JP2720598B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2720598B2
JP2720598B2 JP2324217A JP32421790A JP2720598B2 JP 2720598 B2 JP2720598 B2 JP 2720598B2 JP 2324217 A JP2324217 A JP 2324217A JP 32421790 A JP32421790 A JP 32421790A JP 2720598 B2 JP2720598 B2 JP 2720598B2
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JP
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slider
main shaft
scroll
oil supply
bearing
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博史 小川
隆史 山本
周二 茂木
達也 杉田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スクロール圧縮桟の給油に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
第4図〜第6図は出願人が先に出願した特願平1−31
6028号明細書に示された図であり、第4図において、
(1)は板状渦巻歯(1a)を下部に形成した固定スクロ
ールで、ボルトによって第1フレーム(5)に締結され
ている。(2)は上部に固定スクロールの板状渦巻歯
(1a)と同一形状の板状渦巻歯(2a)を形成した揺動ス
クロールで、下部の中空ボス部(2b)の円筒状内側面に
揺動軸受(2c)の形成している。(3)は主軸で、第1
フレーム(5)に設けられた第1軸受(5a)と、第2フ
レーム(6)に設けられた第2軸受(6a)とによってラ
ジアル方向に回転自在に支持されており、また、圧縮桟
側の端部にはクランクピン(3a)を設け、スライダーの
クランクピン運動空間(4a)と直線方向往復運動自在に
係合される。なお、上下方向に貫通した給油縦穴(3c)
と、第1軸受(5a)に対応する箇所に設けられた給油縦
穴(3e)とを連通させる給油横穴(3d)が設けられてい
る。(4)は主軸(3)に発生する駆動力を揺動スクロ
ール(2)に伝達するスライダーで、外周面(4e)は揺
動軸受(2c)と回転自在に係合されている。また、上端
面には円筒状の凹部(4b)及び切り欠き部(4c)が形成
されるとともに、外周面(4e)には給油縦溝が形成され
ている。(7)は主軸(4)の下端部に取り付けられた
容積型ポンプ(7)で、密閉容器(8)底部に溜まった
潤滑油(8a)を汲み上げている。
次に動作について説明する。第4図において、密閉容
器(8)の底部に溜まっている潤滑油(8a)は、容積型
ポンプ(7)によって汲み上げられ、主軸(4)に設け
られた給油縦穴(3c)を上方へ向かって流れる。途中で
一部の潤滑油は給油縦穴(3d)を経て給油縦溝(3e)に
導かれ第1軸受(5a)を潤滑し、残りの潤滑油はなお上
方に向かって流れ、スライダー(4)の上端面に設けら
れた円筒状凹部(4b)に至り、その後、切り欠き部(4
c)を通過して給油縦溝(4d)に導かれ、揺動軸受(2
c)を潤滑して第1フレーム空間(5b)に開放される。
なお、途中で分流して第1軸受(5a)を潤滑した循環
油はその一部は第1フレーム空間(5b)に開放されるも
のの、残りはスライダーのクランクピン運動空間(4a)
を経て円筒状凹部(4b)に導かれ、給油縦穴(3c)を上
がってきた潤滑油と合流して、揺動軸受(2c)の潤滑に
使われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のスクロール圧縮桟は以上のように、揺動軸受へ
の給油経路を確保するために、スライダーの上端面に円
筒状凹部及び切り欠き部を設けているので、スライダー
の上端面に切り欠き部を設ける必要があったため、加工
コストが高かった。また、組立の際に、スライダーの上
下を反対に組み込んでしまい、揺動軸受への給油経路が
遮断され、焼付のトラブルが発生するなどの問題があっ
た。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、組立ミスによる信頼性上のトラブルを回避
すると同時に、部品の複雑な形状を簡略化して、加工コ
ストのより低いスクロール圧縮桟を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕 この発明に係るスクロール圧縮機は、揺動スクロール
の中空ボス部内底面にスライダーの外径より内径が小さ
い円筒状凹部を設け、この円筒状凹部と前記スライダー
外周面に設けた主軸方向の給油溝とを連通させ、揺動軸
受の給油経路を形成したものである。
〔作用〕
この発明におけるスクロール圧縮桟は、揺動スクロー
ルの中空ボス部内底面に円筒状凹部を設けたことによ
り、従来と同様の揺動軸受への給油経路が安価な加工コ
ストで実現されるとともに、スライダーの上下の方向性
がなくなったので組立ミスがなくなる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図において、(2d)は揺動スクロールの中空ボス部
(2b)内底面に設けた円筒状凹部、(4)は上下の方向
性がないスライダーである。
次に動作について説明する。第1図において、密閉容
器の底部に溜まっている潤滑油(8a)は、容積型ポンプ
(7)によって汲み上げられ、主軸(4)に設けられた
給油縦穴(3c)を上方へ向かって流れる。途中で一部の
潤滑油は給油底穴(3d)を経て給油縦溝(3e)に導かれ
第1軸受(5a)を潤滑し、残りの潤滑油はなお上方に向
かって流れ、揺動スクロール(2)の中空ボス部(2b)
に設けられた円筒状凹部(2d)に至り、その後、スライ
ダーの給油縦溝(4d)導かれ、揺動軸受(2c)を潤滑し
て第1フレーム空間(5b)に開放される。
第3図で、この発明の実施例におけるスライダーを潤
滑する主な潤滑油の流れを矢印で示す。この発明の実施
例も従来例も、同等の機能を持つ給油経路を形成してい
ることがわかる。
従来例においては、スライダーの円筒状凹部(4b)と
給油縦溝(4d)とを連通させるために切り欠き(4c)が
必要であり、その分だけ、部品形状が複雑となり、コス
ト高につながっている。もっとも、従来例において、円
筒状凹部(4b)の径を大きくすれば、円筒状凹部(4b)
と給油機構(4d)とは直接連通するので、切り欠き(4
c)は不必要にも思えるが、そうすると、スライダー上
端部の肉厚(A)が薄くなり、破損しやすくなり、信頼
性上のトラブルを引き起こしかねない。
また、この発明の実施例におけるスライダー(4)に
は、円筒上凹部や切り欠きがなく、完全な上下対称形な
ので、組立に際して組立ミスが発生することはない。
また、揺動スクロール(2)の揺動軸受(2c)と円筒
状凹部(2d)との境界にあたる段部端面(2a)と、スラ
イダー(4)の上端面とのすき間を小さく設定しておけ
ば、スライダー(4)は軸方向に大きく持ち上がること
はないので、第1軸受(5a)を潤滑した後の循環油の一
部は、スライダーのクランクピン運動空間(4a)を経
て、給油縦穴(3c)を上がってきた潤滑油と合流してス
ライダー(4)の潤滑に使用される。
なお、横型のスクロール圧縮桟においては、スライダ
ー(4)が持ち上って、スライダー(4)の反揺動スク
ロール側に大きなすき間が発生することが十分考えられ
るので、スライダーの軸方向の移動の規制は信頼性上重
要な項目である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、揺動スクロ
ールの板状渦巻歯と反対側で、その内面に揺動軸受を形
成する中空ボス部と、その外周面が前記揺動軸受に回転
自在に係合され、かつ、その運動空間に前記主軸の先端
部が前記運動空間の長手方向に往復自在に係合され、前
記主軸の駆動力を前記揺動スクロールに伝達するスライ
ダーと、一端が前記主軸の先端に開口し、他端が前記密
閉容器底部に開口し、前記密閉容器底部に溜まった潤滑
油を前記揺動軸受へ給油させる前記主軸に設けた給油通
路と、を備えたスクロール圧縮機において、前記中空ボ
ス部内底面に前記スライダーの外径より内径が小さい円
筒状凹部を設け、この円筒状凹部と前記スライダー外周
面に設けた主軸方向の給油溝とを連通させ、前記揺動軸
受の経由経路を形成したので、円筒状凹部に潤滑油の流
路抵抗を大きくしない適正な間隔を設けることができ、
密閉容器底部の油溜めから主軸の給油通路、主軸先端の
開口部、円筒状凹部、スライダー外周面の給油溝と潤滑
油の連通が確実にでき、揺動軸受けに充分量の給油が可
能となり、更に、部品形状の単純化ができるとともに、
スライダーの上下の方向性がなくなり組み立てミスがな
くなり、加工コストが低減できるスライダー機構を有す
るスクロール圧縮機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるスクロール圧縮桟を
示す断面図、第2図は第1図の中空ボス部とスライダー
を示す斜視図、第3図は第1図の揺動軸部分を示す要部
断面図、第4図は従来のスクロール圧縮桟を示す断面
図、第5図は第4図の中空ボス部とスライダーを示す斜
視図、第6図は第4図の揺動軸受部分を示す要部断面図
である。 (1)は固定スクロール、(2)は揺動スクロール、
(2b)は中空ボス部、(2c)は揺動軸受、(2d)は円筒
状凹部、(3)は主軸、(4)はスライダー、(5)は
第1フレーム、(8)は密閉容器、(8a)は潤滑油。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 達也 静岡県静岡市小鹿3丁目18番1号 三菱 電機株式会社静岡製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−282186(JP,A) 特開 平2−45672(JP,A) 特開 昭59−203893(JP,A) 特開 昭63−134887(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に固定スクロールと揺動スクロ
    ールを組み合わせてなるスクロール式の圧縮機構と、 前記圧縮機構に締結するフレームと、 前記揺動スクロールの板状渦巻歯と反対側で、その内面
    に揺動軸受を形成する中空ボス部と、 電動機により回転駆動する主軸と、 その外周面が前記揺動軸受に回転自在に係合され、か
    つ、その運動空間に前記主軸の先端部が前記運動空間の
    長手方向に往復自在に係合され、前記主軸の駆動力を前
    記揺動スクロールに伝達するスライダーと、 一端が前記主軸の先端に開口し、他端が前記密閉容器底
    部に開口し、前記密閉容器底部に溜った潤滑油を前記揺
    動軸受へ給油させる前記主軸に設けた給油通路と、 を備えたスクロール圧縮機において、 前記中空ボス部内底面に前記スライダーの外径より内径
    が小さい円筒状凹部を設け、この円筒状凹部と前記スラ
    イダー外周面に設けた主軸方向の給油溝とを連通させ、
    前記揺動軸受の給油経路を形成したことを特徴とするス
    クロール圧縮機。
JP2324217A 1990-11-26 1990-11-26 スクロール圧縮機 Expired - Lifetime JP2720598B2 (ja)

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