JP2718602B2 - ラベル印字装置 - Google Patents

ラベル印字装置

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JP2718602B2
JP2718602B2 JP4220412A JP22041292A JP2718602B2 JP 2718602 B2 JP2718602 B2 JP 2718602B2 JP 4220412 A JP4220412 A JP 4220412A JP 22041292 A JP22041292 A JP 22041292A JP 2718602 B2 JP2718602 B2 JP 2718602B2
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渉 小椋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された文字列を印
字手段を介して書類等の見出しラベルに印字するラベル
印字装置に係り、特に配置や形状等が規格化されたラベ
ルが多数貼付られたラベルシートの種類に関わらず、当
該ラベルシート上の各ラベルに好適に印字を施すラベル
印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば展示会等では、多数のサンプルに
同一の見出しラベルが貼付けられている場合が多い。ま
た、情報の多様化に伴い、情報の種類等に応じた見出し
ラベルを用いて好適なファイリングの要請が高まってお
り、しかも同一の情報を複数人、複数箇所で所有保管す
る場合もある。従来、この種のラベルは手書きで作成さ
れており、作成の頻雑さや見栄え等の問題があった。
【0003】かかる問題を解消すべく、従来、ライン入
りラベルの上下両位置に同一内容を、印字方向を適宜選
定可能にして効率良く印字する印字装置が提案されてい
る(実開平1−178948号公報)。
【0004】また、入力した文字数、行数を1枚のラベ
ルに納めるとともに、ラベルの枚数を1枚の用紙上で整
数枚設定すべく計算するラベル印字装置が提案されてい
る(特開昭61−175722号公報)。
【0005】また、所定のラベル幅内に印字が好適に行
えるように文字を全角、半角に変更すべく自動計算する
ラベルプリンタが提案されている(特開昭63−189
276号公報)。
【0006】また、単票紙状のラベルの印字フォーマッ
トを入力可能にして種々のサイズのラベルに印字可能に
するラベルプリンタが提案されている(特開昭62−1
58072号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のラベ
ル印字装置では、タックインデックスラベルやカセット
ラベルのように複数の入力欄を備えたラベルへの印字も
できるが、この場合、ラベル上の各入力欄へのカーソル
の移動は各ユーザーが入力欄の位置および寸法を把握し
た上で手動で行わなければならず、その操作が極めて煩
雑で問題であった。
【0008】本発明は、このような問題を解決すべくな
されたものであり、その目的はタックインデックスラベ
ルやカセットラベルなどの複数の入力欄を持ったラベル
への入力処理を簡単に行うことができるラベル印字装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明のラベル印字装置は、所望の文字列を入
力すると共に、入力された文字列をラベルシート上に配
列された2か所の記入欄を持つラベルに印字するラベル
印字装置において、複数個のラベルパターンを配した画
面であると共に、これらのラベルパターンのいずれか1
つにカーソルを重畳させた画面である印字パターン選択
画面を表示する表示手段と、印字パターン選択画面上の
カーソルをラベルパターンの間で移動させて、ユーザが
印字を希望する所定のラベルパターンを画面上で選択す
る選択手段と、選択手段による選択が行われた後に、ラ
ベルに印字する文字列の入力を促す入力画面を表示手段
に表示させる処理手段と、入力画面の指示に沿って所定
の文字列が入力された後に、この文字列を選択手段で選
択された内容でラベルに印字する印字手段とを備え、ラ
ベルパターンには、2か所の記入欄に共に文字列を正立
で印字させるラベルのパターンと、2か所の記入欄に共
に文字列を倒立で印字させるラベルのパターンと、2か
所の記入欄に文字列を正立と倒立とでそれぞれ印字させ
るラベルのパターンとが含まれることを特徴とする。
【0010】また、第2の発明のラベル印字装置は、所
望の文字列を入力すると共に、入力された文字列をカセ
ットテープ専用ラベルのタイトル記入欄、A面の曲名記
入欄およびB面の曲名記入欄にそれぞれ印字を施すラベ
ル印字装置において、タイトル記入欄、A面の曲名記入
欄およびB面の曲名記入欄にそれぞれ対応した3種類の
選択枝を配した画面であると共に、これらの選択枝のい
ずれか1つにカーソルを重畳させた画面である選択画面
を表示する表示手段と、選択画面上のカーソルを選択枝
の間で移動させて、ユーザが入力を希望する所定の記入
欄を画面上で選択する選択手段と、選択手段によって所
定の記入欄が選択された場合に、この記入欄に印字する
文字列の入力を促す入力画面を表示手段に表示させる処
理手段と、入力画面の指示に沿って所定の文字列が入力
された後に、この文字列をカセットテープ専用ラベルに
印字する印字手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明のラベル印字装置によれば、複数個
のラベルパターンを配すると共に、これらのラベルパタ
ーンのいずれか1つにカーソルを重畳させた印字パター
ン選択画面が表示手段に表示される。選択手段は、印字
パターン選択画面に配された複数個のラベルパターンの
間でカーソルを移動させて、ユーザが印字を希望する所
定のラベルパターンにカーソルを重畳させる。この重畳
によって所定のラベルパターンが選択された後に、処理
手段はラベルに印字する文字列の入力を促す入力画面を
表示手段に表示させる。そして、入力画面の指示に沿っ
て所定の文字列が入力されると、印字手段はこの文字列
を選択手段で選択されたラベルパターンの内容に従って
ラベルに印字させる。ここで、ラベルパターンには、2
か所の記入欄に共に文字列を正立で印字させるラベルの
パターンと、2か所の記入欄に共に文字列を倒立で印字
させるラベルのパターンと、2か所の記入欄に文字列を
正立と倒立とでそれぞれ印字させるラベルのパターンと
が含まれている。このため、ラベルの各記入欄への文字
列の印字を正立と倒立とのいずれで行うかを極めて簡単
に指定することができ、操作性が向上する。
【0012】また、第2の発明のラベル印字装置によれ
ば、3種類の選択枝を配すると共に、これらの選択枝の
いずれか1つにカーソルを重畳させた選択画面が表示手
段に表示される。選択手段は、選択画面に配された複数
個の選択枝の間でカーソルを移動させて、ユーザが入力
を希望する所定の記入欄に対応した選択枝にカーソルを
重畳させる。この重畳によって所定の記入欄が選択され
た後に、処理手段ではこの記入欄に印字する文字列の入
力を促す入力画面を表示手段に表示させる。そして、入
力画面の指示に沿って所定の文字列が入力されると、印
字手段ではこの文字列を選択手段で選択された記入欄に
印字させる。ここで、3種類の選択枝は、カセットテー
プ専用ラベルのタイトル記入欄、A面の曲名記入欄およ
びB面の曲名記入欄にそれぞれ対応している。このた
め、所定の文字列を記入する記入欄を極めて簡単に指定
することができ、操作性が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかるラベル印字装置につい
て添付図面に基づいて説明する。
【0014】図1から図4にラベル印字装置1の外観及
び内部機構を示す。ラベル印字装置(以下、装置とい
う)1は、ラベルシート4に規則正しく配列した多数の
ラベル4aの各々に対して印字を施す装置であり、上半
体2と下半体3とで構成し、その中間にはラベルシート
4の挿入口5を形成している。
【0015】装置1の上半体2には、文字等が入力可能
なキー6を多数配列しており、その上方には所定文字
数、行数、或いは入力した文字列等を表示する液晶パネ
ルからなる液晶表示部7を配設している。なお、それ以
上の文字数、行数の入力が行われているときは、カーソ
ルキーにより画面が左右上下にスクロールするようにな
っている。配列した各キー6は、図4に示すようにアル
ファベット等のキャラクターキーをはじめ、「機能」、
「取消」、「変換」、「実行」、「印刷」等の各処理を
行うファンクションキー及び四方に矢印が表記されたカ
ーソルキーを配設している。また、各キーの内容は、そ
の頭部に表記している。
【0016】下半体3には、挿入口5及びこの挿入口5
から続いて後方に延びる給送路11を形成しており、こ
の給送路11の上面には、挿入したラベルシート4を誘
導する誘導ローラ9を設けている。また、誘導ローラ9
の後方には、シート送りモーター16によって回転駆動
し挿入されたラベルシート4を給送する給紙ローラ8を
計3カ所に配設し、さらにその後方には印字を施す印字
部20を備えている。
【0017】上記挿入口5及び給送路11には、その一
方側、例えば左側に位置決め用の側壁18を形成してお
り、ラベルシート4の左辺をこの側壁18に当接させな
がら挿入するものである。また、給紙ローラ8の給送路
下流側における側壁18には、図5に示すように、例え
ば上下面に発光素子19aと受光素子19bとで対構造
を成すフォトインターラプタ等のシートセンサ19を配
設しており、挿入、給送されたラベルシート4の左辺が
側壁18に正確に一致しているかどうかを検出するもの
である。
【0018】印字部20は、その下部がラベルシート4
の挿入方向に対して直交する方向に配設した螺旋状軸1
2と螺合しており、キャリッジモーター14の回転が歯
車列15を介して螺旋状軸12に伝達され、この回転す
る螺旋状軸12に沿って印字部20が往復駆動する機構
となっている。印字部20の上部には、螺旋状軸12と
平行にラック13を架設している。このラック13の歯
部は印字部20と相対するように下部に形成しており、
印字部20内の歯車がラック13と噛合した状態となっ
ている。また、印字部20の下部からは、例えば一文字
分が印字可能なドットアレイからなるサーマルヘッド2
8が突出しており、サーマルヘッド28の下部の下半体
3には、ゴム性のプラテン17を配設している。なお、
この印字部20は、インクリボンのリボンカセット(図
示せず)を取り付けるためのカセットホルダーとしても
機能するものであり、インクリボンを巻き取るための巻
き取り軸25を備えている。
【0019】また、液晶表示部7は、入力した文字列或
いは編集後の文字列、コードナンバー、文字ラベル、又
はそれぞれの選択画面を表示するものである。なお、文
字ラベルとは、ラベル印字用として作成した文字列、或
いは既に作成されている文字列をいう。
【0020】次に、ラベル印字装置の制御ブロック図
を、図6に基づいて説明する。
【0021】本装置1は、装置全体をコントロールする
中央演算処理装置(以下、CPUという)30と、RO
M,RAM等で構成する記憶部31とを備える。
【0022】CPU30には、サーマルヘッド28の接
離駆動及び文字信号を出力するヘッド駆動部36、キャ
リッジモータ14の駆動を制御するキャリッジモータ駆
動部37、給紙ローラ8及び排紙ローラ23を同期駆動
するシート送りモータ16の駆動制御を行うシート送り
モータ駆動部38、及び液晶表示部7を駆動する表示駆
動部39がそれぞれ接続されている。
【0023】CPU30は、内部に枚数計数用のカウン
タやシート給送との同期を取るためのタイマを備え、キ
ー入力部6´からの入力情報及びシートセンサ19から
の検出信号を受けて、それぞれ所要の回路部に制御信号
を出力して、後述するように文字入力、編集処理の他、
ラベルシートの種類選択、表示制御、印字処理制御を統
括的に制御する。
【0024】また、CPU30はシートセンサ19から
の検出信号を監視しており、ラベルシート4の左辺前端
を検出した信号が入力されたかどうかによりラベルシー
ト4の挿入、給送が正確に行われているかどうかを判断
すると共に、検出信号発生時点からシート送りモータ1
6の回転パルス、あるいは時間管理により給送中のラベ
ルシートの位置を間接的に計測している。
【0025】記憶部31には、編集、印字等装置全体の
作動を制御するプログラム,仮名・漢字変換用の辞書メ
モリ等のほか、各種のラベルシートに配列されたラベル
の配列位置及びそのラベルの縦・横の寸法などが登録さ
れたラベル情報や、ラベルシートの種類を特定するため
の識別コードとしてのコードナンバー、及び次に示すよ
うな文字サイズ表(表1)が記憶されている。
【0026】
【表1】
【0027】表1は文字サイズを表わすもので、SSサ
イズ〜3Lサイズまでのものを示している。この種のラ
ベル印字装置では、印字可能なラベルシートの種類は様
々であって数百にも及び、そこに印字したい文字サイズ
も多数要求される。そこで、文字サイズとして正方形の
もの以外に横長文字、縦長文字も指定可能にしている。
このように、サイズ区分の記号を用いて文字サイズを選
択可能にすることで、選択作業を容易にしている。
【0028】また、ラベルシートの種類は、通常の四角
ラベル、ライン入りラベル、タックインデックスラベ
ル、ボックスラベル、カセットラベル等種々のものが有
り、しかもラベルシート上での貼付け位置も種々あり、
それぞれ規格化されたものである。なお、図6において
補助記憶部40として示した拡張カートリッジなどの外
部入出力装置を接続し、ラベルシートの種類が増加した
り、或いは規格化されていない所望のラベルシートに印
字を施したい場合には、新たに登録することも可能であ
る。
【0029】図7にラベルシートとラベルの一例を示
す。ラベルシート4上には同一寸法を有するラベル
1 ,R2 ,……が一定間隔を隔てて規則的に貼付られ
ている。なお、ラベルシート4上のラベルの位置は、列
方向に1,2,3……と、行方向にA,B,C……のよ
うに指定されている。
【0030】シートナンバーは1文字、あるいは2文字
(数字含む)の識別コードを入力することにより選択す
る。これによって選択作業を容易にしている。本実施例
におけるシートナンバーを記憶した表(不図示)は、ラ
ベル寸法で表わされており、これは、シートセンサ19
が検出するラベルシート4の左辺前端のコーナー位置を
基準にした寸法等で記憶されている。寸法の種類は、ラ
ベルシートの縦横寸法、ラベルの形状、ラベルの縦横寸
法、ラベルの縦横間隔及び1枚のシート上のラベル枚数
等から、ラベルシート上でのラベル位置を特定するに必
要なデータが採用されている。また、寸法は、通常、ミ
リメートル(mm)単位で指定されるが、本実施例では
この寸法をコード化するようにしてメモリ容量の軽減を
図っている。そして、CPU30は指定されたシートナ
ンバー(識別コード)に対応するラベル情報を基に印字
位置、すなわちラベル位置を計算するようにしている。
【0031】このように構成する装置1は、入力した文
字列の字数や行数に応じて、自動的に文字サイズが設定
されるようになっている。この文字サイズの自動設定
は、文字入力画面で入力された文字列に応じて自動的に
ラベル内に好適に印字可能なように文字の大きさを設定
するものであり、この文字サイズは上記表1から選択さ
れる。
【0032】以下、文字サイズの自動設定の処理につい
て、図8及び図9のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0033】まず、印字すべきラベルシートのコードナ
ンバーを入力することにより、使用ラベルの縦・横の寸
法や配列位置等の全ての情報が特定される(#10
2)。このラベル情報を基に当該ラベルにおける印字エ
リアが判別され、この印字エリアの縦方向と横方向の長
さが比較される(#104)。この比較により短い方の
長さが選択され、図10(a)に示すように横方向のサ
イズが短かければ、この横方向の長さlを1辺とする正
方領域Sが想定され(#106)、また、図10(b)
に示すように縦方向のサイズが短かければ、この縦方向
の長さlを1辺とする正方領域Sが想定される(#10
8)。そして、この正方領域Sに納まる最大の正方文字
の文字サイズが表1から選択され、この文字サイズが初
期値に設定される(#110)。
【0034】このようにして文字サイズの初期値が決定
された後、文字(記号等を含む)の入力を待ち、入力さ
れた文字が一文字増減する度に、その都度、作成された
文字列の横方向の長さが算出される。複数行に文字列が
作成された場合には各行毎に算出される(#202)。
そして文字列の横方向の長さと設定された印字エリアの
横方向の長さとが各行毎に比較され、作成した文字列が
設定したラベルの横寸法内に印字可能か否かが判断され
る(#204)。印字エリアに比べ文字列の横方向の長
さが大であれば、設定した文字サイズよりも、1サイズ
小さい文字サイズが表1から選択され、全行に亘るすべ
ての文字サイズがこの新たな文字サイズに変更される
(#206)。そしてこの後、再度、#202、#20
4の処理が繰り返えされる。このようにして、各行の文
字列の横方向の長さと印字エリアの横方向の長さとを基
準にして、好適な文字サイズが一応決定される。
【0035】次に、決定された文字サイズの縦方向の長
さが全行に亘って加算されて総縦長が求められ(#20
8)、この総縦長と印字エリアの縦方向の長さが比較さ
れる。これによって、作成された文字列が設定したラベ
ルの縦寸法内に印字可能か否かが判断される(#21
0)。作成された文字列の総縦長の方が大であれば、決
定された文字サイズよりも1サイズ小さい文字サイズが
表1から選択され、全行に亘るすべての文字サイズがこ
の新たな文字サイズに変更される(#212)。この
後、再度、#208、#210の処理が繰り返えされ
る。このようにして、印字エリア内に印字可能な最大の
文字サイズが最終的に設定される。なお、上記した各計
算式は、予め記憶部31のROMに記憶されているが、
計算結果を記憶した変換テーブルを利用するようにして
もよい。
【0036】このように、作成された文字ラベル内で
は、全ての行で同一の文字サイズが設定されるようにな
っており、各行毎に文字数が異なる場合に、各行毎に文
字サイズが異なって設定される不都合を解消している。
なお、文字サイズが、表1に示すSサイズから極めて小
さいSSサイズに切り換わる場合には、いきなり切り換
えるのではなく、SSサイズの横長文字に切り換わるよ
うにしている。
【0037】このような文字サイズの自動設定は、一文
字が入力或いは削除された場合、入力済みの文字のサイ
ズが変更された場合、入力済みの文字の文字飾りが変更
された場合、改行又は行結合された場合など、入力文字
の状態又は入力行の状態が変化した場合には、常に行わ
れるものである。
【0038】また、個々の文字の文字サイズは、予め、
あるいは必要に応じて特定の大きさにマニュアル設定す
ることもできる。この場合には、前述の#202では、
この設定した文字の横方向の長さと自動設定中の各文字
の横方向の長さとが加算されて文字列の長さが各行毎に
算出され、#208では、最も長い縦サイズの文字が各
行毎に抽出された後、全行に亘って加算されることにな
る。
【0039】このようにして作成された文字ラベルが記
憶部31に記憶され、CPU30による制御の下、この
記憶されたデータと既に設定されたラベル情報に基づい
て、配列された各ラベルに印字処理が施される。
【0040】次に、タックインデックスラベルおよびカ
セットラベルに印字するための文字列の入力処理につい
て、図11〜図15を用いて説明する。
【0041】図11、図12は、タックインデックスラ
ベルに印字する文字列の入力処理を示すフローチャート
である。
【0042】まず、インデックスシートのコードナンバ
ーを入力することにより、タックインデックスラベルの
縦・横の寸法や配列位置等の全ての情報が特定される
(#300)。そして、タックインデックスラベル専用
の入力画面である印字パターン選択画面が表示される
(#301)。この選択画面は、図13に示すような6
種類のラベルパターン51〜56から構成される。ラベ
ルパターン51〜53は2か所の印字エリアに同一の文
字列を印字するパターンを示し、ラベルパターン54〜
56は2か所の印字エリアに異なる文字列を印字するパ
ターンを示している。ユーザがカーソルを移動させて、
作成したいラベルのパターンを指定すると(#30
2)、編集画面を指定する指定画面が表示される(#3
03)。編集画面には、A面編集画面とB面編集画面が
ある。A面とはタックインデックスラベルの上部の印字
エリアを、B面とはタックインデックスラベルの下部の
印字エリアを示している。この指定画面でユーザがA面
編集画面を指定した場合(#305)は、A面編集画面
が表示される(#306)。また、ユーザがB面編集画
面を指定した場合(#305)は、B面編集画面が表示
される(#307)。しかしながら、印字パターン選択
画面でラベルパターン51〜53を指定していた場合に
は、B面編集画面を指定することはできない。これは、
A面編集画面で入力した文字列がB面にもコピーされる
からである。
【0043】これらの編集画面では、ラベルに印字する
文字列の編集作業が行われる。また編集作業では、たと
え反転して印字する文字列であっても、画面上は正立し
た状態で表示される。編集作業から編集画面選択処理に
処理を戻すときは、カーソルを上方に移動させて行う。
カーソルの移動によって、編集画面から指定画面に表示
が切り換わる(#309、#303)。その後、#30
4以降の処理が継続して行われる。さらに、カーソルを
上方に移動させれば、指定画面から印字パターン選択画
面に表示が切り換わる(#310、#301)。その
後、#302以降の処理が継続して行われる。
【0044】#306または#307での編集作業を終
了させると(#308)、まず#302でラベルパター
ン51〜53が指定されていたかが調べられる(#31
1)。ラベルパターン51〜53が指定されていた場合
には、編集作業で入力した文字列がB面用のワークエリ
アにコピ−される(#312)。また、#302でラベ
ルパターン52、55が指定されていたかが調べられる
(#313)。この指定では、A面の印字エリアに反転
した文字列が印字されるので、A面の入力文字列を反転
させる情報がセットされる(#314)。さらに、#3
02でラベルパターン53、56が指定されていたかが
調べられる(#315)。この指定では、B面の印字エ
リアに反転した文字列が印字されるので、B面の入力文
字列を反転させる情報がセットされる(#316)。以
上の処理が終了した後に、編集された文字列および各種
情報が記憶部31の所定の領域に保存される(#31
7)。このように入力された文字列および選択内容が記
憶部31に保存されるので、本装置の電源を一旦落とし
て、次に電源を投入した場合でも、入力された文字列が
既に選択した内容で液晶表示部7に表示される。#31
7の処理終了後、#301に戻して処理が継続される。
【0045】図14は、カセットラベルに印字する文字
列の入力処理を示すフローチャートである。
【0046】まず、カセットシートのコードナンバーを
入力することにより、カセットラベルの縦・横の寸法や
配列位置等の全ての情報が特定される(#320)。そ
して、カセットラベル専用の入力画面である選択画面が
表示される(#321)。この選択画面は、図15
(a)に示すような3種類の選択枝61〜63(タイト
ル作成、A面作成、B面作成)から構成される。これら
の選択枝の中で選択枝61は、図15(b)に示すカセ
ットラベル70のタイトル欄71に印字する文字列の入
力を選択する枝である。同様に、選択枝62はA面の曲
名欄72に、選択枝63はB面の曲名欄73にそれぞれ
印字する文字列の入力を選択する枝である。これらの選
択枝の中から“タイトル作成”の選択枝61を選択する
と(#322)、タイトル編集画面が表示される(#3
23)。また、“A面作成”の選択枝62を選択すると
(#322)、A面編集画面が表示される(#32
4)。さらに、“B面作成”の選択枝63を選択すると
(#322)、B面編集画面が表示される(#32
5)。これらの編集画面では、ラベルに印字する文字列
の編集作業が行われる。編集作業から選択画面の処理に
戻すときは、カーソルを上方に移動させる。カーソルの
移動によって、編集画面から選択画面に表示が切り換わ
る(#321)。その後、#322以降の処理を継続し
て行う。#323、#324、または#325での編集
作業を終了させると(#326)、編集された文字列が
記憶部31の所定の領域に格納される(#327)。そ
の後、#321に戻して処理が継続される。
【0047】
【発明の効果】第1の発明のラベル印字装置であれば、
表示手段に表示される印字パターン選択画面の指示に沿
って、ラベルの各記入欄に印字すべき文字列が入力でき
るので、選択ミスを極力防止でき、迅速にラベルが作成
できる。特に、ラベルパターンには、2か所の記入欄に
共に文字列を正立で印字させるラベルのパターンと、2
か所の記入欄に共に文字列を倒立で印字させるラベルの
パターンと、2か所の記入欄に文字列を正立と倒立とで
それぞれ印字させるラベルのパターンとが含まれてい
る。このため、ラベルの各記入欄への文字列の印字を正
立と倒立とのいずれで行うかを極めて簡単に指定するこ
とができ、操作性が向上する。また、第2の発明のラベ
ル印字装置であれば、表示手段に表示される選択画面の
指示に沿って、ラベルの各記入欄に印字すべき文字列が
入力できるので、選択ミスを極力防止でき、迅速にラベ
ルが作成できる。特に、3種類の選択枝は、カセットテ
ープ専用ラベルのタイトル記入欄、A面の曲名記入欄お
よびB面の曲名記入欄にそれぞれ対応している。このた
め、所定の文字列を記入する記入欄を極めて簡単に指定
することができ、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベル印字装置の外観を示す斜
視図である。
【図2】ラベル印字装置の内部機構を示す斜視図であ
る。
【図3】ラベル印字装置の内部機構を示す斜視図であ
る。
【図4】ラベル印字装置のキー配列を示す平面図であ
る。
【図5】シートセンサの一例を示す構成図である。
【図6】ラベル印字装置における制御ブロック図であ
る。
【図7】ラベルシートに対するラベルの位置関係を示す
平面図である。
【図8】自動文字サイズ設定における文字サイズの初期
値の設定を説明するフローチャートである。
【図9】文字サイズの自動設定を説明するフローチャー
トである。
【図10】(a),(b)はラベルの形状に対応して文
字サイズの初期値を設定する方法を示す説明図である。
【図11】タックインデックスラベルに印字する文字列
の入力処理を示すフローチャートである。
【図12】タックインデックスラベルに印字する文字列
の入力処理を示すフローチャートである。
【図13】選択画面の表示を示す説明図である。
【図14】カセットラベルに印字する文字列の入力処理
を示すフローチャートである。
【図15】選択画面の表示を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ラベル印字装置、4…ラベルシート、4a…ラベ
ル、6´…キー入力部、7…液晶表示部、30…CP
U、31…記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−231875(JP,A) 特開 昭63−282833(JP,A) 実開 平1−178948(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の文字列を入力すると共に、入力さ
    れた文字列をラベルシート上に配列された2か所の記入
    欄を持つラベルに印字するラベル印字装置において、 複数個のラベルパターンを配した画面であると共に、こ
    れらのラベルパターンのいずれか1つにカーソルを重畳
    させた画面である印字パターン選択画面を表示する表示
    手段と、 前記印字パターン選択画面上のカーソルを前記ラベルパ
    ターンの間で移動させて、ユーザが印字を希望する所定
    の前記ラベルパターンを画面上で選択する選択手段と、 前記選択手段による選択が行われた後に、前記ラベルに
    印字する文字列の入力を促す入力画面を前記表示手段に
    表示させる処理手段と、 前記入力画面の指示に沿って所定の文字列が入力された
    後に、当該文字列を前記選択手段で選択された内容でラ
    ベルに印字する印字手段とを備え、 前記ラベルパターンには、2か所の記入欄に共に文字列
    を正立で印字させるラベルのパターンと、2か所の記入
    欄に共に文字列を倒立で印字させるラベルのパターン
    と、2か所の記入欄に文字列を正立と倒立とでそれぞれ
    印字させるラベルのパターンとが含まれることを特徴と
    するラベル印字装置。
  2. 【請求項2】 所望の文字列を入力すると共に、入力さ
    れた文字列をカセットテープ専用ラベルのタイトル記入
    欄、A面の曲名記入欄およびB面の曲名記入欄にそれぞ
    れ印字を施すラベル印字装置において、 タイトル記入欄、A面の曲名記入欄およびB面の曲名記
    入欄にそれぞれ対応した3種類の選択枝を配した画面で
    あると共に、これらの選択枝のいずれか1つにカーソル
    を重畳させた画面である選択画面を表示する表示手段
    と、 前記選択画面上のカーソルを前記選択枝の間で移動させ
    て、ユーザが入力を希望する所定の記入欄を画面上で選
    択する選択手段と、 前記選択手段によって所定の記入欄が選択された場合
    に、この記入欄に印字する文字列の入力を促す入力画面
    を前記表示手段に表示させる処理手段と、 前記入力画面の指示に沿って所定の文字列が入力された
    後に、当該文字列を前記カセットテープ専用ラベルに印
    字する印字手段とを備えることを特徴とするラベル印字
    装置。
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