模式図である。
【図4】図4は第2実施形態のリバウンド構造を示す模式図である。
【図5】図5は第2実施形態のリバウンドシートを示す模式図である。
【図6】図6は第3実施形態のリバウンド構造を示す模式図である。
【図7】図7は第3実施形態のリバウンドシートを示す模式図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器
12 シリンダ
13 ロッドガイド
15 ピストンロッド
16 ピストン
21 溝
22 リバウンドシート
23 リバウンドラバー
30 パイプ材
31 当接面
32 かしめ部
40 パイプ材
41 当接面
41A ツバ部
42 かしめ部
50 パイプ材
50A ストッパリング
51 当接面
52 ストッパリング受け部

Claims (4)

  1. ピストンロッドに周方向の溝を形成し、この溝にリバウンドシートを取付け、最伸長時に前記リバウンドシートとロッドガイドとの間でリバウンドラバーを圧縮して衝撃を吸収するようにした油圧緩衝器において、
    最伸長時におけるロッドガイドからピストンロッドへの荷重作用点とシリンダからピストンへの荷重作用点との距離を変更することなく、前記リバウンドシートの取付け溝を当該溝に作用するモーメントが所定値以下になる位置までピストン寄りに形成し、また溝をピストン寄りに形成した分だけリバウンドシートを長くしたことを特徴とする油圧緩衝器のリバウンド構造。
  2. 前記リバウンドシートが、肉厚のパイプ材からなり、パイプ材の一端をリバウンドラバーの当接面とし、他端を肉薄に成形された溝へのかしめ部とする請求項1に記載の油圧緩衝器のリバウンド構造。
  3. 前記リバウンドシートが、肉薄のパイプ材からなり、パイプ材の一端にツバ部を設けてリバウンドラバーの当接面とし、他端を溝へのかしめ部とする請求項1に記載の油圧緩衝器のリバウンド構造。
  4. 前記ピストンロッドの溝にストッパリングを設け、前記リバウンドシートを該ストッパリングに支えられる肉厚のパイプ材からなるものとした請求項1に記載の油圧緩衝器のリバウンド構造。
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KR20160070803A (ko) * 2013-10-14 2016-06-20 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 진동 댐퍼의 피스톤 로드에 리바운드 스톱을 고정하기 위한 방법

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