JPH08948B2 - Fe基磁性合金 - Google Patents

Fe基磁性合金

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JPH08948B2
JPH08948B2 JP62302773A JP30277387A JPH08948B2 JP H08948 B2 JPH08948 B2 JP H08948B2 JP 62302773 A JP62302773 A JP 62302773A JP 30277387 A JP30277387 A JP 30277387A JP H08948 B2 JPH08948 B2 JP H08948B2
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    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種トランス、チョークコイル、磁気ヘッ
ド等に用いられるFe基磁性合金に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、高周波トランス、磁気ヘッド、可飽和リアクト
ル、チョークコイル等の磁心材料として、うず電流損が
少ない等の利点を有するフェライトが主に用いられてい
た。しかしフェライトは飽和磁束密度が低く、温度特性
も悪いため、高周波トランスやチョークコイルに用いる
場合磁心を小形化することが困難であるという欠点があ
った。
近年、従来の磁心材料に対抗するものとして高い飽和
磁束密度を有する非晶質磁性合金が有望視されており、
種々の組成のものが開発されている。非晶質合金は主と
してFe系とCo系に大別され、Fe系の非晶質合金は材料コ
ストがCo系に比べ安くつくという利点がある反面一般的
に高周波においてCo系非晶質合金よりコア損失が大き
く、透磁率も低いという問題がある。これに対しCo系の
非晶質合金は高周波のコア損失が少なく、透磁率も高い
がコア損失や透磁率の経時変化が大きい。さらに高価な
Coを主原料とするため価格的な不利は免れない。
このような状況下でFe基非晶質磁性合金について種々
の提案がなされていた。
特公昭60-17019号は、74〜84原子%のFeと、8〜24原
子%のBと、16原子%以下のSi及び3原子%以下のCの
内の少なくとも1つ、とからなる組成を有し、その構造
の少なくとも85%が非晶質金属素地の形を有し、かつ非
晶質金属素地の全体にわたって不連続に分布された合金
成分の結晶質粒子群の析出物を有しており、結晶質粒子
群は0.05から1μmの平均粒径及び1〜10μmの平均粒
子間距離を有しており、粒子群は全体の0.01〜0.3の平
均容積分率を占めていることを特徴とする鉄基含硼素磁
性非晶質合金を開示している。この合金の結晶質粒子群
は磁壁のピンニング点として作用する不連続な分布のα
−(Fe、Si)粒子群であるとされている。
また特開昭60-52557号はFeaCubBcSid(ただし75≦a
≦85、0<b≦1.5、10≦c≦20、d≦10かつc+d≦3
0)からなる低損失非晶質磁性合金を開示している。こ
の非晶質磁性合金は結晶化温度以下でかつキュリー温度
以上で熱処理される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
特公昭60-17019号のFe基軟磁性合金は不連続な結晶粒
子群の存在によりコア損失が減少しているが、磁歪が著
しく大きく、歪により軟磁気特性が劣化するため、高周
波トランスやチョークの磁心用材料としては満足でな
い。
一方、特開昭60-52557号のFe基非晶質合金はCuを含有
した合金でコア損失が低下しているが、上記結晶質粒子
含有Fe基非晶質合金と同様に磁歪が大きく軟磁性も劣っ
ており満足ではない。さらにコア損失の経時変化、透磁
率等に関しても充分ではないという問題がある。また、
キュリー温度がFe−Si−Al合金やFe−Si合金より低く磁
気特性の熱的安定性も劣る。
従って、本発明の目的はコア損失、コア損失の経時変
化、透磁率その他の磁気特性の安定性に優れた磁歪の小
さい新規なFe基磁性合金を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者等はFeと非
晶質形成元素を基本成分とする合金にCu、Agから選ばれ
る少なくとも1種の元素と、V、Cr、Mnから選ばれる少
なくとも一種の元素とを複合添加することにより、非晶
質合金の適当な熱処理により、組織の大半が微細結晶粒
からなるとともに低磁歪で優れた磁気特性を有するFe基
磁性合金が得られることを発見し、本発明に想到した。
すなわち本発明の第1の発明は、一般式: Fe100-X-Y-ZAXBYMZ(原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の
元素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少な
くとも1種の元素であり、X、YおよびZはそれぞれ、
0.1≦X≦10、3≦Y≦25、3≦Z≦20を満たす。)に
より、表わされる組成を有し、組織の少なくとも50%が
微細な結晶粒からなり、前記結晶粒の最大寸法で測定し
た粒径の平均が1000Å以下の平均粒径を有することを特
徴とするFe基磁性合金である。
また本発明の第2の発明は、一般式 (Fe1- αM′α100-X-Y-ZAXBYMZ (原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の
元素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少な
くとも1種の元素、M′はCo及び/又はNiであり、X、
Y、Zおよびαはそれぞれ、0.1≦X≦10、3≦Y≦2
5、3≦Z≦20、0<α<0.5を満たす。)により、表わ
される組成を有することを特徴とするFe基磁性合金であ
る。
本発明の第3の発明は、一般式 Fe100-X-Y-Z- βAXSiβBYMZ (原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の
元素、MはV、CrおよびMnかなる群から選ばれた少なく
とも1種の元素であり、X、Y、Zおよびβはそれぞ
れ、0.1≦X≦10、3≦Y≦25、3≦Z≦20、0<β≦3
0を満たす。)により、表わされる組成を有することを
特徴とするFe基磁性合金である。
本発明の第4の発明は、一般式 (Fe1- αM′α100-X-Y-Z- βAXSiβBYMZ(原子%)
(ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の
元素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少な
くとも1種の元素、M′はCo及び/又はNiであり、X、
Y、Z、αおよびβはそれぞれ、0.1≦X≦10、3≦Y
≦25、3≦Z≦20、0<α<0.5、0<β≦30を満た
す。)により、表わされる組成を有することを特徴とす
るFe基磁性合金である。
本発明において、CuまたはAgは必須元素であり、その
含有量xは0.1〜10原子%の範囲である。0.1原子%より
少ないとCu添加によるコア損失低下、透磁率上昇の効果
がほとんどなく、一方10原子%より多いと飽和磁束密度
の著しい低下を招く。また本発明において特に好ましい
Cuの含有量xは0.5〜2原子%であり、この範囲ではコ
ア損失が特に小さく、透磁率も高いものが得られる。
本発明のFe基磁性合金は、前記組成の非晶質合金を溶
湯から急冷することにより得る工程、あるいはスパッタ
ー法、蒸着法等の気相急冷法により得る工程と、これを
加熱し微細な結晶粒を形成する熱処理工程に依って通常
得ることができる。
CuまたはAgによるコア損失低下、透磁率上昇作用の原
因は明らかではないが次のように考えられる。
Cu、AgとFeの相互作用パラメータは正であり、固溶度
が低く分離する傾向があるため非晶質状態の合金を加熱
するとFe原子同志またはCuやAg原子同志が寄り集まり、
クラスターを形成し組成ゆらぎが生じる。このため部分
的に結晶化しやすい領域が多数でき、そこを核とした微
細な結晶粒が生成される。この結晶はFeを主成分とする
ものであり、FeとCu、Agの固溶度はほとんどないため結
晶化によりCu、Agは微細結晶粒の周囲にはき出され、結
晶粒周辺のCu、Ag濃度が高くなる。このため結晶粒は成
長しにくいと考えられる。
CuまたはAg添加により結晶核が多数できることと、結
晶粒が成長しにくいため結晶粒微細化が起こると考えら
れるが、この作用はV、Cr、Mn等の存在により特に著し
く強められると考えられる。
V、Cr、Mn等が一定量以上含まれない場合は結晶粒は
あまり微細化されず軟磁気特性も悪い。
また本発明はFeを主成分とする微細結晶相が生ずるた
めFe基非晶質合金に比べ磁歪が小さくなっており、磁歪
が小さくなることにより、内部応力−歪による磁気異方
性が小さくなることも軟磁気特性が改善される理由の1
つと考えられる。
CuあるいはAgを添加しない場合は結晶粒は微細化され
にくく、化合物相が形成しやすいため結晶化により磁気
特性は劣化する。
本発明において、MはCuまたはAgとの複合添加により
析出する結晶粒を微細化する作用を有するものであり、
V、CrおよびMnからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素である。V等は合金の結晶化温度を上昇させる作
用を有するが、クラスターを形成し結晶化温度を低下さ
せる作用を有するCuとの相互作用により結晶粒の成長を
抑え析出する結晶粒が微細化するものと考えられる。M
の含有量Zは3≦Z≦20の範囲が望ましい。Zは3原子
%未満では軟磁気特性が十分ではなく、20原子%を越え
ると飽和磁束密度の著しい低下を招くためである。好ま
しいZの範囲は7≦Z≦15であり、この範囲で特に優れ
た軟磁性が得られる。
Si、Bは合金の微細化および磁歪調整に有用な元素で
ある。本発明の合金は、好ましくは、一旦Si、B等の添
加効果により非晶質合金とした後で、熱処理により微細
結晶粒を形成することにより得られる。Si含有量βの限
定理由は、βが30原子%を超えると軟磁気特性が劣化し
好ましくないためである。Bの含有量Yの限定理由は、
Yが3原子%未満では均一な結晶粒組織が得にくく軟磁
気特性が劣化し好ましくなく、Yが25原子%を超えると
軟磁気特性が劣化し好ましくないためである。
さらに本発明ではX(C、Ge、P、Ga、Sb、In、Be、
Asからなる群から選ばれた少なくとも一種の元素)を同
様の目的のために添加することもできる。Xの含有量γ
は20%以下が望ましい。これは、軟磁気特性が著しく劣
化するためであるが、より好ましくは10%以下である。
Si、BとXの総和量β+Y+γの値に関しては、β+
Y+γが10原子%未満では非晶質化が困難になり磁気特
性が劣化に好ましくなく、一方、β+Y+γが35原子%
を超えると飽和磁束密度の著しい低下および軟磁気特性
の劣化がある。より好ましいSi、B含有量の範囲は6≦
β≦25、3≦Y≦15、14≦β+Y+γ≦30であり、この
範囲では軟磁気特性に優れた合金が得られやすい。
特に好ましくは11≦β≦24、3≦Y≦9、18≦β+Y
+γ≦27であり、この範囲では特に低磁歪の合金が得ら
れやすい。
残部は不純物を除いて実質的にFeが主体であるが、Fe
の一部は成分M′(Co及び/又はNi)により置換されて
いてもよい。M′の含有量αは0<α<0.5であるが、
好ましくは、0<α≦0.3である。
αが0.3を超えると、コア損失が増加する場合がある
ためである。より好ましくは、0<α≦0.1である。
また本発明においてはM″(Al、白金属元素、Sc、
Y、希土類元素、Au、Zn、Sn、Reからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の元素)を耐食性の改善、磁気特性の
改善、又は磁歪調整効果の目的で添加することもでき
る。M″が15原子%を越えると飽和磁束密度低下が著し
く好ましくない。
さらに本発明においてはY(Li、Mg、Ca、Sr、Ba、C
d、Pb、Bi、N、O、S、SeおよびTeからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素)は磁気特性の安定性を増
す効果の目的で添加することができが、2原子%を越え
ると軟磁気特性が劣化し好ましくない。
より好ましいYの添加量は0.5原子%以下である。ま
たNb、W、Ta、Zr、Hf、Ti、Moから選ばれる少なくとも
1種の元素を0.1at%以下含んでいても同様の特性が得
られ本発明と同一とみなすことができる。
本発明合金はbcc構造の鉄固溶体を主体とする合金で
あるが、非晶質相やFe2B、Fe3B、V等の遷移金属の化合
物Fe3Si規則相等を含む場合もある。これらの相は磁気
特性を劣化させる場合がある。特にFe2B等の化合物相は
軟磁気特性を劣化させやすい。したがってこれらの相は
できるだけ存在しない方が望ましい。
本発明合金は1000Å以下の粒径を超微細な均一に分布
した結晶粒からなるが、特に優れた軟磁性を示す合金の
場合はその粒径が500Å以下であり、より好ましくは20
〜200Åの平均粒径を有する場合が多い。
この結晶粒はbcc−Fe固溶体を主体とするものでSiや
B等が固溶していると考えられる。合金組織のうち微細
結晶粒の周囲の部分は主に非晶質である。なお微細結晶
粒の割合が実質的に100%になっても本発明に係るFe基
磁性合金は十分に優れた磁気特性を示す。
本発明の鉄基磁性合金は、単ロール法、双ロール法、
遠心急冷法等により非晶質薄帯を作製後熱処理を行ない
微細な結晶粒を形成する方法、蒸着法、スパッター法や
イオンプレーティング等により非晶質膜を作製後熱処理
し結晶化させる方法、アトマイズ法やキャビテーション
法により非晶質粉を得た後熱処理し結晶化させる方法や
回転液中紡糸法やガラス被覆紡糸法により、非晶質線を
得た後熱処理し結晶化させる方法等いろいろな方法で作
製することができる。したがって、本発明合金は粉末、
線、薄膜、膜などいろいろな形状のものができ、圧接等
を行なえばバルク体も得ることができる。
本合金を得る際行われる熱処理は内部歪を小さくする
ことと、微細結晶粒組織とし軟磁気特性を向上させると
ともに磁歪を小さくする目的で行われる。
熱処理は通常真空中または水素ガス、窒素ガス、アル
ゴンガス等の不活性ガス雰囲気中において行なわれる。
しかし場合によっては大気中で行っても良い。
熱処理温度及び時間は非晶質合金リボンからなる磁心
の形状、サイズ、組成により異なるが一般的に450℃〜7
00℃で5分から24時間程度が望ましい。
熱処理の際の昇温や急冷の条件は状況に応じて任意に
変えることができる。また同一温度または異なる温度で
複数回にわけ熱処理を行ったり、多段の熱処理パターン
で熱処理を行なうこともできる。更には、本合金は熱処
理を直流あるいは交流の磁場中で行なうこともできる。
磁場中熱処理により本合金の磁気異方性を生じさせるこ
とができる。本合金からなる磁心の磁路方向に磁場を印
加し熱処理した場合は、B−Hカーブの角形成が良いも
のが得られ、可飽和リアクトル、磁気スイッチ、パルス
圧縮用コア、スパイク電圧防止用リアクトル等に好適な
特性が得られ、一方磁路と直角方向に磁場を印加し熱処
理した場合は、B−Hカーブが傾斜し、低角形比で恒透
磁率に優れた特性が得られ、トランスやノイズフィルタ
ー、チョークコイル等に好適となる。
磁場は熱処理の間中かける必要はなく、合金のキュリ
ー温度Tcより低い温度だけ印加しても十分な効果が得ら
れる。本発明合金のキュリー温度は非晶質の場合より主
相のキュリー温度が上昇しており、非晶質合金のキュリ
ー温度より高い温度でも磁場中熱処理が適用できる。ま
た回転磁場中熱処理を行ない軟磁気特性を更に改善する
こともできる。また、熱処理の際合金に電流を流した
り、高周波磁界を印加し合金を発熱させることにより合
金を熱処理することもできる。
また応力下で熱処理し磁気特性を調整することもでき
る。特に本発明の合金は低磁歪の特徴を有するため、合
金表面に絶縁層を形成したり、含浸やコーティングを行
っても磁気特性の劣化が小さい特徴があり、優れた特徴
のモールドコアやカットコア、コーティングコア、磁気
ヘッド等を作製できる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 原子%でCu1%、Si13.5%、B9%、V7%及び残部実質
的にFeからなる組成の溶湯から、単ロール法により幅5m
m、厚さ18μmのリボンを作製した。このリボンのX線
回折を行ったところ非晶質合金に典型的なハローパター
ンが得られた。得られた結果を第1表に示す。この非晶
質合金の結晶化温度は(示差熱量計)DSCにより10℃/mi
nの昇温温度で測定したところ497℃であった。
次にこの非晶質合金薄帯を外径19mm、内径15mmに巻回
しトロイダル形状としN2ガス雰囲気中540℃に1時間保
持後室温まで空冷した。
次にこの磁心をフェノール樹脂製のケースに入れ磁気
特性を測定した。
Bsは11.3kG、Hcは0.085Oe、1kHzにおける実効透磁率
μe1Kは10200、100kHz、2kGにおけるコア損失380mW/cc
であった。
また飽和磁歪λsは+1.2×140-6であった。次に熱処
理した合金のX線回折および透過電子顕微鏡による組織
観察を行った。
X線回折パターンを、第1図(a)、ミクロ組織の模
式図を第1図(b)に示す。
X線回折の結果より本合金はbcc Fe固溶体主体の合金
であり、著しく小さい100〜300Å程度の粒径の結晶粒組
織からなることが確認された。
実施例2 第1表に示す組成の幅5mm、板厚18μmの非晶質合金
薄帯を単ロール法により作製し、外径19mm、内径15mmの
トロイダル状に巻き、結晶化温度以上の温度で熱処理後
100kHz、2kGのコア損失を測定した。
本発明合金は磁歪が著しく小さく、コア損失も従来の
Fe基アモルファス合金と同等あるいはそれ以下であり、
非常に優れた軟磁性を示す。
実施例3 第2表に示す組成の厚さ3μmの非晶質合金膜をマグ
ネトロンスパッタ装置によりホトセラム基板上に作製
後、結晶化温度以上の温度で熱処理後、1MHzにおける実
効透磁率μe1Mと飽和磁歪λsを測定した。
得られた結果を第2表に示す。なお、ミクロ組織は実
施例1とほぼ同様であった。
本発明合金膜は従来のFe−Si膜やFe基アモルファス膜
に比べ高い透磁率を示し、磁歪もFe基アモルファス合金
膜より小さく磁気ヘッド材等にも適している。
〔発明の効果〕
本発明によれば、低磁歪で優れた軟磁気特性を示すFe
基磁性合金を得ることができるためその効果は著しいも
のがある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明合金のX線回折パターンの一例を
示した図、第1図(b)は透過電子顕微鏡により観察し
た本発明合金のミクロ組織の模式図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 Fe100-X-Y-ZAXBYMZ(原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の元
    素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少なく
    とも1種の元素であり、X、YおよびZはそれぞれ、0.
    1≦X≦10、3≦Y≦25、3≦Z≦20を満たす。)によ
    り、表わされる組成を有し、組織の少なくとも50%が微
    細な結晶粒からなり、前記結晶粒の最大寸法で測定した
    粒径の平均が1000Å以下の平均粒径を有することを特徴
    とするFe基磁性合金。
  2. 【請求項2】一般式 Fe1- αM′α100-X-Y-ZAXBYMZ(原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の元
    素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少なく
    とも1種の元素、M′はCo及び/又はNiであり、X、
    Y、Zおよびαはそれぞれ、0.1≦X≦10、3≦Y≦2
    5、3≦Z≦20、0<α<0.5を満たす。)により、表わ
    される組成を有し、組織の少なくとも50%が微細な結晶
    粒からなり、前記結晶粒の最大寸法で測定した粒径の平
    均が1000Å以下の平均粒径を有することを特徴とするFe
    基磁性合金。
  3. 【請求項3】一般式 Fe100-X-Y-Z- βAXSiβBYMZ(原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の元
    素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少なく
    とも1種の元素であり、X、Y、Zおよびβはそれぞ
    れ、0.1≦X≦10、3≦Y≦25、3≦Z≦20、0≦β≦3
    0を満たす。)により、表わされる組成を有し、組織の
    少なくとも50%が微細な結晶粒からなり、前記結晶粒の
    最大寸法で測定した粒径の平均が1000Å以下の平均粒径
    を有することを特徴とするFe基磁性合金。
  4. 【請求項4】一般式 Fe2- αM′α100-X-Y-Z- βAXSiβBYMZ(原子%) (ただし、AはCu、Agから選ばれる少なくとも1種の元
    素、MはV、CrおよびMnからなる群から選ばれた少なく
    とも1種の元素、M′はCo及び/又はNiであり、X、
    Y、Z、αおよびβはそれぞれ、0.1≦X≦10、3≦Y
    ≦25、3≦Z≦20、0<α<0.5、0<β≦30を満た
    す。)により、表わされる組成を有し、組織の少なくと
    も50%が微細な結晶粒からなり、前記結晶粒の最大寸法
    で測定した粒径の平均が1000Å以下の平均粒径を有する
    ことを特徴とするFe基磁性合金。
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