JP2714763B2 - 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 - Google Patents
鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法Info
- Publication number
- JP2714763B2 JP2714763B2 JP18282294A JP18282294A JP2714763B2 JP 2714763 B2 JP2714763 B2 JP 2714763B2 JP 18282294 A JP18282294 A JP 18282294A JP 18282294 A JP18282294 A JP 18282294A JP 2714763 B2 JP2714763 B2 JP 2714763B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement board
- wool cement
- truss
- space truss
- hanging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶着鉄筋で構成された
平面状立体トラスに掛着すると共にその下部に木毛セメ
ント板を直接吊設してコンクリ−トの打設が可能となる
鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法に関する。
平面状立体トラスに掛着すると共にその下部に木毛セメ
ント板を直接吊設してコンクリ−トの打設が可能となる
鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の薄鋼板製型枠付きトラスに
天井板が取付けられた状態を示す説明図であり、これに
ついて説明する。平面状立体トラス(1)の下部に薄鋼
板製型枠(6)を取付ける際には、先ず立体トラス
(1)の下部に略U字状の吊具(5)を所定間隔空けて
架ける。次に架けた吊具(5)下端部を前記薄鋼板製型
枠(6)と溶接で固定させ、且つ、予め薄鋼板製型枠
(6)に下穴をあけて天井用インサ−ト(71)を所定本
数取付けて型枠工事が行われていた。その後、コンクリ
−ト(4)を打設していた。更に薄鋼板製型枠(6)の
下部に木毛セメント板などのボ−ドを取付ける場合に
は、内側から枠組を行い、その後、それらの取付作業が
行われていた。次に各天井用インサ−ト(71)に天井用
吊り金具(72)の上部を螺合させて吊下し、該天井用吊
り金具(72)の下部に桟木(73)を固着させる。そして
天井板(74)を釘などで桟木(73)と固定していた。
天井板が取付けられた状態を示す説明図であり、これに
ついて説明する。平面状立体トラス(1)の下部に薄鋼
板製型枠(6)を取付ける際には、先ず立体トラス
(1)の下部に略U字状の吊具(5)を所定間隔空けて
架ける。次に架けた吊具(5)下端部を前記薄鋼板製型
枠(6)と溶接で固定させ、且つ、予め薄鋼板製型枠
(6)に下穴をあけて天井用インサ−ト(71)を所定本
数取付けて型枠工事が行われていた。その後、コンクリ
−ト(4)を打設していた。更に薄鋼板製型枠(6)の
下部に木毛セメント板などのボ−ドを取付ける場合に
は、内側から枠組を行い、その後、それらの取付作業が
行われていた。次に各天井用インサ−ト(71)に天井用
吊り金具(72)の上部を螺合させて吊下し、該天井用吊
り金具(72)の下部に桟木(73)を固着させる。そして
天井板(74)を釘などで桟木(73)と固定していた。
【0003】他の鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法と
しては特公昭50-14455号公報がある。この第2欄7〜3
5行目に示されるように、省力化,プレハブ化,工事量
の軽減,工期の短縮,全体工事量の軽減,現場経費の軽
減等により工事費の低減を図るために、溶着鉄筋構造の
床用立体トラスの下部に鋼板捨型枠を一体に形成させて
工場で規格量産させた捨型枠付き版状立体トラスを現場
に於いて梁間に敷き込むことにより、型枠工事と鉄筋工
事が同時施工できる省力化床版工法がある。この省力化
床版工法は、工場で予め平面状の立体トラスの下部に鋼
板捨型枠を一体に形成させたものを用意し、これを梁間
に敷き詰め、これらを継手鉄筋で連結する立体トラス配
置工程を行う。次に立体トラスの下部に配置した鋼板捨
型枠を型枠と成し、コンクリ−ト打設工程を行う。その
後、前記鋼板捨型枠の下部に保温材,断熱材,防音材,
吸音材等のパネルボ−ドや化粧板を取付ける場合には、
内側から枠組作業を行い、その後、それらの取付作業が
行われていた。また天井板を設ける場合にも内側から枠
組作業が行われていた。
しては特公昭50-14455号公報がある。この第2欄7〜3
5行目に示されるように、省力化,プレハブ化,工事量
の軽減,工期の短縮,全体工事量の軽減,現場経費の軽
減等により工事費の低減を図るために、溶着鉄筋構造の
床用立体トラスの下部に鋼板捨型枠を一体に形成させて
工場で規格量産させた捨型枠付き版状立体トラスを現場
に於いて梁間に敷き込むことにより、型枠工事と鉄筋工
事が同時施工できる省力化床版工法がある。この省力化
床版工法は、工場で予め平面状の立体トラスの下部に鋼
板捨型枠を一体に形成させたものを用意し、これを梁間
に敷き詰め、これらを継手鉄筋で連結する立体トラス配
置工程を行う。次に立体トラスの下部に配置した鋼板捨
型枠を型枠と成し、コンクリ−ト打設工程を行う。その
後、前記鋼板捨型枠の下部に保温材,断熱材,防音材,
吸音材等のパネルボ−ドや化粧板を取付ける場合には、
内側から枠組作業を行い、その後、それらの取付作業が
行われていた。また天井板を設ける場合にも内側から枠
組作業が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
於ける溶接作業は、吊具(5)が立体トラス(1)の下
部に1つずつ架け、その都度、溶接を行うため面倒で時
間が多く掛っていた。また薄鋼板製型枠(6)の下部に
木毛セメント板などのボ−ドを取付ける場合、内側から
枠組を行うが、この枠組作業には熟練を要し、誰にでも
簡単に出来るものではなかった。また天井板(74)を取
付ける際には、薄鋼板捨型枠(6)の下部から多数の穴
加工などの後加工を行わなければならず、且つ、各穴に
天井用インサ−ト(71)を取付けるか、或いは、予め薄
鋼板捨型枠(6)に多数の穴加工を施すと共に各穴に天
井用インサ−ト(71)を挿入させなければならない。
尚、この場合、コンクリ−ト(4)を打設する際の負荷
で天井用インサ−ト(71)が傾いて固定される恐れがあ
った。傾いたまま天井用インサ−ト(71)が取付けられ
ると、天井板(74)を吊設する場合に天井用吊り金具
(72)の螺合がしにくく且つ手間が掛り、しかも垂直に
天井用吊り金具(72)を吊下することが出来ない等の問
題点があった。
於ける溶接作業は、吊具(5)が立体トラス(1)の下
部に1つずつ架け、その都度、溶接を行うため面倒で時
間が多く掛っていた。また薄鋼板製型枠(6)の下部に
木毛セメント板などのボ−ドを取付ける場合、内側から
枠組を行うが、この枠組作業には熟練を要し、誰にでも
簡単に出来るものではなかった。また天井板(74)を取
付ける際には、薄鋼板捨型枠(6)の下部から多数の穴
加工などの後加工を行わなければならず、且つ、各穴に
天井用インサ−ト(71)を取付けるか、或いは、予め薄
鋼板捨型枠(6)に多数の穴加工を施すと共に各穴に天
井用インサ−ト(71)を挿入させなければならない。
尚、この場合、コンクリ−ト(4)を打設する際の負荷
で天井用インサ−ト(71)が傾いて固定される恐れがあ
った。傾いたまま天井用インサ−ト(71)が取付けられ
ると、天井板(74)を吊設する場合に天井用吊り金具
(72)の螺合がしにくく且つ手間が掛り、しかも垂直に
天井用吊り金具(72)を吊下することが出来ない等の問
題点があった。
【0005】又、特公昭50-14455号の前記省力化床版工
法は、前記鋼板捨型枠の下部に保温材,断熱材,防音
材,吸音材等のパネルボ−ドや化粧板を取付ける場合に
は、内側から枠組作業を行わなければならず、この枠組
作業には熟練を要し、誰にでも簡単に出来るものではな
かった。尚、前記吊具(5)を溶接して固定する際、前
記薄鋼板製型枠(6)が必ず金属製でないと、吊具
(5)が使用できないので、金属製型枠以外のものを使
用する発想は従来にはなかった。
法は、前記鋼板捨型枠の下部に保温材,断熱材,防音
材,吸音材等のパネルボ−ドや化粧板を取付ける場合に
は、内側から枠組作業を行わなければならず、この枠組
作業には熟練を要し、誰にでも簡単に出来るものではな
かった。尚、前記吊具(5)を溶接して固定する際、前
記薄鋼板製型枠(6)が必ず金属製でないと、吊具
(5)が使用できないので、金属製型枠以外のものを使
用する発想は従来にはなかった。
【0006】本発明は鉄筋コンクリ−ト構造物の新しい
施工方法を提供するもので、その目的は立体トラスの下
部へ直接に木毛セメント板が取付けられることを可能と
すると共に床の下部に天井板を設けることも簡単に出来
るコンクリ−ト構造物の施工の合理化を図ることにあ
る。
施工方法を提供するもので、その目的は立体トラスの下
部へ直接に木毛セメント板が取付けられることを可能と
すると共に床の下部に天井板を設けることも簡単に出来
るコンクリ−ト構造物の施工の合理化を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は成されたものであり、従来の鋼板捨枠体を
省略し、T形吊りビ−ムで木毛セメント板の両側部を安
定させて支持し、該木毛セメント板を型枠と成して、コ
ンクリ−トを打設する施工方法とする。又、床の施工方
法としては、イ)所定大きさに形成された鉄筋製立体トラ
スを梁間に敷き詰め、これらを継手鉄筋で連結する立体
トラス配置工程。ロ)前記立体トラスの下部に、多数のフ
ック部を設けた長尺なT形吊りビ−ムが、木毛セメント
板の横幅間隔を保持しながら掛着配列される吊りビ−ム
掛着配列工程。ハ)前記吊りビ−ムの列間に木毛セメント
板を嵌め込み、前記立体トラスの下部に配置して型枠と
成す木毛セメント板配置工程。ニ)コンクリ−トを打設す
るコンクリ−ト打設工程の各工程を経過して成す。
めに本発明は成されたものであり、従来の鋼板捨枠体を
省略し、T形吊りビ−ムで木毛セメント板の両側部を安
定させて支持し、該木毛セメント板を型枠と成して、コ
ンクリ−トを打設する施工方法とする。又、床の施工方
法としては、イ)所定大きさに形成された鉄筋製立体トラ
スを梁間に敷き詰め、これらを継手鉄筋で連結する立体
トラス配置工程。ロ)前記立体トラスの下部に、多数のフ
ック部を設けた長尺なT形吊りビ−ムが、木毛セメント
板の横幅間隔を保持しながら掛着配列される吊りビ−ム
掛着配列工程。ハ)前記吊りビ−ムの列間に木毛セメント
板を嵌め込み、前記立体トラスの下部に配置して型枠と
成す木毛セメント板配置工程。ニ)コンクリ−トを打設す
るコンクリ−ト打設工程の各工程を経過して成す。
【0008】
【作用】本発明の施工方法が用いられて床の施工を行う
場合には、従来使用していた平面状立体トラス(1)の
下部に一体に形成する薄鋼板捨型枠(6)が不要とな
り、その代りに強度的に弱い木毛セメント板(3)を用
いても、立体トラス(1)の下部に長尺なT形吊りビ−
ム(2)を掛着させ、該吊りビ−ム(2)で木毛セメン
ト板(3)の両側部を安定して支持出来るので、木毛セ
メント板(3)が型枠の役目を果す。またコンクリ−ト
(4)を打設すると、それが木毛セメント板(3)に滲
み込んで木毛セメント板(3)自体の強度が向上される
と共に木毛セメント板(3)が確実に固着されるのであ
る。尚、コンクリ−ト打設の荷重は吊りビ−ム(2)で
不安定な局部的に加わる偏平荷重にも充分対応でき、実
験結果に於いても木毛セメント板(3)が破裂すること
なく型枠の役目を果すことが確認されている。又、前記
木毛セメント板(3)の代りに石膏ボ−ド,石綿セメン
ト板,繊維板,パ−ティクルボ−ド,合板等を用いるこ
とも可能である。
場合には、従来使用していた平面状立体トラス(1)の
下部に一体に形成する薄鋼板捨型枠(6)が不要とな
り、その代りに強度的に弱い木毛セメント板(3)を用
いても、立体トラス(1)の下部に長尺なT形吊りビ−
ム(2)を掛着させ、該吊りビ−ム(2)で木毛セメン
ト板(3)の両側部を安定して支持出来るので、木毛セ
メント板(3)が型枠の役目を果す。またコンクリ−ト
(4)を打設すると、それが木毛セメント板(3)に滲
み込んで木毛セメント板(3)自体の強度が向上される
と共に木毛セメント板(3)が確実に固着されるのであ
る。尚、コンクリ−ト打設の荷重は吊りビ−ム(2)で
不安定な局部的に加わる偏平荷重にも充分対応でき、実
験結果に於いても木毛セメント板(3)が破裂すること
なく型枠の役目を果すことが確認されている。又、前記
木毛セメント板(3)の代りに石膏ボ−ド,石綿セメン
ト板,繊維板,パ−ティクルボ−ド,合板等を用いるこ
とも可能である。
【0009】次に天井板を取付けて仕上げる場合には、
コンクリ−ト(4)が固化後、即座に吊りビ−ム本体
(21)のネジ穴(21a)が利用されて天井板(74)を吊
設することが出来る。つまり、多数設けられたネジ穴
(21a)に天井用吊り金具(72)を適宜間隔に螺合させ
吊下し、該天井用吊り金具(72)の下部には桟木(73)
を固着させる。そして天井板(74)を釘などで桟木(7
3)と固定すれば良い。このように天井板(74)を取付
けて仕上げる際には、従来のような型枠外しや内側から
枠組することが不要であるので、手間が激減される。
尚、天井板(74)を取付けずコンクリ−ト打設のままで
良い工場や倉庫の場合には、コンクリ−ト打設後に何も
しないで作業を完了するので、極めて施工が簡略化出来
るのである。
コンクリ−ト(4)が固化後、即座に吊りビ−ム本体
(21)のネジ穴(21a)が利用されて天井板(74)を吊
設することが出来る。つまり、多数設けられたネジ穴
(21a)に天井用吊り金具(72)を適宜間隔に螺合させ
吊下し、該天井用吊り金具(72)の下部には桟木(73)
を固着させる。そして天井板(74)を釘などで桟木(7
3)と固定すれば良い。このように天井板(74)を取付
けて仕上げる際には、従来のような型枠外しや内側から
枠組することが不要であるので、手間が激減される。
尚、天井板(74)を取付けずコンクリ−ト打設のままで
良い工場や倉庫の場合には、コンクリ−ト打設後に何も
しないで作業を完了するので、極めて施工が簡略化出来
るのである。
【0010】
【実施例】先ず始めに本発明の施工方法で用いる部品に
ついて図面を基に説明する。(1)は工場で規格量産さ
せた薄鋼板捨型枠(6)が付かない立体トラスであり、
これは溶着鉄筋構造の床用立体トラスである。(2)は
立体トラス(1)の下部にフック部(22)が掛着する床
用のT形吊りビ−ムであり、該吊りビ−ム(2)は、断
面形状が逆T字状の長尺なビ−ム本体(21)と、該ビ−
ム本体(21)の上部で且つ適宜間隔に溶着させて固着し
た多数のフック部(22)とがある。前記ビ−ム本体(2
1)の長手方向中央に沿って多数の吊具用ネジ穴(21a)
を穿設させると共に該ネジ穴(21a)の両側には釘用穴
(21b)を穿設させている(図4参照)。また前記ビ−
ム本体(21)と多数のフック部(22)は合成樹脂或いは
金属で一体形成させる。尚、前記金属としては鉄または
アルミニウム合金を用いる。(3)は規格品の木毛セメ
ント板である。尚、木毛セメント板(3)が安定して支
持されるように、前記吊りビ−ム(2)の長さは、前記
木毛セメント板(3)の継目が必ず安定した状態で支持
できるように考慮された長さに決定している。
ついて図面を基に説明する。(1)は工場で規格量産さ
せた薄鋼板捨型枠(6)が付かない立体トラスであり、
これは溶着鉄筋構造の床用立体トラスである。(2)は
立体トラス(1)の下部にフック部(22)が掛着する床
用のT形吊りビ−ムであり、該吊りビ−ム(2)は、断
面形状が逆T字状の長尺なビ−ム本体(21)と、該ビ−
ム本体(21)の上部で且つ適宜間隔に溶着させて固着し
た多数のフック部(22)とがある。前記ビ−ム本体(2
1)の長手方向中央に沿って多数の吊具用ネジ穴(21a)
を穿設させると共に該ネジ穴(21a)の両側には釘用穴
(21b)を穿設させている(図4参照)。また前記ビ−
ム本体(21)と多数のフック部(22)は合成樹脂或いは
金属で一体形成させる。尚、前記金属としては鉄または
アルミニウム合金を用いる。(3)は規格品の木毛セメ
ント板である。尚、木毛セメント板(3)が安定して支
持されるように、前記吊りビ−ム(2)の長さは、前記
木毛セメント板(3)の継目が必ず安定した状態で支持
できるように考慮された長さに決定している。
【0011】本発明の施工方法で床の施工を行う場合の
実施例について説明する。先ず、イ)立体トラス配置工程
を行う。これは所定大きさに形成された鉄筋製立体トラ
ス(1)を梁(8)間に敷き詰め、それらを継手鉄筋で
連結する工程である。次に、ロ)吊りビ−ム掛着配列工程
を行う。これは、前記立体トラス(1)にフック部(2
2)を順次引掛けて吊りビ−ム(2)を取付けていく。
この時、吊りビ−ム(2)は木毛セメント板(3)の横
幅間隔を保持しながら立体トラス(1)に順次掛着さ
せ、全ての吊りビ−ム(2)を吊設して多数列に配列さ
せる。尚、前記吊りビ−ム(2)は立体トラス(1)の
下部に配列するが、固定されていないので揺動可能であ
る。その後、ハ)木毛セメント板配置工程を行う。この工
程は、先ず木毛セメント板(3)の一方の側面をビ−ム
本体(21)の上に乗せ、他方の側面側のビ−ム本体(2
1)を少し開いて木毛セメント板(3)を入れると共に
元の位置に戻しながら木毛セメント板(3)の他方の側
面をそのビ−ム本体(21)の上に乗せることにより、木
毛セメント板(3)の両側部がビ−ム本体(21)で支持
されるのである。このように前記吊りビ−ム(2)が配
列された列間に木毛セメント板(3)を順次嵌め込むこ
とにより、立体トラス(1)の下部に木毛セメント板
(3)が配置されて型枠と成すのである(図2参照)。
この後、ニ)コンクリ−ト打設工程を行い、コンクリ−ト
(4)が固化するまで待つのである。尚、前記木毛セメ
ント板(3)はその長手方向側面が吊りビ−ム(2)で
支持され型枠の役目を果すので、直接に木毛セメント板
(3)を取付けた後、直にコンクリ−ト(4)の打設が
行えるのである。
実施例について説明する。先ず、イ)立体トラス配置工程
を行う。これは所定大きさに形成された鉄筋製立体トラ
ス(1)を梁(8)間に敷き詰め、それらを継手鉄筋で
連結する工程である。次に、ロ)吊りビ−ム掛着配列工程
を行う。これは、前記立体トラス(1)にフック部(2
2)を順次引掛けて吊りビ−ム(2)を取付けていく。
この時、吊りビ−ム(2)は木毛セメント板(3)の横
幅間隔を保持しながら立体トラス(1)に順次掛着さ
せ、全ての吊りビ−ム(2)を吊設して多数列に配列さ
せる。尚、前記吊りビ−ム(2)は立体トラス(1)の
下部に配列するが、固定されていないので揺動可能であ
る。その後、ハ)木毛セメント板配置工程を行う。この工
程は、先ず木毛セメント板(3)の一方の側面をビ−ム
本体(21)の上に乗せ、他方の側面側のビ−ム本体(2
1)を少し開いて木毛セメント板(3)を入れると共に
元の位置に戻しながら木毛セメント板(3)の他方の側
面をそのビ−ム本体(21)の上に乗せることにより、木
毛セメント板(3)の両側部がビ−ム本体(21)で支持
されるのである。このように前記吊りビ−ム(2)が配
列された列間に木毛セメント板(3)を順次嵌め込むこ
とにより、立体トラス(1)の下部に木毛セメント板
(3)が配置されて型枠と成すのである(図2参照)。
この後、ニ)コンクリ−ト打設工程を行い、コンクリ−ト
(4)が固化するまで待つのである。尚、前記木毛セメ
ント板(3)はその長手方向側面が吊りビ−ム(2)で
支持され型枠の役目を果すので、直接に木毛セメント板
(3)を取付けた後、直にコンクリ−ト(4)の打設が
行えるのである。
【0012】コンクリ−ト(4)が固化後、天井板(7
4)を取付けずにそのままで良い場合には、これで完了
する。一方、その後、図3に示すように天井板(74)を
取付ける場合には、先ず吊りビ−ム本体(21)に多数設
けられたネジ穴(21a)へ天井用吊り金具(72)を適宜
間隔に螺合させ吊下し、該天井用吊り金具(72)の下部
には桟木(73)を固着させる。そして天井板(74)を釘
などで桟木(73)と固定すれば良い。
4)を取付けずにそのままで良い場合には、これで完了
する。一方、その後、図3に示すように天井板(74)を
取付ける場合には、先ず吊りビ−ム本体(21)に多数設
けられたネジ穴(21a)へ天井用吊り金具(72)を適宜
間隔に螺合させ吊下し、該天井用吊り金具(72)の下部
には桟木(73)を固着させる。そして天井板(74)を釘
などで桟木(73)と固定すれば良い。
【0013】
【発明の効果】請求項1のように立体トラス(1)の下
部に木毛セメント板(3)を配し、該木毛セメント板
(3)を、前記立体トラス(1)にフック部(22)を掛
着したT形吊りビ−ム(2)で支持させ、前記木毛セメ
ント板(3)を型枠と成して、コンクリ−ト(4)を打
設させることにより、従来の薄鋼板製型枠(6)を省略
して従来の吊具(5)を使用する場合のような現場に於
ける溶接作業が不要となると共に内枠作業も不要とな
り、且つ、専用仮設資材には吊りビ−ム(2)だけ用い
れば良く、しかも、その撤去作業が不要となる。従っ
て、工事が簡略化できると共に技術が未熟なアルバイト
でも必要な員数だけ揃えれば、短時間に施工を安全且つ
迅速に行うことが出来る。又、全体工事量の軽減及び工
事費の低減も可能となるのである。尚、本発明の施工方
法を用いて木毛セメント板(3)以外の石膏ボ−ド,石
綿セメント板,繊維板,パ−ティクルボ−ド,合板など
も型枠として取付けることが可能であり、利用範囲が広
い施工方法となる。
部に木毛セメント板(3)を配し、該木毛セメント板
(3)を、前記立体トラス(1)にフック部(22)を掛
着したT形吊りビ−ム(2)で支持させ、前記木毛セメ
ント板(3)を型枠と成して、コンクリ−ト(4)を打
設させることにより、従来の薄鋼板製型枠(6)を省略
して従来の吊具(5)を使用する場合のような現場に於
ける溶接作業が不要となると共に内枠作業も不要とな
り、且つ、専用仮設資材には吊りビ−ム(2)だけ用い
れば良く、しかも、その撤去作業が不要となる。従っ
て、工事が簡略化できると共に技術が未熟なアルバイト
でも必要な員数だけ揃えれば、短時間に施工を安全且つ
迅速に行うことが出来る。又、全体工事量の軽減及び工
事費の低減も可能となるのである。尚、本発明の施工方
法を用いて木毛セメント板(3)以外の石膏ボ−ド,石
綿セメント板,繊維板,パ−ティクルボ−ド,合板など
も型枠として取付けることが可能であり、利用範囲が広
い施工方法となる。
【0014】請求項2のように床の施工方法が、イ)立体
トラス配置工程と、ロ)T形吊りビ−ム掛着配列工程と、
ハ)木毛セメント板配置工程と、ニ)コンクリ−ト打設工程
とを経過することにより、該木毛セメント板(3)が型
枠の役目を果たし、コンクリ−ト(4)を打設すること
ができるため、従来行っていた保温材,断熱材,防音
材,吸音材等の取付け作業が省略でき、且つ、内側から
行われていた枠組作業が省略化される。又、木毛セメン
ト板(3)には多数の吊りビ−ム(2)で支持され、そ
の吊りビ−ム(2)の下面にはネジ穴(21a)が定間隔
に設けられているため、天井板(74)を取付ける際は、
吊りビ−ム(2)が従来の天井用インサ−ト(71)の役
目を果し、前記吊りビ−ム(2)を利用すれば即座に吊
設させることができ、従来のような手間が掛らなくなる
のである。
トラス配置工程と、ロ)T形吊りビ−ム掛着配列工程と、
ハ)木毛セメント板配置工程と、ニ)コンクリ−ト打設工程
とを経過することにより、該木毛セメント板(3)が型
枠の役目を果たし、コンクリ−ト(4)を打設すること
ができるため、従来行っていた保温材,断熱材,防音
材,吸音材等の取付け作業が省略でき、且つ、内側から
行われていた枠組作業が省略化される。又、木毛セメン
ト板(3)には多数の吊りビ−ム(2)で支持され、そ
の吊りビ−ム(2)の下面にはネジ穴(21a)が定間隔
に設けられているため、天井板(74)を取付ける際は、
吊りビ−ム(2)が従来の天井用インサ−ト(71)の役
目を果し、前記吊りビ−ム(2)を利用すれば即座に吊
設させることができ、従来のような手間が掛らなくなる
のである。
【図1】本発明施工方法の床に於けるコンクリ−ト打設
前の状態を示す要部斜視図である。
前の状態を示す要部斜視図である。
【図2】コンクリ−ト打設前の状態を示す床の説明図で
ある。
ある。
【図3】天井板が取付けられた状態を示す説明図であ
る。
る。
【図4】T形吊りビ−ムを示す中間が省略された斜視図
である。
である。
【図5】コンクリ−トが打設された状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】従来施工方法により天井板が取付けられた状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 立体トラス 2 吊りビ−ム 22 フック部 3 木毛セメント板 4 コンクリ−ト 8 梁
Claims (2)
- 【請求項1】 立体トラス(1)の下部に木毛セメント
板(3)を配し、該木毛セメント板(3)を、前記立体
トラス(1)にフック部(22)を掛着するT形吊りビ−
ム(2)で支持させ、それを型枠と成して、コンクリ−
ト(4)を打設したことを特徴とする鉄筋コンクリ−ト
構造物の施工方法。 - 【請求項2】 鉄筋コンクリ−ト構造物が床であり、こ
の床の施工方法が下記の工程を経過して成る請求項1記
載の鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法。イ )所定大きさに形成された鉄筋製立体トラス(1)を梁
(8)間に敷き詰め、これらを継手鉄筋で連結する立体
トラス配置工程。ロ )前記立体トラス(1)の下部に、多数のフック部(2
2)を設けた長尺なT形吊りビ−ム(2)が、木毛セメ
ント板(3)の横幅間隔を保持しながら掛着配列される
吊りビ−ム掛着配列工程。ハ )前記吊りビ−ム(2)の列間に木毛セメント板(3)
を嵌め込み、前記立体トラス(1)の下部に配置して型
枠と成す木毛セメント板配置工程。ニ )コンクリ−ト(4)を打設するコンクリ−ト打設工
程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18282294A JP2714763B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18282294A JP2714763B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827934A JPH0827934A (ja) | 1996-01-30 |
JP2714763B2 true JP2714763B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16125071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18282294A Expired - Fee Related JP2714763B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714763B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1656852A (zh) | 2002-05-23 | 2005-08-17 | 富士电机控股株式会社 | 有机el显示器 |
TWI353193B (en) | 2004-08-04 | 2011-11-21 | Fuji Electric Co Ltd | Organic el display panel |
KR100953962B1 (ko) * | 2007-09-19 | 2010-04-21 | 신 오 황 | 경계석 부양 시공장치 |
CN108252443A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-07-06 | 重庆凌锋投资管理有限公司 | 底模可拆卸悬挂式钢筋桁架楼层板结构及其施工方法 |
CN110424750B (zh) * | 2019-08-06 | 2024-05-31 | 多维绿建科技(天津)有限公司 | 一种液压桁架扣件组装机 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP18282294A patent/JP2714763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0827934A (ja) | 1996-01-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2714763B2 (ja) | 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 | |
JPH07317188A (ja) | 鉄筋コンクリ−ト構造物の施工方法 | |
JPH05287901A (ja) | 階段の構築方法 | |
JPH05230913A (ja) | プレキャストコンクリート製型枠およびコンクリート打込工法 | |
JPH0776484B2 (ja) | 建造物の外壁,その構築法及びそのネット支持金具 | |
JP2709893B2 (ja) | 任意の強度の骨組構造体を利用した立体構造体 | |
JP3005459U (ja) | 立体トラス用吊りビ−ム | |
JPH03281855A (ja) | 建築物の床組工法 | |
JPH06272378A (ja) | プレキャストコンクリート型枠の支持構造 | |
JPH0115800Y2 (ja) | ||
JPH0748813Y2 (ja) | ユニット型デッキプレート | |
JP2867280B2 (ja) | 鉄筋コンクリート打設用型枠の支保工法及び該工法に用いるセパレータ固定具 | |
JP2886743B2 (ja) | 柱と梁およびそれらの接合部の施工方法 | |
KR970006113Y1 (ko) | 철근받침용 스페이서의 결속구조 | |
JPH0612134Y2 (ja) | 建築用布基礎形成型枠保持金具 | |
JPH06167067A (ja) | デッキプレート工法 | |
KR200172618Y1 (ko) | 콘크리트 천장 시공용 장선을 걸기 위한 브라켓 일체형패널 | |
JP2001227094A (ja) | 鉄骨ビルの階床構造 | |
JPH0874419A (ja) | スリップフォーム工法における鉄筋組立方法 | |
JP3005067U (ja) | 立体トラスを用いる壁の型枠用取付金具 | |
JPH0571176A (ja) | デツキプレート | |
JPH11303305A (ja) | 大型alcパネル | |
JPH1162077A (ja) | 壁板の取付施工工法およびそれに用いる取付具 | |
JP2000303607A (ja) | 型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工方法及び該コンクリート躯体を備えた構造物 | |
JPS61254752A (ja) | 鉄骨鉄筋又は鉄筋コンクリ−ト壁柱や天井の構築に用いる型枠の支持方法及び同支持方法に用いる支持具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |