JP2716066B2 - 電子写真用カラートナーおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真用カラートナーおよびその製造方法

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JP2716066B2
JP2716066B2 JP63216314A JP21631488A JP2716066B2 JP 2716066 B2 JP2716066 B2 JP 2716066B2 JP 63216314 A JP63216314 A JP 63216314A JP 21631488 A JP21631488 A JP 21631488A JP 2716066 B2 JP2716066 B2 JP 2716066B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真用カラートナーおよびその製造方
法に関する。
〔技術の背景〕
電子写真法においては、一般に、光導電性材料よりな
る感光層を有する潜像担持体(以下「感光体」ともい
う。)の表面に、帯電、像様露光により静電潜像が形成
され、次いでこの静電潜像が、着色粒子であるトナーに
よって現像され、得られたトナー像が通常は紙等の記録
材に転写された後、定着されて可視画像が形成される。
一方、転写後の感光体は、除電され、次いで転写されず
に感光体上に残留したトナーがクリーニングされたうえ
次の画像の形成に供される。
カラー画像の形成に用いられる電子写真用カラートナ
ーは、一般に、バインダー樹脂中に各種の有彩色染料ま
たは顔料を分散含有させて構成される。
しかし、染料系のカラートナーは、一般に、発色性が
よくて鮮明なカラー画像の形成が可能であるが、反面、
耐光性が劣る問題がある。
また、顔料系のカラートナーは、一般に、耐光性は優
れているが、反面、バインダー樹脂に対する顔料が分散
性が悪いため、発色性が劣り、またトナーの耐久性が劣
る問題がある。
一方、多色カラー画像の形成においては、マゼンタト
ナーが必要不可欠である。斯かるマゼンタトナーに用い
られるマゼンタ顔料としては、顔料自身の発色性が優れ
ていることからC.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ
顔料が有用である(特開昭56−57042号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、C.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔料
は、バインダー樹脂に対する分散性および分散強度が極
度に悪く、そのためマゼンタトナーとして十分な発色性
が得られず、また多数回にわたり画像を形成すると、マ
ゼンタ顔料がトナー粒子から遊離し、これがキャリア、
感光体の表面を徐々に汚染し、クリーニング不良、カブ
リ、トナー飛散を生ずる問題がある。
本発明は、以上の如き事情に基づいてなされたもので
あって、その目的は、多数回にわたり画像を形成する場
合にもトナー粒子からの顔料の遊離が生ぜず、感光体等
の汚染に起因する画像不良を伴わずに発色性および耐光
性の優れた画像を形成することができる電子写真用カラ
ートナーおよびその製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の電子写真用カラー
トナーは、重量平均分子量が10万以上のバインダー樹脂
と、C.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔料とを必
須成分とする電子写真用カラートナーであって、前記バ
インダー樹脂と顔料とを予備混合したものが、前記バイ
ンダー樹脂の軟化点よりも30〜65℃低い温度下において
混練されることにより前記顔料が前記バインダー樹脂中
に分散含有されたことを特徴とする。
本発明の電子写真用カラートナーの製造方法は、重量
平均分子量Mwが10万以上のバインダー樹脂と、C.I.ピグ
メントNo.レッド122のマゼンタ顔料と、その他必要に応
じて用いられるトナー成分とを予備混合したものを、前
記バインダー樹脂の軟化点よりも30〜65℃低い温度で混
練し、粉砕し、分級することを特徴とする。
〔作用〕
重量平均分子量が10万以上のバインダー樹脂と、C.I.
ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔料とを予備混合し
たものが、バインダー樹脂の軟化点よりも30〜65℃低い
温度下において混練されると、混練時に高い剪断力がか
かることで強固な2次凝集を生じているC.I.ピグメント
No.レッド122のマゼンタ顔料がほぼ1次粒子まで破砕分
散され、さらに冷却時に顔料近傍にクラックが生じにく
くなることよりマゼンタ顔料のバインダー樹脂に対する
分散性および分散強度が格段に向上する。
従って、マゼンタトナーとしての発色性が十分とな
り、鮮明なカラー画像を形成することができる。また、
多数回にわたり画像を形成する場合にもトナー粒子から
のマゼンタ顔料の遊離が生じにくく、カブリ、トナー飛
散、クリーニング不良を伴わずに安定したカラー画像を
形成することができる。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明の電子写真用カラートナーは、基本的には、重
量平均分子量Mwが10万以上のバインダー樹脂と、C.I.ピ
グメントNo.レッド122のマゼンタ顔料とを必須成分と
し、これらの成分を予備混合したものがバインダー樹脂
の軟化点よりも30〜65℃低い温度下において混練される
ことによりマゼンタ顔料がバインダー樹脂中に分散含有
されて構成される。
バインダー樹脂としては、重量平均分子量Mwが10万以
上であることが必要である。この分子量Mwが10万未満で
あると、トナー粒子自身が破砕されやすく、破砕に伴う
遊離顔料の発生を十分に防止することが困難となり、感
光体、キャリア等の表面が早期に汚染される。
ここで、重量平均分子量Mwの値は、種々の方法により
求めることができ、測定方法の相異によって若干の差異
があるが、本発明においては、下記の測定法に準じて求
めたものと定義する。
すなわち、ゲル・パーミュエーション・クロマトグラ
フィ(GPC)によって以下に記す条件で重量平均分子量M
wを測定する。温度40℃において、溶媒(テトラヒドロ
フラン)を毎分1.2mlの流速で流し、濃度0.2g/20mlのテ
トラヒドロフラン試料溶液を試料重量として3mg注入し
測定を行う。試料の分子量測定にあたっては、当該試料
の有する分子量が数種の単分散ポリスチレン標準試料に
より作成された検量線の分子量の対数とカウント数が直
線となる範囲内に包含される測定条件を選択する。
なお、測定結果の信頼性は、上述の測定条件で行った
NBS 706ポリスチレン標準試料が、 重量平均分子量Mw=28.8×104 となることにより確認することができる。
また、用いるGPCのカラムとしては、前記条件を満足
するものであるならばいかなるカラムを採用してもよ
い。具体的には、例えばTSK−GEL、GMH6(東洋曹達社
製)等を用いることができる。
なお、溶媒および測定温度は記載した条件に限定され
るものではなく適当な条件に変更してもよい。
バインダー樹脂の具体例としては、特に限定されず種
々の樹脂を用いることができる。具体的には、例えばス
チレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン・アクリル系
共重合体樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等を挙
げることができる。これらの樹脂は組合せて用いてもよ
い。
バインダー樹脂としてのスチレン・アクリル系共重合
体樹脂は、スチレン系単量体とアクリル系単量体との共
重合体よりなる樹脂である。
スチレン系単量体の具体例としては、例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、
p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン等を挙げ
ることができ、これらの単量体は単独で用いてもよい
し、複数のものを組合せて用いてもよい。
アクリル系単量体の具体例としては、例えばアクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、ア
クリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタ
クリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、その他を
挙げることができ、これらの単量体は単独で用いてもよ
いし、複数のものを組合せて用いてもよい。
バインダー樹脂としてのポリエステル樹脂は、多価ア
ルコール単量体と多価カルボン酸単量体との縮重合によ
って得られる。
多価アルコール単量体としては、例えばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブテンジオール、ポリオキシプロパン(2,2)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の
ジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘ
キサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール
A、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキ
シプロピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフ
ェノール類、その他の二価のアルコール単量体を挙げる
ことができる。
以上のような二価の単量体のほか、さらに必要に応じ
て、三価以上の多価単量体を用いてもよい。三価以上の
多価アルコール単量体としては、例えばソルビトール、
1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペン
タエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペン
タエリスリトール、ショ糖、1,2,4−ブタントリオー
ル、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−
メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタ
ントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、そ
の他を挙げることができる。
また、多価カルボン酸単量体としては、例えばマレイ
ン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらの酸の無水物ま
たは低級アルキルエステル、リノレイン酸の二量体、そ
の他の二価の有機酸単量体等を挙げることができる。
また、三価以上の多価カルボン酸単量体としては、例
えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,3,5−ベンゼン
トリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン
酸、1,2,5−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナ
フタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン
酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキ
シル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、
テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オク
タンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、これらの
酸の無水物、その他を挙げることができる。
本発明においては、トナーの必須成分として、C.I.ピ
グメントNo.レッド122(カラーインデックス第3版1971
同増補1975参照)のマゼンタ顔料を用いる。
斯かるマゼンタ顔料は、2,9置換キナクリドン構造を
持つものであり、好ましい市販品としては、例えば下記
の如きものを挙げることができる。
・KET−Red 309(大日本インキ(株)製) ・Hostatint PinkE(ヘキスト社製) マゼンタ顔料の割合は、バインダー樹脂100重量部に
対して1〜20重量部程度が好ましい。
その他必要に応じて用いられるトナー成分としては、
例えば荷電制御剤、定着性向上剤等を挙げることができ
る。
荷電制御剤としては、カラートナーの発色性を損なわ
ないようにするため、無色または白色のものが好まし
い。
定着性向上剤としては、例えばポリオレフイン、脂肪
酸金属塩、脂肪酸エステル、部分ケン化脂肪酸エステ
ル、高級脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパ
ラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコール
エステル、シリコーンワニス、脂肪族フロロカーボン等
を挙げることができる。
本発明においては、既述のバインダー樹脂と、既述の
マゼンタ顔料と、その他必要に応じて用いられるトナー
成分とを予備混合し、この予備混合したものを、当該バ
インダー樹脂の軟化点Tspよりも30〜65℃低い温度下に
おいて混練して、上記マゼンタ顔料を当該バインダー樹
脂中に分散含有させることが必要である。
混練温度が上記温度より高いときには、混練時に高い
剪断力がかからず元来凝集性の強い上記マゼンタ顔料を
ほぼ1次粒子まで分散することができず、また、顔料・
樹脂界面に冷却時にクラックを生ずるため、マゼンタ顔
料のバインダー樹脂中への分散性が低下し、かつ繰返し
て使用するときに遊離の顔料を生じやすくなる。また、
混練温度が上記温度より低いときには、混練時に樹脂が
溶融状態とならず、実質上混練できないか、または極端
に剪断力が低いために顔料はほとんど分散されない状態
になる。
ここで、軟化点Tspとは、高架式フローテスター「CFT
−500型」(島津製作所製)を用いて、測定条件を、荷
重20kg/cm2、ノズルの直径1mm、ノズルの長さ1mm、予備
加熱80℃で5分間、昇温速度6℃/分とし、サンプル量
1cm3(真性比重×1cm3で表される重量)として測定記
録したとき、フローテスターのプランジャー降下量−温
度曲線(軟化流動曲線)におけるS字曲線の高さをhと
するとき、h/2のときの温度をいう。
次に、本発明のカラートナーの製造方法について具体
的に説明する。
本発明においては、既述のバインダー樹脂と、既述の
マゼンタ顔料と、その他必要に応じて用いられるトナー
成分とを予備混合して各成分を均一に分散し、そしてバ
インダー樹脂の軟化点Tspよりも30〜65℃低い温度下に
おいてこれらを十分に混練し、次いで冷却した後これら
を粗粉砕し、さらに微粉砕し、そして分級することによ
り、所望の粒径分布のカラートナーを製造する。
カラートナーの粒径は、通常、5〜20μm程度が好ま
しい。
また、カラートナーの流動性を改善するために、上記
トナーにさらに無機微粒子を外部から添加混合してもよ
い。
斯かる無機微粒子としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシ
ウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、
酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、三酸化アンチモ
ン、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素等の微粒子を挙げる
ことができる。特にシリカ微粒子が好ましい。
シリカ微粒子の市販品としては、例えばアエロジルR
−972、アエロジルR−974、アエロジルR−805、アエ
ロジルR−812(以上、日本アエロジル社製)等を挙げ
ることができる。
無機微粒子の添加割合はトナーの0.1〜1重量%が好
ましい。
本発明のカラートナーは、一成分系現像剤または二成
分系現像剤のいずれのタイプにも適用することができ
る。
二成分系現像剤を構成する場合に組合せて用いられる
キャリアとしては、特に限定されず、例えば磁性体粒子
のみよりなる非被覆キャリア、磁性体粒子の表面を樹脂
により被覆してなる樹脂被覆キャリア、樹脂粒子中に磁
性体が分散含有されてなる磁性体分散型キャリア等を挙
げることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明
がこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕 〈バインダー樹脂の製造〉 ・スチレン 72重量部 ・n−ブチルメタクリレート 18重量部 以上の単量体を用いて、重量平均分子量Mwが158,00
0、軟化点Tspが132℃のスチレン・アクリル共重合体樹
脂を合成した。これをバインダー樹脂(1)とする。
〈トナーの製造〉 ・上記バインダー樹脂(1) 100重量部 ・マゼンタ顔料(KET−Red 309,大日本インキ(株)
製) 3重量部 ・ワックス(ビスコール 660P,三洋化成工業社製) 3重量部 以上の物質を予備混合し、次いで温度95℃で十分に混
練し、そして冷却した後、粗粉砕し、さらに微粉砕し、
次いで分級して、平均粒径が12μmの粉末を得た。
さらに、この粉末に、シリカ微粒子(アエロジルR−
972,日本アエロジル社製)を0.4重量%となる割合で添
加混合してマゼンタトナーを製造した。
〔実施例2〕 〈バインダー樹脂の製造〉 ・トリメリット酸 248重量部 ・テレフタル酸 143重量部 ・ビスフェノールA・プスピレンオキサイド 350重量部 ・ビスフェノールA・エチレンオキサイド 271重量部 以上の単量体を用いて、重量平均分子量Mwが123,00
0、軟化点Tspが140℃のポリエステル樹脂を合成した。
これをバインダー樹脂(2)とする。
〈トナーの製造〉 ・上記バインダー樹脂(2) 100重量部 ・マゼンタ顔料(Hostatint PinkE,ヘキスト社製) 3重量部 ・ワックス(ビスコール 660P,三洋化成工業社製) 3重量部 以上の物質を予備混合し、次いで温度90℃で十分に混
練し、そして冷却した後、粗粉砕し、さらに微粉砕し、
次いで分級して、平均粒径が12μmの粉末を得た。
さらに、この粉末に、シリカ微粒子(アエロジルR−
972,日本アエロジル社製)を0.4重量%となる割合で添
加混合してマゼンタトナーを製造した。
〔比較例1〕 〈トナーの製造〉 ・実施例2のバインダー樹脂(2) 100重量部 ・マゼンタ顔料(Hostatint PinkE,ヘキスト社製) 3重量部 ・ワックス(ビスコール 660P,三洋化成工業社製) 3重量部 以上の物質を予備混合し、次いで温度130℃で十分に
混練し、そして冷却した後、粗粉砕し、さらに微粉砕
し、次いで分級して、平均粒径が12μmの粉末を得た。
さらに、この粉末に、シリカ微粒子(アエロジルR−
972,日本アエロジル社製)を0.4重量%となる割合で添
加混合してマゼンタトナーを製造した。
〔比較例2〕 〈バインダー樹脂の製造〉 ・スチレン 90重量部 ・n−ブチルアクリレート 10重量部 以上の単量体を用いて、重量平均分子量Mwが75,000、
軟化点Tspが103℃のスチレン・アクリル共重合体樹脂を
合成した。これをバインダー樹脂(3)とする。
〈トナーの製造〉 ・上記バインダー樹脂(3) 100重量部 ・マゼンタ顔料(KET−Red 309,大日本インキ(株)
製) 3重量部 ・ワックス(ビスコール 660P,三洋化成工業社製) 3重量部 以上の物質を予備混合し、次いで温度80℃で十分に混
練し、そして冷却した後、粗粉砕し、さらに微粉砕し、
次いで分級して、平均粒径が12μmの粉末を得た。
さらに、この粉末に、シリカ微粒子(アエロジルR−
972,日本アエロジル社製)を0.4重量%となる割合で添
加混合してマゼンタトナーを製造した。
〔比較例3〕 比較例2において、混練温度を65℃に変更したほかは
同様にしてマゼンタトナーを製造した。
以上の各トナーの組成の概略を後記第1表に示す。
〔評価〕 (1)顔料分散度 上記各実施例および比較例で得られたトナーについ
て、顔料の分散度を調べた。分散度の測定方法は、次の
とおりである。
溶融混練後のトナー板をミクロトームを用いて薄片と
し、この薄片を透過型光学顕微鏡で観察し、単位面積あ
たりの顔料凝集物の個数により分散度を判定する。
分散度の結果を後記第1表に示す。表中、○は分散度
が十分なこと、△は分散度が若干劣るが実用レベルにあ
ること、×は分散度が劣り実用的には問題のあることを
表す。
(2)2万回にわたるランニングテスト 上記各実施例および比較例で得られた各トナーと、樹
脂被覆キャリアとを、トナー濃度が5%となるように混
合して各現像剤を調製し、電子写真複写機「U−Bix 28
00」(コニカ(株)製)を用いて連続2万回にわたりカ
ラー画像を形成するランニングテストを行い、下記の項
目について評価した。
上記樹脂被覆キャリアは、流動化ベッド装置を用い
て、フェライト粒子(F−150,日本鉄粉工業社製)の表
面を、スチレン・メチルメタクリレート共重合体樹脂
(60:40)により膜厚約1μmで被覆してなるキャリア
である。このキャリアの重量平均粒径は80μmである。
(評価項目) 顔料の遊離に起因するカブリ 「サクラデンシトメーター」(コニカ(株)製)を用
いて、コピー画像の白地の相対濃度を測定して判定し
た。この際、グリーンフィルターを用い、グリーン光に
よる反射濃度を測定し判定した。この濃度が通常0.01以
下であれば実用上問題がない。
顔料の遊離に起因するトナー飛散 複写機内を目視により観察して汚染の有無を調べた。
また、コピー画像を目視により観察してトナー飛散に起
因する画像汚れの有無を調べた。
顔料の遊離に起因するクリーニング不良 感光体の表面を目視により観察して、クリーニング不
良に起因するフィルミング現象の有無を調べた。
以上の結果を後記第2表に示す。
第2表の結果からも理解されるように、本発明のマゼ
ンタトナーによれば、マゼンタ顔料の分散度がきわめて
良好であり、かつ顔料・樹脂界面にクラックが生じにく
いことから分散強度が高く、マゼンタトナーの発色性が
十分であるうえ、トナー粒子からの顔料の遊離が生じに
くく、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良を伴わず
に、多数回にわたり安定にカラー画像を形成することが
できる。
これに対して、比較例1のマゼンタトナーは、混練温
度が高すぎるため、マゼンタ顔料の分散度が低く、また
顔料・樹脂界面にクラックを生じやすいため分散強度が
低く、そのためトナー粒子からの顔料の遊離が生じやす
く、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良が早期に発
生した。
比較例2のマゼンタトナーは、バインダー樹脂の重量
平均分子量Mwが10万以下であり、しかも混練温度が高す
ぎるため、トナー粒子からの顔料の遊離が生じやすく、
カブリ、トナー飛散、クリーニング不良が早期に発生し
た。
比較例3のマゼンタトナーは、バインダー樹脂の重量
平均分子量Mwが10万以下であるため、多数回にわたり画
像を形成するとトナー粒子からの顔料の遊離が生じやす
く、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良が早期に発
生した。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の電子写真用カラ
ートナーによれば、重量平均分子量が10万以上のバイン
ダー樹脂と、C.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔
料とを予備混合したものが、当該バインダー樹脂の軟化
点よりも30〜65℃低い温度下において混練されることに
より、マゼンタ顔料がバインダー樹脂中に分散含有され
るため、当該マゼンタ顔料のバインダー樹脂に対する分
散性が格段に向上し、さらに顔料・樹脂界面にクラック
を生じにくいことから、マゼンタトナーとしての発色性
が十分となるうえ、多数回にわたり画像を形成する場合
にもトナー粒子からのマゼンタ顔料の遊離が生じにく
く、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良を伴わずに
指定したカラー画像を形成することができる。
そして、本発明の製造方法によれば、上記特定のバイ
ンダー樹脂と、上記特定のマゼンタ顔料と、その他必要
に応じて用いられるトナー成分とを予備混合したもの
を、当該バインダー樹脂の軟化点よりも30〜65℃低い温
度下において混練し、粉砕し、分級してカラートナーを
製造するので、発色性および耐久性の優れたカラートナ
ーを製造することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量が10万以上のバインダー樹
    脂と、C.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔料とを
    必須成分とする電子写真用カラートナーであって、 前記バインダー樹脂と顔料とを予備混合したものが、前
    記バインダー樹脂の軟化点よりも30〜65℃低い温度下に
    おいて混練されることにより前記顔料が前記バインダー
    樹脂中に分散含有されたことを特徴とする電子写真用カ
    ラートナー。
  2. 【請求項2】重量平均分子量が10万以上のバインダー樹
    脂と、C.I.ピグメントNo.レッド122のマゼンタ顔料と、
    その他必要に応じて用いられるトナー成分とを予備混合
    したものを、前記バインダー樹脂の軟化点よりも30〜65
    ℃低い温度で混練し、粉砕し、分級することを特徴とす
    る請求項1に記載の電子写真用カラートナーの製造方
    法。
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