JP2564661B2 - 物品監視用ラベルの製造方法 - Google Patents
物品監視用ラベルの製造方法Info
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- JP2564661B2 JP2564661B2 JP1259862A JP25986289A JP2564661B2 JP 2564661 B2 JP2564661 B2 JP 2564661B2 JP 1259862 A JP1259862 A JP 1259862A JP 25986289 A JP25986289 A JP 25986289A JP 2564661 B2 JP2564661 B2 JP 2564661B2
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- Japan
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- wire
- label
- tape
- amorphous metal
- metal thin
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,小売店や公共の施設などで,商品又は品物
の盗難防止システムに使用される,非晶質金属細線を用
いた物品監視用ラベル(以下単にラベルという。)の製
造方法に関するものである。
の盗難防止システムに使用される,非晶質金属細線を用
いた物品監視用ラベル(以下単にラベルという。)の製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 百貨店やスーパーマーケットなどの小売店や図書館な
どの公共の施設から品物が無断で持ち出される被害が年
々増加しているといわれている。これらの無断持ち出し
を防ぐ,いわゆる盗難防止のため,品物にソフト磁性材
を用いたラベルを貼り付けておき,品物が探知領域を通
過する際にソフト磁性材により発生する磁界変化を検知
する磁気システムが適用されている。磁気システムのラ
ベルに適用されるソフト磁性材として最近システムの感
度及び信頼性を向上させる目的で非晶質金属材料が使用
されており,その中でも非晶質金属細線が注目されてい
る(特開昭61-153799号公報)。
どの公共の施設から品物が無断で持ち出される被害が年
々増加しているといわれている。これらの無断持ち出し
を防ぐ,いわゆる盗難防止のため,品物にソフト磁性材
を用いたラベルを貼り付けておき,品物が探知領域を通
過する際にソフト磁性材により発生する磁界変化を検知
する磁気システムが適用されている。磁気システムのラ
ベルに適用されるソフト磁性材として最近システムの感
度及び信頼性を向上させる目的で非晶質金属材料が使用
されており,その中でも非晶質金属細線が注目されてい
る(特開昭61-153799号公報)。
この非晶質金属細線を使用した従来のラベルの製造方
法ではテープの両端と非晶質金属細線の両端とが一致し
たラベルしか製造することができなかった。
法ではテープの両端と非晶質金属細線の両端とが一致し
たラベルしか製造することができなかった。
すなわち,従来の製造方法により製造されたラベル
は,紙又はフィルムを基材とする少なくとも2枚のテー
プの間に非晶質金属細線をテープの速度と同じ速度で供
給し,テープの長さと同じ長さで非晶質金属細線を切断
して連続的にラベルの形に加工して製造されているた
め,テープの両端と非晶質金属細線の両端とが一致した
ラベルであった。
は,紙又はフィルムを基材とする少なくとも2枚のテー
プの間に非晶質金属細線をテープの速度と同じ速度で供
給し,テープの長さと同じ長さで非晶質金属細線を切断
して連続的にラベルの形に加工して製造されているた
め,テープの両端と非晶質金属細線の両端とが一致した
ラベルであった。
第5図に従来のラベルの形状を示しており,このラベ
ルは,非晶質金属細線1とテープ2とが同一長さであ
り,しかも端部は完全に一致しているものである。
ルは,非晶質金属細線1とテープ2とが同一長さであ
り,しかも端部は完全に一致しているものである。
(発明が解決しようとする課題) 上記したラベルは,テープの両端と非晶質金属細線の
両端とが一致したラベルであるため,ラベルをラベル把
持用の離型紙テープから一枚ずつ剥がして物品に手で貼
り付ける際,指でラベルを押して貼り付けると非晶質金
属細線が指にささり指を傷つけるという欠点を有するも
のであった。
両端とが一致したラベルであるため,ラベルをラベル把
持用の離型紙テープから一枚ずつ剥がして物品に手で貼
り付ける際,指でラベルを押して貼り付けると非晶質金
属細線が指にささり指を傷つけるという欠点を有するも
のであった。
また,品物が衣服に触れた際に,金属細線の先端が衣
服に引っかかりラベルが剥がれるトラブルがあった。こ
れはソフト磁性材として使用している非晶質金属細線
が,直径約0.1〜0.15mmの非常に細い細線であり,さら
には非常に硬くて容易に屈曲しない針のような物である
ことに由来している。
服に引っかかりラベルが剥がれるトラブルがあった。こ
れはソフト磁性材として使用している非晶質金属細線
が,直径約0.1〜0.15mmの非常に細い細線であり,さら
には非常に硬くて容易に屈曲しない針のような物である
ことに由来している。
従来のラベルの製造方法ではテープの両端と非晶質金
属細線の両端とが一致したラベルしか製造することがで
きなかった。
属細線の両端とが一致したラベルしか製造することがで
きなかった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,物品に貼り付ける際に指を傷つけるこ
とのない,また衣服に引っかけることのないラベルの製
造方法を提供することを目的として鋭意検討の結果,物
品監視用ラベルを構成するテープ基材の両端をソフト磁
性材として使用される非晶質金属細線より数mm程度長く
し,非晶質金属細線の両端をラベル構成材料のテープ基
材で覆うことにより,また,このラベルは,非晶質金属
細線にオイルを付与した後,非晶質金属細線をテープの
走行速度よりも遅い供給速度で供給することにより,簡
単に連続的かつ安価に製造できることを知見して本発明
に到達した。
とのない,また衣服に引っかけることのないラベルの製
造方法を提供することを目的として鋭意検討の結果,物
品監視用ラベルを構成するテープ基材の両端をソフト磁
性材として使用される非晶質金属細線より数mm程度長く
し,非晶質金属細線の両端をラベル構成材料のテープ基
材で覆うことにより,また,このラベルは,非晶質金属
細線にオイルを付与した後,非晶質金属細線をテープの
走行速度よりも遅い供給速度で供給することにより,簡
単に連続的かつ安価に製造できることを知見して本発明
に到達した。
すなわち,本発明は,紙又はフィルムを基材とする少
なくとも2枚のテープの間に非晶質金属細線を挿入して
非晶質金属細線を所定の長さに切断した後,少なくとも
2枚のテープを所定の寸法に切り抜いて物品の持ち出し
監視システムに供される物品監視用ラベルを製造するに
際し,非晶質金属細線にオイルを付与した後,非晶質金
属細線をテープの走行速度よりも遅い供給速度で供給す
ることを特徴とする物品監視用ラベルの製造方法を要旨
とするものである。
なくとも2枚のテープの間に非晶質金属細線を挿入して
非晶質金属細線を所定の長さに切断した後,少なくとも
2枚のテープを所定の寸法に切り抜いて物品の持ち出し
監視システムに供される物品監視用ラベルを製造するに
際し,非晶質金属細線にオイルを付与した後,非晶質金
属細線をテープの走行速度よりも遅い供給速度で供給す
ることを特徴とする物品監視用ラベルの製造方法を要旨
とするものである。
以下,本発明を説明する。
本発明の製造方法により得られたラベルは,第1図及
び第2図で示したように非晶質金属細線1の長さは,上
面テープ基材2及び下面テープ基材3(以下,これらを
総称して単にテープと言うこともある。)の長さよりも
短く,非晶質金属細線1の両端がテープの両端よりも内
側に位置している構造を有するものである。
び第2図で示したように非晶質金属細線1の長さは,上
面テープ基材2及び下面テープ基材3(以下,これらを
総称して単にテープと言うこともある。)の長さよりも
短く,非晶質金属細線1の両端がテープの両端よりも内
側に位置している構造を有するものである。
この非晶質金属細線1は紙又はフィルムからなる上面
テープ基材2と下面テープ基材3の間に挟まれ,接着剤
4で固定されている。下面テープ基材4の裏面には接着
剤5が塗られており,ラベルは1枚ずつ一定間隔で離型
紙6の上に固定されている。使用に際しては,ラベルを
離型紙から剥して品物に貼り付けられる。
テープ基材2と下面テープ基材3の間に挟まれ,接着剤
4で固定されている。下面テープ基材4の裏面には接着
剤5が塗られており,ラベルは1枚ずつ一定間隔で離型
紙6の上に固定されている。使用に際しては,ラベルを
離型紙から剥して品物に貼り付けられる。
このとき,非晶質金属細線1の長さとしては,検知す
る磁気システムによっても異なるが,概ね30〜100mmが
適当であり,また,非晶質金属細線1の長さをテープ2,
3の長さよりも数mm程度,具体的には,2〜10mm程度短く
することが好ましく,そして,非晶質金属細線1の両端
がテープ2,3の両端より3mm程度,具体的には,1〜5mm程
度内側に位置させることが好ましい。
る磁気システムによっても異なるが,概ね30〜100mmが
適当であり,また,非晶質金属細線1の長さをテープ2,
3の長さよりも数mm程度,具体的には,2〜10mm程度短く
することが好ましく,そして,非晶質金属細線1の両端
がテープ2,3の両端より3mm程度,具体的には,1〜5mm程
度内側に位置させることが好ましい。
この非晶質金属細線1は,以下の製造例で示すごと
く,上面テープ基材2の上から切断されるため,非晶質
金属細線1の片一方の切端に相当して上面テープ基材2
にも切り口跡7が残るが,上面テープ基材2は完全に切
断されることなく非晶質金属細線1を覆っており,ま
た,非晶質金属細線1の端部が上面テープ基材2の表面
側に露出していることがないため,ラベルを物品に貼り
付ける際の問題及び衣服等の引っかかりという問題は発
生しない。
く,上面テープ基材2の上から切断されるため,非晶質
金属細線1の片一方の切端に相当して上面テープ基材2
にも切り口跡7が残るが,上面テープ基材2は完全に切
断されることなく非晶質金属細線1を覆っており,ま
た,非晶質金属細線1の端部が上面テープ基材2の表面
側に露出していることがないため,ラベルを物品に貼り
付ける際の問題及び衣服等の引っかかりという問題は発
生しない。
なお,第3図(a),(b)は,本発明の製造方法に
より得られるラベルの,別の実施態様を示すものであ
り,第3図(a)は,非晶質金属細線1に密着して,非
晶質金属細線1よりも保磁力の大きいハード磁性材8を
短冊状に配置したラベルであり,3図(b)は,非晶質金
属細線1に隣接して,非晶質金属細線1よりも保磁力の
大きいハード磁性ワイヤー9を配置したラベルである。
これらのラベルは上記保磁力の大きいハード磁性材8,9
を適当な手段で磁化させることにより,非晶質金属細線
1にバイアス磁界を与えて使用済みのラベルとして警報
用信号の発生を人為的に失わしめることができる型のラ
ベルである。
より得られるラベルの,別の実施態様を示すものであ
り,第3図(a)は,非晶質金属細線1に密着して,非
晶質金属細線1よりも保磁力の大きいハード磁性材8を
短冊状に配置したラベルであり,3図(b)は,非晶質金
属細線1に隣接して,非晶質金属細線1よりも保磁力の
大きいハード磁性ワイヤー9を配置したラベルである。
これらのラベルは上記保磁力の大きいハード磁性材8,9
を適当な手段で磁化させることにより,非晶質金属細線
1にバイアス磁界を与えて使用済みのラベルとして警報
用信号の発生を人為的に失わしめることができる型のラ
ベルである。
非晶質金属細線1としては,例えば,Fe77.5-Si7.5-B
15,(Co0.94-Fe0.06)72.5-Si12.5-B15,(Co0.67-Fe0.
33)70-Cr10-Si8-B12,(Co0.75-Fe0.25)65.5-Cr12.5-M
o2-Si7.5-B12.5からなる組成を有し,線径が100〜130μ
mの非晶質金属細線が使用される。
15,(Co0.94-Fe0.06)72.5-Si12.5-B15,(Co0.67-Fe0.
33)70-Cr10-Si8-B12,(Co0.75-Fe0.25)65.5-Cr12.5-M
o2-Si7.5-B12.5からなる組成を有し,線径が100〜130μ
mの非晶質金属細線が使用される。
また保磁力の大きいハード磁性材8としては,例え
ば,クロバック(CROVAC)15/150(Vacuum Schmelze社
製),アルナクロム(Arnachrome)3(Arnold社製)が
使用され,さらに保磁力の大きいハード磁性ワイヤー9
としては,例えば,クロバツク(CROVAC)10/130(Vacu
um Schmelze社製),YHJ30-10(日立金属社製)が使用さ
れる。
ば,クロバック(CROVAC)15/150(Vacuum Schmelze社
製),アルナクロム(Arnachrome)3(Arnold社製)が
使用され,さらに保磁力の大きいハード磁性ワイヤー9
としては,例えば,クロバツク(CROVAC)10/130(Vacu
um Schmelze社製),YHJ30-10(日立金属社製)が使用さ
れる。
次に,本発明のラベルの製造方法を図面により説明す
る。
る。
第4図は,本発明のラベルの製造例を示す概略工程図
である。第4図において,まず,非晶質金属細線(以後
ワイヤーと略称する)1は,ボビン10より供給され,ワ
イヤーニップローラー11とこのローラーに対設する対向
ローラー12で構成されるワイヤーニップステーション13
を通過し,オイリングユニット14によりオイルを付与さ
れた後,第2ニップローラー15とこのローラーに対設す
る対向ローラー16で構成されるニップステーション17に
送られる。ワイヤー1の上側には,接着剤4の塗布され
た上面テープ2がニップステーション17に供給され,ま
たワイヤー1の下側には,裏側に接着剤5と離型紙6の
付いた下面テープ3が同じくニップステーション17に供
給される。ニップステーション17で上面テープ2と下面
テープ3とワイヤー1とが合わさって,前方のワイヤー
カットローラー18とこのローラーに対設する対向ローラ
ー19で構成されるワイヤーカットステーション20に送ら
れる。ワイヤーカットステーションでは切刃21により,
ワイヤー1が上面テープ2及び下面テープ3と共に切断
される。
である。第4図において,まず,非晶質金属細線(以後
ワイヤーと略称する)1は,ボビン10より供給され,ワ
イヤーニップローラー11とこのローラーに対設する対向
ローラー12で構成されるワイヤーニップステーション13
を通過し,オイリングユニット14によりオイルを付与さ
れた後,第2ニップローラー15とこのローラーに対設す
る対向ローラー16で構成されるニップステーション17に
送られる。ワイヤー1の上側には,接着剤4の塗布され
た上面テープ2がニップステーション17に供給され,ま
たワイヤー1の下側には,裏側に接着剤5と離型紙6の
付いた下面テープ3が同じくニップステーション17に供
給される。ニップステーション17で上面テープ2と下面
テープ3とワイヤー1とが合わさって,前方のワイヤー
カットローラー18とこのローラーに対設する対向ローラ
ー19で構成されるワイヤーカットステーション20に送ら
れる。ワイヤーカットステーションでは切刃21により,
ワイヤー1が上面テープ2及び下面テープ3と共に切断
される。
ワイヤーニップステーション13の対向ローラー12とニ
ップステーション17の対向ローラー16の間で周速を変え
ることにより,上面テープ2及び下面テープ3に対しワ
イヤー1の供給速度を遅らせることができる。
ップステーション17の対向ローラー16の間で周速を変え
ることにより,上面テープ2及び下面テープ3に対しワ
イヤー1の供給速度を遅らせることができる。
このときのワイヤー1と上面テープ2及び下面テープ
3との供給速度比としては,ワイヤー1の長さを上面テ
ープ2及び下面テープ3の長さよりも2〜10mm短くなる
ような速度比を選定することが望まれる。
3との供給速度比としては,ワイヤー1の長さを上面テ
ープ2及び下面テープ3の長さよりも2〜10mm短くなる
ような速度比を選定することが望まれる。
また,ワイヤーカットステーション20で切断されたワ
イヤー1は,ニップステーション17とワイヤーカットス
テーション20の間で上面テープ2と下面テープ3にはさ
まれた間をすべることになる。
イヤー1は,ニップステーション17とワイヤーカットス
テーション20の間で上面テープ2と下面テープ3にはさ
まれた間をすべることになる。
前記したごとく,ワイヤー1は切断される前に上面と
下面の間でのすべりを良くするためにオイリングユニッ
ト14のような適当な手段でオイル等を付与することが必
要である。ワイヤー1をすべらせるのに用いるオイルと
しては,市販の潤滑油でもよいが,ワイヤー1の錆を考
慮し,防錆剤を添加することが好ましい。
下面の間でのすべりを良くするためにオイリングユニッ
ト14のような適当な手段でオイル等を付与することが必
要である。ワイヤー1をすべらせるのに用いるオイルと
しては,市販の潤滑油でもよいが,ワイヤー1の錆を考
慮し,防錆剤を添加することが好ましい。
次にカットされたワイヤー1をはさみこんだ上面テー
プ2及び下面テープ3は,ダイカットローラー22とこの
ローラーに対設する対向ローラー23で構成されるダイカ
ットステーション24に送られ,上面テープ2及び下面テ
ープ3が離型紙6の厚み分を残してラベルの形に切り抜
かれる。ラベルの形以外の上面テープ2及び下面テープ
3の不要分は,かす取りローラー25で除去され,離型紙
の上で一定間隔で配列しているラベルが製品ロール26に
巻取られる。
プ2及び下面テープ3は,ダイカットローラー22とこの
ローラーに対設する対向ローラー23で構成されるダイカ
ットステーション24に送られ,上面テープ2及び下面テ
ープ3が離型紙6の厚み分を残してラベルの形に切り抜
かれる。ラベルの形以外の上面テープ2及び下面テープ
3の不要分は,かす取りローラー25で除去され,離型紙
の上で一定間隔で配列しているラベルが製品ロール26に
巻取られる。
このようにすることにより,第1図に示したようなラ
ベルが得られる。
ベルが得られる。
(実施例) 以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 アクリル系接着剤を付与された厚み25μmの2枚のポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムの間に線径1
25μmのワイヤー(合金組成:Fe77.5Si7.5B15,添え字は
原子%)を挟んで第1図に示すようなラベルを試作し
た。
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムの間に線径1
25μmのワイヤー(合金組成:Fe77.5Si7.5B15,添え字は
原子%)を挟んで第1図に示すようなラベルを試作し
た。
すなわち,第4図に示すごとく,上面テープ2には厚
さ25μmのPETフィルムにアクリル系接着剤(PAT-1型,F
SK(株)社製)4を厚さ25μmで塗布したもの,下面テ
ープ3には厚さ20μmのポリプロピレンフィルムにアク
リル系接着剤(JHL-2359型,日本フーラー(株)社製)
を厚さ25μmで塗布したもの,下面テープの離型紙6に
は厚みが70μmのシリコン処理紙を使用し,そして,硬
質ゴムを被覆したワイヤーニップローラー11に対設する
対向ローラー12の直径を81.73mmに,テープニップロー
ラー15に対設する対向ローラー16の直径を90mmとし,こ
の2個の対向ローラーを同一回転数で回転させることに
より,ワイヤー送りとテープ送り速度の比を89:(95+
3)に合わせた。
さ25μmのPETフィルムにアクリル系接着剤(PAT-1型,F
SK(株)社製)4を厚さ25μmで塗布したもの,下面テ
ープ3には厚さ20μmのポリプロピレンフィルムにアク
リル系接着剤(JHL-2359型,日本フーラー(株)社製)
を厚さ25μmで塗布したもの,下面テープの離型紙6に
は厚みが70μmのシリコン処理紙を使用し,そして,硬
質ゴムを被覆したワイヤーニップローラー11に対設する
対向ローラー12の直径を81.73mmに,テープニップロー
ラー15に対設する対向ローラー16の直径を90mmとし,こ
の2個の対向ローラーを同一回転数で回転させることに
より,ワイヤー送りとテープ送り速度の比を89:(95+
3)に合わせた。
さらにワイヤーカットステーション20では,直径62mm
のワイヤーカットローラー18に2個の切刃21を取り付
け,ダイカットステーション24では,直径62mmのダイカ
ットローラーを用い,ローラーの一周当り2回のラベル
切り抜きが行われた。
のワイヤーカットローラー18に2個の切刃21を取り付
け,ダイカットステーション24では,直径62mmのダイカ
ットローラーを用い,ローラーの一周当り2回のラベル
切り抜きが行われた。
上記の条件により,切断されたワイヤーは,ワイヤー
カットステーションの間をすべることにより,幅10mm,
長さ95mmのラベルが製造され,このラベルは,長さ89mm
のワイヤーがラベルの両端から各3mm内側に位置してい
た。
カットステーションの間をすべることにより,幅10mm,
長さ95mmのラベルが製造され,このラベルは,長さ89mm
のワイヤーがラベルの両端から各3mm内側に位置してい
た。
このようにして得られた試作ラベル100万枚につい
て,物品監視システムを設置している店舗においてラベ
ル張り付け作業を実施したところ,ラベル中のワイヤー
が指や爪に引っかかったり,あるいは衣服に引っかかる
というトラブルは全く発生しなかった。
て,物品監視システムを設置している店舗においてラベ
ル張り付け作業を実施したところ,ラベル中のワイヤー
が指や爪に引っかかったり,あるいは衣服に引っかかる
というトラブルは全く発生しなかった。
(発明の効果) 本発明の製造方法により得られたラベルは,上記のよ
うな構成を有するので,従来のようなラベルを品物に張
り付ける際の指等を傷つけるといった問題,また衣服等
に引っかかってラベルが品物から剥がれてしまうといっ
た問題の発生しない取扱上の安全性の極めて高いもので
ある。
うな構成を有するので,従来のようなラベルを品物に張
り付ける際の指等を傷つけるといった問題,また衣服等
に引っかかってラベルが品物から剥がれてしまうといっ
た問題の発生しない取扱上の安全性の極めて高いもので
ある。
また,本発明のラベルの製造方法によれば,上記の取
扱上の安全性の極めて高いラベルを簡単にしかも連続的
に,かつ安価に製造することができる。
扱上の安全性の極めて高いラベルを簡単にしかも連続的
に,かつ安価に製造することができる。
第1図は,本発明の製造方法により得られたラベルの一
実施態様を示す一部平面図であり,第2図は,第1図の
ラベルの断面図であり,第3図(a),(b)は本発明
の製造方法により得られたラベルの別の実施態様を示す
一部平面図であり,第4図は,本発明のラベルの製造方
法の一実施態様を示す概略工程図であり,第5図は,従
来のラベルの一部平面図である。 1……非晶質金属細線(ワイヤー) 2……上面テープ基材,3……下面テープ基材 4……接着剤(上面テープ) 5……接着剤(下面テープ),6……離型紙 7……ワイヤー切り口後 11……ワイヤーニップローラー 12……11の対向ローラー 13……ワイヤーニップステーション 14……オイリングユニット 15……テープニップローラー 16……15の対向ローラー 17……テープニップステーション 18……ワイヤーカットローラー 19……18の対向ローラー 20……ワイヤーカットステーション 21……切刃 22……ダイカットローラー 23……22の対向ローラー 24……ダイカットステーション 25……かす取りリール,26……製品リール
実施態様を示す一部平面図であり,第2図は,第1図の
ラベルの断面図であり,第3図(a),(b)は本発明
の製造方法により得られたラベルの別の実施態様を示す
一部平面図であり,第4図は,本発明のラベルの製造方
法の一実施態様を示す概略工程図であり,第5図は,従
来のラベルの一部平面図である。 1……非晶質金属細線(ワイヤー) 2……上面テープ基材,3……下面テープ基材 4……接着剤(上面テープ) 5……接着剤(下面テープ),6……離型紙 7……ワイヤー切り口後 11……ワイヤーニップローラー 12……11の対向ローラー 13……ワイヤーニップステーション 14……オイリングユニット 15……テープニップローラー 16……15の対向ローラー 17……テープニップステーション 18……ワイヤーカットローラー 19……18の対向ローラー 20……ワイヤーカットステーション 21……切刃 22……ダイカットローラー 23……22の対向ローラー 24……ダイカットステーション 25……かす取りリール,26……製品リール
Claims (1)
- 【請求項1】紙又はフィルムを基材とする少なくとも2
枚のテープの間に非晶質金属細線を挿入して非晶質金属
細線を所定の長さに切断した後,少なくとも2枚のテー
プを所定の寸法に切り抜いて物品の持ち出し監視システ
ムに供される物品監視用ラベルを製造するに際し,非晶
質金属細線にオイルを付与した後,非晶質金属細線をテ
ープの走行速度よりも遅い供給速度で供給することを特
徴とする非晶質金属細線が紙又はフィルムを基材とする
少なくとも2枚のテープの間に把持されており,かつ非
晶質金属細線の長さをテープの長さよりも短くし,非晶
質金属細線の両端がテープの両端がテープの両端よりも
内側に位置してなる物品の持ち出し監視システムに供さ
れる物品監視用ラベルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259862A JP2564661B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 物品監視用ラベルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259862A JP2564661B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 物品監視用ラベルの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4982196A Division JPH08320984A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 物品監視用ラベル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03121598A JPH03121598A (ja) | 1991-05-23 |
JP2564661B2 true JP2564661B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17339997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
1989
- 1989-10-03 JP JP1259862A patent/JP2564661B2/ja not_active Expired - Lifetime
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