JP2713711B2 - 防犯センサ用マーカ - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えば代金支払いの済んでいない商品又は
図書館外への持出禁止図書をこれらに付したマーカによ
り識別する防犯センサシステムに用いられる防犯センサ
用マーカに関するものであり、従来のマーカに比較し
て、高感度で信頼性の高い防犯センサ用マーカを提供す
るものである。 〔従来の技術〕 従来、図書館、百貨店等において、書籍若しくは商品
等の盗難を防止するシステムとして、例えば磁気を利用
したものがある(特公昭58−53800号USP4510489号参
照)。すなわち書籍若しくは商品等に予め非晶質合金薄
帯からなる幅1〜2mmのマーカを固着しておく。商品は
受付若しくは清算所において合法的手続きの完了と共
に、マーカの検出機外で顧客に手渡される。一方不法若
しくは非合法的に持出される商品等に対しては、当該商
品等に固着したマーカが出入口等に設置した検出領域内
に加えられた特定周波数の磁界に対して高調波関係にあ
る周波数の磁界を感知することにより、前記商品等の盗
難を防止するのである。 第1図は上記磁気利用の盗難防止システムの一例を示
す模式的回路図である。同図において、1は発振器であ
り、周波数fなる交流電流を発振する。2はノッチフィ
ルタであり、特定周波数の交流電流を除去するように形
成し、以後アンプ3を経て発振コイル4に前記交流電流
を伝達するように構成してある。次に5は受信コイルで
あり、前記発振コイル4と共に検出領域6を形成する。
受信コイル5には、ロックインアンプ7および信号処理
回路8を各々直列に接続する。 以上の構成により、入射磁界Haが加えられた検出領域
6内に、Hbなるバイアス磁界(地磁気)の存在下でマー
カ9が介在した場合には、ロックインアンプ7により、
特定の高周波成分を出力することができるから、これを
信号処理回路8を介して可視的若しくは可聴的信号を得
ることができる。従ってパトライト若しくはブザー等を
前記信号処理回路8の後段に接続することにより、不正
行為を摘発し、若しくは防止することができる。 また、別途方法としては、電気機械結合係数の値が比
較的大きい非晶質合金薄帯をマーカとして用い、これを
磁気的にバイアスした後、このマーカを交流にて励磁
し、共振−反共振の周波数を観測することによりマーカ
の有無を識別し、前記商品等の盗難を防止するシステム
が知られている。 非晶質合金薄帯をマーカとして用いた防犯センサシス
テムとしては、上記以外にも類似の方法が知られている
が、重要な事は、マーカとして用いる軟磁性合金の磁気
特性が如何に優れたものを用いるかという点である。す
なわち、前記した防犯センサシステムに用いるマーカの
磁気特性としては、透磁率が大きい、磁化曲線が角
形である、保持力が小さい等の特性が要求される。 第2図は、第1図に示す方式により軟磁性合金から成
るマーカが検出領域6内に存在する場合の出力電圧の入
射磁界依存性を示したものである。図中aは3次高調波
成分(3f)、bは2次高調波成分2fを表わすが、本方式
では2f−3fの大きさを検出し、検出領域内のマーカの有
無を確認することができる。従って、マーカとしては曲
線aとx軸で囲む面積が、曲線bとx軸で囲む面積に対
して大きい程、検出感度は良好となる。 第3図は、防犯センサマーカの1例を示す。図中10は
軟磁性合金リボン、11は例えば紙、12は例えばポリプロ
ピレンから成り、接着剤により軟質磁性合金リボンは11
及び12の間に固定されており、また11の裏面にも通常接
着剤が塗布されており、商品に簡単に貼りつけられる構
造となっている。 さて、上記防犯センサ用マーカに用いられる軟磁性合
金としては、最大透磁率が大きい、磁化曲線の角形
比が大、保磁力が小さい、磁歪が小さい、等の特性
が要求される。 この様な特性を有する軟質磁性合金としては、パーマ
ロイや非晶質合金が知られており(例えば、特公昭58−
53800、特開昭58−39396など)、また現在実用化されて
いる磁気式防犯センサマーカの大部分は、前記いずれか
の軟質磁性合金を使用している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記従来技術である、パーマロイや非晶質金属を用い
た防犯センサマーカは、一応実用化されてはいるが、パ
ーマロイにおいては、曲げ歪がかわると著るしく軟磁気
特性が劣化し、検出領域内にマーカがある場合でもそれ
が検出されない場合がある為、その利用範囲は限られて
いる。また、非晶質合金においては、パーマロイと比べ
曲げ歪に対する軟磁気特性の劣化は著るしく小さい為利
用し易いが、そのマーカとしての軟磁気特性は十分とは
言えない。また、曲げ歪に対する特性劣化を小さくする
為、通常Coを主体とした飽和磁歪定数λsの小さな非晶
質合金が用いられるが、Co基アモルファス合金は原料価
格が高く、経済的でないという問題を有する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記従来技術の持つ問題点を解決し、防犯
センサ用マーカとしての軟磁気特性が優れ、かつ曲げ歪
による劣化が小さく、かつ経済的な軟磁性合金リボンを
用いた、新規な防犯センサ用マーカを提供せんとするも
のである。 すなわち、本発明は、検出領域内に加えられた入射磁
界に対して、上記領域内に置かれた合金リボンを主構成
要素とするマーカを介して特定周波数の磁界を検出する
ことにより前記マーカの有無を検知して当該マーカを付
した物品の盗難を防止するように構成した磁気利用の防
犯センサ用マーカにおいて、前記合金リボンが下記の組
成式を有し、組織の少なくとも50%が微細なbccFe固溶
体の結晶粒から成り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒
径の平均が、500Å以下である合金リボンを用いた事を
特徴とする防犯センサ用マーカであり、その組成は以下
の組成式(A)ないし(H)のいずれかからなり、優れ
た軟磁気特性を有することから、高感度の防犯センサマ
ーカを得ることができる。 組成式(A):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子%) 組成式(B):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子%) 組成式(C):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原子%) 組成式(D):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原子%) 組成式(E):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子%) 組成式(F):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子
%) 組成式(G):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原子%) 組成式(H):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原
子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,βお
よびγはそれぞれ a≦0.3,0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10、β≦10、γ≦10を満たす。) 本発明において、Cuは必須元素であり、その含有量x
は0.1〜3原子%の範囲である。0.1原子%より少ないと
Cu添加による最大透磁率向上の効果がほとんどなく、一
方3原子%より多いと最大透磁率が未添加のものよりか
えって小さくなることがある。また本発明において特に
好ましいCuの含有量xは0.5〜2原子%であり、この範
囲では最大透磁率が特に大きいものが得られ、防犯セン
サ用マーカとして高い検出感度が得られる。 本発明に係る合金は、前記組成の非晶質合金を溶湯か
ら急冷することにより得る工程、あるいはスパッター
法、蒸着法等の気相急冷法により得る工程と、これを加
熱し微細な結晶粒を形成する熱処理工程に依って通常得
ることができる。 Cuによる最大透磁率向上作用の原因は明らかではない
が次のように考えられる。 CuとFeの相互作用パラメータは正であり、固溶度が低
く分離する傾向があるため非晶質状態の合金を加熱する
とFe原子同志またはCu原子またはCu原子同志が寄り集ま
り、クラスターを形成し組成ゆらぎが生じる。このため
部分的に結晶化しやすい領域が多数でき、そこを核とし
た微細な結晶粒が生成される。この結晶はFeを主成分と
するものであり、FeとCuの固溶度はほとんどないため結
晶化によりCuは微細結晶粒の周囲にはき出され、結晶粒
周辺のCu濃度が高くなる。このため結晶粒は成長しにく
いと考えられる。 Cu添加により結晶核が多数できることと、結晶粒が成
長しにくいため結晶微細化が起こると考えられるが、こ
の作用はNb,Ta,W,Mo,Zr,Hf,Ti等の存在により特に著し
く強められると考えられる。 Nb,Ta,W,Mo,Zr,Hf,Ti等が存在しない場合は結晶粒は
あまり微細化されず軟磁気特性も悪い。 また本合金はFeを主成分とする微細結晶相が生ずるた
めFe基非晶質合金に比べ磁歪が小さくなっており、磁歪
が小さくなることにより、内部応力−歪による磁気異方
性が小さくなることも軟磁気特性が改善される理由の1
つと考えられる。 Cuを添加しない場合は結晶粒は微細化されにくく、化
合物相が形成しやすいため結晶化により磁気特性は劣化
する。 Si及びBは合金の微細化および磁歪調整に有用な元素
である。本発明の合金は、好ましくは、一旦Si,B添加効
果により非晶質合金とした後で、熱処理により微細結晶
粒を形成することにより得られる。Si含有量yの限定理
由は、yが25原子%を超えると軟磁気特性の良好な条件
では磁歪が大きくなってしまい好ましくなく、yが6原
子%未満では十分な最大透磁率が得られないためであ
る。Bの含有量zの限定理由は、zが3原子%未満では
均一な結晶粒組織が得にくく最大透磁率が低下し好まし
くなく、zが15原子%を超えると軟磁気特性の良好な熱
処理条件では磁歪が大きくなってしまい好ましくないた
めである。SiとBの総和量y+zの値に関しては、y+
zが14原子%未満では非晶質化が困難になり軟磁気特性
が劣化し好ましくなく、一方、y+zが30原子%を超え
ると飽和磁束密度の著しい低下および最大透磁率の低下
および磁歪の増加がある。より好ましいSi,B含有量の範
囲は10≦y≦25、3≦z≦12、18≦y+z≦28であり、
この範囲では5×10-6以下の範囲の飽和磁歪で低損失の
合金が得られやすく、防犯センサマーカとして、曲げ歪
に極特性劣化を小さくできる。 特に好ましくは11≦y≦24,3≦z≦9,18≦y+z≦27
であり、この範囲では−1.5×10-6〜1.5×10-6の範囲の
飽和磁歪で曲げ歪による軟磁気特性劣化の小さい合金が
得られやすい。 本発明に係る合金においてM′はCuとの複合添加によ
り析出する結晶粒を微細化する作用を有するものであ
り、Nb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少
なくとも1種の元素である。Nb等は合金の結晶化温度を
上昇させる作用を有するが、クラスターを形成し結晶化
温度を低下させる作用を有するCuとの相互作用により結
晶粒の成長を抑え析出する結晶粒が微細化するものと考
えられる。M′の含有量αは1≦α≦10の範囲が望まし
い。αが1原子%未満では最大透磁率が高いものが得に
くく、10原子%を超えると飽和磁束密度の著しい低下を
招くためである。好ましいαの範囲は2≦α≦8であ
り、この範囲で特に防犯センサマーカに適した低損失特
性が得られる。 M″の添加により、耐食性の改善、磁気特性の改善、
又は磁歪調整効果等が得られる。 M″が10原子%を超えると、飽和磁束密度の低下が著
しい。 本発明の磁心においてC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,As等から
なる群から選ばれた少なくとも1種の元素を10原子%以
下含む合金を使用できる。これらの元素は非晶質化に有
効な元素であり、Si,Bと共に添加することにより合金の
非晶質化を助けたり、磁歪やキュリー温度調整に効果で
ある。 残部は不純物を除いて実質的にFeが主体であるが、Fe
の1部は成分M(Co及び/又はNi)により置換されてい
ても良い。Mの含有量は0≦α≦0.3であるが、0.3を超
えると磁歪が大きくなったり、最大透磁率が低下するた
めである。 本発明に係る合金はbcc構造の鉄固溶体を主体とする
合金であるが、非晶質相やFe2B,Fe3B,Nb等の遷移金属の
化合物、Fe3Si規則相等を含む場合もある。これらの相
は磁気特性を劣化させる場合がある。特にFe2B等の化合
物相は軟磁気特性を劣化させやすい。したがってこれら
の相はできるだけ存在しない方が望ましい。 本発明に係る合金は500Å以下の粒径の超微細な均一
に分布した結晶粒からなるが、特に優れた軟磁性を示す
合金の場合はその粒径が20〜200Åの平均粒径を有する
場合が多い。 この結晶粒はα−Fe固溶体を主体とするものでSiやB
等が固溶していると考えられる。合金組織のうち微細結
晶粒以外の部分は主に非晶質である。なお微細結晶粒の
割合が実質的に100%になっても本発明磁心は十分に高
い最大透磁率を示す。 なお、N,O,S等の不可避的不純物やCa,Sr,Ba,Mg等につ
いては所望の特性が劣化しない程度に含有していても本
発明の防犯センサマーカに用いられる合金組成と同一と
みなすことができるのはもちろんである。 本発明の磁心に用いられる合金は、単ロール法、双ロ
ール法、遠心急冷法等により非晶質薄帯を作製後熱処理
を行ない微細な結晶粒を形成する方法、蒸着法、スパッ
ター法やイオンプレーティング等により非晶質膜を作製
後熱処理し結晶化させる方法や回転液中紡糸法やガラス
被覆紡糸法により、非晶質線を得た後熱処理し結晶化さ
せる方法等いろいろな方法で作製することができる。し
たがって、本発明に係る合金は線、薄帯、膜などいろい
ろな形状のものを使用できる。しかし、一般的には薄帯
を用いるのが最も防犯センサマーカとしては適してい
る。 本発明磁心を得る際行われる熱処理は内部歪を小さく
することと、微細結晶粒組織とし最大透磁率を向上させ
るとともに磁歪を小さくする目的で行われる。 熱処理は通常真空中または水素ガス、窒素ガス、アル
ゴンガス等の不活性ガス雰囲気中において行なわれる。
しかし場合によっては大気中等の酸化性雰囲気で行って
も良い。 熱処理温度及び時間は非晶質合金リボンの形状、サイ
ズ、組成により異なるが一般的に結晶化温度より高い45
0℃〜700℃で5分から24時間程度が望ましい。 熱処理の際の昇温や冷却の条件は状況に応じて任意に
変えることができる。また同一温度または異なる温度で
複数回にわけ熱処理を行ったり、多段の熱処理パターン
で熱処理を行なうこともできる。更には、本合金は熱処
理を直流あるいは交流の磁場中に行なうこともできる。
磁場中熱処理により本合金に磁気異方性を生じさせるこ
とができる。本合金リボンの長手方向に磁場を印加し熱
処理することによりB−Hカーブは角形とすることがで
きる。この場合角形比が60%以上、最大透磁率が50,000
以上の場合、特に高感度の防犯センサ用マーカが得られ
る。 磁場が熱処理の間中かける必要はなく、本発明に係る
合金のキュリー温度Tcより低い温度であればどの時期で
も良い。本発明に係る合金のキュリー温度は非晶質の場
合より熱処理により形成される主相のキュリー温度が上
昇しており、非晶質合金のキュリー温度より高い温度で
も磁場中熱処理が適用できる。また、熱処理の際磁心に
電流を流したり、高周波磁界を印加し合金を発熱させる
ことにより磁心を熱処理することをできる。また磁場中
熱処理の場合、熱処理を2段階以上で行うことができ
る。また、張力や圧縮力を加えながら熱処理を行ない磁
気特性を調整することもできる。 さて、本発明に係る軟磁性合金を用い、防犯センサ用
マーカを工業的に製造する方法としては、以下の様な方
式が可能である。 すなわち本発明組成から成り、例えば単ロール法によ
り作製した非晶質合金薄帯をリールに巻とり、これを例
えば第4図に示す如き方法により、連続熱処理、ラミネ
ート、切断工程を経て防犯センサマーカとする方法であ
る。第4図中、13はリール、14は非晶質合金リボン、15
は熱処理炉、16は例えばポリプロピレン供給リール、17
は例えば紙供給リール、18はカータ、19は防犯センサ用
マーカ製品、20はリボン送りローラ、21は接着剤塗布ロ
ーラである。 上記製造法は、本発明に係る防犯センサ用マーカ製造
法の1例であるが、上記方法を実施する際には、熱処理
後のリボンは脆い為、製品となる前にリボンが破損しな
い様製造工程の厳密な管理が必要である。また、本方法
により作製したマーカは、構成要素の1つである紙やポ
リプロピレン等の保護材の強度が弱いと、製品となった
後にも破損する危険性がある。 これらの問題を解決する為には、作製した合金リボン
の表面に例えば金属メッキ等の熱処理温度に耐え得る被
覆層を形成することが有効である。この事により、熱処
理後においてもリボンは相当のねばさを有し、防犯セン
サ用マーカ製造時、あるいは製品化後の破損事故は激減
し、本発明の効果はより明確となる。金属メッキとして
は、例えばCu等の非磁性メッキが好ましいが、用途によ
ってはNi等の磁性メッキ、あるいは半硬質磁石特性をも
つ磁性合金をメッキする事も可能である。 尚、本発明の防犯センサマーカは、本発明に係る軟質
磁性合金を主構成要素とするマーカであれば広く適用可
能であり、例えば繰り返し使用する為に半硬質磁石を併
用する防犯センサマーカ等においても、同様の効果が得
られることは明瞭である。 〔実施例〕 本発明を以下の実施例により詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 原子%でCu 1%,Si 13.5%,B9%,Nb3%及び残部実質
的にFeからなる組成の溶湯から、単ロール法により幅2m
m、厚さ15μmのリボンを作製した。このリボンのX線
回折を測定したところ第5図に示すような非晶質合金に
典型的なハローパターンが得られほぼ完全な非晶質であ
ることが確認された。 次にこの非晶質リボンを長さ7cmに切断し、N2ガス雰
囲気中で磁場中熱処理を行った。磁場の印加方向はリボ
ン軸と平行方向であり800A/mの磁場を全熱処理期間印加
した。昇温速度は10℃/minであり、550℃に1時間保持
後2.5℃/minの平均冷却速度で室温まで冷却した。 熱処理後のリボンのX線回折パターンは第6図(a)
に示すように結晶ピークが認められた。第6図(b)は
このリボンの透過電子顕微鏡により観察された組織の概
略図を示した図であり組織の大部分が均一に分布した粒
径50〜200ÅのbccFe固溶体からなる超微細な結晶粒から
なることが確認された。 第7図に得られたリボンのB−Hカーブを示すが、そ
の磁気特性は、保磁力Hcが0.45A/m、最大透時率μmが1
60,000、飽和磁束密度Bsが1.24T、角形比92%であっ
た。このリボンを第1図に示す装置の検出領域6内に入
れ、入射磁界依存性を調べた。入射磁界の周波数に対す
る2次及び3次の高調波を検出し、第2図に示す如き曲
線から、各曲線とX軸で囲む面積比を算出することか
ら、このリボンの感度の良否がわかる。従来材との比較
を明瞭にする為、同一形状のアモルファス(Co70.5Fe
0.5Mn6.5Si13.5B9)及びスーパーマロイの感度を同様の
方法で測定し、アモルファスの測定値を1とした時の、
感度比を第1表に示す。第1表から、従来の材料と比較
して本発明材は極めて感度が良好であるのがわかる。 実施例2 原子比でCu1%,Si 16.5%,B6%,Nb3%の組成を有する
幅2mm、厚さ20μmのアモルファス合金を単ロール法に
より作製した。次に、得られたリボンの表面に無電解メ
ッキにより約5μmの厚さにCuメッキを行なった。メッ
キ後リボンの長さを約7cmに切断し、磁場中熱処理を行
なった。800A/mの強さの磁場をリボンの長手方向に印加
し、530℃で1時間保持後、5℃/minの平均冷却速度で2
80℃まで冷却し、280℃で2時間保持後2℃/minの冷却
速度で室温まで冷却した。得られた組織は第6図に示し
たものと同様であった。またその磁気特性はBsが1.20T,
保磁力0.96A/m、μmが100,000,角形比87%であった。 実施例1と同様にして従来材との感度比較を行なっ
た。また、歪による感度劣化を調べる為直径D(mm)の
丸棒にリボンを巻付けたのち、これを直線状に戻した場
合の感度の変化を調べた。第8図にその結果を示す。図
から明らかな様に、従来発明である実施例1で示したア
モルファス(ハ)は、感度は十分ではないが、曲歪に対
する感度の変化は小さい。またスーパーマロイ(ニ)
は、感度が十分でないと同時に、曲げによる感度劣化も
著しい。 これらに対し、実施例1で示した本発明は、感度は非
常に高いが、直径20mmの丸棒に巻きつけたところ、破損
してしまった。防犯センサマーカとしては通常第3図に
示す如き構造体にて使用する為、破損する曲率はより小
さくなると考え得るが、極端な曲げが加わる様な用途に
は使用しずらい。一方、Cuメッキを施した本発明(ロ)
は、感度が良好であると同時に、曲げに対する感度劣化
も小さく、極めて良好な防犯センサマーカであることが
わかる。 実施例3 第2表に示す組成の幅1.2mm、厚さ18μmの非晶質合
金薄帯を単ロール法により作製し、これを7cmの長さに
切断後リボンの長手方向に800A/mの磁場を加えながら熱
処理をしたもの(第2表中H)と、磁場を印加せずに熱
処理をしたもの(第2表中HF)につき、Bs,角形比Br/B
s,最大透磁率μm,飽和磁歪定数λs,および感度比を第2
表に示す。 尚得られた組織は第6図(b)と同様であった。第2
表から明らかな様に、本発明はいずれも従来例に比べて
感度が良好であるが、角形比が60%以上で最大透磁率が
50,000以上の場合、特に高感度の防犯センサマーカが得
られることがわかる。 実施例4 第3表に示す組成の幅1.2mm、厚さ18μmの非晶質合
金薄帯を単ロール法により作製し、実施例3と同様の手
続きにより、サンプルを作製した。尚、熱処理は全て磁
場中熱処理とした。また得られた組織は全て第6図
(b)と同様であった。 第3表に代表的磁気特性及び飽和磁歪λs,感度比,お
よび50mmの丸棒に巻付けたのち、これを直線状に戻して
測定した時の感度比の値を示す。第3表から明らかな様
に、本発明例は全て良好な感度比を示すが、特にλsが
+5×10-6以下の場合、感度比の劣化の程度が著しく小
さい。 実施例5 第4表に示す組成につき、単ロール法にて幅2mm、厚
さ20μmの非晶質リボンを作製し、長さ7cmに切断後、
実施例3と同様の方法により熱処理を行なった。第4表
に、同一形状のアモルファスリボン(実施例1と同一組
成)の感度を1とした場合の感度比を示す。本発明例は
いずれも良好な感度を示すことがわかる。 〔発明の効果〕 以上詳細に説明した様に、本発明による防犯センサ用
マーカは、高感度であると同時に歪による感度劣化が小
さく、かつFeを主体とした合金である為経済的にも有利
であり、工業的効果は極めて大である。
図書館外への持出禁止図書をこれらに付したマーカによ
り識別する防犯センサシステムに用いられる防犯センサ
用マーカに関するものであり、従来のマーカに比較し
て、高感度で信頼性の高い防犯センサ用マーカを提供す
るものである。 〔従来の技術〕 従来、図書館、百貨店等において、書籍若しくは商品
等の盗難を防止するシステムとして、例えば磁気を利用
したものがある(特公昭58−53800号USP4510489号参
照)。すなわち書籍若しくは商品等に予め非晶質合金薄
帯からなる幅1〜2mmのマーカを固着しておく。商品は
受付若しくは清算所において合法的手続きの完了と共
に、マーカの検出機外で顧客に手渡される。一方不法若
しくは非合法的に持出される商品等に対しては、当該商
品等に固着したマーカが出入口等に設置した検出領域内
に加えられた特定周波数の磁界に対して高調波関係にあ
る周波数の磁界を感知することにより、前記商品等の盗
難を防止するのである。 第1図は上記磁気利用の盗難防止システムの一例を示
す模式的回路図である。同図において、1は発振器であ
り、周波数fなる交流電流を発振する。2はノッチフィ
ルタであり、特定周波数の交流電流を除去するように形
成し、以後アンプ3を経て発振コイル4に前記交流電流
を伝達するように構成してある。次に5は受信コイルで
あり、前記発振コイル4と共に検出領域6を形成する。
受信コイル5には、ロックインアンプ7および信号処理
回路8を各々直列に接続する。 以上の構成により、入射磁界Haが加えられた検出領域
6内に、Hbなるバイアス磁界(地磁気)の存在下でマー
カ9が介在した場合には、ロックインアンプ7により、
特定の高周波成分を出力することができるから、これを
信号処理回路8を介して可視的若しくは可聴的信号を得
ることができる。従ってパトライト若しくはブザー等を
前記信号処理回路8の後段に接続することにより、不正
行為を摘発し、若しくは防止することができる。 また、別途方法としては、電気機械結合係数の値が比
較的大きい非晶質合金薄帯をマーカとして用い、これを
磁気的にバイアスした後、このマーカを交流にて励磁
し、共振−反共振の周波数を観測することによりマーカ
の有無を識別し、前記商品等の盗難を防止するシステム
が知られている。 非晶質合金薄帯をマーカとして用いた防犯センサシス
テムとしては、上記以外にも類似の方法が知られている
が、重要な事は、マーカとして用いる軟磁性合金の磁気
特性が如何に優れたものを用いるかという点である。す
なわち、前記した防犯センサシステムに用いるマーカの
磁気特性としては、透磁率が大きい、磁化曲線が角
形である、保持力が小さい等の特性が要求される。 第2図は、第1図に示す方式により軟磁性合金から成
るマーカが検出領域6内に存在する場合の出力電圧の入
射磁界依存性を示したものである。図中aは3次高調波
成分(3f)、bは2次高調波成分2fを表わすが、本方式
では2f−3fの大きさを検出し、検出領域内のマーカの有
無を確認することができる。従って、マーカとしては曲
線aとx軸で囲む面積が、曲線bとx軸で囲む面積に対
して大きい程、検出感度は良好となる。 第3図は、防犯センサマーカの1例を示す。図中10は
軟磁性合金リボン、11は例えば紙、12は例えばポリプロ
ピレンから成り、接着剤により軟質磁性合金リボンは11
及び12の間に固定されており、また11の裏面にも通常接
着剤が塗布されており、商品に簡単に貼りつけられる構
造となっている。 さて、上記防犯センサ用マーカに用いられる軟磁性合
金としては、最大透磁率が大きい、磁化曲線の角形
比が大、保磁力が小さい、磁歪が小さい、等の特性
が要求される。 この様な特性を有する軟質磁性合金としては、パーマ
ロイや非晶質合金が知られており(例えば、特公昭58−
53800、特開昭58−39396など)、また現在実用化されて
いる磁気式防犯センサマーカの大部分は、前記いずれか
の軟質磁性合金を使用している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記従来技術である、パーマロイや非晶質金属を用い
た防犯センサマーカは、一応実用化されてはいるが、パ
ーマロイにおいては、曲げ歪がかわると著るしく軟磁気
特性が劣化し、検出領域内にマーカがある場合でもそれ
が検出されない場合がある為、その利用範囲は限られて
いる。また、非晶質合金においては、パーマロイと比べ
曲げ歪に対する軟磁気特性の劣化は著るしく小さい為利
用し易いが、そのマーカとしての軟磁気特性は十分とは
言えない。また、曲げ歪に対する特性劣化を小さくする
為、通常Coを主体とした飽和磁歪定数λsの小さな非晶
質合金が用いられるが、Co基アモルファス合金は原料価
格が高く、経済的でないという問題を有する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記従来技術の持つ問題点を解決し、防犯
センサ用マーカとしての軟磁気特性が優れ、かつ曲げ歪
による劣化が小さく、かつ経済的な軟磁性合金リボンを
用いた、新規な防犯センサ用マーカを提供せんとするも
のである。 すなわち、本発明は、検出領域内に加えられた入射磁
界に対して、上記領域内に置かれた合金リボンを主構成
要素とするマーカを介して特定周波数の磁界を検出する
ことにより前記マーカの有無を検知して当該マーカを付
した物品の盗難を防止するように構成した磁気利用の防
犯センサ用マーカにおいて、前記合金リボンが下記の組
成式を有し、組織の少なくとも50%が微細なbccFe固溶
体の結晶粒から成り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒
径の平均が、500Å以下である合金リボンを用いた事を
特徴とする防犯センサ用マーカであり、その組成は以下
の組成式(A)ないし(H)のいずれかからなり、優れ
た軟磁気特性を有することから、高感度の防犯センサマ
ーカを得ることができる。 組成式(A):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子%) 組成式(B):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子%) 組成式(C):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原子%) 組成式(D):Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原子%) 組成式(E):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子%) 組成式(F):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子
%) 組成式(G):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原子%) 組成式(H):(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原
子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,βお
よびγはそれぞれ a≦0.3,0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10、β≦10、γ≦10を満たす。) 本発明において、Cuは必須元素であり、その含有量x
は0.1〜3原子%の範囲である。0.1原子%より少ないと
Cu添加による最大透磁率向上の効果がほとんどなく、一
方3原子%より多いと最大透磁率が未添加のものよりか
えって小さくなることがある。また本発明において特に
好ましいCuの含有量xは0.5〜2原子%であり、この範
囲では最大透磁率が特に大きいものが得られ、防犯セン
サ用マーカとして高い検出感度が得られる。 本発明に係る合金は、前記組成の非晶質合金を溶湯か
ら急冷することにより得る工程、あるいはスパッター
法、蒸着法等の気相急冷法により得る工程と、これを加
熱し微細な結晶粒を形成する熱処理工程に依って通常得
ることができる。 Cuによる最大透磁率向上作用の原因は明らかではない
が次のように考えられる。 CuとFeの相互作用パラメータは正であり、固溶度が低
く分離する傾向があるため非晶質状態の合金を加熱する
とFe原子同志またはCu原子またはCu原子同志が寄り集ま
り、クラスターを形成し組成ゆらぎが生じる。このため
部分的に結晶化しやすい領域が多数でき、そこを核とし
た微細な結晶粒が生成される。この結晶はFeを主成分と
するものであり、FeとCuの固溶度はほとんどないため結
晶化によりCuは微細結晶粒の周囲にはき出され、結晶粒
周辺のCu濃度が高くなる。このため結晶粒は成長しにく
いと考えられる。 Cu添加により結晶核が多数できることと、結晶粒が成
長しにくいため結晶微細化が起こると考えられるが、こ
の作用はNb,Ta,W,Mo,Zr,Hf,Ti等の存在により特に著し
く強められると考えられる。 Nb,Ta,W,Mo,Zr,Hf,Ti等が存在しない場合は結晶粒は
あまり微細化されず軟磁気特性も悪い。 また本合金はFeを主成分とする微細結晶相が生ずるた
めFe基非晶質合金に比べ磁歪が小さくなっており、磁歪
が小さくなることにより、内部応力−歪による磁気異方
性が小さくなることも軟磁気特性が改善される理由の1
つと考えられる。 Cuを添加しない場合は結晶粒は微細化されにくく、化
合物相が形成しやすいため結晶化により磁気特性は劣化
する。 Si及びBは合金の微細化および磁歪調整に有用な元素
である。本発明の合金は、好ましくは、一旦Si,B添加効
果により非晶質合金とした後で、熱処理により微細結晶
粒を形成することにより得られる。Si含有量yの限定理
由は、yが25原子%を超えると軟磁気特性の良好な条件
では磁歪が大きくなってしまい好ましくなく、yが6原
子%未満では十分な最大透磁率が得られないためであ
る。Bの含有量zの限定理由は、zが3原子%未満では
均一な結晶粒組織が得にくく最大透磁率が低下し好まし
くなく、zが15原子%を超えると軟磁気特性の良好な熱
処理条件では磁歪が大きくなってしまい好ましくないた
めである。SiとBの総和量y+zの値に関しては、y+
zが14原子%未満では非晶質化が困難になり軟磁気特性
が劣化し好ましくなく、一方、y+zが30原子%を超え
ると飽和磁束密度の著しい低下および最大透磁率の低下
および磁歪の増加がある。より好ましいSi,B含有量の範
囲は10≦y≦25、3≦z≦12、18≦y+z≦28であり、
この範囲では5×10-6以下の範囲の飽和磁歪で低損失の
合金が得られやすく、防犯センサマーカとして、曲げ歪
に極特性劣化を小さくできる。 特に好ましくは11≦y≦24,3≦z≦9,18≦y+z≦27
であり、この範囲では−1.5×10-6〜1.5×10-6の範囲の
飽和磁歪で曲げ歪による軟磁気特性劣化の小さい合金が
得られやすい。 本発明に係る合金においてM′はCuとの複合添加によ
り析出する結晶粒を微細化する作用を有するものであ
り、Nb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少
なくとも1種の元素である。Nb等は合金の結晶化温度を
上昇させる作用を有するが、クラスターを形成し結晶化
温度を低下させる作用を有するCuとの相互作用により結
晶粒の成長を抑え析出する結晶粒が微細化するものと考
えられる。M′の含有量αは1≦α≦10の範囲が望まし
い。αが1原子%未満では最大透磁率が高いものが得に
くく、10原子%を超えると飽和磁束密度の著しい低下を
招くためである。好ましいαの範囲は2≦α≦8であ
り、この範囲で特に防犯センサマーカに適した低損失特
性が得られる。 M″の添加により、耐食性の改善、磁気特性の改善、
又は磁歪調整効果等が得られる。 M″が10原子%を超えると、飽和磁束密度の低下が著
しい。 本発明の磁心においてC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,As等から
なる群から選ばれた少なくとも1種の元素を10原子%以
下含む合金を使用できる。これらの元素は非晶質化に有
効な元素であり、Si,Bと共に添加することにより合金の
非晶質化を助けたり、磁歪やキュリー温度調整に効果で
ある。 残部は不純物を除いて実質的にFeが主体であるが、Fe
の1部は成分M(Co及び/又はNi)により置換されてい
ても良い。Mの含有量は0≦α≦0.3であるが、0.3を超
えると磁歪が大きくなったり、最大透磁率が低下するた
めである。 本発明に係る合金はbcc構造の鉄固溶体を主体とする
合金であるが、非晶質相やFe2B,Fe3B,Nb等の遷移金属の
化合物、Fe3Si規則相等を含む場合もある。これらの相
は磁気特性を劣化させる場合がある。特にFe2B等の化合
物相は軟磁気特性を劣化させやすい。したがってこれら
の相はできるだけ存在しない方が望ましい。 本発明に係る合金は500Å以下の粒径の超微細な均一
に分布した結晶粒からなるが、特に優れた軟磁性を示す
合金の場合はその粒径が20〜200Åの平均粒径を有する
場合が多い。 この結晶粒はα−Fe固溶体を主体とするものでSiやB
等が固溶していると考えられる。合金組織のうち微細結
晶粒以外の部分は主に非晶質である。なお微細結晶粒の
割合が実質的に100%になっても本発明磁心は十分に高
い最大透磁率を示す。 なお、N,O,S等の不可避的不純物やCa,Sr,Ba,Mg等につ
いては所望の特性が劣化しない程度に含有していても本
発明の防犯センサマーカに用いられる合金組成と同一と
みなすことができるのはもちろんである。 本発明の磁心に用いられる合金は、単ロール法、双ロ
ール法、遠心急冷法等により非晶質薄帯を作製後熱処理
を行ない微細な結晶粒を形成する方法、蒸着法、スパッ
ター法やイオンプレーティング等により非晶質膜を作製
後熱処理し結晶化させる方法や回転液中紡糸法やガラス
被覆紡糸法により、非晶質線を得た後熱処理し結晶化さ
せる方法等いろいろな方法で作製することができる。し
たがって、本発明に係る合金は線、薄帯、膜などいろい
ろな形状のものを使用できる。しかし、一般的には薄帯
を用いるのが最も防犯センサマーカとしては適してい
る。 本発明磁心を得る際行われる熱処理は内部歪を小さく
することと、微細結晶粒組織とし最大透磁率を向上させ
るとともに磁歪を小さくする目的で行われる。 熱処理は通常真空中または水素ガス、窒素ガス、アル
ゴンガス等の不活性ガス雰囲気中において行なわれる。
しかし場合によっては大気中等の酸化性雰囲気で行って
も良い。 熱処理温度及び時間は非晶質合金リボンの形状、サイ
ズ、組成により異なるが一般的に結晶化温度より高い45
0℃〜700℃で5分から24時間程度が望ましい。 熱処理の際の昇温や冷却の条件は状況に応じて任意に
変えることができる。また同一温度または異なる温度で
複数回にわけ熱処理を行ったり、多段の熱処理パターン
で熱処理を行なうこともできる。更には、本合金は熱処
理を直流あるいは交流の磁場中に行なうこともできる。
磁場中熱処理により本合金に磁気異方性を生じさせるこ
とができる。本合金リボンの長手方向に磁場を印加し熱
処理することによりB−Hカーブは角形とすることがで
きる。この場合角形比が60%以上、最大透磁率が50,000
以上の場合、特に高感度の防犯センサ用マーカが得られ
る。 磁場が熱処理の間中かける必要はなく、本発明に係る
合金のキュリー温度Tcより低い温度であればどの時期で
も良い。本発明に係る合金のキュリー温度は非晶質の場
合より熱処理により形成される主相のキュリー温度が上
昇しており、非晶質合金のキュリー温度より高い温度で
も磁場中熱処理が適用できる。また、熱処理の際磁心に
電流を流したり、高周波磁界を印加し合金を発熱させる
ことにより磁心を熱処理することをできる。また磁場中
熱処理の場合、熱処理を2段階以上で行うことができ
る。また、張力や圧縮力を加えながら熱処理を行ない磁
気特性を調整することもできる。 さて、本発明に係る軟磁性合金を用い、防犯センサ用
マーカを工業的に製造する方法としては、以下の様な方
式が可能である。 すなわち本発明組成から成り、例えば単ロール法によ
り作製した非晶質合金薄帯をリールに巻とり、これを例
えば第4図に示す如き方法により、連続熱処理、ラミネ
ート、切断工程を経て防犯センサマーカとする方法であ
る。第4図中、13はリール、14は非晶質合金リボン、15
は熱処理炉、16は例えばポリプロピレン供給リール、17
は例えば紙供給リール、18はカータ、19は防犯センサ用
マーカ製品、20はリボン送りローラ、21は接着剤塗布ロ
ーラである。 上記製造法は、本発明に係る防犯センサ用マーカ製造
法の1例であるが、上記方法を実施する際には、熱処理
後のリボンは脆い為、製品となる前にリボンが破損しな
い様製造工程の厳密な管理が必要である。また、本方法
により作製したマーカは、構成要素の1つである紙やポ
リプロピレン等の保護材の強度が弱いと、製品となった
後にも破損する危険性がある。 これらの問題を解決する為には、作製した合金リボン
の表面に例えば金属メッキ等の熱処理温度に耐え得る被
覆層を形成することが有効である。この事により、熱処
理後においてもリボンは相当のねばさを有し、防犯セン
サ用マーカ製造時、あるいは製品化後の破損事故は激減
し、本発明の効果はより明確となる。金属メッキとして
は、例えばCu等の非磁性メッキが好ましいが、用途によ
ってはNi等の磁性メッキ、あるいは半硬質磁石特性をも
つ磁性合金をメッキする事も可能である。 尚、本発明の防犯センサマーカは、本発明に係る軟質
磁性合金を主構成要素とするマーカであれば広く適用可
能であり、例えば繰り返し使用する為に半硬質磁石を併
用する防犯センサマーカ等においても、同様の効果が得
られることは明瞭である。 〔実施例〕 本発明を以下の実施例により詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 原子%でCu 1%,Si 13.5%,B9%,Nb3%及び残部実質
的にFeからなる組成の溶湯から、単ロール法により幅2m
m、厚さ15μmのリボンを作製した。このリボンのX線
回折を測定したところ第5図に示すような非晶質合金に
典型的なハローパターンが得られほぼ完全な非晶質であ
ることが確認された。 次にこの非晶質リボンを長さ7cmに切断し、N2ガス雰
囲気中で磁場中熱処理を行った。磁場の印加方向はリボ
ン軸と平行方向であり800A/mの磁場を全熱処理期間印加
した。昇温速度は10℃/minであり、550℃に1時間保持
後2.5℃/minの平均冷却速度で室温まで冷却した。 熱処理後のリボンのX線回折パターンは第6図(a)
に示すように結晶ピークが認められた。第6図(b)は
このリボンの透過電子顕微鏡により観察された組織の概
略図を示した図であり組織の大部分が均一に分布した粒
径50〜200ÅのbccFe固溶体からなる超微細な結晶粒から
なることが確認された。 第7図に得られたリボンのB−Hカーブを示すが、そ
の磁気特性は、保磁力Hcが0.45A/m、最大透時率μmが1
60,000、飽和磁束密度Bsが1.24T、角形比92%であっ
た。このリボンを第1図に示す装置の検出領域6内に入
れ、入射磁界依存性を調べた。入射磁界の周波数に対す
る2次及び3次の高調波を検出し、第2図に示す如き曲
線から、各曲線とX軸で囲む面積比を算出することか
ら、このリボンの感度の良否がわかる。従来材との比較
を明瞭にする為、同一形状のアモルファス(Co70.5Fe
0.5Mn6.5Si13.5B9)及びスーパーマロイの感度を同様の
方法で測定し、アモルファスの測定値を1とした時の、
感度比を第1表に示す。第1表から、従来の材料と比較
して本発明材は極めて感度が良好であるのがわかる。 実施例2 原子比でCu1%,Si 16.5%,B6%,Nb3%の組成を有する
幅2mm、厚さ20μmのアモルファス合金を単ロール法に
より作製した。次に、得られたリボンの表面に無電解メ
ッキにより約5μmの厚さにCuメッキを行なった。メッ
キ後リボンの長さを約7cmに切断し、磁場中熱処理を行
なった。800A/mの強さの磁場をリボンの長手方向に印加
し、530℃で1時間保持後、5℃/minの平均冷却速度で2
80℃まで冷却し、280℃で2時間保持後2℃/minの冷却
速度で室温まで冷却した。得られた組織は第6図に示し
たものと同様であった。またその磁気特性はBsが1.20T,
保磁力0.96A/m、μmが100,000,角形比87%であった。 実施例1と同様にして従来材との感度比較を行なっ
た。また、歪による感度劣化を調べる為直径D(mm)の
丸棒にリボンを巻付けたのち、これを直線状に戻した場
合の感度の変化を調べた。第8図にその結果を示す。図
から明らかな様に、従来発明である実施例1で示したア
モルファス(ハ)は、感度は十分ではないが、曲歪に対
する感度の変化は小さい。またスーパーマロイ(ニ)
は、感度が十分でないと同時に、曲げによる感度劣化も
著しい。 これらに対し、実施例1で示した本発明は、感度は非
常に高いが、直径20mmの丸棒に巻きつけたところ、破損
してしまった。防犯センサマーカとしては通常第3図に
示す如き構造体にて使用する為、破損する曲率はより小
さくなると考え得るが、極端な曲げが加わる様な用途に
は使用しずらい。一方、Cuメッキを施した本発明(ロ)
は、感度が良好であると同時に、曲げに対する感度劣化
も小さく、極めて良好な防犯センサマーカであることが
わかる。 実施例3 第2表に示す組成の幅1.2mm、厚さ18μmの非晶質合
金薄帯を単ロール法により作製し、これを7cmの長さに
切断後リボンの長手方向に800A/mの磁場を加えながら熱
処理をしたもの(第2表中H)と、磁場を印加せずに熱
処理をしたもの(第2表中HF)につき、Bs,角形比Br/B
s,最大透磁率μm,飽和磁歪定数λs,および感度比を第2
表に示す。 尚得られた組織は第6図(b)と同様であった。第2
表から明らかな様に、本発明はいずれも従来例に比べて
感度が良好であるが、角形比が60%以上で最大透磁率が
50,000以上の場合、特に高感度の防犯センサマーカが得
られることがわかる。 実施例4 第3表に示す組成の幅1.2mm、厚さ18μmの非晶質合
金薄帯を単ロール法により作製し、実施例3と同様の手
続きにより、サンプルを作製した。尚、熱処理は全て磁
場中熱処理とした。また得られた組織は全て第6図
(b)と同様であった。 第3表に代表的磁気特性及び飽和磁歪λs,感度比,お
よび50mmの丸棒に巻付けたのち、これを直線状に戻して
測定した時の感度比の値を示す。第3表から明らかな様
に、本発明例は全て良好な感度比を示すが、特にλsが
+5×10-6以下の場合、感度比の劣化の程度が著しく小
さい。 実施例5 第4表に示す組成につき、単ロール法にて幅2mm、厚
さ20μmの非晶質リボンを作製し、長さ7cmに切断後、
実施例3と同様の方法により熱処理を行なった。第4表
に、同一形状のアモルファスリボン(実施例1と同一組
成)の感度を1とした場合の感度比を示す。本発明例は
いずれも良好な感度を示すことがわかる。 〔発明の効果〕 以上詳細に説明した様に、本発明による防犯センサ用
マーカは、高感度であると同時に歪による感度劣化が小
さく、かつFeを主体とした合金である為経済的にも有利
であり、工業的効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、磁気式防犯センサシステムの概念図の1例、
第2図は感度の測定法説明図、第3図はマーカの構造
例、第4図はマーカの製造法略図、第5図は非晶質合金
のX線パターン、第6図は本発明合金のX線パターン及
び電顕によるミクロ組織例、第7図はB−Hカーブ、第
8図は感度比の曲げ歪による劣化の様子を示す。
第2図は感度の測定法説明図、第3図はマーカの構造
例、第4図はマーカの製造法略図、第5図は非晶質合金
のX線パターン、第6図は本発明合金のX線パターン及
び電顕によるミクロ組織例、第7図はB−Hカーブ、第
8図は感度比の曲げ歪による劣化の様子を示す。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子
%) (ただし、M′はNb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、x,y,z及びα
はそれぞれ 0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦y+z≦3
0、1≦α≦10を満たす。) 2.前記合金リボン表面の1部又は全部に、被覆層を設
けた事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防犯セ
ンサ用マーカ。 3.前記合金リボンの直流B−Hカーブの角形比が60%
以上であり、最大透磁率が50,000以上である事を特徴と
する特許請求の範囲第1項または第2項に記載の防犯セ
ンサ用マーカ。 4.前記合金リボンの飽和磁歪λsが+6×10-6以下で
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
項のいずれかに記載の防犯センサ用マーカ。 5.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子%) (ただし、M′はNb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素、M″はV,Cr,Mu,Al,
白金属元素,Sc,Y,希土類元素,Au,Zn,Sn,Reからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、x,y,z,αおよ
びβはそれぞれ 0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦y+z≦3
0、1≦α≦10、β≦10を満たす。) 6.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原
子%) (ただし、M′はNb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,I
n,Be,Asからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素
であり、x,y,z,α及びγはそれぞれ 0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦y+z≦3
0、1≦α≦10、γ≦10を満たす。) 7.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:Fe100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原子%) (ただし、M′はNb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,
白金属元素,Sc,Y,希希土類元素,Au,Zn,Sn,Reからなる群
から選ばれた少なくとも1種の元素、XはC,Ge,P,Ga,S
b,In,Be,Asからなる群から選ばれた少なくとも1種の元
素であり、x,y,z,α,βおよびγはそれぞれ 0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦y+z≦3
0、1≦α≦10、β≦10、γ≦10を満たす。) 8.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′α(原子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素であり、a,x,y,z及びαはそれぞれ a≦0.3、0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10を満たす。) 9.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記領
域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカを
介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マー
カの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を防
止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカに
おいて、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織の
少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″β(原子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素であり、a,x,y,z,αおよびβはそれぞれ a≦0.3,0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10、β≦10を満たす。) 10.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記
領域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカ
を介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マ
ーカの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を
防止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカ
において、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織
の少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:(Fe1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αXγ(原子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α及びγ
はそれぞれ a≦0.3,0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10、γ≦10を満たす。) 11.検出領域内に加えられた入射磁界に対して、上記
領域内に置かれた合金リボンを主構成要素とするマーカ
を介して特定周波数の磁界を検出することにより前記マ
ーカの有無を検知して当該マーカを付した物品の盗難を
防止するように構成した磁気利用の防犯センサ用マーカ
において、前記合金リボンが下記の組成式を有し、組織
の少なくとも50%が微細なbccFe固溶体の結晶粒から成
り、各結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平均が、500
Å以下である合金リボンを用いた事を特徴とする防犯セ
ンサ用マーカ。 組成式:Fe(1-aMa)100−x−y−z−αCuxSiyBzM′αM″βXγ(原子%) (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,
Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,β及
びγはそれぞれ a≦0.3,0.1≦x≦3、6≦y≦25、3≦z≦15、14≦
y+z≦30、1≦α≦10、β≦10、γ≦10を満たす。)
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